JPH0410360Y2 - - Google Patents

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JPH0410360Y2
JPH0410360Y2 JP1984121538U JP12153884U JPH0410360Y2 JP H0410360 Y2 JPH0410360 Y2 JP H0410360Y2 JP 1984121538 U JP1984121538 U JP 1984121538U JP 12153884 U JP12153884 U JP 12153884U JP H0410360 Y2 JPH0410360 Y2 JP H0410360Y2
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cylinder
throttle valve
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は機関の発生出力に相関する値を検出
し、この検出値が目標値となるように絞弁を駆動
するとともに、機関出力が予め設定した安定域の
限界値近傍となるように空燃比を制御するように
した機関の制御装置に関する。
(従来の技術) 従来のガソリン機関においては、機関出力を制
御する吸気絞弁にアクセルペダルが機械的に連結
されており、アクセルペダル位置(以下アクセル
開度と称す)により吸気絞弁の開度、すなわち機
関に供給される吸入空気量が決定され、これによ
り機関出力を直接に制御できるようになつてい
る。すなわち、たとえば電子制御方式の制御装置
を例にとると、このようにして決定された吸入空
気量のほか、機関回転数、温度等の各種運転変数
に対応して予め最適な燃料噴射量が設定されてお
り、絞弁下流の吸気ボートに取り付けられる燃料
噴射弁により、この燃料が噴射されることによ
り、吸入空気とともに混合気を形成し、これが機
関に供給され、機関の出力も設定される(例え
ば、日産自動車株式会社 昭和54年6月発行
ECCSL系エンジン 技術解説書参照)。
(考案が解決しようとする問題点) このような装置では、アクセル開度(すなわち
絞弁開度)に応じて決まる実際の吸入空気量を基
準として燃料供給量を制御しているため、機関の
置かれる使用環境(例えば気温や大気圧)の違い
や経時変化により等アクセル開度であつても、運
転者の意思にかかわらず機関出力は変化する。
大気圧を例にとると、高地において低地と同じ
アクセル開度であると、実質の吸入空気量が減少
している分だけ燃料噴射量が少なくなり、機関出
力が低下する。
このため、低地と同じ機関出力を得るには多目
にアクセルペダルを踏み込む必要が生じ、運転性
が悪化することも考えられる。同様に、経時変化
でも等アクセル開度で機関出力の変動を生じ、運
転性を悪化させることが考えられる。
また、機関出力の目標値からのずれは同時に機
関出力が機関を安定に運転を行う安定域からもず
れることを意味し、機関は安定から外れると、出
力を十分に発揮できなかつたり燃費の悪化を招く
ことが考えられる。
本考案は、機関出力に相関した値を検出し、こ
の検出値がアクセル開度に基づいて決まる目標値
と一致するように絞弁開度を制御すると同時に、
機関出力を安定域の限界値近傍に納めるべく空燃
比を制御することにより、使用環境の相違や経時
変化に左右されない安定した運転性を確保すると
ともに燃費を良好に維持する制御装置を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 第1図は、本考案の構成を明示するための全体
構成図である。この構成により行われる制御は大
きく分けると絞弁開度の制御と燃比供給量の制御
であり、これらは同時に行われる。
絞弁開度の設定を行うための構成から述べる
と、3は目標値演算手段で、アクセル開度検出手
段1にて検出されるアクセル開度θaと、機関回
転数検出手段2にて検出される機関回転数Nとか
ら筒内圧の目標値を演算する。比較手段5はこの
目標値と筒内圧検出手段4にて検出される筒内圧
とを比較する。絞弁開度制御手段6はこの比較結
果に基づいて筒内圧の検出値が目標値と一致する
ように絞弁の開度を設定する。
次に、燃料供給量の設定を行うための構成につ
いて述べると、7は筒内圧最大クランク角位置検
出手段で、前記筒内圧の検出値に基づいて筒内圧
が最大となるクランク角位置を検出する。比較手
段8はこの筒内圧最大クランク角位置とあらかじ
め定めた安定限界を示す値とを比較する。空燃比
制御手段9はこの比較結果に基づいて筒内圧最大
クランク角位置が安定限界を示す値の近傍にくる
ように空燃比を制御する。この空燃比の制御は、
例えば機関への燃料噴射量を補正することによつ
て行うことができる。
(作用) 例えば、筒内圧の検出値がその目標値よりも低
い場合は、筒内圧を高めるべく絞弁開度を増大し
て吸入空気量を増加し、また、筒内圧の検出値が
その目標値よりも高い場合は、筒内圧を下げるべ
く絞弁開度を減少して吸入空気量を少なくする。
これにより筒内圧の検出値がその目標値に一致す
るように制御されることになり、こうして、実際
の検出値に基づいてフイードバツク制御すると、
同じアクセル開度に対しては常に同じ機関出力が
得られる。
また、筒内圧最大クランク角位置が安定限界を
示す値を外れる場合は、これを安定限界を示す値
の近傍に戻すべく燃料噴射量を増量し、同じく筒
内圧最大クランク角位置が安定域の中にある場合
は、燃費改善の目的から安定限界を示す値の近傍
に戻すべく燃料噴射量を減少する。これにより機
関を不安定にすることなく、燃費を最低限に維持
することができる。
(実施例) 第2図は本考案の一実施例の概略構成図で、電
子制御燃料噴射機関に適用したものである。
空気はエアクリーナ21から吸い込まれて除塵
され、エアフローメータ22により吸入空気量
Qaが計量されるとともに、スロツトチヤンバ2
3において絞弁24によりQaが加減される。イ
ンテークマニホールド25に入つた空気は、絞弁
下流の吸気ポート26に取り付けられた噴射弁2
7から噴射される燃料と混合されて混合気を形成
し、この混合気は各シリンダ28に供給される。
31は回転数センサ機関回転数Nを検出し、34
はクランク角センサで所定位置(1番気筒の圧縮
上死点)からのクランク角を検出する。なお、N
はクランク角センサ34にて同時に検出するよう
にしてもよい。32はアクセルセンサで、アクセ
ル開度Θaに比例した信号を出力する。33はピ
エゾ素子(ピエゾ効果を利用する素子)を用いた
点火プラグ座金型センサ等の筒内圧センサで、各
気筒(または代表とする気筒)の筒内圧Pを検出
する。なお、出力検出手段としては他にトルクセ
ンサを利用できる。46は絞弁駆動装置で、ステ
ツプモータ、角度センサ等から構成され、コント
ロールユニツト35から与えられる駆動信号に基
づいて絞弁24を開閉駆動する。コントロールユ
ニツト35は、エアフローメータ22、センサ3
1〜34からの信号に基づいて、噴射弁27に駆
動信号を出力するとともに絞弁駆動装置46を制
御する。
第3図はコントロールユニツト35の回路構成
図である。図中、36は目標値演算器で、回転数
センサ31にて検出される機関回転数Nと、アク
セルセンサ32にて検出されるアクセル開度Θa
とから、そのときの運転状態に応じた基本目標値
を演算またはテーブルルツクアツプにより求め
る。
この基本目標値には、機関出力相当量として筒
内圧を利用するものにあつては、筒内圧最大値、
図示平均有効圧力等が考えられるが、ここでは筒
内圧最大値を採用することにし、予め求めてある
筒内圧最大値の基本目標値Pmoを、第6図のテ
ーブルから読み出すようにしている。
38は目標値補正演算器で、Pmoを機関水温
等により補正し最終的な目標値Pmを次式によつ
て求める。
Pm=αmw・Pmo …(1) ここに、αmwは暖機過程中に燃料を増量補正
する増量補正係数で、次式によつて与えられる。
αmw=Kmw・Ft・Kadv …(2) (Kmwは定数) ここに、Ftは機関水温が低くなるほど燃料を
多くする水温増量補正係数であり、また、Kadv
は機関水温が低い場合に点火時期を遅角させる遅
角補正係数である。このため、αmwにより暖機
促進が図れることになる。
37は基本絞弁開度演算器で、Pmoから基本
絞弁開度Θtmoを演算またはテーブルルツクアツ
プにより求める。例えば、演算にて求める場合は
次式による。
Θtmo=Km・Pmo(Kmは定数) …(3) 比較器39は、Pmと信号処理回路41から出
力される筒内圧の最大値Pmax(後述する)とを
比較し、次式により比αpを演算する。
αp=Pm/Pmax …(4) 絞弁駆動開度演算器40は、所定時間毎(例え
ば所定クランク角360°毎)に、αpとΘtmoとから
次式により絞弁開度Θtmを求める。
Θtm=Kt・αp・Θtmo …(5) (Ktは定数) このΘtmは今回の絞弁開度であるが、Θtmと
なるように駆動する絞弁駆動開度ΔΘtmは、例え
ば前回の絞弁開度との差をとり、ΔΘtm=Θtma
−Θtmbを用いて求めればよい。ここに、Θtmb,
Θtmaは、前回演算時のΘtm、今回演算時のΘtm
を表す。また、多気筒機関の場合は1サイクル毎
に全気筒のΘtmを平均し、この平均値をΘtmと
して採用してもよい。なお、基本絞弁開度演算器
37の機能を絞弁駆動開度演算器40に同時に持
たせることも可能で、この場合には、次式により
Θtmを求めればよい。
Θtm=Kt′・αp・Pmo …(6) (Kt′=Kt・Km) 絞弁駆動装置46は、こうして求められた
ΔΘtmに応じて絞弁24を駆動する。
次に燃料噴射量制御について述べると、42は
基本噴射量演算器42で、機関の運転状態、例え
ばエアフローメータ22にて検出される吸入空気
量Qaと機関回転数Nとから燃料噴射弁27から
噴射される噴射量に対応する基本パルス幅Tp(=
K・Qa/N、ただしKは定数)を演算またはテ
ーブルルツクアツプによつて求める。43は安定
度検出器で、信号処理演算器41にて演算される
Pmaxとなるクランク角位置Θpmax(後述する)
と、機関の安定域として予め定められる所定クラ
ンク角範囲の限界値との比較により、Θpmaxが
所定クランク角範囲にあれば機関が安定にあると
判別して“0”となる信号を出力し、Θpmaxが
所定クランク角範囲を外れると機関は安定にない
として“1”となる信号を出力する。44は噴射
量補正演算器で、安定度検出器43の出力が
“0”の場合は、燃費改善を目的として機関出力
を安定域の限界値近傍に戻すべく次式により空燃
比補正係数αを暫減(混合気を薄く)する。
α=αB−Δαl …(7) ここにαBは前回求めた空燃比補正係数、Δαlは
希薄化補正分である。また、安定度検出器43の
出力が“1”の場合は、機関出力を安定域の限界
値に戻すべく次式により空燃比補正係数αを暫増
(混合気を濃く)する。
α=αB+Δαr …(8) ここにΔαrは濃化補正分である。この演算は所
定の周期毎に1回(例えば機関1回転に1回)行
う。さらに、噴射量補正演算器44は次式により
噴射パルス幅Tiを演算する。
Ti=Tp・α+Ts …(9) ここにTsはバツテリ電圧補正分で燃料噴射弁
27の駆動電圧の変動を補正するものである。な
お、こうした機関出力を安定域の限界近傍に保つ
補正制御は、機関出力を必要とする高負荷、高回
転域あるいは機関が不安定にある始動時、暖機時
やアイドル時には行わない(α=0とする)。従
つて、こうした運転域では、従来と同様の制御を
行う。45は噴射弁駆動装置で、噴射パルス幅
Tiに相当する開弁時間を持つ駆動信号を所定の
タイミング(例えば機関1回転に1回)に発生し
燃料噴射弁27を駆動する。
次に安定度検出器43について具体的に述べる
と、安定度検出器43は第5図のようにΘpmax
の値を記憶するメモリ51、メモリ51に記憶さ
れたΘpmaxと予め定めてある安定域の限界値か
ら限界値の制御幅(所定クランク角範囲)を演算
する演算器52、この制御幅の上限値、下限値を
記憶するメモリ53、記憶された上限値、下限値
と前記Θpmaxの値との比較によりΘpmaxが制御
幅に入つているか否かを判定する判定器54から
構成される。すなわち、メモリ51は計測された
Θpmaxの値をnサイクル(例えば4回)分各気
筒毎に各気筒別に割り当てられた場所に記憶す
る。演算器52はメモリ51の内容を読み出し、
各気毎にΘpmaxの平均値AV1〜AV4を演算し、
それぞれについて上限値A1〜A4と下限値B1〜
B4を演算する。ここで平均値AVは過去の動作状
態が比較的良好に保持される移動平均値であるこ
とが好ましい。また上限値Aと下限値Bの設定
は、例えば上、下限値A,Bと平均値AVとの差
が予め定められる安定域限界でのΘpmaxの分散
値(16とする)の平方根(4)に余裕を持たせる
ため2を加えた数、即ち6となるようにする。演
算器52は、前記nサイクルのうちの最後に検出
されたΘpmaxがその気筒の上限値Aと下限値B
の範囲内にあるか否かを判別する。メモリ53
は、各気筒に割り当てられたカウンタとなつてお
り、前記ΘpmaxがΘpmax>A、またはΘpmax
<Bのとき、その気筒に対応するカウンタの値
U1〜U4を1つ増加する。次に判定器54は、上
述したメモリ53に記憶された各気筒毎のカウン
タ値U1〜U4のうち、どれか1つ以上が所定機関
中(例えば24回転)に所定値Uo(例えば3)とな
つた場合、またはカウンタ値U1〜U4が1以上と
なる気筒数Cが所定値Co(例えば2)となつた場
合は、機関は安定域を外れたとして“1”を出力
し、メモリ53のカウンタ値をすべてクリヤす
る。一方、前記カウンタ値U1〜U4及び気筒数C
が前記所定値Uo及びCoとならない場合は、機関
は安定域にあるとして“0”を出力し、所定機関
後メモリ53のカウンタ値をすべてクリヤする。
次にPmax,Θpmaxの検出を行う信号処理演
算器41について述べると、第7図は信号処理演
算器41の回路構成図であり、4気筒機関に適用
されたものである。
機関のクランク角センサ34は機関回転に同期
してクランク角720°(4気筒機関の4行程に要す
るクランク角)毎の720°信号とクランク角1°毎の
1°信号のパルス信号を出力する。
60はクランク角位置を示すクランク角位置カ
ウンタ(POSカウンタ)で、720°信号の立ち上が
りによつてリセツトされ、1°信号の立ち上がり、
立ち下がり毎にカウンタ値を1づつ増加する。な
お、点火順序を1−3−4−2とすると、720°信
号は1番気筒の圧縮上死点で立ち上がるように設
定している(第9図参照)。
61は分周器で、720°信号の立ち上がりによつ
て1にリセツトされ、POSカウンタ63のカウ
ンタ値が180の倍数となつたときに1づつカウン
タ値を増加する。
62はマルチプレクサ(MPX)で、各気筒の
筒内圧センサ33A,33B,33C,33Dか
らの圧力信号を入力しており、分周器61の出力
値に合わせて出力する信号を切り替える。すなわ
ち、分周器61の出力値が1とのき1番気筒の圧
力信号を出力し、以下2のとき3番気筒、3のと
き4番気筒、4のとき2番気筒の圧力信号を出力
する。
63は各気筒の圧縮上死点からのクランク各位
置を示すCカウンタで、分周器61の出力値が変
化する毎にリセツトされ、1°信号の立ち上がり、
立ち下がりの度に1づつカウンタ値を増加する。
64はアナグロ/デジタル変換器(A/D変換
器)で、マルチプレクサ62の出力信号をCカウ
ンタ63のカウンタ値が変化する毎にA/D変換
する。
65は比較器で、A/D変換された圧力値Pと
Pmaxメモリ66に記憶されているPmaxメモリ
値とを比較する。
この場合、PがPmaxメモリ66に記憶されて
いるPmaxメモリ値よりも大きいときだけPを新
たなPmaxメモリ値として書き換えるとともに、
そのときのCカウンタ63のカウンタ値を
Θpmaxメモリ67に記憶されるΘpmaxメモリ値
として書き換える。すなわち、Pmaxメモリ66
にはPの大きいものが順次置き換わり、これによ
り膨張行程中の筒内圧の最大値Pmaxが記憶され
るとともに、Θpmaxメモリ67にはPmaxとな
るとき圧縮上死点からのクランク角Θpmaxが記
憶される。なお、Pmaxメモリ66、Θpmaxメ
モリ67では、分周器61の出力値が変化する毎
にPmaxメモリ値、Θpmaxメモリ値はクリヤさ
れる。
Pmaxiメモリ68は各気筒のPmaxメモリ値を
記憶するメモリ、Θpmaxiメモリ69は各気筒の
Θpmaxメモリ値を記憶するメモリで、メモリ値
の書き換えは分周器61の出力値が変化したとき
に行なわれ、クリア前にPmaxメモリ66、
Θpmaxメモリ67にそれぞれ記憶されている
Pmaxメモリ値、Θpmaxメモリ値を順次記憶す
る。すなわち、i番気筒のPmax、Θpmaxを
Pmaxi、Θpmaxi(ただし、i=1〜4)で表す
と、分周器61の出力値1,2,3,4の順番に
対してPmax1、Pmax3、Pmax4、Pmax2の順に
Pmaxiメモリ68に記憶され、また、Θpmax1、
Θpmax3、Θpmax4、Θpmax2の順にΘpmaxiメ
モリ69に記憶される。
こうして検出される各気筒のPmax、Θpmax
はマイクロコンピユータを用いても同様に検出で
き、第8図にマイクロコンピユータにて実行する
場合のフローチヤートを示す。
ここでは、クランク角720°毎に実行される720°
信号同期プログラムとクランク角1°毎に実行され
る1°信号同期プログラムの2種類のプログラムよ
り構成される。なお、実行するタイミングはクラ
ンク角センサ34の信号に同期している。
720°信号は1番気筒の圧縮上死点で立ち上が
り、これにより720°信号同期プログラムが実行さ
れる。すなわち、POSカウンタは720°信号の立ち
上がりによりPOSカウンタ値がクリヤされる
(ステツプ20)。なお、720°信号同期プログラムは
1°信号同期プログラムに優先して行なわれる。
1°信号同期プログラムは、4気筒機関の各気筒
の圧縮上死点がクランク角180°毎に訪れることか
ら180°を1単位として実行される。さらに、
Pmaxの生じるクランク角位置が圧縮上死点から
40°以内に収まることから圧縮死点後39°までは1°
信号が入力する度に筒内圧Pとそのときの圧縮上
死点後クランク角位置Θpを検出してこれをデー
タ値としてストアしておき、その後にストアした
データ値の中から最大値Pmaxとそのときの圧縮
上死点後クランク角位置Θpmaxを選択する。す
なわち、ステツプ21から30までにおいてPとΘp
の検出を行い、ステツプ31から38までにおいて
PmaxとΘpmaxを求める。
具体的に述べると、各気筒の圧縮上死点は
POSカウンタのPOSカウンタ値が1、181、361、
541のときであり、このときからPの検出を開始
するためフラグ(FLAG)を0にするとともにC
カウンタをクリヤする(ステツプ22,24)。なお、
POSカウンタはリセツト信号(720°信号)の入力
する直後の1°信号の立ち上がりにより計数を開始
するため、圧縮上死点では1だけずれたカウンタ
値となつている(第9図参照)。
ここに、FLAGは筒内圧センサからのアナログ
値をA/D変換するか否かを判定するフラグで、
0のときA/D変換を行い、1のときA/D変換
を行わない。
なお、点火順序を1−3−4−2とすると、圧
縮上死点の検出と同時に気筒判別が可能であり、
POSカウンタのPOSカウンタ値が1、181、361、
541のとき、これらに応じて気筒番号1,3,4,
2が、気筒番号レジスタ(NCYLレジスタ)に
ストアされる(ステツプ23)。
こうして、特定気筒の圧縮上死点が判別される
と、このときの気筒番号により、各気筒の筒内圧
センサの圧力信号が入力するA/D変換器のチヤ
ネルを選択してA/D変換を行い、PとΘpをC
カウンタアドレス(Cカウンタのカウンタ値に相
当する)のレジスタにデータ値としてストアする
(ステツプ26〜28)。
このPとΘpのストアは圧縮上死点後39°まで持
続され、圧縮上死点後40°になると、Pmaxと
Θpmaxの判別に入る(ステツプ29,30)。
次に、Pの検出を中止するためにフラグ
(FLAG)を1とし、Pmax、Θpmaxの判別を行
うため、Cカウンタ値、PmaxメモリのPmaxメ
モリ値、ΘpmaxメモリのΘpmaxメモリ値を一旦
0にした後、Pmaxメモリ値とCカウンタアドレ
スのデータ値を比較し、データ値のほうが大きい
場合はPmax値とΘpmaxメモリ値をデータ値に
書き換えていく(ステツプ31〜36)。
このため、Pmaxメモリにはデータ値のうちの
最大値であるPmaxがストアされるとともに、
Θpmaxメモリにはそのときの圧縮上死点後クラ
ンク角であるΘpmaxがストアされることになり、
Pmax、ΘpmaxはPmaxi、Θpmaxの検出後に
Pmaxiメモリ、Θpmaxiメモリの移される(ステ
ツプ35,37,38)。なお、iはNCYLレジスタに
ストアされる気筒番号で、Pmax、Θpmaxiはi
番気筒のPmax、Θpmaxを表す。
こうして求められるPmax、Θpmaxは第3図
の比較器39、安定度検出器43に出力される
が、これらは信号処理演算器41にて同時に求め
られるため、Pmax、Θpmaxを別々に検出する
場合に比べてコスト低減が可能となつている。
以上の構成による作用を第4図のフローチヤー
トに基づき説明する。
この制御演算は、例えば、一定時間毎あるいは
機関回転に同期して行なわれるが、ここでは機関
一回転に一度実行されるものとして説明する。
先に筒内圧の検出値による目標値のフイードバ
ツク補正制御を述べると、この制御はステツプ1
〜8にて行なわれる。
まず、信号処理演算器41では、筒内圧センサ
33からの信号より一回の燃焼毎にPmaxと
Θpmaxを求める(ステツプ1)。燃焼は1気筒当
たり2回転に一回なので、このステツプは燃焼行
程終了後に実行すればよい。なお、多気筒機関の
場合は機関2回転に対し一回の割合で全気筒の
Pmax、Θpmaxを平均し、この平均した値を用
いてもよい。
目標値演算器36では、NとΘaからそのとき
の機関状態に応じたPmoを演算またはテーブル
ルツクアツプにより求める(ステツプ2)。
目標値補正演算器38では、Pmoを補正する
補正係数αmw(=Kmw・Ft・Kadv、Kmwは定
数)を求めるとともに、このαmwをPmoに乗算
してPm(=αmw・Pmo)を求める(ステツプ4,
5)。
比較器39では、PmaxとPmとの比αp(=
Pm/Pmax)を求める(ステツプ6)。
絞弁駆動開度演算器40では、このαpをΘtmo
に乗算してΘtm(Kt・αp・Θtmo、Ktは定数)を
求め、ΔΘtm(=Θtma−Θtmb)を演算する(ス
テツプ7)。なお、Θtmo(=Km・Pmo、Kmは
定数)は基本絞弁開度演算器37にて演算される
(ステツプ3)。
こうして求められたΔΘtmは絞弁駆動装置46
に駆動信号として転送され、絞弁駆動装置46で
は、ΔΘtmに応じて絞弁24を駆動する。
例えば、目標値に対し実際の検出値が高い場合
は、αp<1であるため、Θtma<Θtmbより
ΔΘtm<0となる。その結果、絞弁駆動装置46
は、ΔΘtmを絞弁24を駆動する開度として絞弁
開度を減少させる。このため、Qaが減少するこ
とになり、このQaの減少によつては噴射量を減
少させる制御がなされ、これによりPmaxが低く
なりPmに近づいていく。一方、目標値に対し実
際の検出値が低い場合は、絞弁駆動装置46が絞
弁開度を増大し、これによりPmaxが高められ
Pmに近づいていく。
次に燃料噴射量制御はステツプ9〜13にて行な
われる。すなわち、基本噴射量演算器42では、
QaとNからTp(=K・Qa/N、Kは定数)を演
算またはテーブルルツクアツプにより求める(ス
テツプ9)。
安定度検出器43では、筒内圧が最大となると
きのクランク角位置Θpmaxと予め定めた安定域
の限界値とに比較により、機関が安定域の限界値
近傍にあるか否かを判定する(ステツプ10)。
噴射量補正演算器44では、空燃比のフイード
バツク制御域において安定度検出器43の検出結
果より、機関が安定域にある場合は混合気を薄く
し、また機関が安定域を外れる場合は混合気を濃
くして機関を安定域の限界値近傍に保持する空燃
比補正係数αを求めるとともに、バツテリ電圧補
正分Tsを求め、これらの補正係数から最終的な
噴射パルス幅Ti(Tp・α+Ts)を求める(ステ
ツプ11,12)。なお、噴射量補正演算器44では
αだけでなく機関の運転状態に応じて補正を行う
各種補正係数も同時に求められる。
噴射弁駆動装置45では、このTiにより噴射
弁27を開弁駆動する(ステツプ13)。
このため、αに基づいて空燃比をフイードバツ
ク補正する運転域では、機関が安定域にある場合
は混合気を薄くするべくαが暫減され(α=αB
Δαl)、機関が安定域にない場合は、混合気を濃
くするべくαが暫増される(α=αB+Δαr)。
同じアクセル開度に対し常に同じ筒内圧の最大
値が得られるとともに、機関を不安定にすること
なく燃費は最小限に抑えられるのである。言い替
えると低地から高地に移つたり経時変化が生じた
りした場合に、アクラルペダルを踏み増ししたり
踏みこみを手加減したりしなくとも、同じだけア
クセルペタルを踏み込めば同じ機関出力が得ら
れ、かつ燃費も良好に維持されるのである。
(考案の効果) 本考案は、筒内圧を検出し、この検出値がアク
セル開度に基づいて決まる筒内圧の目標値と一致
するように、この検出値をフイールドバツク信号
として絞弁開度を制御すると同時に、筒内圧最大
クランク角位置が安定限界を示す値の近傍にくる
ように空燃比を制御するようにしたので、低地と
高地の差などの使用環境の相違や経時変化があつ
ても、等アクセル開度で常に同じ機関出力を得る
ことができるとともに、機関を不安定にすること
なく燃費を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を明示するための全体構成図で
ある。第2図は本考案の一実施例の概略図、第3
図は第2図中のコントロールユニツトの回路構成
図、第4図はコントロールユニツトによる制御内
容を示すフローチヤート、第5図は安定度検出器
の回路構成図、第6図は筒内圧最大値の基本目標
値Pmoの読み出しに使われるテーブルを説明す
る図である。第7図は信号処理演算器の回路構成
図、第8図はマイクロコンピユータにてPmax、
Θpmaxを検出する場合の制御内容を示すフロー
チヤート、第9図はタイミングチヤートである。 1……アクセル開度検出手段、2……機関回転
数検出手段、3……目標値演算手段、4……筒内
圧検出手段、5……比較手段、6……絞弁開度制
御手段、7……筒内圧最大クランク角位置検出手
段、8……比較手段、9……空燃比制御手段、2
2……エアフローメータ、24……絞弁、27…
…燃料噴射弁、31……回転数センサ、32……
アクセルセンサ、33……筒内圧センサ、34…
…クランク角センサ、35……コントロールユニ
ツト、36……目標値演算器、37……基本絞弁
開度演算器、38……目標値補正演算器、39…
…比較器、40……絞弁駆動開度演算器、41…
…信号処理演算器、42……基本噴射量演算器、
43……安定度検出器、44……噴射量補正演算
器、45……噴射弁駆動装置、46……絞弁駆動
装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アクセル開度と機関回転数をそれぞれ検出する
    検出手段と、これらの検出値から筒内圧の目標値
    を演算する目標値演算手段と、機関の筒内圧を検
    出する筒内圧検出手段と、この筒内圧の検出値と
    前記目標値とを比較する比較手段と、この比較結
    果に基づいて筒内圧の検出値が目標値と一致する
    ように絞弁の開度を制御する絞弁開度制御手段
    と、前記筒内圧の検出値に基づいて筒内圧が最大
    となるクランク角位置を検出する筒内圧最大クラ
    ンク角位置検出手段と、この筒内圧最大クランク
    角位置とあらかじめ定めた安定限界を示す値とを
    比較する比較手段と、この比較結果に基づいて筒
    内圧最大クランク角位置が安定限界を示す値の近
    傍にくるように空燃比を制御する空燃比制御手段
    とを設けたことを特徴とする機関の制御装置。
JP12153884U 1984-08-03 1984-08-08 機関の制御装置 Granted JPS6136150U (ja)

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JP12153884U JPS6136150U (ja) 1984-08-08 1984-08-08 機関の制御装置
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DE19853527856 DE3527856A1 (de) 1984-08-03 1985-08-02 Verfahren und vorrichtung zur steuerung einer brennkraftmaschine
US06/914,734 US4760825A (en) 1984-08-03 1986-10-02 System for controlling an engine and method therefor

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JP2510991B2 (ja) * 1986-05-10 1996-06-26 日産自動車株式会社 エンジン制御装置
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JPS5746034A (en) * 1980-09-05 1982-03-16 Hitachi Ltd Combustion controller
JPS5872643A (ja) * 1981-10-28 1983-04-30 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関制御装置
JPS58211545A (ja) * 1982-06-03 1983-12-09 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置

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