JPH04103107U - 綴合装置発射組立体及び外科用綴合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】離れた締結状態での処置に好都合に使用できる
綴合装置を提供する。 【構造】綴合装置１０はハンドル部分と対向側面を備え
た基底部分とこれらから突出する顎部分２０，２２とを
有する構造部材１２，１４と、ロック部材２８と該構造
部材との間を解放自在に係合し基底部分の溝を貫通する
フック部分を含むレバーロックを有する係合機構８０と
を具備する。レバーロックは、２つの解放ボタン９７，
９９とロック部材２８に対し第１及び第２の位置の間で
動く作動手段とを有する。綴合装置発射組立体は、前記
顎部分に沿って動き止め釘をアンビル４０に押しつける
プッシャー４５を有する。発射ハンドル本体（５２）
は、該プッシャーに対し所定位置の間で動く機構を有
し、構造部材の一方の側面に手で係合されて該プッシャ
ーを顎２２に沿って動かし止め釘を射出し閉じる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般に、平行の列のステープル（止め釘）を圧迫された生きている組 織を通して施すための外科用綴合装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この技術は圧迫された生きている組織を通して平行の列のステープル（止め釘 ）を施すために用いられる外科用綴合装置を多く含んでいる。これら型式の綴合 装置は例えば腸、胃及び肺の組織を切開し又は再度連結する場合に用いられる。

【０００３】 この型の１つの公知の外科用綴合装置はよく知られており、現に、ミネソタ、 セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチュアリング会社により 商標名“The ＩＬＡ Stapler" 、カタログ＃3957のもとに入手できるものである 。この綴合装置の使用は、ミネソタ、セントポールのミネソタマイニングアンド マニュファクチュアリング会社から入手できる、名称“胃、小腸の外科的綴合処 置、巻１”、ISBN 0-937433-00-4、図書、学会カタログ番号85-082599 の刊行物 に記載されている。このＩＬＡ綴合装置とその改良は Redmond他への米国特許第 4,863,088 号に記載されている。この綴合装置は、それぞれがハンドル部分とこ のハンドル部分の第１の端部から突出する顎部分とからなる第１及び第２の細長 い構造部材を具備している。これらの構造部材はそのハンドル部分の第２の端部 に枢着手段を有し、構造部材の長さ方向に直角な平面上で自由に係合しまた離れ るようになっており、枢着手段は係合された時、顎部分が密接関係にある閉じた 位置とこの閉じた位置より相互に離間した開放位置との間を上記平面上で構造部 材が相対回動できるようにしている。第１の端部に密接した枢着点を有する細長 いロック部材が第２の構造部材の第１の端部の枢着点に取付けられ、上記平面に ほぼ直角な軸線の周りに、第２の構造部材のハンドル部分にほぼ整列したロック 位置と、ロック部材の第２の端部が第２の構造部材の第２の端部から離間した解 放位置との間を回動運動するようになっている。ロック部材の第１の端部と第１ の構造部材の第１の端部に近接するハンドル部分とは、枢着手段が係合され構造 部材がその開いた位置にある時、ロック部材の解放位置からロック位置への運動 の間係合し構造部材を閉じた位置に強制的に動かし、それにより高度の圧縮力を 構造部材の顎部分の間で綴合されるべき組織に加えることができるようになって いる。この綴合装置はまた、細長いロック部材と第２の構造部材との間で解放自 在に係合しロック部材をロック位置に解放自在に保持し顎部分の間に加えられた いかなる圧縮力をも保持するようになっている手段を具備している。この綴合装 置は、顎部分の一方に沿って位置する固定の又は移動可能のアンビルと、アンビ ルの反対側の顎部分の他方に沿って列状に配設された複数のステープル（止め釘 ）を収容するカートリッジとを有するようになっており、このカートリッジは、 止め釘をカートリッジから順次射出し止め釘をアンビルに押しつけ、構造部材が 閉じた位置にある時顎部分の間で組織に止め釘を係合させかつ閉じるようにする 手で作動できる手段を含んでいる。さらに、必要ならば、カートリッジはカート リッジとアンビルに沿って動きその間にまたがり、施された止め釘の間で組織を 切断するナイフを含むことができる。

【０００４】 現在の“ＩＬＡ”型綴合装置は、外科用綴合装置ハンドルの一側にのみ配設さ れ比較的大きな顎と比較的小さな顎とを備えた発射ハンドルを含んでいる。これ らの型式の綴合装置とカートリッジとの組立体は、外科用綴合装置を操作したり 配置したりする余地や空間が少ししかない患者の体の一個所で医学的処置に用い られる時に問題が生じる。例えば、ある処置において、比較的小サイズの顎が腸 の組織にスリット状の切開を通して置かれ組織に近接して位置ぎめされ綴合わさ れるようにし、大きな方の顎が他方の腸の組織に他のスリット状の切開を通して 置かれる。これらの開口は組織に与える損傷を最小にするためできるだけ小さく することが好ましい。現に存在する綴合装置は外科用綴合装置の一側にのみ配さ れた発射ハンドルを含み、またこの発射ハンドルの位置が小さな顎の位置に依存 するので、得られる綴合装置の位置は時には、発射ハンドルに接近する位置が制 限され又は組織（例えば胃）により妨げられるような位置となる。したがって、 外科医にとって、邪魔する組織のため発射ハンドルを用いて綴合装置を手で発射 させることが困難となる。今まで、この問題を解決する試みは、綴合装置を発射 させるため発射ハンドルに当接して置かれた長い円筒状ロッドを用いることを含 んでいるが、これは、このようなロッドをこの目的のため使用することは制御を 減少し外科医は綴合装置を過度に発射しこのロッドが発射ハンドルを滑って内部 の組織を損傷するという危険が生じるので、望ましくない方法である。

【０００５】 “ＩＬＡ”型綴合装置に関連するもう１つの問題はまた、綴合装置を位置させ るための外科医の受容力が繊細な組織への綴合装置の接近により制限されるよう な締めつけ位置で綴合装置が外科的処置に用いられる時に生じる。綴合装置が正 しい位置に配置されてしまうと、現存の綴合装置は、レバーロック部材を用いて 発射する前に綴合装置の顎の間で綴合わすべき組織を締結し又は近づけるように する。綴合装置が発射されると、Redmond 他への米国特許第4,863,088 号に記載 されている“ＩＬＡ”綴合装置のような現存のレバーロック部材が綴合装置の一 側にのみ配されたボタンによりロック部材を解放する。同じように、ボタンへの 接近は、綴合装置が繊細な組織に極めて接近した場所で用いられる場合に制限さ れ又は困難となる。

【０００６】 Chow他への米国特許第4,633,874 号は、顎部材がゆるく相互に連結され止め釘 カートリッジとアンビルが組織上の所定位置に顎部材を相互に離すことなく調節 できるようにする、部分的に係止された位置に移動可能な係止アームを含んでい る係止機構を開示している。Green への米国特許第4,520,817 号は、カム作用表 面を突起上で摺動させるよう回動可能でフレームを相互に近づくよう開いた位置 と閉じた位置との間で枢着バーの周りに回転させるロックハンドルを開示してい る。上記Chow他と Greenの特許に記載された従来の綴合装置は一般に“オーバー センター”リンクと称されるロック機構を開示しており、綴合装置が厚い組織に 対して使用される時はこのオーバーセンターリンクは開くのが困難であると考え られている。このロック機構を開くことに関連する問題は綴合装置が締結された 場所で用いられる時に一層困難となる。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は改良された外科用綴合装置カートリッジ組立体を提供するが、この組 立体は、ハンドルのいずれかの側から又は両側から綴合装置を発射することがで きる発射ハンドルと、綴合装置ハンドルのいずれかの側からこれを解放すること のできる細長いロック部材を解放自在にロックする２つの側面のレバーロック解 放装置を含む改良された外科用綴合装置とを含んでいる。本考案はまた、上記の 改良された発射ハンドル組立体と改良された外科用綴合装置との組合わせとして 表現される。これらの特徴は、離れた締結状態での医学的処置に好都合に使用す るのに特に適している綴合装置を創造するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、上記のＩＬＡ綴合装置と同様に、それぞれが第１の方向に細 長くなっている第１及び第２の構造部材を有する改良された外科用綴合装置が提 供される。この第１の構造部材は第１及び第２の端部を有するハンドル部分を有 し、第２の構造部材は第１及び第２の端部を有する基底部分を有しており、構造 部材の各々はその第１の端部から突出する顎部分を有している。これら顎部分は 、第１の構造部材のハンドル部分の第１の端部と第２の構造部材の基底部分の第 １の端部とに近接した基端部を有し、顎部分の各々は基端部から離れた末端部を 有している。

【０００９】 構造部材はその第２の端部に枢着手段を有し、第１の方向に直角な平面上で自 由に係合しまた係合がはずれるようになっており、係合された時、構造部材を前 記平面上で、顎部材が密接関係にある閉じた位置と、顎部材がこの閉じた位置よ り相互に離間する開いた位置との間を、相対回動運動できるようにしている。こ の閉じた位置で、第１の構造部材のハンドル部分と第２の構造部材の基底部分と は、第１の端部と第２の端部との間の距離の大部分にわたって構造部材の間に空 間を区画形成する。細長いロック部材が設けられ、第１及び第２の端部とこのロ ック部材の第１の端部に密接した枢着点とを有している。ロック部材のこの枢着 点は第２の構造部材の第１の端部に近接して第２の構造部材上に取付けられ、第 １の方向にほぼ直角な軸線の周りに、第２の構造部材の基底部分とほぼ整列する ロック位置と、ロック部材の第２の端部が第２の構造部材の第２の端部から離間 した解放位置との間で、回動運動するようになっている。ロック部材の第１の端 部と第１の構造部材の第１の端部に近接した第１の構造部材のハンドル部分とは 、枢着手段が構造部材と開いた位置で係合された時、ロック部材の解放位置から ロック位置への運動の間係合し、構造部材を閉じた位置に強制的に動かすように する。さらに、細長いロック部材と第２の構造部材との間で解放自在に係合しロ ック部材をロック位置に保持する手段が設けられる。

【００１０】 しかし、上記のＩＬＡ型綴合装置と異なり、細長いロック部材と第２の構造部 材との間で解放自在に係合しロック部材をロック位置に保持する手段は２つの側 面のレバーロック解放装置を備えている。この２つの側面のレバーロック解放装 置は、第２の構造部材の第２の端部に近接した溝を区画形成する第２の構造部材 上の表面と、この第２の部材の溝を区画形成する表面と係合し細長いロック部材 をロック位置に保持するような保持表面を有するレバーロック装置とを有してい る。このレバーロック装置は、細長いロック部材が解放位置へと動くことのでき る係止されていない位置と細長いロック部材をロック位置に保持する係止位置と の間で動くようになっている。２つの側面のレバーロック解放装置はレバー覆い のいずれかの側から作動可能な一対の解放アームを含み、レバーロック装置を係 止位置から係止のはずれた位置へと独立して動かし、それにより外科医がロック 部材を締結された状態で解放できるようにしている。

【００１１】 さらに、上記のＩＬＡ綴合装置と同様に、本考案の外科用綴合装置においては 、第１の構造部材が止め釘カートリッジ組立体を受け入れるようになっており、 また第２の構造部材の顎部分がアンビル（取付けあご）表面を受け入れるように なっている。止め釘カートリッジ組立体は、構造部材がその閉じた位置にある時 、アンビルの反対側の顎部分の長手方向に列状に配置された複数の止め釘を収容 するためのカートリッジ本体を具備している。さらに、このカートリッジ組立体 は、手で発射ハンドル組立体を押すことによりカートリッジ本体の長手方向の溝 を通って動かされるようになっているカム状駆動装置又はプッシャーを含む、手 で作動可能な手段を含んでいる。これらのプッシャーは複数の止め釘をアンビル に向かってカートリッジ本体の内部で順次押圧し、これら複数の止め釘を構造部 材が閉じた位置にある時顎部分の間で組織に係合しかつ閉じるようにする。プッ シャーは第１の方向に、複数の止め釘がカートリッジ本体内に収容される引込み 位置と複数の止め釘が組織内部で閉じられる伸長位置との間で動くことができる 。発射ハンドル組立体は構造部材の間の空間に配置され、手で係合されるように なっている発射体を含み、プッシャーが引込み位置と伸長位置との間で動くこと ができるようにしている。

【００１２】 しかし上記ＩＬＡ綴合装置と異なり、本考案の綴合装置に用いる改良された止 め釘カートリッジにおいては、外科用綴合装置を手で発射するのに使用される発 射ハンドル組立体の発射本体は細長くまた構造部材の長さ方向を横切る長手方向 軸線を有し、発射ハンドルアダプタ上に取付けられ、発射ハンドルアダプタは、 発射本体をプッシャーに連結するようになっている表面を有し、またさらに発射 本体を少なくとも２つの発射位置の間で解放自在に横方向に動くように取付けプ ッシャーが綴合装置のいずれかの側から作動できるようにする。爪のある表面が 設けられ、発射本体を、綴合装置の一側に位置する第１の位置と、綴合装置の他 側に位置する第２の位置と、綴合装置の両側に位置する中間位置とに、解放自在 に固定するようにしている。したがって、外科医は、綴合装置が締結された状態 で使用される時特に有用である綴合装置のいずれかの側から、発射体に接近する ことができる。

【００１３】

【実施例】

本考案は、同じ参照番号が同じ部分につけられている数個の図面からなる添付 図面を参照して以下に詳細に記載される。

【００１４】 図面を参照すると、全体が参照番号２と１０でそれぞれが示される、本考案の 外科用綴合装置１０とカートリッジ組立体２とが示されている。

【００１５】 外科用綴合装置１０は、第１及び第２の細長い構造部材１２，１４からなる２ つの分離可能な組立体１１と１３とを具備している。第１及び第２の細長い構造 部材１２，１４は第１及び第２の側面１９，２１を有し、第１の構造部材１２が ハンドル部分１６とこのハンドル部分１６の第１の端部７から突出する顎部分２ ０とを具備し、第２の構造部材１４が基底部分８とこの基底部分８の第１の端部 ３から突出する顎部分２２とを含んでいる。組織ストッパ表面３１が第２の構造 部材１４にその第１の端部３にほぼ近接して取付けられ組織に当接するようにな っている。組織ストッパ表面３１は綴合装置顎部分２０，２２を綴合されるべき 組織に対して位置決めしかつ整列する手段を提供する。

【００１６】 構造部材１２，１４はハンドル部分１６と基底部分８の第２の端部５，９に枢 着手段を有し、この枢着手段は第２の構造部材１４上の２つの対向する軸方向に 平行に外側に向かって突出するピン２５と、構造部材１２と１４が細長く延びて いる方向に直角な平面上で自由に係合しまた分離するように構成され配置されて いる第１の構造部材１２上の、ほぼＵ字形のジャーナル表面２６とを具備し、ま た枢着手段は係合された時、構造部材１２と１４が長く延びる方向に直角な平面 上に、顎部分２０，２２が密接関係にある閉じた位置（図１及び２）と顎部分２ ０，２２がこの閉じた位置より相互に離間した開いた位置（図３）との間で、構 造部材１２，１４の相対回動運動をもたらす。第１の端部４に密接した位置に枢 着点を有する細長いロック部材２８が、ピン２９により第２の構造部材１４の第 １の端部３に取付けられ、前記平面にほぼ直角な軸線の周りに、第２の構造部材 １４の基底部分８とほぼ整列するロック位置（図１及び２）と、ロック部材２８ の第２の端部６が第２の構造部材１４の第２の端部５から離間した解放位置（図 ３）との間で、回動運動するようになっている。細長いロック部材２８はハンド ル部分１８を含み、レバー覆い３２８がこのハンドル部分１８に取付けられてい る。レバーストッパ３４が第２の構造部材１４に取付けられ、ロック部材２８が 開いた位置から前方に回動し組織を挟みつぶすのを阻止するようにしている。

【００１７】 ロック部材２８の第１の端部４と第１の構造部材１２の第１の端部７とは、ハ ンドル部分１８上の２つの対向する軸方向に平行に内側に突出するピン３０によ って得られる表面と、第１の構造部材１２の第２の端部９に向かって開放され、 前記枢着手段が開放位置での構造部材１２，１４と係合した時ロック部材２８が その解放位置（図３）からそのロック位置（図２）に移動する間係合して構造部 材１２，１４をその閉じた位置に強制的に動かし、高い圧縮力が構造部材１２， １４の顎部分２０，２２の間で組織に加えられるようにしている、第１の構造部 材１２上のほぼＵ字形のジャーナル表面３２の側部表面とを有している。

【００１８】 ハンドルカバー１５が第１の構造部材１２のハンドル部分１６に取付けられる 。ハンドルカバー３２８がロック部材２８のハンドル部分１８に取付けられ、ハ ンドルカバー１５と同じ形状をしている。ハンドルカバー３２８とハンドルカバ ー１５は手で係合できる突起２３を有し、これら突起２３は顎部分２０，２２の 長さ方向に対し９０度より小さい、好ましくは８５度の傾斜角度で配設された係 合表面２４を有している。ハンドルカバー３２８とハンドルカバー１５の係合表 面２４は使用者の手の指と係合し手の親指が調節可能な発射体５０を作動するの に用いられるようになっている。顎部分２０，２２と係合表面２４との間の角度 は９０度より小さく、使用者の指にとって握り手段を提供し使用者の指がハンド ルカバー１５，３２８から滑ったり摺動したりしないための傾斜を与えるように する。ハンドルカバー１５，３２８は限定されないがポリカーボネート又はＡＢ Ｓプラスチックのような、任意の材料で構成される。

【００１９】 本考案を公知の綴合装置から区別する綴合装置１０の新規な構造は、綴合装置 １０の各側面１９，２１からのロック部材２８の解放をもたらす全体が参照番号 ８０で示されている、細長いロック部材２８と第２の構造部材１４との間の解放 可能な係合手段にある。図７ないし１０に示されるように、この２つの側面のレ バーロック解放組立体８０は、第２の構造部材１４の第２の端部５に近接して第 ２の構造部材１４に溝８３を区画形成する表面（図９）と、長手方向軸線を有す るほぼ矩形の平らな基底部分８２を有するレバーロック８４とを具備している。 基底部分８２は室８１の内部にハンドル部分１８とレバーカバー３２８との間に 配され、フック部分８６が基底部分８２にこれと一体にすることにより連結され ている。フック部分８６は基底部分８２からほぼ直角に突出し、第２の構造部材 １４の溝８３の一端部に近接した表面と係合し長いロック部材２８をそのロック 位置（図１０）に保持するようになっている保持表面８７を有している。レバー ロック８４は、細長いロック部材２８をその解放位置（図３）に動かすようにす る非係止位置（図９）と、レバーロック８４がスプリング９６により付勢され細 長いロック部材２８をそのロック位置（図２）に保持する係止位置（図８及び１ ０）との間を軸方向に動くようになっている。細長いロック部材２８のハンドル 部分１８は、室８１に連通しまた細長いロック部材２８の第２の端部６にほぼ近 接して配置されフック部分８６が通過できるようにしている開口８８を区画形成 する表面を有している。

【００２０】 ２つの側面のレバーロック解放組立体８０は、細長いロック部材２８の第１及 び第２の側面１９′，２１′上に位置し、それぞれが第１及び第２の端部３５， ３６と第１及び第２の対向側面３７，３８とを有する第１の解放アーム９２と第 ２の解放アーム９４とを具備している。解放アーム９２，９４の第２の端部３６ はカム表面９３，９５を含み、解放アーム９２，９４の第１の端部３５は細長い ロック部材２８のハンドル部分１８にピン９８により回動自在に取付けられ、カ ム表面９３又は９５がレバーロック８４と係合してレバーロック８４の係止を解 放する係合位置（図９）とカム表面９３又は９５がレバーロック８４と係合しな い又はこれから離間される非係合位置（図８）との間の運動をもたらすようにな っている。好ましくは解放アーム９２，９４は、非係合位置にある時レバーロッ ク８４とわずかに係合したままとしカム表面９３又は９５がレバーロック８４と の接触状態から摺動するのを阻止するように構成されている。

【００２１】 レバーロック８４はフック部分８６の近くに肩部表面８５を含み、解放アーム ９２又は９４のいずれかが係合位置（図９）に動かされた時カム表面９３，９５ を受け入れるようにする。解放アーム９２，９４は相互に独立して動き、そのた め、図９は解放アーム９２，９４の両方が係合位置に動かされているが、使用者 はレバーロック８４を第２の構造部材１４から解放又は係止をはずすには解放ア ーム９２又は９４のうちの１つを作動させるだけでよい。この特徴は、細長いロ ック部材２８の側面１９′，２１′のいずれかからの独立の解放をもたらし、こ の綴合装置を締結部分に用いる時交互の解放を提供する。

【００２２】 第１及び第２の解放ボタン９７，９９が細長いロック部材２８の側面１９′， ２１′に近接して解放アーム９２，９４上に設けられ、ロック部材２８に対し第 １の位置（図８）と第２の位置（図９）との間で動くようにする。第１のボタン ９７は第２の解放アーム９４にその第１の側面３７に沿って設けられ、第２のボ タン９９は第１の解放アーム９２にその第２の側面３８に沿って設けられ、ボタ ン９７，９９のいずれかのロック部材２８に対する第１の位置から第２の位置へ の運動が、関連する解放アーム９２又は９４をその非係合位置から係合位置に回 動させそれによりレバーロック８４を係止位置から係止のはずれた位置へと駆動 する。

【００２３】 ２つの側面のレバーロック解放組立体８０は、細長いロック部材２８のハンド ル部分１８とレバーロック８４の基底部分８２の一端とに連結されたコイルスプ リング９６の形式の、レバーロック８４を係止位置に向かって軸方向に付勢する 付勢手段を含んでいる。このコイルスプリング９６はレバーロック８４を係止位 置に向かって付勢するよう緊張して配置される。この付勢手段は、限定されない 、板ばね、コイルスプリング、引張りばね、圧縮ばね又は捩りばねを含む任意の 適当な手段からなっている。

【００２４】 フック部分８６は、細長いロック部材２８が解放位置からロック位置に動かさ れた時第２の構造部材１４の溝８３を区画形成する表面と係合するようになって いるカム表面８９を具備している。このカム表面８９はレバーロック８４を係止 位置から係止解除位置へとコイルスプリング９６の付勢力に抗して動かし、フッ ク部分８６が第２の構造部材１４の溝８３の一側から他側へと通過できるように し、それにより細長いロック部材２８が解放位置（図３）からロック位置（図２ ）に動かされた時フック部分８６の保持表面８７と溝８３を取り巻く第２の構造 部材１４の表面との間の係合がもたらされるようにする。コイルスプリング９６ はレバーロック８４を係止位置に向かって軸方向に付勢し、そのためレバーロッ ク８４が係止位置に摺動し保持表面８７が溝８３を取り巻く表面と係合した時触 感上の“かかり”を生じる。

【００２５】 第２の構造部材１４は顎部分２２の上にこれに沿って位置する細長い固定され た又は移動自在のアンビル（取りつけあご）４０を有し第１の組立体１１を形成 するようになっており、第１の構造部材１２の顎部分２０は本考案の改良された カートリッジ組立体２のカートリッジ本体４１を受け入れるようになっている細 長い通路又は溝３９を有し第２の組立体１３を形成するようにしている。これに 代え、カートリッジ本体４１は第一の構造部材１２と一体とすることができる。

【００２６】 カートリッジ本体４１は、構造部材１２、１４がその閉じた位置にある時アン ビル４０と対向して顎部分２０の長手方向に列状に配される複数のステープル（ 止め釘）を収容している。カートリッジ組立体２を現存するカートリッジ組立体 から区別する本考案の他の特徴は、全体が参照番号５０で示される調節自在のハ ンドル組立体を含んでいる。カートリッジ組立体２は、長手方向に離間した第１ の端部部分４４と第２の端部部分４４Ａを有するカム状駆動装置又はプッシャー （押出し具）４５を含む手で作動可能な手段を含んでいる。プッシャー４５は、 第２の端部部分４４Ａが順次止め釘をアンビル４０に押しつけるようにして第１ の顎部分２０に沿って長手方向に動き、第１の端部部分４４がハンドル部分１６ と基底部分８との間を動いて顎部分２０，２２の間で組織に止め釘と係合し閉じ るようになっている。プッシャー４５は、手で調節自在発射ハンドル組立体５０ を押すことによりカートリッジ本体４１の長手方向の溝を通って動かされるよう になっている。

【００２７】 調節自在の発射ハンドル組立体５０はプッシャー４５の第１の端部部分４４に 連結されている。調節自在発射ハンドル組立体５０が手で押圧され発射体５２を 予備発射位置（図２）から発射位置に動かすと、駆動装置又はプッシャー４５が 順次、止め釘４３を止め釘４３の下側のカム作用プランジャ４７によりカートリ ッジ本体４１から射出する。カム作用プランジャ４７は止め釘４３をアンビル４ ０と対向するカートリッジ本体４１の表面に向かって押し、それにより射出され た止め釘４３をアンビル４０の特定形状の表面に押しつけ、構造部材１２，１４ がその閉じた位置にある時顎部分２０，２２の間で止め釘４３を組織に係合させ かつ閉じるようにする。カートリッジ組立体４２はまた任意に、プッシャー又は 駆動装置４５に近接して発射体５２に連結されたナイフ（図示しない）を含み、 止め釘４３を射出し閉じるためのプッシャー又は駆動装置４５の手動運動がまた ナイフを、その末端がアンビル４０の溝（図示しない）の中にあるように顎部分 ２０，２２に沿って動かし、平行の離間した列の当てがわれた止め釘４３の間で 組織を切断するようにしている。

【００２８】 調節自在の発射ハンドル組立体５０は第１の構造部材１２のハンドル部分１６ と第２の構造部材１４の基底部分８との間の空間２７の内部に細長い発射体５２ を備え、プッシャー４５を引っ込み位置（図２）から伸長位置へと動かすように する。細長い発射体５２は構造部材１２，１４の長さ方向を横切る長手方向軸線 Ｌ（図６）を有する。発射体５２は対向する第１の端部部分５３と第２の端部部 分５５とを有している。発射ハンドルアダプタ５８がプッシャー４５の第１の端 部部分４４に取付けられ、細長い発射体５２をプッシャー４５に連結するように なっている。

【００２９】 細長い発射体５２を発射ハンドルアダプタ５８に取付ける手段６０が設けられ 、細長い発射体５２を、端部部分５３と５５との間に延び発射ハンドルアダプタ ５８の開口６９内部に位置するロッド６１の形式の長手方向軸線Ｌに沿って、解 放自在の横方向往復運動させるようにする。戻り止め手段６２がまた設けられ、 細長い発射体５２を、発射体５２の第１の端部部分５３が構造部材１２，１４の 第１の側面１９に近接する第１の位置（図６）と、発射体５２の第２の端部部分 ５５が構造部材１２，１４の第２の側面２１に近接する第２の位置（図５の実線 ）とに、解放自在に固定するようにしている。

【００３０】 構造部材１２，１４は綴合装置１０の中央部分に沿う第１の方向に延びる軸線 Ａ（図５及び６）を有している。戻り止め手段６２はまた発射体５２を、発射体 ５２の第１及び第２の部分５３及び５５の一部が第１及び第２の側面１９，２１ の両方を越えて突出する第１の位置と第２の位置との間の中間の中央位置（図５ の点線）に、解放自在に位置させる。細長い発射体５２がこの中央位置に置かれ た時、端部部分５３と５５は細長いロック部材２８の側面１９′，２１′を越え て横方向に位置決めされ綴合装置１０の両側面に細長い発射体５２を手で押圧す る表面が得られるようにする。

【００３１】 矩形の側壁５６が細長い発射体５２に設けられ第１及び第２の部分５３，５５ と共働し、側壁５６に沿って空洞５９に開口する矩形箱形６４を形成するように している。細長い発射体５２は内側表面６５と外側表面６７とを有し、また戻り 止め手段６２は矩形側壁５６のうちの一方の内側表面を越えて延びる爪表面６８ を含んでいる。発射体５２が、正方形、三角形、弓形及びこれらの形状の組合わ せのような限定されない任意の形状を含むことができることに注目すべきである 。

【００３２】 発射ハンドルアダプタ５８は、第１及び第２の対向するほぼ平面の横壁７２及 び７４を有する頸部分７０と、細長い発射体５２の爪表面６８を受け入れるよう な切り込み７６を区画形成する表面とを有している。図４に示すように、頸部分 ７０は発射体５２の空洞の中へと延出するようになっている。

【００３３】 第１及び第２の対向する平面状横壁７２，７４は、細長い発射ハンドル本体５ ２が第１の位置にある時爪表面と細長い発射体５２の第２の端部部分５５の内側 表面６５との間に解放自在に固定され、第１及び第２の対向する平面状横壁７２ ，７４が、細長い発射ハンドル本体５２が第２の位置にある時爪表面６８と細長 い発射体５２の第１の端部部分５３の内側表面６５との間に解放自在に固定され る。

【００３４】 細長い発射ハンドル本体５２を発射ハンドルアダプタに取付け発射体５２をそ の長手方向軸線Ｌに沿って手で往復動させるようにする手段６０は、発射体５２ の端部部分５３，５５に両端が取付けられた円筒状ピン又はロッド６１と、この 円筒状ピン６１を受け入れるような開口６９を区画形成する表面を有するアダプ タ５８の頸部分７０とを具備している。

【００３５】 中間位置（図５の点線）において、戻り止め手段６２は発射体５２を発射ハン ドルアダプタ５８に固定し、爪表面６８が頸部分７０の切り込み７６と係合し、 発射体５２の第１及び第２の端部部分５３及び５５が綴合装置１０の軸線Ａから ほぼ同じ距離にあるようにする。図５に示すように、この中間位置で、第１及び 第２の端部部分５３，５５の一部が構造部材１２，１４の第１及び第２の側面１ ９，２１を共に越えて突出する。

【００３６】 使用者に近い発射体５２の側壁５６は端部部分５３，５５の近くに張出し端縁 ５７を含んでいる。この張出し端縁５７は、例えば使用者の親指と共に発射体５ ２を握る手段を提供し、使用者の親指が発射体５２から離れて横方向に摺動する ことのないように外側に張出している。この張出し端縁５７はまた、発射ハンド ル本体５２への手による圧力が切込み７６と爪表面６８との間の係合を増大させ るだけであるので、発射体５２がその中間位置にある時爪表面６８が切込み７６ からはずれないようにする。使用者に近い側壁はさらに、余分の摩擦表面を設け ることにより張出し端縁５７が使用者の指を発射体５２上に保持するのを助ける 複数のリブ６６を含んでいる。

【００３７】 綴合装置１０の使用中、ハンドルカバー３２８とハンドルカバー１５の係合表 面２４が使用者の手の指により係合されまた使用者の親指は調節自在の発射体５ ２を作動させるために用いられる。使用者は発射体５２が第１又は第２の位置に ある時発射体５２を作動させるには一方の手だけを使えばよい。このような特徴 は、綴合装置を発射させる時その右手又は左手の一方のみを使いたい使用者にと って望ましいことである。発射体５２がしかし中間位置にある時は、使用者の両 方の親指が使われ発射体５２の突出部分を操作し第１及び第２の構造部材１２， １４の軸線Ａの周りに発射体５２を対称的に手で押圧する作用がもたらされるよ うにする。使用者が発射体５２を第１及び第２の構造部材１２，１４の軸線Ａの 両側から対称的に押圧することができることは、使用者が綴合装置１０の位置と 安定性とを制御するのを助け、また綴合装置が使用される時、例えば発射体５２ を予備発射位置から発射位置に動かすのに比較的大きな力を必要とする処置にお いて、綴合装置１０のより効果的な発射をもたらす。

【００３８】 本考案はいくつかの実施態様を参照して記載されてきた。多くの変更又は付加 が本考案の範囲から逸脱することなく上記の実施態様においてなし得ることは当 業者にとって明らかである。例えば、細長い発射ハンドル本体５２が発射ハンド ルアダプタ５８との締まり摩擦嵌めを含みそれにより爪表面６８に代えることが できる。さらに、細長い発射ハンドル本体５２は綴合装置１０の側面の間で往復 又は折返し運動する必要はなく、代わりに綴合装置１０の両側面１９，２１上に 延びる単一の固定された本体を具備するだけでもよい。また、発射ハンドル本体 は、綴合装置１０の側面の間で回動可能で側面１９又は２１のいずれかから綴合 装置を発射する手段をもたらすようにする回動自在の片持ち梁部材からなるよう にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による外科用綴合装置とカートリッジ組
立体の、閉じた位置での綴合装置の第１及び第２の組立
体を示す斜面図である。

【図２】図１の外科用綴合装置の側面図である。

【図３】開いた位置での図１の外科用綴合装置の第１及
び第２の組立体を示す側面図である。

【図４】図２の４−４線に沿った図１の綴合装置及びカ
ートリッジ組立体の拡大断面図である。

【図５】図４の５−５線に沿った図１の綴合装置とカー
トリッジ組立体の第１の組立体の拡大部分断面図で、実
線の第１の位置と破線の中間位置とにある発射体の位置
を示す図である。

【図６】図５と同様であるが第２の位置にある発射体の
位置を示す図１の綴合装置組立体とカートリッジ組立体
の拡大断面図である。

【図７】図１の外科用綴合装置の頂面図である。

【図８】図２の８−８線に沿った図１の外科用綴合装置
の、係止位置にあるレバーロックを示す拡大破截断面図
である。

【図９】レバーロックが係止のはずされた位置にある点
を除き図８と同様な図１の外科用綴合装置とカートリッ
ジ組立体の拡大破截断面図である。

【図１０】図７の１０−１０線に沿った図１の外科用綴
合装置とカートリッジの組立体の拡大破截断面図で、係
止位置にあり細部を示すため切欠いた部分を有するレバ
ーロックを示す図である。

【符号の説明】

２…カートリッジ組立体 １０…外科用綴合装置 １２…第１構造部材 １４…第２構造部材 １９…第１側面 ２０…第１顎部分 ２１…第２側面 ２２…第２顎部分 ２８…ロック部材 ４０…アンビル ４３…止め釘 ４５…プッシャー ８０…係合機構 ８３…溝 ８４…レバーロック ８６…フック部分 ９７…解放ボタン ９９…解放ボタン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 アラン カービイ プライリー アメリカ合衆国，ミネソタ 55144−1000， セント ポール，スリーエム センター （番地なし） (72)考案者 ジヨン マイケル バーカー アメリカ合衆国，ミネソタ 55144−1000， セント ポール，スリーエム センター （番地なし） (72)考案者 クロード バイダル アメリカ合衆国，ミネソタ 55144−1000， セント ポール，スリーエム センター （番地なし）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の側面（１９）と第２の側面（２
   １）とを有する第１及び第２のハンドル部分と、第１の
   顎部分（２０）及び第２の顎部分（２２）と、第２の顎
   部分（２２）に沿って位置するアンビル（４０）と、ア
   ンビル（４０）の反対側に第１の顎部分（２０）に沿っ
   て位置する複数の止め釘（４３）とを具備する、外科用
   綴合装置に用いるための綴合装置発射組立体において、
   長手方向軸線と第１及び第２の長手方向に離間した端部
   部分とを有するプッシャー（４５）であって、前記第２
   の端部部分が順次止め釘（４３）をアンビル（４０）に
   対して押しつけるよう第１の顎部分（２０）に沿って長
   手方向に動き、止め釘（４３）を前記第１の端部部分が
   前記ハンドル部分の間を動いて顎部分の間で組織に係合
   させかつ閉じるようになっているプッシャー（４５）
   と、対向する端部部分（５３，５５）を有する発射ハン
   ドル本体（５２）と、前記ハンドル本体（５２）を前記
   プッシャー（４５）の第１の端部部分に取付ける手段で
   あって、前記端部部分（５３，５５）の一方が前記ハン
   ドル部分の第１の側面（１９）から突出する第１の位置
   と前記端部部分（５３，５５）の一方が前記ハンドル部
   分の第２の側面（２１）から突出する第２の位置との間
   で前記プッシャーに対し動き、発射ハンドル本体（５
   ２）がハンドル部分のいずれかの側面に手で係合される
   よう配置され、プッシャー（４５）の第２の端部を第１
   の顎に沿って動かし、止め釘を射出しかつ閉じるように
   する前記ハンドル本体（５２）の取付け手段、とを具備
   している綴合装置発射組立体。
2. 【請求項２】 第１の側面（１９）と第２の側面（２
   １）とを有する第１及び第２のハンドル部分と、第１の
   顎部分（２０）及び第２の顎部分と、第２の顎部分（２
   ２）に沿って位置するアンビル（４０）と、アンビル
   （４０）の反対側に第１の顎部分（２０）に沿って位置
   する複数の止め釘（４３）とを具備する、外科用綴合装
   置に用いるための綴合装置発射組立体において、長手方
   向軸線と第１及び第２の長手方向に離間した端部部分と
   を有するプッシャー（４５）であって、前記第２の端部
   部分が順次止め釘（４３）をアンビル（４０）に対して
   押しつけるよう第１の顎部分（２０）に沿って長手方向
   に動き、前記第１の端部部分が前記ハンドル部分の間を
   動いて止め釘を顎部分（２０，２２）の間で組織に係合
   しかつ閉じるようになっているプッシャー（４５）と、
   対向する端部部分（５３，５５）を有する発射ハンドル
   本体（５２）と、前記プッシャーの第１の端部部分に前
   記ハンドル本体を取付ける手段（６０，６２）であっ
   て、前記ハンドル本体を前記ハンドル部分の側面（１
   ９，２１）のいずれかに位置させ、発射ハンドル本体
   （５２）がハンドル部分の側面（１９，２１）のいずれ
   かに手で係合され、プッシャーの第２の端部を第１の顎
   （２０）に沿って動かし、止め釘を射出しかつ閉じるよ
   うにしているハンドル本体の取付け手段（６０，６２）
   とを具備している綴合装置発射組立体。
3. 【請求項３】 外科用綴合装置において、それぞれが第
   １の方向に細長い第１の構造部材（１２）と第２の構造
   部材（１４）であって、第１の構造部材（１２）が第１
   及び第２の端部を含むハンドル部分（１６）を有し、第
   ２の構造部材（１４）が第１及び第２の端部を有する基
   底部分（８）を有し、第１及び第２の構造部材の各々が
   前記第１の端部から突出する顎部分（２０，２２）を有
   し、前記構造部材が、前記第１の方向に直角な平面上で
   自由に係合しまた係合がはずれるようになっている前記
   第２の端部（５，９）の枢着手段を有し、係合された
   時、前記顎部分（２０，２２）が密接する関係にある閉
   じた位置と、前記顎部分（２０，２２）が前記閉じた位
   置より相互に離間する開いた位置との間で、前記平面上
   を前記構造部材（１２，１４）が相対回動運動できるよ
   うになっている第１及び第２の構造部材（１２，１４）
   と、第１及び第２の端部と、第１及び第２の側面と、前
   記側面の間に延びる内側表面及び外側表面と、その第１
   の端部に密接した枢着点とを有する細長いロック部材
   （２８）であって、前記ロック部材（２８）の前記枢着
   点が前記第２の構造部材の第１の端部に近接して前記第
   ２の構造部材（１４）上に取付けられ、前記第１の方向
   にほぼ直角な軸線の周りに、前記第２の構造部材（１
   ４）の基底部分（８）が前記第２の構造部材（１４）に
   近接して前記内側表面とほぼ整列するロック位置と、前
   記ロック部材（２８）の第２の端部（６）が前記第２の
   構造部材の第２の端部から離間する解放位置との間で、
   回動運動するようにし、前記ロック部材（２８）の前記
   第１の端部と前記第１の構造部材（１２）の第１の端部
   に近接した前記第１の構造部材の前記ハンドル部分と
   が、前記枢着手段が前記構造部材と前記開いた位置で係
   合された時、前記ロック部材（２８）の前記解放位置か
   ら前記ロック位置への運動の間係合し、前記構造部材
   （１２，１４）を前記閉じた位置に強制的に動かすよう
   になっている、細長いロック部材（２８）と、細長いロ
   ック部材（２８）と第２の構造部材（１４）との間の解
   放自在の係合手段（８０）であって、前記第２の構造部
   材（１４）がその第２の端部（５）にほぼ近接して前記
   内側表面と外側表面との間に延びる溝（８３）を有して
   いる、解放自在の係合手段（８０）と、前記第２の構造
   部材（１４）の前記溝（８３）を貫通するようになって
   おりかつ前記内側表面の一部分と係合するような保持表
   面（８７）を有しているフック部分（８６）を含むレバ
   ーロック（８４）と、レバーロック（８４）を前記ロッ
   ク部材（２８）上に取付ける手段であって、前記フック
   部分（８６）が前記溝（８３）を貫通し前記係止位置と
   解放位置との間の運動を生じるよう整列される係止のは
   ずれた位置と、前記フック部分（８６）が保持表面を前
   記内側表面の一部分に沿って位置させ細長いロック部材
   （２８）をロック位置に保持するよう整列される係止位
   置との間で運動する、レバーロック（８４）取付け手段
   と、第１及び第２の解放ボタン（９７，９９）と、前記
   第１及び第２の解放ボタン（９７，９９）を前記ロック
   部材（２８）の対向側面（１９，２１）に取付け前記ロ
   ック部材に対し第１及び第２の位置の間で運動する作動
   手段であって、前記ボタン（９７，９９）のいずれかの
   運動によって前記第１の位置から第２の位置へと作動さ
   れて前記レバーロック（８４）を前記係合された位置か
   ら係合のはずれた位置へと動かす作動手段とを有する外
   科用綴合装置。
4. 【請求項４】 綴合装置発射組立体と外科用綴合装置
   （１０）との組合わせであって、それぞれが第１の方向
   に細長くなっている第１の構造部材（１２）と第２の構
   造部材（１４）であって、第１の構造部材（１２）が第
   １の端部（７）と第２の端部とを含むハンドル部分（１
   ６）を有し、第２の構造部材が前記第１の端部から突出
   する顎部分（２０，２２）を有し、前記第１及び第２の
   構造部材（１２，１４）が、第１の側面（１９）及び第
   ２の側面（２１）と、第２の顎部分（２２）に沿って位
   置するアンビル（４０）と、アンビル（４０）の反対側
   の第１の顎部分（２０）に沿って位置する複数の止め釘
   （４３）とを有し、前記構造部材（１２，１４）が、前
   記第１の方向に直角な平面上で自由に係合しまた係合が
   はずれ係合された時に前記平面上で前記顎部分が密接関
   係にある閉じた位置と前記顎部分が前記閉じた位置より
   も相互に離間される開いた位置との間に、前記構造部材
   （１２，１４）の相対回動運動を生じるようになってい
   る、前記第２の端部の枢着手段を有している第１及び第
   ２の構造部材（１２，１４）と、第１及び第２の端部
   と、第１及び第２の側面と、前記側面の間に延びる内側
   表面及び外側表面と、その第１の端部に密接した枢着点
   とを有する細長いロック部材（２８）であって、前記ロ
   ック部材の枢着点が前記第２の構造部材の第１の端部に
   近接して前記第２の構造部材に取付けられ、前記第１の
   方向にほぼ直角な軸線の周りに、前記第２の構造部材
   （１４）の基底部分（８）が前記第２の構造部材（１
   ４）に近接した前記内側表面とほぼ整列したロック位置
   と前記ロック部材（２８）の第２の端部（６）が前記第
   ２の構造部材（１４）の第２の端部（５）から離間した
   解放位置との間で回動運動するようになっており、前記
   ロック部材（２８）の前記第１の端部と前記第１の構造
   部材（１２）の第１の端部に近接した前記第１の構造部
   材（１２）の前記ハンドル部分とが、前記枢着手段が前
   記構造部材と前記開いた位置で係合された時、前記ロッ
   ク部材の前記解放位置から前記ロック位置への運動の間
   係合して前記構造部材（１２，１４）を前記閉じた位置
   に強制的に動かすようにする表面を有している、細長い
   ロック部材（２８）と、細長いロック部材（２８）と第
   ２の構造部材（１４）との間の解放自在の係合手段であ
   って、前記第２の構造部材が前記第２の構造部材（１
   ４）の第２の端部にほぼ近接して前記内側表面と外側表
   面との間に延びる溝（８３）を有している、解放自在の
   係合手段と、前記第２の構造部材（１４）の前記溝（８
   ３）を貫通するようになっておりかつ前記内側表面の一
   部分と係合するような保持表面（８７）を有するフック
   部分（８６）を含んでいるレバーロック（８４）と、前
   記ロック部材（２８）にレバーロック（８４）を取付け
   る手段であって、前記フック部分（８６）が前記溝（８
   ３）を貫通し前記係止位置と解放位置との間でロック部
   材（２８）を動かすように整列された係止していない位
   置と、前記フック部分が保持表面を前記内側表面の一部
   分に沿って位置させ細長いロック部材をロック位置に保
   持するよう整列された係止位置との間で動く、レバーロ
   ック（８４）取付け手段と、第１及び第２の解放ボタン
   （９７，９９）と、前記第１及び第２の解放ボタンを前
   記ロック部材（２８）の対向側面に取付ける作動手段で
   あって、前記ロック部材（２８）に対し第１及び第２の
   位置の間で動き、前記ボタン（９７，９９）のいずれか
   の運動によって前記第１の位置から前記第２の位置へと
   作動され、前記レバーロック（８４）を前記係合位置か
   ら前記係合のはずれた位置に動かすようにする作動手
   段、とを有し、前記綴合装置発射組立体が、長手方向軸
   線と第１及び第２の長手方向に離間した端部部分とを有
   するプッシャー（４５）であって、前記プッシャー（４
   ５）が第１の顎部分（２０）に沿って長手方向に動き前
   記第２の端部部分が順次止め釘（４３）をアンビル（４
   ０）に対し押しつけるようにし、止め釘（４３）を前記
   第１の端部部分が前記構造部材の間で動くことにより顎
   部分（２０，２２）の間で組織に係合させかつ閉じるよ
   うにする、プッシャー（４５）と、対向端部部分（５
   ３，５５）を有する発射ハンドル本体（５２）と、前記
   ハンドル本体（５２）を前記プッシャー（４５）の第１
   の端部部分に取付ける手段であって、前記プッシャー
   （４５）に対し、前記端部部分の１つが前記構造部材の
   第１の側面（１９）から突出する第１の位置と、前記端
   部部分の１つが構造部材の第２の側面（２１）から突出
   する第２の位置との間で動き、発射ハンドル本体（５
   ２）が構造部材（１２，１４）のいずれかの側に手で係
   合されるよう位置ぎめされ、プッシャー（４５）の第２
   の端部を第１の顎（２０）に沿って動かし止め釘を射出
   しかつ閉じるようにしている、ハンドル本体（５２）取
   付け手段、とを具備している、綴合装置発射組立体と外
   科用綴合装置との組合わせ。