JPH04103010U - 光受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】自動利得制御回路に光信号の有無に対応する切
替信号を出力する信号検出回路を備える。光信号がない
ときの等化増幅器の利得を設定する基準信号レベル信号
を生成する基準レベル生成回路を備える。信号切替器を
備え、利得制御信号と基準信号レベル信号とを切替信号
により切替える。 【効果】バースト信号受信時における無信号期間での自
動利得制御が十分機能する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光受信機に関し、特に光バースト信号を受信するのに適した光受信 機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の光受信機では、図３に示すように光ファイバケーブル１から光信号ＰＩ を入力して光信号電流ｉＰを発生する受光素子２と、光信号電流ｉＰを電圧信号 に変換する前置増幅器２と、前置増幅器２の出力信号を等化増幅し、かつ、増幅 器９による自動利得制御可能な等化増幅器４と、等化増幅器４の出力信号のピー ク値を検知して直流電圧を生成するピーク値検出器８と、ピーク値検出器８の出 力電圧を所定の電圧レベルまで増幅する増幅器９と、等化増幅器４の出力信号を 識別再生する識別再生器５から構成される。

【０００３】 次に動作について図３を参照して説明する。

【０００４】 光ファイバケーブル１により受光された光強度変調をうけた光信号ＰＩは、受 光素子２によって光信号電流ｉＰに変換され、前置増幅器３によって電流−電圧 変換され、等化増幅器４の一方の入力端に供給される。等化増幅器４の出力側に 得られた出力信号は、ピーク値検出器８で信号のピーク値を検知して、直流電圧 を生成し、これを増幅器９により所定のレベルまで増幅する。増幅器９により得 られた出力信号は等化増幅器４の他方の入力端に供給することにより利得の制御 を行う動作を行う。また等化増幅器４の出力信号は識別再生器５にも供給され、 信号の識別再生を行う。このように構成された光受信機では、光信号が連続的に 発生している連続信号を受信するのに用いられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の光受信機では、受光する光信号がある一定の期間に発生するような バーストデータである場合は、無信号期間が存在するので自動利得制御が機能し ないという欠点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の光受信機は、光信号を電気信号に変換する受光素子と、前記電気信号 を予め定められた出力信号レベルの出力信号に増幅する等化増幅器と、前記出力 信号を検出した利得制御信号により前記出力信号レベルを保持するよう前記等化 増幅器の利得を自動制御する自動利得制御回路を備える光受信機において、 前記自動利得制御回路は前記電気信号のレベルを検出し前記光信号の有無に対 応する切替信号を出力する信号検出回路と、 前記光信号がないときの前記等化増幅器の利得を設定する基準信号レベル信号 を生成する基準レベル生成回路と、 前記利得制御信号と前記基準信号レベル信号とを前記切替信号により切替える 信号切替器とを備えて構成されている。

【０００７】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。図１は本考案の一実施例を示す ブロック図である。

【０００８】 図１において、本実施例の光受信機は、光バースト信号ＰＩを受信する受光素 子２と、この受光素子２によって得られた光バースト信号電流ｉＰを電流電圧変 換するための前置増幅器３と、等化増幅器４の利得を制御するため、従来例と同 様のピーク値検出器８及び増幅器９を備え、さらに、光バースト信号ＰＩが無い 時の一定振幅の信号を発生する基準信号発生器７１とピーク値検出器７２と増幅 器７３とからなる基準レベル生成回路７を備えており、増幅器９の出力信号と基 準レベル生成回路７の増幅器７３の出力信号は共に信号切替器１０に入力され、 増幅器６１と信号検出器６２とからなる信号検出回路６で生成される切替信号に よって制御される信号切替器１０から出力信号を出力し、等化増幅器４の利得を 制御する構成である。

【０００９】 次に本実施例の動作について説明する。

【００１０】 図２は図１に示した回路の各部の信号波形を示す図である。

【００１１】 光ファイバケーブル１から、データがある一定の期間存在するような光バース ト信号ＰＩが受光素子２に入力されると、受光の強弱に従って光信号電流ｉＰが 生成される。光信号電流ｉＰは前置増幅器３によって図２のａに示されるような 電圧波形に変換される。この前置増幅器３の出力信号ａは、信号検出回路６の増 幅器６１及び等化増幅器４に供給される。

【００１２】 先ず、光信号の有無を検出する手段として信号ａを増幅器６１により増幅して 信号ｄを得る。信号検出回路６の信号検出器６２は信号ｄに示された波形のピー ク値検出を行い直流電圧ｅを生成する。

【００１３】 次に、等化増幅器４は信号ａを等化増幅し出力信号ｂを生成し、信号検出器８ と識別再生器５に供給する。信号検出器８は信号ｂのピーク値を検知して直流電 圧ｆを得る。この信号ｆを増幅して信号ｇを生成する。信号ｇは信号切替器１０ の一方の入力端子に供給される。識別再生器５は信号ｂを識別再生し、信号ｃを 生成し、出力端子ＴＯに出力する。

【００１４】 また、基準信号生成回路７の基準信号発生器７１により生成される信号ｈは、 信号検出器７２に供給されると、信号ｈのピーク値を検知して直流電圧ｉを出力 する。直流電圧ｉは増幅器７３によって、所定のレベルまで増幅され信号ｊとな る。信号ｊは信号切替器１０の他方の入力端子に供給される。信号ｇ及び信号ｊ を入力とする信号切替器１０は、前述した信号検出回路６の信号検出器６３の信 号ｅの直流電圧レベルによって信号の切替を行い信号ｋを出力する。すなわち、 図２中のバーストデータ部の光信号ＰＩが発生している時は信号ｇの経路の信号 が出力されるようにし、光信号ＰＩが発生していない時は信号ｊの経路の信号が 出力されるようにしている。

【００１５】 信号切替器１０の信号ｋは等化増幅器４の利得制御用端子に供給される。その 結果、連続データ信号に対して利用されていた自動利得制御（ＡＧＣ）方式がバ ースト信号に適用でき、特にバースト信号時の信号の無い時の利得の制御が可能 になる。

【００１６】 以上、本考案の実施例を説明したが、本考案は上記実施例に限られることなく 種々の変形が可能である。

【００１７】 たとえば、基準レベル生成回路は、基準信号発生器とピークレベル検出器と増 幅器とから構成されると説明したが、直接基準レベルとなる直流電圧を供給する 電圧時とすることを、本考案の主旨を逸脱しない限り適用できることは勿論であ る。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の光受信機は、自動利得制御回路に光信号の有無 に対応する切替信号を出力する信号検出回路と、光信号がないときの等化増幅器 の利得を設定する基準信号レベル信号を生成する基準レベル生成回路と、利得制 御信号と基準信号レベル信号とを切替信号により切替える信号切替器とを備える ことにより、バースト信号受信時における無信号期間での自動利得制御が十分機 能するという効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の光受信機の一実施例を示すブロック図
である。

【図２】本実施例の光受信機における各構成部の信号波
形を示すタイムチャートである。

【図３】従来の光受信機の一例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ 光ファイバケーブル ２ 受光素子 ３ 前置増幅器 ４ 等化増幅器 ５ 識別再生器 ６ 信号検出回路 ７ 基準レベル生成回路 ７１ 基準信号発生器 ７２ ピーク値検出器 ８ 信号検出器 ９，６１，７３ 増幅器 １０ 信号切替器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光信号を電気信号に変換する受光素子
   と、前記電気信号を予め定められた出力信号レベルの出
   力信号に増幅する等化増幅器と、前記出力信号を検出し
   た利得制御信号により前記出力信号レベルを保持するよ
   う前記等化増幅器の利得を自動制御する自動利得制御回
   路を備える光受信機において、前記自動利得制御回路は
   前記電気信号のレベルを検出し前記光信号の有無に対応
   する切替信号を出力する信号検出回路と、前記光信号が
   ないときの前記等化増幅器の利得を設定する基準信号レ
   ベル信号を生成する基準レベル生成回路と、前記利得制
   御信号と前記基準信号レベル信号とを前記切替信号によ
   り切替える信号切替器とを備えることを特徴とする光受
   信機。
2. 【請求項２】 前記基準レベル生成回路は予め定めた信
   号レベルの交流信号である基準信号を発生する基準信号
   発生器と、前記基準信号のピークレベルを検出して直流
   電圧を出力するピーク値検出器と、前記直流電圧を増幅
   し予め定めた信号レベルである前記基準信号を出力する
   増幅器とを備えることを特徴とする請求項１記載の光受
   信機。