JPH04102933U - オーバーフロー式コーヒーサーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバ
は、貯湯タンク内の水が所定量以下になると加熱ヒータ
への通電を遮断し、加熱ヒータの異常温度上昇による本
体や貯湯タンク付近等の過熱を防止することを目的とす
る。 【構成】 本体１に給水タンク３，貯湯タンク４を設
け、貯湯タンク４の水を加熱する加熱ヒータ７を設け、
貯湯タンク４に湯が所定量以下になると加熱ヒータ７へ
の通電を遮断する圧力スイッチ１８を設け、貯湯タンク
４の湯をバケット２２へ注ぐ給湯口２０を本体１に設
け、給湯口２０と貯湯タンク４とを給湯パイプ２１で接
続している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、本体に給水タンクを設けるとともに、該給水タンクから導びかれた 水を貯える貯湯タンクを設け、該貯湯タンクに貯えられた水を加熱する加熱ヒー タを設け、該貯湯タンクに当該加熱ヒータにより加熱された湯をコーヒー豆をセ ットした抽出器に注ぐ給湯口を給湯パイプを介して接続してなるオーバーフロー 式コーヒーサーバに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のオーバーフロー式コーヒーサーバの一例を図４乃至図６とともに説明す る。 従来のオーバーフロー式コーヒーサーバは、断面略コ字形状の本体４１の上部 に給水口４２を有する給水タンク４３が設けられるとともに該給水タンク４３か ら導びかれた水を貯える貯湯タンク４４が設けられ、該貯湯タンク４４と上記給 水タンク４３とに連通管４５が接続され、該連通管４５の貯湯タンク４４側端部 に該給水タンク４３から導びかれた水を当該貯湯タンク４４の底部に給水するた めのインレットパイプ４６が接続されていた。

【０００３】 そして、上記貯湯タンク４４の内部には、貯えられた水を加熱する加熱ヒータ ４７が設けられ、該加熱ヒータ４７により加熱された湯の温度を適当な温度に制 御するための温度制御装置４８が設けられていた。 この貯湯タンク４４の上部には、当該貯湯タンク４４内の湯を上記本体４１の 上部下面に設けられた給湯口４９に導く給湯パイプ５０が接続されていた。

【０００４】 この給湯口４９の下方には、バケット５１とコーヒー容器５２とを載置する保 温プレート５３が設けられ、該保温プレート５３の裏面にコーヒー容器５２内の コーヒーを保温するための保温ヒータ５４が設けられていた。 上記バケット５１は、コーヒー豆の粉が入れられたペーパーフィルタ５５が支 持され、上記給湯口４９から湯がこのバケット５１に注がれてコーヒーが抽出さ れ、この抽出されたコーヒーを上記コーヒー容器５２が受けて貯えられていた。 また、上記貯湯タンク４４の上部に異常温度上昇時に上記加熱ヒータ４７への 通電を遮断して安全をはかる温度過昇防止装置５６が設けられていた。 尚、上記本体４１の上部に上記給水タンク４３に隣接させて第２の保温プレー ト５７が設けられ、該保温プレート５７の裏面に保温ヒータ５８が設けられてい た。

【０００５】 上記構成のオーバーフロー式コーヒーサーバの電気回路を図６とともに説明す ると、電源プラグ５９に加熱ヒータ４７と温度制御装置４８と加熱スイッチ６０ との直列回路が温度過昇防止装置５６と温度ヒューズ６１とを介して接続され、 この直列回路に保温ヒータ５４と保温スイッチ６２との直列回路が接続されると ともに、第２の保温ヒータ５８と第２の保温スイッチ６３との直列回路該接続さ れていた。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記構成のオーバーフロー式コーヒーサーバは、加熱スイッチを任意にオン・ オフすることができるため、貯湯タンクに水がない状態若しくは水が排水コック から漏れてしまった状態であっても、加熱ヒータに通電が継続して行われる場合 があり、貯湯タンクや貯湯タンク付近等が異常な温度上昇を起こして高温になる ため、温度過昇防止装置や温度ヒューズが働いて安全をはかっていたが、温度過 昇防止装置や温度ヒューズが働くまでに温度制御装置やその他の構成部品へ多く の熱による悪影響を及ぼし、寿命が短くなる。

【０００７】 また、温度制御装置の設定温度が耐熱オーバーによりくるってしまい、コーヒ ーを抽出するための湯の温度を適温に制御することができなくなる。 そして、温度ヒューズの交換や温度過昇防止装置のリセットが必要となる。

【０００８】 本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバは上記のような問題に鑑みなされた ものであり、貯湯タンク内の水が所定量以下になると加熱ヒータへの通電を遮断 し、この加熱ヒータの異常温度上昇による本体や貯湯タンク付近等の過熱を防止 することを目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記のような目的を達成するために本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバ は、本体に給水タンクを設けるとともに、該給水タンクから導びかれた水を貯え る貯湯タンクを設け、該貯湯タンクに貯えられた水を加熱する加熱ヒータを設け 、該貯湯タンクに当該加熱ヒータにより加熱された湯をコーヒー豆をセットした 抽出器に注ぐ給湯口を給湯パイプを介して接続し、 上記貯湯タンクの底部に当該貯湯タンク内の湯を排水する排水部を設け、 該排水部に圧力により上記貯湯タンク内の湯が所定量以下になったことを検知 して上記加熱ヒータへの通電を遮断する圧力スイッチを設けている。

【００１０】

【作用】

上記構成のオーバーフロー式コーヒーサーバは、貯湯タンクに給水するのを忘 れたり、貯湯タンク内の湯が排水部等から漏れて減ると圧力スイッチに印加され る圧力が低下し、この圧力の低下により圧力スイッチが貯湯タンク内の湯の量が 所定量以下であることを検知し、加熱ヒータへの通電を遮断し、異常な温度上昇 を防止する。

【００１１】

【実施例】

本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバの一実施例を図１乃至図３とともに 説明する。 本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバは、断面略コ字形状の本体１の上部 に給水口２を有する給水タンク３を設けるとともに該給水タンク３から導びかれ た水を貯える貯湯タンク４を設け、該貯湯タンク４と上記給水タンク３とに連通 管５を接続し、該連通管５の貯湯タンク４側の端部に該給水タンク３から導びか れた水を当該貯湯タンク４の底部に給水するためのインレットパイプ６を接続し ている。

【００１２】 そして、上記貯湯タンク４の内部には、貯えられた水を加熱する加熱ヒータ７ を設け、該加熱ヒータ７により加熱された湯の温度を適温に制御するための温度 制御装置８を設け、上記貯湯タンク４の底部に当該貯湯タンク４の内の湯を排水 する排水管９を設け、該排水管９に樹脂で成型された排水コック１０を設けてい る。

【００１３】 この排水コック１０は、コック本体１１の一端に上記排水管９と接続して当該 コック１０内へ湯（水）を導く入水口１２を設け、他端に該入水口１２から導び かれた湯を排水する排水口１３を設け、該コック本体１１に当該排水口１３を開 閉するゴム製弁１４を設け、該ゴム製弁１４を操作する排水コックツマミ１５を 上記コック本体１１にネジ部１６により螺合している。 このコック本体１１に上記貯湯タンク４内の水圧を検出するための圧力検出口 １７を設け、該圧力検出口１７と水圧が所定値以下になったときに上記貯湯タン ク４の内の湯が所定量以下になったと判断してオフする圧力スイッチ１８とを連 通管１９で接続している。

【００１４】 また、上記貯湯タンク４の上部には、当該貯湯タンク４内の湯を上記本体１の 上部下面に設けられた給湯口２０に導く給湯パイプ２１を接続していた。 この給湯口２０の下方には、バケット２２とコーヒー容器２３とを載置する保 温プレート２４を設け、該保温プレート２４の裏面にコーヒー容器２３内のコー ヒーを保温するための保温ヒータ２５を設けていた。 上記バケット２１は、コーヒー豆の粉が入れられたペーパーフィルタ２６を支 持し、上記給湯口２０から湯がこのバケット２２に注がれてコーヒーが抽出され 、この抽出されたコーヒーを上記コーヒー容器２３が受けて貯えている。 尚、上記本体１の上部に上記給水タンク４に隣接させて第２の保温プレート２ ７を設け、該保温プレート２７の裏面に第２の保温ヒータ２８を設けている。

【００１５】 上記構成のオーバーフロー式コーヒーサーバの電気回路を図３とともに説明す ると、電源プラグ２９に加熱ヒータ７と温度制御装置８と加熱スイッチ３０との 直列回路を圧力スイッチ１８と温度ヒューズ３１を介して接続し、この直列回路 に保温ヒータ２５と保温スイッチ３２との直列回路を接続するとともに、第２の 保温ヒータ２８と第２の保温スイッチ３３との直列回路を接続している。

【００１６】 上記構成のオーバーフロー式コーヒーサーバの動作を説明する。 まず、給水口２から給水タンク３へ水を入れると、この水が給水タンク３，連 通管５，インレットバイプ６を介して貯湯タンク４へ導びかれ、この貯湯タンク ４が満水になるまで上記給水口２から水を入れる。 この貯湯タンク４への給水が完了すると、加熱スイッチ３０をオンして加熱ヒ ータ７へ通電を行い、この加熱ヒータ７により貯湯タンク４の内を加熱して適温 まで上昇させ、温度制御装置８によりいつでもコーヒーを抽出できる温度に保持 している。 そして、必要人数分のコーヒー豆の粉を入れたペーパーフィルタ２６をセット したバケット２２を本体１に取り付け、保温プレート２４にコーヒー容器２３を 載置する。

【００１７】 上記給水口２から必要人数分の水を給水タンク３へ給水すると、この水が上述 したのと同様に貯湯タンク４へ導びかれるため、該貯湯タンク４内の湯が給水さ れた水の量だけ押し上げられ、該貯湯タンク４から給水パイプ２１を介して給水 口２０から上記バケット２２へ注がれ、このバケット２２のコーヒー豆の粉へ浸 透しコーヒーを抽出し、バケット２２からコーヒー容器２３へ滴下してコーヒー の抽出が完了する。 このコーヒー容器２３に貯えられたコーヒーを保温ヒータ２５により保温して おく。

【００１８】 上記オーバーフロー式コーヒーサーバを使用しないときは、排水コックツマミ １５を回してゴム製弁１４を移動させて排水口１３を開成し、該排水口１３から 上記貯湯タンク４内の湯を排水する。

【００１９】 そして、上記排水コック１０の止水不良や排水管９，連通管１９等と該排水コ ック１０との接続部の緩みなどにより、貯湯タンク４内の湯が漏れ、また、温度 制御装置の不良等により貯湯タンク４の湯が長時間沸騰して蒸発するなどし、該 貯湯タンク４の水位が所定水位Ｈ₂以下になると、圧力スイッチ１８へ印加され ている圧力が低下し、該圧力スイッチ１８がオフして加熱ヒータ７への通電を遮 断し、該加熱ヒータ７の異常な温度上昇を防止する。

【００２０】

【考案の効果】

本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバは、水の入れ忘れや、水漏れ、蒸発 等により貯湯タンク内の湯が所定量以下になると、圧力スイッチが加熱ヒータへ の通電を遮断するので、該加熱ヒータの異常な温度上昇を防止するので、本体、 貯湯タンクや他の部品等の熱による悪影響を防止し、過熱による火傷や火災など の危険を未然に防止している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバの一
実施例を示す断面図である。

【図２】本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバの一
実施例の排水コックを示す拡大断面図である。

【図３】本考案のオーバーフロー式コーヒーサーバの一
実施例の電気回路図である。

【図４】従来のオーバーフロー式コーヒーサーバの一例
を示す斜視図である。

【図５】従来のオーバーフロー式コーヒーサーバの一例
を示す断面図である。

【図６】従来のオーバーフロー式コーヒーサーバの電気
回路図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 給水口 ３ 給水タンク ４ 貯湯タンク ７ 加熱ヒータ ９ 排水管 １０ 排水コック １１ コック本体 １５ 排水コックツマミ １８ 圧力スイッチ １９ 連通管 ２０ 給湯口 ２１ 給湯パイプ ２２ バケット ２３ コーヒー容器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体に給水タンクを設けるとともに、該
   給水タンクから導びかれた水を貯える貯湯タンクを設
   け、該貯湯タンクに貯えられた水を加熱する加熱ヒータ
   を設け、該貯湯タンクに当該加熱ヒータにより加熱され
   た湯をコーヒー豆をセットした抽出器に注ぐ給湯口を給
   湯パイプを介して接続してなるオーバーフロー式コーヒ
   ーサーバにおいて、上記貯湯タンクの底部に当該貯湯タ
   ンク内の湯を排水する排水部を設け、該排水部に圧力に
   より上記貯湯タンク内の湯が所定量以下になったことを
   検知して上記加熱ヒータへの通電を遮断する圧力スイッ
   チを設けたことを特徴とするオーバーフロー式コーヒー
   サーバ。