JPH04101807U - 速度制御機構を有する流体圧シリンダ - Google Patents

速度制御機構を有する流体圧シリンダ

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JPH04101807U
JPH04101807U JP1207891U JP1207891U JPH04101807U JP H04101807 U JPH04101807 U JP H04101807U JP 1207891 U JP1207891 U JP 1207891U JP 1207891 U JP1207891 U JP 1207891U JP H04101807 U JPH04101807 U JP H04101807U
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speed control
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谷 秀 次 藤
岸 俊 彦 峰
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンの速度が滑らかに変化する速度制御
機構を有する流体圧シリンダを、コンパクトでかつ小形
化可能にする。 【構成】 ボディ1にシリンダ2a,2bを並設し、ピ
ストン5aのロッド6とピストン5bのロッド7aに、
ピストンのストロークに略等しい長さで断面積が正弦曲
線状に変化する溝12aと12bを形設し、ロッドカバ
ー4aとヘッドカバー3bに、ポート15a,15bと
圧力室10a,9bを連通させる流路13a,13bを
設け、これらの流路の圧力室側に、ロッド6と7aの外
周面に当接するリング14a,14bを取付ける。 【効果】 ロッドの軸方向長さが短くなってシリンダ全
体がコンパクトになり、かつ流路の形成が容易で小形化
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、速度制御機構を有する流体圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願の出願人は、先に、実願平2−89800号及び実願平2−97796 号において、速度制御機構を有する流体圧シリンダを提案した。
【0003】 これら既提案の流体圧シリンダは、簡単な構成によってピストンの速度を滑ら かに変化させることができるので、急激な速度変動によって破損し易い半導体ウ エハ等の移動に好適であるが、前者は、ピストンの速度を両方向のストロークに おいて制御すると流体圧シリンダの全長が長くなり、後者は、ピストンと2個の ガイドロッドを並設するために軸方向と直交する方向の幅が大きくなり、かつ小 形化すると、ピストン及びガイドロッド内に形設した軸方向流路の加工が困難に なる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、コンパクトでかつ小形化できる速度制御機 構を有する流体圧シリンダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の速度制御機構を有する流体圧シリンダは、 一対のシリンダを並設したボディと、これらのシリンダの両端に設けたカバーと 、上記シリンダ内を往復動するピストン及びロッドと、これらのロッドをボディ 外において連結したプレートとを備え、一対のポートから各ピストンで区画され た圧力室に圧力流体を給排して、ピストン及びロッドを一体に往復動させる流体 圧シリンダにおいて、対角位置にある一組のカバーが、上記ポートに連通して圧 力室側が開口する流路と、該流路の開口に設けたロッドの外周面に当接するリン グを有し、上記ロッドの一方が先端に設けたピストン側を、ロッドの他方が中間 に設けたピストン側をそれぞれ始端として、ピストンのストロークに略等しい軸 方向長さを有し断面積が滑らかに変化する溝を備えていることを特徴としている 。
【0006】 また、同様の課題を解決するため、溝の断面積を、両端から中央に向けて漸次 増加させ、或いは正弦曲線状に変化させるとよい。
【0007】
【作用】
圧力室への圧力流体の給排によって一対のピストンが移動すると、圧力室の流 体は、ロッドの外周面に当接するリングによって、ロッドの軸方向に設けた溝を 通って外部に流出する。
【0008】 この場合、溝の断面積が滑らかに変化するために、ピストンの速度が急激に変 動することなく、しかもストローク時間を短縮することができる。
【0009】 また、溝の断面積を、両端から中央に向けて漸次増加させ、または正弦曲線状 に変化させたので、ピストンの起動及び停止時の速度が小さく、中間部分の速度 を大きくすることができる。
【0010】 さらに、ピストンの両方向ストロークにおける速度制御を、各ロッドにそれぞ れ設けた溝によって行うために、シリンダの軸方向長さと幅が短くなって、全体 をコンパクトにすることができる。
【0011】 また、ロッド等の内部に軸方向の流路を形設する必要がないので、流路の加工 が容易になって小形化することができる。
【0012】
【実施例】
図は本考案の実施例を示し、この速度制御機構を有する流体圧シリンダのボデ ィ1は、平行に形設したシリンダ2a,2bを備え、これらのシリンダの両端に ヘッドカバー3a,3bとロッドカバー4a,4bが取付けられており、シリン ダ2a内を往復動するピストン5aにはロッド6の一端が取付けられ、シリンダ 2b内を往復動するピストン5bは、螺着等の適宜の手段によって一体に連結さ れたロッド7a,7bの間に挟持され、ロッド6とロッド7bの先端はシリンダ 外においてプレート8で連結され、シリンダ2aと2bは、ピストン5aと5b によって、圧力室9a,10aと9b,10bに区画されている。
【0013】 ロッド6と7aは、ピストン5a,5bの取付側を始端として、ピストンのス トロークに略等しい軸方向長さの溝12a,12bを備え、これらの溝12a, 12bは、軸方向の幅が等しくかつその深さを中央が深い正弦曲線状にしたこと によって、軸方向断面積が正弦曲線状に変化するものとして構成されている。し かしながら、溝12a,12bはこれに限定されるものではなく、軸方向の断面 積が滑らかに変化するものであればよく、また複数設けてもよい。
【0014】 ロッドカバー4aとヘッドカバー3bは、いずれもピストンのストローク長さ に略等しい軸方向長さを有し、ロッド6と7aが遊挿される軸方向の孔と、圧力 室10aと9b側が開口する流路13aと13bとを備え、流路13aと13b の開口にロッド6と7aの外周面に当接するリング14aと14bが取付けられ ており、流路13aと13bは、ボディ1に形設したポート15aと15bにそ れぞれ連通している。
【0015】 また、ロッドカバー4aとヘッドカバー3bは、外周面の凹みによって軸方向 の流路16a,16bが形成され、流路16a,16bの一端はカバー4a,3 bに形設した通路17a,・・、17b,・・によって圧力室10a,9bに連 通し、他端はボディ1に形設した通路18a,18bによって圧力室10b,9 aに連通している。したがって、圧力室10aと10b及び9aと9bは、通路 17a,17b、流路16a,16b、及び通路18a,18bによって相互に 連通している。
【0016】 図1は、切換弁20からポート15aを介して圧力室10a,10bに圧縮空 気が供給され、圧力室9a,9bの空気がポート15bと切換弁20を介して外 部に排出された状態を示し、ピストン5a,5bは右動ストロークの終端位置に ある。
【0017】 切換弁20のソレノイドの励磁により、ポート15bから圧縮空気を圧力室9 a,9bに供給するとともに、ポート15aから圧力室10a,10bの空気を 排出すると、ピストン5a,5bが図において左動する。この場合、ピストン5 a,5bは、ストローク当初は溝12a,12bの断面積が小さいために低速で 起動し、ストロークに伴って溝12a,12bの断面積が漸次増加するので、そ の速度が滑らかに増加する。ピストン5a,5bがストロークの中央位置を過ぎ ると、溝12a,12bの断面積が漸次減少するので、ピストン5a,5bの速 度が滑らかに減少して左動ストローク終端位置に停止する。
【0018】 切換弁20を切換えてポート15aから圧力室10a,10bに圧縮空気を供 給すると、ピストン5a,5bが図において右動する。この場合のピストン5a ,5bの速度変化は、左動の場合と同じであるから、詳細な説明は省略する。
【0019】 上記実施例は、平行に設けたロッド6,7aに、それぞれ軸方向の溝12a, 12bを設けたために、1個のピストンの両側のロッド等にそれぞれ溝を設ける 場合に比べて、全体の軸方向長さが短くなって、流体圧シリンダをコンパクトに することができる。
【0020】 またピストン5a,5bを並設したのみであるから、軸方向と直交する方向の 幅が短く、かつロッド等に軸方向の流路を内設する必要がないので、流路の加工 が簡単で小形化することができる。
【0021】
【考案の効果】 本考案の速度制御機構を有する流体圧シリンダは、並設した一対のシリンダ内 を往復動するピストンのロッドが、それぞれ断面積が滑らかに変化する軸方向を 備えているので、ピストンの両方向ストロークにおいてその速度が急激に変動し ない流体圧シリンダの全長が短くなって、コンパクトにすることができる。
【0022】 また、軸方向と直交する方向の幅が小さく、かつ流路の加工が容易なため、小 形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2a,2b シリンダ 3a,3b ヘッドカバー 4a,4b ロッドカバー 5a,5b ピストン 6,7a,7b ロッド 8 プレート 9a,9b,10a,10b 圧力室 12a,12b 溝 13a,13b 流路 14a,14b リング 15a,15b ポート

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のシリンダを並設したボディと、こ
    れらのシリンダの両端に設けたカバーと、上記シリンダ
    内を往復動するピストン及びロッドと、これらのロッド
    をボディ外において連結したプレートとを備え、一対の
    ポートから各ピストンで区画された圧力室に圧力流体を
    給排して、ピストン及びロッドを一体に往復動させる流
    体圧シリンダにおいて、対角位置にある一組のカバー
    が、上記ポートに連通して圧力室側が開口する流路と、
    該流路の開口に設けたロッドの外周面に当接するリング
    を有し、上記ロッドの一方が先端に設けたピストン側
    を、ロッドの他方が中間に設けたピストン側をそれぞれ
    始端として、ピストンのストロークに略等しい軸方向長
    さを有し断面積が滑らかに変化する溝を備えている、こ
    とを特徴とする速度制御機構を有する流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 溝の断面積を、両端から中央に向けて漸
    次増加させた、ことを特徴とする請求項1に記載した速
    度制御機構を有する流体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 溝の断面積を、正弦曲線状に変化させ
    た、ことを特徴とする請求項2に記載した速度制御機構
    を有する流体圧シリンダ。
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