JPH0410177Y2 - - Google Patents

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JPH0410177Y2
JPH0410177Y2 JP1986147873U JP14787386U JPH0410177Y2 JP H0410177 Y2 JPH0410177 Y2 JP H0410177Y2 JP 1986147873 U JP1986147873 U JP 1986147873U JP 14787386 U JP14787386 U JP 14787386U JP H0410177 Y2 JPH0410177 Y2 JP H0410177Y2
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knitted fabric
friction
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melting
fibers
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、耐摩擦熱溶融性に優れた衣服に関
し、さらに詳しくは、少なくとも摩擦熱溶融を受
けやすい衣服の特定部位に対し耐摩擦熱溶融性と
ストレツチ性に優れた、表面が主として合成繊維
からなる編地を使用してなる耐摩擦熱溶融衣服に
関するものである。 (従来の技術) 少なくとも布帛表面が合成繊維からなる編地を
使用している運動用衣服は、寸法安定法、ストレ
ツチ性、フイツト性、強さ、ウオツシユアンドウ
エア性など数々の利点を有している。 しかしながら、溶融紡糸により製造されるポリ
エステル、ポリアミドを代表とする合成繊維はポ
リマーの基質から耐摩擦熱溶融性は極めて劣るも
のである。 特に最近、室内スポーツが普及したこともあつ
て、例えば学校や体育館施設で学童や競技者が転
倒した際、床面との激しい摩擦熱が合成繊維が溶
融し運動用衣服に穴があくに止まらず、学童や競
技者が火傷を負う等の問題が発生しており、その
改善が要望されている。 これに対し、従来から摩擦を軽減するため、運
動用衣服を構成する布帛の繊維表面に樹脂加工を
施すことが提案されている。すなわち、具体的に
は、特公昭57−37713号公報には、トリアジン系
またはメラミン系ポリマからなる、繊維を覆つた
膜を介して、硬化したオルガノポリキシロサンが
接合した熱可塑性合成繊維からなる、又は該熱可
塑性合成繊維を混用した耐摩擦熱溶融性布帛とそ
の製造法に関する発明が記載されている。 しかし、かかる従来技術の布帛は、あくまでも
その布帛を衣服全体に使用することを目的とした
もので、シリコーンすなわちオルガノポリシロキ
サン等を含む処理液に浸漬、あるいは噴霧するな
どして特殊な樹脂で布帛を処理することにより摩
擦係数自身を減少させ、それによつて結果的に、
良好な耐摩擦熱溶融性を得ようとするものであ
る。こうして得られる布帛は、本考案者らの知見
によれば、風合では優れているものの肝心の耐摩
擦熱溶融性についてはいまだ不充分であつた。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案者らは、上記したような点に鑑み、従来
の類似のものには見ることのできない優れた耐摩
擦熱溶融性を有していて、かつ運動用衣服に使用
するのに好適なストレツチ性を有する布帛を得る
べく鋭意検討した結果、本考案に到達し、シリコ
ーンエラストマーを用いコーテイングを行つた布
帛、あるいはアラミツド繊維を用いた布帛が極め
て優れた耐摩擦熱溶融性と優れたストレツチ性を
兼備したものであることを見い出したものであ
る。 すなわち、本考案の目的は、上記したような従
来技術における問題点を改善しようとするもので
あり、優れた耐摩擦熱溶融性を有し、同時に運動
機能にすぐれ、かつ耐久性のある耐摩擦熱溶融衣
服を提供せんとするものである。 (問題を解決するための手段) 本考案の耐摩擦熱溶融衣服は、上記した目的を
達成するため、以下の構成からなるものである。 すなわち、表面が主として合成繊維で構成され
た編地であつて、シリコンエラストマーが編地表
面にコーテイングされ、該シリコンエラストマー
が編地表面、および繊維と繊維の間隙、及び糸条
と糸条の間隙に付着しており、耐摩擦熱溶融試験
による耐久性が少なくとも10秒以上であり、かつ
布帛のストレツチ率が少なくとも23%以上である
布帛が、衣服における摩擦が激しい特定の部位に
使用されてなることを特徴とする耐摩擦熱溶融衣
服である。 (作用) 本考案の耐摩擦熱溶融衣服について更に詳しく
説明する。 本考案にかかる耐摩擦熱溶融衣服は、該衣服に
おける摩擦の激しい部位に、前述した構成の高度
な耐摩擦熱溶融性を有していて、かつストレツチ
性に優れている、表面が主として合成繊維で構成
された布帛を使用した点に特徴がある。 本考案で衣服の摩擦の激しい部位に用いられる
布帛、すなわち、耐摩擦熱溶融試験の耐久性が10
秒以上を有する布帛とは、次のようなものであ
り、本考案では下記のような編地を好ましい実施
態様とするものである。 すなわち、その一つが、主として合成繊維から
なる編地の、表の面にシリコーンエラストマーを
コーテイングした編地であり、該シリコーンエラ
ストマーが繊維表面、及び繊維と繊維の間隙、及
び糸条と糸条との間隙に付着している編地であ
る。 シリコーンエラストマーの付着状態は、編地の
表面を構成する全ての繊維表面、および繊維と繊
維の全ての間隙ならびに糸条と糸条の全ての間隙
にに付着している必要はなく、上記耐摩擦熱溶融
試験の耐久性が10秒以上であるという性能を満足
する程度に適度に付着しているものであればよい
ものである。 本考案は、前述した従来技術のごとき摩擦係数
を減少させること、すなわち摩擦を軽減させるこ
によつて耐摩擦熱溶融性を付与しようとするもの
ではなく、編地表面を構成する繊維表面、及び繊
維と繊維の間隙、及び糸条と糸条の間隙にシリコ
ーンエラストマーなどの耐熱性の高い樹脂を適度
に付着させ、該シリコーンエラストマー自体の耐
熱性により、繊維の熱溶融性を保護し、耐摩擦熱
溶融性を向上させるように構成せしめたものであ
る。 コーテイングによりシリコーンエラストマーの
付着量については、乾燥段階で15g/m2〜40g/
m2の範囲内とするのが好ましい。 このようなコーテイングを行う編地は、特に限
定されるものではないが、表の面すなわちコーテ
イング面を構成する素材が熱溶融性であるポリス
テル系、ポレアミド系、ポリオレフイン系、ポリ
塩化ビニル系繊維からなる編地、あるいは、それ
らの混用品等が効果的であると言える。 もちろん、編地の表の面を構成する素材とし
て、上記の熱溶融性繊維に綿、セルロース系繊
維、ウール、絹などの非熱溶融性繊維を混用した
素材を用いた編地であつても効果は得られる。 又、上記の本考案に用いられるシリコーンエラ
ストマーをコーテイングした編地は、優れた耐洗
濯性を有するものである。 また、シリコーンエラストマーは高弾性を有す
るため、編地自体が有するストレツチを保持する
ことができる。 一方、本考案の耐摩擦熱溶融衣服において、摩
擦の激しい特定の部位を構成する別の好ましい実
施態様の布帛としては、アラミツド繊維を含む編
地がある。 すなわち、アラミツド繊維は合成繊維ではあつ
ても高結晶性で非溶融のため、優れた耐熱性を有
し、その結果優れた耐摩擦熱溶融性を有するのの
である。 しかし、アラミツド繊維は、一般に染色性が悪
く、その上コストも高いため、衣服全体をアラミ
ド繊維で構成することは実用性でなく、本考案の
如き、衣服の特定の領域、すなわち、摩擦の激し
い部位に使用することによつて有効にアラミド繊
維の耐摩擦熱溶融性を活用することができるもの
である。 また、かかる本考案に用いられるアラミド繊維
を含む編地は、かならずしも該繊維100%で構成
されるものに限定されず、本考案者らの知見によ
れば、少なくとも編地の表の面がアラミド繊維
100%もしくはアラミド繊維を70%以上程度含む
他繊維との混用編地であつてもよい。 アラミド繊維としてはパラ系繊維、メタ系繊維
いずれも可能であるが、パラ系がより好ましい。 また、本考案の耐摩擦熱溶融衣服の摩擦の激し
い部位に用いられる編地の裏面はいかなる繊維で
あつてもよく、又、編地形態はダブルジヤージ、
シングルジヤージなどの緯編地、トリコツト、ラ
ツセルなどの経編地のいかなるものであつてもよ
いが、ストレツチ性の観点からダブルジヤージシ
ングルジヤージが好ましい。 更に、ダブルジヤージであれば、ストレツチ性
の観点からインターロツク、三段スムース、モツ
クローデイーなどの編組織が好ましい。 本考案において、衣服における摩擦の激しい部
位とは、摩擦熱溶融を受けやすい部分を言うもの
であり、本考案者らがバレーボール競技者のシレ
ーニングウエアーについて、摩擦熱溶融によりど
のような箇所が最も穴があきやすいかを調査した
ところ、圧倒的にヒザ部分が多く、上衣ではヒジ
部分であることが判明した。 第1図は本考案に係る衣服の実例を示す概略図
である。 上記のような結果から本考案における摩擦の激
しい部位とは第1図に示すように、ヒザ部分a、
ヒジ部分b等をいう。 もちろん、用途によつては該摩擦の激しい部位
は異なる場合があり、上記ヒザ部分a、ヒジ部分
bに限定されるものではない。 また、用途等によつては、コスト的あるいは外
観的に許容されるというのであれば、本考案に係
る前述シリコーンエラストマーをコーテイングし
た編地あるいはアラミツド繊維を含む編地を、衣
服の全体又はさらに多くの領域に使用した衣服と
して使用しても差支えないものである。 次に本考案において用いる評価法について説明
する。 A 耐摩擦熱溶融性の評価法 第2図は、本考案において耐摩擦熱溶融性の評
価に用いる摩擦熱溶融試験装置の主要部を示す概
略図である。 第2図において、固定軸1を中心に水平方向に
移動可能なパイプ2(直径2.5cm、重さ335g、材
質は鉄にクロムメツキ仕上げ)に、固定軸1から
の距離15cmの位置へ試料片3(サイズ5cm×7
cm)のタテ方向を摩擦体4(直径5cmの桜材)の
回転方向と平行に固定する。試料片3を固定した
パイプ2は、固定軸1からの距離25cmの位置から
荷重W(1Kg)により90度の角度でひつぱられな
がら摩擦体4に一定の力で接触させる。 この状態にて、第1表に示す条件下において試
料片3が摩擦熱によつて溶融穴があくまでの時間
(秒)を測定する。
【表】 なお、上記第1表における条件は、本考案者ら
の知見によれば、体重40〜50Kgの人が、100mを
約14秒で走りスライデイングした時の速さにほぼ
相当するものである。本考案において、衣服の摩
擦の激しい部位に用いる布帛の耐摩擦熱溶融性試
験の耐久性を10秒以上としたのは、本考案者らが
トレーニングパンツのヒザ部に種々の耐摩擦熱溶
融性の異なる編地を使用し、桜木材からなる体育
館の床上で実用試験を実施した結果と上述の耐摩
擦熱溶融性試験を実施した結果と、それらの対応
から、上述の耐久性が10秒以上あれば充分に実用
に耐え得る性能を有するという知見が得られたか
らである。 B ストレツチ性の評価 本考案に係る衣服の摩擦の激しい部位に用いら
れる編地のストレツチ性は、編地のウエル方向の
ストレツチ率を示すものであり、該ストレツチ率
の評価法は、JIS−L1018のグラブ法定速伸長形
に準じて測定したものであり、但し、伸長荷重を
1.8Kgと設定したものである。 本考案では、該ストレツチ率を23%以上のもの
としているが、その根拠は一般にヒザ部の屈伸時
の皮膚の伸びは22.1%であるとの報告があり、こ
の値は衣服のゆとり量が全く無く、身体に完全に
フイツトした衣服を想定した場合であると考える
ことができるので、したがつて、衣服としては該
ストレツチが22〜23%程度以上であれば、抵抗な
く屈伸運動が可能であると考えたからであり、こ
の仮定により各種ストレツチ率の布帛について本
考案者らが検討を加えたところ、ストレツチ率と
しては23%以上を有する必要があるとの結論に至
つたものである。 (実施例) 以下、実施例により本願考案について具体的に
説明する。 実施例 1 22G両面丸編機を用い、三段スムース編組織に
て、ポリエステル仮ヨリ加工糸(150デニール48
フイラメント)使いで生機目付190g/m2の編地
を作成した。 この編地を常法により、98℃浴中でリラツクス
精練、さらに130℃の浴中で染色、さらに180℃の
乾熱で仕上ヒートセツトを行い、目付255g/m2
の編地を得た。 これを第1工程とした。 次に、第2工程として、前述第1工程にて得ら
れた目付255g/m2の編地に、トリクレンを溶媒
にした18%のシリコーンエラストマー溶液をダイ
レクトコーテイングし乾燥時のシリコーンエラス
トマーの編地への付着量が、27g/m2(条件1)、
17g/m2(条件2)の2水準の編地を作成し、耐
摩擦熱溶融性試験を行つた。 比較編地として用いたものは前述第1工程で得
られた編地であり、第2工程を省いた編地であ
る。
【表】 第2表に示すように、本考案を満足する条件1
(シリコーンエラストマー付着量27g/m2)によ
る編地では耐摩擦熱溶融性試験にて20秒で溶融穴
あきが発生し、また、条件2(シリコーンエラス
トマー付着量17g/m2)による編地では、11秒で
溶融穴あきが発生し、これらの編地はいずれも優
れた耐摩擦熱溶融性を有していると認められるも
のであつた。 又、編地のストレツチ率もタテ方向35%以上と
問題のないレベルであつた。 これに対し、比較編地は1秒以下で溶融穴あき
が発生し、耐摩擦熱溶融性は認められなかつた。 上記した本考案の編地を、トレーニングウエア
のヒザ部分に使用して実用試験に供したところ、
同ヒザ部分は十分に良好な耐摩擦熱溶融性を有し
ていると判断できるものであつた。 実施例 2 20G両面丸編材を用い、編組織はリバーシブル
組織にて、編地の表面がパラ系アラミツド繊維ス
テープル100%による紡績糸30′sを使用して、
編地の裏面がポリエステルマルチフイラメント
150デニール48フイラメントの仮ヨリ加工糸で構
成されるように編成し、生機目付け285g/m2
編地を作成した。 この編地を常法により、98℃浴中でリラツクス
精練、130℃の浴中で染色、さらに180℃の乾熱で
仕上ヒートセツトを行い、目付317g/m2の編地
を得た、これを水準Aとする。 又、前述と同一な編成法により、編地の表面が
パラ系アラミツド繊維ステープル70%とポリエス
テルステープル30%による混紡紡績糸30′sを使用
し、編地の裏面はポリエステルマルチフイラメン
ト150デニール48フイラメントの仮ヨリ加工糸で
構成されるように編成し、生機目付280g/m2
編地を作成した。 この編地を、前述水準Aと同一方法により染色
加工し、目付321g/m2の編地を得た。 これを水準Bとする。 得られた2水準の編地(水準Aと水準B)につ
いて耐摩擦熱溶融性試験を行つた。 比較編地として、上記水準A、Bと同一編成法
にて編地表面がポリエステルステープル100%紡
績糸30′sを使用し、編地裏面が水準A、Bと同
様、ポリエステルマルチフイラメント150デニー
ル48フイラメントの仮ヨリ加工糸にて構成される
ように編成し、生機目付274g/m2の編地を作成
した。 この編地を、水準A、Bと同一法により染色加
工を行い、目付274g/m2の編地とした。これを
比較編地として水準Cとした。
【表】 第3表に示すように、本実施例の水準A、B
は、耐摩擦熱溶融性試験の溶融穴あき時間が60秒
以上とすぐれた耐摩擦熱溶融性が認められる。 また、編地のストレツチもタテ方向28%以上と
問題のないレベルである。 これに対して、比較品である表面ポリエステル
100%紡績糸使い編地である水準Cは、1秒以下
で溶融穴あきが発生し、耐摩擦熱溶融性は到底認
められないものであつた。 上記した本考案の編地を、ヒジ部分に使用して
トレーニングウエアを作り、実用試験に供したと
ころ、同ヒジ部分は極めて良好な耐摩擦熱溶融性
を有していると認められるものであつた。 比較例 1 22G両面丸編機を用い、編組織としてモンクロ
ーデイー組織にて、編地の表面がポリエステルマ
ルチフイラメント150デニール48フイラメントの
仮ヨリ加工糸使い、裏面が前記と同一糸であるポ
リエステルマルチフイラメント150デニール48フ
イラメントの仮ヨリ加工糸とポリエステル50%綿
50%の混紡紡績糸30′sの交編で構成されるよ
うに編成し、生機目付247g/m2の編地を作成し
た。 この編地を常法により、98℃浴中でリラツクス
精練、130℃の浴中で染色、180℃の乾熱で仕上ヒ
ートセツトを行い、目付274g/m2の編地を得た。 これを第1工程とした。 第2工程として、前記第1工程にて得られた目
付274g/m2の編地を特公報昭57−37713号の手法
を用いてメラミン系樹脂を繊維表面上に均一に皮
膜形成させた後、編地の耐摩擦熱溶融性試験を行
つた。
【表】 第4表に示すように、特公報昭57−37713号の
手法による編地は、耐摩擦熱溶融性試験の溶融穴
あき時間が3秒であり、前記した実施例1の比較
品及び、実施例2の比較品の溶融穴あき時間であ
る1秒以下よりは優れているものの、まだ体育衣
料としての耐摩擦熱溶融性には不十分なレベルで
あつた。 (考案の効果) 以上述べた通り、本考案に係る耐摩擦熱溶融衣
服は、体育館などで学童や競技者が転倒した際、
床面との激しい摩擦熱によつて溶融穴あきが生じ
やすい第1図に示すヒザ部分a、上衣ではヒジ部
分bなどの特定領域の衣服の溶融穴あきを防ぎ、
学童や競技者の身体を火傷から守り、かつ、衣服
の品位低下を防ぐことができる。 本考案に用いる耐摩擦熱溶融性とストレツチ性
のすぐれた編地は、一般的にコストが高いもの
の、前述したように特定領域だけに部分的に使用
することにより、コストダウンが可能であり、体
育用衣料として経済的な価格で提供できる。 また、表面が主として合成繊維で構成された編
地であるため、寸法安定法、フイツト性、ウオツ
シユアンドウエアー性にもすぐれている。 本考案に係る耐摩擦熱溶融衣服の用途として
は、学童用トレーニングウエアー、バレーボー
ル、バスケツトボール、ハンドボールなどのトレ
ーニングウエアーを始め、その他スキーパンツ、
ライダーウエアーなどの運動用衣服は勿論、土
木、建築、農業用の作業衣、救助隊の衣服などに
も適用でき、その用途は多岐にわたる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の運転用衣服の一実施態様で
あるトレーニングウエアーのモデル図である。第
2図は、耐摩擦熱溶融性試験装置の見取図であ
る。 a……ヒザの部分、b……ヒジの部分、1……
固定軸、2……試料3を固定するためのパイプ、
3……試料、4……摩擦体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 表面が主として合成繊維で構成された編地で
    あつて、シリコンエラストマーが編地表面にコ
    ーテイングされ、該シリコンエラストマーが編
    地表面、および繊維と繊維の間隙、及び糸条と
    糸条の間隙に付着しており、耐摩擦熱溶融試験
    による耐久性が少なくとも10秒以上であり、か
    つ編地のストレツチ率が少なくとも23%以上で
    ある編地が、衣服における摩擦が激しい特定の
    部位に使用されてなることを特徴とする耐摩擦
    熱溶融衣服。 (2) 衣服における摩擦の激しい特定の部位に使用
    される編地として、アラミツド繊維を含む編地
    が用いられてなることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の耐摩擦熱溶融衣服。
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JPS5737713A (en) * 1980-08-20 1982-03-02 Seiko Epson Corp Vertical magnetic recording head

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