JPH04101732U - 架線ビームの保守ロボツトシステム - Google Patents

架線ビームの保守ロボツトシステム

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JPH04101732U
JPH04101732U JP1171091U JP1171091U JPH04101732U JP H04101732 U JPH04101732 U JP H04101732U JP 1171091 U JP1171091 U JP 1171091U JP 1171091 U JP1171091 U JP 1171091U JP H04101732 U JPH04101732 U JP H04101732U
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JP
Japan
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robot
hydraulic
working
overhead line
working robot
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Application number
JP1171091U
Other languages
English (en)
Inventor
英治 善甫
Original Assignee
株式会社安川電機
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 架線ビーム1上に電気絶縁体2を介して作業
ロボット3を設置し、作業ロボット3を油圧により駆動
すると共に、作業ロボット3にその作業状態をモニタす
るテレビカメラ4と油圧発電機5を設ける。架線ビーム
1を支持する支柱11の付近に操作キャビン6を設け、
操作キャビン6の中には作業ロボット3を遠隔操作する
操作盤7とその制御装置8を収納すると共に、テレビカ
メラ4からの画像を表示する表示装置41と、油圧発生
装置9を設ける。作業ロボット3と油圧発生装置9との
間には電気的に絶縁された油圧ホース91を設け、テレ
ビカメラ4と表示装置41との間には光ファイバ42な
どの電気的に絶縁された画像伝送線を設ける。 【効果】 架線ビームの保守作業は、作業員が架線ビー
ムと電気的に絶縁された操作キャビンの中に入って、作
業ロボットの作業を表示装置によりモニタしながら、作
業ロボットを遠隔操作することによって行うことができ
るので、感電や墜落の危険性がなくなり、屋外の天候、
寒暖に左右されることなく保守作業ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電気鉄道架線などを支持する高所に設けられた架線ビームを保守す るロボットシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気鉄道架線など高所に設けられた配電線の活線工事用に、高所作業車 から伸びる絶縁ブーム上端にバケットを設け、バケットには作業ロボット、ロボ ット操作盤、ロボット制御盤および駆動源として油圧機器と電源を搭載している ものがある。高所作業車にはバケット上の油圧機器を駆動する油圧発生装置を設 け、油圧機器と油圧発生装置とを連絡する油圧配管と、油圧発生装置とロボット 制御盤とを連絡する光ケーブルとを絶縁ブームに沿って設け、作業者が絶縁ブー ム上のバケットに乗って作業するようにしたものが開示されている(例えば、特 開昭60−174005号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、電気鉄道用架線を支持している架線ブームは鋼製であるため、一定 期間ごとに架線ビームのさび落とし、再塗装などの保守作業を行う必要がある。 また、電気鉄道架線の架線ビームには、き電線を支持する櫓や照明灯が設置され ているとともに、架線ビームは複数のレール上を跨いで設けられているので水平 方向に長く伸びている。また、架線には高電圧がかかっているため、作業ロボッ トは架線等に接触しないように動作しなければならない そのため、上記構成のように高所作業車から伸びる絶縁ブーム上に設けた作業 ロボットにより行う作業では、櫓や照明灯がじゃまになったり、架線ビームの全 長にわたって絶縁ブームを伸ばすことができず、作業ロボットのアームの届く範 囲が制限されて、十分な保守作業ができないという欠点があった。 本考案は、安全な場所から作業ロボットを遠隔操作し、架線ビームの保守作業 を十分に行うことができるようにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、架線ビームの保守作業を行う保守ロボットシステムにおいて、前記 架線ビーム上に設けられた絶縁体の上に油圧発電機を設け前記架線ビームの長手 方向に伸縮し、かつ水平面上で旋回し得る可動ブーム、前記可動ブームの先端に 設けられ上下方向に伸縮し得る昇降ブームおよび前記昇降ブームの先端に設けら れ作業工具を保持する多関節形のマニピュレータを有する作業ロボットと、前記 作業ロボット上に設けられ前記作業ロボットの作業を監視するテレビカメラと、 地上に設置された前記作業ロボットの遠隔操作を行う操作盤と前記作業ロボット の油圧機器の制御装置と前記カメラからの画像を表示する表示装置および油圧発 生装置を収納する操作キャビンと、前記作業ロボットおよび油圧発電機と前記油 圧発生装置とを接続する電気的に絶縁された油圧配管と前記作業ロボットと前記 制御装置および前記テレビカメラと前記表示装置とを接続する電気的に絶縁され た信号伝送線とを備えたものである。
【0005】
【作用】
作業ロボットを構成する可動ブームおよび可動ブームに取りつけられた機器を 油圧で駆動すると共に、作業ロボットと操作キャビンに設けられた油圧発生装置 とを電気絶縁された油圧ホースで接続し、制御装置と作業ロボットの油圧制御器 との間、およびテレビカメラと操作キャビンの中の表示装置との間は光ファイバ によって接続して、架線ビームと操作キャビンとは完全に電気的に絶縁してある ので、作業員は操作キャビンの中で表示装置を見ながら操作盤により可動ブーム 、シリンダ、マニピュレータ等の遠隔操作を行い、保守作業を行うことができる 。
【0006】
【実施例】
本考案を図に示す実施例について説明する。 図1は本考案の実施例の構成を示す側面図、図2は図1の−矢視から見た 正面図で、架線ビーム1は電車TのレールR上に2本の支柱11によって支持さ れ、架線Wを碍子を介して吊り下げている。架線ビーム1の上には櫓12および 照明灯13が設けられている。架線ビーム1のほぼ中央部の上面に移設可能に、 電気絶縁体2の上に設けた架台21上に、櫓12などに衝突しないように持ち上 げた状態で作業ロボット3の可動ブーム31を設け、地面に垂直な軸に対して旋 回し得るようにしてある。 可動ブーム31の一方の先端には長手方向に伸縮するシリンダ32が設けられ 、シリンダ32の先端には架線ビーム1の両側面にそれぞれ対向し、かつ上下方 向に伸縮する2個の昇降ブーム33が設けられている。昇降ブーム33の先端に は多関節形のマニピュレータ34が設けられ、先端にはそれぞれ作業工具35が 着脱し得るように取りつけられている。昇降ブーム33には作業工具35の動作 を監視するためのテレビカメラ4が遠隔操作により伸縮し得る支持装置41によ り取りつけられている。 なお、テレビカメラ4に高感度のものや赤外線カメラを使用すると、付加照明 なしに作業状態を監視でき、市街地の夜間作業に適用できる。 可動ブーム31、昇降ブーム33の動作は精密な位置決めは必要ないが大きな 力を必要とするため油圧で駆動し、マニピュレータは作業工具を精密に位置決め する必要があるため制御し易い電動で駆動するようにしてある。 また、昇降ブーム33には作業工具35を交換する公知の自動工具交換装置3 6が取りつけられており、マニピュレータ34の先端を自動工具交換装置36に 移動させて各種の作業に適するように工具を交換できるようにしてある。 可動ブーム31の他方端にはテレビカメラ4、マニピュレータ34、その他作 業ロボット3を制御する電磁弁等の油圧制御器37およびマニピュレータ34を 駆動する時に必要な電源として油圧発電機5が設けられている。
【0007】 支柱11の付近の地上には移動し得る操作キャビン6が設けられ、その中に可 動ブーム31、シリンダ32、昇降ブーム33、マニピュレータ34、自動工具 交換装置36等の作業ロボット3の動作およびテレビカメラ4の支持装置41の 動作をジョイスティックなどにより遠隔操作する操作盤7と、作業ロボット3の 油圧制御器37を制御する制御装置8、テレビカメラ4からの画像を表示するモ ニタ用の表示装置42および油圧発生装置9が設けられている。油圧ホース91 は支柱11に沿って立ち上げられ、架線ビーム1に沿って配管して、その一方端 は作業ロボット3の油圧制御器37および油圧発電機5に接続され、他方端は油 圧発生装置9に接続されて油圧を供給している。また、テレビカメラ4からキャ ビン6の中に設けられた表示装置42までと、制御装置8から油圧制御器37ま で油圧ホース91に沿って光ファイバ43が配線されている。 操作キャビン6の中の油圧発生装置9と油圧ホース91、および表示装置42 と光ファイバ43との間には接続部61が設けられ、操作キャビン6を接続部6 1で切り離しができるようにしてある。 このように、作業ロボット3を油圧で駆動すると共に、電気絶縁された油圧ホ ース91で操作キャビン6に設けられた油圧発生装置9と接続し、テレビカメラ 4と操作キャビン6の中の表示装置42との間、および制御装置8と油圧制御器 37との間は光ファイバ43によって接続して、架線ビーム1と操作キャビン6 とは完全に電気的に絶縁してある。
【0008】 例えば、架線ビーム1の錆落としをする場合は、操作キャビン6を支柱11の 付近に移動し、接続部61で油圧発生装置9と油圧ホース91、および光ファイ バ42と表示装置42とを接続する。そして、作業員が操作キャビン6の中に入 って操作盤7によりマニピュレータ34を操作し、自動工具交換装置36により 回転ブラシ等の作業工具35をマニピュレータ34に取りつけ、表示装置42に 表示されるテレビカメラ4からの作業工具35の動作状態を監視しながら、作業 ロボット3を操作する。テレビカメラ4が作業工具35の動作を監視しにくい位 置にある場合は、操作盤7により支持装置41を移動してテレビカメラ4の位置 を作業が見やすい位置に修正する。 この場合、架線ビーム1に沿って可動ブーム31を伸縮させて作業位置を決め 、その位置で昇降ブーム33の先端を伸縮させて上下方向の位置を決め、二つの マニピュレータ34を動作させて作業工具35を架線ビーム1の構成部材の内外 の両表面に当て、作業工具を駆動するとともにマニピュレータ34の先端を移動 させて錆落とし作業を行う。架線ビーム1のほぼ半分の範囲のさび落としが終わ ったら、可動ブーム31を旋回し、残りの半分の範囲に可動ブーム31を伸縮す るとともに昇降ブーム33を伸縮させて作業位置を移動し、作業工具35を駆動 してさび落とし作業を繰り返す。 なお、操作キャビン6と架線ビーム上に設ける装置とを通常の道路と鉄道レー ルとの両方を走行できるクレーン付きの車両62に積載できるようにしておけば 、1か所の架線ビーム1の保守作業が終了したら、接続部61で油圧ホース91 と光ファイバ43を切り離し、操作キャビン6を道路または鉄道レールを利用し て他の架線ビームの支柱付近に移動させて、他の架線ビームの保守作業に取りか かることができる。
【0009】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、架線ビームと操作キャビンとは電気的に 絶縁され、作業員は操作キャビンの中で表示装置を見ながら操作盤により可動ブ ーム、シリンダ、マニピュレータ等の遠隔操作を行い、保守作業を行うことがで きるので、感電や墜落の危険性がなくなり、屋外の天候、寒暖に左右されずに保 守作業を行うことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す側面図である。
【図2】本考案の図1に示す−矢視から見た正面図
である。
【符号の説明】
1 架線ビーム 2 電気絶縁体 3 作業ロボット 31 可動ブーム 32 シリンダ 33 昇降ブーム 34 マニピュレータ 35 作業工具 36 自動工具交換装置 37 油圧制御器 4 テレビカメラ 41 支持装置 42 表示装置 43 光ファイバ 5 油圧発電機 6 操作キャビン 61 接続部 62 車輌 7 操作盤 8 制御装置 9 油圧発生装置 91 油圧ホース

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架線ビームの保守作業を行う保守ロボッ
    トシステムにおいて、前記架線ビーム上に設けられた絶
    縁体の上に油圧発電機を設け前記架線ビームの長手方向
    に伸縮し、かつ水平面上で旋回し得る可動ブーム、前記
    可動ブームの先端に設けられ上下方向に伸縮し得る昇降
    ブームおよび前記昇降ブームの先端に設けられ作業工具
    を保持する多関節形のマニピュレータを有する作業ロボ
    ットと、前記作業ロボット上に設けられ前記作業ロボッ
    トの作業を監視するテレビカメラと、地上に設置された
    前記作業ロボットの遠隔操作を行う操作盤と前記作業ロ
    ボットの油圧機器の制御装置と前記カメラからの画像を
    表示する表示装置および油圧発生装置を収納する操作キ
    ャビンと、前記作業ロボットおよび油圧発電機と前記油
    圧発生装置とを接続する電気的に絶縁された油圧配管と
    前記作業ロボットと前記制御装置および前記テレビカメ
    ラと前記表示装置とを接続する電気的に絶縁された信号
    伝送線とを備えたことを特徴とする架線ビームの保守ロ
    ボットシステム。
  2. 【請求項2】 前記マニピュレータを前記架線ビームの
    両側面に対向するように設けた請求項1記載の架線ビー
    ムの保守ロボットシステム。
  3. 【請求項3】 前記油圧配管と前記油圧発生装置との間
    および前記画像伝送線と前記表示装置との間に切り離し
    可能な接続部を設け、前記操作キャビンを移動可能にし
    た請求項1または2記載の架線ビームの保守ロボットシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記作業ロボットに前記作業工具の自動
    工具交換装置を備えた請求項1から3までのいずれか1
    項に記載の架線ビームの保守ロボットシステム。
  5. 【請求項5】 前記可動ブームおよび昇降ブームを油圧
    により駆動し、前記マニピュレータおよび前記作業工具
    を電動により駆動する請求項1から4までのいずれか1
    項に記載の架線ビームの保守ロボットシステム。
JP1171091U 1991-02-08 1991-02-08 架線ビームの保守ロボツトシステム Pending JPH04101732U (ja)

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JPH04101732U true JPH04101732U (ja) 1992-09-02

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ID=31745336

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019156189A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 東日本旅客鉄道株式会社 電車線路用架線の可動支持装置及びこれを用いた線路切替工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019156189A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 東日本旅客鉄道株式会社 電車線路用架線の可動支持装置及びこれを用いた線路切替工法

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