JPH0837711A - 架空配電線工事用ロボット - Google Patents

架空配電線工事用ロボット

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JPH0837711A
JPH0837711A JP17090694A JP17090694A JPH0837711A JP H0837711 A JPH0837711 A JP H0837711A JP 17090694 A JP17090694 A JP 17090694A JP 17090694 A JP17090694 A JP 17090694A JP H0837711 A JPH0837711 A JP H0837711A
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JP
Japan
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working
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tool
robot
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JP17090694A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tamura
尉 田村
Tadashi Ogawa
正 小川
Shunpei Otsuka
俊平 大塚
Kazuo Aoyama
和夫 青山
Shinichi Miyagawa
信一 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワーキングステーション内のオペレータとワー
キングステージ上の作業補助者との意思の疎通を図るこ
とができ、安全性および作業効率をさらに向上させるこ
とのできる架空配電線工事用ロボットを提供する。 【構成】ワーキングステージ7とワーキングステーショ
ン44にマイクとスピーカとからなる音声情報伝達手段
をそれぞれ設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電柱や鉄塔などに架設
された電線(以下、「架空配電線」と称す)に対して種
々の電線工事を施工する際に有用な架空配電線工事用ロ
ボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空配電線に対する工事は、一般に屋外
高所での作業となり、また最近の無停電化への要求から
活線状態(架空配電線に電流を通電した状態)で行われ
るため、転落等の危険を伴うばかりでなく感電の虞もあ
る。このため、従来では感電防止用のゴム手袋やゴム長
靴を着用した作業者が電柱に昇って作業したり、あるい
はホットスティックと称される活線操作棒を使用して工
事を行っている。
【0003】しかし、上述した工法では、作業中の感電
を防止することは可能であるが、転落等の危険性を回避
することができず、しかも夏は酷暑、冬は厳寒に晒され
るため、安全性の確保と作業環境の改善が望まれてい
る。そこで、このような要望に応えるために、架空配電
線工事を遠隔操作により行うことのできる架空配電線工
事用ロボットの開発が進められている。
【0004】これまでに開発された架空配電線工事用ロ
ボットは、高所作業車に設けられた作業用ブームの先端
にワーキングステージを設け、このワーキングステージ
に設置されたロボットアームを高所作業車の運転補助席
に設けられたワーキングステーションから遠隔操作して
架空配電線工事を間接的に実施するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような架空配電線工事用ロボットでは、作業音や作業補
助者などの音声情報をワーキングステーション内のオペ
レータに伝えることができないばかりでなく、オペレー
タの音声情報をワーキングステージ上の作業補助者に伝
えることができなかった。
【0006】本発明は上述した課題に鑑みてなされたも
ので、その目的はワーキングステーション内のオペレー
タとワーキングステージ上の作業補助者との意思の疎通
を図ることができ、安全性および作業効率をさらに向上
させることのできる架空配電線工事用ロボットを提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車体と、この車体に旋回及び起伏可能に
設けられた作業用ブームと、この作業用ブームの先端に
設けられたワーキングステージと、このワーキングステ
ージに設けられ前記車体の運転補助席に設けられたワー
キングステーションからの遠隔操作により作動するロボ
ット本体とを具備してなる架空配電線工事用ロボットで
あって、前記ワーキングステージ及び前記ワーキングス
テーションにマイクとスピーカとからなる音声情報伝達
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記の構成によると、ワーキングステージから
の音声情報はワーキングステーションに設けられた音声
情報伝達手段に伝達され、ワーキングステーションから
の音声情報はワーキングステージに設けられた音声情報
伝達手段に伝達される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図7を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例に係る架空配
電線工事用車両の側面図である。同図において符号1は
車体、2は車体1に旋回かつ起伏可能に設けられた作業
用ブームであり、この作業用ブーム2の先端には、電柱
3に架設された電線4に対し種々の電線工事を実行する
ための工事用ロボット5が設けられている。
【0010】工事用ロボット5は、図2に示すように、
作業用ブーム2の先端に連結ピン6を介して回動可能に
連結されたワーキングステージ7を備えており、このワ
ーキングステージ7には、ワーキングステージ7の姿勢
を制御する平衡取りシリンダ8が連結されているととも
に、下部監視カメラ9、左右監視カメラ10、全体監視
カメラ11、立体カメラ12、マイク13およびスピー
カ14が設けられている。
【0011】また工事用ロボット5は、図2および図3
に示すように、ワーキングステージ7の左右両側に配置
されたスレーブマニピュレータ15a,15bと、スレ
ーブマニピュレータ15a,15bを作業対象物に対し
前後方向に進退駆動するスレーブマニピュレータ移動機
構16a,16bと、クレーンアーム17とを備えてお
り、このクレーンアーム17の先端には、スレーブマニ
ピュレータ15a,15bの先端に装着された専用工具
18を工具収納箱19に収納された別の専用工具と交換
するための工具交換装置20が設けられているととも
に、クレーンアーム7により吊り上げ作業を監視するた
めのクレーン監視カメラ21が取付けられている。
【0012】さらに工事用ロボット5は、図5に示すよ
うに、下部監視カメラ9の向きを上下方向および左右方
向に動かすための下部監視カメラ移動機構22、立体カ
メラ12の向きを上下方向および左右方向に動かすため
の立体カメラ移動機構23、各カメラ移動機構22,2
3を駆動制御するカメラ制御装置24、下部監視カメラ
9の位置を検出する下部監視カメラ位置検出器25、立
体カメラ12の位置を検出する立体カメラ位置検出器2
6、マイク13およびスピーカ14に接続された音声装
置27、スレーブマニピュレータ15a,15bを駆動
制御するスレーブマニピュレータ制御装置28、スレー
ブマニピュレータ移動機構16a,16bを駆動制御す
るスレーブマニピュレータ移動機構制御装置29、工具
交換装置20を駆動制御する工具交換装置制御装置3
0、スレーブマニピュレータ15a,15bの位置を検
出するスレーブマニピュレータ位置検出器31、スレー
ブマニピュレータ移動機構16a,16bの位置を検出
するスレーブマニピュレータ移動機構位置検出器32、
工具交換装置20の位置を検出する工具交換装置位置検
出器33、スレーブマニピュレータ15a,15bの先
端に装着された専用工具18を識別するための工具番号
検出器34、スレーブマニピュレータ15a,15bの
先端に装着された専用工具18に作用する外力を検出す
る力検出器35、各構成機器に電力を供給するワーキン
グステージ電源36、ワーキングステージ電源36に電
力を供給する油圧発電機37およびワーキングステージ
通信装置38を備えている。なお、作業用ブーム2とワ
ーキングステージ5とは電気的に絶縁されており、スレ
ーブマニピュレータ15a,15bが架空配電線4に触
れてもワーキングステージ5から作業用ブーム2に電流
が流れないようになっている。
【0013】また、図1において符号40は車体1に搭
載されたエンジンにより駆動される油圧ポンプであり、
この油圧ポンプ40から吐出した圧油は、車体1に搭載
された油圧発電機41に供給されるとともに、前述した
工事用ロボット5の油圧発電機37に供給されるように
なっている。
【0014】また、図1において符号42は車体1の両
側前後に設けられたアウトリガ、43は車体1の前部に
設けられた運転室であり、この運転室43の内部には、
工事用ロボット5を遠隔操作するためのワークステーシ
ョン44が設けられている。
【0015】ワークステーション44は、図4に示すよ
うに、運転助手席45の正面に設けられた立体カメラ用
モニタ46と、立体カメラ用モニタ46の両側に設けら
れた監視カメラ用モニタ47とを備えており、立体カメ
ラ用モニタ46は、その視識性が作業性効率に影響を与
えるため、比較的大きめの画面サイズとなっている。
【0016】また、ワークステーション44はスレーブ
マニピュレータ15a,15bを遠隔操作するマスタマ
ニピュレータ48を備えており、このマスタマニピュレ
ータ48の操作方式は、スレーブマニピュレータ15
a,15bに作用する外力をマスタマニピュレータ48
を操作するオペレータに反力として伝える力帰還型マス
タスレーブ方式を採用し、操作性と安全性を高めてい
る。なお、スレーブマニピュレータ15a,15bの動
作位置あるいはスレーブマニピュレータ15a,15b
の先端に装着される専用工具18の種類によってオペレ
ータに帰還する力が変化するため、これらの影響をキャ
ンセルするような重量補償制御を行っている。
【0017】また、ワークステーション44は、図6に
示すように、マイク49、スピーカ50、音声装置5
1、視覚制御装置52、比較器53、比較設定器54、
警報器55、教示装置56、再生装置57、自動動作指
示器58、マニピュレータ移動操作装置59、視覚系操
作装置60、ブーム系操作装置61、工具交換装置操作
装置62、車上通信装置63および主制御装置64を備
えており、主制御装置64には、プログラム記憶部65
およびデータ記憶部66が設けられている。
【0018】主制御装置64は、車上通信装置63を介
してワーキングステージ5のワーキングステージ通信装
置38と接続している。ワーキングステージ5のワーキ
ングステージ通信装置38には、下部監視カメラ移動機
構22、立体カメラ移動機構23、音声装置27、スレ
ーブマニピュレータ制御装置28、スレーブマニピュレ
ータ移動機構制御装置29、カメラ制御装置24、位置
検出器25,26,31,32,33、工具番号検出器
34および力検出器35が接続されている。そして、位
置検出器25,26,31,32,33、工具番号検出
器34および力検出器35の信号出力は、ワーキングス
テージ通信装置38および車上通信装置63を通じて主
制御装置64に入力される。
【0019】主制御装置64は、マスタマニピュレータ
48および各操作装置59,60,61,62からの動
作指令信号を受けると、ワーキングステージ5の各アク
チュエータを動作させる計算を行い、制御信号を車上通
信装置63を介してワーキングステージ5のワーキング
ステージ通信装置38に送出する。ワーキングステージ
5の各制御装置24,28,29,30は主制御装置6
4からの信号に基づいて各機器を駆動制御する。
【0020】以上述べたように、各機器の自由度の動作
は、基本的にはマスタマニピュレータ48および各操作
装置59,60,61,62の操作により実施するが、
以下に述べるプレイバック動作、プログラム動作でも実
施できる構成となっている。
【0021】プレイバック動作は、スレーブマニピュレ
ータ15a,15b、スレーブマニピュレータ移動機構
16a,16bおよび工具交換装置20の所定の一連動
作の軌跡を記憶して、この一連動作を再生、逆再生する
ものである。主制御装置64には、位置検出器25,2
6,31,32,33からの位置情報信号が常に入力さ
れており、この情報は教示装置56からの記憶指令信号
により、主制御装置64の記憶部67に記憶されるよう
になっている。
【0022】再生の場合には、再生装置57からの再生
指令信号により、主制御装置64で記憶内容を再生、演
算を行い、各アクチュエータに対する位置指令を生成出
力して各機器を動作させる。
【0023】プログラム動作は、各機器の所定の一連動
作をあらかじめ設定したプログラム通り動作させるもの
である。各機器の所定の一連動作の位置情報、動作タイ
ミングを主制御装置64のプログラム記憶部65に複数
種類保有させておき、自動動作指示器58によりプログ
ラム番号を選択して再生指令を出力する。これを受けて
主制御装置64でプログラム記憶内容を再生、演算を行
い、各アクチュエータに対する位置指令を生成、出力し
て各機器を動作させる。
【0024】スレーブマニピュレータ15a,15bに
は、力検出器35が内蔵されており、スレーブマニピュ
レータ15a,15bに作用する外力を検出している。
力検出器35から出力された力量レベル信号は、ワーキ
ングステージ通信装置38および車上通信装置63を経
由して主制御装置64に伝送される。
【0025】主制御装置64では通常のマスタスレーブ
力帰還制御を実行すると共に、力検出器35からの力量
信号を比較器53に供給する。比較器53では主制御装
置64からの力量信号を比較器設定器54で設定された
力量レベルと比較し、外力による力量レベルが大きい場
合には、主制御装置64、音声装置51および警報器5
5にそれぞれ信号出力する。比較設定器54の設定レベ
ルは、警報段階のレベルとスレーブマニピュレータ15
a,15bの停止段階の2段階としている。
【0026】比較器53からの信号出力は、比較設定器
54の設定レベルに対応して出力され、第1段階では音
声装置51と警報器55に出力される。音声装置51で
は比較器53からの信号を受けてスピーカ50より警報
音を発音させる。また、警報器55では比較器53から
の信号を受けて警報表示をする。比較器53からの信号
出力は、第2段階では主制御装置64に出力される。主
制御装置64では、比較器53からの信号を受けると、
スレーブマニピュレータ制御装置28に指令信号を出力
し、スレーブマニピュレータ15a,15bの作動を停
止させる。
【0027】立体カメラ11および各監視カメラ9,1
0,11,21からの映像信号は、視覚制御装置(図示
せず)を介してワーキングステージ通信装置38に入力
され、このワーキングステージ通信装置38から車上通
信装置63および視覚制御装置52を経由して立体カメ
ラ用モニタ46および監視カメラ用モニタ47に映し出
される。
【0028】ワーキングステージ5に設置されたマイク
13からの音声信号は、音声装置27、ワーキングステ
ージ通信装置38、車上通信装置63、音声装置51を
経由してワーキングステーション44に設けられたスピ
ーカ50に伝送される。また、ステーション44に設け
られたマイク49からの音声信号は、音声装置51、車
上通信装置63、ワーキングステージ通信装置38、音
声装置27を経由してワーキングステージ5に設けられ
たスピーカ14に伝送される。
【0029】以上のような構成の架空配電線工事用ロボ
ットは、図7に示す作業手順により作業を行う。まず、
開設・準備では、走行状態からワーキングステージ5を
車両後方の作業準備位置に移動する必要があり、またス
レーブマニピュレータ15a,15b、クレーンアーム
17、工具交換装置20等を基準位置に移動する必要が
ある。この一連の移動動作を、予めプログラムした動作
順番により自動移動するようにし、時間の短縮と操作の
確実性を向上している。格納時においても自動移動によ
り格納する。
【0030】スレーブマニピュレータ15a,15bへ
の専用工具18の装着あるいは機器の動作確認において
は、オペレータと作業補助者の協調作業となる。この
際、ワーキングステーション44とワーキングステージ
5にそれぞれマイク49,13およびスピーカ50,1
4が設置されているため、危険防止と連携作業をスムー
スに行うことができる。
【0031】ワーキングステージ5の上昇工程では、ワ
ーキングステージ5を作業用ブーム2により地上の作業
準備位置から柱上の作業位置まで移動させる。このとき
モニタ46,47を見ながら周囲の干渉物を回避し、ブ
ーム2の旋回、起伏、伸縮、首振りの各軸を操作して行
う。
【0032】一つの作業単位での、ワーキングステージ
5の上昇および下降の回数は、作業工種で違いがある
が、作業工程の比較的長い開閉器の新設作業では数回行
われる。
【0033】ワーキングステージ5の上昇作業は、周囲
の干渉物を回避する必要があることから、オペレータに
とって気の遣う作業となる。オペレータの疲労軽減およ
び安全性向上の面からティーチングプレイバック機能を
付加した。これは、初回のワーキングステージ5の上昇
動作の軌跡をティーチングするようにし、それ以後の動
作をプレイバックさせて自動移動するようにしたもので
ある。ワーキングステージ5の下降動作についても、テ
ィーチングの逆再生することで自動移動させる。
【0034】作業位置合せでは、電柱3の作業対象場所
が、スレーブマニピュレータ15a,15bの動作範囲
に入る位置までモニタ46,47を見ながらワーキング
ステージ5を接近させる。
【0035】位置合わせでは、立体カメラ12、下部監
視カメラ9、その他の監視カメラを使用して行うが、電
柱3とワーキングステージ5の前後、左右、上下の相対
位置を直観的に知るためには、それぞれの方向の真正面
から見たほうが有効である。
【0036】下部監視カメラ9は、左右上下の相対位置
を確認する上で最も適した位置に設置されているが、上
下左右の雲台機構を有しているため、通常真正面を向い
ていない。このため、下部監視カメラ9にプログラム動
作による基準位置移動機能を設け、スイッチ操作一つで
真正面位置に自動移動するようになっている。作業途中
において電柱3とワーキングステージ5の相対位置を確
認の必要が生じた場合、スイッチ操作によりカメラ正面
の基準位置に自動移動させて確認を行う。
【0037】前後の位置確認は、クレーン監視カメラ2
1が最も有効であるが、工具交換およびクレーン作業以
外はワーキングステージ5の側方に退避しているため、
通常使用できない。このため、通常時は上部監視カメラ
で確認する。
【0038】実作業では、スレーブマニピュレータ15
a,15bの先端に装着された専用工具18により作業
を逐行する。専用工具18は、ボルトナット工具、カッ
タ工具、ブラシ工具、皮剥ぎ工具、カバー工具、その他
各種工具があり、作業用途に応じて使い分けする。
【0039】スレーブマニピュレータ15a,15bに
過大な外力が作用した場合、スレーブマニピュレータ1
5a,15bあるいは相手側の装柱機材を損傷する虞が
あることから、前述の通り、外力が設計値以上になった
時、警報表示と警報音によりオペレータに注意を喚起す
る。
【0040】さらに、外力が一定値以上に達した場合
は、スレーブマニピュレータ15a,15bの駆動電源
を自動的に停止させてシステムの安全を図るようにして
いる。工具交換では、ワーキングステージ5を作業位置
から電柱3と干渉しない後方の退避位置まで後退させ
て、工具交換装置20をワーキングステージ5の前方に
移動して工具交換する。
【0041】作業の流れとしては、ワーキングベース5
の後退後、工具交換装置20をワーキングステージ5の
前方の工具交換位置に移動して、収納すべき専用工具1
8の付いているスレーブマニピュレータ15a,15b
を工具交換位置に近付けて専用工具18を収納する。
【0042】工具交換装置20への専用工具18の収納
場所が決められており、工具の種類によって工具交換位
置が変わる。工具収納の際は、立体カメラ12および下
部監視カメラ9を移動して収納部を監視しながら作業を
行なう。
【0043】別工具を装着する場合は、スレーブマニピ
ュレータ15a,15bを退避させておき、工具交換装
置20を新規の交換位置に移動させ、スレーブマニピュ
レータ15a,15bを工具交換位置に近付けて専用工
具18を装着する。このとき、立体カメラ11および下
部監視カメラ9を移動して装着部を監視しながら作業を
行なう。この工具交換装置20の工具交換位置移動から
スレーブマニピュレータ15a,15b、立体カメラ1
1、下部監視カメラ9の一連の動きも、ティーチング・
プレイバック動作により連続的に自動で移動させるよう
にしている。
【0044】上述したように、ワーキングステージ5に
設けられたマイク13からの音声信号はワーキングステ
ージ通信装置38および車上通信装置63を経由してワ
ーキングステーション44に設けられたスピーカ50に
伝送され、ワーキングステーション44に設けられたマ
イク49からの音声信号は車上通信装置63およびワー
キングステージ通信装置38を経由してワーキングステ
ージ5に設けられたスピーカ14に伝送される。したが
って、ワーキングステーション44内のオペレータとワ
ーキングステージ5上の作業補助者との意思の疎通を図
ることができ、安全性および作業効率をさらに向上させ
ることができる。
【0045】また、スレーブマニピュレータ15a,1
5bに過大な外力が作用したときに、ワークステーショ
ン44に設けられた警報器55に警報表示を出すと共に
スピーカ50から警報音を発するようにし、さらに外力
が一定値以上に達したときには、スレーブマニピュレー
タ15a,15bへの電力供給を自動的に遮断停止させ
ることにより、スレーブマニピュレータ15a,15b
および作業対象物の安全を図ることができる。
【0046】また、スレーブマニピュレータ15a,1
5b、クレーンアーム17、工具交換装置20および監
視カメラ9の作業準備位置移動あるいは格納位置移動の
一連の移動動作をあらかじめプログラムした動作順番に
従い自動移動させるようにしたので、安全に作業を行う
ことができる。
【0047】また、ワーキングステージ5を地上作業準
備位置から柱上作業位置に移動させる場合に、最初のワ
ーキングステージ5の上昇時のブーム2の動作軌跡を記
憶しておき、それ以降のワーキングステージ5の昇降動
作をプレイバック機能により自動移動させるので、作業
効率の向上を図ることができる。
【0048】さらに、スレーブマニピュレータ15a,
15bの先端に装着された専用工具18を交換する際に
専用工具18に内蔵した識別センサにより工具交換装置
20、スレーブマニピュレータ15a,15b、監視カ
メラの位置合せ作業を連続的に自動移動させるようにし
たので、さらに作業効率の向上を図ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワーキングステーション内のオペレータとワーキングス
テージ上の作業補助者との意思の疎通を図ることがで
き、安全性および作業効率をさらに向上させることので
きる架空配電線工事用ロボットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る架空配電線工事用車両
の側面図。
【図2】同実施例の作業用ブームの先端に設けられた工
事用ロボットの側面図。
【図3】同ロボットの平面図。
【図4】同実施例の運転室に設けられたワーキングステ
ーションを示す図。
【図5】図2に示す工事用ロボットのブロック構成図。
【図6】図4に示すワーキングステーションのブロック
構成図。
【図7】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
1…車体 2…作業用ブーム 3…電柱 4…電線 5…工事用ロボット 7…ワーキングステージ 13…マイク 14…スピーカ 15a,15b…スレーブマニピュレータ 44…ワーキングステーション 49…マイク 50…スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 俊平 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 青山 和夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 宮川 信一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、この車体に旋回及び起伏可能に
    設けられた作業用ブームと、この作業用ブームの先端に
    設けられたワーキングステージと、このワーキングステ
    ージに搭載され前記車体の運転補助席に設けられたワー
    キングステーションからの遠隔操作により作動するロボ
    ット本体とを具備してなる架空配電線工事用ロボットで
    あって、前記ワーキングステージ及び前記ワーキングス
    テーションにマイクとスピーカとからなる音声情報伝達
    手段を設けたことを特徴とする架空配電線工事用ロボッ
    ト。
JP17090694A 1994-07-22 1994-07-22 架空配電線工事用ロボット Pending JPH0837711A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17090694A JPH0837711A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 架空配電線工事用ロボット

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17090694A JPH0837711A (ja) 1994-07-22 1994-07-22 架空配電線工事用ロボット

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JPH0837711A true JPH0837711A (ja) 1996-02-06

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