JPH0410009Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は、屋根瓦、煉瓦、タイル、ニユーセラ
ミツク製品等の各種窯業製品における、主原料の
表面にコーテイング原料をコーテイングせしめた
特殊成形体を連続的に押出成形せしめる２層原料
押出装置において、原料投入等の操作性、分解清
掃、保守点検を容易と成す様にした窯業用素地に
おける２層原料押出装置に関するものである。

従来の技術 従来、主原料の表面にコーテイング原料をコー
テイングせしめた特殊成形体を連続的に押出成形
せしめる２層原料押出装置においては、主体と成
す主原料押出成形機の錐筒又は吐出口に対し、従
体と成すコーテイング原料押出成形機を配設せし
めているが、例えば第４図に図示の様に、水平な
るスクリユー軸（図示せず）を内蔵せしめて主原
料を水平軸方向に押出する主原料押出成形機ａの
錐筒ｂ又は口金ｃに対し、垂直なるスクリユー軸
ｄを内蔵せしめてコーテイング原料を垂直軸方向
に押出するコーテイング原料押出成形機ｅを配設
せしめたものが見受けられるも、かかる２層原料
押出装置はコーテイング原料押出成形機ｅが垂直
であり、且つ本体及び原料投入口が高方に位置す
るために原料投入、保守点検、分解清掃が困難と
なり、特に大型の場合は非常に不便となる欠点を
有し、又他一方の方法である第５図に図示の様に
水平なる主原料押出成形機ａに対し、水平なるス
クリユー軸ｆを内蔵せしめてコーテイング原料を
水平軸方向に押出するコーテイング原料押出成形
機ｇを湾曲した接続管ｈを介して配設せしめたも
のが見受けられるも、かかる２層原料押出装置に
おいては上記欠点は解消されるが、接続管ｈを介
して接続しているために、接続部が長くなり高圧
を要したり、接続管ｈの湾曲部の内側と外側とで
は距離が異なり押出速度を均一にすることが出来
ず、よつて主原料に対するコーテイング原料のコ
ーテイングの接着力にバラツキが発生して成形素
地が変形する等の欠点を有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、水平なる主原料押出成形機に対し、
水平なるコーテイング原料押出成形機を配設せし
めると共に、コーテイング原料押出成形機の先端
よりコーテイング原料を周方向に押出接続して垂
直にコーテイング原料を圧入せしめることによ
り、コーテイング原料押出成形機を水平にして原
料投入等の操作性、分解清掃、保守点検を容易と
成すと共に、接続管でもある補助胴を直線且つ短
くして圧力を上げる必要がないと共に、均一なる
圧入を可能と成す様にした窯業用素地における２
層原料押出装置を提供せんとするものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、水平なる主原料スク
リユーを内装せしめて主原料を水平に押出する主
原料押出成形機の錐筒又は口金に対し、水平なる
コーテイング原料スクリユーを内装せしめてコー
テイング原料を水平に押出するコーテイング原料
押出成形機の先端に、コーテイング原料を周方向
に押出誘導するインペラーを設置せしめると共に
補助胴を設けて接続せしめた窯業用素地における
２層原料押出装置を提供して上記欠点を解消せん
としたものである。

作 用 本考案は、主原料スクリユーを回転せしめて主
原料押出成形機より錐筒に主原料を吐出せしめ、
同時にコーテイング原料スクリユー及びインペラ
ーを回転せしめてコーテイング原料押出成形機よ
り補助胴を介して主原料押出成形機の錐筒にコー
テイング原料を吐出せしめ、口金より主原料の表
面にコーテイング原料を圧着コーテイングせしめ
て口金より成形素地を吐出するのである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １は水平に配設せしめた主原料押出成形機であ
り、該主原料押出成形機１の内部には成形母体と
成るべき主原料Ａを軸方向に押出せしめる主原料
スクリユー２を回転自在に内装せしめると共に、
主原料押出成形機１の先端には錐筒３を連設せし
め、該錐筒３の先端には所定形状の成形素地Ｂの
吐出口である口金４を装着せしめている。

５は水平に配設せしめたコーテイング原料押出
成形機であり、該コーテイング原料押出成形機５
の内部には主原料Ａに対するコーテイング原料Ｃ
を軸方向に押出せしめるコーテイング原料スクリ
ユー６を回転自在に内装せしめると共に、該コー
テイング原料スクリユー６の先端にコーテイング
原料Ｃを周方向に押出誘導するインペラー７を連
設せしめ、又コーテイング原料押出成形機５の先
端には錐筒より成る補助胴８を連設せしめて主原
料押出成形機１の錐筒３に開口接続せしめてい
る。

尚、コーテイング原料押出成形機５の補助胴８
は主原料押出成形機１の錐筒３に開口接続せしめ
ているが、主原料押出成形機１の口金４に開口接
続せしめても良い。

尚、９は補助胴８の中間部に装備せしめた出足
調整板、１０は主原料押出成形機１の基端部の上
面に開口設置せしめた主原料投入口、１１はコー
テイング原料押出成形機５の基端部の上面に開口
設置せしめたコーテイング原料投入口、１２，１
２ａはコーテイング原料スクリユー６を支持する
軸受である。

又、主原料押出成形機１の錐筒３とコーテイン
グ原料押出成形機５の補助胴８は図示の様に一体
形成せしめても良い。

次に本考案に係る窯業用素地における２層原料
押出装置の作用について説明すると、 主原料スクリユー２を回転せしめて主原料押出
成形機１より錐筒３に主原料Ａを吐出せしめ、同
時にコーテイング原料スクリユー６及びインペラ
ー７を回転せしめてコーテイング原料押出成形機
５より補助銅８を介して主原料押出成形機１の錐
筒３にコーテイング原料Ｃを吐出せしめ、口金４
より主原料Ａの表面にコーテイング原料Ｃを圧着
コーテイングせしめて口金４より成形素地Ｂを吐
出するのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、水平なる主原料スクリユー
２を内装せしめて主原料Ａを水平に押出する主原
料押出成形機１の錐筒３又は口金４に対し、水平
なるコーテイング原料スクリユー６を内装せしめ
てコーテイング原料Ｃを水平に押出するコーテイ
ング原料押出成形機５の先端に、コーテイング原
料Ｃを周方向に押出誘導するインペラー７を設置
せしめると共に補助胴８を設けて接続せしめたの
で、コーテイング原料押出成形機５を水平にし、
且つ本体及びコーテイング原料投入口１１を低位
置に配置しているために原料投入等の操作性、分
解清掃、保守点検を容易と成すことが出来ると共
に、主原料押出成形機１とコーテイング原料押出
成形機５を接続している補助胴８を直線にし、且
つ短くしているために圧力を上げる必要がないと
共に、均一なる圧入を可能と成して成形素地Ｂを
変形しない様にすることが出来る等その実用的効
果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係る窯業用素地における２層原料押
出装置の斜視図、第２図は同上Ａ−Ａ断面図、第
３図は同上Ｂ−Ｂ断面図、第４図及び第５図は従
来例を示す断面図である。 １……主原料押出成形機、２……主原料スクリ
ユー、３……錐筒、４……口金、５……コーテイ
ング原料押出成形機、６……コーテイング原料ス
クリユー、７……インペラー、８……補助胴、１
０……主原料投入口、１１……コーテイング原料
投入口、Ａ……主原料、Ｂ……成形素地、Ｃ……
コーテイング原料。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平なる主原料スクリユーを内装せしめて主原
   料を水平に押出する主原料押出成形機の錐筒又は
   口金に対し、水平なるコーテイング原料スクリユ
   ーを内装せしめてコーテイング原料を水平に押出
   するコーテイング原料押出成形機の先端に、コー
   テイング原料を周方向に押出誘導するインペラー
   を設置せしめると共に補助胴を設けて接続せしめ
   たことを特徴とする窯業用素地における２層原料
   押出装置。