JPH0398523A - 結節漁網用ポリエステル中空糸 - Google Patents

結節漁網用ポリエステル中空糸

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JPH0398523A
JPH0398523A JP23478989A JP23478989A JPH0398523A JP H0398523 A JPH0398523 A JP H0398523A JP 23478989 A JP23478989 A JP 23478989A JP 23478989 A JP23478989 A JP 23478989A JP H0398523 A JPH0398523 A JP H0398523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
hollow
strength
knot
fishing net
Prior art date
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Pending
Application number
JP23478989A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusaku Kadota
門田 秀作
Shiro Kumakawa
熊川 四郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0398523A publication Critical patent/JPH0398523A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Artificial Filaments (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、定置網、旋網、底曳網、刺網などの用途に用
いられる結節@網用として好適な原糸に関するもので、
さらに詳しくはポリエステルの結節漁網用途への適用を
可能ならしめる結節部の締まりおよび強度の改良された
ポリエステル糸に関する。
〔従来の技術〕
漁網用の原糸として用いられる合或繊維は、ポリエステ
ル、ナイロン、ポリオレフィンなどが主体であるが、こ
のうちでもポリエステルは比重が大きく、水切りが良く
かつまた水中での引張強力が大きいことなどから、かな
りの部分が最近ではポリエステルに置き代わってきてい
る。
しかしながら、今でもポリエステルは、その用途が無結
節漁網に限定使用されており、ナイロンの使用されてい
る結節網に使用された例は殆どない。これは、ポリエス
テルに固有な剛直性に起因している。すなわち、ナイロ
ンのような柔軟性に乏しいためIJJi時に結節部の締
まりが悪く、本来結節網の狙いとする結節部の締まりの
良さによる目ズレのない特徴が損なわれることに加えて
結節部の強度の低下が著しく大きいために結節部の破断
が生じ易く、漁網としては致命的な小破れを生ずるため
である。
これらの欠点を改良するために、ポリエステルの漁網用
原糸の熱収縮率を大きくして、績w4後の染色加工など
の熱処理を利用して原糸の収縮によって結節部の締まり
を良くする試みが過去になされた例はあるが、既に撚糸
、編網された後の原糸の収縮なので充分な効果を引き出
すには至らず、また結節部の強度の低下に対しての抜本
策にはなり得ていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、かかる従来技術の欠点を改良し、結節漁網に
好適の結節部の締まりおよび強度の改良されたポリエス
テル繊維を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 本発明は、単糸繊度が10デニール以上のフィラメント
からなるマルチフィラメントであって、その引張強度が
6.0g/de以上で、引張伸度が20%以上でかつ単
糸横断面に中空率5%以上で20%以下の繊維軸方向に
連続した中空部を有することを特徴とする結節漁網用ポ
リエステル中空糸である。
本構或要素のいずれか一つが欠けても目的とする結節漁
網用に好適なポリエステル繊維となり得ない。
本発明は、ある限定された中空部分を有するポリエステ
ル繊維を使用することによって、結節漁網とした際に従
来のポリエステル繊維では達威し得なかった結節部の締
まりと高い結節部の強力を保持させて、結節漁網用とし
ての機能を付与することにあるが、該特許請求範囲の要
素が満足されてはじめてその効果を奏する。
すなわち、単糸デニールが10デニール以上であること
は、漁網糸として最低限必要とされる耐摩耗性を確保す
るために必要である。一般に、漁網は巻き上げの際に強
い擦過を伴う使われ方をするために高い耐摩耗性を要求
される。通常のポリエステルの漁網糸においても8〜1
0デニールの太単糸デニールの糸を使用し耐摩耗性を確
保させているが、本発明の如き中空部を有すると耐摩耗
性は低下する方向にあるので10デニール以上が必要と
される。10デニールより単糸デニールが低くなると、
耐摩耗性が著しく低下する。耐摩耗性の点のみからみれ
ば単糸デニールは大きい程よいわけであるが、後述する
強伸度物性を付与することがより困難となるため、通常
、120デニール前後がその上限となる。単糸デニール
は、好まし<10〜80デニールである。
また、強度6g/de以上であることは漁網糸としての
引き裂きに耐える強力を保持するために必要である。漁
網糸としての強力は、無論撚糸としての強さがあれば原
糸としての強度は低くとも良いが、如何に撚糸時の強力
利用率が高くとも6g / d e未溝の原糸強度では
@絹糸としての必要強力を達し得ない。強度は、好まし
くは6.2g/de以上である。
さらに、伸度については、20%以上が必要である。伸
度は、撚糸時の強力利用率と正相関があると共に、漁網
として使用される際の急激な負荷に対しての抵抗性(耐
衝撃性)を保持するためにも高伸度であることが要求さ
れる。
伸度が20%未満になると撚糸時の強力低下が著しく大
となり撚糸コードの強力が低くなるのみならず、漁網の
耐衝撃性をも低下させる。
この伸度は、好ましくは20.0〜30.0%である。
なお、これらの強伸度物性を満足させるには、高い極限
粘度(〔η〕)の未延伸糸を使用することが必要であり
、通常、極限粘度が0.7〜1.0、好ましくは0,8
〜1.0の未延伸糸が得られるボリマーを使用すること
が望ましい。このようなポリマーを使用して通常の溶融
紡糸、延伸により本発明のポリエステル糸を得ることが
できる。
本発明の重要な構戒因子である中空糸については、従来
のポリエステル原糸を結節漁網に使用した場合の欠点で
ある結節部の締まりの悪さによる目ズレと結節部の著し
い強力低下を改良するためにある限定された領域の中空
部を有することが必要である。
すなわち、該中空糸は、単糸横断面に中空率5%以上で
20%以下の繊維軸方向に連続した中空部を有する。中
空率が5%未満の時は、結節漁網となした時の結節部の
締まりが従来の中空糸のポリエステルの状態に近く、締
まりが充分に改善されずかつ結節部の強力も満足できる
レベルまで向上しない。一方、中空率が20%を超える
と、結節部の締まりは良好であり結節部の強力も満足で
きるレベルに近いが、耐摩耗性が著しく低下する。
これらの改善効果のメカニズムは明確ではないが、中空
部を有することによりマクロな繊維集合体として柔軟性
が付与されて結節部の締まりが良化しかつ結節部の強力
が向上するものと考えられる。さらに、中空部を大きく
すると単糸そのものの肉厚の減少により擦過に対する損
傷を受け易くなることによって耐摩耗性が著しく低下す
るものと考えられる。
中空部の形状は、円形が望ましいが、極度に偏平化され
た形状でない限り矩形、三角形など広範囲の形状が適用
できる。
なお、本発明でいう中空率は、単糸断面の拡大写真より
中空部と全体の面積を各々測定しその比率をもって表示
させたものである。
また、本発明におけるポリエステルとは、エチレンテレ
フタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステ
ルを意味し、ポリエチレンテレフタレートを主たる対象
とするがその性質を本質的に変化させない範囲(例えば
15モル%以下)で第3戒分を共重合させたコポリエス
テルでもよい。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
実施例において物性の測定、評価は下記によった。
強伸度および結節強度; JIS  L1013 (1981)に記載された測定
方法によった。
撚糸コード強力: 延伸糸1,000デニールに1本45ターン/mの下撚
(2撚)をかけ、次にこの下撚コードを3本あわせて4
5ターン/mの上撚(S撚)をかけて撚糸コードとして
強力(破断強力)を測定した。
耐摩耗性; 延伸糸i,oooデニールを2本撚数62タ−ン/mで
下撚し、さらにそれを2本撚数35ターン/mで逆方向
撚で上撚したコードを、線径0.78mmφのピアノ線
に550gの荷重下で90度の角度で接触させて、毎秒
15cmのストロークで往復動させて屈曲摩耗による破
断が生ずるまでの時間を測定した。
編網時の結節部の締まり; 延伸糸1,000デニールを4本合撚し通常の蛙股績網
機にて製網した結節部の締まりを触診にてチェックし、
良、不良を判定した。
実施例1〜3および比較例1〜4 0−クロロフェノール中、35゜Cで測定した溶液粘度
から算出した極限粘度0.99のポリエチレンテレフタ
レートチップをエクストルーダーで溶融しボリマーの温
度305゜C、孔数70個の丸型中空孔の紡糸口金から
紡糸した。
口金下には紡糸機スピンブロックと断熱板を介し30c
mの加熱筒を取付け、雰囲気温度を330゜Cとした。
紡出糸は、加熱筒直下の冷却筒で冷却風により固化され
オイリングローラにより油剤を付与されたのち、600
m/分の紡糸速度で引き取られ、一旦巻き取ったのち第
1表の延伸条件で、延伸速度240m/分で延伸熱処理
して延伸糸を得た。
なお、中空率については丸型中空孔のスリット幅の変更
と冷却風量の変更によって第1表の中空率に調整した。
また、第1表記載の第1段延伸温度は加熱ローラの温度
であり、第2段延伸温度および熱処理温度は、加熱空気
浴の空気の温度である。
得られた延伸糸について第1表に示す物性を測定し、撚
糸コード強力、耐摩耗性および編網時の結節部の締まり
を評価した。
その結果を第1表に示す。
比較例5 孔数210個の丸型中空孔の紡糸口金を使用し、第2段
目の延伸倍率を1.30にする以外は実施例1と同様に
して延伸糸を得、実施例lと同様にして第1表の物性値
および評価を得た。
比較例6 孔数96個の丸型中実孔の紡糸口金を使用すること以外
は、実施例1と同様にして延伸糸を得た.この延伸糸の
物性値および評価を、第1表に示す。
(以下余白) 〔発明の効果] 本発明の結節漁網用ポリエステル中空糸は、従来の漁網
用ポリエステル原糸の欠点である結節網に使用した場合
の結節部の締まりの悪さと結節部の著しい強力低下が改
善できるため、新に結節漁網用途へのポリエステル繊維
の適用を可能ならしめるものであり産業上の利用価値は
大なるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単糸繊度が10デニール以上のフィラメントから
    なるマルチフィラメントであって、その引張強度が6.
    0g/de以上で引張伸度が20%以上でかつ単糸横断
    面に中空率5%以上で20%以下の繊維軸方向に連続し
    た中空部を有することを特徴とする結節漁網用ポリエス
    テル中空糸。
JP23478989A 1989-09-12 1989-09-12 結節漁網用ポリエステル中空糸 Pending JPH0398523A (ja)

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JP23478989A JPH0398523A (ja) 1989-09-12 1989-09-12 結節漁網用ポリエステル中空糸

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JPH0398523A true JPH0398523A (ja) 1991-04-24

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