JPH039819Y2 - - Google Patents

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JPH039819Y2
JPH039819Y2 JP1265386U JP1265386U JPH039819Y2 JP H039819 Y2 JPH039819 Y2 JP H039819Y2 JP 1265386 U JP1265386 U JP 1265386U JP 1265386 U JP1265386 U JP 1265386U JP H039819 Y2 JPH039819 Y2 JP H039819Y2
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JP
Japan
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color
automobile body
glass powder
coating layer
photochromic glass
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JP1265386U
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  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、光が当たることにより、自動車車体
の一部において色が変化する、フアツシヨン性に
優れた自動車車体に関するものである。
〈従来の技術〉 近年、自動車のフアツシヨン化に対する要望に
より、車体を各色に塗り分けたり、あるいは着色
テープを貼付けたりして多彩色とした自動車が増
加しつつある。また、単色の自動車については純
白色系の自動車が主流を占めている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところで自動車の外装色は、衣料の色彩と同様
に購買者の嗜好が多様化してきているが、自動車
の場合、衣料のように簡単に取替えることが不可
能であり、多彩色としても色の変化がなくいずれ
飽きがきてしまうという問題点があつた。
また、純白色系の自動車について云えば、その
車のドライバーはボンネツト面等からの光反射に
より目が疲れ易いという問題点があつた。更に、
冬期雪路を走行するような場合、走行者や他のド
ライバーがその車を視認し難いという問題点もあ
つた。
本考案は、このような現状に鑑みなされたもの
で、照射される光(自然光、人工光)の強弱や波
長の変化により、車体の一部の色が微妙に変化
し、フアツシヨン性を高め、さらに白色系自動車
においては、太陽光等により多少ダーク色に変化
して視認性をよくし、かつドライバーの目の疲労
防止を可能とした自動車車体を提供するものであ
る。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本考案は、カラー塗膜層を施した自動
車車体の一部において光により変色する、フオト
クロミツクガラス粉末を含有する塗膜を、前記カ
ラー塗膜層上に施したことを特徴とする自動車車
体に関するものである。
本考案においてカラー塗膜層を施した自動車車
体は、従来から通常行なわれている塗装系により
得られるものであり、例えば車体面に下塗塗膜、
中塗塗膜、カラー上塗塗膜を施したものが代表的
に挙げられるが、この塗装系に限定されるもので
はなく、少なくとも着色塗料を塗布することによ
り自動車の外装を単色もしくは多彩色で着色させ
たものである。
本考案の自動車車体は前記の如きカラー塗膜層
を施した自動車車体の一部に、フオトクロミツク
ガラス粉末を含む塗料を、前記カラー塗膜層上に
塗り重ねたものである。第1図は、塗膜を施した
自動車車体の本考案の一例を示す部分断面図であ
る。第1図において、1は自動車車体、2は下塗
塗膜層、3はカラー塗膜層であり、該カラー塗膜
層3上に、フオトクロミツクガラス粉末を含有す
る塗膜層4を施し、さらにその上にクリヤー塗膜
層5を施したものである。
フオトクロミツクガラス粉末を含有する塗膜層
4を施す個所は、需要者等の好みに応じて任意の
個所にすることが出来るが、例えばボンネツト面
あるいは第2図に示す如く自動車車体のボンネツ
ト面より上部の個所A部分に施すことが好ましい
場合が多い。すなわち自動車車体全面に例えば純
白に近い白色塗膜を施した場合、昼間の曇天や降
雨時あるいは夜間ではA,B部分の色の区別けが
なくモノトーンであり、昼間太陽光が当たるとA
部分のみダーク色に変色し多彩色2トーンとな
り、フアツシヨン性が発揮され、また視認性が良
くなり、加えてボンネツト面からの光反射も軽減
されるのでドライバーの目の疲労が緩和出来る等
の効果が発揮される。
本考案においてフオトクロミツクガラス粉末を
含有する塗膜層4を形成する塗料は、通常自動車
車体の上塗塗料用に使用される塗料成分から着色
顔料を除くか、もしくはその含有量を少なくし
た、実質的にクリヤーの塗料にフオトクロミツク
ガラス粉末を配合したものである。
塗料形態は、常乾型、焼付型のいずれでもよ
く、また水系、溶剤系のいずれでもよく、特に制
限はない。
本考案において使用されるフオトクロミツクガ
ラス粉末は例えば主要組成としてSiO215〜80重
量%、Al2O35〜20重量%、B2O35〜20重量%、
Ag0.1〜1重量%、Cl0.2〜2重量%、その他Br、
F等からなるものを溶融、冷却し均質なガラスと
し、これを歪み点と軟化点の間で熱処理し、均質
なマトリツクスガラスの中にハロゲン化銀が濃縮
された粒子を折出させ、このガラスを粒径約0.1
〜80μ程度に微粉砕したものが代表的なものとし
て挙げられる。
このフオトクロミツクガラス粉末は、実質的に
無色であり、光を照射すると黒かつ色に変色す
る、可逆性光化学反応を起こすものである。本考
案において使用するフオトクロミツクガラス粉末
はこのように光照射の有無により可逆的光化学反
応を起し変色するものであれば、前記組成のフオ
トクロミツクガラス粉末に限定されずいずれも使
用可能である。
塗料固形分中におけるフオトクロミツクガラス
粉末の含有量は通常25〜70重量%が適当で、前記
範囲より少ないと十分なる色変化が認められず、
逆に多過ぎると塗膜物性、光沢等が低下するので
いずれも好ましくない。
本考案の自動車車体は、以上の如きフオトクロ
ミツクガラス粉末を含有する塗料を、自動車車体
上に施したカラー塗膜上の任意の個所にスプレー
等の手段により乾燥膜厚約20〜150μになるよう
塗布乾燥させたものである。
なお、本考案においてフオトクロミツクガラス
粉末を含有する塗膜層を保護するため、さらにク
リヤー塗膜を塗り重ねてもよい。
〈考案の効果〉 本考案によれば、自動車車体の一部にフオトク
ロミツクガラス粉末を含有する塗膜層を施してい
るため夜間等の光が当らない時には自動車車体全
体の色がモノトーンを形成し、一方昼間等の光が
当る時には前記塗膜を施している個所がダーク色
に変色し、2トーンを形成するといつた、色変化
によるフアツシヨン性が得られ、また第三者から
の自動車の視認性が高まるという効果が得られ
る。さらに白色自動車に適用した場合、太陽光が
当たるとダーク色に変色するため光反射が緩和さ
れ、その結果ドライバーの目の疲労が軽減される
という効果も得られる。
さらに本考案においてフオトクロミツク物質と
して無機系のガラス粉末状のものを使用している
ため、耐候性、耐水性、耐薬品性等に優れ、長期
耐久性があり、また塗膜硬度が向上するため耐摩
耗性等も優れた塗膜が得られる。
以下、本考案を実施例により説明する。
実施例 1 ほぼ全面に白色塗膜を施した自動車車体の第2
図のA部分にクリヤーの二液型アクリルウレタン
樹脂塗料に、平均粒径30μのフオトクロミツクガ
ラス粉末〔「フオトブラウン・エクストラ」(コー
ニング社製商品名)〕を塗料固形分中60重量%配
合した塗料を乾燥膜厚70μになるよう塗装し、乾
燥させた。次いでクリヤー塗料を乾燥膜厚30μに
なるよう塗装し、乾燥させた。
このようにして得られた自動車車体は、夜間で
は、フオトクロミツクガラス粉末を含有する塗料
を塗装したA部分とその他B部分とは、肉眼では
識別出来ない程、同色(白色)〔色差△E0.5〕で
あつた。ところが屋外で太陽光に当てるとA部分
がダーク色に変色し、A部分とB部分で十分識別
出来るようになり、色差△E5.5となつた。また、
太陽光でB部分は眩しかつたが、A部分は眩しさ
が左程感じられなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の塗膜を施した自動車車体の一
例を示す部分断面図であり、第2図は、塗膜を施
した自動車車体の外観図である。 1……自動車車体、2……下塗塗膜層、3……
カラー塗膜層、4……フオトクロミツクガラス粉
末含有塗膜層、5……クリヤー塗膜層、A……フ
オトクロミツクガラス粉末含有塗膜を施した個
所、B……フオトクロミツクガラス粉末含有塗膜
を施さない個所。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) カラー塗膜層を施した自動車車体の一部にお
    いて、光により変色する、フオトクロミツクガ
    ラス粉末を含有する塗膜層を前記カラー塗膜上
    に施したことを特徴とする自動車車体。 (2) 前記カラー塗膜が白色塗膜であることを特徴
    とする、実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
    自動車車体。 (3) 前記フオトクロミツクガラス粉末を含有する
    塗膜層を有する自動車車体の一部が、ボンネツ
    ト面および/またはボンネツト面より上部の個
    所であることを特徴とする、実用新案登請求の
    範囲第(1)項または第(2)項記載の自動車車体。
JP1265386U 1986-01-31 1986-01-31 Expired JPH039819Y2 (ja)

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JPS62126287U JPS62126287U (ja) 1987-08-11
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JP2621550B2 (ja) * 1990-02-28 1997-06-18 日産自動車株式会社 色彩可変塗膜

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