JPH0694543B2 - 塗 料 - Google Patents
塗 料Info
- Publication number
- JPH0694543B2 JPH0694543B2 JP62002980A JP298087A JPH0694543B2 JP H0694543 B2 JPH0694543 B2 JP H0694543B2 JP 62002980 A JP62002980 A JP 62002980A JP 298087 A JP298087 A JP 298087A JP H0694543 B2 JPH0694543 B2 JP H0694543B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interference
- paint
- particles
- color
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、たとえば自動車の車体塗装用であり、干渉色
を得るための粒子を顔料の一成分として混入した塗料に
関する。
を得るための粒子を顔料の一成分として混入した塗料に
関する。
（従来の技術） たとえば自動車の車体外装用である塗料として、従来よ
り種々のものが採用されている。特に塗装対象物として
の自動車においては、きれいな色を得るばかりでなく、
目立つことも大切な要素である。そこで、この条件を満
足するために、車体の一部を干渉色で塗装することがな
された。干渉色とは、いわゆる「玉虫色」あるいは「虹
色（レインボーカラー）」などと呼ばれ、見る位置に応
じて微妙に色彩が変化するとともに、鮮かでかつ落着い
て見えるところから、車体外装遥として最適である。
り種々のものが採用されている。特に塗装対象物として
の自動車においては、きれいな色を得るばかりでなく、
目立つことも大切な要素である。そこで、この条件を満
足するために、車体の一部を干渉色で塗装することがな
された。干渉色とは、いわゆる「玉虫色」あるいは「虹
色（レインボーカラー）」などと呼ばれ、見る位置に応
じて微妙に色彩が変化するとともに、鮮かでかつ落着い
て見えるところから、車体外装遥として最適である。
従来用いられた干渉色を呈する塗料としては、雲母を使
用した干渉パール塗料がある。これは第２図に示すよう
に、雲母ａ…をある程度細分化して顔料の一成分とな
し、他の添加材などともに塗料ｂに混入し、被塗装物で
あるたとえば車体ｃに塗装する。雲母ａ…は適当に拡散
し、塗料ｂの一部として車体ｃ表面に密着して光を反射
し、干渉色を見せる。
用した干渉パール塗料がある。これは第２図に示すよう
に、雲母ａ…をある程度細分化して顔料の一成分とな
し、他の添加材などともに塗料ｂに混入し、被塗装物で
あるたとえば車体ｃに塗装する。雲母ａ…は適当に拡散
し、塗料ｂの一部として車体ｃ表面に密着して光を反射
し、干渉色を見せる。
しかしながらこのような塗料ｂでは、雲母ａ…自体の反
射量が低いために、強い干渉色が得られなかった。換言
すれば、目立たない干渉色であり、塗装に用いた意味が
ない。さらにまた、雲母ａ…の形状が制約されるため、
限定された干渉パターンしか得られないとともに、雲母
ａ…は自然物であるために高価であり、塗料化するとコ
ストに悪影響がある。
射量が低いために、強い干渉色が得られなかった。換言
すれば、目立たない干渉色であり、塗装に用いた意味が
ない。さらにまた、雲母ａ…の形状が制約されるため、
限定された干渉パターンしか得られないとともに、雲母
ａ…は自然物であるために高価であり、塗料化するとコ
ストに悪影響がある。
ところで近時、干渉色を有するフィルムが開発され、自
動車の車室内装品として採用されることがある。たとえ
ば、社名もしくは車種を表わすマークなどを上記フィル
ムで形取って車室に貼着すると、見る位置によって色の
変化があり、美麗である。上記フィルムは、その一面に
幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの無数の溝が
刻まれ、この溝により透過または反射回折格子を形成し
たものであり、廉価であるとともに高い干渉性を有す
る。したがって、上記フィルムをなんらかの手段で塗料
化することができれば都合がよい。
動車の車室内装品として採用されることがある。たとえ
ば、社名もしくは車種を表わすマークなどを上記フィル
ムで形取って車室に貼着すると、見る位置によって色の
変化があり、美麗である。上記フィルムは、その一面に
幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの無数の溝が
刻まれ、この溝により透過または反射回折格子を形成し
たものであり、廉価であるとともに高い干渉性を有す
る。したがって、上記フィルムをなんらかの手段で塗料
化することができれば都合がよい。
（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、上述したような雲母を用いることによる干渉
色の弱さを充分カバーして、高い干渉性による美観およ
び商品価値の向上と、コストの低減を得る塗料を提供す
ることを目的とする。
色の弱さを充分カバーして、高い干渉性による美観およ
び商品価値の向上と、コストの低減を得る塗料を提供す
ることを目的とする。
（問題点を解決するための手段） すなわち本発明は、少なくとも二面が並行であり、その
片面に幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの無数
の溝が刻まれ、かつ該溝により透過または反射回折格子
が形成した干渉粒子を、顔料の一成分として混入したこ
とを特徴とする塗料である。
片面に幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの無数
の溝が刻まれ、かつ該溝により透過または反射回折格子
が形成した干渉粒子を、顔料の一成分として混入したこ
とを特徴とする塗料である。
（作用） このような構成によれば、干渉性を有するフィルムと全
く同様、高い干渉色の塗装ができ、干渉パターンをある
程度任意にコントロールできて見栄えがよい。
く同様、高い干渉色の塗装ができ、干渉パターンをある
程度任意にコントロールできて見栄えがよい。
（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図にもとづいて説明す
る。たとえば自動車の車体ｃを干渉色を有する塗料１で
塗装する。上記塗料１は、溶剤や添加材および顔料で構
成されるが、上記顔料の一成分として後述する干渉粒子
２…が混入される。
る。たとえば自動車の車体ｃを干渉色を有する塗料１で
塗装する。上記塗料１は、溶剤や添加材および顔料で構
成されるが、上記顔料の一成分として後述する干渉粒子
２…が混入される。
すなわち干渉粒子２は、少なくとも二面が並行であり、
その片面に幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの
無数の溝が刻まれた透過または反射回折格子を形成した
約50μ程度の粒子である。この干渉粒子２…の製造方法
は、現在市販されているアルミもしくはアルミ蒸着され
たポリエステル，ポリカーボネイトなどの樹脂フィルム
を、公知のカラーアルミ粒子製造法と同法により粒子化
したものである。
その片面に幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの
無数の溝が刻まれた透過または反射回折格子を形成した
約50μ程度の粒子である。この干渉粒子２…の製造方法
は、現在市販されているアルミもしくはアルミ蒸着され
たポリエステル，ポリカーボネイトなどの樹脂フィルム
を、公知のカラーアルミ粒子製造法と同法により粒子化
したものである。
このような干渉粒子２…を塗料１に混入し、かつ塗装す
ることにより、車体ｃは高い干渉性の塗料膜で覆われる
こととなる。すなわち、干渉粒子の溝に光が入り復屈折
し、光が干渉することで干渉色が際立って極めて美麗で
ある。
ることにより、車体ｃは高い干渉性の塗料膜で覆われる
こととなる。すなわち、干渉粒子の溝に光が入り復屈折
し、光が干渉することで干渉色が際立って極めて美麗で
ある。
さらにまた、干渉粒子２…の大きさおよび塗料１に対す
る混入量を変えることにより、干渉パターンをある程度
調節可能である。
る混入量を変えることにより、干渉パターンをある程度
調節可能である。
なお上記実施例においては、被塗装物ｃとして自動車の
車体を適用したが、これに限定されるものではなく、要
は見栄えをよくして商品価値の向上を図るもの全てに適
用できること言う迄もない。
車体を適用したが、これに限定されるものではなく、要
は見栄えをよくして商品価値の向上を図るもの全てに適
用できること言う迄もない。
以上説明したように本発明によれば、高い干渉性を有
し、干渉パターンもある程度任意に調節できて、極めて
美麗な干渉色の塗装を得ることができ、コストに悪影響
を与えることなく商品価値の向上を図れるなどの効果を
要する。
し、干渉パターンもある程度任意に調節できて、極めて
美麗な干渉色の塗装を得ることができ、コストに悪影響
を与えることなく商品価値の向上を図れるなどの効果を
要する。
第１図は本発明の一実施例を示す干渉粒子を有する塗装
膜の縦断面図、第２図は本発明の従来例を示す干渉粒子
を有する塗装膜の縦断面図である。 ２……干渉粒子、１……塗料、ｃ……被塗装物。
膜の縦断面図、第２図は本発明の従来例を示す干渉粒子
を有する塗装膜の縦断面図である。 ２……干渉粒子、１……塗料、ｃ……被塗装物。
Claims (1)
- 【請求項１】少なくとも二面が並行であり、その片面に
幅寸法が0.1〜10μ，深さ寸法が0.1〜10μの無数の溝が
刻まれ、かつ該溝により透過または反射回折格子が形成
された干渉粒子を、顔料の一成分として混入したことを
特徴とする塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62002980A JPH0694543B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | 塗 料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62002980A JPH0694543B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | 塗 料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63172779A JPS63172779A (ja) | 1988-07-16 |
| JPH0694543B2 true JPH0694543B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=11544520
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62002980A Expired - Lifetime JPH0694543B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | 塗 料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0694543B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5415950A (en) * | 1993-11-08 | 1995-05-16 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Holographic flake pigment |
| US7047883B2 (en) | 2002-07-15 | 2006-05-23 | Jds Uniphase Corporation | Method and apparatus for orienting magnetic flakes |
| US7604855B2 (en) | 2002-07-15 | 2009-10-20 | Jds Uniphase Corporation | Kinematic images formed by orienting alignable flakes |
| US7517578B2 (en) | 2002-07-15 | 2009-04-14 | Jds Uniphase Corporation | Method and apparatus for orienting magnetic flakes |
| US11768321B2 (en) | 2000-01-21 | 2023-09-26 | Viavi Solutions Inc. | Optically variable security devices |
| US6902807B1 (en) * | 2002-09-13 | 2005-06-07 | Flex Products, Inc. | Alignable diffractive pigment flakes |
| US11230127B2 (en) | 2002-07-15 | 2022-01-25 | Viavi Solutions Inc. | Method and apparatus for orienting magnetic flakes |
| US7258915B2 (en) | 2003-08-14 | 2007-08-21 | Jds Uniphase Corporation | Flake for covert security applications |
| JP2007146174A (ja) * | 2004-10-26 | 2007-06-14 | Sk Kaken Co Ltd | 装飾性塗材及び装飾性建材 |
| TWI402106B (zh) | 2005-04-06 | 2013-07-21 | Jds Uniphase Corp | 印記於含有可印記菲涅耳結構之成型磁場中之動態外觀變化光學裝置（ｄａｃｏｄ） |
| CN101184565B (zh) * | 2005-04-26 | 2012-04-25 | 艾弗里·丹尼森公司 | 浮雕金属片状粉末方法和产品 |
| US10343436B2 (en) | 2006-02-27 | 2019-07-09 | Viavi Solutions Inc. | Security device formed by printing with special effect inks |
| CA3123564C (en) | 2012-01-12 | 2023-12-19 | Vladimir P. Raksha | Article with a dynamic frame formed with aligned pigment flakes |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60157855A (ja) * | 1984-01-28 | 1985-08-19 | 尾池工業株式会社 | 虹彩箔および虹彩粉 |
-
1987
- 1987-01-09 JP JP62002980A patent/JPH0694543B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63172779A (ja) | 1988-07-16 |
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