JPH03970Y2 - - Google Patents
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- JPH03970Y2 JPH03970Y2 JP11950884U JP11950884U JPH03970Y2 JP H03970 Y2 JPH03970 Y2 JP H03970Y2 JP 11950884 U JP11950884 U JP 11950884U JP 11950884 U JP11950884 U JP 11950884U JP H03970 Y2 JPH03970 Y2 JP H03970Y2
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- ray tube
- link
- axis
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- tomography
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Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
(イ) 産業上の利用分野
この考案は、X線透視撮影装置として要求され
る機能をできる限り損うことなしに、必要に応じ
てX線断層撮影をも行いうるX線断層撮影兼透視
撮影装置に関するものである。 (ロ) 従来の技術 X線透視撮影装置は、モニターテレビで観察し
ながらたとえば気管支造影撮影時にカテーテルを
介して行う気管への造影剤の注入、または気管支
の病変を調べるために行うフアイバースコープの
挿入に当つては、医師、レントゲン技師、看護婦
等それぞれの分担処置を行う人々が、天板上に仰
臥もしくは側臥姿勢をとる被検者に接近しやすい
ようにされていること、すなわちアクセツシビリ
テイを十分に備えておることが要求される。 このようにアクセツシビリテイが重視されるX
線透視撮影装置に最近断層撮影機能を付加するこ
とが要求されている。 ところで、断層撮影装置には周知のとおりX線
管ならびにフイルムがそれぞれ円弧にそつて移動
する円弧移動方式のものと、前記両者がそれぞれ
水平に移動する平行平面移動方式のものとがあ
る。 前者の円弧移動方式はX線管焦点とフイルム間
の距離を両者の移動間に一定に保持できることか
ら、被写体をフイルム面に一定の濃度で撮影でき
る利点があるが、フイルム移動時にフイルムを保
持しているブツキー部が天板に干渉しないように
しておかねばならないので、天板面とフイルム間
の距離をどうしても大きくとらざるをえない。こ
のことは透視撮影時にボケの少いX線像をえるこ
とを困難にするため透視撮影装置に円弧方式の断
層撮影機構を組込むことは透視撮影時に要求され
るアクセツシビリテイをほとんど損わずに行いう
るのであるが、問題である。 一方、後者の平行平面移動方式は、X線管焦点
とフイルム間の距離を大きく、天板面とフイルム
間の距離を小さくそれぞれとることができること
から、焦点の大きさによつて生ずる幾何学的なボ
ケの少い断層像がえられるので、透視撮影装置に
平行平面移動方式の断層撮影機構を組込むことは
透視撮影時にも良好なX線像をえることができ、
この点では都合がよいのであるが、従来の平行平
面移動方式の断層撮影機構のまゝでは、装置の背
面側に、X線管の水平方向の移動保持機構を装着
するのにかなりのスペースが占有され、装置の背
面側では前記したアクセツシビリテイが損われる
ことが問題である。 このように、透視撮影装置において、X線映像
の低下を許容するのであればアクセツシビリテイ
を損わずに従来の円弧移動方式の断層撮影機能を
付加することができ、アクセツシビリテイをある
程度犠牲にすることをうけいれるのであれば従来
の平行平面移動方式の断層撮影機能を付加するこ
とができるということが、まさに従来のX線断層
撮影兼透視撮影装置における問題点に外ならな
い。 (ハ) 目的 この考案は、従来のX線断層撮影兼透視撮影装
置における前記した二律背反的な問題点を解決す
るためになされたものであつて、従来のX線透視
撮影装置のX線管の傾斜機構にリンク機構を付加
することによつてX線管に天板に対する実質的な
平行移動を行わせることを可能ならしめ、X線透
視撮影装置に平行平面移動方式の断層撮影を行い
うる機能を付加しながら、本来の透視撮影装置に
要求される機能をほぼそのまゝ保持したコンパク
トで、構造の簡単なX線断層撮影兼透視撮影装置
を提供することを目的とする。 (ニ) 構成 この考案にかかるX線断層撮影兼透視撮影装置
は、台枠1に回転自在に支持され、外部から駆動
される回転体4と、この回転体4にその外周部近
傍で下端部がピン連接され、上端部にX線管9を
片持式に保持するX線管支持桿10と、前記台枠
1の上部に回転自在に支持され、前記回転体4の
回転軸5により同一方向に駆動される被動軸11
と、前記連接ピンが前記回転体4の回転軸5の軸
心を通る鉛直線上に位置する回転体4の回転角度
位置からこの回転体4の行う90゜の回転運動を
(90゜−90゜/n)(ただしnは正数)の回転運動とし て前記被動軸11に伝達する回転角度伝達駆動機
構6,12,13と、前記被動軸11に一端が固
定され、他端が前記X線管支持桿10にその幅方
向に対しては、拘止され、その長手方向に対して
は摺動自在に係合されるリンク14とを備えてな
り、鉛直姿勢を保持するX線管支持桿10は、回
転体4の時計方向もしくは反時計方向のその軸心
のまわりのθだけの回転によつて、鉛直線に対し
その外側方向へθ/n傾斜して移行し、その上端部 に保持されるX線管9をほぼ水平に移動させ、平
行平面移動方式の動きをX線管に行わしめるよう
にされているものである。 (ホ) 実施例 この考案にかかる実施例装置について説明する
に先立つてX線管の傾斜機構にリンク機構を付加
することによつてX線管に天板に対する実質的な
平行移動を行わせる機構の作動原理を第3図にも
とづいて説明する。 鉛直姿勢に保持されたリンクが、下端Aに
おいて、Oを中心、Rを半径とする円Kの周上に
連接されており、この円Kが中心Oのまわりを反
時計方向にθだけ回転すると、下端AはA′位置
に、同じく90゜だけ回転すると下端AはA″位置に
くる。それに伴つてA′位置においてはリンク
は鉛直方向から図示のとおり、θ/nだた右方向へ 傾斜させられてA′B′位置に、そしてA″位置にお
いては90゜/nだけ鉛直方向から右方向へ傾斜させら れてA″B″位置にそれぞれ移行するようにされて
おり、θは、円Kの前記反時計方向の回転に対応
するものを+、それとは反対に時計方向の回転に
対応するものを−としたとき、円Kの回転は−90
≦θ≦+90゜の角度範囲に規制されているものと
する。 いまリンクの長さをLとし、円Kの中心を
OをとおるXY直角座標を、そのX軸が水平線と
一致するように設ける。そしてリンクが当初
に占める位置から前記のとおり移行する際の上端
Bの占める位置を前記XY座標で示せば、X=
Lsinθ/n+Rsinθ……(イ)、Y=Lcosθ/n−Rcosθ
… …(ロ)となる。したがつてここにn=3とすれば、
θ=+90゜においては(ロ)式よりY=Lcos30゜−
Rcos90゜=0.8660L=L−Rとなり、たとえばL=
1000mmとした場合にはR=134mmになる。 このようにLを1000mmに、Rを134mmにそれぞ
れとり、θを0゜,15゜,30゜,45゜,60゜,75゜,90
゜に
変化させて(イ),(ロ)式によりX,Yの値を算出する
と第1表のとおりとなる。
る機能をできる限り損うことなしに、必要に応じ
てX線断層撮影をも行いうるX線断層撮影兼透視
撮影装置に関するものである。 (ロ) 従来の技術 X線透視撮影装置は、モニターテレビで観察し
ながらたとえば気管支造影撮影時にカテーテルを
介して行う気管への造影剤の注入、または気管支
の病変を調べるために行うフアイバースコープの
挿入に当つては、医師、レントゲン技師、看護婦
等それぞれの分担処置を行う人々が、天板上に仰
臥もしくは側臥姿勢をとる被検者に接近しやすい
ようにされていること、すなわちアクセツシビリ
テイを十分に備えておることが要求される。 このようにアクセツシビリテイが重視されるX
線透視撮影装置に最近断層撮影機能を付加するこ
とが要求されている。 ところで、断層撮影装置には周知のとおりX線
管ならびにフイルムがそれぞれ円弧にそつて移動
する円弧移動方式のものと、前記両者がそれぞれ
水平に移動する平行平面移動方式のものとがあ
る。 前者の円弧移動方式はX線管焦点とフイルム間
の距離を両者の移動間に一定に保持できることか
ら、被写体をフイルム面に一定の濃度で撮影でき
る利点があるが、フイルム移動時にフイルムを保
持しているブツキー部が天板に干渉しないように
しておかねばならないので、天板面とフイルム間
の距離をどうしても大きくとらざるをえない。こ
のことは透視撮影時にボケの少いX線像をえるこ
とを困難にするため透視撮影装置に円弧方式の断
層撮影機構を組込むことは透視撮影時に要求され
るアクセツシビリテイをほとんど損わずに行いう
るのであるが、問題である。 一方、後者の平行平面移動方式は、X線管焦点
とフイルム間の距離を大きく、天板面とフイルム
間の距離を小さくそれぞれとることができること
から、焦点の大きさによつて生ずる幾何学的なボ
ケの少い断層像がえられるので、透視撮影装置に
平行平面移動方式の断層撮影機構を組込むことは
透視撮影時にも良好なX線像をえることができ、
この点では都合がよいのであるが、従来の平行平
面移動方式の断層撮影機構のまゝでは、装置の背
面側に、X線管の水平方向の移動保持機構を装着
するのにかなりのスペースが占有され、装置の背
面側では前記したアクセツシビリテイが損われる
ことが問題である。 このように、透視撮影装置において、X線映像
の低下を許容するのであればアクセツシビリテイ
を損わずに従来の円弧移動方式の断層撮影機能を
付加することができ、アクセツシビリテイをある
程度犠牲にすることをうけいれるのであれば従来
の平行平面移動方式の断層撮影機能を付加するこ
とができるということが、まさに従来のX線断層
撮影兼透視撮影装置における問題点に外ならな
い。 (ハ) 目的 この考案は、従来のX線断層撮影兼透視撮影装
置における前記した二律背反的な問題点を解決す
るためになされたものであつて、従来のX線透視
撮影装置のX線管の傾斜機構にリンク機構を付加
することによつてX線管に天板に対する実質的な
平行移動を行わせることを可能ならしめ、X線透
視撮影装置に平行平面移動方式の断層撮影を行い
うる機能を付加しながら、本来の透視撮影装置に
要求される機能をほぼそのまゝ保持したコンパク
トで、構造の簡単なX線断層撮影兼透視撮影装置
を提供することを目的とする。 (ニ) 構成 この考案にかかるX線断層撮影兼透視撮影装置
は、台枠1に回転自在に支持され、外部から駆動
される回転体4と、この回転体4にその外周部近
傍で下端部がピン連接され、上端部にX線管9を
片持式に保持するX線管支持桿10と、前記台枠
1の上部に回転自在に支持され、前記回転体4の
回転軸5により同一方向に駆動される被動軸11
と、前記連接ピンが前記回転体4の回転軸5の軸
心を通る鉛直線上に位置する回転体4の回転角度
位置からこの回転体4の行う90゜の回転運動を
(90゜−90゜/n)(ただしnは正数)の回転運動とし て前記被動軸11に伝達する回転角度伝達駆動機
構6,12,13と、前記被動軸11に一端が固
定され、他端が前記X線管支持桿10にその幅方
向に対しては、拘止され、その長手方向に対して
は摺動自在に係合されるリンク14とを備えてな
り、鉛直姿勢を保持するX線管支持桿10は、回
転体4の時計方向もしくは反時計方向のその軸心
のまわりのθだけの回転によつて、鉛直線に対し
その外側方向へθ/n傾斜して移行し、その上端部 に保持されるX線管9をほぼ水平に移動させ、平
行平面移動方式の動きをX線管に行わしめるよう
にされているものである。 (ホ) 実施例 この考案にかかる実施例装置について説明する
に先立つてX線管の傾斜機構にリンク機構を付加
することによつてX線管に天板に対する実質的な
平行移動を行わせる機構の作動原理を第3図にも
とづいて説明する。 鉛直姿勢に保持されたリンクが、下端Aに
おいて、Oを中心、Rを半径とする円Kの周上に
連接されており、この円Kが中心Oのまわりを反
時計方向にθだけ回転すると、下端AはA′位置
に、同じく90゜だけ回転すると下端AはA″位置に
くる。それに伴つてA′位置においてはリンク
は鉛直方向から図示のとおり、θ/nだた右方向へ 傾斜させられてA′B′位置に、そしてA″位置にお
いては90゜/nだけ鉛直方向から右方向へ傾斜させら れてA″B″位置にそれぞれ移行するようにされて
おり、θは、円Kの前記反時計方向の回転に対応
するものを+、それとは反対に時計方向の回転に
対応するものを−としたとき、円Kの回転は−90
≦θ≦+90゜の角度範囲に規制されているものと
する。 いまリンクの長さをLとし、円Kの中心を
OをとおるXY直角座標を、そのX軸が水平線と
一致するように設ける。そしてリンクが当初
に占める位置から前記のとおり移行する際の上端
Bの占める位置を前記XY座標で示せば、X=
Lsinθ/n+Rsinθ……(イ)、Y=Lcosθ/n−Rcosθ
… …(ロ)となる。したがつてここにn=3とすれば、
θ=+90゜においては(ロ)式よりY=Lcos30゜−
Rcos90゜=0.8660L=L−Rとなり、たとえばL=
1000mmとした場合にはR=134mmになる。 このようにLを1000mmに、Rを134mmにそれぞ
れとり、θを0゜,15゜,30゜,45゜,60゜,75゜,90
゜に
変化させて(イ),(ロ)式によりX,Yの値を算出する
と第1表のとおりとなる。
【表】
この表のYの値からリンクの上端Bの軌跡
は、X軸すなわち水平線にほぼ平行であるといえ
る。 つぎに円Kをその中心Oのまわりに反時計方向
にθだけ回転させたときに、リンクは、その
下端AがA′位置にくると同時に、鉛直方向から
右方向へθ/nだけ傾斜させられるが、そのリンク 機構について説明する。第1図においては、θ=
45゜のときに、リンクはA′B′位置に、θ=90゜
のときにリンクはA″B″位置にそれぞれ移行す
る状態が示されている。 いまY軸と重なつているリンク上に点Pか
ら、A″B″位置に移行したリンクに垂線をおろし、
この垂線との交点をC″とする。ついで点Pを中
心とし、″を半径とする円弧を画き、この円弧
と当初位置のリンクとの交点および前記
A′B′位置のリンクとの交点をそれぞれC,
C′とし、CC′とC′C″とが等しくなるように、前記
P点を当初位置のリンク上に設定する。この
ように点Pを当初位置のリンク上に設定する
と、 ∠CPC″=60゜となり、CC′=C′C″であるから、
PC′は∠CPC″の2等分線となり、したがつて∠
CPC′=30゜となる。 さて、は、″と″″とのY軸に対するそ
れぞれ投影長さの和に等しく、″のX軸に対す
る投影長さは、″に、″″のX軸に対する投
影長さを加えたものに等しいのであるから、
=″・cos60゜+″″・cos30゜、したがつて
=R′・cos60゜+″″・cos30゜……(ハ) R′sin6
0゜=
R+″″・sin30゜……(ニ) (ただしR′=″=′=PC) または、′と′′とのY軸に対するそれ
ぞれの投影長さの和から、′の同じくY軸に対
する投影長さを減じたものに等しく、′のX軸
に対する投影長さは′と′′とのX軸に対する
それぞれの投影長さの和に等しいのであるから、 =′・cos30゜+′′・cos15゜−R・co
s45゜、
したがつて =R′・cos30°+′′・cos15°−R・cos45°
……
(ホ) R′・sin30゜=R・sin45゜+′′・sin15゜……
(ヘ) したがつて(ハ),(ニ)両式から″″を消去し、(
ホ),
(ヘ)両式から′′を消去すれば、およびR′の
2
つの未知数を含む2式がえられ、この2式によつ
て,R′がそれぞれ求められる。この場合前記
したように、R=134mmとすれば=358.8mm、
R′=295.4mmとなる。 したがつて、円Kがθ(たとえば45゜、もしくは
90゜)だけ反時計方向にまわるとき、リンクが
2/3θ(たとえば30゜、もしくは60゜)だけ同じく反
時計方向にまわるようにされており、リンク
が下端Cにおいてリンクに対し摺動自在に連
結されておればリンクに前記したとおりの移
行動作を行わせうる。そのためには、円Kを回転
させる点Oを軸心とするプーリV1、前記点Pを
軸心とするプーリV2を設け、両者にエンドレス
タイミングベルトTを掛け渡し、プーリV1を駆
動プーリ、プーリV2を被動プーリとするととも
に、前者のピツチ径と後者のピツチ径との比を
2:3にしておけばよい。 以上がX線管に、天板に対する実質的な平行移
動を行わせる機構の基本構成ならびに作動原理の
説明であるが、第2図は前記基本構成部分に該当
する実施例装置の部分側断面図であり、第1図は
実施例装置全体の外形側面図である。 台枠1に、フランジ形の駆動モータ2が取付け
られており、このモータ2の出力軸の端部に固定
されたピニオン3とかみあうギヤ4が同じく台枠
1に玉軸受を介して回転自在に片持式に支持され
た回転軸5に固定されている。このギヤ4は第3
図における円Kに相当する。回転軸5には、ギヤ
4に近接してその左側に、タイミングベルト用の
駆動プーリ6<第3図のプーリV1に相当する。>
が固定されているとともに、ギヤ4の右側に若干
間隔をあけてギヤ4のピツチ径を外径とし、同じ
幅を有するデイスク7が回転軸5と同軸に右側の
台枠1に、玉軸受を介して回転自在にかつ片持式
に支持された回転軸5′に固定されている。ギヤ
4とデイスク7とには、回転軸5の軸心からR<
第3図の円Kの半径Rに相当する。>だけ半径方
向で離れた位置を軸心とし、両端部に玉軸受をそ
れぞれ装着した自由回転支軸8が回転軸5に平行
に設けられており、この支軸8にX線管支持桿1
0の下端部が固定されている。いいかえればX線
管支持桿10は前記支軸8を介してギヤ4にピン
連接されているのであり、この支持桿10が第3
図のリンクに相当し、支軸8の軸心が点Aに
相当する。台枠1の上部には、被動軸11が玉軸
受を介して回転自在に、かつ片持式に取付けられ
ており、この被動軸11に、タイミングベルト用
の被動プーリ12<第3図のプーリV2に相当す
る。>が固定されている。そして駆動プーリ6と
被動プーリ12との間にはエンドレスタイミグベ
ルト13が掛け渡されており、駆動プーリ6およ
び被動プーリ12のそれぞれピツチ径の比は、第
3図のプーリV1とV2のそれの比と同じく2:3
にしてあり、両プーリ6,12の軸間距離は第1
図のに相当する。被動軸11の端部には、リ
ンク14<第3図のリンクに相当する。>が固
定されており、その下端部にピン15が植込ま
れ、このピン15が、その先端部に固定された玉
軸受からなるローラを介して、このローラ径とほ
ぼ同じ幅をもつX線管支持桿10の案内溝16に
はめあわせられている。そして被動軸11とピン
15との軸心間距離は前記したの長さR′に等
しくしてある。X線管支持桿10には支持腕17
が片持式に固定されており、この支持腕17の端
部に、X線管9および絞り18からなるX線管装
置19を片持式に保持する管状保持腕20が回動
自在に連結されている。管状保持腕20には上端
部に支持腕17をとおす孔をもつた連結桿21が
その上端部で固定されており、この連結桿21の
下端部に設けられた切欠き長孔に、ブツキー部2
2と連結された連結軸23が摺動自在なるように
係合されている。ブツキー部22は、被検者24
がのせられた天板25に近接してその長手方向に
そつて平行に移動できるようにしてある。 台枠1の前面(第1図では右側)には裁断高さ
調整装置26が装着されている。この裁断高さ調
整装置26は、連結桿21に対向した側に軸線に
そつてスリツトが設けられた縦長の筐体に、ねじ
軸27が回転自在に収められており、その上端部
に固定された被動プーリを、前記筐体の背面上部
に取付けたモータの出力軸に固定された駆動プー
リによりベルト駆動することによつてねじ軸27
を上方からみて時計方向もしくは反時計方向に回
転させ、ねじ軸27に螺合され、前記した筐体の
スリツトから突出させた連結ピンを備えたナツト
部28を上、もしくは下方向へ移動させるように
されているもので、前記連結ピンは、その端部に
固定した玉軸受を介して、連結桿21に対してそ
の軸線にそつて設けられた長孔と係合するように
してある。ここで前記連結ピンの軸心の高さ位置
が被検者24の断層裁断面を設定する。そして連
結桿21は、前記連結ピンの玉軸受によつて前記
連結ピンの軸心を回動軸心として正面からみて左
右方向に回動できるようにされている。なお30
は透視用のイメージインテンシフアイヤで、この
イメージインテンシフアイヤ30に装着されたテ
レビカメラ(図示せず)を介して被検者24の被
写体の透視映像がモニターテレビに映し出される
ようになつている。 つぎにこの実施例装置における動作について説
明する。 天板25に仰臥姿勢をとつた被検者24の透視
を行う場合には第1図の状態で、ブツキー部22
内のフイルムを待機位置において、X線管装置1
9による被検者24の透視像をイメージインテン
シフアイヤ30により前記したテレビカメラを介
してモニターテレビで映像として映し出し、観察
すればよい。この装置においては、断層撮影機構
は天板25の長手方向の中央部の後方にあまりス
ペースをとらずに設けられているから、被検者2
4の上半身への接近は従来の透視撮影装置と同じ
程度に容易であり、アクセツシビリテイが損われ
ることはない。モニターテレビでの被写体の確認
がすめばブツキー部22内のフイルムを撮影位置
に移動させて撮影を行えばよい。 また水平位をとる被検者24の体軸に対し斜め
方向からの透視または撮影を行う場合には、駆動
モータ2を駆動し、ピニオン3によつてギヤ4を
まわし、回転支軸8を、回転軸5のまわりに所望
の角度θだけまわして駆動モータ2を停止する。
この間にエンドレスタイミングベルト13を介し
てプーリ6の回転がプーリ12に伝達され、被動
軸11が回転軸5の回転方向と同方向にその回転
角度θの2/3の角度だけまわされ、リンク14が 同様に回動し、X線管支持桿10を鉛直方向か
ら、リンク14の前記回転方向へθ/3だけ傾斜さ せることとなる。 つぎにこの装置において断層撮影を行う場合に
は、裁断高さ調整装置26を前記同様に操作して
被検者の所定の裁断面の高さに、前記連結ピンの
軸心高さを一致させてから連結桿21に固定し、
ついで駆動モータ2を駆動し、前記した傾斜撮影
時における動作と同様に回転支軸8を回転軸5の
まわりにたとえば反時計方向に90゜だけ回動させ
るとともに、リンク14を同じく反時計方向に
60゜だけ回動させ、X線管9の焦点を第3図に示
したB″位置に相当する位置にもつてきたならば、
駆動モータ2を一旦停止する。この場合、X線管
9の傾斜方向は第3図に示した″″に一致しな
いで、それより若干少い傾斜姿勢をとる連結桿2
1にそつた方向をむくように傾斜する。それはX
線管装置19は、X線管支持桿10に片持式に固
定されている支持腕17に回動自在に連結された
管状保持腕20を介して連結桿21の上端部に固
定されていることによる。 一方ブツキー部22は、連結軸23を介して連
結桿21の下端部の前記切欠き長孔に摺動自在に
係合されているとともに、天板25の長手方向に
そつて平行に移動できるようにされているから、
正面からみて、X線管9とは反対方向で、水平に
移動して停止している。 ついで再び駆動モータ2を前記とは反対方向に
まわして、前記同様の過程を逆順に行わせ、連結
桿21の鉛直線に対する振れ角がたとえば25゜程
度になつたときにX線管9から絞り18を介して
被検者24に対してX線の照射を開始し、連結桿
21が鉛直線(第3図のY軸)を通過して、前記
とは反対側での振れ角が25゜程度に達したときに
X線の照射を停止し、ついで駆動モータ2を停止
する。この間にブツキー部22は、X線管9とは
反対方向に天板25にそつて水平に移動し、その
中に装填されているフイルムに被検者24の被撮
影裁断面に存在する被写体がX線の曝射により陰
影として投影撮影され、その上、下にある被検者
24の陰影はボケて投影され抹消される。 この装置においては、連結桿21の前記した第
3図に示すY軸の左右に等しいたとえば25゜の振
れ角での回動間に、X線管9の焦点は、第3図の
B″−B′−Bをとおるほぼ水平面上に移動し、一
方ブツキー部22は天板25の長手方向にそつて
水平移動を行うようにされていることから、平行
平面移動方式の断層撮影を行いうる。また、第1
表のXmmの値をみればわかるように、駆動モータ
2によりギヤ4が一定の角速度で回転させられる
にも拘らず、X線管9の水平方向の移動速度は、
振れ角が小さくなる程増している。このことはフ
イルム焦点間距離が大きい、いわゆるFFDの大
きい領域すなわちX線ビームのフイルムに対する
入射角度の大きい領域ではX線管9の水平方向の
移動速度がおそくされ、その分だけ相対的に線量
が増すこととなり、被写体をフイルム面に一定の
濃度で撮影でき、むらのない情報がえられる。 なお第3図に示した天板に対する実質的な平行
移動をX線管に行わせる機構の基本構成および作
動原理の説明において、またこの考案にかかる実
施例装置の構成ならびに動作を説明において、リ
ンク、すなわちX線管支持桿10は、その下
端部が連接されている円K、すなわちギヤ4がそ
の中心、すなわち回転軸5のまわりに時計方向も
しくは反時計方向にθだけ回転したときに、鉛直
線から左側もしくは右側へθ/nだけ傾斜させられ るようにし、そのためにはリンク、すなわち
X線管支持桿10に係合されるリンク、すな
わちリンク14の回動中心まわりの回動角が、回
転軸5の時計方向もしくは反時計方向の回転角θ
の最大値が90゜となるときに、(90゜−90゜/n)とな
る ようにされておればよいのであり、このnの値は
前記したn=3に限定されるものではない。ただ
し、一般に断層撮影時の振れ角は50゜〜60゜にとら
れることから、nは3もしくはそれより若干大き
い値(整数でなくてもよい。)をとることが望ま
しい。 またプーリV1,V2すなわちプーリ6,12の
それぞれピツチ径の比は|θ|が最大90゜のとき
に対応させ(90゜−90゜/n)/90゜となるようにきめ ればよい。プーリ6,12は、前記と同じピツチ
径比をもつチエーンスプロケツトホイールとして
もよい。 (ホ) 効果 この考案にかかるX線断層兼透視撮影装置にお
いてはつぎのような効果を有する。 (i) 断層撮影機構がX線管の傾斜機構にリンクを
付加した簡単な一見円弧移動方式を思わせる構
成で、X線管に天板に対する実質的は平行移動
を行わせる、平行平面移動方式の断層撮影機能
が付加され、しかもコンパクトにまとめられて
いるために、本来の透視撮影装置に要求される
機能、とくに被検者に対するアクセツシビリテ
イを十分に保持しうる。 (ii) 断層撮影時におけるX線管の水平方向の移動
速度が、フイルム、焦点間距離が大きい領域す
なわちX線のフイルムに対する入射角度の大き
い領域ではおそくされていることから、その分
だけ相対的に線量が増すこととなり、被写体を
フイルム面に一定の濃度で撮影でき、むらのな
い情報をえることができる。 (iii) 機構が簡単でコンパクトにまとめられてお
り、断層撮影機能を付加した装置を低コストに
てユーザに提供することができる。
は、X軸すなわち水平線にほぼ平行であるといえ
る。 つぎに円Kをその中心Oのまわりに反時計方向
にθだけ回転させたときに、リンクは、その
下端AがA′位置にくると同時に、鉛直方向から
右方向へθ/nだけ傾斜させられるが、そのリンク 機構について説明する。第1図においては、θ=
45゜のときに、リンクはA′B′位置に、θ=90゜
のときにリンクはA″B″位置にそれぞれ移行す
る状態が示されている。 いまY軸と重なつているリンク上に点Pか
ら、A″B″位置に移行したリンクに垂線をおろし、
この垂線との交点をC″とする。ついで点Pを中
心とし、″を半径とする円弧を画き、この円弧
と当初位置のリンクとの交点および前記
A′B′位置のリンクとの交点をそれぞれC,
C′とし、CC′とC′C″とが等しくなるように、前記
P点を当初位置のリンク上に設定する。この
ように点Pを当初位置のリンク上に設定する
と、 ∠CPC″=60゜となり、CC′=C′C″であるから、
PC′は∠CPC″の2等分線となり、したがつて∠
CPC′=30゜となる。 さて、は、″と″″とのY軸に対するそ
れぞれ投影長さの和に等しく、″のX軸に対す
る投影長さは、″に、″″のX軸に対する投
影長さを加えたものに等しいのであるから、
=″・cos60゜+″″・cos30゜、したがつて
=R′・cos60゜+″″・cos30゜……(ハ) R′sin6
0゜=
R+″″・sin30゜……(ニ) (ただしR′=″=′=PC) または、′と′′とのY軸に対するそれ
ぞれの投影長さの和から、′の同じくY軸に対
する投影長さを減じたものに等しく、′のX軸
に対する投影長さは′と′′とのX軸に対する
それぞれの投影長さの和に等しいのであるから、 =′・cos30゜+′′・cos15゜−R・co
s45゜、
したがつて =R′・cos30°+′′・cos15°−R・cos45°
……
(ホ) R′・sin30゜=R・sin45゜+′′・sin15゜……
(ヘ) したがつて(ハ),(ニ)両式から″″を消去し、(
ホ),
(ヘ)両式から′′を消去すれば、およびR′の
2
つの未知数を含む2式がえられ、この2式によつ
て,R′がそれぞれ求められる。この場合前記
したように、R=134mmとすれば=358.8mm、
R′=295.4mmとなる。 したがつて、円Kがθ(たとえば45゜、もしくは
90゜)だけ反時計方向にまわるとき、リンクが
2/3θ(たとえば30゜、もしくは60゜)だけ同じく反
時計方向にまわるようにされており、リンク
が下端Cにおいてリンクに対し摺動自在に連
結されておればリンクに前記したとおりの移
行動作を行わせうる。そのためには、円Kを回転
させる点Oを軸心とするプーリV1、前記点Pを
軸心とするプーリV2を設け、両者にエンドレス
タイミングベルトTを掛け渡し、プーリV1を駆
動プーリ、プーリV2を被動プーリとするととも
に、前者のピツチ径と後者のピツチ径との比を
2:3にしておけばよい。 以上がX線管に、天板に対する実質的な平行移
動を行わせる機構の基本構成ならびに作動原理の
説明であるが、第2図は前記基本構成部分に該当
する実施例装置の部分側断面図であり、第1図は
実施例装置全体の外形側面図である。 台枠1に、フランジ形の駆動モータ2が取付け
られており、このモータ2の出力軸の端部に固定
されたピニオン3とかみあうギヤ4が同じく台枠
1に玉軸受を介して回転自在に片持式に支持され
た回転軸5に固定されている。このギヤ4は第3
図における円Kに相当する。回転軸5には、ギヤ
4に近接してその左側に、タイミングベルト用の
駆動プーリ6<第3図のプーリV1に相当する。>
が固定されているとともに、ギヤ4の右側に若干
間隔をあけてギヤ4のピツチ径を外径とし、同じ
幅を有するデイスク7が回転軸5と同軸に右側の
台枠1に、玉軸受を介して回転自在にかつ片持式
に支持された回転軸5′に固定されている。ギヤ
4とデイスク7とには、回転軸5の軸心からR<
第3図の円Kの半径Rに相当する。>だけ半径方
向で離れた位置を軸心とし、両端部に玉軸受をそ
れぞれ装着した自由回転支軸8が回転軸5に平行
に設けられており、この支軸8にX線管支持桿1
0の下端部が固定されている。いいかえればX線
管支持桿10は前記支軸8を介してギヤ4にピン
連接されているのであり、この支持桿10が第3
図のリンクに相当し、支軸8の軸心が点Aに
相当する。台枠1の上部には、被動軸11が玉軸
受を介して回転自在に、かつ片持式に取付けられ
ており、この被動軸11に、タイミングベルト用
の被動プーリ12<第3図のプーリV2に相当す
る。>が固定されている。そして駆動プーリ6と
被動プーリ12との間にはエンドレスタイミグベ
ルト13が掛け渡されており、駆動プーリ6およ
び被動プーリ12のそれぞれピツチ径の比は、第
3図のプーリV1とV2のそれの比と同じく2:3
にしてあり、両プーリ6,12の軸間距離は第1
図のに相当する。被動軸11の端部には、リ
ンク14<第3図のリンクに相当する。>が固
定されており、その下端部にピン15が植込ま
れ、このピン15が、その先端部に固定された玉
軸受からなるローラを介して、このローラ径とほ
ぼ同じ幅をもつX線管支持桿10の案内溝16に
はめあわせられている。そして被動軸11とピン
15との軸心間距離は前記したの長さR′に等
しくしてある。X線管支持桿10には支持腕17
が片持式に固定されており、この支持腕17の端
部に、X線管9および絞り18からなるX線管装
置19を片持式に保持する管状保持腕20が回動
自在に連結されている。管状保持腕20には上端
部に支持腕17をとおす孔をもつた連結桿21が
その上端部で固定されており、この連結桿21の
下端部に設けられた切欠き長孔に、ブツキー部2
2と連結された連結軸23が摺動自在なるように
係合されている。ブツキー部22は、被検者24
がのせられた天板25に近接してその長手方向に
そつて平行に移動できるようにしてある。 台枠1の前面(第1図では右側)には裁断高さ
調整装置26が装着されている。この裁断高さ調
整装置26は、連結桿21に対向した側に軸線に
そつてスリツトが設けられた縦長の筐体に、ねじ
軸27が回転自在に収められており、その上端部
に固定された被動プーリを、前記筐体の背面上部
に取付けたモータの出力軸に固定された駆動プー
リによりベルト駆動することによつてねじ軸27
を上方からみて時計方向もしくは反時計方向に回
転させ、ねじ軸27に螺合され、前記した筐体の
スリツトから突出させた連結ピンを備えたナツト
部28を上、もしくは下方向へ移動させるように
されているもので、前記連結ピンは、その端部に
固定した玉軸受を介して、連結桿21に対してそ
の軸線にそつて設けられた長孔と係合するように
してある。ここで前記連結ピンの軸心の高さ位置
が被検者24の断層裁断面を設定する。そして連
結桿21は、前記連結ピンの玉軸受によつて前記
連結ピンの軸心を回動軸心として正面からみて左
右方向に回動できるようにされている。なお30
は透視用のイメージインテンシフアイヤで、この
イメージインテンシフアイヤ30に装着されたテ
レビカメラ(図示せず)を介して被検者24の被
写体の透視映像がモニターテレビに映し出される
ようになつている。 つぎにこの実施例装置における動作について説
明する。 天板25に仰臥姿勢をとつた被検者24の透視
を行う場合には第1図の状態で、ブツキー部22
内のフイルムを待機位置において、X線管装置1
9による被検者24の透視像をイメージインテン
シフアイヤ30により前記したテレビカメラを介
してモニターテレビで映像として映し出し、観察
すればよい。この装置においては、断層撮影機構
は天板25の長手方向の中央部の後方にあまりス
ペースをとらずに設けられているから、被検者2
4の上半身への接近は従来の透視撮影装置と同じ
程度に容易であり、アクセツシビリテイが損われ
ることはない。モニターテレビでの被写体の確認
がすめばブツキー部22内のフイルムを撮影位置
に移動させて撮影を行えばよい。 また水平位をとる被検者24の体軸に対し斜め
方向からの透視または撮影を行う場合には、駆動
モータ2を駆動し、ピニオン3によつてギヤ4を
まわし、回転支軸8を、回転軸5のまわりに所望
の角度θだけまわして駆動モータ2を停止する。
この間にエンドレスタイミングベルト13を介し
てプーリ6の回転がプーリ12に伝達され、被動
軸11が回転軸5の回転方向と同方向にその回転
角度θの2/3の角度だけまわされ、リンク14が 同様に回動し、X線管支持桿10を鉛直方向か
ら、リンク14の前記回転方向へθ/3だけ傾斜さ せることとなる。 つぎにこの装置において断層撮影を行う場合に
は、裁断高さ調整装置26を前記同様に操作して
被検者の所定の裁断面の高さに、前記連結ピンの
軸心高さを一致させてから連結桿21に固定し、
ついで駆動モータ2を駆動し、前記した傾斜撮影
時における動作と同様に回転支軸8を回転軸5の
まわりにたとえば反時計方向に90゜だけ回動させ
るとともに、リンク14を同じく反時計方向に
60゜だけ回動させ、X線管9の焦点を第3図に示
したB″位置に相当する位置にもつてきたならば、
駆動モータ2を一旦停止する。この場合、X線管
9の傾斜方向は第3図に示した″″に一致しな
いで、それより若干少い傾斜姿勢をとる連結桿2
1にそつた方向をむくように傾斜する。それはX
線管装置19は、X線管支持桿10に片持式に固
定されている支持腕17に回動自在に連結された
管状保持腕20を介して連結桿21の上端部に固
定されていることによる。 一方ブツキー部22は、連結軸23を介して連
結桿21の下端部の前記切欠き長孔に摺動自在に
係合されているとともに、天板25の長手方向に
そつて平行に移動できるようにされているから、
正面からみて、X線管9とは反対方向で、水平に
移動して停止している。 ついで再び駆動モータ2を前記とは反対方向に
まわして、前記同様の過程を逆順に行わせ、連結
桿21の鉛直線に対する振れ角がたとえば25゜程
度になつたときにX線管9から絞り18を介して
被検者24に対してX線の照射を開始し、連結桿
21が鉛直線(第3図のY軸)を通過して、前記
とは反対側での振れ角が25゜程度に達したときに
X線の照射を停止し、ついで駆動モータ2を停止
する。この間にブツキー部22は、X線管9とは
反対方向に天板25にそつて水平に移動し、その
中に装填されているフイルムに被検者24の被撮
影裁断面に存在する被写体がX線の曝射により陰
影として投影撮影され、その上、下にある被検者
24の陰影はボケて投影され抹消される。 この装置においては、連結桿21の前記した第
3図に示すY軸の左右に等しいたとえば25゜の振
れ角での回動間に、X線管9の焦点は、第3図の
B″−B′−Bをとおるほぼ水平面上に移動し、一
方ブツキー部22は天板25の長手方向にそつて
水平移動を行うようにされていることから、平行
平面移動方式の断層撮影を行いうる。また、第1
表のXmmの値をみればわかるように、駆動モータ
2によりギヤ4が一定の角速度で回転させられる
にも拘らず、X線管9の水平方向の移動速度は、
振れ角が小さくなる程増している。このことはフ
イルム焦点間距離が大きい、いわゆるFFDの大
きい領域すなわちX線ビームのフイルムに対する
入射角度の大きい領域ではX線管9の水平方向の
移動速度がおそくされ、その分だけ相対的に線量
が増すこととなり、被写体をフイルム面に一定の
濃度で撮影でき、むらのない情報がえられる。 なお第3図に示した天板に対する実質的な平行
移動をX線管に行わせる機構の基本構成および作
動原理の説明において、またこの考案にかかる実
施例装置の構成ならびに動作を説明において、リ
ンク、すなわちX線管支持桿10は、その下
端部が連接されている円K、すなわちギヤ4がそ
の中心、すなわち回転軸5のまわりに時計方向も
しくは反時計方向にθだけ回転したときに、鉛直
線から左側もしくは右側へθ/nだけ傾斜させられ るようにし、そのためにはリンク、すなわち
X線管支持桿10に係合されるリンク、すな
わちリンク14の回動中心まわりの回動角が、回
転軸5の時計方向もしくは反時計方向の回転角θ
の最大値が90゜となるときに、(90゜−90゜/n)とな
る ようにされておればよいのであり、このnの値は
前記したn=3に限定されるものではない。ただ
し、一般に断層撮影時の振れ角は50゜〜60゜にとら
れることから、nは3もしくはそれより若干大き
い値(整数でなくてもよい。)をとることが望ま
しい。 またプーリV1,V2すなわちプーリ6,12の
それぞれピツチ径の比は|θ|が最大90゜のとき
に対応させ(90゜−90゜/n)/90゜となるようにきめ ればよい。プーリ6,12は、前記と同じピツチ
径比をもつチエーンスプロケツトホイールとして
もよい。 (ホ) 効果 この考案にかかるX線断層兼透視撮影装置にお
いてはつぎのような効果を有する。 (i) 断層撮影機構がX線管の傾斜機構にリンクを
付加した簡単な一見円弧移動方式を思わせる構
成で、X線管に天板に対する実質的は平行移動
を行わせる、平行平面移動方式の断層撮影機能
が付加され、しかもコンパクトにまとめられて
いるために、本来の透視撮影装置に要求される
機能、とくに被検者に対するアクセツシビリテ
イを十分に保持しうる。 (ii) 断層撮影時におけるX線管の水平方向の移動
速度が、フイルム、焦点間距離が大きい領域す
なわちX線のフイルムに対する入射角度の大き
い領域ではおそくされていることから、その分
だけ相対的に線量が増すこととなり、被写体を
フイルム面に一定の濃度で撮影でき、むらのな
い情報をえることができる。 (iii) 機構が簡単でコンパクトにまとめられてお
り、断層撮影機能を付加した装置を低コストに
てユーザに提供することができる。
第1図は実施例装置全体の外形側面図、第2図
はこの実施例装置の部分側断面図、第3図はX線
管に天板に対する実質的な平行移動を行わせる機
構の基本構成ならびにその作動原理を説明する説
明図である。 1……台枠、2……駆動モータ、4……ギヤ
(回転体)、5,5′……回転軸、8……自由回転
支軸(連接ピン)9……X線管、10……X線管
支持桿、11……被動軸、14……リンク、15
……ピン、16……案内溝、17……支持腕、1
8……絞り、19……X線管装置、20……管状
保持腕、21……連結桿、22……ブツキー部、
24……被検者、25……天板、26……裁断高
さ調整装置、30……イメージインテンシフアイ
ヤ、6,12,13……回転角度伝達駆動機構。
はこの実施例装置の部分側断面図、第3図はX線
管に天板に対する実質的な平行移動を行わせる機
構の基本構成ならびにその作動原理を説明する説
明図である。 1……台枠、2……駆動モータ、4……ギヤ
(回転体)、5,5′……回転軸、8……自由回転
支軸(連接ピン)9……X線管、10……X線管
支持桿、11……被動軸、14……リンク、15
……ピン、16……案内溝、17……支持腕、1
8……絞り、19……X線管装置、20……管状
保持腕、21……連結桿、22……ブツキー部、
24……被検者、25……天板、26……裁断高
さ調整装置、30……イメージインテンシフアイ
ヤ、6,12,13……回転角度伝達駆動機構。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 台枠に回転自在に支持され、外部から駆動され
る回転体と、この回転体に、その外周部近傍で下
端部がピン連接され、上端部にX線管を片持式に
保持するX線管支持桿と、前記台枠の上部に回転
自在に支持された被動軸と、前記連接ピンが前記
回転体の回転軸の軸心を通る鉛直線上に位置する
回転体の回転角度位置から、この回転体の行う
90゜の回転運動を(90゜−90゜/n)(ただしnは正数
) の回転運動として前記被動軸に同じ回転方向に伝
達する回転角度伝達駆動機構と、前記被動軸に一
端が固定され、他端が前記X線管支持桿にその幅
方向に対しては拘止され、その長手方向に対して
は摺動自在に係合されるリンクとを備えたことを
特徴とするX線断層撮影兼透視撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11950884U JPS6134205U (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | X線断層撮影兼透視撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11950884U JPS6134205U (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | X線断層撮影兼透視撮影装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6134205U JPS6134205U (ja) | 1986-03-01 |
JPH03970Y2 true JPH03970Y2 (ja) | 1991-01-14 |
Family
ID=30678377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11950884U Granted JPS6134205U (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | X線断層撮影兼透視撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6134205U (ja) |
-
1984
- 1984-07-31 JP JP11950884U patent/JPS6134205U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6134205U (ja) | 1986-03-01 |
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