JP2001218758A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP2001218758A
JP2001218758A JP2000393320A JP2000393320A JP2001218758A JP 2001218758 A JP2001218758 A JP 2001218758A JP 2000393320 A JP2000393320 A JP 2000393320A JP 2000393320 A JP2000393320 A JP 2000393320A JP 2001218758 A JP2001218758 A JP 2001218758A
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Naoto Watanabe
直人 渡邊
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 股間接等の狭所への確実かつスムーズなポジ
ショニング及びスライド回転角度範囲の拡大等を図る。 【解決手段】 Cアーム4の一端部にX線発生器8を設
け、他端部にCアーム4の内側に位置するように平面検
出器9を設ける。平面検出器9は、薄型かつ小型で形成
することができるため、股間接等の狭所でも確実かつス
ムーズなポジショニングを可能とすることができる。ま
た、平面検出器9が設けられた部分に相当するCアーム
4の背面部にまでスライドレールを延設可能とすること
ができ、これにより、スライド回転角度範囲の拡大を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に外科用等とし
て用いられる可搬型保持装置、或いは主に循環器用とし
て用いられる据置型保持装置等に設けて好適なX線診断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】<主に外科用等の可搬型保持装置>従来
のX線診断装置の一つである可搬型保持装置には、図1
3に示すように例えば一つの前キャスタ200aと二つ
の後キャスタで移動自在に3点支持された本体200
と、この本体200に設けられた水平支持機構201
と、水平支持機構201を延長するかたちで設けられた
Cアームホルダ202と、このCアームホルダ202に
より支持されるCアーム203とが設けられている。
【0003】このCアーム203の両端部にX線発生部
204とX線検出部205とがそれぞれ相対向するよう
に設けられている。
【0004】X線検出部205としては、いわゆるイメ
ージインテンシファイヤが用いられており、被検者を透
過したX線情報を光学情報に変換し、この光学情報を光
学レンズで集光してTVカメラに取り込み、透視画像表
示するようになっている。
【0005】また、このイメージインテンシファイヤの
前面(X線の入射面)にはカセッテホルダが着脱可能と
なっており、ここにカセッテをセットして、必要に応じ
て撮影を行うようになっている。
【0006】また、透視時と撮影時とでは照射野が異な
り、場合に応じてX線遮蔽マスクを円形或いは矩形に切
り換えて透視或いは撮影を行うようになっている。
【0007】一方、このような可搬型保持装置には、被
検者へのアクセスのための各種の可動部があるが、その
中で最も使用頻度の高い可動部にCアームスライド回転
がある。
【0008】Cアーム203の、前記Cアームホルダ2
02との接続面側には、図14に示すようにスライドレ
ール206が設けられており、このCアーム203が当
該アーム形状に沿ってスライド可能となっている。
【0009】具体的には、Cアームのスライド回転範囲
は、例えば図15に示すようにCRA方向に90°、C
AU方向に20°〜30°でトータル110°〜120
°程度となっている。
【0010】このような可搬型保持装置は、このスライ
ド回転(又は主軸回転)機能を使って2方向の透視を交
互に行い、空間的位置関係をイメージしながら手術を進
めるようになっている。
【0011】<主に循環器用の据置型保持装置>従来の
X線診断装置の一つである据置型保持装置には、図16
に示すように例えば手術室等の天井220に取り付けら
れた天井取付部221と、この天井取付部221に設け
られたLアーム222と、このLアーム222の反天井
側に回転支持部材223を介して設けられたCアーム2
24とが設けられている。
【0012】このCアーム224の両端部にX線発生部
225とX線検出部226とがそれぞれ相対向するよう
に設けられている。
【0013】また、このCアーム224には、X線検出
部226を上下に移動制御する上下動移動機構228が
設けられており、Cアーム224のX線検出部226が
位置する部分には、このX線検出部226の外形よりも
大きめの上下動用孔227が設けられている。そして、
この上下動用孔227を介して上下動移動機構228に
より移動制御されたX線検出部226が上下動するよう
になっている。
【0014】X線検出部226としては、イメージイン
テンシファイヤが用いられており、被検者を透過したX
線情報を光学情報に変換し、この光学情報を光学レンズ
で集光してTVカメラに取り込み透視画像表示するよう
になっている。
【0015】また、フィルム撮影対応可能なように、フ
ィルムチェンジャ(PUCK)が設けられといるものも
あり、この場合、イメージインテンシファイヤとPUC
Kの切り替えにより、必要に応じた撮影を行うようにな
っている。
【0016】また、透視時と撮影時とでは照射野が異な
り、場合に応じてX線遮蔽マスクを円形或いは矩形に切
り換えて透視或いは撮影を行うようになている。
【0017】一方、このような据置型保持装置には、被
検者へのアクセスのための各種の可動部があるが、その
中でも重要な可動部として、3つの回転部(スライド回
転部、主軸回転部、支柱回転部)がある。そして、これ
らの各回転部は臨床応用の観点からアイソセントリック
な回転を行えるように近年改良が進んできている。
【0018】また、Cアーム224は主軸回転軸対象に
なるように配置する(オフセットなし)ものが主流とな
っており、Cアーム224を被検者にアクセスするのに
左右どちらかでも行えるように工夫されている。
【0019】また、上下動移動機構228により、透視
対象部位や診断目的に応じてイメージインテンシファイ
ヤを被検者に近づけたり(near)、離したり(aw
ay)することができ、SIDを変化させることが可能
となっている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】<主に外科用等の可搬
型保持装置の問題点>上述の可搬型保持装置において、
X線検出器205として用いられているイメージインテ
ンシファイヤのサイズは6インチ〜12インチが一般的
であるが、これらはいずれも形状的に大きく、四肢遠位
部ではさほど問題にはならないが、股間接等の近位部を
撮影する場合、アクセスするためのスペースが限られて
いることから、イメージインテンシファイヤ(X線検出
器205)を股関節に密着させることができない。
【0021】このため、図17に示すようにイメージイ
ンテンシファイヤより比較的コンパクトなX線発生部を
204を股関節側に配置するようなポジショニングをし
て撮影を行っている。
【0022】しかし、このような狭部位を撮影する場
合、比較的コンパクトなX線発生部204でも、まだ大
きく、狭部位でも簡単に撮影,透視することができるよ
うなX線診断装置の開発が望まれている。
【0023】また、X線発生部204を股関節側に配置
すると、必然的にイメージインテンシファイヤが患部か
ら離れ、半影の影響が大きくなり画質が劣化すると共
に、必要以上の拡大透視となり、観察し難くなる問題が
生じていた。このため、透視を諦め、小サイズ(6ツ
切、4ツ切等)のカセッテを股関節に配置し、密着撮影
を行い、これにより得られた画質劣化のない所望の拡大
率の撮影像を参照して手術を行うようにしていた。しか
しながら、これはリアルタイムで患部を観察するもので
はないため、手術に用いるのに最適なものであるとはい
えない。
【0024】また、例えば大腿骨骨折の接合手術を考え
た場合、手術手順としては、骨の整復を行い(骨折した
骨の位置を整える)、髄内釘(髄内に通し、骨を接合す
る釘)を刺入し、髄内釘横止めピンにて固定するのであ
るが、この手術は、2方向の透視を交互に行い、頭の中
で3次元像を構成しながら試行錯誤により進めているの
が現状である。このため、手術の確実性に欠け、術者の
精神的負担や被検者のX線被曝増大等を問題視する風潮
が強まってきている。
【0025】一方、Cアーム203に設けられているス
ライドレール206は、両端部に設けられたX線発生部
204及びX線検出器205の影響で、このX線発生部
204及びX線検出器205の当接部203a,203
bまでしか設けることができない。また、Cアーム20
3のスライド回転範囲は、上述のようにCRA方向に9
0°、CAU方向に20°〜30°でトータル110°
〜120°程度であるが、これは、X線発生部204の
形状、X線検出器205の形状、Cアーム203の形
状、及びCアーム203を保持するCアームホルダ20
2の形状等により決定される。
【0026】このようなことから、これ以上の回転角度
を得ることは物理的に不可能なのであるが、近年、多様
化する症例に応じて、さらに深い角度付けをしたいとい
う要望がある。
【0027】また、Cアームホルダ202は、図13に
2点鎖線で示すように必要なスライドストローク(CR
A:90°)を得る際にイメージインテンシファイヤと
の干渉を考慮し上下非対称な形状になっている。
【0028】すなわち、Cアームホルダ202には、C
RA方向に90°のポジショニングをした際に、イメー
ジインテンシファイヤがCアームホルダ202と接触し
ないように、Cアームホルダ202を上下非対称な形状
とすることでイメージインテンシファイヤの逃げ部21
0を構成していた。このため、Cアームホルダ202の
重心Pは水平支持機構201の主軸回転軸からずれた位
置(大抵の場合、主軸回転軸の下側)に存在するように
なっており、この重心Pのずれを相殺し主軸回転のバラ
ンスをとるために、スライド重心O(Cアーム203,
X線発生部204及びX線検出器205の重心)をスラ
イド回転中心とし、主軸回転軸からずれた位置(大抵の
場合、主軸回転軸の上側)に設定していた。そして、ス
ライド回転中心が主軸回転軸上にないため、スライド回
転と主軸回転を併用した複合角度付けを行うと、アイソ
セントリックな回転ができず、関心領域がX線照射野か
ら外れる問題があった。
【0029】この問題は、Cアーム203の上下動や前
後動を併用するなどして対処することができるが、この
ための操作が煩雑で、最適なポジショニングを設定する
までに時間を要する。
【0030】また、スライド回転中心が主軸回転軸から
ずれた位置にあるため、イメージインテンシファイヤを
天井側に位置させて当該可搬型保持装置を使用するアン
ダーチューブから、図15に示すようにイメージインテ
ンシファイヤを床215側に位置させて当該可搬型保持
装置を使用するオーバチューブとした場合、Cアーム2
03は、主軸回転軸に対するスライド回転中心のずれ量
の略2倍、下方(床215側)に移動する。よって、こ
の状態でスライド操作したときに、イメージインテンシ
ファイヤの設けられた光学ヘッドと、当該装置の脚21
1が干渉しないように(接触しないように)Cアーム2
03の配置を考慮して当該装置の設計をしなければなら
ず、当該装置自体が大型化する問題があった。
【0031】<主に循環器用の据置型装置の問題点>上
述の据置型保持装置において、X線検出器226に用い
られているイメージインテンシファイヤのサイズは9イ
ンチ〜16インチが一般的であるため、これらはいずれ
も形状的に大きく深く角度付けをするとき等、SIDを
大きくとるときには、イメージインテンシファイヤ,T
Vカメラを含む光学ヘッドがCアーム224の外側に飛
び出し、ポジショニングによっては、術者の頭側に光学
ヘッドが位置することとなり、手術を進める上でのスペ
ース的な阻害要因となるうえ、術者の視界を遮りモニタ
の観察等に支障をきたす問題があった。
【0032】一方、上下動機構228は、スライド回転
を妨げないように、Cアーム224の内側に配置するこ
とになり、かつ、被検者との干渉(接触)を極力回避す
るように、イメージインテンシファイヤのaway位置
(被検者から離した位置)よりも上方に設けらることが
要求される。よって、この限られたスペース内に上下動
機構228を設けなければならず、イメージインテンシ
ファイヤの上下移動のストロークが制限される問題があ
った。
【0033】また、光学ヘッドとCアーム224に上下
動用孔227を設け、光学ヘッドをCアーム224の内
側に逃がすことで、光学ヘッドと床230が干渉(接
触)することなくオーバチューブでの使用を可能として
いた。具体的には、Cアーム224とアームホルダ22
4又は床230との干渉データを予めとっておき、スラ
イド回転時または主軸回転時に干渉領域に達する手前で
Cアーム224を一時停止させ、イメージインテンシフ
ァイヤをCアーム224の内側に退避させた後、再度回
転を続行する。そして、干渉領域を通過したところで、
イメージインテンシファイヤを元のaway位置に戻す
という繁雑な制御が必要であった。
【0034】このため、Cアーム224のスライド用の
スライドレールは、前記上下動用孔227の手前部22
7aまでしか設けることができず、これがCアーム22
4のスライド移動のストロークを制約していた。
【0035】また、イメージインテンシファイヤの画像
入力面は球形となっていたため、患部に密着させてもイ
メージインテンシファイヤの辺縁部に隙間ができ、半影
の影響や画像歪み等の問題があった。さらに、画像入力
面は球形となっていたのに対し、モニタの表示面は長方
形状であるため、画像入力面からの画像を一旦取り込む
画像メモリを有効に活用できていない問題があった。
【0036】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、上述の課題を解決することができるようなX
線診断装置の提供を目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の本発明によれば、X線発生手段
から曝射されるX線をX線絞り手段にて所望の形状に成
形して被検者に対して照射し、この被検者を透過したX
線をX線検出手段にて検出して画像化し診断に供するX
線診断装置において、前記X線検出手段は、高強度のX
線を短時間曝射して前記被検者の静止画を得る撮影手技
および低強度のX線を所定時間曝射して前記被検体の動
画を収集する透視手技の双方に共通して用い得る矩形状
の検出面を有する固体検出器であり、前記X線絞り手段
は、矩形状の開口を有しかつ前記撮影手技と透視手技に
て共通に用いるものであることを特徴とするX線診断装
置をもって解決手段とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るX線診断装置
の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0039】<第1の実施の形態>まず、本発明に係る
X線診断装置は、図1に示すような可搬型保持装置に適
用することができる。
【0040】図1において、この第1の実施の形態に係
る可搬型保持装置は、本体1と、この本体1上に設けら
れた水平支持機構2と、この水平支持機構2の先端部に
回転自在に設けられたCアームホルダ3と、Cアームホ
ルダ3によりその形状に沿ってスライド可能なように設
けられたCアーム4とで構成されている。
【0041】本体1には、図2(a),(b)に示すよ
うにCアーム4が設けられた方向に沿って突き出るよう
に設けられた前脚5と、Cアーム4が設けられた方向と
直交する方向に沿って、それぞれ本体1の底面部の略中
間から突き出るように設けられた各側脚6とが設けられ
ている。そして、この各脚5,6の先端部には、それぞ
れ回転自在なキャスタ7が設けられており、当該可搬型
保持装置は、このキャスタ7により移動自在に支持され
ている。
【0042】Cアーム4の両端部には、X線発生部8と
X線検出用の平面検出器9とがそれぞれ相対向するよう
に設けられている。
【0043】平面検出器9は、図4に示すように光を感
知し、入射光量に応じた電荷を生成するフォトダイオー
ド111と、このフォトダイオード111からの電荷を
蓄積するコンデンサ(以下蓄積用コンデンサと称する)
112と、この蓄積用コンデンサ112に蓄積された電
荷を読み出すスイッチとして使用されるTFT(薄膜ト
ランジスタ)113とからなる複数のX線検出素子で構
成されている。
【0044】フォトダイオード111のカソード端子と
蓄積用コンデンサ112の一方の端子との接続点は逆バ
イアス電源(−Vn)に接続され、フォトダイオード1
11のアノード端子と蓄積用コンデンサ112の他方の
端子との接続点はTFT113のソース端子へ接続され
ている。
【0045】X線平面検出器9は、このようなX線検出
素子を列(Column)及びライン(Row)にアレ
イ状に2次元的に配列して構成されている。さらに、T
FT113のゲート端子は、ライン毎に共通に接続さ
れ、ゲートドライバ114の各ライン出力端子に接続さ
れている。
【0046】このゲートドライバ114の各ライン出力
端子から、それぞれ時間系列的に順番にパルス状の制御
信号が出力するようになっており、このパルス状の制御
信号により、同じラインのTFT113は同時にON動
作するが、異なるラインのTFT113はそれぞれ時間
系列的に順番にON動作するようになっている。
【0047】また、TFT113のドレイン端子は、列
毎に共通に接続され、リードアウトアンプ(Read−
out Amplifier)107とコンデンサ(以
下時定数用コンデンサと称する)108とリセットスイ
ッチ109とからなる積分回路を介して、マルチプレク
サ110の各入力端子に接続されている。
【0048】このマルチプレクサ110は、ゲートドラ
イバ114の各ライン出力端子から出力される1パルス
の間に各入力端子に入力される信号をそれぞれ時間系列
的に順番に1つずつ取込んでその出力端子から出力する
ようになっている。
【0049】従って、ゲートドライバ114の各ライン
出力端子から出力されたパルス状の制御信号により、1
ラインのTFT113が同時にON動作すると、蓄積用
コンデンサ112に蓄積された電荷がTFT113を介
して出力され、この電流は積分回路を介して電圧に変換
され、マルチプレクサ110により順番に1つずつ(1
ラインの1画素ずつ)出力されるようになっている。こ
のようにして1ラインの読取りが終了すると、次のライ
ンの読取りが開始される。
【0050】すなわち、テレビジョンの走査線のよう
に、ライン毎に各X線検出素子1個ずつ(1画素ずつ)
順番に検出信号を読み取り、1画面分の撮像データ(ビ
デオ信号)として出力するようになっている。
【0051】さらに、前記X線検出素子を2次元的に配
列したものの上に、X線を光に変換する蛍光体が層状に
形成されている。すなわち、図5に示すように支持体1
21上の複数のTFT領域にはゲート電極122が形成
され、その上にSiNx層123が形成される。このS
iNx層123の上には、TFT領域にはa−Si層1
24及びドレイン電極125、ソース電極126が形成
される。なお、前記ドレイン電極125と前記ソース電
極126とは、前記a−Si層124を介して接続され
ており、直接接続しないようになっている。
【0052】また、前記ドレイン電極125及び前記ソ
ース電極126と前記a−Si層124との間の隙間に
はn+ a−Si層127,128が形成され、これに
より、TFT領域にTFTが形成される。
【0053】一方、支持体121上の複数のPD領域に
は、前記SiNx層123及び前記ソース電極126が
形成されており、その上にn+ 層129、i層13
0、P+ 層131からなるPin構造のフォトダイオ
ード111が形成されている。
【0054】前記複数個のTFT上には第1のポリイミ
ド樹脂層132が形成され、前記複数個のフォトダイオ
ード111上には透明電極133が形成されている。前
記第1のポリイミド樹脂層132上には、前記各フォト
ダイオードの前記透明電極131間を接続する金属電極
134が形成されている。
【0055】前記透明電極133及び前記金属電極13
4上には、第2のポリイミド樹脂層135が形成されて
いる。この第2のポリイミド樹脂層135上には、透明
保護膜136、蛍光体137、光反射層138が形成さ
れている。
【0056】このような構成を有する平面検出器9は、
被検体を透過したX線が上方から光反射層138を透過
して蛍光体137に入射される。このとき上方から入射
される可視光は、光反射層138により反射されて蛍光
体137には入射されないようになっている。
【0057】蛍光体137で入射X線のエネルギは光エ
ネルギ(可視光)に変換され、この可視光が透明保護膜
136及び第2のポリイミド樹脂層135を透過し、さ
らに透明電極133を介して可視光に感度のあるフォト
ダイオード111により受光される。
【0058】このフォトダイオード111により、光の
エネルギに比例した電荷量に変化され、蓄積用コンデン
サ112に蓄積される。蓄積された電荷は、上述のよう
にデータラインを介してライン毎に画素単位で読み出さ
れる。読み出された信号はX線のエネルギに比例したも
のであるため、画素単位で読み出された信号を再構成す
ることによりX線画像を再現することができる。
【0059】すなわち、この平面検出器9からは、TV
カメラのようにカメラ制御器により制御され、各画素の
信号が順次出力され、この信号が、カメラ制御器により
画像としてモニタ装置に表示される。これにより、検出
したX線像をリアルタイムでモニタ装置に表示すること
ができ、しかもデジタルデータとして記憶媒体に記憶す
ることができる。
【0060】次に、このような平面検出器9は、例えば
6インチ程度の略長方形状に形成されており、その幅を
Cアーム4の幅と略同等とすることにより、薄型化及び
小型化が図られている。そして、オーバーチューブのポ
ジショニングとしたときにその長手方向が床10と平行
となるようにCアーム4の内側に設けられている。
【0061】このようにすることにより、Cアーム4の
平面検出器9が設けられた部分に相当する背面部に、イ
メージインテンシファイヤの後部のような突き出し部分
をなくすことができる。そして、当該可搬型保持装置で
は、前記Cアーム4の平面検出器9が設けられた部分に
相当する背面部にまでスライドレール11を延設するこ
とができる。
【0062】これにより、図3に示すようにX線発生部
8との接続部4bから光学ヘッドの先端部4aまで延設
したスライドレール11により、図1に示すようにスラ
イドストロークを大きくすることができる。
【0063】なお、X線検出部として固体検出器である
平面検出器9を設けるようにしているため、アクセスス
ペース確保困難な狭部位の症例に対しても確実かつスム
ーズにポジショニングすることができる。
【0064】ここで、スライドストローク範囲が広がる
と、スライド回転により得られる画像を位置情報と共に
取り込み、これら画像情報を再構成することにより、立
体像を表示することが可能となる。
【0065】このスライド回転の位置情報は、例えばC
アーム4にギヤを設けてポテンショメータ等の位置検出
部品を用いて直接的に検出する他、スライド回転を伝動
駆動する場合には、電動機出力軸からギヤ等を介して間
接的に検出すればよい。
【0066】このスライド回転で取り込んだ画像から3
次元像を再構成する手法について説明すると、例えば骨
と手術器具(ドリルの刃等)の位置関係を把握すること
を考えた場合、1方向からの撮影では2次元の画像情報
しか得られないため、奥行き方向が分からず、空間的に
位置関係を把握することはできない。
【0067】しかし、仮りに撮影方向が直交した2枚の
画像があったとすると、被写体の詳細形状までは分から
ないが、骨と手術器具の相対的位置関係は把握できる。
そして、この枚数を増やしていけば、被写体の詳細な形
状まで把握できるようになる。このときの三次元再構成
法は既にCT装置等により確立されている。Filte
red Back Projection法の手法をそ
のまま流用することができる。
【0068】すなわち、当該可搬型保持装置の場合、C
アーム4をスライド回転させながら画像を複数枚取り込
み、この画像に特定のフィルタをかけ、各画像をスライ
ド角度に応じて加算処理すればよい。
【0069】一般的に、0°〜180°+‘X線コーム
ビーム角度’の画像情報が得られれば、三次元像を再構
成できることが知られており、1回転(360°)の画
像を収集しなくてもよい。
【0070】そして、このように当該可搬型保持装置
は、三次元再構成画像を得ることができるため、骨、組
織、手術器具の空間位置関係を正確に把握することがで
き、手術を的確かつスムーズに進めることを可能とする
ことができる。
【0071】また、平面検出器9の形状を長方形状とし
ているため、透視時と撮影時とでX線遮蔽マスクの切り
替えを不要とすることができ、装置構成及び操作の簡略
化を図ることができる。また、モニタ装置の表示画面と
同じ長方形状であるため、画像メモリを有効に利用する
ことができ、半影の悪影響を防止して画像歪みを防止す
ることができる。
【0072】<第2の実施の形態>上述の第1の実施の
形態に係る可搬型保持装置によれば、X線検出部として
薄型で小型の平面検出器9を設けることにより、スペー
ス的にアクセス困難であった症例に対しても、確実かつ
スムーズにポジショニングができるようになるが、股関
節透視を考えた場合、平面検出器9を股間にセッティン
グさせる必要がある。そして、このときのポジショニン
グ(CAU90°)は、この第1の実施の形態に係る可
搬型保持装置では、X線発生器8とCアームホルダ3が
干渉してスライドストロークが制限されるため困難とな
る。
【0073】このため、本発明の第2の実施の形態に係
る可搬型保持装置では、図6に示すようにCAU90°
のポジショニングをとった際に、被検体の股関節に平面
検出器9が位置するようにした。
【0074】すなわち、Cアーム4の一端に設けられて
いたX線発生器8及び他端に設けられていた平面検出器
9の設ける位置を逆にし、X線発生器8をCアーム4の
他端に設け、平面検出器9をCアーム4の一端に設ける
ようにしたものである。
【0075】これにより、図6に示すようにCAU90
°のポジショニングをとった際に、X線発生器8をCア
ームホルダ3の逃げ部3aに位置させることができ、当
該ポジショニングを可能とすることができる他、上述の
第1の実施の形態に係る可搬型保持装置と同じ効果を得
ることができる。
【0076】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施の形態に係る可搬型保持装置の説明をする。
【0077】なお、この第3の実施の形態に係る可搬型
保持装置の説明において、上述の第1,第2の実施の形
態に係る可搬型保持装置と同じ動作を示す箇所には同じ
符号を付し、重複説明を省略する。
【0078】すなわち、上述の第1,第2の実施の形態
に係る可搬型保持装置は、Cアームホルダ3に逃げ部3
aを設け上下非対象な形状としたものであったが、この
第3の実施の形態に係る可搬型保持装置は、図7に示す
ように水平支持機構の主軸回転軸に沿ってCアームホル
ダ20を設け、これによりCアーム4を支持するにした
ものである。
【0079】このCアームホルダ20は、図8(a),
(b)に示すCアーム4に設けられたスライドレール1
1に沿って、図7に示すように所定長、主軸回転軸対称
形状となるように延設された支持部20a,20bを有
しており、水平支持機構の主軸回転軸と同じ回転軸とな
っている。これは、X線検出部として上述の平面検出器
9を設けることで可能とすることができる。
【0080】すなわち、平面検出器9は、薄型化及び小
型化を図ることができるため、Cアーム4の内側に設け
ることができる。このため、平面検出器9とCアームホ
ルダ20との干渉を考慮する必要がなくなり、Cアーム
ホルダ20を主軸回転軸対称形状にすることができる。
【0081】これにより、図7に示すようにスライド重
心及び回転中心を主軸回転軸上に設定することが可能と
なる。このため、Cアーム4のアイソセントリック回転
を可能とすることができる。この結果、装置の無駄な動
きがなくすことができ、前脚5とX線発生器8との干渉
も緩和することができ、装置を大幅に小型化することが
できる。
【0082】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施の形態に係る可搬型保持装置の説明をする。
【0083】上述の第3の実施の形態に係る可搬型保持
装置によれば、アイソセントリック回転ができるように
なり、装置の無駄な動きがなくなり、干渉領域も緩和さ
れ、装置を大幅に小型化できるのであるが、CAU90
°のポジショニングをとろうとすると、図6に示すよう
なX線発生器8の逃げ部3aがないため困難なものとな
る。
【0084】このため、この第4の実施の形態に係る可
搬型保持装置では、図9に示すようにCアームホルダ2
0を上下対称形状とすることにより装置短縮化できた
分、Cアーム4の径を大きくすると共に、X線発生器8
をCアーム4の内側に配置した。そして、Cアーム4の
背面にCアームのスライドレール11を延設し、スライ
ドレール11をCアーム4の一端部4aから他端部4b
まで設けた。
【0085】これにより、スライドストロークを大きく
することができ、適用不可能であった様々な症例に対応
可能とすることができる。
【0086】また、「180°+X線コーンビーム角
度」のスライドストロークも容易に得ることができ、三
次元再構成による立体視を容易に可能とすることができ
る。
【0087】また、アイソセントリック回転を可能とす
ることができるため、初期ポジショニングした被検者の
関心領域が、スライド回転と主軸回転を行ってもX線照
射野から外れることがなく、この関心領域を常にモニタ
装置上に表示することができる。
【0088】ここで、画質や撮影拡大率の観点からSI
D(X線焦点と検出面間距離)は可変にすることが望ま
しい。これは、図9に示すように平面検出器9を上下駆
動する上下駆動機構25を設ければよい。
【0089】この上下駆動機構25としては、例えば平
面検出器9に見合う重量の(カウンタ)ウエイトを設
け、ワイヤプーリ等で平面検出器9と結合してバランス
をとれば、Cアームポジションに依らず、手動操作を可
能とすることができる。そして、この上下駆動機構25
をCアーム4の一端部4a側に設けることにより、スラ
イド回転のバランスも取れるようになる。
【0090】また、X線発生器8に関しても、当該発生
器8の形状をCアーム4の他端部4b側に延長した非対
称形状とすることにより、スライド回転のバランスを容
易にとることができる。
【0091】<第5の実施の形態>次に、本発明の第5
の実施の形態に係る可搬型保持装置の説明をする。
【0092】なお、この第5の実施の形態に係る可搬型
保持装置の説明において、上述の各実施の形態に係る可
搬型保持装置と同じ動作を示す箇所には同じ符号を付
し、重複説明を省略する。
【0093】この第5の実施の形態に係る可搬型保持装
置は、図10に示すようにCアーム4と第1のホルダ3
0との間に第2のホルダ31が設けられている。第1の
ホルダ30は、Cアーム4よりも大きめな所定の径をも
って下方向に延設されている。
【0094】また、図11(a)に示すように、Cアー
ム4はスライド回転可能なように第2のホルダ31で支
持されており、さらに第2のホルダ31もスライド回転
可能なように第1のホルダ30で支持されている。
【0095】具体的には、Cアーム4,第1のホルダ3
0及び第2のホルダ31は、図11(a)のB−B線断
面図である同図(b)に示す摩擦ローラ40、ベルト4
1等で連結されており、Cアーム4をスライド回転させ
るとそれに伴い第2のホルダ31も同方向にスライド回
転し、Cアーム4がストロークエンドに達するとき、第
2のホルダ31もストロークエンドに達するようにギヤ
比が設定されている。
【0096】スライド回転のバランスは、Cアーム4単
体のみならず、第2のホルダ31も考慮されており、可
動範囲で最もバランスのよい状態に設定できるようにC
アーム形状、撮影系取付位置が決定されている。
【0097】このような第5の実施の形態に係る可搬型
保持装置は、Cアームホルダを、いわばダブルスライド
構造としているため、スライドストロークを大きくする
ことができ、適用不可能であった様々な症例に対応可能
とすることができると共に、三次元再構成による立体視
を可能とすることができる他、上述の各実施の形態に係
る可搬型保持装置と同じ効果を得ることができる。
【0098】<第6の実施の形態>次に、上述の各実施
に形態の説明では、本発明に係るX線診断装置を可搬型
保持装置に適用することとしたが、本発明は、据置型保
持装置にも適用することができる。
【0099】なお、本発明に係るX線診断装置は、以下
に説明する天井吊タイプの据置型保持装置のみならず、
床置タイプ据置型保持装置にも適用可能である。
【0100】また、この第6の実施の形態に係る据置型
保持装置の説明において、上述の各実施の形態に係る可
搬型保持装置と同じ動作を示す箇所には同じ符号を付
し、重複説明を省略する。
【0101】この第6の実施の形態に係る据置型保持装
置には、図12に示すよう例えば手術室等の天井50に
取り付けられた天井取付部51と、この天井取付部51
に設けられたLアーム52と、このLアーム52の反天
井側に回転支持部材53を介して設けられたCアーム4
とが設けられている。
【0102】Lアーム52には、複数個のローラが設け
られており、これらのローラでCアーム4に設けられて
いるスライドレールを挟み込み(または突っ張り)、ス
ライド回転軌道をなすように構成されている。
【0103】また、Cアーム4の両端部には、上述のX
線発生部8と平面検出器9とがそれぞれ相対向するよう
に設けられている。
【0104】また、このCアーム4には上下動移動機構
54が設けられており、平面検出器9を天井50側に突
出させることなく、Cアーム4の内側の範囲内で上下に
移動制御するようになっている。
【0105】また、Cアーム4の裏面側(回転支持部材
53と接する面側)には、Cアーム4の形状に沿って、
一端部4aから他端部4bにかけて当該Cアーム4をス
ライドさせるためのスライドレール11が設けられてい
る。
【0106】また、フィルム撮影対応可能なように、フ
ィルムチェンジャ(PUCK)との切り替えが可能とな
っており、平面検出器9とPUCKの切り替えにより、
必要に応じた撮影が可能となっている。
【0107】また、透視時と撮影時とでは照射野が異な
り、場合に応じてX線遮蔽マスクを円形或いは矩形に切
り換えて透視或いは撮影を行うようになている。
【0108】そして、上下動移動機構54により、透視
対象部位や診断目的に応じて平面検出器9を被検者に近
づけたり(near)、離したり(away)すること
ができ、SIDを変化させることが可能となっている。
【0109】このような据置型保持装置は、X線検出部
として固体検出器である薄型かつ小型の平面検出器9が
設けられている。このため、平面検出器9をCアーム4
の内側に配置することができ、Cアーム4のスライドレ
ール11を、Cアーム4の一端部4aから他端部4bに
まで設けることができる。このため、Cアーム4のスラ
イド回転可動範囲を、Cアーム4の一端部4aから他端
部4bにまで広げることができる。
【0110】また、平面検出器9は軽量であるため、ス
ライド回転バランスを考慮したウエイトも簡単に設ける
ことができる。
【0111】すなわち、Cアームは軽量化のために、そ
の内部が空洞部となっており、この空洞部を利用して平
面検出器9,アイリス,TVカメラ等の電源や信号ケー
ブルを捌いている。スライドストローク拡大のためにC
アーム4を延長すると、これにより空洞部も多くなるた
め、この部分に必要量のウエイトを設けることにより、
スライド回転のバランスをとることができる。
【0112】なお、このウエイトは、Cアーム4の内部
のみに限定するものではなく、検出器の近傍等に設ける
ようにしてもよい。
【0113】また、平面検出器9は極めて薄型に形成す
ることができるため、平面検出器9の上下動ストローク
を大きくとれる。
【0114】すなわち、平面検出器9の上下動ストロー
クは、透視対象部位や診断目的に応じて平面検出器9を
被検者に近づけたり(near)、離したり(awa
y)してSIDを変化させる際に必要となる。
【0115】この平面検出器9の上下動機構54はスラ
イド回転を妨げないように、Cアーム4の内側に配置す
ることになり、かつ、被検者との干渉を極力回避するよ
うに、Cアーム4の内側に配置することになる。そし
て、被検者との干渉を極力回避するように、平面検出器
9が最も退避した位置よりaway側に納めることが要
求される。
【0116】このように上下動機構54の設置スペース
は限られているのであるが、当該据置型保持装置では、
平面検出器9を用いるようにしているため、Cアーム4
と平面検出器9との間のスペースを十分確保することが
でき、側方保持のみならず、上方保持をも可能とするこ
とができる。また、保持機構も低強度ですみ、動力容量
も小さくすることができる。その結果、上下動ストロー
クも大きくとれ、SID可変範囲を広げることができ
る。
【0117】また、平面検出器9の上下動により、平面
検出器9が天井50側に突出することがなく、この上下
動をCアーム4の内側でのみ行うことができるため、C
アームのポジショニングの際に平面検出器9と床55と
の干渉(接触)を考慮する必要がなく、干渉制御系を簡
易化することができるうえ、Cアーム4の高速ポジショ
ニングを可能とすることができる。さらに、被検者に密
着させることが多い平面検出器9の上下動を、術者が所
望するときのみに限定できるため、当該据置型保持装置
の安全性の向上を図ることができる。
【0118】また、平面検出器9の上下動により、平面
検出器9が天井50側に突出することがないため、Cア
ーム4とLアーム52との間の距離を小さくすることが
できる。結果として、据え付けスペースの制約から、こ
れまで導入不可能であった天井の低い狭い部屋にも当該
据置型保持装置を据え付け可能とすることができる。
【0119】また、従来はイメージインテンシファイヤ
の上下動位置により、各々の回転バランスが崩れるた
め、このトルク変動を考慮した回転動力が必要であった
が、平面検出器9は軽量であるため、上下動によるトル
ク変動はほとんどなく、各々の回転動作は安定し、小さ
な動力でのCアームの高速ポジショニングを可能とする
ことができる。
【0120】また、イメージインテンシファイヤの画像
入力面は球形であり、患部に密着させてもイメージイン
テンシファイヤの辺縁部には隙間ができ、半影の影響や
画像歪み等の問題があったが、平面検出器9の形状は、
患部に密着する面を平面形状又は曲面形状とすることが
でき、半影の影響を最小限に抑えることができる。
【0121】また、平面検出器9の形状を、モニタ表示
面と同じ長方形状とすることにより、画像メモリを有効
に活用できる。さらに、透視時と撮影時の撮像面形状を
四角形で統一するこことにより、X線遮蔽マスクの形状
の切替を不要とすることができる。
【0122】また、X線検出手段として固体検出器を用
いることにより、イメージインテンシファイヤの光学ヘ
ッドよりも高画質の画像を得ることができる。
【0123】また、カセッテ撮影の代わりにディジタル
撮影ができるので、カセッテ交換の必要がなく、撮影後
すぐに画を見ることができる。
【0124】そして、固体検出器の形状を患部に密着す
る平面または曲面の四角形状とすることにより、半影の
影響を最小限に抑えることができ、画質の向上を図るこ
とができる。
【0125】また、透視で見ているのと同じ像の撮影が
でき、透視時と撮影時とでX線遮蔽マスクの切換を不要
とすることができる。
【0126】このため、装置自体の構成を簡略化及び操
作性の向上を図ることができる。
【0127】以下、本発明に係るX線診断装置を可搬型
保持装置及び据置型保持装置に適用した場合の効果をそ
れぞれ示す。
【0128】<可搬型保持装置に適用した場合の効果>
固体検出器は薄型でコンパクトなため、アクセススペー
ス確保困難な症例に対しても適用可能となり、確実かつ
高速なポジショニングを可能とすることができる。
【0129】また、固体検出器をCアームの内側に配置
することが可能となり、Cアームをその分延長すること
ができる。この結果、スライド回転角度範囲が広くな
り、症例に応じた深い角度付けが可能となり、また、C
アーム回転干渉領域が緩和され、各種回転バランスが容
易にとれるようになり、アイソセントリックな回転が可
能となって装置を大幅に小型化することができる。
【0130】また、スライド回転により得られる画像情
報を位置情報と共に収集し、三次元再構成することによ
り、立体視が可能となり、骨、組織、手術器具の空間位
置関係をよく把握でき、手術を的確かつスムーズに進め
ることが可能となる。
【0131】<据置型装置に適用した場合の効果>固体
検出器は薄型でコンパクトなため、固体検出器をCアー
ムの内側に配置することが可能となり、Cアームを延長
することができる。この結果、スライド回転角度範囲が
広くなり、症例に応じた深い角度付けが可能となる。
【0132】また、固体検出器がCアームの外側に飛び
出すことがなくなるため、干渉領域が緩和され、Cアー
ムの高速ポジショニングが可能となる。また、これまで
据え付け不可能であった天井の低い部屋等にも当該X線
診断装置の据え付けを可能とすることができる。
【0133】そして、固体検出器は小型軽量であるた
め、上下動ストロークを大きくとることができ、機構部
も縮小化でき、術者の視界が開け、十分な作業スペース
を確保することができる。
【0134】最後に、上述の各実施の形態は、X線検出
のための固体検出器手段として平面検出器9を用いるこ
ととしたが、これは、例えばCCDイメージセンサを複
数配列して形成したものを用いるようにしてもよく、こ
の他、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれ
ば設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論で
ある。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、透視で見ているのと同
じ像の撮影ができ、透視時と撮影時とでX線遮蔽マスク
の切換が不要となるX線診断装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線診断装置を適用した第1の実施の
形態に係る可搬型保持装置の側面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る可搬型保持装置の正面
図及び上面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る可搬型保持装置のCア
ームに設けられているスライドレールを説明するための
図である。
【図4】第1の実施の形態に係る可搬型保持装置に設け
られている平面検出器の構成を示す回路図である。
【図5】前記平面検出器の構成を示す一部断面図であ
る。
【図6】本発明のX線診断装置を適用した第2の実施の
形態に係る可搬型保持装置の斜視図である。
【図7】本発明のX線診断装置を適用した第3の実施の
形態に係る可搬型保持装置の側面図である。
【図8】第3の実施の形態に係る可搬型保持装置の正面
図及び上面図である。
【図9】本発明のX線診断装置を適用した第4の実施の
形態に係る可搬型保持装置の側面図である。
【図10】本発明のX線診断装置を適用した第5の実施
の形態に係る可搬型保持装置の側面図である。
【図11】第5の実施の形態に係る可搬型保持装置に設
けられているCアーム,第1,第2のホルダの接続関係
を説明するための図である。
【図12】本発明のX線診断装置を適用した第6の実施
の形態に係る据置型保持装置の側面図である。
【図13】従来の可搬型保持装置の側面図である。
【図14】従来の可搬型保持装置のCアームに設けられ
ているスライドレールを説明するための図である。
【図15】従来の可搬型保持装置のスライドストローク
を説明するための図である。
【図16】従来の据置型保持装置の側面図である。
【図17】従来の可搬型保持装置により股間接等の狭部
位を撮影する様子を示す図である。
【符号の説明】
1…本体,2…水平支持機構,3…アームホルダ,4…
Cアーム,5…前脚 6…側脚,7…キャスタ,8…X線発生器,9…平面検
出器,10…床 11…スライドレール,52…Lアーム,54…上下移
動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線発生手段から曝射されるX線をX線
    絞り手段にて所望の形状に成形して被検者に対して照射
    し、この被検者を透過したX線をX線検出手段にて検出
    して画像化し診断に供するX線診断装置において、前記
    X線検出手段は、高強度のX線を短時間曝射して前記被
    検者の静止画を得る撮影手技および低強度のX線を所定
    時間曝射して前記被検体の動画を収集する透視手技の双
    方に共通して用い得る矩形状の検出面を有する固体検出
    器であり、前記X線絞り手段は、矩形状の開口を有しか
    つ前記撮影手技と透視手技にて共通に用いるものである
    ことを特徴とするX線診断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209420A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Shimadzu Corp X線撮影装置
JP2008212356A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Toshiba Corp X線診断装置
JP2014018657A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 General Electric Co <Ge> 患者の器官の3d表示のための画像処理方法及びシステム

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