JPH0396948A - 絞り成形体用素材への事前印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、絞り成形体用素材への事前印刷方法に関する
もので、より詳細には、金属等の平板素材に事前印刷を
施し、印刷後の素材を絞り成形されたとき、原稿に対応
する画像が絞り成形体表面に忠実に再現するようにした
事前印刷方法に関する。

（従来の技術） ブリキ、テインフリースチール等の表面処理鋼板やアル
ミ板等の平板素材の絞り成形は、所謂シームレス缶（ツ
ーピース缶）や金属キャップ等の製造に広く使用されて
いる。成形後の個々の成形体に塗装や印刷を施すことは
、操作が複雑となるため、平板状素材に対して、絞り成
形に先立って、事前に塗装印刷を施すことが行われてい
る。

上記絞り成形では、平板状素材が塑性流動してコップ状
の成形体となるが、最終絞り成形体の周状側壁部となる
部分では成形体高さ方向となる方向に伸長が生しると共
に、径方向に収縮を生している。

絞り成形用素材への事前印刷については、上述した素材
の塑性流動を考慮して、展開状態で矩形状となる原稿を
環状の版に転換することか必要てあり、古くは手描き法
と呼ばれる手法で版の作成が行われていた。

矩形状の原稿を、光学的に環状に展開して製版する技術
も既に知られており、例えは特公昭４５１　１　３８８
号公報や特公昭４Ｂ−２３４５５号公報に見られる光学
的転換技術が知られている。

また、矩形状原稿から環状に展開された平面状版の作成
をデジタルなコンピューター画像処理により行うことも
、本発明者等の提案にかかる特公昭６３−６１６５７号
及び特公昭６３−　１ｉ１６５８号公報等により知られ
ている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしなから、手描き法ては版の作成に作業者の熟練を
必要とすると共に、多犬のコスト及び時間を必要とし、
しかも成形体の周状側壁部に実際に再現される印刷像は
、精度等の点で未だ十分に満足できるものではない。

また、光学的転換方法では、矩形状原稿がその高さ方向
に一様に圧縮されて環状面に転換されるため、最終絞り
成形体の周状側壁部ては、伸びの大きい上部程、画像が
上下に伸ばされた形で再現されるため、やはり画像の忠
実な再現性や、再現される印刷像の美観や絞り成形体の
商品価値の点でやはり十分に満足し得るものではない。

デジタルな座標変換による製版法では、実際の絞り成形
の塑性流動に忠実に追従し得る環状面への転換か可能と
なるとしても、成形体の周状側壁部上部に、本来の原稿
像にはない縞模様が発生する傾向か認められる。これは
、上記座標変換法では、周状側壁部上部に対応する部分
では下部に比して画素の数が増大しており、印刷された
素材を絞り成形するとき、側壁部上部で網点が高さ方向
に伸ばされると共に周方向に圧縮されるため、この変形
した網点による意図外の縞模様が発生するのてある。

本発明者等は、線画、文字或いはへ夕画像のような硬調
（線調）画像と、写真や絵等の階調画像とを備えた印刷
像を、絞り成形用素材を事前印刷するに当って、硬調画
像についてはデジタル座標変換により第一の製版用フイ
ルムを作成し、一方階調画像については光学的転換法に
より第二の製版用フィルムを作成し、これらを重ねて印
刷用版を作成すれば、事前印刷素材の絞り成形に際して
、最も優れた硬調画像と階調画像との組合せが、絞り成
形体上に再現されることを見出した。

即ち、本発明の目的は、線画、文字或いはベタ画像等が
精度よく絞り成形体の側壁部に再現されると共に、写真
や絵等の階調画像が意図外の縞模様の発生なしに該側壁
部に美麗に再現される絞り成形用素材の事前印刷法を提
供するにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明によれば、線画、文字或いはベタ画像と写真や絵
等の階調画像とを備えた印刷用版を用いて絞り成形体用
素材へ事前印刷する方法におい線画，文字或いはベタ画
像を矩形座標上のデジタル画素信号に転換し、該矩形座
標を対応する環状面に展開させ且つ絞り成形時の塑性流
動を考慮して、矩形座標上の画素信号を環状座標上の画
素信号或いは画素信号の群に変換し、変換座標上の画素
信号に基づいて第一の製版用フイルムを作成する工程と
、 写真や絵等の階調画像を矩形面から対応する環状面に光
学的に展開させ、展開された画像により露光して第二の
製版用フイルムを作成する工程と、 第一の製版用フィルムと第二の製版用フイルムとを重ね
て素材印刷用版を製造する工程とから成ることを特徴と
する絞り成形用素材への事前印刷方法が提供される。

（作　用） 本発明によれば、絞り成形体用事前印刷用版を作成する
に際して、線画、文字或いはへ夕画像のような硬調画像
についてはデジタル座標変換により第一の製版用フィル
ムを作成し、一方写真や絵等の階調画像については光学
的座標変換により第一の製版用フィルムを作成し、これ
ら第一の製版用フィルムと第二の製版用フィルムとを重
ね合せて、印刷用版を作成する。

即ち、デジタル座標変換に際しては、平板状素材の絞り
加工に際して、環状座標上で生じる円周方向への収縮流
動及び径方向への引伸し流動が全て考慮されて座標変換
が行われるので、硬調画像は絞り成形体の側壁表面に寸
法及び位置等に関して精度良く再現される一方で、網点
の増減やその変形等による悪影響は画質が硬調であるこ
とから殆んど表われない。

一方、写真や絵等の階調画像を、デジタル座標変換で環
状座標に変換し、事前印刷及び絞り成形を行うと、網点
の増減やその変形によって意図外の縞模様の発生等の微
細組織上の悪影響が表われやすいが、本発明ではこれら
の階調画像を環状座標に光学的に転換させ、露光して第
二の製版用フィルムを作成するので、画素（ＩＡ点）の
分布が通常の印刷のそれと同じであって、前述した悪影
響は殆んど表われない。また、光学的変換では絞り成形
後に、側壁部上部での像の変形（高さ方向への伸び）が
生じるのを避け得ないが、階調画像ではこれらの変形が
あっても、肉眼観察上これらの変形が目立つことはない
。

かくして、本願発明では、デジタル座標変換による硬調
画像形成のための製版用フィルムと、光学的座標変換に
よる階調画像形成のための製版用フィルムとを巧みに組
合せて印刷用版を製造することにより、原稿像を絞り成
形体表面に忠実にしかも美麗に再現することが可能とな
る。

（実施例） 印刷絞り成形体を示す第１図において、この印刷絞り成
形体は、底部２と底部２に対して網目なしに一体に成形
された周状側壁部３とから成っており、この側壁部３に
は印刷層４が設けられている。印刷層４は、缶話の内容
物やメーカー名或いはその他必要な表示事項に関する文
字、線画等の硬調画像５と、缶詰の商品価値を高めるた
めの写真、絵等の階調画像６とから成っている。

この印刷層４に対応して、第２図に示す通り、硬調画像
５を有する矩形硬調原稿７と、階調画像６を有する矩形
階調原稿８とがあり、第３図に示す通り、これらの原稿
から以下に詳述する手法で各画像５及び６が環状面に展
開された事前印刷用版９が作成される。

印刷用版の製造工程図第４図において、矩形硬調原稿７
は、製版用コンピューター１）の人力走査機構１０に画
像入力される。即ち、文字、線画等は画素信号となり、
この画素信号はアナログ／デジタル変換されてデジタル
画素信号として入力される。この入力走査機構１０は、
それ自体公知のもの、例えば原稿をＸ軸方向に１ライン
分読み取り、（主走査）、次いでＹ軸方向に位置をづら
して（副走査）１ラインづつ順次読み取る走査式のもの
等が使用され、読み取り操作は光電子増倍管、フォトト
ランジスター、ヂャージ・カップリング・デバイス（Ｃ
ＣＤ）等により反射光又は透過光を検出して行われる。

次いで、変形ＩＡ埋用コンピューター１２により、矩形
座標を対応する環状面に展開させ、且つ絞り成形時の塑
性流動を考慮して、矩形座標上の画素信号を環状座標上
の画素信号或いは画素信号の群に変換させる。この座標
変換は、前述した特公昭６３−６１６５７号及び特公昭
６３−　６１６５８号公報の方式及びフローチャートで
行うことができ、また金属素材の伸びの異方性で修正し
た変換座標により行うこともでき、この後者の方式の詳
細は特開昭６２−９３０３０号公報に記載されている。

この変換座標上の画素信号は、製版用コンピューター１
）の出力走査機構１３に供給され、硬調画像用の製版用
フィルム１４の作成が行われる。

出力走査機構１３としては、それ自体公知の任意の走査
記録方式、例えば銀塩写真法、ドライシルバー記録法、
電子写真法、静電記録法、ネガ或いはボジ型のフォトレ
ジスト記録法、フォトボリマー記録法、ジアゾ写真法、
重クロム酸ゼラチン製版法、電解記録法、放電破壊記録
法、通電感熱記録法、感熱記録法、感圧記録法、インク
シエット記録法等を利用した種々の方式を採用てき、ま
たその走査方式としても、円筒走査、回転円板走査、ヘ
リックス円筒走査、ヘルト型平面走査、多針電極平面走
査等の機械走査，フライスポット管式、オブティカルフ
ァイハー管式、多針Ｎ．極管式等の電子管走査，或いは
多針電極ヘット式等の固体走査形式のものが使用される
。

本発明においては、これらの種々の記録方式の内でも、
波長オーターの微小領域に光エネルギーを集中させ、広
範囲に光ビームを操作てき且っ迅速なオンーオフも可能
であるという利点から、原稿の読み取り及び版の作成に
レーサー記録方式を用いることが望ましい。レーザー光
源としては、Ｈｅ−Ｎｅレーザー、八ｒレーサー、ｌｉ
ｅ−Ｃｄレーサー等か使用される。

本発明において、矩形座標及び最終変換座標における画
素の密度は、所望に応して広範囲に変化させ得るか、一
般的に言って、１２乃至１００ドット／ｍｍの範囲内で
用いるのか望ましく、この内でも絵柄の場合には、１２
乃至１４トット／ｍｍの範囲、及ひ文字の場合には３６
乃至１ｏｏトット／ｍｍの範囲とするのが望ましい。

尚、画素信号の出力に先立って、製版用コンピューター
１）により修正、切ヌキ、位置指定、トリミング、合成
等の編集操作を行い得ることは勿論てある。

方、矩形階調原稿８は、製版用コンピューター１５に網
分解、必要により色分解されて人力され、編集処理等か
行われた後出力されて、未変形画像のフィルム１６が形
成される。天然色の階調画像の場合には、色分解により
シアン（Ｃ）、マジンエタ（Ｍ）、イエロー（Ｙ）及ひ
黒（Ｂκ）の色分解矩形画像フィルム作成が行われる。

製版用コンピューター１５による人力走査及び出力走査
は、硬調画像について述へたものと同様てある。

次いて未変形の矩形画像フィルム１５について、光学的
変形装置１７により環状面への転換処理と露光とを行い
、階調画像の製版用フィルム１） １８を作成する。矩形座標から環状座標への光学的転換
はそれ自体公知の任意の手段を用いることかでき、例え
は光学的変形装置１７としては、特公昭６３−２５６６
２号公報に記戦されている装置を用いることかできる。

この装置によれば、矩形画像フィルム１５についての横
方向主走査と同期して露光用フィルムの周方向主走査と
が行われ、また矩形画像フィルム１６についての縦主方
向副走査と同期して露光用フィルムの径方向副走査とか
行われることにより、環状面への光学的展開が可能とな
る。この変形ｆｉ理は色分解されたＣ，Ｍ，Ｙ及びＢｋ
の全てについて行われる。

光学的転換に際しても、画素としては硬調画像について
述べたものが使用される。

最終に硬調画像用の第一の製版用フィルム１４と階調画
像用の第二の製版用フィルム１８とを重ねて製版工程１
８に賦し、印刷用版９を作成する。印刷用版９はオフセ
ット印刷用平版であるのが好ましく、ジアゾ方式、電子
写真複写方式等により製造される。勿論、フォトレジス
ト方式を用１　２ いて、凸版、凹版、グラビア用版、スクリーン版等を形
成するこどもできる。

（発明の効果） 本発明によれは、事前印刷絞り成形に際し、線画、文字
或いはベタ画像のような硬調圃像についてはデジタル座
標変換により第一の製版用フィルムを作成し、一方写真
や絵等の階調画像については光学的座標変換により第二
の製版用フィルムを角成し、これら第一の製版用フィル
ムと第二の製版用フィルムとを重ね合せて、印刷用版を
作成することにより、最も優れた硬調画像と階調画像と
の組合せが絞り成形体の側壁上に再現されることになっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は、印刷絞り成形体を示す斜視図。 第２図は、矩形上の印刷原稿を示す図。 第３図は、事前印刷用版を示す図。 第４図は、事前印刷用版の製造工程を示す図。 １は印刷絞り成形体、２は底部、３は周状側壁部、４は
印刷層、５は硬調画像、６は階調画像、７は矩形状の硬
調印刷原稿、 ８は矩形状の階調印 刷原稿、 ９は環状面に展開された事前印刷用版。 特 許 出 願 人 桑 原 康 長 １ ５ ０） 史 ［１：

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）線画、文字或いはベタ画像と写真や絵等の階調画
   像とを備えた印刷用版を用いて絞り成形体用素材へ事前
   印刷する方法において、 線画、文字或いはベタ画像を矩形座標上のデジタル画素
   信号に転換し、該矩形座標を対応する環状面に展開させ
   且つ絞り成形時の塑性流動を考慮して、矩形座標上の画
   素信号を環状座標上の画素信号或いは画素信号の群に変
   換し、変換座標上の画素信号に基づいて第一の製版用フ
   ィルムを作成する工程と、 写真や絵等の階調画像を矩形面から対応する環状面に光
   学的に展開させ、展開された画像により露光して第二の
   製版用フィルムを作成する工程と、 第一の製版用フィルムと第二の製版用フィルムとを重ね
   て素材印刷用版を製造する工程とから成ることを特徴と
   する絞り成形用素材への事前印刷方法。