JPH0395274A - 粗製キナクリドン顔料の顔料化法 - Google Patents

粗製キナクリドン顔料の顔料化法

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JPH0395274A
JPH0395274A JP23335189A JP23335189A JPH0395274A JP H0395274 A JPH0395274 A JP H0395274A JP 23335189 A JP23335189 A JP 23335189A JP 23335189 A JP23335189 A JP 23335189A JP H0395274 A JPH0395274 A JP H0395274A
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Noriyuki Sato
佐藤 憲行
Nobuaki Sekine
関根 宣明
Kazutoyo Takatori
鷹取 千豊
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粗製キナクリドン顔料を塗料、プラスチック、
印刷インキ等の用途に適するべくするための顔料化法に
関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
通常合或されたままの粗製キナクリドン顔料は一般に顔
料として用いるのに適さない結晶として生戊される。従
って顔料として用いるのには、これを更に処理加工して
粒子径、結晶構造、色相等をととのえなければならず、
そのために様々な方法が実施されている。
粗製キナクリドン顔料を顔料化するために最も一般的に
行われている工業的方法は、粗製キナクリドン顔料を大
量の無機塩とともに粉砕し、次いで生或したキナクリド
ン顔料を酸抽出する方法がある。
また、粗製キナクリドン顔料を90%以上の濃硫酸に溶
解したのち多量の水中に析出せしめるアシッドベース法
、或いは粗製キナクリドンをボールミル中で予備粉砕し
た後クロルベンゼンのような水不溶性有機液体の水中エ
マルジョンで処理し次いでエマルジョンから回収する方
法<lUsP3,017, 414号)等が知られてい
る。
上記した無機塩を大量に使用したソル} ミIJング法
では充分に満足される着色濃度が得られない。
また、このような無機塩にハロゲン化ベンゼン、クロル
エタン、クロルエチレン等の溶剤を併用して粉砕する方
法も知られているが、このような溶剤を使用すると、臭
気、毒性等環境汚染の原因ともなり公害面で好ましくな
かった。
本発明者等はこれらの問題を解決するために環境汚染上
無害な中高級アルキルベンゼンに着目し、このアルキル
ベンゼンを無機塩と併用してソルトミリングすることに
より、ハロゲン化ベンゼンを使用したソルトミリングに
よる顔料化よりも着色濃度が極めて向上することを知見
して本発明を完戊するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、粗製のキナクリドン顔料を無機塩
によってソルトミリングする際、側鎖の炭素数4〜14
、沸点約140〜290℃のアルキルベンゼンを用いる
ことを特徴とする粗製キナクリドン顔料の顔料化法であ
る。
本発明で用いる粗製キナクリドン顔料とは、従来公知の
製造方法によって製造された置換キナクリドン、非置換
キナクリドン、それらの混合物及びそれらの固容体を含
むものである。
本発明のソルトミリングを実施するために前記の粗製キ
ナクリドンに加えられる無機塩とは、通常、ソルトミリ
ングに使用されている水溶性の無機塩で具体的には塩化
ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、酢酸ナ
トリウム、硫酸バンド等が挙げられる。
これらの無機塩は、粗製キナクリドン100重量部に対
して100〜1000重量部使用される。次に本発明の
特徴でもあるソル}ミIJングの際に、前記の無機塩と
併用される側鎖の炭素数4〜14、沸点約150〜36
0℃のアルキルベンゼンとしては、例えば、イソブチル
ベンゼン、tart−ブチルベンゼン、イソアミルベン
ゼン、tart一アミルベンゼン、3−べ冫チルベンゼ
ン、β−メチルーγ−フエニールブタン、tart−ヘ
キシルベンゼン、n−ヘキシルベンゼン、β−フエニル
ヘキサン、tert−へブチルベンゼン、n−ヘプチル
ベンゼン、n−オクチルベンゼン、0−シメン、m−シ
メン、P−シメン、1−メチル−2 −tert−ブチ
ルベンゼン、1−メチル−3−tart−ブチルベンゼ
ン、1−メチル−4−tart−プチルベンゼン、1−
エチル−?−イソブロビルベンゼン、1、4−ジメチル
−2−プロビルベンゼン、1、2−ジメチル−4−プロ
ビルベンゼン、P−プロビルイソブロビルベンゼン、m
−ジイソプロビルベンゼン、1、3、5−} !Jメチ
ル−2−イソブチルベンゼン、P−ジーtert−ブチ
ルベンゼン、1、2、4、5−テトラエチルベンゼン、
L 3、5−}リイソプロビルベンドデシルベンゼン等
が挙げられる。
これらのアルキルベンゼンは単独乃至2種以上の混合物
として使用される。
アルキルベンゼンの使用量は、無機塩の使用量によって
異なるが、粗製のキナクリドン100重量部に対して1
〜28重量部、好ましくは19〜24重量部である。
本発明の顔料化法では、前記の無機塩、アルキルベンゼ
ンの他界面活性剤のような粉砕助剤も使用することがで
きる。
本発明のソル}ミUングに適用される粉砕装置としては
、例えば、ハンマー■ル、ジョークラツシャー、ジェッ
トミル、ボールミル、ボットミル、振動ボールミル等が
挙げられる。
これらのミルの装填物としてもっともよく使用されるの
はスチール製のロンド及びボールである。
粉砕時間は、粉砕される粗製キナクリドン、ミルの装荷
及び使用されるミルの型、容量により異なるが、通常0
.5時間乃至50時間で行われる。摩砕後のキナクリド
ン顔料の取出し1よ通常の方法により行われる。すなわ
ち、摩砕内容物を水または稀薄酸で加熱処理し、その処
理液をろ過して顔料から無機塩、アルキルベンゼンを除
去して洗浄、乾燥、粉砕して所望のキナクリドン顔料を
得るこ重量部、硫酸ナトリウム160重量部及びP−シ
メン3.5重量部を配合し、更にこれにスチールボール
1950重量部、を投入し、常温で20時間摩砕する。
摩砕終了後、摩砕物を取り出し、2%硫1!!!220
00重量部加え、95〜100℃で2時間加熱攪拌する
。放冷後酸がなくなるまでろ過水洗し、得られたウエッ
トケーキを95〜100℃で乾燥してγ一型キナクリド
ン顔料17.8重量部を得た。
このものを顔料試験法の着色力試験(色材の分析・試験
法ハンドブック、色材協会分析部会編丸善株式会社発行
)を行った結果、比較例1で得られた顔料を標準<10
0 >としたとき実施例1で得られた顔料は着色濃度1
03%で鮮明な赤味を呈するものであった。
実施例2 容量11のボールミルに粗製β型キナクリドン18重量
部、硫酸バンド160重量部、tart−ヘキシルヘン
ゼン2.0重量!及びtart−ヘプチルベンゼン1.
8重量部を配し、更にスチールボール1950重量部を
投入し、常温で20時間摩砕する。摩砕終了後、摩砕物
を取り出し2%硫酸2000重量部加え、95〜100
℃で2時間加熱攪拌する。放冷後酸がなくなるまでろ過
水洗し、得られたウエットケーキを再び水2000重量
部により解膠する。水中分散している顔料に溶解したロ
ジンをロジン分で0.9重量部添加し、1[)分間攪拌
する。次いで塩化カルシウム溶液を塩化カルシウム分と
して3.5重量部添加し、10分間攪拌し、ろ過水洗、
乾燥してβ一型キナクリドン顔料18.7重量部得た。
実施例lの着色力試験に準じ、比較例2を標準(100
 )として実施例2で得られた顔料と着色濃度を比較し
たところ着色濃度103%でやや青味の鮮明な紫色を呈
した。
実施例3 容量1iのボールミルに粗製l型キナクリドン18重量
部、硫酸ナ} IJウム160重量部、tert−アミ
ルベンゼン1.0重量部、tert−ヘキシルベンゼン
2.5重量部及びカチオン系界面活性剤1重量部を配合
し、更にこれにスチールボールl950重量部を投入し
、常温で20時間摩砕する。摩砕終了後、摩砕物を取り
出し、2%硫酸2000重量部加え、95〜100℃で
2時間加熱攪拌する。放冷後酸がなくなるまでろ過水洗
し得られたウエットケーキを95〜100℃で乾燥して
γ一型キナクリドン顔料を得た。実施例1の着色力試験
に準じ、比較例1を標準(100 )として実施例3で
得られた顔料と着色濃度を比較したところ着色濃度10
2%で鮮明な赤色を呈した。
実施例4 実施例1において使用したP−シメンの代わりにter
t−アミルベンゼン3.5重量部を使用し、他は実施例
1と同様に処理しT型キナクリドン顔料を得た。
実施例1で記載した着色力試験法に準じ、比較例1で得
た顔料を標準(100)として実施例4で得られた顔料
と着色濃度を比較したところ、着色濃度102%で鮮明
な赤味を呈するものであった。
比較例1 容量1iのボールミルに粗製γ型キナクリドン18重量
部、硫酸ソーダ160重量部及びトリクロルエチレン3
.8重量部を配合し、更にこれにスチールボール195
0重量部を投入し、常温で20時間摩砕する。
摩砕終了後、摩砕物を取り出し2%硫酸2000重量部
加え、95〜100℃で2時間加熱攪拌する。放冷後酸
がなくなるくまでろ過、水洗し得られたウエットケーキ
を95〜100℃で乾燥してT型キナクリドン顔料17
.8重量部を得た。
比較例2 容量lJ2の押蓋缶に粗製β型キナクリドン18重量部
硫酸ナ} IJウム160重量部及びトリクロルエチレ
ン3.8重量部及びカチオン系界面活性剤l重量部を配
合し、更にこれにスチールボール1950重量部、釘1
80重量部を投入し、常温で20時間摩砕する。
摩砕終了後、摩砕物を取り出し2%硫酸2000重量部
加え、95〜100℃で2時間加熱攪拌する。放冷後酸
がなくなるくまでろ過水洗し、得られたウエットケーキ
を再び水2000重量部により解謬する。
水中分散している顔料に溶解したロジンをロジン分で0
,9重量部添加し、lO分間攪拌する。次いで塩化カル
シウム溶液を塩化カルシウム分として3.5重量部添加
し、10分間攪拌し、ろ過水洗、乾燥してβ型キナクリ
ドン18.7重量部得た。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば得られたキナクリドン顔料は、従
来法で得られた顔料に比べて、分散性が極めて着色力の
高い品質のものが得られる。また本発明で用いるアルキ
ルベンゼンは炭化水素テアるためニトロベンゼンのよう
な毒性はな<、トリクロルベンゼンのように公害発生の
恐れが殆どないロ 従って、本発明の顔料化法は、工業上その利用価値大で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粗製キナクリドン顔料を無機塩によってソルトミ
    リングする際、側鎖の炭素数4〜14、沸点約140〜
    290℃のアルキルベンゼンを用いることを特徴とする
    粗製キナクリドン顔料の顔料化法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020031519A1 (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 Dic株式会社 多価金属無機塩含有縮合多環系有機顔料組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020031519A1 (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 Dic株式会社 多価金属無機塩含有縮合多環系有機顔料組成物
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