JP2814115B2 - 粗製キナクリドン顔料の顔料化法 - Google Patents

粗製キナクリドン顔料の顔料化法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粗製キナクリドン顔料を塗料、プラスチッ
ク、印刷インキ等の用途に適するべくための顔料化法に
関するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
通常合成されたままの粗製キナクリドン顔料は一般に
顔料として用いるのに適さない結晶として生成される。
従って顔料として用いるのには、これを更に処理加工し
て粒子径、結晶構造、色相等をととのえなければなら
ず、そのために様々な方法が実施されている。
粗製キナクリドン顔料を顔料化するために最も一般的
に行われている工業的方法は、粗製キナクリドン顔料を
大量の無機塩とともに粉砕し、次いで生成したキナクリ
ドン顔料を酸抽出する方法がある。
また、粗製キナクリドン顔料を90%以上の濃硫酸に溶
解したのち多量の水中に析出せしめるアシッドペース
法、或いは粗製キナクリドンをボールミル中で予備粉砕
した後クロルベンゼンのような水不溶性有機液体の水中
エマルジョンで処理し次いでエマルジョンから回収する
方法(USP3,017,414号)等が知られている。
上記した無機塩を大量に使用したソルトミリング法で
は充分に満足される着色濃度が得られない。また、この
ような無機塩にハロゲン化ベンゼン、クロルエタン、ク
ロルエチレン等の溶剤を併用して粉砕する方法も知られ
ているが、このような溶剤を使用すると、臭気、毒性等
環境汚染の原因ともなり公害面で好ましくなかった。
本発明者等はこれらの問題を解決するために環境汚染
上無害な中高級アルキルベンゼンに着目し、このアルキ
ルベンゼンを無機塩と併用してソルトミリングすること
により、ハロゲン化ベンゼンを使用したソルトミリング
による顔料化よりも着色濃度が極めて向上することを知
見して本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、粗製のキナクリドン顔料を無機
塩によってソルトミリングする際、側鎖の炭素数4〜1
4、沸点約140〜290℃のアルキルベンゼンを用いること
を特徴とする粗製キナクリドン顔料の顔料化法である。
本発明で用いる粗製キナクリドン顔料とは、従来公知
の製造方法によって製造された置換キナクリドン、非置
換キナクリドン、それらの混合物及びそれらの固容体を
含むものである。
本発明のソルトミリングを実施するために前記の粗製
キナクリドンに加えられる無機塩とは、通常、ソルトミ
リングに使用されている水溶性の無機塩で具体的には塩
化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、酢酸
ナトリウム、硫酸バンド等が挙げられる。
これらの無機塩は、粗製キナクリドン100重量部に対
して100〜1000重量部使用される。次に本発明の特徴で
もあるソルトミリングの際に、前記の無機塩と併用され
る側鎖の炭素数4〜14、沸点約150〜360℃のアルキルベ
ンゼンとしては、例えば、イソブチルベンゼン、tert−
ブチルベンゼン、イソアミルベンゼン、tert−アミルベ
ンゼン、3−ペンチルベンゼン、β−メチル−γ−フエ
ニールブタン、tert−ヘキシルベンゼン、n−ヘキシル
ベンゼン、β−フエニルヘキサン、tert−ヘプチルベン
ゼン、n−ヘプチルベンゼン、n−オクチルベンゼン、
O−シメン、m−シメン、P−シメン、1−メチル−2
−tert−ブチルベンゼン、1−メチル−3−tert−ブチ
ルベンゼン、1−メチル−4−tert−ブチルベンゼン、
1−エチル−4−イソプロピルベンゼン、1、4−ジメ
チル−2−プロピルベンゼン、1、2−ジメチル−4−
プロピルベンゼン、P−プロピルイソプロピルベンゼ
ン、m−ジイソプロピルベンゼン、1、3、5−トリメ
チル−2−イソブチルベンゼン、P−ジ−tert−ブチル
ベンゼン、1、2、4、5−テトラエチルベンゼン、
1、3、5−トリイソプロピルベンドデシルベンゼン等
が挙げられる。
これらのアルキルベンゼンは単独乃至2種以上の混合
物として使用される。
アルキルベンゼンの使用量は、無機塩の使用量によっ
て異なるが、粗製のキナクリドン100重量部に対して1
〜28重量部、好ましくは19〜24重量部である。
本発明の顔料化法では、前記の無機塩、アルキルベン
ゼンの他界面活性剤のような粉砕助剤も使用することが
できる。
本発明のソルトミリングに適用される粉砕装置として
は、例えば、ハンマーミル、ジョークラッシャー、ジエ
ットミル、ボールミル、ポットミル、振動ボールミル等
が挙げられる。
これらのミルの装填物としてもっともよく使用される
のはスチール製のロッド及びボールである。
粉砕時間は、粉砕される粗製キナクリドン、ミルの装
荷及び使用されるミルの型、容量により異なるが、通常
0.5時間乃至50時間で行われる。摩砕後のキナクリドン
顔料の取出しは通常の方法により行われる。すなわち、
摩砕内容物を水または稀薄酸で加熱処理し、その処理液
をろ過して顔料から無機塩、アルキルベンゼンを除去し
て洗浄、乾燥、粉砕して所望のキナクリドン顔料を得る
ことができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 容量1のボールミルに粗製γキナクリドン18重量
部、硫酸ナトリウム160重量部及びP−シメン3.5重量部
を配合し、更にこれにスチールボール1950重量部、を投
入し、常温で20時間摩砕する。摩砕終了後、摩砕物を取
り出し、2%硫酸2000重量部加え、95〜100℃で2時間
加熱撹拌する。放冷後酸がなくなるまでろ過水洗し、得
られたウエットケーキを95〜100℃で乾燥してγ−型キ
ナクリドン顔料17.8重量部を得た。
このものを顔料試験法の着色力試験(色材の分析・試
験法ハンドブック、色材協会分析部会編丸善株式会社発
行)を行った結果、比較例1で得られた顔料を標準(10
0)としたとき実施例1で得られた顔料は着色濃度103%
で鮮明な赤味を呈するものであった。
実施例2 容量1のボールミルに粗製β型キナクリドン18重量
部、硫酸バンド160重量部、tert−ヘキシルベンゼン2.0
重量部及びtert−ヘプチルベンゼン1.8重量部を配し、
更にスチールボール1950重量部を投入し、常温で35時間
摩砕する。摩砕終了後、摩砕物を取り出し2%硫酸2000
重量部加え、95〜100℃で2時間加熱撹拌する。放冷後
酸がなくなるまでろ過水洗し、得られたウエットケーキ
を再び水2000重量部により解膠する。水中分散している
顔料に溶解したロジンをロジン分で0.9重量部添加し、1
0分間撹拌する。次いで塩化カルシウム溶液を塩化カル
シウム分として3.5重量部添加し、10分間撹拌し、ろ過
水洗、乾燥してβ−型キナクリドン顔料18.7重量部得
た。
実施例1の着色力試験に準じ、比較例2を標準(10
0)として実施例2で得られた顔料と着色濃度を比較し
たところ着色濃度103%でやや青味の鮮明な紫色を呈し
た。
実施例3 容量1のボールミルに粗製γ型キナクリドン18重量
部、硫酸ナトリウム160重量部、tert−アミルベンゼン
1.0重量部、tert−ヘキシルベンゼン2.5重量部及びカチ
オン系界面活性剤1重量部を配合し、更にこれにスチー
ルボール1950重量部を投入し、常温で20時間摩砕する。
摩砕終了後、摩砕物を取り出し、2%硫酸2000重量部加
え、95〜100℃で2時間加熱撹拌する。放冷後酸がなく
なるまでろ過水洗し得られたウエットケーキを95〜100
℃で乾燥してγ−型キナクリドン顔料を得た。実施例1
の着色力試験に準じ、比較例1を標準(100)として実
施例3で得られた顔料と着色濃度を比較したところ着色
濃度102%で鮮明な赤色を呈した。
実施例4 実施例1において使用したP−シメンの代わりにtert
−アミルベンゼン3.5重量部を使用し、他は実施例1と
同様に処理しγ型キナクリドン顔料を得た。
実施例1で記載した着色力試験法に準じ、比較例1で
得た顔料を標準(100)として実施例4で得られた顔料
と着色濃度を比較したところ、着色濃度102%で鮮明な
赤味を呈するものであった。
比較例1 容量1のボールミルに粗製γ型キナクリドン18重量
部、硫酸ソーダ160重量部及びトリクロルエチレン3.8重
量部を配合し、更にこれにスチールボール1950重量部を
投入し、常温で20時間摩砕する。
摩砕終了後、摩砕物を取り出し2%硫酸2000重量部加
え、95〜100℃で2時間加熱撹拌する。放冷後酸がなく
なるまでろ過、水洗し得られたウエットケーキを95〜10
0℃で乾燥してγ型キナクリドン顔料17.8重量部を得
た。
比較例2 容量1のボールミルに粗製β型キナクリドン18重量
部硫酸ナトリウム160重量部及びトリクロルエチレン3.8
重量部を配合し、更にこれにスチールボール1950重量部
を投入し、常温で35時間摩砕する。
摩砕終了後、摩砕物を取り出し2%硫酸2000重量部加
え、95〜100℃で2時間加熱撹拌する。放冷後酸がなく
なるまでろ過水洗し、得られたウエットケーキを再び水
2000重量部により解膠する。水中分散している顔料に溶
解したロジンをロジン分で0.9重量部添加し、10分間撹
拌する。次いで塩化カルシウム溶液を塩化カルシウム分
として3.5重量部添加し、10分間撹拌し、ろ過水洗、乾
燥してβ型キナクリドン18.7重量部得た。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば得られたキナクリドン顔料は、
従来法で得られた顔料に比べて、分散性が極めて着色力
の高い品質のものが得られる。また本発明で用いるアル
キルベンゼンは炭化水素であるためニトロベンゼンのよ
うな毒性はなく、トリクロルベンゼンのように公害発生
の恐れが殆どない。
従って、本発明の顔料化法は、工業上その利用価値大
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗製キナクリドン顔料を無機塩によってソ
    ルトミリングする際、側鎖の炭素数4〜14、沸点約140
    〜290℃のアルキルベンゼンを用いることを特徴とする
    粗製キナクリドン顔料の顔料化法。
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