JPH0392842A - 放射線画像情報記録方法および装置並びに蓄積性蛍光体シートおよびカセッテ - Google Patents

放射線画像情報記録方法および装置並びに蓄積性蛍光体シートおよびカセッテ

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JPH0392842A
JPH0392842A JP1230199A JP23019989A JPH0392842A JP H0392842 A JPH0392842 A JP H0392842A JP 1230199 A JP1230199 A JP 1230199A JP 23019989 A JP23019989 A JP 23019989A JP H0392842 A JPH0392842 A JP H0392842A
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stimulable phosphor
radiation
irradiated
phosphor sheet
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哲 荒川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、放射線エネルギーを蓄積した後励起光照射を
受けると輝尽発光を示す蓄積性蛍光体シートに放射線画
像情報を記録する方法および装置に関し、特に詳細には
、上述のようにして発せられる輝尽発光光の発光レンジ
を圧縮できるようにした放射線画像情報記録方法および
装置に関するものである。
また本発明は、同じく上記の発光レンジを圧縮できるよ
うにした蓄積性蛍光体シート、および蓄積性蛍光体シー
トを収納するカセッテに関するものである。
(従来の技術) ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、紫
外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネルギ
ーの一部がその蛍光体中に蓄積され、その後その蛍光体
に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ
ーに応じて蛍光体が輝尽発光を示す。このような性質を
示す蛍光体を蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)と言う。
この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報を一旦蓄積性蛍光体の層を有するシート(以下
、蓄積性蛍光体シー!・と称する)に記録し、これを励
起光で走査して輝尽発光させ、この輝尽発光光を光電的
に読み取って画像信号を得、この画像信号を処理して診
断適性の良い被写体の放射線画像を得る方法が提案され
ている(例えば特開昭55−12429号、同55−1
16340号、同55−163472号、同56−11
395号、同56−104645号など)。この最終的
な画像はハードコピーとして再生したり、あるいはCR
T上に再生したりすることができる。
数々の利点を有する上記の放射線画像情報記録再生シス
テムは、医療診断の分野のみならず、工業製品の探傷検
査等への適用も考えられている。
すなわち例えば丸棒、鋼管等の透過放射線画像を上述の
ようにして再生すれば、外部から観察することができな
い損傷部分も、再生画像においては、周囲部分よりも放
射線吸収率が低い黒部として明瞭に示されるようになる
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述した丸棒や、鋼管等の各種管類、さらに
は型鋼等の金属製工業製品は、製品材料の放射線吸収率
が人体等に比べれば桁違いに高い。
したがって、このような工業製品を被写体として、その
透過放射線画像を記録する際には、人体撮影等の場合に
比べれば著しく高線量の放射線を被写体に照射する必要
がある。そこで、その被写体を撮影した蓄積性蛍光体シ
ートにおいては、被写体の放射線吸収率が比較的高い部
分と、さほど放射線を吸収しなかった部分との蓄積放射
線エネルギーの差が非常に大きくなる。
このような蓄積性蛍光体シートに対して読取処理を行な
うと、輝尽発光光量のダイナミックレンジが{04以上
になる場合がある。しかし光電読取手段を構成するフォ
トマルチブライヤ−(光電子増倍管)等の読取レンジは
通常102程度、最大でも104程度であるので、上述
のように発光レンジが非常に大きい輝尽発光光では読取
レンジから外れて読み取れない、あるいは読み取れても
店い範囲を読み取る必要があり、結果としてA/D変換
の際のビット当りの発光量変化が大きくなり、微少なコ
ントラストの変化が検出しにくくなる。先に説明した鋼
管等の損傷部は一般に非常に浅く、その部分と周囲部分
との放射線吸収率の差は本来極めて小さいのが普通であ
り、その上さらに上述のようにコントラスト分解能が低
い状態で読取画像信号が収録されると、この読取画像信
号に基づいて再生された放射線画像においては、損傷部
と周囲部分との濃度差がますます視認され難くなる。
一方、例えば特開昭58−67240号に開示されるよ
うに、可視像再生のための画像信号を得る読取り操作(
以下、「本読み」という)に先立って予め、この本読み
の際に照射すべき励起光よりも低いレベルの励起光を用
いて読取り操作(以下、「先読み」という)を行なって
、蓄積記録情報の概要を把握し、この先読み情報に基づ
いて本読みにおける読取条件を決定する方法が知られて
いるが、輝尽発光光の発光レンジが上記のように非常に
大きいと、先読みにおける収録範囲に画像信号が収まら
ず、そのため、本読みの読取条件が不適切に設定されて
しまうという問題も起こり得る。
また、蓄積性蛍光体シートの一部に極めて高レベルの放
射線エネルギーが蓄積されると、輝尽励起光照射時輝尽
励起光のフレアにより生じる輝尽発光光、あるいは輝尽
発光残光が著しく高いレベルとなり、それらの影響で、
本来観察したい領域のコントラストが低下するという不
具合も生じる。
なお、工業製品を記録する場合のみならず、該蓄積性蛍
光体シートに人体等の放射線画像情報を記録する場合に
おいても、このシートの放射線直接入射部分(いわゆる
素抜け部)においては、被写体記録部分に比べて蓄積放
射線エネルギーが著しく高くなり、その場合は上記と同
様の問題が発生することがある。
上述の問題は、輝尽発光光の発光レンジそのものを圧縮
できれば解消可能であり、この発光レンジの圧縮は、例
えば特開昭63−214700号公報に示されるように
、被写体の放躬線吸収率特性に応じて放射線感度を部分
的に変化させた蓄積性蛍光体シートを用いることにより
達成することもできる。しかし、そのように特殊な細工
を施した蓄積性蛍光体シートは、ある特定の被写体にし
か使用できないことになり、また製造も困難であり、実
用には向いていない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたちのであり
、輝尽発光光の発光レンジを圧縮可能で、また実施も容
易な放射線画像情報記録方法と、その方法を実施する装
置を提供することを目的とするものである。
また本発明は、上記の方法を実施するために利用されう
る蓄積性蛍光体シート、および蓄積性蛍光体シートを収
納するカセッテを提供することを目的とするものである
(課題を解決するための手段) 本発明による放射線画像情報記録方法は、前述したよう
な蓄積性蛍光体シートに画像情報を有する放射線を照射
して、該シートにこの画像情報を蓄積記録する方法にお
いて、 上記放射線を受けて、蓄積性蛍光体シートを構成する蓄
積性蛍光体の励起波長領域に含まれる蛍光を発する蛍光
体を、上記蓄積性蛍光体の層と向き合うように層状に配
しておき、この状態で放射線を蓄積性蛍光体シートに照
射することを特徴とするものである。
また上記方注を実施する本発明の放躬線画像情報記録装
置は、蓄積性蛍光体シートに画像情報を有する放射線を
照射して、このシートに上記画像情報を蓄積記録するよ
うに構成された放射線画像情報記録装置において、 上述の蛍光を発する蛍光体の層を有する部材が、該層が
放射線照射位置の蓄積性蛍光体シートに対して近接ある
いは密接するように配設されていることを特徴とするも
のである。
一方上記方法に用いられる本発明の蓄積性蛍光体シート
は、 蓄積性蛍光体の層を有する蓄積性蛍光体シートにおいて
、 上記の蛍光を発する蛍光体が、蓄積性蛍光体の層と向き
合う層状にして含まれていることを特徴とするものであ
る。
なお上記のように蛍光体を蓄積性蛍光体シートに含ませ
るには、例えば蓄積性蛍光体をシーl・状支持体上に保
持させるバインダ中に該蛍光体を分散させてもよいし、
あるいは、該蛍光体を含む層を蓄積性蛍光体層と近接も
しくは密接させて別に形威してもよい。
また本発明によるカセッテは、蓄積性蛍光体ンートを収
納するカセッテにおいて、上記の蛍光を発する蛍光体の
層が、そこに収納された蓄積性蛍光体シートの表面に対
向するように配設されていることを特徴とするものであ
る。
(作  用) 上記の方法において蓄積性蛍光体シートに放射線を照射
すると、この放射線のエネルギーが該シートの蓄積性蛍
光体層に蓄積されるが、それと並行して蛍光体から発せ
られた蛍光も蓄積性蛍光体層に照射される。それにより
、いわばこの蓄積性蛍光体層の蓄積放射線エネルギーを
消去する消去処理が、放射線画像情報記録と並行してな
されることになる。この蛍光の発光量は、高線量の放射
線が照射された部分ほど高くなるから、つまり高線量照
射部分ほど上記消去処理がより顕著になされるから、蓄
積性蛍光体シートに蓄積される放射線エネルギーのダイ
ナミックレンジは、この蛍光体を用いない場合に比べる
と圧縮され、したがって、輝尽発光光の発光レンジが圧
縮されることになる。
(実 施 例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
第1図は、本発明の一実施例による放射線画像情報記録
(撮影)装置を示すものである。蓄積性蛍光体シ一ト1
0は、エンドレスベルト40、41およびそれらの上下
に配されたエンドレスベルト等からなるシート搬送手段
により上下方向に搬送され、放射線画像情報記録に際し
ては同図に示された撮影位置に停止し、保持される。こ
の撮影位置に配された蓄積性蛍光体シ一ト{0に対向す
る位置には、例えばX線管球等の放射線源42が配され
ている。
被写体43はこの放射線源42と蓄積性蛍光体シート1
0との間に配され、その状態で放射線源42が駆動され
る。放射線alX42から発せられたX線44は被写体
43を透過して、蓄積性蛍光体シートlOに照射される
。それにより、このX線44のエネルギーがシ一ト10
の蓄積性蛍光体に蓄積され、該シート10に被写体43
の透過放射線画像情報が記録される。
本実施例においては、上記蓄積性蛍光体としてBaFB
r;Eu2+蛍光体が用いられている。このBaFBr
 : Eu2+蛍光体の輝尽励起スペクトルを第6図に
、輝尽発光スペクトルを第7図に示す。また本発明の特
徴部分として、透明のエンドレスベルト4i内には、G
d202S:Tb3+蛍光体の層を有する蛍光体シ一ト
30が保持されている。
この蛍光体シート30は、撮影位置に保持された蓄積性
蛍光体シート10に十分近接して対面するように配され
ている。
このGd202S:Tb3+蛍光体はX線の照射を受け
ると、主に波長が549nmの蛍光(瞬時発光およびそ
の残光) 31を発する。したがって、上述のようにし
て蓄積性蛍光体シート10に被写体の放射線画像情報が
記録されたとき、およびそれから継続した若干の間、該
シート10はこの蛍光31の照射も受けることになる。
第6図から分かるように、この蛍光31は蓄積性蛍光体
シ一ト10のBaFBr:Eu2+蛍光体の励起波長領
域に含まれるものである。したがって、該BaFBr:
Eu2+蛍光体に蓄積されたX線エネルギーの一部は、
蛍光31の照射を受けることによって放出される。この
ようにして蓄積性蛍光体シ一ト10は、放射線画像情報
の記録とほぼ並行して、いわば程度の低い消去処理を受
けることになる。
上述のようにして蓄積性蛍光体シート10に蓄積記録さ
れた放射線画像情報は、第8図図示の装置によって読み
取られる。以下、この読取処理を説明する。
蓄積性蛍光体シート10は、エンドレスベルト等のシー
ト移送手段11により、読取光副走査のために矢印Y方
向に搬送される。またレーザ光源12から射出された読
取光としてのレーザビーム{3は、ガルバノメータミラ
ー等の光偏向器14によって偏向され、蓄積性蛍光体シ
一ト10上を副走査方向Yと略直角な方向Xに主走査す
る。本例で上記レーザ光源l2としては、波長λ1 =
832.8 n..mのレーザビーム13を発するHe
−Neレーザが用いられている。
こうしてレーザビームl3が照射された蓄積性蛍光体シ
一トlOの箇所からは、蓄積記録されている放射線画像
情報に応じた光量の輝尽発光光i5が発散される。この
輝尽発光光15は、例えば特開昭62−16666号に
詳しく示されている長凡の光電子増倍管l7によって検
出される。輝尽発光光i5の光量を示す光電子増倍管1
7の出力S1は、読取回路20に人力されて増幅、対数
変換等の処理を受ける。またこの出力S1は、レーザビ
ーム13の走査と同期した同期信号S2に基づいて所定
期間毎に積分処理され、それにより読取回路20からは
画素分割された時系列のアナログ読取画像信号S3が出
力される。この読取画像信号S3は例えばA/D変換器
21によってディジタル化された後、画像処理回路22
において階調処理、周波数処理等の信号処理(画像処理
)を受けてからCRT,プリンター等の画像再生装置2
3に人力され、蓄積性蛍光体シ一ト10に記録されてい
た放射線画像の再生に供せられる。
なお、上記長尺の光電子増倍管17の本体L7Aは円筒
形状で、内部は真空状態とされている。この本体17A
の受光面上には、透明のアダプタ17Dと、例えば前記
輝尽発光光l5を良好に透過させる一方、蓄積性蛍光体
シート10上で反射したレーザビームl3はカットする
フィルタ17Bとが取り付けられ、さらにこのフィルタ
17Bの上には、ガラス等からなる光ガイド17cが取
り付けられている。光電子増倍管17は、上記光ガイド
17Cの細長い外端面17mが蓄積性蛍光体シートlO
上のレーザビーム走査ライン(主走査ライン)に近接し
て、該走査ラインに沿って延びるように配設されている
上述のような放射線画像情報読取装置は、第1図に示し
た放射線画像情報記録装置と別体に形成されてもよいし
、あるいは例えば特開昭61−29834号に示される
ように、記録装置と読取装置とを一体化するとともに、
放射線画像情報読取り後の蓄積性蛍光体シートに残存す
る放射線エネルギーを放出させる消去部を設けて、それ
らの間で蓄積性蛍光体シートが循環するように構成して
もよい。
先に述べた通り蓄積性蛍光体シート10は、放剤線画像
情報の記録とほぼ並行して、程度の低い消去処理を受け
ている。この消去の程度は、蓄積性蛍光体シート10に
照射された蛍光3lの光量が高いほど、つまりより高線
量のX線44が照射された部分(例えばX線素抜け部)
ほど高くなる。一例を挙げると、蓄積性蛍光体シートI
Oにおいて2mR(ミ1ナ・レントゲン)のX線44が
照射された箇所においては、蛍光体シート30が用いら
れない場合と比べて輝尽発光光量が99,7%(0.3
%減)とほとんど変化しないが、2RのXt9144が
照射されたシ一ト10の箇所においては、蛍光体シ一ト
30が用いられない場合と比べて輝尽発光光量は3.7
%(98.3%減)まで大きく低下する。このようにし
て輝尽発光光15の発光レンジは、蛍光体シ一ト30が
用いられたことにより、顕著に圧縮される。
次に第2図を参照して、本発明による蓄積性蛍光体シー
トの実施例について説明する。この蓄積性蛍光体シート
50は、シート状の支持体50A上にバインダ50Bが
層状に固定されてなり、このバインダ50B中には、蓄
積性蛍光体50Cと蛍光体50Dとが分散されている。
上記蓄積性蛍光体50Cとしては前述のBaFBr:E
u2+蛍光体が用いられ、また蛍光体50Dも前述のG
dz Oz S : Tb’+蛍光体が用いられている
この蓄積性蛍光体シ一ト50は第1図の蓄積性蛍光体シ
一ト{0と同様にして、被写体5lの透過放射線画像情
報記録に供せられる。本例の被写体5lは金属製の工業
製品であり、前述した通りこのような場合は特に高線量
のX線44が蓄積性蛍光体シート50に照射される。し
かしこの場合も、蓄積性蛍光体50Cに蓄積されたX線
エネルギーの一部が、蛍光体50Dが発した蛍光3Iの
照躬を受けて放出され、その程度はより高線量のX線4
4が照射された部分ほど高くなるので、後に該シート5
0を読取処理にかけた際に生じる輝尽発光光の発光レン
ジが圧縮されるようになる。
次に第3図を参照して、本発明の別の実施例による蓄積
性蛍光体シ一ト55について説明する。なおこの第3図
において、第2図中の要素゛と同等の要素には同番号を
付してある。この蓄積性蛍光体シ一ト55においては、
支持体50A上にGd202S : Tb3+蛍光体5
0Dの層が形戊され、その上にさらに蓄積性蛍光体(B
aFB r : Eu2“蛍光体)50Gの層が形成さ
れている。このように蓄積性蛍光体50Cの層と蛍光体
50Dの層とを別個に形成しても、Gdz Oz S 
: Tb3+蛍光体50Dの作用により、前述と同様に
輝尽発光光の発光レンジを圧縮する効果が得られる。
なおこの第3図の例とは反対に、支持体50Aに蓄積性
蛍光体50Cの層を密着させ、その上に蛍光体50Dの
層を形成してもよい。
次に第4図を参照して、本発明によるカセッテの実施例
について説明する。このカセッテ60は、矩形の遮光性
函体6tと、この函体61に文=j Lてヒンジ62を
軸にして開閉自在に取り付けられた遮光性の蓋体63と
を有するものである。そして上記蓋体63には、パッド
64を介して蛍光体シ一ト30が固定されている。この
蛍光体シート30は、第1図の放射線画像情報記録装置
において用いられた蛍光体シ一ト30と同様に、Gd2
02S;Tb3+蛍光体の層を有するものである。
このカセッテ60を用いて放射線画像の記録(撮影)を
行なう際、函体61内にはバッド64に接するようにし
て蓄積性蛍光体シートIOが収められ、その後蓋体B3
が閉じられる。なおこの蓄積性蛍光体シートlOは、第
1図の装置で用いられた蓄積性蛍光体シート10と同様
に、BaFBr:Eu”蛍光体の層を有するものである
。上記のように蓋体63を閉じると、蓄積性蛍光体シー
トlOと蛍光体シ一ト30とが密着する状態となる。
この状態でカセッテ60にX線44を照射することによ
り、その中の蓄積性蛍光体シ一トエ0に、披写体43の
透過放射線画像情報が蓄積記録される。その際、X線4
4が照射された蛍光体シ一ト30から蛍光31が発せら
れ、この蛍光3lが蓄積性蛍光体シ一ト10に照射され
るので、この場合も第1図の装置におけるのと同様の作
用、効果が得られる。
なお第5図に示すように、函体61側に蛍光体シート3
0を固定し、この上に蓄積性蛍光体シ一ト10を配する
ように構戊してもよい。このカセッテ65を利用する際
には、蛍光体シ一ト30を透過したX線44が蓄積性蛍
光体シ一ト10に照射されるようになる。
なお以上説明した蛍光体シ一ト30は、それぞれ適宜カ
セッテ60、65から取り外せるようにしておくのが好
ましい。すなわちそのようにすれば、カセッテ60、6
5を、特に高線量の放射線が照射される場合以外にも利
用可能となる。これは第1図の放射線画像情報記録装置
においても同様で、蛍光体シ一ト30を、撮影位置の蓄
積性蛍光体シ一ト10に近接する位置から適宜退出可能
としておくのか?ましい。
また、蛍光体シート30を構成する蛍光体としては、前
述したGd202S:Tb3+蛍光体以外にも、例えば
X線照射により主に波長415 , 440 ,545
nmの蛍光を発するy2o2S : Tb3”蛍光体を
用いることができる。このY202s;Tb3+蛍光体
も、蓄積性蛍光体シ一ト1oのBaFBr:Eu2+蛍
光体の励起波長領域に含まれるものである。したがって
このY202S:Tb3+蛍光体を含む蛍光体シート3
0を用いて放射線画像情報の記録を行なう場合にも、蓄
積性蛍光体シート1oに蓄積されたX線エネルギーの一
部は蛍光3lの作用により、蓄積性蛍光体シ一ト10か
ら放出されるようになる。そこでこの場合も、蓄積性蛍
光体シートIOからの放射線画像情報読取りに際して、
輝尽発光光の発光レンジが低く抑えられることになる。
特に蓄積性蛍光体層よりも蛍光体シートを放射線源側に
配するような場合には、放射線吸収の大きいGd20■
S:Tb’+蛍光体のような重いものよりも、放射線吸
収の少ない軽いY2o2s:Tb3+蛍光体のようなも
のの方か好ましい。
さらに、蓄積性蛍光体、瞬時発光蛍光体としては上記の
ものに限らず、その輝尽励起波長と瞬時発光波長の組合
せを考慮して、既知のものから選ぶことができる。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明においては、放射線照射
を受けて蛍光体から発せられる蛍光が蓄積性蛍光体層に
照射されるようにしたので、該蓄積性蛍光体層に蓄積さ
れる放射線エネルギーのダイナミックレンジを抑え、よ
って蓄積性蛍光体シートから発せられる輝尽発光光の発
光レンジを圧縮することができる。したがって本発明に
よればミ高線量の放射線が照射された蓄積性蛍光体シー
トからも、輝尽発光光をその発光レンジ全域に亘って正
確に検出することができ、また記録画像の低線量照射部
分も高いコントラスト分解能で読み取ることが可能とな
る。
さらに本発明においては、著しく高レベルの放射線エネ
ルギーが蓄積性蛍光体層に蓄積されることがなくなるの
で、蓄積性蛍光体シートからの放射線画像情報読取りに
際して、該シートの高線量照射部分から著しく高レベル
のフレアによる発光や輝尽発光残光が生じることを防止
できる。したがって本発明によれば、これらのフレアや
輝尽発光残光のために本来観察したい記録部分のコント
ラストが低下してしまうことを防止でき、観察性に優れ
た高画質の放射線画像を再生可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による放射線画像情報記録
装置を示す概略側面図、 第2図は、本発明による蓄積性蛍光体シートの一実施例
を示す概略図、 第3図は、本発明による蓄積性蛍光体シートの別の実施
例を示す概略図、 第4図は、本発明によるカセッテの一実施例を示す概略
図、 第5図は、本発明によるカセッテの別の実施例を示す概
略図、 第6図と第7図はそれぞれ、本発明において用いられう
るBaFBr:Eu2+蛍光体の輝尽励起スペクトルと
、輝尽発光スペクトルを示すグラフ、第8図は、本発明
に係る放射線画像情報読取装置の一例を示す概略斜視図
である。 {0、50, 55・・・蓄積性蛍光体シート30・・
・蛍光体シ一ト31・・・蛍光42・・・放射線源  
    43、51・・・被写体44・・・X線   
     50A・・・支持体50B・・・バインダ 
    50C・・・蓄積性蛍光体50D・・・蛍光体
      60、85・・・カセッテ第 図 第 2 図 第 3 図 ! ! 第 4 図 / \ 第 6 図 二皮長(nml 第 7 図 汲表(nm)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)放射線の照射を受けた後、励起光の照射を受けて
    輝尽発光を示す蓄積性蛍光体の層を有する蓄積性蛍光体
    シートに、画像情報を有する放射線を照射して、該シー
    トに前記画像情報を蓄積記録する放射線画像情報記録方
    法において、 前記放射線を受けて前記蓄積性蛍光体の輝尽励起波長領
    域に含まれる蛍光を発する蛍光体を、前記蓄積性蛍光体
    の層と向き合うように層状に配し、この状態で前記放射
    線を蓄積性蛍光体シートに照射することを特徴とする放
    射線画像情報記録方法。
  2. (2)放射線の照射を受けた後、励起光の照射を受けて
    輝尽発光を示す蓄積性蛍光体の層を有する蓄積性蛍光体
    シートに、画像情報を有する放射線を照射して、該シー
    トに前記画像情報を蓄積記録する放射線画像情報記録装
    置において、 前記放射線を受けて前記蓄積性蛍光体の輝尽励起波長領
    域に含まれる蛍光を発する蛍光体の層を有する部材が、
    該層が放射線照射位置の蓄積性蛍光体シートに対して近
    接あるいは密接するように配設されていることを特徴と
    する放射線画像情報記録装置。
  3. (3)放射線の照射を受けた後、励起光の照射を受けて
    輝尽発光を示す蓄積性蛍光体の層を有する蓄積性蛍光体
    シートにおいて、 前記放射線を受けて前記蓄積性蛍光体の輝尽励起波長領
    域に含まれる蛍光を発する蛍光体が、前記蓄積性蛍光体
    の層と向き合う層状にして含まれていることを特徴とす
    る蓄積性蛍光体シート。
  4. (4)放射線の照射を受けた後、励起光の照射を受けて
    輝尽発光を示す蓄積性蛍光体の層を有する蓄積性蛍光体
    シートを収納するカセッテにおいて、前記放射線を受け
    て前記蓄積性蛍光体の励起波長領域に含まれる蛍光を発
    する蛍光体の層が、収納された蓄積性蛍光体シートの表
    面に対向するように配設されていることを特徴とするカ
    セッテ。
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