JPH0392270A - スプリングピンの製造方法 - Google Patents

スプリングピンの製造方法

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JPH0392270A
JPH0392270A JP23114189A JP23114189A JPH0392270A JP H0392270 A JPH0392270 A JP H0392270A JP 23114189 A JP23114189 A JP 23114189A JP 23114189 A JP23114189 A JP 23114189A JP H0392270 A JPH0392270 A JP H0392270A
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JP
Japan
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spring pin
shot
pin material
state
peening
Prior art date
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Pending
Application number
JP23114189A
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English (en)
Inventor
Katsunori Hanakawa
勝則 花川
Yoshihisa Miwa
能久 三輪
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスプリングピンの製造方法に関する。
(従来の技術) スプリングピンは,例えばロータリピストンエンジン用
のロータにおいてロータボス部とインタナルギャとを固
定する固定ビンとして用いられるが、このスプリングピ
ンの製造方法としては、特開昭64−34668号公報
に示すように、スプリングピン素材表面に表面梨地加工
を施し、次に,熱処理を施し、その後、所定のショット
ピーニングを施すものが知られている.この製造方法に
おいては、所定の表面梨地を損なうことなく、外周面に
十分な疲労強度を得ることができることになる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記製造方法においては、スプリングピンの外
周面に十分な疲労強度が得ることができる反面、スプリ
ングピンの内周面における疲労強度は、該スプリングピ
ンの外周面の疲労強度に比べて小さく、特に、レース用
等の高出力エンジンにおいては、スプリングピンの外周
面だけでなく内周面においても十分な疲労強度を得るこ
とが望まれている。
この対策としては,スプリングピンの内周面にショット
ピーニングを施して、該内周面に圧縮残留応力を付与す
ることが考えられる。
しかし、ショットピーニングを行うとしても、スプリン
グピンの成形加工後のショットピーニングとなるため、
ショット粒子を投射できる箇所は、スプリングピンの両
端側、あるいはスプリングピン外周のすき間からとなり
、ショットピーニングを行うことは非常に困難となる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は
,所定の表面梨地を損なうことなく,スプリングピンの
内・外周面の両面において十分な疲労強度を簡単に得る
ようにすることにある。
(問題を解決するための手段、作用) かかる目的を達成するために本発明にあっては、スプリ
ングピン素材表面に表面梨地加工を流し、次に、熱処理
を施し,その後、所定のショットピーニングを施すスプ
リングピンの製造方法において,前記表面梨地加工は、
完成成形状態よりも拡径した未完成成形状態のスプリン
グピン素材に対して行い、前記ショットピーニングは前
記未完成成形状態のスプリングピン素材を完成成形状態
に成形した後、該スプリングピン素材外周面に対して行
う,構成としてある。
上述の構成により、梨地加工を、完成成形状態よりも拡
径した未完成成形状態のスプリングピン素材に対して行
い、その後のショットピーニングを未完成成形状態のス
プリングピン素材を完成成形状態に成形した後に,該ス
プリングピン素材の外周面に対して行うようにしたこと
から、スプリングピン素材を未完成成形状態から完成成
形状態に成形することによってスプリングピン素材の内
周面に圧縮残留応力が生成されることになり、その一方
、スプリングピン素材外周面には、従来の所定のショッ
トピーニングによってスプリングピン素材を許容上限以
上に拡径することなく該スプリングピン素材の外周面に
圧縮残留応力を形成することができると共に、梨地加工
によって形成された梨地表面を許容下限以下にまで平滑
化することを防ぐことができることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図〜第7図において、lはスプリングピンで、該ス
プリングピンlは,第l図、第2図に示すように、薄板
によって略円柱状に形成されており、その断面形状は略
C字状となっている。
このスプリングピンlは、第3図、第4図に示すように
,ロータリピストンエンジン用のロータ2において、ロ
ータボス部3とインタナルギャ4とを固定する固定ビン
として用いられる。
すなわち、ロータ2は、偏心軸5によって支承され,図
示しないサイドハウジングに設けられたステーショナリ
ギャ6と該ロータ2に設けられたインタナルギャ4とが
噛合うことにより遊星回転運動をするようになっている
。このロータ2には,第3図の断面部分で示されるよう
に,ロータボス部3,ロータフランク7及び該ロータボ
ス部3とロータフランク7とを連結するリブ8により多
数の空間9が形成されており、この各空間9はロータ冷
却用のオイル通路として用いらている。前記インタナル
ギャ4は、ロータ2とは別に加工されており、このイン
タナルギャ4と前記ロータボス部3のリブ8の連結部材
とには圧入孔10がそれぞれ形成され,この両圧入孔l
O、IOに第4図に示すようにスプリングピンlを圧入
することによりインクナルギャ4はロータ2に固定され
ている。
このスプリングピンlの製造は、第5図に示す製造プロ
セスに従ってなされるようになっている。
■すなわち、先ず、材料としての鋼材を切断し、それを
、第6図に示すように、第7図(又は第l図)に示す完
成成形状態の外径寸法よりも大きくされた未完成成形状
態のスプリングピン素材11に成形加工する。
上記鋼材にはSK5、SUPIO,S65CM等が用い
られる。
上記スプリングピン素材11を完成成形状態の外径寸法
よりも大きい未完成成形状態とするのは、後の工程で,
スプリングピン素材11を完成成形状態とすることによ
って、スプリングピン素材11の内周面に圧縮残留応力
を形成するためである。この未完成成形状態においては
、外径寸法は、完成成形状態の外径寸法よりも5〜30
%の範囲で大きく成形することが好ましい。5%未満で
あると、スプリングピン素材11内周面への圧縮残留応
力の形成が不十分であり、30%を超えると、スプリン
グピン素材1l外周面にクラックの発生が懸念されるた
めである。
■次に,上記未完成成形状態のスプリングピン素材11
表面に表面梨地加工を施す。
上記のようにスプリングピン素材表面に表面梨地加工を
施すのは、スプリングピン素材11表面を梨地表面とし
て,前記圧入孔10に対する摩擦抵抗を大きくし、抜け
を防止するためである。
上記表面梨地加工としては、ショットビーニンングが代
用され、そのショット粒子としては、例えば粒子径が0
.6〜1,Ommのものが用いられる。
■次に、上記表面梨地加工が施されたスプリングピン素
材11に熱処理を施す。
上記熱処理には、調質処理又はオーステンパ処理の種類
があり、この熱処理は適宜選択される。
具体的には、例えば、鋼材がSK5でHRC48のもの
については,調質処理が選択され、820℃で1、5時
間の焼入れ、250℃で1時間の焼戻しが行われる。ま
た、鋼材がSUP l OでHRC47のものについて
は、オーステンパ処理が選択され、その中で.820℃
で1、5時間保持し、その後、400℃にまで温度を下
げ、その温度で2時間保持する処理が行われる。
■次に、未完成成形状態のスプリングピン素材1lを完
成成形状態に成形した後、該スプリングピン素材l1の
外周面に所定のショットピーニングを施す. ここでショットピーニングを行うのは、前述したように
,前工程においてスプリングピン素材1lを未完成成形
状態から完成成形状態に成形することによってスプリン
グピン素材11内周面に圧縮残留応力を形成するためで
あり、また、未完成成形状態でスプリングピン素材1l
の外周面にショットピーニングを行ったのでは、スプリ
ングピン素材1lを完成成形状態に成形すると,スブノ
ングビン素材1l外周面に引張応力が働くことになって
疲労強度が低下することになるからである。
上記ショットピーニングとしては、ショット粒子径がO
、2mm以下のショット粒子を用いることが好ましい。
これは、スプリングピン素材1lを許容上限以上に拡径
することなく、該スプリングピン素材11の外周面に圧
縮残留応力を形成すると共に、表面梨地加工によって形
成された梨地表面を、表面粗さが15〜30LLmの範
囲になるようにして許容下限以下にまで平滑化すること
を防ぐためである。
より好ましくは、 ショット粒子径:O、2mm以下 ショット硬さ:HRC46〜58 ショット粒子投射速度=40〜80m/seeショット
ピーニング時間=10〜300秒がよい。
ショット粒子径については、前述した通りであるが、シ
ョット硬さについてはHRC46未満では加工が不足し
て圧縮残留応力が小さく、HRC58を越えると、ショ
ットが割れ易く経済性が損われるからである。
ショット粒子投射速度については、40cm/sec未
満では加工カが不足し、80cm/seCを越えると,
表面梨地が損われ、また、ショットが割れ易くなるから
である。
ショットピーニング時間については.10秒未満ではシ
ョットピーニングの効果が不十分であり、300秒を越
えると、その効果が飽和し、経済的ではなくなるからで
ある。
このような工程の結果、所定の表面梨地を損うことなく
、製品としてのスプリングピン1の内・外周面の両面に
おいて、十分な疲労強度を簡単に得ることができること
になる。
上記製造方法に基づく効果は、表1に示す実験例につい
ての高出力エンジンでの耐久テスト結果により裏付ける
ことができる。表1には各実験例の特有の実験条件とそ
の結果とが記載されているが、共通の実験条件は下記の
ようになっている。
共通の実験条件 ■鋼材の種類: SK5 (HRC48)・・・調質処理SUP 1 0
 (HRC47) ・・・オーステンバ処理 ■スプリングピンlの形状、寸法(第1図、第2図参照
): 軸心方向長さQz =30mm 外径12t =6.5mm 板厚氾2=1.2mm ■梨地加工条件(ショットピーニングにて代用)ショッ
ト粒子径:0.6mm ショット硬さ:HRC46 ショット粒子投射速度:50m/secショットピーニ
ング時間: 30sec.■熱処理条件 前述の具体的な調質処理、或はオーステンパ処理 ■ショットピーニング条件 ショット粒子径:0.2mm ショット硬さ: HRC52 ショット粒子投射速度:60m/secショットピーニ
ング時間: 30sec.■高出力エンジンの耐久テス
ト条件 エンジン=3ロータ・ロータリエンジン出力:450P
S 回転数:8000r.p.m. テスト時間:100時間 (以下余白) 表1に表す結果によれば、本案1〜4については,前述
の厳しい高出力エンジンでの耐久テストをも満足するも
のとなった。これは、未完成成形状態から完成形成状態
にスプリングピン素材を成形することにより該スプリン
グピン素材内周面に圧縮残留応力が形成され、該スプリ
ングピン素材外周面には所定のショットピーニングによ
り圧縮残留応力が形成されるためであると考えられる。
なお、本案1〜4については、スプリングピンに要求さ
れる表面梨地等の基本的条件をも満足するものとなった
比較f4+ 1については、疲労強度不足となった。
これは、スプリングピン内周面への圧縮残留応力形成が
少ないためであると考えられる。
比較例2については、スプリングピンlの未完成成形状
態の外径寸法のアップ率が大きく、スプリングピン1の
組付後の内周測が降伏点に近いため、くり返し応力が加
わった場合にすぐ折損することになった。
比較例3、4については、スプリングピンl内周面にク
ラックが発生した。スプリングピンI内固面への圧縮残
留応力の形成が不十分なためと考えられる。
比較例5については、スプリングピンlは早期に折tO
シた。スプリングピン1の内・外周面への圧縮残留応力
の形成がないためであると考えられる。
(発明の効果) 本発明は以上述べたように、所定の表向梨地を損なうこ
となく,スプリングピンの内・外周面の両面において十
分な疲労強度を簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスプリングピンを示す正面図,第2図は第1図
の右側面図, 第3図はロータの部分断面正面図、 第4図はスプリングピンの組付状態を示す拡大縦断面図
、 第5図はスプリングピンの製造プロセスを示す図、 第6図は未完成成形状態のスプリングピン素材の外径寸
法を示す図, 第7図は完成形成状態のスプリングピン素材の外径寸法
を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スプリングピン素材表面に表面梨地加工を施し、
    次に熱処理を施し、その後、所定のショットピーニング
    を施すスプリングピンの製造方法において、 前記表面梨地加工は、完成成形状態よりも拡径した未完
    成成形状態のスプリングピン素材に対して行い、 前記ショットピーニングは前記未完成成形状態のスプリ
    ングピン素材を完成成形状態に成形した後、該スプリン
    グピン素材外周面に対して行う、 ことを特徴とするスプリングピンの製造方法。
JP23114189A 1989-09-06 1989-09-06 スプリングピンの製造方法 Pending JPH0392270A (ja)

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JP23114189A JPH0392270A (ja) 1989-09-06 1989-09-06 スプリングピンの製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008276143A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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