JPH03920A - 船外機の排気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は船外機の排気装置に係り、特に排気通路を改
良した船外機の排気装置に関する。

（従来の技術） 船外機は、第３図に示すように、ドライブシャフトハウ
ジング１の上部にエンジン２が搭載されてエンジンカバ
ー３で覆われ、ドライブシャフトハウジング１の下部に
はギアケース４が接合されてプロペラシャフト（図示せ
ず）が軸承され、このプロペラシャフトにプロペラ５が
取り付けられており、クランプブラケット６により船体
１５の尾部に装着されて、エンジン２の駆動力によりプ
ロペラ５が回転し、船体１５を推進させるものである。

このような船外機では、エンジン２の高速回転時に、エ
ンジン２から出た排気は、第４図に示すエンジン高回転
時、エキゾーストマニホールド８およびエキゾーストチ
ューブ９を通りエキゾーストチューブハウジング１０内
に至り、このエキゾーストチューブハウジング１０内か
らギアケース４を経てプロペラ５のボスから水中に排出
される。

また、エンジン２の低速回転時あるいはリバース時には
、エキゾーストチューブハウジング１０内に至った排気
は、エキゾーストマニホールド８のレリーズ排気回路（
図示せず）を通り、このエキゾーストマニホールド８お
よびドライブシャフトハウジング１間に排出され、そこ
から後方の大気中に排出される。

一方、エンジン冷却水は、ウォータポンプ１１によって
ギアケース４の吸込口１２（第３図）から吸い込まれ、
ウォータチューブ１３を通って揚水され、エキゾースト
マニホールド８およびエンジンホルダ７内の冷却通路を
経てエンジン２へ至り、このエンジン２を循環して冷却
する。冷却後の冷却水は、エンジンホルダ７およびエキ
ゾーストマニホールド８内の図示しない落ち水通路を通
ってエキゾーストチューブハウジング１０およびドライ
ブシャツ］・ハウジング１間の落ち水通路１４に導かれ
、ここからギアケース４を経て水中に排出される。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上述のような船外機では、エンジン２の高回
転時にも低回転時にも、エンジン２／Ｊ）らの排気は、
エンジンホルダ７、エキゾーストマニホールド８および
エキゾーストチューブ９を通りエキゾーストチューブハ
ウジング１０内へ排出され、排気経路が同一であるため
、エンジン２の高回転Ｒおよび低回転時における排気特
性を異ならせることができない。そのため、特にエンジ
ン出力がエンジン全回転域に亘り良好にできない欠点が
ある。

この発明は、上記事実を考慮してなされたちのであり、
エンジン低回転時および高回転時における排気特性を変
更して、エンジン出力を向上させることができる船外機
の排気ｇｉ置を提供することを目的とする。

〔発明の構成） （課題を解決するための手段） この発明は、エンジンの排気がドライブシャフトハウジ
ング内のエキゾーストマニホールドおよびエキゾースト
チューブを経て上記エキゾーストチューブを囲むエキゾ
ーストチューブハウジングに導かれ、このエキゾースト
チューブハウジング内からギアケース内を経て水中に排
出されるか、または上記エキゾーストチューブハウジン
グ内から前記エキゾーストマニホールドのレリーズ排気
回路を経て大気に排出され、一方、上記エンジンを冷却
した落ち水が、上記エキゾーストマニホールドを経て、
上記ドライブシャフトハウジングおよびエキゾーストチ
ューブハウジング間の落ち水通路に導かれ、上記ギアケ
ースを介して水中へ排出される船外機において、上記エ
キゾーストチューブはメイン排気通路およびサブ排気通
路を備え、このサブ排気通路は、連通孔を介してメイン
排気通路に連通されるとともに、上記レリーズ排気回路
にも連通され、さらに上′記エキゾーストマニホールド
の落ち水通路に連通されるとともに、その底部が上記エ
キゾーストチューブハウジング内にも連通されて、エン
ジン高回転時に上記エキシース］・マニホールドの落ち
水通路からの落ち水によって満たされるよう構成された
ことを特徴とするものである。

（作用） したがって、この発明に係る船外機の排気装置によれば
、エンジン高回転時にはエキゾーストチューブのサブ排
気通路が落ち水によって満たされるので、エキゾースト
マニホールドに至った排気は、エキゾーストチューブの
メイン排気通路のみを流れてエキゾーストチューブハウ
ジング内へ至る。

また、エンジン低回転時には、エキゾーストチューブの
サブ排気通路に落ち水が満たされないので、エキゾース
トマニホールドに至った排気は、エキゾーストチューブ
のメイン排気通路内を流れると共に、連通孔を介してエ
キゾーストチューブのサブ排気通路内へも流れ、その後
排気は、エキゾーストマニホールドのレリーズ排気回路
へ至る。

この場合、上記エキゾーストチューブのサブ排気通路は
排気共鳴室として機能するので、エンジン低回転時にお
ける新註合気の吹き汰けを防止できる。

このようにエンジンの回転数に応じて排気の流れが異な
り、ＩＪ￥気持性が変化するので、エンジンの低回転域
でもエンジン出力を向上させることができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明に係る船外機の排気装置の一実施例
が適用された船外機のドライブシャフトハウジング内を
示ず断面図である。

船外様のドライブシャフトハウジング２１内の上部には
エンジンホルダ２２が設置され、このエンジンホルダ２
２上にエンジン（図示Ｕず）が搭載される。また、ドラ
イブシャフトハウジング２１の下部に図示しないギアケ
ースが接合される。

さらに、ドライブシャフトハウジング２１の前方にはス
イベルブラケット２３およびクランプブラケット２４が
Ｒｎされる。これらのブラケット２３および２４を介し
て、船外殿は水平方向および鉛直方向に回転自在に船体
（図示せず）に取り付けられる。

さて、ドライブシャフトハウジング２１内の前方側には
、エンジンのクランクシャフトに連結されたドライブシ
ャフト２５が鉛直方向に配設される。このドライブシャ
フト２５は、ギアケース内の動力伝達１ａ構を介してプ
ロペラシャフトに動力を伝達し、プロペラを回転させる
。

ドライブシャフトハウジング２１の下部に配置されたウ
ォータポンプ２６はドライブシャフト２５によって駆動
され、ギアケースの吸込口（図示せず）から水を吸い込
んでウォータチューブ２７内へ冷却水として導く。この
ウォータチューブ２７は、ドライブシャフト２５の近傍
に、このドライブシャフト２５に沿って鉛直方向に延び
、後述のエキゾーストマニホールド２８およびエンジン
ホルダ２２を貫通してエンジンへ冷却水を導く。

一方、ドライブシャフトハウジング２１内の中央部およ
び後方側に（ま、エンジンホルダ２２の下部にエキゾー
ストマニホールド２８が固定される。

このエキゾーストマニホールド２８の下面には、エキゾ
ーストチューブ２９が固定されると共に、このエキゾー
ストチューブを囲むようにしてエキゾーストチューブハ
ウジング３０が固着される。

エキゾーストマニホールド２８は、エンジンホルダ２２
およびエキゾーストマニホールド２８の排気通路３１お
よび３２に連通されたメイン排気通路３３と、このメイ
ン排気通路３３と隔絶して設けられたサブ排気通路３４
とを備える。

メイン排気通路３３およびサブ排気通路３４は、エキゾ
ーストマニホールド２８に形成された連通孔３４Ａを介
して連通される。また、エキゾーストマニホールド２８
には１図示しないレリーズ排気回路が形成され、このレ
リーズ排気回路は１皺シーストチューブハウジング３０
内ばかりかサブ排気通路３４内にも連通される。したが
って、エンジン低回転時（第２図参照）には、連通孔３
４Ａを通ってサブ排気通路３４内へ流入した排気が、メ
イン排気通路３３内からエキゾーストチューブハウジン
グ３０内へ流入した排気と共に、レリーズ回路へ導かれ
る。

さらに、エキゾーストマニホールド２８には落ち水通路
３６が形成される。この落ら水通路３６は、エンジンホ
ルダ２２に形成された落ち水道路３５に連通されると共
に、ドライブシャフトハウジング２１とエキゾーストチ
ューブハウジング３０との間の落ち水通路３７にも連通
され、さらにエキゾーストチューブハウジング３０のサ
ブ排気通路３４にも連通される。したがって、エンジン
を冷却した落ち水は、エンジンホルダ２２の落ち水通路
３５からエキゾーストマニホールド２８の落ち水通路３
６を経て、落ち水通路３７内およびサブ排気通路３４内
へ流入する。

また、エキゾーストマニホールド２８にはオーバーフロ
ー通路３８が形成され、このオーバーフロー通路３８が
サブ排気通路３４の上端部と落ち水通路３７とを連通ず
る。したがって、サブ排気通路３４が落ち水で満杯にな
ったときには、この落ら水はオーバーフロー通路３８を
経て落ち水通路３７内へ流下する。

サブ排気通路３４の底部には排水バイブ３９が設置され
る。この排水バイブ３９は、サブ排気通路３４内とエキ
ゾーストチューブハウジング３０（外気と開放）内とを
連通ずる。したがって、エキゾーストマニホールド２８
の落ち水通路３６からの落ち水はサブ排気通路３４内へ
至った後、まず排水バイブ３９を通ってエキゾーストチ
ューブハウジング３０内へ流れる。

一般に、ウォータポンプ２６の揚水足は略エンジン回転
数に比例するので、サブ排気通路３４内に流下する落ち
水の姦はエンジン回転数に比例することになる。そこで
、排水バイブ３９の内径は、エンジン回転数約２００Ｏ
ｒｐｍ以下のときにサブ排気通路３４内へ流れた落ち水
を、殆ど全て排出し得る大きさに設定する。このように
排水バイブ３９の内径を設定すれば、エンジン回転数が
約２０００ｒｐｍｕ上になると、排水バイブ３つの排水
能力を上回る落ち水がサブ排気通路３４内へ流入するこ
とになるので、サブ排気通路３４内に落ら水が貯留され
ることになる。

次に、作用を説明する。

まず、エンジン高回転時における作用を第１図を参照し
て説明する。

エンジンからの排気は、エンジンホルダ２２の排気通路
３１１３よびエキゾーストマニホールド２８の排気通路
３２を通り、エキゾーストチューブ２９のメイン排気通
路３３内へ至る。一方、エンジンを冷却した落ち水は、
エンジンホルダ２２の落ら水通路３５およびエキゾース
トマニホールド２８の落ら水通路３６を経て、落ち水通
路３７内およびサブ排気通路３４内へ流下する。このエ
ンジン高回転時にはウォータポンプ２６の揚水ａが大き
いので、サブ排気通路３４内への落ち水流入Ｇは排水バ
イブ３９の排水能力を上回り、サブ排気通路３４内は落
ち水で満たされる。

したがって、■キシーストチューブ２９内へ至った排気
は、サブ排気通路３４内へ流入できずメイン排気通路３
３内のみへ流入し、このメイン排気通路３３内からエキ
ゾーストチューブハウジング３０内へ至って膨張し、ギ
アケース内を通り、プロペラボスから水中へ排出される
。このとき、サブ排気通路３４内から溢れた水は、オー
バーフロー通路３８を経て落ち水通路３７内へ流下する
。

次に、エンジン低回転時の作用を以下第２図を参照して
説明する。

エンジンを冷却して落ら水通路３５および３６へ至った
落ち水は、サブ排気通路３４内および落ち水通路３７内
へ流下する。このエンジン低回転時にはウォータポンプ
２６の揚水ｍが少ないので、サブ排気通路３４内へ至っ
た落ち水は、その殆どが排水バイブ３９からエキゾース
トチューブハウジング３０内へ排出される。そのため、
サブ排気通路３４内が空洞となり、排気共ｌ１１ｓ室と
して機能する。

したがって、エンジンからの排気は、エンジンホルダ２
２の排気通路３１Ｊ３よびエキゾーストマニホールド２
８の排気通路３２内を通り、メイン排気通路３３内へ導
かれると共に、連通孔３４Ａを経てサブ排気通路３４内
にも導かれる。これらメイン排気通路３３およびサブ排
気通路３４内の排気は、エキゾーストマニホールド２８
内のレリーズ排気回路から船外機の後方へ排出される。

このように、エンジン低回転時に、排気がサブ排気通路
３４内へも導かれることにより排気脈動が変更されて、
低回転時における新註合気の吹き抜けが防止され、吸気
の充填効率が良好になって、エンジン出力を向上させる
ことができる。

上記実施例によれば、エンジンの回転数に応じて排気の
流れが異なり、排気特性が変化するので、エンジンの低
回転域から高回転域に至る全域に亘ってエンジン出力を
向上させることができる。

また、サブ排気通路３４内に落ち水が流入し、このサブ
排気通路３４内へ排気も導かれるので、落ち水の貯溜量
を調整することにより、ＪＳＩ音特性も改善できる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明に係る船外機の排気装置によれ
ば、エキゾーストチューブがメイン排気通路およびサブ
排気通路を備え、このサブ排気通路は連通孔を介してメ
イン排気通路に連通されると共に、上記レリーズ排気回
路にも連通され、ざらに上記エキゾーストマニホールド
も落ち水通路に連通されると共に、その底部がエキゾー
ストチューブハウジング内にも連通されて、エンジン高
回転時に上記エキゾーストマニホールドの落ち水通路か
らの落ち水によって満たされるよう構成されたことから
、エンジンの回転数に応じて排気の流れが異なるので、
エンジン低回転時および高回転時の排気特性を変更して
エンジン出力を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明に係る船外機の排気装置
の一実施例が適用された船外機のドライブシャフトハウ
ジング内を示す断面図であり、第１図はエンジン高速時
における排気および落ち水の流れを、第２図はエンジン
低回転時における排気および落ち水の流れをそれぞれ示
ず図、第３図はこの発明が適用される船外はを示す仝体
側面図、第４図は従来の船外機の排気装置が適用された
船外機のドライブシャフトハウジング内を示す断面図で
ある。 ２１・・・ドライブシャフトハウジング、２８・・・エ
キゾーストマニホールド、２つ・・・エキゾーストチュ
ーブ、３０・・・エキゾーストチューブハウジング、３
３・・・メイン排気通路、３４・・・サブ排気通路、３
４Ａ・・・連通孔、３６．３７・・・落ち水通路、３９
・・・排水バイブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジンの排気がドライブシャフトハウジング内のエキ
   ゾーストマニホールドおよびエキゾーストチューブを経
   て上記エキゾーストチューブを囲むエキゾーストチュー
   ブハウジングに導かれ、このエキゾーストチューブハウ
   ジング内からギアケース内を経て水中に排出されるか、
   または上記エキゾーストチューブハウジング内から前記
   エキゾーストマニホールドのレリーズ排気回路を経て大
   気に排出され、一方、上記エンジンを冷却した落ち水が
   、上記エキゾーストマニホールドを経て、上記ドライブ
   シャフトハウジングおよびエキゾーストチューブハウジ
   ング間の落ち水通路に導かれ、上記ギアケースを介して
   水中へ排出される船外機において、上記エキゾーストチ
   ューブはメイン排気通路およびサブ排気通路を備え、こ
   のサブ排気通路は、連通孔を介してメイン排気通路に連
   通されるとともに、上記レリーズ排気回路にも連通され
   、さらに上記エキゾーストマニホールドの落ち水通路に
   連通されるとともに、その底部が上記エキゾーストチユ
   ーブハウジング内にも連通されて、エンジン高回転時に
   上記エキゾーストマニホールドの落ち水通路からの落ち
   水によって満たされるよう構成されたことを特徴とする
   船外機の排気装置。