JPH039161A - ショック低減機能付自動変速装置 - Google Patents

ショック低減機能付自動変速装置

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JPH039161A
JPH039161A JP1139879A JP13987989A JPH039161A JP H039161 A JPH039161 A JP H039161A JP 1139879 A JP1139879 A JP 1139879A JP 13987989 A JP13987989 A JP 13987989A JP H039161 A JPH039161 A JP H039161A
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JP
Japan
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clutch
brake
lock
automatic transmission
solenoid valve
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Pending
Application number
JP1139879A
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English (en)
Inventor
Yoshitami Saitou
斎藤 圭民
Nobuyuki Isono
磯野 信幸
Takumi Ishikawa
石川 拓巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH039161A publication Critical patent/JPH039161A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速装置の作動時に発生するシジックを
低減するための装置に関し、車両に搭載する電子制御自
動変速機およびその制御装置に利用できる。
(従来の技術) 従来より、低燃費の車両を実現するために、トルクコン
バータを有する車両において、走行状態に応じてトルク
コンバータの入出力軸間の係合・解放を行うロックア・
ンブクラッチを備える技術が知られている。この種の技
術は、例えば、特開昭56−35858号公報に開示さ
れている。
ロックアツプクラッチを解放状態から係合状態に移行さ
せると、エンジンのトルク変動はそのまま自動変速機に
伝達される。この過渡状態において、エンジン、自動変
速機、車輪の動力伝達系で共振がおこり、車室内で不快
なこもり音が聞こえることがある。
従来は、このようなこもり音対策のために、ダンパスプ
リングを設け、バネ定数を調整することにより動力伝達
系の共振点をロックアツプクラッチの係合時期と一致し
ないようにしていた。また、他の手段として、ロックア
ツプクラッチを完全に係合せず、スリップさせることに
より、エンジンのトルク変動を吸収しようとしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、ダンパスプリングのバネ定数調整を行う
場合では、車両毎にバネ定数やロックアツプ点の調整を
しなければならず、最適なロックアツプ点を設定できな
い。また、車両の特性を損ねるおそれがある。ロックア
ンプを係合させる度に振動が発生するとは限らない。そ
こで、係合・解放の度にロックアツプクラッチをスリッ
プさせる場合も、走行性能の低下をもたらすおそれがあ
る。更に、ロックアツプクラッチを作動させる機構は、
経年変化によりスリップ率が変化してしまうことが十分
に考えられるので、経年変化によりスリップ率が変化し
ない機構を考えなくてはならない。
このような振動発生は、ロックアツプクラッチだけに限
らず、他の類似の機構や、自動変速機内のクラッチ・ブ
レーキの係合時、解放時についても考えられる。
そこで、本発明においては、自動変速機を備える装置に
おいて、クラッチやブレーキの係合または解放時に振動
が発生した場合のみ、該振動および振動による騒音を抑
えることを、その技術的課題とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明において用いた技術的
手段は、自動変速機の騒音または振動を検出する騒音ま
たは振動検出手段と、エンジンと車輪間に存在するクラ
ッチまたはブレーキの切換中または切換直後に騒音また
は振動検出を行った場合、係合中のクラッチまたはブレ
ーキの係合割合を低下させる制御手段を備えたことであ
る。
(作用) 上記技術的手段によれば、自動変速機に振動が発生する
と、制御手段により係合中のクラッチまたはブレーキの
係合割合が低下する。このため、クラッチまたはブレー
キのスリップ率が増加し、トルクの伝達割合が低下する
。したがって、振動が発生したときのみ、こもり音の発
生が抑えられる。
上記技術的手段において、制御手段を、前記クラッチま
たはブレーキの切換中または切換直後に振動検出を行っ
た場合、係合中のクラッチまたはブレーキの係合を中断
し、解放させるようにすると、トルク変動の伝達が遮断
される。したがって、完全に振動の発生が抑えられる。
また、更に、係合中のクラッチまたはブレーキの解放後
に、該クラッチまたはブレーキを徐々に係合させるよう
にすると、徐々に振動が発生した場合の検出が容易にな
る。クラッチまたはブレーキはスリップしながら係合さ
れていく。したがって、どの点で振動発生が起きるのか
が明確になる。
上記技術的手段において、前記振動検出手段を、トルク
コンバータを含む自動変速機の内部または表面に取りつ
けられた加速度検出器とすると、自動変速機に騒音また
は振動が発生した場合、自動変速機付近に加速度が生じ
るため、騒音または振動ができる。したがって、振動発
生を簡易な検出器で検出できる。
上記技術的手段において、更に、係合中のクラッチまた
はブレーキを解放してから所定時間経過後に該クラッチ
またはブレーキを係合させるようにすると、騒音または
振動の発生時点と制御の再開時点が時間的にずれるので
、車両状態が変化し振動発生条件が異なってくる。また
、振動発生と解除のハンチングが防止できる。
(実施例) 以下、本発明を用いた一実施例を図面に基づいて説明す
る。本実施例においては、ロックアツプクラッチの制御
は自動変速機の制御回路内で同時に行っている。自動変
速機本体は4速(オーバードライブ付)のものを使用し
ている。
第1図を参照して、この自動変速機の構造を説明する。
オーバードライブ機構67の入力軸であるタービン軸6
0はトルクコンバータを介してエンジンと結合されてい
る。タービン軸60はトルクコンバータの出力軸となる
。このタービン軸60は遊星歯車装置のキャリア69に
連結されている。キャリア69により回転可能に支持さ
れたプラネタリピニオン70はODプラネタリギア61
を介して歯車変速機構68の入力軸71に連結されてい
る。またプラネタリピニオン70はサンギア72と噛み
合っている。キャリア69とサンギア72間には、OD
クラッチCOが配設されている。サンギア72とハウジ
ング62との間にはODブレーキBOが設けられている
。歯車変速機構68の入力軸71と中間軸73の間には
フォワードクラッチCIが設けられている。また、入力
軸73とサンギア軸66の間にはダイレクトクラッチC
2が設けられている。サンギア軸66とハウジング62
との間にはセカンドブレーキB1が設けられている。出
力軸65に連結されたキャリア74により回転可能に支
持されたプラネタリピニオン76はギアおよびキャリア
75を介して中間軸73と連結されている。また、プラ
ネタリピニオン76はサンギア軸66と噛み合っている
。プラネタリピニオン78はキャリア74およびサンギ
ア軸66と噛み合っている。プラネタリピニオン78と
ハウジング62との間には1stアンドRevブレーキ
B2が設けられている。
この自動変速機において、クラッチCo、CI。
C2およびブレーキBO,Bl、B2と変速段との関係
は下表のようになる。
O:係合 ×:非係合 筆1大 このクラッチCo、C1,C2およびブレーキBO,B
l、B2は第2図の油圧回路によりその係合・解放を制
御される。
第2図を参照すると、油溜め41より油圧ポンプ40に
よって汲み上げられた作動油は、ライン圧油路57に供
給される。ライン圧油路57の油圧(ライン圧)は、ラ
イン圧制御用ソレノイド38により制御されるスロット
ルバルブ43.第ルギエレータバルブ42の動作により
調圧されている。ライン圧制御用ソレノイド38は、デ
ユーティ比制御される。ライン圧制御用ソレノイド38
には所定周期のパルス信号が加えられ、そのパルス信号
のオン時間に応じて、その可動鉄芯の位置が定められる
。可動鉄芯は、スロットルバルブ43のオリフィス径を
調整する。オリフィス径が変更されるので、油路58a
の油圧が制御できる。
第ルギュレータバルブ42のバルブは油路58aの油圧
により駆動され、ライン圧油路57の油圧を調整する。
したがって、パルス信号のオン時間を変更することで、
ライン圧を調整することができる。ライン圧油路57の
油圧は、第1モジユレータパルプ56を介して、クラッ
チCO制御用ソレノイドバルブ30.クラッチ02制御
用ソレノイドバルブ31.ロックアツプリレー用ソレノ
イドバルブ36およびロックアツプデユーティ制御用ソ
レノイドバルブ37に供給される。また、ライン圧油路
57の油圧は、第2モジユレータバルブ54を介してブ
レーキ81制御用ソレノイドパルプ32.ブレーキ81
制御用ソレノイドパルプ33.ブレーキ82制御用ソレ
ノイドバルブ34に供給される。更に、ライン圧油路5
7の油圧は、ロックアツプコントロールバルブ46.マ
ニュアルバルブ4B、49.50および51に供給され
ている。ロックアツプコントロールバルブ46、マニュ
アルバルブ4B、49.50および51の出力にはそれ
ぞれロックアツプクラッチ47゜クラッチCO,クラッ
チC2,ブレーキB1およびブレーキBOが接続されて
いる。マニュアルバルブ53の出力は、バルブ52を介
してブレーキB2に接続されている。バルブ52は、ロ
ー リバース禁止用ソレノイドバルブ35を介してシフ
゛ト弁55に接続されている。シフト弁55は、シフト
レバ−の動作に対応して移動し、Pレンジ以外のときに
その内部にライン圧が加わるようになっている。また、
このシフト弁55は、R,P。
Nレンジ以外の時にはクラッチC1に油圧を加える。そ
して、L、2レンジのときにバルブ52へ油圧を供給し
、L、Rレンジのときにロー、リバース禁止用ソレノイ
ドバルブ35に油圧を供給する。
以上の構成により、クラッチCO制御用ソレノイドバル
ブ30が閉の時、マニュアルバルブ48は、クラッチC
Oに接続される管路の油を排出する。したがって、クラ
ッチCOは作動しない。ソレノイドバルブ30が開とな
ると、マニュアルバルブ48は、クラ・ンチCOに接続
される管路の油圧とソレノイドバルブ30に接続される
管路の油圧の差に応じてライン圧油路57とクラッチC
Oに接続される管路を接続または遮断する。したがって
、クラッチCOに加わる油圧はソレノイドバルブ30の
出力する圧に応じて調整される。ソレノイドバルブ30
は、その通電をデユーティ制御されることによって、出
力圧を調整している。このように、クラッチCO制御用
ソレノイドパルプ30を開けばマニュアルバルブ48の
弁が移動し、クラッチCO制御用ソレノイドバルブ30
に動作に応じた圧がクラッチCOに加わり、クラッチC
Oが係合される。クラッチCo!IJiill用ソレノ
イドバルブ3oを閉じればクラッチcoには油圧が加わ
らず、クラッチCOが解放される。
クラッチCIは、R,P、Nレンジ以外の時に油圧が加
わり係合され、その他のレンジのときには油圧が加わら
ず解放される。
クラッチC2においては、クラッチCIと同様に、クラ
ッチ02制御用ソレノイドバルブ31を開けばマニュア
ルバルブ49の弁が移動し、油圧がクラッチC2に加わ
り、クラッチCOが係合される。クラッチCOの係合状
態はクラッチ02制御用ソレノイドバルブ31への通電
状態により制御できる。クラッチ02制御用ソレノイド
バルブ31を閉じればクラッチC2には油圧が加わらず
、クラッチC2が解放される。ただし、シフト弁55に
よりり、2レンジのときにはマニュアルバルブ49に油
圧が供給され、クラッチ02制御用ソレノイドバルブ3
1の動きに関わらずクラッチC2への油圧をカットする
ようになっている。
ブレーキBOにおいては、ブレーキ81制御用ソレノイ
ドバルブ32を開けばマニュアルバルブ50の弁が移動
し、油圧がブレーキBOに加わらなくなり、ブレーキB
Oが解放される。ブレーキ81制御用ソレノイドバルブ
32を閉じればブレーキBOには油圧が加わり、ブレー
キBOが係合される。尚、クラッチCOが作動中はブレ
ーキB1制御用のマニュアルバルブ51に油圧が加わり
、ブレーキBOを強制的に解放するようにしている。
ブレーキB1においては、ブレーキ81制御用ソレノイ
ドバルブ33を開けばマニュアルバルブ51の弁が移動
し、油圧がブレーキB1に加わらなくなり、ブレーキB
1が解放される。ブレーキBIIIJm用ソレノイドバ
ルブ33を閉じればブレーキB1には油圧が加わり、ブ
レーキB1が係合される。尚、クラッチC1が作動中は
ブレーキB1制御用のマニュアルバルブ50に油圧が加
わり、ブレーキB1を強制的に解放するようにしている
ブレーキB2においては、ブレーキ82制御用ソレノイ
ドバルブ34を開けばマニュアルバルブ53の弁が移動
し、油圧がブレーキB2に加わわらなくなり、ブレーキ
B2が解放される。ブレーキ82制御用ソレノイドバル
ブ34を閉じればバルブ52を介してブレーキB2には
油圧が加わり、ブレーキB2が係合される。ただし、R
レンジおよびLレンジのときにロー、リバース禁止用ソ
レノイドバルブ35をオンとするとバルブ52に油圧が
加わりブレーキB2への油圧の供給をカットし、ブレー
キB2を解放させる。
第2レギユレータバルブ44は、スロットルバルブ43
の出力圧とライン圧に応じて、油路58bにセカンダリ
油圧を発生する。セカンダリ油圧はロックアツプリレー
バルブ45に与えられる。
ロックアツプリレーバルブ45は、ロックアツプリレー
用ソレノイドバルブ36により制御される。
ロックアツプリレー用ソレノイドバルブ36はノーマル
オープンのソレノイドバルブであり、オフ時に油路58
bと油路58cおよび油路58dと油路58eを接続す
る。オン時に油路58bと油路58dを接続する。油路
58cはトルクコンバータ59の作動室に接続されてい
る。油路58dはトルクコンバータ59とロックアツプ
リレーバルブ45を連結する。油路58eはロックアツ
プリレーバルブ45からの油をクーラー39に送る。
ロックア・シブデユーティ制御用ソレノイドバルブ37
はノーマルクローズのソレノイドバルブであり、デユー
ティ制御される。このロックアツプデユーティ制御用ソ
レノイドバルブ37がオフ時には、ロックアツプコント
ロールバルブ46は油路58cとドレイン46a間の接
続を遮断する。ロックアツプデユーティ制御用ソレノイ
ドバルブ37がデユーティ制御されると、そのデユーテ
ィ比に応じて油路58cとドレイン46a間のオリフィ
スが制御される、または油路58cからドレイン46a
へ排出される油の流量が制御される。油路58dから油
路58cへ油が流れるとロックアツプクラッチ47が作
動し、エンジンの出力軸とタービン軸60を直結し、ロ
ックアツプ状態とする。
以上の構成により、ロックアツプデユーティ制御用ソレ
ノイドバルブ37がオフ(デユーティ比0%)およびロ
ックアツプリレー用ソレノイドバルブ36がオフの場合
、セカンダリ−油が油路58Cを通してトルクコンバー
タ59の作動室に送られて、油路58dおよび油路58
eを介してクーラー39に送られる。この場合、ロック
アツプクラッチはオフとなる。ロックアツプリレー用ソ
レノイドバルブ36がオンとなると、セカンダリ−油が
油路58dを介してトルクコンバータ59の作動室に送
られる。このとき、ロックアツプデユーティ制御用ソレ
ノイドバルブ37が100%係合されていると、ロック
アツプクラッチ47は係合する。ロックアツプデユーテ
ィ制御用ソレノイドバルブ37をデユーティ制御すると
、トルクコンバータ59の作動室の油がデユーティ値に
応じてドレインに排出されるため、ロックアツプクラッ
チ47の係合状態を変えることができる。ロックアツプ
デユーティ制御用ソレノイドバルブ37のデユーティ比
を高めると、ドレインに排出される油量が少なくなり、
トルクコンバータ59の作動室内の圧力が高まり、ロッ
クアツプクラッチ47の係合比が高まる。ロックアツプ
デユーティ制御用ソレノイドバルブ37のデユーティ比
を低くすると、ドレインに排出される油量が多(なり、
トルクコンバータ59の作動室内の圧力が低くなり、ロ
ックアツプクラッチ47が滑りやすくなる。
ソレノイド38および各ソレノイドバルブ30〜37は
後述する電子制御回路により駆動され、走行条件に応じ
て各クラッチ・ブレーキが第1表の関係になるように制
御される。
第3図は油圧回路内の各ソレノイドバルブを駆動する電
子制御回路である。
車両に搭載されるバッテリ20の端子にはイグニッショ
ンスイッチ21を介して定電圧電源22の入力端が接続
されている。定電圧電源22の出力端には中央処理ユニ
ッl−CPUの電源端子■CCおよびGNDが接続され
ている。定電圧電源22はバッテリ20の出力電圧を中
央処理ユニ・ントCPUが動作可能な電圧に変換するた
めのものである。
中央処理ユニッ)CPUの各入力端子には、エンジン回
転センサ23.タービン回転センサ24゜出力軸回転セ
ンサ25.スロットルセンサ26゜ニュートラルスター
トスイッチ27および加速度センサ28が接続されてい
る。第3図では簡略のために各センサおよびスイッチの
入力インターフェースは省略している。
エンジン回転センサ23は、車両のエンジンの回転数を
検出するセンサである。エンジンの出力軸はトルクコン
バータの入力軸と同じであるので、このセンサはトルク
コンバータの入力軸の回転数検出手段でもある。エンジ
ン回転センサはエンジンの出力軸の近傍に配設され、エ
ンジンの回転数に応じた周波数を有するパルス信号を出
力する。
本実施例では、エンジン回転センサはエンジンの出力軸
に取りつけられたリングギアの歯に対向して設置された
電磁ピックアップ式の回転センサであり、リングギア1
回転に対し120パルスを出力する。この出力は中央処
理ユニットCPUに送信される。
タービン回転センサ24は、タービンの回転数を検出す
るセンサである。タービン軸はトルクコンバータの出力
軸と同じであるので、このセンサはトルクコンバータの
出力軸の回転数検出手段でもある。タービン回転センサ
はタービン回転軸の近傍に配設され、タービンの回転数
に応じた周波数を有するパルス信号を出力する。本実施
例では、タービン回転センサはタービン軸60に取りつ
けられたギアの歯に対向して設置された電磁ピ・ンクア
ップ式の回転センサであり、ギア1回転に対し57パル
スを出力する。この出力は中央処理ユニットCPUに送
信される。
変速機の出力軸回転センサ25は、自動変速機の出力軸
の回転数を検出するセンサである。出力軸回転センサは
自動変速機の出力軸の近傍に配設され、自動変速機の出
力軸の回転数に応じた周波数を有するパルス信号を出力
する。本実施例では、出力軸回転センサは出力軸に取り
つけられたギアの歯に対向して設置された電磁ピックア
ップ式の回転センサであり、ギア1回転に対し18パル
スを出力する。この出力は中央処理ユニッ1−CPUに
送信される。尚、出力軸回転センサは、本実施例では、
車両の速度を測定するためのものである。
自動変速機の出力軸と車輪の回転数の関係、および車輪
の径が明確に分かっておれば、車両の速度に換算できる
。この出力軸回転センサ25の代わりに、車両の速度を
検出する他の種類の車速センサを使用してもよい。
スロットルセンサ26は、エンジンのスロットルバルブ
の開度を検出するセンサである。スロットルセンサには
、スロットルバルブの回転角度をスイッチにより検出し
スロットルバルブの開度を分割するデジタル式1機械式
のスロットルセンサと、スロットルバルブの回転角度を
電圧値に変換り、A/Dコンバータを使用してスロット
ルバルブの開度を分割するアナログ式、電気式のスロッ
トルセンサがある。どちらか一方を使用すればよい。ス
ロットルセンサは、スロットルバルブの開度を8分割し
た信号を信号ラインから出力する。
全閉状態をθO1全開状態をθ7とする。θOとθ7の
間はθ1〜θ6とする。
ニュートラルスタートスイッチ27はシフトレバ−の位
置を検出するものであり、D(ドライブ)レンジスイッ
チ2 L(ロー)レンジスイッチ。
2(セカンド)レンジスイッチ、3(サード)レンジス
イッチ、Nにニュートラル)レンジスイッチ、R(リバ
ース)レンジスイッチおよびP(パーキング)レンジス
イッチを有し、D、L、2゜3、N、R,Pの各レンジ
を検出する。
加速度センサ28は、変速機本体またはトルクコンバー
タ上に取りつけられている。車両の振動を検出する振動
検出手段である。
中央処理ユニッ)CPUの各出力端子には、クラッチC
2制御用ソレノイドバルブ30.  クラッチC2制御
用ソレノイドバルブ31.ブレーキBOIIJ御用ソレ
ノイドバルブ32.ブレーキB1制御用ソレノイドバル
ブ33.ブレーキB2制御用ソレノイドバルブ34.ロ
ー、リバース禁止用ソレノイドバルブ35.ロックアツ
プリレー用ソレノイドバルブ36.ロックアツプデユー
ティ制御用ソレノイドバルブ37およびライン圧制御用
ソレノイド38が接続されている。第3図では筒路のた
めに各ソレノイドの出力インターフェースまたは駆動装
置は省略している。
各ソレノイドバルブはそれぞれ中央処理ユニットCPU
により制御される。中央処理ユニットcPUは、内部に
RAM、ROM等のメモリー タイマー、レジスタを有
している。イグニッションスインチがオンとなると、中
央処理ユニッ1−CPUに定電圧回路22を介して電圧
が供給されはじめる。中央処理ユニットCPUに電圧が
加わると、中央処理ユニッ)CPUは第4図のメインル
ーチンに沿った処理を実行し始める。
第4図は中央制御ユニットCPUのメインルーチンのフ
ローチャートである。
(メインルーチン) 中央制御ユニットCPUがスタートすると、まず、各入
出力ポートの入出力方向の設定、各メモリのイニシャラ
イズ、割り込みの有無の設定等が行われる(ステップ7
9a)。そのあと、入出力読み込みルーチンが実行され
、入力端子に接続された各センサ、スイッチの状態の読
み込みやノイズ除去、そして各センサ、スイッチの状態
に応じたデータの設定が行われる(ステップ79b)。
次に、回転数演算処理ルーチンが実行され、車速、ター
ビン回転数およびエンジン回転数の演算が行われる(ス
テップ79c)。出力軸と車軸のギア比および車輪の半
径は予め求められるので、出力軸回転数から車速を求め
ることができる。
回転数演算処理ルーチンの後は、変速判断ルーチンが実
行され、変速判断が行われる(ステップ79d)。変速
判断ルーチン内ではライン圧の設定も行われる。ライン
圧設定値はスロットル開度とタービン回転数により設定
される。ライン圧ソレノイドは、この設定値に従ってデ
ユーティ−駆動される。このルーチンにおいて、スロッ
トル開度と車速と現在のシフト段で予め作成されている
変速線図に基づいて変速判断の有無を判定している。次
に、変速処理ルーチンが実行され、変速処理が行われる
(ステップ79e)、ここでは変速判断が行われた場合
に、解放側のソレノイドバルブおよび係合側のソレノイ
ドバルブを設定する。
次に、ロックアツプ制御ルーチンが実行され、ロックア
ツプの処理が行われる(ステップ79f)。
最後に、出力制御ルーチンが実行され、出力制御が行わ
れる(ステップ79g)。出力制御では、変速開始時に
おけるパワーオンアップシフト、パワーオファツブジフ
トおよびダウンシフトの選択、変速中における変速状態
の決定およびソレノイドバルブへの信号出力が行われる
。尚、パワーオンアンプシフトはエンジンの駆動トルク
が高い場合のアップシフトのことであり、パワーオファ
ツブジフトはエンジンの駆動トルクが低い場合のアップ
シフトのことである。エンジンの駆動トルクの状態によ
り自動変速機の出力軸のトルク変動が大きくなるので、
制御時間の変更を行うことでショックの低減を図ってい
る。
(割り込みルーチン) 出力軸回転センサ、タービン回転センサ、エンジン回転
センサの出力はそれぞれ中央処理ユニットCPUの割り
込み入力端子に接続されており、割り込み端子の電圧レ
ベルが変わる度に、それぞれ、図示しないが、出力軸回
転センサ割り込みルーチン、タービン回転センサ割り込
みルーチン。
エンジン回転センサ割り込みルーチンが実行される。出
力軸回転センサ割り込みルーチンでは、まず割り込み時
の時刻をタイマーより読み取り、ここで、出力軸回転数
計算用の演算フラグをオンとする。したがって、メイン
ルーチンまたはサブルーチン内で演算フラグがオンとな
っているときに読み取った時刻を参照することで、出力
軸の回転数を計算することができる。タービン回転セン
サ割り込みルーチン、エンジン回転センサ割り込みルー
チンも同様である。
中央制御ユニットCPUには、第5図に示すような、一
定時間経過ごとに発生する定時割り込みを有している。
この実施例では、4δごとに定時割り込みルーチンが実
行される。ここでは、まず、制御に使用する各種のタイ
マーの減算が行われる。
ここで、減算されるタイマーには、変速用のタイマーの
他に、ロックアツプ制御用の3つのタイマーTLI、 
TL2. TLNがある。ロックアツプ制御用の各タイ
マーはメインルーチンまたはサブルーチン実行中に1以
上の任意の値をセットされると、定時割り込みルーチン
が実行される度に1だけ減算される。ただし、その値が
1であると1を保持する。したがって、最初に各タイマ
ーにセットされた値に相当する時間が経過するとタイマ
ーの値は工となり、タイマーが終了したことが判る。各
タイマーはメインルーチンまたはサブルーチン実行中に
0をセットされると、割り込みに入っても0を保持する
。後述するが、各タイマーはメインルーチンまたはサブ
ルーチン内で各タイマーの値が1になったことを確認し
たのちに0がセットされる。したがって、タイマーの値
が2以上であればタイマーが実行中であり、1であれば
タイマーが終了しており、0であればタイマーが既に完
了しているということが分かる。
尚、図示しないが、車両停止の判定は、この定時割り込
み内で行われる。
(ロックアツプ制御:第1実施例) 第6図はロックアツプ制御ルーチンの第1実施例のフロ
ーチャートである。
この制御中に使用されるタイマーにはTLI、 TL2
. TLNがある。タイマーTLIは、第7a図に示す
ように、ロックアツプのオン判断から所定時間だけロッ
クアツプクラッチのデユーティ比を0%のまま固定する
ために使用するタイマーである。
タイマーTL2は、第7a図に示すように、タイマーT
LI終了から所定時間だけロックアツプクラッチのデユ
ーティ比を25%に固定するために使用するタイマーで
ある。タイマーTLNは、ロックアツプクラッチの係合
完了から所定時間の間口ツクアップクラッチの解放を禁
止するためのタイマーであり、本実施例では、ロックア
ツプクラッチの係合直後を示すものとしても使用してい
る。
また、この制御中に使用されるフラグには振動検出中フ
ラグFACがある。振動検出中フラグFACは、振動検
出が行われた後、振動低減のための処理が行われる間に
立つフラグである。
更に、この制御中ではカウンタC5Dを使用する。
カウンタC3DはOと1の値をとる。カウンタC3Dの
値は、ロックアツプオン中かオフ中かを示す。
オフ中ばカウンタCSDの値はOに、オン中ばカウンタ
C3Dの値は1に設定される。
第6図を参照すると、ロックアツプ制御ルーチンが実行
された場合、タイマーTLNがOでないときには、先ず
、ロックアツプの可否の判断を行う(ステップ83)。
ここでは、1st時またはPR,N、Lレンジの時には
、ロックアツプをオフ・の判断、をする。1st時また
はP、R,N、Lレンジの時に、カウンタCSDが0の
とき、既にロックアツプはオフとなっているので、この
場合はロックアツプ変更禁止とする。また、2レンジの
ときにはO/Dは禁止されているので、この場合もロッ
クアツプをオフの判断をする。この条件以外の場合はロ
ックアツプ変更禁止とする。
ロックアツプ変更禁止と判断された場合には、何も処理
を行わない。したがって、ロックアツプは現状のままと
なる。
ロックアツプ判断でロックアツプ変更許可と判断された
場合には、レンジ、シフト位置、スロットル開度車速(
出力軸回転数)に基づき現在の領域判定が行われる。本
実施例のロックアツプ線図は第12図のようになってい
る。第12図はDレンジのロックアツプ線図であり、他
のレンジにも同様のロックアツプ線図が設定されている
。ロックアツプ線図は、オン領域およびオフ領域よりな
る。領域判定では現在のレンジ、シフト位置、スロット
ル開度において、このどちらの領域に現在車速が位置す
るかを判定する。中央処理ユニットCPU内には、各レ
ンジ、シフトスロットル開度におけるデユーティ切り替
わり時の車速データが収納されており、現在車速とこの
車速データの比較によって領域を判定する。領域判定後
、ロックアツプクラッチがオン領域にある場合にはオン
可能であると判断する。この後、カウンタCSDが1で
あれば、ロックアツプは既にオンになっているので、ロ
ックアツプオンの処理は行わず、ステップ109以降の
ロックアツプオフのための処理へと跳ぶ(ステップ95
)。カウンタcsDが0であれば、ロックアツプオンが
可能であるので、ステップ96〜103のロックアツプ
予備制御を介して、ステップ104〜10Bのロックア
ツプオン制御を実行する。
ロックアツプ予備制御では、制御開始時にはタイマーT
LIおよびTL2ともに0であるはずであるので、まず
タイマーTLIをセットしてロックアツプリレー用ソレ
ノイドバルブ36の出力用のフラグSLをオンとする。
尚、このフラグがオンの場合、出力制御ルーチンにおい
て、ロックアツプリレー用ソレノイドバルブ36がオン
制御される。
このタイマーTLIの実行中は、処理がスキップされる
。タイマーTLIが終了(TL1= 1 >すると、タ
イマーTLIを0としたあと、タイマーTL2をセット
して、ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ
37の出力用の変数SLDに25%を設定する。尚、出
力制御ルーチンにおいて、ロックアツプデユーティ制御
用ソレノイドバルブ37が変数SLDに代入された値だ
けデユーティ制御される。
ロックアツプオン制御では、タイマーTL2が終了する
まで処理を行わない、タイマーTL2が終了するとタイ
マーTL2にOを代入してタイマーTL2を完了させる
。タイマーTL2が完了または終了しているときには、
カウンタC3Oを1とし、ロックアツプがオンしたこと
を示す。そして、変数SLDを100%としロックアツ
プデユーティ制御用ソレノイドバルブ37を完全にオン
にする。また、タイマーTLNに所定値をセ・ントし、
タイマーTLNをスタートさせる。この所定値は車両に
応じた値である。車両に応じて任意の値を入れればよい
タイマーTLNが実行中はステップ151〜162が実
行される。タイマーTLNが2以上のとき、加速度セン
サ28の出力αが所定値αOを越えると、フラグFAC
が1となり、変数SLDを25%とする(ステップ15
2〜154)。その後、フラグFACが1の間は変数S
LDを所定値βづつ徐々に増大させ、変数SLDが10
0%を越えた時点でフラグFACを0とする(ステップ
156〜15B)。
タイマーTLNが割り込み処理により1となると、変数
SLDが100%を越えるまで変数SLDを所定値βづ
つ徐々に増大させ、変数SLDが100%を越えた時点
でフラグFACを0とし、タイマーTLNにOを代入し
、タイマーTLNを完了させる(ステップ159〜16
2)。これにより、次回のこのルーチンの実行時には、
再びステップ83のロックアツプ判断が行われるように
なる。
ロックアツプオフのための処理(ステップ110〜11
3)では、カウンタC5DをOとし、ロックアツプリレ
ー用ソレノイドバルブ36の出力用のフラグSLをオフ
として、変数SLDを0%にセットする。
前述のロックアツプ判断においてロツタアップ強制オフ
とされた場合には、このロックアツプオン制御が行われ
る。
上記処理の動作を第7図のタイムチャートを基に説明す
る。第7a図は通常時の動作、第7b図は振動発生時の
動作である。ロックアツプオフ時にロックアツプオン条
件が成立すると、ロックアツプリレー用ソレノイドバル
ブ36がオンされる。
その後、時間TLI秒経過後、ロックアツプデユーティ
制御用ソレノイドバルブ37が25%だけ係合される。
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37の
係合開始をTLI秒間待つ理由は、ロックアツプリレー
用ソレノイドバルブ36がオンとなりロックアツプリレ
ーバルブ45の油圧の流れが切り替わったとき、トルク
コンバータ内の作動室の油圧が安定するまでに時間がか
かるためである。つまり、時間TLIはロックアツプリ
レー用ソレノイドバルブ36がオンとなってからトルク
コンバータ内の作動室の油圧が安定するまでの時間より
求めればよい。ロックアツプデユーティ制御用ソレノイ
ドバルブ37を25%係合させると、トルクコンバータ
内のロックアツプクラッチに油圧が加わる。ただし、2
5%では実際にはロックアツプクラッチはクラッチとし
て作用しない。
つまりこの25%という値は、コックアップクラッチを
即座に動作可能とするための予備的なものであり、ロッ
クアツプクラッチが実際に作用しはじめる直前の割合か
ら求めた値である。時間TL2秒が経過すると、ロック
アツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37が100
%に係合される。
ロックアツプオフ判断がなされると、ロックアツプリレ
ー用ソレノイドバルブ36.ロックアツプデユーティ制
御用ソレノイドバルブ37を共にオフとし、ロックアツ
プクラッチを解除する。
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37を
100%係合した直後、即ちタイマーTLN実行中に、
加速度センサ28の出力が所定値α0より大きくなると
、その時点でロックアツプデユーティ制御用ソレノイド
バルブ37は25%係合に落とされる。その後時間とと
もに徐々に係合力を強める。このときの傾きはβとなる
。βの値はその車両に合った値をとればよい。所定値α
0も、加速度センサの取付は場所の設定の際に車両の加
速、減速、路面からの振動等の他の加速度と誤認しない
ような出力を加速度センサがだせるようにした上で、車
室内にこもり音がしはじめる点またはしない点に設定す
ればよい。前述したように25%係合はロックアツプク
ラッチが実際に作用しはじめる直前の割合であり、ロッ
クアツプクラッチは開放状態となる。したがって、ロッ
クアツプオンにより発生した振動は、この時点で弱まる
。ロックアツプクラッチは、この後時間をおいて係合さ
れるので、検出された振動は次の係合時には完全に収ま
っているはずである。
尚、本実施例では、クラッチの係合割合の減少後、徐々
に係合割合を造作させている最中にタイマーTLNが終
了しても、係合割合が100%になるまでは、そのまま
係合割合を増加させる制御を続行するようにしている。
(ロックアツプ制御:第2実施例) 第8図はロックアツプ制御ルーチンの第2実施例のフロ
ーチャートである。
第2実施例では、第1実施例(第6図)のステップ15
0〜162の代わりにステップ125〜132を置き、
ステップ107,108をステップ114〜118に置
き換えた形になっている。
コックアップの可否の判断、ロックアツプオフの処理は
第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
ロックアツプオン判断がなされ、カウンタC3Dが0で
あれば、ロックアツプオンが可能であるので、ステップ
96〜103のロックアンプ予備制御を介して、ステッ
プ104〜108のロックアツプオン制御を実行する。
ロックアツプ予備制御は第1実施例と同じであり、ロッ
クアツプリレー用ソレノイドバルブ36の出力用のフラ
グSLをオンとし、タイマーTLIをセント、タイマー
TLIが終了したあと、タイマーTL2をセットして、
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37の
出力用の変数SLDに25%を設定する。
タイマーTL2が終了すると、加速度センサ28の出力
値αが所定値α0より大きいかどうかを判断する(ステ
ップ114)。α0は第1実施例のそれと同じ値である
。加速度センサ28の出力値αが所定値α0より大きい
と、変数SLDを所定値εだけ低下させる(ステップ1
15)。加速度センサ28の出力値αが所定値α0より
小さいと、変数SLDを所定値γだけ上昇させる(ステ
ップ116)。変数SLDが100%を越えたときカウ
ンタC3Dを1とし、タイマーTLNをスタートさせ、
ロックアツプオンの制御を終了する。
タイマーTLNがスタートすると、次回の本ルーチンの
実行時には、ステップ126以降が実行される。タイマ
ーTLNが2以上であり、実行中には、加速度センサ2
8の出力値αが所定価αOより大きいかどうかを判断し
、加速度センサ28の出力値αが所定値αOより大きい
と、変数SLDを所定値εだけ低下させる(ステップ1
29)、加速度センサ28の出力値αが所定値αOより
小さいと、変数SLDが100%以上になるまで変数S
LDを所定値Tだけ上昇させる(ステップ130)。タ
イマーTLNが1となると、変数SLDが100%以上
になるまで変数SLDを所定値γだけ上昇させた後、タ
イマーTLNにOを代入し、タイマーTLNを完了させ
る(ステップ131−133)。
上記第2実施例の動作を第9図のタイムチャートを基に
説明する。第9a図は通常時の動作、第9b図は振動発
生時の動作である。ロックアツプオフ時にロックアツプ
オン条件が成立すると、ロックアツプリレー用ソレノイ
ドパルプ36がオンされる。その後、時間TLI秒経過
後、ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ3
7が25%だけ係合される。ここまでは、第1実施例と
同じである。時間TL2秒が経過すると、ロックアツプ
デユーティ制御用ソレノイドバルブ37の係合割合を傾
きγで100%になるまで徐々に増加させていく。
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37が
徐々に係合割合を増加させている間に、加速度センサ2
8の出力が所定値αOより大きくなると、その時点でロ
ックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37の係
合割合はε%だけ弱められる。したがって、発生した振
動は、この時点で弱まる。その後、係合割合は再び徐々
に増加しはじめる。再び加速度センサ28の出力が太き
くなると、係合割合は再び弱められる。
ロックアツプクラッチが完全に係合された後でも、タイ
マーTLNが実行中は、振動発生に応じて同様の処理が
なされる。尚、クラッチの係合から解放までの時間を短
くしたい場合には、ステップ125〜133までの処理
を取り除けばよい。
また、この実施例では、クラッチの係合割合をε%だけ
弱めるようにしているが、−気に解放。
即ち係合割合が本実施例の25%以下になるようにして
もよい。
(ロックアツプ制御:第3実施例) 第10図はロックアツプ制御ルーチンの第3実施例のフ
ローチャートである。
第3実施例では、第1実施例(第6図)のステップ15
0〜162を取り除き、ステップ107゜108をステ
ップ119〜124に置き換えた形になっている。
ロックアツプの可否の判断、ロックアツプオフの処理は
第1実施例と同じであるので、説明を省略する。
ロックアツプオン判断がなされ、カウンタC5Dが0で
あれば、ロックアツプオンが可能であるので、ステップ
96〜103のロックアツプ予備制御を介して、ステッ
プ104〜108のロックアツプオン制御を実行する。
ロックアツプ予備制御は第1実施例と同じであり、ロッ
クアツプリレー用ソレノイドバルブ36の出力用のフラ
グSLをオンとし、タイマーTLIをセット、タイマー
TLIが終了したあと、タイマーTL2をセットして、
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37の
出力用の変数SLDに25%を設定する。
タイマーTL2が終了すると、加速度センサ28の出力
値αが所定値α0より大きいかどうかを判断する(ステ
ップ119)。加速度センサ28の出力値αが所定値α
0より大きいと、係合するときの傾きを示す変数りに値
δを代入する(ステップ121)。加速度センサ28の
出力値αが所定値α0より小さいと、変数りに値γを代
入する(ステップ120)。そして、どちらの場合も変
数SLDを変数りだけ増加させる。変数SLDが100
%を越えたときカウンタCSDを1とし、ロックアツプ
オンの制御を終了する。
上記第3実施例の動作を第11図のタイムチャートを基
に説明する。第11a図は通常時の動作、第11b図は
振動発生時の動作である。第3実施例の通常時の動作は
第2実施例の動作と同じになる。
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ37が
徐々に係合割合を傾きγで増加させている間に、加速度
センサ28の出力が所定値αOより大きくなると、その
後の傾きはδに変更される。
δをTより小さく設定しておけば、通常の場合よりもク
ラッチが滑っている時間が長くなる。したがって、振動
の大きさは弱められる。
本実施例においては、振動の発生をロックアツプクラッ
チのオンのときのみに限って対策した実施例を述べたが
、同様の技術を使用して、ロックアツプのオフや他のク
ラッチ・ブレーキ、例えば変速用のクラッチCo、C2
やブレーキ81〜3等のクラッチ・ブレーキにも適用で
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明においては、自動変速機の
振動を検出する振動検出手段(加速度センサ)、エンジ
ンと車輪間に存在するクラッチまたはブレーキの切換中
または切換直後に振動検出を行った場合、係合中のクラ
ッチまたはブレーキの係合割合を低下させる制御手段(
電子制御回路。
ステップ154またはステップ115.ステップ129
またはステップ121)を備えたので、クラッチまたは
ブレーキの係合により振動が発生した場合に、その振動
を抑えることができる。振動が発生しない場合には従来
の動作と全く同じ働きをするので、通常時の性能の低下
はない。
更に、制御手段を、クラッチまたはブレーキの切換中ま
たは切換直後に振動検出を行った場合、係合中のクラッ
チまたはブレーキの係合を中断し、開放させる制御手段
(電子制御回路、ステップ154)とすれば、確実に振
動の発生が解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である電子制御自動変速装置
の自動変速機を示す。 第2図は第1図の自動変速機を駆動する油圧回路を示す
。 第3図は第2図の油圧回路を制御する電子制御回路を示
す。 第4図は第3図の電子制御回路のCPUのメインルーチ
ンのフローチャートである。 第5図は第3図の電子制御回路のCPUの定時割り込み
ルーチンのフローチャートである。 第6図、第8図および第10図は、それぞれ第4図のロ
ックアツプ制御ルーチンの第1実施例。 第2実施例および第3実施例の詳細なフローチャートで
ある。 第7a図、第7b図、第9a図、第9b図、第11a図
および第11b図は、それぞれ第1実施例、第2実施例
および第3実施例のタイムチャートある。 第12図は、本実施例のロックアツプ線図である。 21・・・イグニッションスイッチ、 23・・・エンジン回転センサ、 24・・・タービン回転センサ、 25・・・出力軸回転センサ、 26・・・スロットルセンサ、 27・・・ニュートラルスタートスイッチ、28・・・
加速度センサ(騒音検出手段、振動検出手段)、 30・・・クラッチ02制御用ソレノイドバルブ31・
・・クラッチ02制御用ソレノイドバルブ32・・・ブ
レーキ81制御用ソレノイドバルブ33・・・ブレーキ
81制御用ソレノイドバルブ34・・・ブレーキ82制
御用ソレノイドバルブ35・・・ロー、リバース禁止用
ソレノイドバルブ、 ロックアツプリレー用ソレノイドバルブ3637・・・
ロックアツプデユーティ制御用ソレノイドバルブ、 38・・・ライン圧制御用ソレノイド、39・・・クー
ラー 40・・・油圧ポンプ、 ・・油溜め、 ・・第1モジユレータバルブ、 ・・スロットルバルブ、 ・・第2レギユレータバルブ、 ・・ロックアツプリレーバルブ、 ・・ロックアツプコントロールバルブ、・・ロックアツ
プクラッチ(クラッチ)、49.50および51・・・
マニュアルバ41 ・ 42 ・ 43 ・ 44 ・ 45 ・ 46 ・ 47 ・ 48゜ ルブ、 52・ 53・ 54・ 55・ 56・ 57・ 58a。 油路、 59・・ 60・・ 61・・ ・バルブ、 ・マニュアルバルブ、 ・第2モジユレータパルプ、 ・シフト弁、 ・第1モジユレータバルブ、 ・ライン圧油路、 58b、58c、58d、58e ・トルクコンバータ、 ・タービン軸、 ・ODプラネタリギア、 62・・・ハウジング、 65・・・出力軸、 66・・・サンギア軸、 67・・・オーバードライブ機構、 68・・・歯車変速機構、 69・・・キャリア、 70・・・プラネタリピニオン、 71・・・入力軸、 72・・・サンギア、 73・・・中間軸、 74.75・・・キャリア、 76.78・・・プラネタリピニオン、NE  ・・・
エンジン回転数、 NT  ・・・タービン回転数、 NO・・・出力軸回転数、 θ・・・スロットル開度、 SL、FAC・・・フラグ、 TLI、 TL2・・・タイマー C3D・・・カウンタ、 SLD、D・・・変数、 BO・ ・ B 1 ・ ・ B2 ・ ・ CO・ ・ C1・ ・ C2・ ・ CPU ・ ・ODブレーキ、 ・セカンドプレー千、 ・1stアンドRevブレーキ、 ・ODクラッチ、 ・フォワードクラッチ、 ・ダイレクトクラッチ、 ・・中央処理ユニット(制御手段)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自動変速機の騒音を検出する騒音検出手段;エン
    ジンと車輪間に存在するクラッチまたはブレーキの切換
    中または切換直後に騒音検出を行った場合、係合中のク
    ラッチまたはブレーキの係合割合を低下させる制御手段
    ; を備えた自動変速装置。
  2. (2)前記騒音検出手段は、トルクコンバータを含む自
    動変速機の内部または表面に取りつけられた加速度検出
    器である、請求項1記載の自動変速装置。
  3. (3)自動変速機の振動を検出する振動検出手段エンジ
    ンと車輪間に存在するクラッチまたはブレーキの切換中
    または切換直後に振動検出を行った場合、係合中のクラ
    ッチまたはブレーキの係合割合を低下させる制御手段; を備えた自動変速装置。
  4. (4)前記振動検出手段は、トルクコンバータを含む自
    動変速機の内部または表面に取りつけられた加速度検出
    器である、請求項2記載の自動変速装置。
  5. (5)前記制御手段は、前記クラッチまたはブレーキの
    切換中または切換直後に振動検出を行った場合、係合中
    のクラッチまたはブレーキの係合を中断し、解放させる
    制御手段である請求項1または3記載の自動変速装置。
  6. (6)前記制御装置は、更に、係合中のクラッチまたは
    ブレーキの解放後に、該クラッチまたはブレーキを徐々
    に係合させることを特徴とする請求項5記載の自動変速
    装置。
  7. (7)前記制御装置は、更に、係合中のクラッチまたは
    ブレーキを解放してから所定時間経過後に該クラッチま
    たはブレーキを係合させることを特徴とする請求項1ま
    たは3記載の自動変速装置。
  8. (8)前記自動変速機はトルクコンバータの入力と出力
    を直結するためのロックアップクラッチを有し、前記制
    御装置により制御されるクラッチまたはブレーキは、該
    ロックアップクラッチの制御用のクラッチまたはブレー
    キである、請求項1または3記載の自動変速装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0584457A1 (de) * 1992-08-26 1994-03-02 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur geregelten Zu- und Abkopplung der Fahrkupplung im Getriebe eines Fahrzeuges
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