JPH0390142A - 縫合針の加工方法 - Google Patents

縫合針の加工方法

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JPH0390142A
JPH0390142A JP1227454A JP22745489A JPH0390142A JP H0390142 A JPH0390142 A JP H0390142A JP 1227454 A JP1227454 A JP 1227454A JP 22745489 A JP22745489 A JP 22745489A JP H0390142 A JPH0390142 A JP H0390142A
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needle
cutting edge
suture needle
processing
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Kanji Matsutani
貫司 松谷
Tadashi Otsuka
忠 大塚
Masaaki Matsutani
正明 松谷
Yoshimasa Tochimura
美正 栃村
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Matsutani Seisakusho Co Ltd
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/04Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06Needles ; Sutures; Needle-suture combinations; Holders or packages for needles or suture materials
    • A61B17/06066Needles, e.g. needle tip configurations

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  • Veterinary Medicine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 本発明は医療用に用いられる縫合針及びその加工方法に
関するものである。
〈従来の技術〉 医療用に用いられる縫合針には、テーパポイント型と呼
ばれる鋭利な針先を有するテーパ状の縫合針と、カッテ
ィングエツジ型と呼ばれる鋭利な針先と鋭利な切刃を有
する多角形状の縫合針とがある。また縫合針に対する縫
合糸の取り付は形態に応じてアイド針及びアイレス針が
ある。そしてこれらの縫合針を生体の縫合部位の性質に
応じて選択的に用いて縫合している。
前記縫合針には、刺通抵抗の小さいこと、及び切れ味の
良さが持続すること等の特性を有することが要求されて
いる。特に、カッティングエツジ型縫合針にあっては、
生体Mi織を縫合する際に該組織を切開しつつ縫合針を
挿通して縫合するため、針先及び切刃に於ける切れ味が
持続することが強く要求されている。
前記要求に対応するため、カッティングエツジ型縫合針
では、冷間線引き加工を施されたオーステナイト系ステ
ンレスの線を所定の長さに切断すると共に、咳線を軸方
向に機械的手段によって研削加工することで針先及び切
刃を形成している。
このようにして形成された針先及び切刃は非常に鋭利な
形状を有しているが、縫合針の表面は研削砥粒による微
細な凹凸を有している。
〈発明が解決しようとした!!Ill!>上記の如く構
成した同一仕様のカッティングエツジ型縫合針を複数用
い、ポリエステルシートに対する刺通抵抗を測定した場
合、縫合針によって刺通抵抗の計測値にバラツキが生じ
るここがある。
前記バラツキの発生原因を追及したところ、個々の縫合
針の針先或いは切刃に付着したバリの状態に影響される
ことが明らかとなった。
即ち、縫合針の針先或いは切刃に付着したバリの量及び
形状等が刺通性に悪影響を与えるものである。また前記
バリの量及び形状は、個々の縫合針によって微妙に異な
っており、このため、刺通抵抗の計測値にバラツキが生
じるものである。
針先或いは切刃にバリの付着した縫合針を用いて生体組
織を刺通する際に、針先及び切刃によって切開された生
体&IImの一部が切除されてバリに付着し、該組織に
よってバリを付着した針先或いは切刃が覆われることか
ら、刺通回数の増加に伴って刺通抵抗が増大すると共に
切れ味が損なわれるものである。
従来の縫合針の加工工程に於いて、所定の形状に底形し
た縫合針の素材をアイド針にあってはテンパー処理した
後、またアイレス針にあってはテンパー処理及び糸取付
穴部をアニーリング処理した後、前記テンパー処理又は
テンパー処理及びアニーリング処理した際に発生する酸
化皮膜を除去することを目的として化学研磨処理を実施
している。
前記化学研磨処理は以下の条件によって実施している。
即ち、テンパー処理を実施した縫合針の素材に対する研
磨処理は、処理液として約97℃に設定した25%の王
水液を用い、処理時間を約60秒に設定することで酸化
皮膜を除去している。またテンパー処理及びアニーリン
グ処理を実施した素材に対する研磨処理は、前記処理液
を用い、処理時間を約90秒に設定することで酸化皮膜
を除去している。
このように、従来技術に於いて、化学研磨処理工程に於
いて要求されることは、テンパー処理又はテンパー処理
及びアニーリング処理によって生じた酸化皮膜を除去す
ることであり、縫合針の切刃に付着したバリ処理を行う
ことについては全く無関心である。このため、前記化学
研磨処理工程に於いて切刃に付着したバリが除去される
か否かは全く管理されていないのが実情である。
本発明の目的は、針先及び切刃に付着したバリを除去す
ると共に鋭利な針先と切刃を有する縫合針を提供するこ
と、及び切刃に付着したバリの状態に応じて研磨処理の
処理条件を変化させ、或いは研磨処理に於ける処理条件
を固定して該処理条件のもとに研磨除去し得る研磨厚さ
に応じて機械研削条件を変化させることで、切刃に付着
したバリを確実に除去することが出来る加工方法を提供
するものである。
く課題を解決するための手段〉 上記!1題を解決するための本発明に係る縫合針は、&
l織を切開するための切刃を有する縫合針であって、縫
合針の素材を所定の研削条件に設定した機械的研削手段
によって研削して針先及び切刃を形成すると共に、前記
素材に所定の処理条件に設定した化学研磨処理又は電解
研磨処理を施すことによって、前記針先及び切刃に付着
したバリを除去すると共に鋭利な針先及び切刃を構成し
たものである。
また縫合針の加工方法は、機械研削によって針先及び切
刃を形成した縫合針の素材に対し、該素材に付着したバ
リの状態に応じて化学研磨工程又は電解研磨工程に於け
る処理条件を変化させて処理を行うことを特徴としたも
のである。
前記加工方法に於いて、変化させる処理条件を化学研磨
工程に於ける場合には、処理時間、処理液の組成、処理
温度とし、また電解研磨工程に於ける場合には、処理時
間、処理液のIkl戒、処理温度、電流密度として設定
することが好ましい。
また他の縫合針の加工方法は、予め化学研磨工程又は電
解研磨工程に於ける処理条件を設定し、前記処理条件に
於ける研磨厚さに応じて縫合針の素材に対し針先及び切
刃を形成する機械研削工程に於ける研削条件を変化させ
ることを特徴としたものである。
前記加工方法に於いて、変化させる研削条件を針材の砥
石に対する押しつけ力として設定することが好ましい。
(作用〉 上記縫合針によれば、縫合針の素材を所定の研削条件に
設定した機械的研削手段によって研削して針先及び切刃
を形成し、該素材に所定の処理条件に設定した化学研磨
処理又は電解研磨処理(以下r研磨1或いはr研磨処理
jという)を施すことによって、前記針先及び切刃に付
着したバリを除去すると共に鋭利な針先及び切刃を横取
したので、良好な刺通性を有し、且つ刺通回数が増加し
ても刺通性が損なわれることが無い。
上記第1の加工方法に於いて、縫合針の素材を機械研削
して針先及び切刃を底形した場合、針先或いは切刃には
バリが付着する。前記バリの状態は、研削手段、押しつ
け力等の研削条件によって異なるが、研磨工程に於ける
処理条件をバリの状態に応じて変化させることで、該バ
リを除去することが出来る。
即ち、縫合針の素材に付着しているバリが大きい場合、
或いは針先又は切刃とバリとの付着部分が大きい場合に
は、研磨工程に於ける処理条件、例えば化学研磨処理に
あっては、処理時間、処理液の組成、処理温度、また電
解研磨処理にあっては、処理時間、処理液の組成、処理
温度、電流密度等を単独に或いは組み合わせて変化させ
ることによって、縫合針の切刃の形状に悪影響を及ぼす
こと無くバリを除去することが出来る。
上記第2の加工方法に於いて、予め研磨工程に於ける処
理液濃度、処理温度、処理時間等の処理条件を設定した
場合、該研磨工程に於ける研磨厚さを現定することが出
来る。従って、機械研削工程に於いて、縫合針の素材に
形成した針先或いは切刃に付着するバリの状態を、前記
研磨厚さに応じた厚さで形成すれは該バリを研磨処理に
よって除去することが出来る。
即ち、縫合針の素材を機械研削する際に、研磨工程に於
ける研磨厚さに応じて砥石に対する押しつけ力を変化さ
せることで、針先或いは切刃に付着するバリの厚さを規
定すると共に、バリの付着した素材を研磨処理すること
で、該バリを除去することが出来る。
〈実施例〉 以下本発明に係る縫合針及び前記縫合針の加工方法の実
施例について図を用いて説明する。
第1図は縫合針の説明図、第2図(^)〜(C)は縫合
針に付着したバリの説明図、第3図(A)、(B)乃至
第6図(A) 、 (B)は縫合針の針先及び切刃の拡
大説明図、第7図は刺通抵抗の測定装置の説明図、第8
図は第7図の要部説明図、第9図は測定結果の説明図で
ある。
第1図はカッティングエツジ型の縫合針1を示しており
、先端に針先1aが形成されると共に、胴部lbは多角
形状(本実施例では三角形状に形成している)に形成さ
れ、且つ元端には縫合糸を取り付けるための穴1cが形
成されている。三角形状を有する胴部1bに於いて、各
稜線の針先laの近傍に切刃1dが構成されており、ま
た各稜線を結んで平面1eが形成されている。
前記縫合針lは後述する加工方法に基づいて加工された
ものであり、針先1a及び切刃1dにはバリが付着する
ことが無く、且つ切刃1dは鋭利な状態で形成されてい
る。
前記縫合針1を用いて生体組織を縫合する場合、針先1
a及び切刃1dによって円滑に生体組織を切開して縫合
針1を挿通することが可能である。
また縫合針1による生体組織の切開、及び縫合針1の挿
通に際し、該縫合針1の針先1aから切刃ldに至る稜
線にバリの付着による微細な凹凸が無く、従って、針先
1a、切刃1dに生体&fl織が付着することがない、
このため、常に針先la。
切刃1dが鋭利な状態で露出することから、刺通回数が
増加しても良好な刺通性を維持することが可能であり、
切れ味が損なわれることがない。
ここで、前記縫合針lの製造工程について簡単に説明す
る。
先ず、所定の径を有するオーステナイト系ステンレスの
線材を冷間線引き加工によって加工すべき縫合針の径と
等しい径に伸線する。前記線を所定の長さに切断して素
材とし、該素材を機械的研削手段によって研削して、針
先1a、切刃1d平面1eを形成する。
次いでドリル、レーザービーム、電子ビーム等の加工手
段を用いて元端に穴1cを形成する。前記の如くして針
先1a、切刃1d、平面1e、穴lcを形成した素材を
所定の形状に屈曲させた後、研磨処理を施すことで針先
1a、切刃1dに付着したバリを除去すると共に、機械
的研削によって平面1eに生じた微細な凹凸を除去する
そしてバリを除去した素材を不活性雰囲気中に於いて、
テンパー処理を施すことで残留応力を時効処理すると共
に、穴1cの近傍をアニーリング処理することで縫合針
lを得ている。前記テンパー処理又はテンパー処理及び
アニーリング処理を不活性雰囲気中で行うことによって
、素材の表面に酸化皮膜が生じることが無い。
前記機械研削工程に於いて必然的にバリ2が発生し、第
2図(A)及び第3図(A) 、 (B)に示すように
、縫合針lの針先1a及び切刃1dに付着する。
前記バリ2は第2図(B)に示すように、縫合針1の稜
線と結合部2aによって結合しており、バリ2を除去す
る際には結合部2aの大きさが問題となる。特に、縫合
針1の太さは60−〜1.40uと非常に細いため、前
記バリ2を機械的研磨手段によって除去することは不可
能である。また例え機械的研磨手段によってバリ2を除
去し得たとしても、新たなバリの発生を防止することは
不可能である。
このため、本発明に係る第1の加工方法にあっては、バ
リ2を化学研磨又は電解研磨等の研磨処理によって除去
するものである。特に、縫合針lに対するバリ2の付着
状態に応じて前記研磨処理条件を変化させることによっ
て、バリ2を除去するものである。また本発明に係る第
2の加工方法にあっては、研磨処理条件を一定の条件下
に設定して研磨除去し得る厚さを規定すると共に、機械
研削条件を変化させて、縫合針lに付着するバリ2に前
記研磨厚さと等しい厚さの結合部2aを形成させること
によって、機械研削した後の縫合針lを研磨処理して該
縫合針lに付着したバリ2を除去するものである。
即ち、バリの付着した縫合針を何等条件を与えること無
く研磨した場合、バリの除去を管理することは出来ない
0例えば、研磨時間が短い場合には、バリは除去される
こと無く縫合針に付着した状態で製品化されることとな
り、また研磨時間が長い場合には、バリは除去されるが
縫合針に形成された切刃も同時に研磨されることで鋭利
さを失い、この結果切れ味を損なうこととなる。
本実施例では、第2図(B)に示すように予めバリ2の
付着した縫合針1に於ける切刃1dの位置(鎖線で示す
)を想定すると共に、バリ2の結合部2aの厚さXを測
定することによって、研磨工程に於ける除去層の厚さy
を算出し、該厚さyを除去するために必要な研磨時間を
設定して研磨処理することによって、バリ2を除去する
と共に、切刃1dの鋭利さを維持し得るよう構成してい
る。
即ち、縫合針lに付着したバリ2の状態に応じて研磨時
間を変化させることで、バリ2を効果的に除去している
例えば切刃1dの角度αが60度、太さ20On。
長さ7uで構成された縫合針1に於いて、接合部2aの
厚さXを測定したところ8nであった、この場合除去層
の厚さyは、y=x/2であり、4nとなる。
またオーステナイト系ステンレス材料からなる縫合針1
に対する研磨処理を化学研磨とし、25%王水の処理液
を用い、処理液の温度を97℃に設定して研磨した場合
、1分間当たり除去し得る厚さは実験的に12nである
。従って、厚さ4−の除去層を除去するための設定時間
は20秒となる。
前記時間は、従来のテンパー処理又はテンパー処理及び
アニーリング処理によって生じた酸化皮膜を除去するた
めの研磨処理時間と比較して大きな差を有している。
上記の如く、縫合針lに付着したバリ2の状態を切刃1
dに於けるバリ2の結合部2aの厚さXを測定し、この
厚さXに応じた除去1i!yの厚さを除去し得る研磨条
件を設定することによって、確実にバリ2を除去すると
共に、切刃1dの鋭利さを維持することが可能となる。
バリ2の結合部2aの厚さXは、機械研削工程に於ける
砥石の粗さ、素材の砥石に対する押しつけ力及び湿式、
乾式等の研削条件によって変化することが知られている
。従って、縫合針lの形状に応じて前記研削条件を適宜
選択することによって、結合部2aの淳さXを選択条件
に応じた値に設定することが可能である。
即ち、本実施例では太さ200m、長さ7關の寸法を有
する素材を、粗さ1500番の砥石に対し1本当たりの
押しつけ力を100gFに設定した湿式機械研削を行う
ことによって、結合部2aの厚さXに8nの数値を得て
いる。前記押しつけ力を増加させることによって、厚さ
Xの値を大きくすることが可能であり、また押しつけ力
を小さくすることによって、厚さXの値を小さくするこ
とが可能である。
−taに化学研磨処理又は電解研磨処理によって、除去
層の厚さyを所望の値に設定することは困難である。ま
た処理液の組成によって異なるが一般的に化学研磨では
処理液の劣化が早く、−液で研磨し得る厚さが少ない場
合が多い。このことからも除去層の厚さyを所望の値に
設定することは困難である。
研磨処理に於ける研磨メカニズムは、第一に溶解反応し
易い結晶粒に対する選択的なエツチングが起こり、次い
で溶解反応し難い結晶粒がエツチングされる。即ち、化
学研磨処理に於けるサイクルは、選択的エツチング−全
エツチング−表面の平滑化−処理液の劣化となっている
。前記サイクルに於いて研磨厚さを設定し得るのは、平
滑化−処理液劣化の間であって、例えば、25%の王水
を97℃に設定した条件のもとでは、−回の処理に於け
る研磨厚さは2.0n〜3.0.umの範囲となってい
る。
従って、バリ2の結合部2aの厚さが8−であり、除去
層の厚さyが4nである場合には、研磨処理を2回実施
することでバリ2を除去することが可能であるが、例え
ば、除去層の厚さyが3.5−である場合には、処理の
行いようがない。このような場合、処理液の王水濃度の
変更、或いは硝酸と塩酸の比率を変更することによって
、即ち、処理条件を変化させることによって、−回の研
磨処理によって除去層の厚さyが3.5nであるバリ2
を除去することが可能である。
また前記の如く除去層の厚さyが3.5−である場合、
機械研削条件である砥石に対する素材の押しつけ力を増
加して、除去層の厚さyが4nとなるように研削するこ
とで、研磨処理を二回実施することによってバリ2を除
去することが可能となる。
縫合針1に於いて、平面1eに機械研削による微細な凹
凸が生じている場合、該凹凸が縫合針lによって生体組
織を挿通する際の抵抗となることがある。このため、刺
1ll)抵抗を低減することを目的として、平面1eを
平滑にすることが必要であ平面1eの平滑化は、研磨処
理によって針先la、切刃1dに付着したバリ2の除去
と同時に行われる。研磨処理を実施する場合、平面le
の凸部に接触している処理液は活性であり、且つ凹部に
接触している処理液は不活性であるため、凸部に対する
エツチング量が大きくなることから、平面1eは一定時
間後には平滑となる。然し、平面leが平滑化される以
前に研磨処理を終了させた場合、溶解し易い部分が多く
反応しているため、平面1eは梨地状となる。従って、
縫合針の如く平面1eの平滑さが要求される場合には、
該平面1eに生ずる凹凸の高さの差、即ち、表面粗さを
除去層の厚さyと等しいか或いはそれ以下の値となるよ
うに研削条件を設定することが必要となる。
即ち、結合部2aの厚さx7!!(li小であり、除去
層の厚さyが平面leに於ける粗さよりも小さい場合、
咳除去層を除去するための所要研磨時間が短く、平面1
eに生じた凹凸を平滑にし得ない場合がある。このよう
に平面1eに凹凸を有する縫合針lにあっては、平面1
eの滑り性が悪いため刺通抵抗を増加させ、且つ光沢も
ないことから、商品価値が低下する虞がある。
前記の如く、除去層の厚さyが表面粗さよりも小さい場
合には、機械研削工程に於ける砥石に対する素材の押し
つけ力を増加させることで、結合部2aの厚さXの値を
大きく形成することによって、除去層の厚さyの値を大
きく、即ち、研磨厚さを大きくすることで研磨処理時間
を長くし、除去層を除去すると共に平面1eを平滑化す
ることが可能となる。
上記の如く、本発明に係る第1の加工方法によれば、針
先1a、切刃1dに付着したバリ2の状態に心して、研
磨処理工程に於ける研磨時間、或いは処理液等の研磨条
件を変化させることで、バリ2を除去することが可能で
あり、且つ第2の加工方法によれば、研磨条件を一定の
条件としたことによって、研磨処理工程に於ける研磨厚
さを規定し、研削工程に於ける研削条件を変化させるこ
とで、前記研磨厚さに応じたバリ2を形成すると共に該
バリ2を研磨処理によって除去することが可能となる。
上記の如くして針先1a、切刃1dに付着したバリ2を
除去した素材を、窒素ガス或いはアルゴンガス等の不活
性ガス雰囲気または真空等の不活性雰囲気中に於いて、
約350℃に加熱してテンパー処理を行う。またアニー
リング処理を行う場合には、素材に形成した穴1c部分
を集中的に約850℃に加熱することでアニーリング処
理を行う。
前記各加熱処理が不活性ガス雰囲気中で実施されること
から、素材の表面には酸化皮膜が発生すること無く、テ
ンパー処理又はテンパー処理及びアニーリング処理を施
された素材によって縫合針1を構成することが可能とな
る。
〔実験例〕
次に、太さ200PM、長さ7uの寸法を有する素材を
、粗さ1500番の砥石に対し1本当たりの押しつけ力
を100gfに設定し、湿式機械研削を施して形成した
眼科角膜用縫合針1に対する化学研磨処理時間に応した
、バリ2の除去状態を第3図(A)(B)乃至第6図(
A) 、 (B)を用いて説明し、各図に示す縫合針の
刺通抵抗値の測定結果について説明する。
第3図乃至第6図に於ける各(A)図は縫合針lの針先
1a及び切刃1dを86倍に拡大した説明図であり、各
(B)図は針先1a及び切刃1dの一部を860倍に拡
大した説明図である。
第3図は、前記縫合針lの研削直後の状態を示しており
、同図(A) 、 (B)に示すように稜線に略連続し
てバリ2が付着している。また前記状態に於ける断面形
状を第2図(C)の細線で示す。
第4図は前記縫合針1を10秒間研磨処理した状態を示
している。同図〈^〉では稜線に付着したバ172を確
認することは困難であるが、同図(B)に示すように針
先1aに付着したバリ2は完全に除去されていない、前
記状態に於ける断面形状を第2図(C)の−点鎖線で示
す。
第5図は前記縫合針1を更に10秒間研磨処理した状態
、従って合計20秒間研磨処理した状態を示している。
同図(^)、(B)に示すように稜線に付着したバリ2
は完全に除去されると共に、切刃1dの鋭利さが維持さ
れている。前記状態に於ける断面形状を第2図(C)の
実線で示す。
第6図は前記縫合針1を更に20秒間研磨処理した状態
、従って合計40秒間研磨処理した状態を示している。
同図(A) 、 (B)に示すように稜線に付着したバ
リ2は完全に除去されているが、切刃ldの鋭利さが損
なわれ始めている。前記状態に於ける断面形状を第2図
(C)の二点鎖線で示す。
次に、上記第3図に示す状態の縫合針l、及び前記縫合
針lに対し一定時間の研磨処理を施した状態の刺通抵抗
値を第7図及び第8図に示すように構成した測定装置に
よって計測した測定結果について説明する。
先ず、測定装置の概略構成を説明する0図に於いて、直
立して設けられると共に、図示しないサーボモーターに
よって駆動されるボールネジ11が設けられている。前
記ボールネジ11にクロスヘツド12が噛合している。
前記クロスヘツド12の中央にペンレコーダー13aと
接続されたロードセル13が設けられており、該ロード
セル13に取り付けたバイス14に縫合針2が固着され
ている。前記縫合針2に対向して円形状の孔15aを形
成した資料台15が設けられている。前記資料台15は
パルスモータ−16によって所定の分割角度毎に回転駆
動される。また資料台15には刺通抵抗を計測するため
のポリエステルシー)17が取り付けられている。
上記の如く構成した測定装置に於いて、縫合針1の針先
1aは、資料台15に形成した円形状の孔15aの円周
から一定距離離隔した位置になるよう配設している。ま
たポリエステルシート17の厚さは20nとして設定し
、縫合針1の刺通距離は2關に設定している。
前述の研削条件のもとに研削した第3図に示す縫合針1
に対し、lO秒間隔で60秒の研磨処理を行い、各処理
時間経過時の刺通抵抗値を計測したところ、第9図に示
す結果を得た。同図に示すように、縫合針lを約20秒
研磨処理した状態の刺通抵抗が最も小さな値を示し、そ
の掻除々に刺通抵抗値が増加している。
前記のことから、縫合針1に付着したバリ2は、約20
秒間研磨処理を施すことによって除去されるが、この時
間以上研磨処理を施すことによって切刃1dの鋭利さを
損なうということが言える。
従って、縫合針lに付着したバリ2の状態に応して、該
バリ2を除去するために最適な研磨条件を設定すること
が可能となる。また縫合針lに対し許容される刺通抵抗
の範囲を与えることによって、適当な研磨条件を設定す
ることが可能である。
即ち、例えば縫合針lの刺通抵抗値を15gf以下の範
囲に設定した場合、同図に明らかな如く、研磨時間は約
13秒〜40秒の間で設定することが可能となる。
また前記測定結果から、従来技術に於いて、テンパー処
理又はテンパー処理及びアニーリング処理によって発生
した酸化皮膜を除去するために研磨処理を施しているが
、この処理時間がテンパーカラーを除去する場合で約6
0秒であり、またテンパーカラーとアニーリング処理に
よる酸化皮膜を除去する場合で約90秒であることから
、従来技術によって加工された縫合針はバリの付着はな
いが、切刃の鋭利さが損なわれていることが判明する。
次に電解研磨処理によるバリ除去について説明する。
機械研削によって針先、切刃を構成した、大さQ、5m
m、長さ3組織5の三角針(図示せず)を、リン酸89
%、残部硫酸のU戒を有し且つ常温に設定した電解処理
液に80本浸漬し、浴電圧10ボルトとして30秒間通
電したところ、切刃に付着していたバリを完全に除去す
ると共に切刃の鋭利性を維持することが出来た。
前記処理に於ける電流密度は、6 A/do(である。
上記の如き電解研磨処理に於いて、除去層の厚さを制御
するには、処理時間の変更、処理液の組成の変更、処理
温度を変更、電流密度の変更等の処理条件を単独で或い
は組み合わせることで実施することが可能である。
(発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明に係る縫合針は、針
先及び切刃に付着したバリを確実に除去すると共に、切
刃の鋭利さを保持しているため、刺通性が良く且つ刺通
回数が増加しても刺通抵抗が増大することがない。
また本発明に係る第1の加工方法は、縫合針に付着した
バリの状態に応じて研磨工程に於ける処理条件を変化さ
せることによって、縫合針に付着したバリを確実に除去
すると共に、針先及び切刃の鋭利さを維持することがで
きる。
また第2の加工方法は、予め研磨工程に於ける処理条件
を設定し、該研磨工程に於ける研磨厚さを規定して、機
械研削工程に於ける研削条件を変化させることで、針先
或いは切刃に付着するバリの厚さを規定すると共に、バ
リの付着した素材を研磨処理して咳バリを除去すること
が出来る。
このため、一定の刺通性と切れ味とを有する安定した品
質の縫合針を量産することが出来る等の特徴を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は縫合針の説明図、第2図(A)へ(e)は縫合
針に付着したバリの説明図、第3図(A)、(B)乃至
第6図(^)、(B)は縫合針の針先及び切刃の拡大説
明図、第7図は刺!Il抵抗の測定装置の説明図、第8
図は第7図の要部説明図、第9図は測定結果の説明図で
ある。 lは縫合針、laは針先、1bは胴部、1cは穴、ld
は切刃、2はバリ5.2aは結合部である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組織を切開するための切刃を有する縫合針であっ
    て、縫合針の素材を所定の研削条件に設定した機械的研
    削手段によって研削して針先及び切刃を形成すると共に
    、前記素材に所定の処理条件に設定した化学研磨処理又
    は電解研磨処理を施すことによって、前記針先及び切刃
    に付着したバリを除去すると共に鋭利な針先及び切刃を
    構成したことを特徴とした縫合針。
  2. (2)機械研削によって針先及び切刃を形成した縫合針
    の素材に対し、該素材に付着したバリの状態に応じて化
    学研磨工程又は電解研磨工程に於ける処理条件を変化さ
    せて処理を行うことを特徴とした縫合針の加工方法。
  3. (3)前記研磨工程が化学研磨工程である場合に於いて
    、変化させるべき処理条件が処理時間、処理液の組成、
    処理温度であり、前記処理条件を単独に又は組み合わせ
    て変化させることを特徴とした請求項(2)記載の縫合
    針の加工方法。
  4. (4)前記研磨工程が電解研磨工程である場合に於いて
    、変化させるべき処理条件が処理時間、処理液の組成、
    処理温度、電流密度であり、前記処理条件を単独に又は
    組み合わせて変化させることを特徴とした請求項(2)
    記載の縫合針の加工方法。
  5. (5)予め化学研磨工程又は電解研磨工程に於ける処理
    条件を設定し、前記処理条件に於ける研磨厚さに応じて
    縫合針の素材に対し針先及び切刃を形成する機械研削工
    程に於ける研削条件を変化させることを特徴とした縫合
    針の加工方法。
  6. (6)前記機械研削工程に於ける研削条件が針材の砥石
    に対する押しつけ力であることを特徴とした請求項(5
    )記載の縫合針の加工方法。
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