JPH0387247A - 吸水速度にすぐれたポリビニルアセタール系多孔体シート - Google Patents

吸水速度にすぐれたポリビニルアセタール系多孔体シート

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JPH0387247A
JPH0387247A JP3222688A JP3222688A JPH0387247A JP H0387247 A JPH0387247 A JP H0387247A JP 3222688 A JP3222688 A JP 3222688A JP 3222688 A JP3222688 A JP 3222688A JP H0387247 A JPH0387247 A JP H0387247A
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JP
Japan
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reaction solution
pvat
sheet
polyvinyl acetal
water
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JP3222688A
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Osamu Murayama
修 村山
Yoji Tomita
富田 洋司
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は工業用又は家庭用拭取材として使用する改良さ
れたポリビニルアセタール(以下PVAtと略記する)
系多孔体シートに係わり、更に詳しくは、吸水速度にす
ぐれた拭取用シートに関するものである。
(従来技術) 従来、自動車の車体、ガラスやプラスチック成型品、金
属の表面更には人間の顔、身体等に付着した水滴の拭取
材としてはタオル、ウェス及びPVAt系多孔体シート
が多用されてきた。PVAt系多孔体はその親水性の良
さと、吸水力にすぐれる点及び逆汚染、発塵性の少ない
点でかかる目的に対しては卓越した性能を有するものと
して汎用化されていた。又PVAt系多孔体の補強材と
しての繊維構造物としてはナイロン、ポリエステル。
ビニロン等の疎水性の合成繊維が使用されていた。
しかし、PVAt系多孔体は湿潤時は上記のような優れ
た特性を有する反面、その含有する水分が一定水準以下
になると状態が急激に変化し、硬化状態となりかかる目
的に使用できなくなる。又補強材としてのナイロン、ポ
リエステル、ビニロン等は公知の如く疎水性であり、更
に微細構造から見ても天然繊維に見られる如く複雑な構
造を有さす、親水性、水分吸上げ能力も全く欠如するも
のである。
従ってPVAt系多孔体が乾燥硬化した場合には水又は
微温湯に浸漬し、湿潤せしめ湿潤柔軟状態にもどす必要
がある。しかしこの様な操作は急場の役に立たず、応用
範囲が著しく制限されるという欠点があった。
かかる欠点を補完するために専用の収納ケースに入れて
湿潤状態で保存する事も有効であるが、簡便さに問題が
ある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は上述の問題点に鑑み、鋭意研究を行なった
結果、PVAt系多孔体シートの補強を目的に使用する
芯地として吸水力のすぐれた素材を用いると、乾燥時か
ら湿潤状態に至る吸水速度が早くなる事を見出し、本発
明を完成したものである。本発明の目的とするところは
、乾燥硬化状態から湿潤柔軟状態に至る吸水速度(水の
浸透性)にすぐれたPVAt系多孔体シートを提供する
にある。他の目的及び効果は以下の説明から明らかにさ
れよう。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的は少なく共2枚以上のポリビニルアセタール
系多孔体シート状物と、多数のボイドを具えたアクリル
系amよりなる繊維構造物とを積層一体してなるシート
により達成される。
本発明に係る多数のボイドを具えたアクリル系繊維は特
公昭60−11124号公報等に記載された公知の方法
によって取得されるものである。
アクリル系共重合体70〜98ffit%と酢酸セルロ
ーズ80〜2重量%より成り、又ミクロボイドの存在が
抑えられたマクロボイドを含有するものである。
PVAt系多孔体シート状物と繊維構造物とを積層一体
化したシートは例えば特公昭86−17284号公報、
特公昭48−88680号公報等に記載された公知の方
法から適宜の方法を選択する事により容易に取得される
ものである。
その具体的な一例を示すと次の通りである。例えば平均
重合度800〜8000の完全鹸化又は部分鹸化のポリ
ビニルアルコールを水に溶解し、これにアルデヒド類等
の架橋剤、K酸類等の触媒、更に気孔生成剤たる澱粉類
を必要量加えて均一な反応液とした後、所定の型枠に注
液し、引き続いてアクリル系繊維構造物をその反応液の
上にglき、その上に同量の反応液を流し込む。次にこ
の液上に離型紙を置く。更にこの離型紙の面上に次なる
反応液を流し、反応液−芯地一反応液一離型紙一反応液
なる同様の重接操作を繰り返し、約207Iになった時
型枠に蓋をし50〜100度の温度にて10〜24時間
反応させる。かくすることにより反応完結後に生成され
たPVAt系多孔体は芯地に密着し、紙は繊維の結束が
ゆるんでPVAt系多孔体面に付着し、この面から容易
に剥離することが出来、アクリル系繊維を芯地としたP
VAt系多孔体シートが多数得られる。これを水洗脱酸
し、又表面に付着した紙の繊維を除去して製品を得る事
が出来る。気孔径は使用する澱粉の種類によって依存す
るが80μm未満であると弾性が低下し、一方800μ
mを上廻ると吸水性が低下する傾向にある。したがって
、本発明に使用するPVAt系多孔体としては平均気孔
径80〜800μmのものが特に好適である。
(発明の効果) 上述の如くして得られた本発明のPVAt系多孔体シー
トは乾燥硬化状態においても優れた吸水性を発揮する。
PVAt系多孔体は本来その分子構造内に多数の残留水
酸基を有し、極めて親水性に富み、しかもその構造は無
数の三次元に連続した微細気孔を有するため吸水性にす
ぐれ、積極的に水分を吸い上げる能力を有し、更に保水
能力は略その体積に相当する量を有するというすぐれた
特徴をもつ。しかるに、本素材は乾燥し、その水分を放
出し、具体的には水分率が素材に対し50wt%程度を
下回るようになると、残留水酸基同志が強固な水素結合
を形成し、状態としては硬化し、柔軟性を失うとともに
積極的な水分の吸上げ能力をも喪失するものである。即
ち拭浄材としての性能を全く欠如する状態となる。かか
る状態変化は、水分の量により可逆的に進むものである
ため、乾燥硬化した素材は必要な水分を付与する事によ
ってもとの湿潤柔軟化状態にもどる事が出来る。しかし
、状態変化には時間を要するものである。
本発明の肝要は前述の状態変化に要する時間を短縮する
事にあり、一般的にはPVAt系多孔体シートの補強材
として使用されている芯地に吸水性能を持たしめ、PV
At系多孔体シートの水濡れ、即ち状態変化に要する時
間を短縮する点に存する。
本発明になるPVAt系多孔体シートは、糸条を構成す
る単繊維が各々多孔質性のボイド構造を有するものであ
る為、連続するボイドが積極的に水分を吸上げて行き、
水分の浸透を促進するものである。完全に水分を失い乾
燥硬化した状態に至って、PVAt系多孔体は前述の如
く強固な水素結合を形成するため、初期においてはその
水素結合を緩和する事が必要であるため水分の浸透が悪
く、柔軟化に時間を要する。しかし、本発明になる芯地
にはそれがないため、初期といえども急速に水分を吸収
し、吸い上げてゆく事が出来る。従って全体的に該シー
トの吸水速度が促進されるものである。
本発明になるPVAt系多孔体シートにより、従来水も
どりの悪さと面倒さが指摘されていた製品の欠点が改善
され、その保管の煩雑さがある程度改善された上、常時
湿潤状態で保管せねばならない事による障害、即ち発黴
、異臭の発生等が解消された。
以下、実施例により本発明を説明する。
実施例 芯地の素材としてアクリル系の改質繊維であって、繊維
中に外部と連通したボイドを多数有する鑓紡■社製アク
ワロンWM2を用いた寒冷紗及び比較例としてレギュラ
ーポリエステル短繊維よりなる寒冷紗を準備した。
上記2種の芯地とPVAt系多孔体シート状物を積層一
体化したシートを公知の方法に従って製造し、平均気孔
径60μm1気孔率88%、厚味1.6mmのものを得
た。このものを縦I Q Q mm 、横20 mmの
短冊型の試験片に切断し、80℃通風乾燥機に投入し乾
燥硬化状態に至らしめた。この試験片の上端を把持し、
下端10mmを25℃の水中に浸し水分の上昇時間を測
定した所、20mm上昇するに要する時間は本発明にな
るシートは8.5秒、比較例の方は15.5秒であった
別にこれを実際の使用として車洗い用に供した所、使用
感、性能は全く変らず、また乾燥時から湿潤柔軟状態に
至る時間は短く、良好であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なく共2枚以上のポリビニルアセタール系多孔
    体シート状物と、多数のボイドを具えたアクリル系繊維
    よりなる繊維構造物とを積層一体化してなる吸水速度に
    すぐれたポリビニルアセタール系シート。
  2. (2)アクリル系繊維構造物が布帛又は不織布である特
    許請求の範囲第(1)項記載のシート。
  3. (3)ポリビニルアセタール系多孔体が平均気孔径80
    〜800μmのものである特許請求の範囲第(1)項記
    載のシート。
JP63032226A 1988-02-15 1988-02-15 吸水速度にすぐれたポリビニルアセタール系多孔体シート Expired - Lifetime JP2599114B2 (ja)

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