JPH0387185A - ヒト免疫グロブリン遺伝子関連dna断片及び該dna断片を用いる診断方法 - Google Patents

ヒト免疫グロブリン遺伝子関連dna断片及び該dna断片を用いる診断方法

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JPH0387185A
JPH0387185A JP1329005A JP32900589A JPH0387185A JP H0387185 A JPH0387185 A JP H0387185A JP 1329005 A JP1329005 A JP 1329005A JP 32900589 A JP32900589 A JP 32900589A JP H0387185 A JPH0387185 A JP H0387185A
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市原 慶和
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昭 粟屋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、免疫学、遺伝学、全生学、血液学、癌研究等
の分野で、f等動物より哨乳動物などの高等動物までの
免疫グロブリンあるいはT細胞レセプターを生産する動
物類における、なかでもヒトにおける免疫グロブリンあ
るいはTiWII胞レセプターの産生に関与する新たな
りNA断片に関する。
本発明のこれらDNA断片の、各種細胞からのクローニ
ング及び構造決定による免疫グロブリンあるいはT細胞
レセプターの多様な反応性の遺伝子レベルでの解析・実
証を行なうことにより、これらDNA断片に含まれる遺
伝子の発現過程を利用して、多様な抗原特異性を持つ免
疫グロブリンを各種生産する技術の確立に必要な情報が
提供され得る。
更に、本発明は、前記のこれら特定のDNA断片を含む
固有のDNA断片を腫瘍マーカーとして用いるB細胞系
あるいはT細胞系腫瘍細胞の検出法、ずなわちリンパ系
II!T!瘍、白血病πφの診断方法も提供する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]免疫化
学、細胞免疫学、免疫遺伝学の進展により、動物の生産
する抗体分子(免疫グロブリン)については、以下のよ
うな事実が明らかとされている(参考文献1:後述の参
考文献リストにその詳細を示す)。
免疫グロブリン(Ig)は、2本の同一な重鎮(H3n
 )および軽釦(L釦)からできている。H釦、L鎖は
構造および機能上、2つの領域に分かれており、定常(
不変)領域(C領域)と呼ばれる一定した一次構造を持
つC末端側に位置する領域と、可変領域(V領域)と呼
ばれるN末端より約110アミノ酸残基の領域とがあり
、■領域が抗原結合領域に相当する。
抗体の抗原結合能力の多様性は、■領域のアミノ酸−次
配列の相違で説明され、即ち対応する遺伝子のDNA塩
基配列の相違に起因する。
H鎖及びL鎖のV領域のアミノ酸の多様性について、N
末端からの距離とアミノ酸の変異度との相関からみると
、■領域全体として高い変異度があるが、その中でもと
りわけ多様性に富んでいる場所が、それぞれ3個所に集
中している。それは、rgのV領域の立体構造に43い
てβシート構造を形作るポリペプチドIIと■の間、■
と■の間及び■と■の間の3個所であり、H,L両頭で
計6個所となる。これらの個所が抗原結合部位をポケッ
ト状に形成するので、相補性決定部位(complom
Cnl、aril、y dCl、crmingrCgi
on ;CD R)と呼ばれている。
そして、これら3個所はそれぞれCDRI、CDRIl
、、CDRmと呼ばれる。
この中でHmlのCDRmはとりわけ多様性に富んでお
り、このV領域部分が、多種類の抗原結合能を有するこ
とと密接に関連している。
20種類のアミノ酸のうち、比較的βシート構造をつく
りやすいアミノ酸は、システィン、フェニルアラニン、
インロイシン、ロイシン、メチオニン、クルクミン、ス
レオニン、バリン、トリプトファン、チロシンの10種
類である。
他方1gH鎖遺伝子の全構成はH鎖V (variab
le)領域(VO)遣イ云子、H釦D (divcrs
il、y、分岐)領@(D++)遺伝子、H釦J (j
oiningMl’i合)領域(JH)遺伝子及びC領
域遺伝子のj噴で成り立っている。
Ig遺伝子は、Bリンパ球系細棒に特異的に発現する遺
伝子で、その発現はBwI胞の分化・成熟の過程にとも
なって調節・制御される。
すなわち、これら遺伝子は2種類のDNA再配列を行な
い、1つはVHDot  JH結合で、これにより完全
な活姓型V遺イム子が形成される。いまtつは、H鎖り
ラススイツヂのためのD N A 41f編成である。
胎児型遺伝子配列の中で分散していたH 61遺伝子は
、幹細胞からB細胞へ分化する過程で、まず1つのDH
遺伝子断片と1つのJ、遺伝子断片が、その間のシグナ
ルへブタマー、シグナルノナマー、スペーサーを含むイ
ントロン部分の欠失をともなって結合し、次にこのDJ
i!i合断片が1つのV11断片と結合し、VDJとい
う遺伝子配列をもつ活性型の■遺伝子が形成される。
このIgH&JI遺伝子り領域に存在するDH遺伝子が
、H釦CDRI[Iをコートする遺伝子てあり、同一の
ファミリーに属する胎児型り、遺伝子は、規則的な間隔
て、マウスでは5キロ塩基対(kb)(参考文献2)、
ヒトでは9kb(参考文献3)ととに繰り返しコードさ
れている。
しかしながら、ヒトD領域におけるDoift伝子の分
布、存在様式については、十分で詳細にわたる検討は未
だ行なわれていなかったのが現状であり、わずか5ic
bcnlislらが−に記の報告(参考文i13 ) 
−C2ツ(7)D++ J(云’/)7 ミ’)  (
D目or、2、DI、。)を同定していたにすぎない。
そこで、本発明者らの一人は、既にマウスの胎児型I)
u遺伝子を12個同定し、3つのファミリーに分類した
(参考文献2)が、引き続き本発明者らはヒトD Hf
a域ゲノムについても詳細に検討し、9kb単位の中に
、5つの異なるDH遺伝子(DM+遺伝子、DLR1、
遺伝子、D XPI遺伝子、DXll・1遺伝子及びD
NI遺伝子)を同定したく参考文献4)。
Dl、遺伝子領域は、抗体分子の各種抗原に対する多様
な反応性を、V 11遺伝子領域、J++遺伝子領域と
ともに規定しており、これら3つの遺伝子の結合の組み
合せから、1個の生体は106〜108種類の抗体分子
をつくり得るとされてる。
他方、T細胞レセプター、特にβ鎖、δ鎖の遺伝子のV
DJ結合の多様な組合せ、そして抗原に対する多様な反
応性も免疫グンロブリンと同様に解明されてきている。
このように多様な抗原に対して、B細胞系細胞あるいは
T細胞系細胞が分化し、その分化過程で抗体あるいはT
細胞レセプターの各遺伝子間で再編成が起き、多様な抗
体あるいはT細胞レセプターを泥土するメカニズムの大
筋は明らかにされたが、その実体については未解決の問
題も多く、そのメカニズムを利用した多様な抗体等の人
為的な生産の研究は未だ行なわれていなかった。
本発明者らは、CRDmの抗原結合能の多様性の決定に
特別深く関与しているDH遺伝子領域の全貌を明らかに
し、多種多様な抗体を作製する手段を開発する道を切り
開くことにつなげたいと考えた。
すなわち、更により多くのり。遺伝子をクロー 0 ニングし、そのヌクレオチド配列を明らかにし、特定の
部位のアミノ酸を種々変えたIgを人工的に調製するた
めに、それらDI4遺伝子を使用することを企画した。
従来における抗体生産の研究は、特定の抗原に対するポ
リクローナル抗体、モノクローナル抗体を必要にせまら
れ調製している場合がほとんどすべてであったが、本発
明者らの方法は、従来における研究とは逆に、あらかし
め様々な抗体を人二[的に作製しておき、しかる後に、
これまで未検討の抗原あるいは新たに出現してきた抗原
に対応する抗体を、それらの中から探索・スクリーニン
グしていくという方法である。
本発明の目的は、Igの産生調節機構の解明及び新たに
人工的なIgの生産に有用な細胞生物学上、また医学的
に、更に医療産業上の応用に極めて有用な技術を提供す
ることにある。
例えば、各種DH遺伝子の詳細なヌクレオチド配列と各
種り、□遺伝子のスクリーニングや同定に有用なプロー
ブを提供することにある。
1を 更に、本発明は、前記の各種Dll遺伝子DNA断片を
含む固有のDNA断片を腫瘍マーカーとして用いるB細
胞系あるいはT細胞系腫瘍細胞の検出法、すなわちリン
パ系腫瘍、白血病等の診断方法も提供する。
[課題を解決するための手段] 本発明のDNA断片は、DI+遺伝子ファミリーDA、
DK及びDI+(に属するDI4遺伝子の1以上を少な
くとも含むことを特徴とする。
このDNA断片は、各種り。遺伝子のスクリーニングや
同定などのプローブとして、あるいは特定の部位のアミ
ノ酸を種々変えたIgを人工的に調製するための各種遺
伝子工学的操作に用いる遺伝子配列として有用である。
以下、本発明のDNA断片について、DXP4XP+遺
伝子4遺伝子、DK4遺伝子、DN4遺伝子、D IR
,遺伝子、D、遺伝子、DLRI遺伝子、D XP+遺
伝子、DXP1遺伝子、DA+遺伝子、DK+遺伝子、
DN1遺伝子、DIR2遺伝子及びDM2遺伝子を含む
15kbからなるDNA断片を代表例として 2 詳細に説明する。
なお、15kbD N A断片中に見い出される遺伝子
ファミリーDA、DK及びDIRに属するD +1遺伝
子、すなわち、DAに属するDA4遺伝子、DA1遺伝
子;Dにに属するDK4遺伝子、DK+遣イ云子:DI
Hに属するD IR+ 、 D IR2は、その存在及
び具体的なりNA配列か本発明者らによって初めて特定
されたものである。
先に述べたようにDl、遺伝子領域(多数のD11遺伝
子が配列された領域)には、同一ファミリーに属するり
。遺伝子か9kb間隔で繰り返されていることが知られ
ており、本発明者らにより同定された上記のD H遺伝
子と同一ファミリーに屈するD H遺伝子か該15kb
D N A断片領域以外のり、遺伝子領域にも存在する
(このことは後述の実施例の結果によっても支持されて
いる)。
従って、上記15kbD N A断片以外のDl、遺伝
子領域中にある遺伝子ファミリーDA 、DK、DIR
に属するDll遺伝子もまた本発明に含まれるものであ
る。
話15kbD N A断片領域のヒト胎児型DNAでの
存在位置を第1図に模式的に示す。
該15kbD N A断片領域は、前述の5ieben
l istらの報告(参考文献3)にあるDlに対応す
るり、、R□の上流及び下流部分に相当し、9kbから
なるDl、8.を含むその上流部分な■とし、下流部分
を■とし、同一ファミリーのDH遺伝子が対応するよう
分割して示した。即ち、■のD N A 鎖の3′末端
に、■のDNA鎖の5′末端が連結している。
■のDNA鎖と■のDNA鎖の間に引いた線は、両頭を
比較して挿入あるいは欠失がある部分を示す。
なお、RE’及びRE2で示された領域は16bpの繰
り返しを示す。また、EはEcoRI切断部位、BはB
amHI切断部位、Hは旧ndm切断部位をそれぞれ示
す。E9は、クローニングのために人工的にマニアチス
らにより導入されたEcoRI切断部位である。
従って、該15kbD N A断片から所望の部位を含
 4 む小断片を得るには、これらの制限酵素切断部(+′L
が好適に利用できる。
上述の本発明の15kbD N A断片および各D 1
+遺伝子は、遺伝子工学を利用した人工的な各種抗体の
調製等、これらDNA断片の機能な柿々の用途に使用す
る際の原料として、また後に説明する本発明者らによる
新たな知見を確認するための、あるいは免疫グロブリン
生産調節機構の更なる解明のために利用する試薬として
有用である。
これら本発明の15kbD N A断片および各D H
遺伝子は、例えばヒト免疫グロブリン重鎮遺伝子を適当
な制限酵素で処理して断片化し、これを適当なベクター
に結合して、DNAライブラリーを作製し、その中から
所望の遺伝子を含むクローンを選択する方法により作製
できる。また、I)u遺伝子は、15kbD N A断
片からの再クローニングや化学的合成法で調製できる。
このDNAライブラリーの作製には、クローニングに広
く用いられている各種のプラスミドやフファージからな
るベクターを用いることができ5 る。
以下、ベクターとして入−ファージ由来のベクターを用
いる場合について述べる。
まず、ヒト免疫グロブリン重鎮遺伝子を有する適当な造
血細胞のDNAを常法により調製し、これを適当な制限
酵素で処理し、得られたDNA断片をGharon 4
 へベクター等のλ−ファージ由来のベクターに結合さ
せて、DNAファージライブラリーを作製する。
次に、このDNAファージライブラリーから適当なり 
H遺伝子スクリーニング用のプローブとハイブリダイズ
する組換え体を、プラークハイビリダイゼーション等の
方法により選別する。
選別された、クローンが所望の遺伝子を含んでいるかど
うかは、その制限酵素地図を作製したり、ヌクレオチド
配列を分析することにより確認できる。
なお、」二連のDNAファージライブラリーとしては、
例えばマニアチス(T、Maniat、is)のヒトD
NAファージライブラリー(参考文献5)が利 6 用できる。
なお、このスクリーニングには、例えば、11cnLo
n−Davis法(参老文献6)などが利用できる。
なお、λ−ファージ由来のベクターに所望の遺伝子を組
み込んで作製したクローンは、適当な細菌を宿主として
増殖させて、種々の用途に用いることができる。
マニアチスのヒトDNAファージライブラリーのように
、Charon 4 Aベクターを用いた場合は、宿主
として、大腸菌(Escherichia coli)
 DP 50、E、coli 803 [例えば、 K
、Murray (Universityof  Ed
inburgh)等から人手できるコ、 E、coli
 K12  X  1778   (八T1’C3]2
44)  、  E、coli  K  802  (
八’I’ T C33526)、E、coli LE 
392 (ATTに 33572)、E、coliMM
 29d  (ATTo 33625)  、 fi、
coli MM21  (ATT(:33678)など
が利用できる。これらの中では、旦、coli 803
が好ましい。
上記15kbD N A断片を含むクローンは、例えば
、上記マニアチスのヒトDNAファージライブ 7 ラリ−から、Ravetchらが取り出したDIl−J
Hプローブ(参考文献10)を用いて、前述のBent
on−Davis法(参考文献6)によって単離するこ
とができる。
なお、後述の実施例1でマニアチスのヒトDNAファー
ジライブラリーから分離された第1図の15kbD N
 A断片を含むりO−ン(Bacterio−phag
e、 [,1one HID−3)は、NGIMB (
NationalCollection of Ind
ustrial and Marine Bacter
ia;  POBox  3]、  135  Abb
eyoad、  Aberdeen八B9 8Dへ。
5cotland、UK )にブタベスト条約に基づい
て寄託されており、その寄託口及び寄託番号は以下のと
おりである。
寄託口:昭和63年(1989) 2月27日寄託番号
: NCIB  40122 また、該15kb断片中の各D 11遺伝子を個々に、
適当なベクター中に組み込んだクローンは、常法に従っ
て各り。遺伝子の上流及び下流にある適当な制限酵素切
断部位を利用して、これらを切り出 8 してクローン化することによって得ることもできる。
該クローン化に、Charon 4 へベクターを用い
た場合は、宿主として−1−記の大腸菌が利用てきる。
また、プラスミドヘクターを用いたクローンとしては、
例えば、後述の実施例2で得られたプラスミドpPDX
P  (D xp+遺伝子を含む)、プラスミドpDA
  (D A4遺伝子を含む)、プラスミドpDK(D
KI遺伝子を含む)、プラスミドpDN  (D N4
遺伝子を含む)、プラスミドpDM(DM2遺伝子を含
む〉、プラスミドpDLR(D +、n+遺伝子を含む
)等を辛げろことかてきる。
なお、これらプラスミドpPDXPを有する大腸菌MV
]]84は昭和63年12月15日付で、ブタベスト条
約にj、(ついて工業技術院微生物工業技術研究所[茨
城県つくば車乗1 ”−J−[11番3号(郵便番号3
05 ) ]に寄託され、各寄託番号は次のとおりであ
る。
大腸菌pPDXP  (プラスミドppoxpを有すル
)= 9 FERM  BP−2193 大腸菌pDA  (プラスミドpDAを有する):FE
RM  BP−2188 大腸菌pDK  (プラスミドpDKを有する):FE
RM BP−2189 大腸菌pDM  (プラスミドpDMを有する):FE
RM  BP−2191 大腸菌pDN  (プラスミドpDNを有する):FA
RM HP−2192 大腸菌pDLR(プラスミドpDLRを有する):FE
RM  HP−2190 この15kbD N A断片の塩基配列は第2図に示す
とおりである。
第2図において、シグナルヘプタマー、シグナルノナマ
一部分に下線が引かれ、オーブンリープ′イングフレー
ム(D11コード領域)には太い下線が引かれている。
また、典型的なりHコード領域の隣接領域のなか以外の
領域にも15個のCへG (八/T) GTG領域が存
在し、そこにも下線が引いである。
0 それらのうちの1つで、DM遺伝子の上流に位置するヘ
プタマーはシグナルノナマーにより取り囲まれている。
第1図の初めの9kb領域■には、6個の異なるD H
遺伝子が同定された。すなわち、 5′Dxp4−(]
061bp)−DA4−(889bp)−Dk<−(1
773bp)D H4−(1:1Obp)−D M+−
(2610bp)−D LR+−:]’である。
DxpとDl、11の間には特徴的な+6bpの繰り返
し配列が存在し、これらは21回繰り返され、該繰り返
し部分の共通配列は、(I:’「GG(G/八) C(
C/下) T (C/八)AC(C/下) TG (A
/G)である(なお、「/」は「または」を意味する)
。また、DXI+4の上流には同し1libp配列が1
7回繰り返されている。
軍1図の■領域の次の!] k b領域の前゛r部分■
には、I)xr’遺伝子を含むDNA断片が重複化して
おり、D xp+ とDxp・1が存在する。
この■領域でのD H遺伝子の配列順序は、 5′D 
xp+ −(97bI’)−D xp・+−(804b
p)−D A+−(884bp)Dk、−(1426b
p)−DN+−(430bp)−DM□−3′であ2す る。
なお、DLR2は、まだ本発明者らの配列決定はそこま
で到達していないが、前に挙げた5iebenlist
らの報告(参考文献3)のとおりに存在しているはずで
ある。
また、第1図■部分と■部分での繰り返し配列を対比す
ると、4つの大きな欠失及び押入部分が存在し、それら
は■(256bp) 、■(859bp) 、[相](
499bp) 、■(16bp)で表示された部分(四
角で囲んだり、塗りつぶした3角の印がついている)で
ある(第1図にも対応する部分を示しである)。
更に、0部分と0部分では、点変異や1〜3ヌクレオチ
ドの欠失、挿入のような僅かの相違の存在も認められた
(後述の表1)。
DLRIの上流領域のDXP4遺伝子は、DLRIの下
流領域において局所的に重複化されD XPI遺伝子及
びI)xp・1遺伝子となっている。
先に挙げた参考文献4の報告で、相同的配列の(11:
ACAG (Ch) CGTC,CG (C/下)にお
ける不平等交差(乗り換えcross ing−ove
r)が生じるであろうという仮 2 説は、上記の事実によって確証された。
以−1=第1図および第2図で説明したように、本発明
者らがクローン化した15kb断片中に新たに3つのD
H遺伝子ファミリーが見い出されたことから、D11遺
伝子領域中に存在するD1□遺伝子の総数は約30と見
積ることができる。
すなわち、5icbenlistら(参考文献3)は、
4個り5、R遺伝子ファミリーに属するDl−+a伝子
がヒトのゲノム」−で9kbの間隔で直列にコードされ
ていると報告している。最近、Matsudaら(参考
文献7)は、V、遺伝子領域の中に更に1つのDLR遺
伝子(Dl、ns)を同定した。Buluwelら(参
考文献8)もまた、D H遺伝子の犬及び小クラスター
の構成の特性を記述した。
なお、本発明の15kbD N A断片は、これら公表
論文のDLR4の3′側よりDLR2の5′側までの部
分に相当するものである。
木発明者らは、実施例3においてDI+遺伝子の総数を
見積るために、第1図に示すような異なるファミリーに
属するDl+遺伝子を個々にそれぞれ 3 含む6つのプローブ(第1図中の−で示された部分のD
NA断片をそれぞれ含むクローン)を調製し、これらの
プローブをイ吏用した、BamHI、EcoR■及びH
i n d mでそれぞれ消化処理したヒト胎盤DNA
のササーンハイブリダイゼーションを行なった。
DLRプローブは、BamHI消化物では18.7,2
.6.5.2.2及び1.9kbに相当する位置に5つ
のバンドを同定したが、これは上述の参考文献3での報
告とほぼ同じであった。D xpプローブは、BamH
I消化物では20.7,2.6.5.4.4及び3.7
kbに相当する位置に5つのハンドを同定した。回様に
、DA、DK及びDMプローブは上記3種の異なる制限
酵素の1種で5つのバンドを同定した。
このことは、これら5つのD I4遺伝子ファミリー(
DLR,D、p、DA 、DK及びDM)はすべて5つ
のメンバーより構成されていることを示す。
なお、DNプローブでは、上記3種全ての制限酵素にお
ける消化物で3つのバンドしか同定され 4 ていないが、これは9kbの繰り返しのヌクレオチド配
列が繰り返し領域間で良く似ているので、1つのバンド
が2つ以上のり、遺伝子を含んでいたために生じた可能
性がある。また、これに加えて、大きなりNA断片もま
た、2つ以上のDI1m伝子を含んでいる可能性もある
かもしれない。
これらプローブのそれぞれの大きさは、はぼ500ヌク
レオチド長であるが、プローブでカバーされる領域中に
制限酵素切断部位があるため、あるプローブが1個のD
u遺伝子に対し2個のバンドを同定する可能性もある。
すなわち、これらの要因によりサザーンハイプリダイゼ
ーションによるDH遺伝子の数の見積りは妨害を受る可
能セI:がある。
しかしながら、それぞれのプローブはDNプローブを除
き3種の制限酵素に3〜5のバンドを同定したので、5
つの9kb間隔を置いた繰り返しがそれぞれ6種のD 
H遺伝子ファミリーを含んでおり、D H遺伝子の総数
がほぼ30であるということはほぼ間違いない。
5 一方、第4図に示すように、L記15kbD N A断
片中の各D□遺伝子は7つのDH遺伝子のファミリーに
分類された。
各D H遺伝子は図示するように12ヌクレオチドスペ
ーサーで分離されたシグナル ヘプタマーとノナマー(
下線が引かれている)にその両側が取り囲まれている。
D 1.lll −D ’1.11.Iは1)f1°述
の5icbCnlislらの報1z(参考文献3)で公
表されたものである。
ところが、本発明者らの分析では、D LR+のほぼ中
央部は、AAではなくGGであった。これは本発明者ら
による新たな知見である。
また、DLR5は参考文献9に、D、イ。52は参考文
献10)に報告されたものである。
第4図の比較結果かられかるように、同一り。
遺伝子ファミリーに属するD H遺伝子間でシグナルヘ
プタマーは良く保存されている。ただし、DM2の5′
側でCAC八GへGの代りにCへCへGCGが見つかり
、DA+の5′側でTGCTGTGが見つかった。
これに対し、シフナルノナマーは比較的に共通 6 ノナマー(GGTTTTTGTまたは八(:へへへへへ
[;[: )から分岐していた。
この現象は、rgおよびT細胞レセプター(Tile)
遺伝子(#考文献11)の別のシグナル領域の中に船釣
に見られる。
なお、マウスの12個のり、□遺伝子は3つのファミリ
ー(DS+’2 、DFLIli及びDor、2)に分
類された(参考文献2)。
最大のファミリーのDsp□はTへCTへTGGT配列
を中心領域に含んでいる。また、一番頻繁に使用される
DI+遺伝子のDFLIfi、IはTへCTへCGGT
配列を含んでいる。DsP2ファミリーはTyr−Ty
r−Gly 。
Thr−Met 、 Leu−Trpをコードし得るも
のであり、またD FLIfi、 +はTyr−Tyr
−Gay 、 Thr−Thr 、Leu八rへをコー
ドシ得るものである。
ところで、マウス体細胞D H配列の大多数はTyr−
Tyr−Glyを含んでいる(参考文献12)。
このことは、マウスでは3通りのオーブンリーディング
フレームの中の1つが主に使用されていることを示唆し
ている。
7 これに反して、ヒトでは第5図に示すように、3通りの
オーブンリーディングフレームがすべて等しく使われて
いる。
なお、第5図の15個の体細胞型DH遺伝子の配列は参
考文献4に公表されたものである。また、第5図に要約
されているヌクレオチド配列の他にも、多数のヒト体細
胞型DH領域のアミノ酸配列が報告されている(参考文
献12)。
これらは第6図に示すように2つの組み合せ、すなわち
同一アミノ酸からなるROMとLAY、及び同一アミノ
酸配列[RPPWRFT(八rg−Pro−Pro−T
rp−八rg−Phe−Thr ]を含むMCEとNZ
Uを除いては完全に分岐している。
その他のアミノ酸配列は、3アミノ酸以上の長さの配列
相同性を有していない。
次に、体細胞型DI4のアミノ酸配列と、第4図のヌク
レオチド配列から決めた胎児型DHのアミノ酸配列とが
以下のように比較された。
3通りのオーブンリーディングフレームはすべて読み出
されことができると仮定して、4つの78 ミノ酸の内で3つのアミノ酸が一致する例、あるいは4
つのより多いアミノ酸が一致する例が探された。
これらの判断基準を体細胞型D□の胎児型D11への帰
属に採用した理由は、偶然の一致のために3つのアミノ
酸が一致することはほぼ起こり得ないといえるからであ
る。見かけ上のアミノ酸配列はこれらの間で非常に異な
っているが、第6図に示すように19個の体細胞型D 
H配列は胎児型り。
遺伝子のどれか1つに帰属された。
なお第6図において、体細胞型DH遺伝子配列は参考文
献12に報告されているものであり、胎児型DH遺伝子
配列は第2図のヌクレオチド配列から決定されたもので
ある。なお、共通のアミノ酸部分には下線が引かれてい
る。第6図において各アルファベットは以下に示1−ア
ミノ酸を表す。
A : 八Ia    C:  Cys    D  
: Asp    E  :  GluF:Phe  
G:GIy  H:t(is  I :IIeK  :
  Lys    L  :  Leu    M  
:  Met、    N  :  八snP  : 
 Pro    Q  :  Gln    R:  
八rg    S  :  Ser9 T  : Thr   V  : Val   W :
 Trp   Y  : TyrMCEとNZUで見ら
れた異なる体細胞型り。
配列中の同一配列の存在は、これらがTdTによる無秩
序なヌクレオチド挿入の産物ではなくて、胎児型配列の
中にコードされていることを示している。
RPPWRをコードしていると予測されるヌクレオチド
配列はGCに富んでいる。これらはDIR領域にコード
されているようである。
15個の公表された体細胞型D□配列は、すべてDNA
配列レベルでは胎児型DII遺伝子またはDIR遺伝子
のどれかに帰属されているので(第5図)、本発明の1
5kbD N A断片に含まれる7種のD H遺伝子フ
ァミリーとは異なる多くの他のDH遺伝子が残っている
可能性は少ないと考えられる。
第6図中でこれまでに決めた胎ylR型DIl逍イ云子
に帰属できない体細胞型DH遺伝子は、6種のDI+遺
伝子ファミリーに属する別のDI+遺伝子に 0 由来するのかもしれないし、また配列の分岐は体細胞突
然変異により更に拡大しているのかもしれない。
従って、ヒトIgH釦のCDRm領域中の大きな多様性
は、限られた数の胎児型I)++逍遺伝北よび体細胞突
然変異により作られたということはもっとなことである
これらの結果は、IgH鎖の体細胞D I+配列が、マ
ウスとヒトでは木質的に同じ機構で作られており、V 
o−D o−J□槽構造中体細胞D□領域の中心部が各
々唯一のD H遺伝子から山未していることを示してい
る。
(以下余白) 方、D、遺伝子の進化については以下のような仮説が立
てられている。
5akanoらにより■及びCドメインをコードするD
NA断片は、おそらく原始的遺伝子の多重化により牛じ
たものであろうとの推論がなされ(参考文献10、更に
、5akano (参考文献13)らは先祖のVコート
DNA断片は連続していたが、抑大断片(IS)様DN
A要素かこの先祖V遺伝子の中に挿入されVとJ遺伝子
という2つの部分に分けられたと提唱した。
そこで推定−ヒのIs様D N A 鰻素の両端には、
12汝び23ヌクレオチドスペーサーシグナルの存在を
仮定し、また同様のIs様断片がさらにもう一度J遺伝
子の5′端の近くに挿入され、DとJJ伝子に分けられ
たのではないかと考えられる。
IgやTCR遺伝子部位におけるスペーサーの長さの規
則性はこの仮説により説明される。
更にこのIs様DNA断片はどちら向きにも挿入された
であろう。
 2 実際、ツノザメのIgH鎖遺伝子部位で見られるD H
遺伝子は5′側に12ヌクレオチドスペーサーシグナル
を、また3′側に23ヌクレオチドスベーサーシクナル
を含んでいる(参考文献]5) このIs仮説が正しいならば、J H遺伝子領域の近く
に位置するD I(。52が最初に進化したり、遺伝子
であるは1′である。
そこで、他のD H遺伝子はDll 0 li 2遺伝
子から由来しているのだろうかという疑問が出てくる。
しかしながら、シフナル領域における突然変異頻度の程
度が介在領域におけるよりもわずかに低いにも拘らず、
これら6つの異なるDH遺伝子が四−の原始DH遺伝子
より由来しているというのはありそうもないことである
。DH遺伝子の本質的機能は分岐性を創造することなの
で、通常の蛋白質をコードする遺イ五子のようにDu遺
伝子のヌクレオチド配列を保持するような進化−Lの選
択圧力が秤イFするのは理屈にあわない。機能を持たな
いI)u遺伝子の創造は生存能力にはなんの影響も及 
3 さないのかもしれない。
Akiraら(参考文献11)は、スペーサーの長さと
同じヘプタマーやノナマー配列が組み換えに木質的であ
り、スペーサー領域におけるヌクレオチド配列は重要で
はないということを示した。
しかしなから、Ichiharaらが指摘しいているよ
うに(参考文献4)、シグナルノナマーやヘプタマー配
列ばかりではなくスペーサー領域もまた一般的に回分式
(パリンドローム的)である。
この特徴は突然変異の結果ではありえず、DI+遺伝子
の起源の反映であると考え得る。
以−ヒの推論や仮説に対して、本発明において得られた
新たな知見は、次のような新たな実証への手かがりを提
供する。
第7図は、本発明の15kbD N A断片中にある新
規なりIR遺遺伝ソファミリ−属する不規則スペーサー
シグナルを含むDH遺伝子の概要である。
第7図(a)に示されるように、DM遺(i子のL流に
CA[;へGTG配列が在している。このヘプタマーは
シグナルノナマー様配列により両側を取り 4 囲まれている。]゛と八は、それぞれG G i”I下
1”I’ G ’I’−及びACAAAAA(1ニ一様
配列を示している。上側の配列(D +++、−DM+
)は第1図の触初の9kb鎮域■のIに、また下側の配
列(D IR2−D M2)は第1図の■に続< 9k
b領域の前半領域■中に存在する。
これらのDIR遺伝子間で相違しているヌクレオチドに
は点が付されている。胎児型D□配列のどれにも帰属で
きなかった2つの体細胞型D I4配列(HIGIと3
33)は、これら領域と配列相同性を有している。この
HIGIの体細胞型り、1配列は相補性配列を有してお
り、また333の体細胞型DH配列はDIR遺伝子領域
と同じ方向で相同性を示している。コロン(=)は体細
胞型DH遺伝子と胎児型DIR遺伝子の間で一致してい
る、あるいは相補性のあるヌクレオチドを示している。
この体細胞DH配列データは、HIGIについては参考
文献16カら、333については参考文献17より引用
した。
更に第7図(b)に示すようにDIR領域は、両 5 側を12及び32メクレオチドスベーサーで隔てられた
シグナルヘプタマー及びノナマーにより挟まれている。
白抜き四角はGGTTTTTGT−およびへCAAAA
ACC−様配列を示す。黒塗り四角はシグナルヘプタマ
ー配列を示す。推定上のD H遺伝子はシグナルヘプタ
マー(黒塗り三角)及びノナマー(白抜き二角)ではさ
まれた白抜き粋で示した。ヘプタマーとノナマーの間の
数字はスペーサーの長さを示す。
このDIlt逍伝了ファミリーか新たに固定されたこと
で、以下のような事項が示唆され得る。
参考文献4には、GとC残基に富むHIGIおよび33
3細胞の体細胞D□配列に対応するもうつの胎児型DI
4遺伝子が予言されている。
しかし、をでに同定されていた17個の胎児型り、遺伝
子は、これと配列相同性を示さず、更にマウスにおいて
さえ、GとC残基に富む体細胞型り、配列のいくつかは
12個の胎児型D H断片のどれとも相同性を示さない
(参考文献2)。
AltとBaltimore  (参考文献18)は、
N領域の 6 分岐に末端転移酵素の関与を提案した際に、N領域には
GCに富む配列が高頻度で現れることと末端転移酵素が
dGC残基選択しやすいことを強調した。
このような胎児型り。遺伝子のどれにも帰属されなかっ
たGCに富む体細胞型DI、配列において、胎児型り、
1遺伝子によりコードされている領域はおそらくエクソ
ヌクレアーゼ活性により除かれているのであろうと考え
られる。
これに対し、本発明者らは第7図(a)に示すように、
DM遺伝子の上流に、配列がHIGID□配列に相補的
(18/2]ヌクレオチド)で、かつ333細胞のDH
配列と相同的な(16723ヌクレオチド)DNA領域
を発見した。このDNA9A域を取り囲む領域は上述の
ようにいくつかのシグナルヘプタマーとノナマーを含ん
でいる。第7図(b)にはその位置とスペーサー長が図
解的に示されている。
このDTl+遺伝子ファミリーにおける5′端のヘプタ
マーとDM遺伝子のヘプタマーとの間の距離7 ばかなり長い(127または151)にも拘らず、これ
ら領域は両端を12及び23ヌクレオチドスベサーシグ
ナルの両者により取り囲まれているこことがわかる。
このDI+?領域は欠失または逆位によりD IR−D
、結合に関与している可能性がある。
興味あることに、相同な配列をならべてみると、HIG
Iのり、とDIRの極性は逆で333とDIRの極性は
同じである。推定上のDIR−DI4結合は5′側に1
2及び23ヌクレオチドスペーサーシグナルを、また3
′側に12ヌクレオチドスペーサーシグナルを持つはず
なので、V o−D IR−D u−JH、VH−DH
−DIR−JH及びV +<−D u−D I R−D
H−JHの構造のどれかを形成するための基質であるか
もしれない。
次に本発明者らによって得られた知見を基にり、遺伝子
および介在領域での突然変異の頻度を計算するために、
第1図の■と■の部分が比較検討された。
DH遺伝子が機能を有する断片であるために 8 は、両側の21ヌクレオチドスペーサーシグナルの存在
が本質的であると思われる。
表1に第1図の■と■の部分における突然変異の頻度を
要約した。
(ユフ= −j” z=l’ j4j>なお、この比較
から4つの長い挿入または欠失領域(第1図及び第2図
に示した■〜Oで示された部分)はのぞかれている。
表1のグループ■は16bp繰り返し領域とI)xp遺
飯r−の間の領域に、グループIIはDX11遺伝子と
DA遺遺伝の間の領域にそれぞれ対応する。
また、1574から1829までの挿入領域、1268
6から]3184まて、 13232から13247ま
で、及び3536から4394までの部分は表1の比較
から除かれている。
更に、グループ■はDA遺伝子とDK遺伝子の間のi域
に、クループ■はDK遺伝子とDN遺イ五子の間の領域
にそれぞれ対応している。
方、グループVはDN遺伝子とDM遺伝子の間の領域に
、グループ■はDM遺伝子の下流にそれぞれ対応してい
る。。
不−・致の(1)と(2)は(塩X)転移(GφAおよ
びTφC)と(塩基)転移(プリンφピリミジン)をそ
れぞれ示す。なお、数字は塩基対数を示している。
1 表1に示すように、転移:塩基転換の頻度比率は、約3
:2であった。
また、短いヌクレオチドの欠失(または挿入)の総数は
Ibpのものが45同、2bpのものが8圓、:lbp
のものが3回であった。
介在領域での2つの重複単位間の配列の違いの全体は、
約12木である。
シグナル領域においては、2つの同一遺伝子間でのヌク
レオチドの違いがノナマーでは7bp(8%)、ヘプタ
マーでは4bp(6%)、スペーサー領域では]0bp
(8%)見られた。
シグナル領域及び介在領域における突然変異の大う数は
DNA複製の間違いに起因するものと考えられる。
要約すると 1個のヌクレオチドの不一致は236回、
連続する2個のヌクレオチドの不一致は52回、連続す
る3個のヌクレオチドの不一致は7回、連続する4個の
ヌクレオチドの不一致は1目、連続する8個のヌクレオ
チドの不一致は11す1であった。
 2 1〜3個のヌクレオチドの欠失または挿入の大多数はG
eeにからGCCまたはGCCCCへのようなりNAポ
リメラーゼのすべり(slippage)反応(参考文
献21)により起こっている。
DI+コード領域に見られる突然変異のいくつかは上記
と同様である。
D□コード領域とDA1コード領域の間には差異はなく
、DMIコード領域とDM2コード領域では2個所に1
個のヌクレオチドの不一致が見られた。
DNIコード領域とDN4コード領域の間での連続する
3個のヌクレオチドの欠失(または挿入)はDNAポリ
メラーゼのすべり反応に起因するかもしれない。という
のは、へGC配列の3回繰り返しの中の1個の八GGが
欠失していたからである。
例えば、D XPI とDXP1との間、DK4とDK
+との間、DLRファミリー等の、その他のDHコード
領域で見られる差異は、異なる特徴を持っている。
突然変異したヌクレオチドは限られた領域に密 3 集しており、分岐したヌクレオチドは他のD Hコード
領域と相同++1°を示している。
参考文献4では、D11遺伝子のコード配列が短いオリ
ゴヌクレオチドから組み立てられているように見え、D
 XPI中のG 八’I’ A ’I”rやD xp・
1の中のGGGGAのような分岐した配列がそれぞれD
LRIやD I+。52の中にも范い出されることが指
摘された。
そこで、遺伝子変換(参考文献19)は、D Hコード
領域における分岐性を高めている主軒路の1つであるか
もしれないといえる。
更に、ヒ述の本発明における新たな知見を用いてマウス
とヒトのDH配列が比較された。
その結果、第8図(a)に示すように。1つのヒトD。
遺伝子のD)Iコードおよびシグナル配列はマウスのD
sp□のものと8]!j;  (59/73)の相同性
を有しており、そのLにDK4の場合にはD11遺伝子
領域だけでなく5′側及び3′側隣接配列もD SF3
のものと57本(135/2:16)の相同性を有して
いることが判明した[第8図(b)]。
 4 このことは、−度り、か進化した後は、D、□遺伝子部
位には広範囲な突然変異が起こらなかったことを示唆す
る。
6つの異るDI+遺伝遺伝子離、この隣接配列は大いに
分岐しているようにみえるが、ある組み合せでは5′隣
接配列の100ヌクレオチド以上にわたり56〜61%
の類似性が見つかった。
同程度(52〜61%)の相補性が5′と3′隣接配列
の間に見い出された[第9図(a)]。
興味深いことには、相補性を示す隣接領域の配列の組み
合せは第9図(b)に示すように異なる遺伝子ファミリ
ーに属している。
以上の事項を要約すると、 a2重複化してできてきた2つの単位間での介在配列の
相違は約1八であるが、シグナル領域では6〜8%の相
違があり、 b、5′隣接領域配列の間におけるある組み合せては約
60亀の類似性が見い出されており、0.5′ と3′
隣接領域配列の間にもまた約60*の相補性が見い出さ
れており、  5 d、更に、D11コード領域の大多数には、CAC(八
/゛r)GTG−様の配列が見い出された(1’:4図
)。
これらの結果に基き、本発明者らはDH遺伝子の起源に
つき以下の仮説を提咄することがてきる。
第10図に示す構造の原始釣手り遺伝子(prih−D
)のクラスターが存在していた。
prih−D遺伝子とそれを取り巻く領域のヌクレオチ
ド配列は初めから既に分岐していた。
V−(D)−J結合のリコンビナーゼは2つのp r 
i h −D遺伝子を認識した。
これらDNA断片のi +1:は同じなので、欠失の代
りに逆位が起こった。
N断片は2つのシグナルヘプタマーの間に入れられたの
であろう。
この結果得られた断片は、I)oコード領域が二組の1
2ヌクレオチドスペーサーシグナルにより取り囲まれて
いるので、D I4遺伝子としての機能を有している。
この仮定がこの限定された領域で数回生じ 6 た。
このprih−D遺伝子の起源として推定される遺伝子
は、シグナルを含み、多遺伝子ファミリーからなってお
り、既に分岐しており、クラスターを形成しているはず
である。
このprih−D遺伝子は■遺伝子の3′端であるだろ
う。というのは、D、遺伝子の隣接領域配列とV、遺伝
子の3′隣接領域配列の間に配列類似性が本発明者らに
よって見い出されたからである(第11図〉。
相同性または相補性の程度(57〜63%)は、D H
遺伝子の隣接領域同士の間で見られるのと非常に似てい
る。
VH遺伝子がprih−D遺伝子になるためには、23
ヌクレオチドスペーサー領域中にCAC(八/T) G
TG配列が創造されたはずである。
このことは起こり得たと考えられる。すなわち、現在の
■。遺伝子の3′側にスペーサーの中にもCAC(八/
T) GTG様の配列が見つかるからである(参考文献
20)。
 7 このモデルの有利な点は、逆位で得られたものが機能を
持った分岐D I−1遺伝子であること、及び多種多様
なりI(遺伝子を得るためにはこの他に更に突然変異が
起こったことを仮定する必要がないことである。
上記した種々の知見から、ヒト免疫クロプリン重鎖およ
びTCRβ鎖、δ鎖遺伝子におけるVDJ結合の近傍領
域の塩基配列、ずなわちV(−N−D−N)Jは、事実
」二、無限大の今様性を示すことが明らかとなった。
なお、Nは胎児型のV、DあるいはJ遺伝子にコードさ
れていないヌクレオチド断片の略号で、V−D−Jの再
配列の過程で、DNA配列内にターミナルトランスフェ
ラーゼの作用により入るヌクレオチド断片である。
例えば、後記の患者骨髄由来のI、D−分泌ミエローマ
細胞のDNAをBam1lIて氷解し、JHプローブで
検出、分離した20kbのDNAをファージにパッケー
ジしたDNAクローンλIGD−1(参考文献26に記
載〉のVll Dll J11再配列系、!7合部拉を
 8 第12図に示す。
D11部分にはDk+およびD xp・1のみ含まれる
ことが明らかとなった(第1:1図)。
すなわち、他の例を含めて各体細胞型D IIには、本
発明でクローン化された1 5kbのDNA断片等の中
の多数の胎児型D11′J!!、伝子のうちごく一部の
ものが、VHDll JH再配列の際に無作九に使用さ
れており、体細胞4(II l) 、、の塙JJ:配列
はjHH<眼大の多様P1を示し得る。
この無限大の多様性のあるDNA断片に対応する抗体の
ペプチド部付かCDRIII領域である。。
他方、リンパ球系腫瘍細胞は各個人、それぞれモノクロ
ーナルであることが知られており、腫瘍ごとにD H及
びD I4近傍領域(Nl+’)で固有のDNA断片を
有すると考えられる。
このことから、リンパ系腫瘍に羅患した各患者のり、及
びり、近傍領域(Nl+)の、その患者に固有のDNA
断片の塩基配列を腫瘍マーカーとして決定しておけば、
その配列を有するDANプローブなどを用いて、患者の
全リンパ球(DNA 9 量)における腫瘍細胞(DNA量)の割合を算出するこ
とができる。
すなわち、Bリンパ球系腫瘍あるいはTリンパ球系腫瘍
、白血病、骨髄腫等において、種々の抗がん剤やステロ
イド剤による骨髄形成の抑制のための化学療法が行なわ
れている。しかしながら、腫瘍細胞を完全に消滅させる
ことは、副作用などを警戒して、化学療法剤を充分に、
徹底的に投与することができないため、不可能に近い現
状である。
従って、白血病の活動を一時的に抑え込むことができた
、いわゆるリンパ種、白血病の緩解期においても、再生
した正常骨髄細胞中に混入している腫瘍細胞の動態を定
期的に検査・診断し、白血病等の再発を、早期に診断、
予防、治療することが望まれ、行なわれているが、診断
法は、細胞診、骨髄穿刺による骨髄検査などの形態学的
分析にたよらざるをえない状況にある。
骨髄検査においては、白血病性幼若細胞が5〜15%を
超えた時はじめて、再発の診断が可能で 0 あり、早期の的確な診断は困難であり、またリンパ球に
特異的なモノクロナール抗体を用いた細胞蛍光分析法に
よる診断も近年行なわれているが、検出限界はそう改善
されてはいない。
そこで本発明者らは、前記の知見に基き、リンパ球系細
胞が生産する免疫グロブリン、TCRに対応する再配列
逍イ云子中のVu  (N11’  DllN142)
JHのDNA断片、特にり、□領域及びDI+II近傍
領域(No’、N N2) (7) CD RIII 
ニ対応する塩基配列が無限の多様性を示すことを利用し
て、腫瘍細胞に固有のDNA断片の配列を同定した上で
、正常リンパ球系細胞のDNA1lに対する割合を算出
するというDNA診断法を完成するに至った。
このDNA診断法は以下の過程を含む。
まず、個々の患者のリンパ球系細胞固有のDNA配列を
決定し、リンパ系腫瘍細胞の量を定量するに当って、は
とんど全ての細胞の■。およびJ H遺伝子に保存され
、共通にみられるDNA断片、すなわちVH中のオリゴ
ヌクレオチドを第1 1のプライマーとし、またJll中のオリゴヌクレオチ
ドと相補的なオリゴヌクレオチドを第2のプライマーと
して合成し、これらを患者リンパ系腫瘍細胞から分取し
たDNAと混合し、PCR,法[5aiki等のpol
ymerase chain reaction法:参
考文献24コ等によってDNAポリメラーゼの存在ドで
う量のDNAを増l111.♂生産させ、個々の思名の
リンパ球系細胞固有のD I+領域近傍の遺伝子(N□
1、N□2)の塩1Jみ配列を決定し、I−記V If
 i’から選択したDNANA断片11 ”ゝと、決定
したN中から選択したDNA断片N1□I fal か
らなるV H′a’  N o’ La’ D N A
断片を、また場合ニヨッてはDHにまで入り込んだDN
A断片を、患者固有の第3のプライマーとして合成する
。また、」−記J l(中から選択したDNA断片と相
補的なりNAA断片、(゛)と、決定したNl+”から
選択したDNA断片と相補的なりNAA断片、12fa
l とからなるN、(2fa)J u (”’DNA断
片を、また場合によってはJH領領域他の部位のDNA
断片と相補的なりNA断片を、患者固有の第4のプライ
マー 2 として合成する。
次に、更に患者の治療過程において経時的に患名リンパ
球DNAと第3のプライマーと第2のプライマー(また
は第4のプライマー)の組と、あるいは第1のプライマ
ーと第4のプライマーの組と混合してPCR法等によっ
てDNAポリメラーゼの存在下で多量のDNAを増幅生
産させ、その生産されたDNA量からリンパ系腫瘍細胞
の割合を測定する。
この方法を用いることにより、白血病等の患者の制癌剤
等による治療効果、奏功度の診断、および再発の診断を
早期に、迅速に行なうことができる。
この診断法は、Bリンパ種、Tリンパ種、急性白血病、
骨髄腫等の診断に特に好適に利用できる。
IgD−分泌ミエローマ患者における本発明の診断法の
一例を以ドに説明する。
まず、患者固有のV (N’ −D−N2 )Jの再配
列結合部位のDNA断片の塩基配列を決定す 3 る。
IgD−分泌ミエローマ患者の骨髄細胞あるいは末梢血
リンパ細胞より1;9法(参考文献22)に従いDNA
を分取し、モしてV。中に高い頻度で保存されたDNA
断片オリゴヌクレオチドを第1のプライマーとし、また
J 14中に高い頻度で保存されたDNA断片オリゴヌ
クレオチドに相補的な配列を有するDNA断片オリゴヌ
クレオチドを第2のプライマーとして選択し、選択した
配列を、例えば固相トリエステル法(参考文献2:1)
によって、Applied Biosystems M
odel 380八DNA合成器を用いて合成する。
次に、合成されたオリゴヌクレオチドをHPLCで精製
した。
第1及び第2のプライマーとしては、以下のものが用い
得る。
第1のプライマー 5 −CへCGGCCG’rGTA’rTへCTGTG
−:15 −C八(:GGCC八TCへ八’rへTTT
GTG−34 第2のプライマー 5−へCCTGAGGAGACGCTGへG−3次に、
検査診断対象としてのIgD−分泌ミエローマ患者より
常法(参考文献22)により分取したリンパ球系細胞D
NAと、第1および第2のプライマーを用い、PCR法
を利用して、これらプライマー間に形成されるDNA配
列[V (N’ −DN2)Jをコートする配列: V
H(NH’  DH−N o’) J u lを多量に
増幅生産させる。
増幅されたDNA配列は、そのメクレオチド配列をサン
ガーらのジデオキシ法(参考文献25)によって決定し
てから、その患者固有の腫瘍マーカーとして登録してお
く。
次に、この患者のリンパ球系細胞固有のり。領 5 域近傍の遺伝子(N’u、N2o)の塩基配列を選択し
、上記V。中の任意のDNA断片■H″′〉と、決定し
たN。1の中の任意のDNA断片N□I f″l から
なるVu′a’  Nl11(” D NA断片を、マ
タ場合ニよってはD□にまで入り込んだDNA断片を、
患者固有の第3のプライマーとして合成する。
また、−に記JH中の任意のDNA断片と相補的なりN
A断片、IH1a+と、決定したN□′の中の任意のD
NA断片と相補的なりNA断片N、、2(“)とからな
るN、21al −JHf″lDN A断片を、マタ場
合によってはJ H領域の他の部位のDNA断片と相補
的なりNA断片を、患者固有の第4のプライマーとして
合成する。
この第3及び第4のプライマーとしては例えば以下のも
のが利用できる。
第3のプライマー 5 −TGTGにへAGへGGGCCTTTGへA−3
第4のプライマー 5 −CへGGCCCAAGへGTGGGCへTT−3
次に、第3及び第4のプライマーと、検査診断 6 対象としてのIgD=分泌ミエローマ患者より、たとえ
ば治療経過を追って経時的に常法(参考文献22)によ
り分取したリンパ球系細胞DNAとをPCR法によって
処理し、これらプライマーの作用によって増幅したDN
A配列があるかどうか、また増幅したDNAの量から腫
瘍細胞の割合を測定する。
なお、この増幅操作には、第1のプライマーと笛4のプ
ライマーとを組合せて、第3のプライマーと第2のプラ
イマーとを組合せて用いることもできる。
また、増幅したDNA配列の検出は、電気泳動法によっ
て反応混合物を展開し、発色反応等によって可視化した
バンドと、先に患者固有の腫瘍マーカーとして登録した
DNA配列の同様の操作の結果とを比較して、1IJ−
の位置にバンドが表れるかどうかによって行なうことが
できる。
また、プライマーとして用いたDNA断片をプローブ類
として用いサザーンハイプリダイゼーションを行ない、
バンドを分析することもでき7 る。
なお、第3及び第4のプライマーは、DNA配列を患者
固有の腫瘍マーカーとして登録したDNA配列から任意
に選択し、選択された配列ごとに上述と同様の操作を繰
り返して、その有効性を確認することで決定でき、上記
の配列に限定されない。
[実施例] 実施例I Ichihara、 Y、、 Kurosawa、 Y
、 et al ; l1ur、 JImmunol、
、 18.649−652(1988)に記載の方法に
従って、T、 Maniatis  (バーバード大学
)から供給されたヒトDNAファージライブラリー(参
考文献5)からヒト胎児型DNAのクローンIIUD−
3を単離した。
すなわち、上記マニアチスのヒトDNAファージライブ
ラリーから、Ravetchらか取り出したD H”’
 J Hプローブ(参考文献10)を用イー(、Ben
ton−Davis法(参考文献6)によって、該D「
J、プローブにハイブリダイズする15kbD N A
断 8 片を含むクローン)IUD−3を単離した。
次に得られたクローンHID−3中の15kb断片の常
法に従って制限酵素地図を作製し、またそのヌクレオチ
ド配列を、Messingら[Messing 、 J
、 etal;  Nucleic  八cids  
Res、、  9. 309−321(1981)]の
方法に従ったM13mplOまたはMI:lmpHをク
ローニングベクターとして用いたジデオキシ法[San
ger、  F、ct、  at;  Proc、  
Natl、  八cad、  Sci、。
U、S、八、、 74.5463−5467 (197
7)]により決定し、第1図に示す制限酵素地図及び第
2図に示すヌクレオチド配列か得られた。
第1図及び第2図に示した結果から、該クローンHID
−3の15kb断片は、参考文献3中におけるり、に対
応するDLRIを断片が含むことが確認され、該15k
b断片は胎児型DH遺伝子領域を含むものであることが
判明した。
実施例2 実施例1で得たクローンHID−3中の15kb断片か
ら以下に示す制限酵素切断部位を利用して各DNA断片
を調製し、それらをそれぞれ個々に、 9 BLUESCRIPT KS plus  ベクター(
StratageneSan Diego、 GA、 
USA)中に常法に従って、クローン化し、第1図のH
で示される部位を有する組み換えDNA、すなわち、プ
ラスミドpPDXP(D xp+遺伝子を含む)、プラ
スミドルDへ(D□遺伝子を含む)、プラスミドpDK
  (DKu!伝子を含む)、プラスミド9I11N(
D NA遺伝子を含む)、プラスミドpDM(DM□遺
伝子を含む)、プラスミドpDLR(D bn+遺伝子
を含む)を得た。
D XP+遺伝子を含む断片(Dxp・1遺伝子を含む
);BamHI −Bal I ”(10232)−P
stI (10749)DA4遺伝子を含む断片; BamHI  −EcoRV ’(15fi+)−八c
c  I  (2287)−XhoIDに1遺伝子を含
む断片: Sac I (+2241)−Sma I (1287
5)DN4遺伝子を含む断片; BamHI (4260)−NcoI ”(4901)
−5a1. IDM2遺伝子を含む断片(DI++、、
を含む):Xba I −5LuI ”(14339)
−EcoI (14923)D LR+RI子を含む断
片;  0 Xba  I −NcoI (7577)−11ind
 m (8]74)なお、上記の「7」は構築過程で破
壊された部位を示し、また括弧内の数字は第2図におけ
る塩基番号に相当する。
なお、各り9.遺伝子を含むプラスミドの単離には、ベ
クターの存するポリリンカ一部位か利用された。
得られた各組み換えDNAはそれぞれ個々に大腸菌MV
1184に常法によって導入された。
実施例3 実施例2で得た15kbから得られた各断片をそれぞれ
個々にプローブとして用いて、ヒト胎盤DNAのサザン
ハイプリダイゼーションを行なった。
Gross−ロel 1ardらの方法[Gross−
Beljard、 M。
et al、; Eur、 J、 Biochem、、
 36.32−38 (1973)]に従ってヒト胎盤
DNAを抽出した。
抽出しなヒト胎盤DNAは、制限酵素BamHI。
EcoRI及びl1indIIIてそれぞれ個々に消化
処理された。
1 得られた3種のDNA混合物(各々5μ)は、それぞれ
0.綿アガロースゲルを用いた電気泳動処理された。
各ゲルは、まず0.25M  HCIで15分間、次に
0.5M Na011 、]、55MNaClで30分
間、更に1.0M1’rjs−11cI (pH7,5
)緩衝液(1,5M Na1lを含む)で30分間処理
された。
この処理によって得られたDNAは、Olszcwsk
aら[OIszewska、 S、 et al、;T
rends in Genet、ics。
4、92−94 (1988)]によるサザーンの方法
[5outhern、 E、 M、; 、1. Mo1
. Biol、、98,503−517(1975) 
]の変法に従って、LKB 2016 VacuGcn
cvaccum blotting system (
ファルマシア社製)を用いて、20X SS(:を利用
してナイロン膜(HybondN、アマ−ジャム)に移
された。
膜に移されたDNAは5分間の紫外線照射処理及び80
℃、2時間の処理で固定された。
上記の操作で調製された冬服は、煮沸洗浄溶液(0,1
×SS(: 、0.1!ti 5DS)中に15分間浸
消された後、プレハイブリダイゼーション(5x 5S
Pli 2 (20x 5SPE: 0.2M Na112P04緩
衝液(pH7,4、3,6MNaC] 、20mM E
DTAを含む) 、 O,Img/ml  熱変性サケ
粒子DNA、50!jiホルムアミド[メルク社(ダル
ムシュタット、西独)製]、5%Irishcream
 1jqueur  [Balleys社(ダブリン、
アイルラント)製]および0.14k SDSに42℃
で一晩処理)を行なった。
この、プレハイブリダイゼーション処理が終了した後、
実施例2で得た各DNA断片をランダムオリゴヌクレオ
チド′ラベリング法[Feinberg、八。
P、  et  al、:   八na1.  Bio
chern、、  132. 6−13(1983)]
によって32pで標識する過程を含む方法により、熱変
性32p標識化DNAとし、それらを個々にプローブと
して加えることを除いては、上記プレハイブリダイゼー
ションと同様の処理条件のハイブリダイゼーションを行
なった。
4xSSCで42℃、30分の洗浄および2回の0.5
x sscの洗浄処理を行ない、−80℃の条件でのオ
ートラジオグラフを行なった。
結果を第3図に示す。
 3 実施例4 [第1及び第2のプライマー川の配列の選択]実施例1
及び2で得られた各DNA断片及びこれらDNA断片の
クローニングに用いた各種プローブを用い、TgD−分
泌ミエローマ患者から常法(参考文献22)に従い骨髄
細胞あるいは末梢血リンパ細胞より分取したDNAを、
実施例3と同様の手法を用いたサザーンハイブリダイゼ
ーシジンにかけ、その結果からVH(NIP’  DI
4  NH2)JHの再配列結合を有するDNA断片を
特定してそれを実施例1で用いたl1en1.on−D
avis法によりクローニングし、それらのヌクレオヂ
ド配列をSangerらのジデオキシ法(参考文献25
)によって分析した。
次に、上述のようにして得られたV (N’ −Du2
)Jの再配列結合部の配列をコートする領域[Vu  
(No”Du  N、2)Ju ]におけるV□遺伝子
領域及びJ 11遺伝子領域のそれぞれにおいて高い頻
度て保存されたDNA配列を特定した。
 4 その結果、■、1遺伝子領域中に高い頻度で保存された
DNA配列として以下の配列(なお括弧内はどれを選択
しても良く、括弧内部分の異なるものを混合して用いて
も良い)を見い出し、第1のプライマー用配列とした。
■5 ’−GACGG[;[;GTGT八’IへI’八
[; TG TG−3■5°−CへCGGCCへTCT
ATTTTTGTG−3また、J、遺伝子領域に高い頻
度で保存されたDNA配列と相補的な配列として、以下
の配列を見い出し、第2のプライマー用配列とした。
5−へCCTGAGGへGAC:GGTGAC−35−
ACCTGAGGAGACGCTGAC−3なお、参考
に、第2のプライマー用配列の選択に利用した上記の分
析の結果得られたJH遺伝子 5 領域における配列の−・部を第14図に示す。
実施例5 実施例4で選択した第1のプライマー用配列のうちの1
つを選択し、その配列を有するオリゴヌクレオチドを同
相トリエステル法(参考文献23)によって、八ppl
icd Biosysl、emSModcl 111O
A DNA合成器によって合成し、HPLC(高速液体
クロマトグラフィー)によって精製した。
これとは別に、実施例4で選択した第2のプライマー用
配列を有するオリゴヌクレオチドをlid相トジトリエ
ステル法老°文献23)によって、八pplied B
io−systems Model 380八DN八合
成器によって合成し、HPLC(高速液体クロマトクラ
フィー)によって精製した。
次に、実施例4と同様の方法で、診断対象としてのIg
D−分泌ミエローマ患者(女性、45才)の骨髄細胞あ
るいは末梢血リンパ細胞から分取した腫瘍細胞DNAと
上記の2種の精製オリゴヌクレオチドとを、5ajki
らのPCR法(参考文献24)によって反応させた。
 6 反応液の組成は以下のとおりであり、反応条件は5ai
kiらに従い、アニーリング温度は55℃とした。また
、DNA増幅のための反応は25回繰り返えされた。
反応液組成; 細胞D N A (100μg/ml)      1
0 μm第1のプライマー (20μg/ml)   
3 μm第2のプライマー(20、czg/ml)、 
  1 μmdNTP       (150μM) 
   18μ1Taqポリメラーゼ(10u/μl)1
μm10X P CR用緩衝液      10μl蒸
留水            59μm合計100μm (PCR用緩衝液ニドリス塩酸(p’H8,o)、Na
1150 mM、 MgCl210mM、メルカプトエ
タノール10mM ) 増幅反応終了後、反応混合液をアガロースゲルを用いた
電気泳動法によって展開した後、エチジウムブロマイド
でDNA断片を染色した。
その結果、282bpに相当する位置にバンドが検 7 出された。
なお、実施例4で選択した第1のプライマー用配列のう
ちOあるいは■を用いた場合に、282bpの位置に単
一のバンドが検出され、配列■あるいは■が、このIg
D−分泌患者の場合には、■及び■より優れていた。
次に、この282bpのDNA断片を必要に応して適当
な制限酵素で処理し、実施例1で用いたジデオキシ法に
よって、そのヌクレオチド配列を求めた。
得られたヌクレオチド配列を解析したところ、第12図
と同様の配列が含まれていることが確認された。
このヌクレオチド配列を前記診断対象患者に固有のDN
A断片マーカーとして登録した。
実施例6 [第3及び第4のプライマーの調製] 第12図に示された配列のV H(N H’  D I
4領域から、以下の配列を選択し、該配列を有するオリ
ゴヌクレオチドを第3のプライマー用配列とし 8 て実施例4と同様の方法により合成し、精製した。
5 −TGTGCAAGAGGGCCTTTGAA−3
更に、第12図に示された配列のD H−N H’)J
 H領域より下流の、第2のプライマー用配列と相補的
な配列より更に下流の配列を選択し、該配列と相補的な
以下の配列を有するオリグヌクレオチドを第4のプライ
マーとして実施例4と同様の方法により合成し、精製し
た。
5−CへGGにl;[;AAGAGTGGGIGATT
−3’実施例7 [本発明の診断法の感度の検定コ 実施例5で診断対象患者から分取した腫瘍細胞DNAの
細胞1個当りの量を測定した。
次に、正常胎盤細胞及び正常リンパ球細胞から実施例4
で用いた方法によって分取したDNAから、102個、
104個、106個の細胞弁に相当するDNA量をそれ
ぞれ調製した。
次に、腫瘍細胞DNAと、正常胎盤細胞DNAまたは正
常リンパ球細胞DNAとを混合し、細胞 9 の個数[腫瘍細胞DNA (X):正常胎盤細胞DNA
または正常リンパ球細胞DNA (Y)]で以下の比率
となる試料A−Iをそれぞれ調製した。なお各試料の(
合計)DNA量は、PCRを実施する前で一定とした。
試料A  腫瘍細胞DNAのみ 試料B  正常胎盤細胞DNAのみ 試料C正常胎盤細胞DNA使用、 X : Y=10−2: 1 (X=2ng )試料D
  正常胎盤細胞DNA使用、 X : Y=10−’:  1  (X=20pg)試
料E  正常胎盤細胞DNA使用、 X : Y=]0−6: 1 (X=0.2pg )試
料F  正常リンパ球細J泡D N Aのみ試料G  
正常リンパ球細胞DNA使用、X : Y=IO−2:
 1 (X=2ng )試料H正XQ’+ J冶盤細胞
DNA使用、X : Y=]0−’: 1 (X=20
pg)試料I  正常胎盤細胞DNA使用、 x : Y=IO−6: t (X=0.2pg ) 
0 次に、各試料を個々に用い、実施例5で調製した第3及
び第4のプライマーとのPCR法によるDNAの増幅生
産を行なった。
PCR用の反応液組成は以下のとおりである。
なお、試料の容量は、試料A−Eで11.5μI、F〜
Iで16.2μmとした。また、各成分の濃度は実施例
5と同様とした。
PCR用の反応液組成 試料       11.5μmまたは16.2μm第
1のプライマー         3 μl第2のプラ
イマー         3.5μmdNTP    
           16  μ1Taqポリメラー
ゼ         0.5μ11OX P CR用緩
衝液       10μm蒸留水      55.
5μmまたは50.8μI合計100μI 反応条件は5aikiらに従い、アニーリング温度は6
5℃とした。また、DNA増幅のための反応は50回繰
り返えされた。
増幅反応終了後、反応混合液をアガロースゲル1 を用いた電気泳動法によって展開した後、エチジウムブ
ロマイドでDNA断片を染色した。
試料A、C〜E、G−Hにおいていずれも+31bpに
相当する位置に単一バンドが検出された。
また、試料B、Fではバンドは検出されなかった。
次に、131 bpのDNA断片を常法により単離し、
必要に応じて制限酵素によって処理して、実施例1で用
いたジデオキシ法によって、そのヌクレオチド配列を求
めた。
得られたヌクレオチド配列を解析したところ、この13
] bpのDNA断片は第12図に示す配列中に含まれ
るものであることが確認された。
以上の結果から、1/106の肺癌細胞濃度まで検出で
きることが確認できた。
実施例8 実施例5と同一の診断対象患者の治療過程において、経
時的にリンパ系細胞を分取し、得られた細胞からDNA
を分離して、実施例7のプf法でリンパ系細胞中に含ま
れる腫瘍細胞の割合を検定し 2 た。
その結果、治療後、時間経過すると、増加する腫瘍細胞
も、抗癌剤の投与により、再び減少過程に入ることが確
認された。
(以下余白) 文献リスト 1:黒沢良和:蛋白質 核酸 酵素、 31.756−
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:Hsashi、 Y、 et al; Eur、 J
、 Immunol、、 19゜1399−1403 
 (1989) [発明の効果] 従来の抗体生産の研究、実用においては、ある特定の抗
原に対応した抗体を、動物においてポリクローナル抗体
、マウス、ヒト等の抗体産生ハイブリドーマにおいてモ
ノクローナル抗体として生産することが行なわれてきた
本発明により得られたD1□遺伝子等30種を利用 6 し、また3通りのオープンリーディングフレームを使用
して、D H領域だけでも少なくとも90種類の抗体を
生産できる可能性がある。VHH領域J H領域と組み
合せれば、膨大な種類の抗体が生産できるのであるか、
本発明により得られた知見をもとにして、細胞工学的、
遺伝子工学的手法により予め様々な抗体を人工的に作製
しておき、しかる後に、これまで未検討の抗原あるいは
新たにj]1現してきた抗原に対応する所望の抗体をそ
れらの中から探索、スクリーニングするという方法が考
案される。この方法が一般化すれば、緊急を要し、量的
に必要とされる特定の抗体を、所望通り、医療用、ある
いは研究用に提供することが可能となる。
また、本発明において、種々のDH遺伝子を含むV、、
D、、J、、再配列結合部分のDNA配列がほぼ無限大
の多様性を持つという知見が明らかとされ、現実の患者
の腫瘍細胞のDH領域に、本発明により同定された、D
H遺伝子も含まれていることも示された。更に、これら
の知見に基づいて、 7 一人の腫瘍患者の腫瘍細胞はモノクローナルであること
に基づいて、V (N−D−N)J領域は個々の患者の
腫瘍細胞に固有のDNA配列からなりたっており、それ
をメルクマールとして患者固有のDNA断片マーカーを
、PCR1去による増巾品を行なうためにプライマーと
して合成し、患者の腫瘍細胞に固有のDNA配列を増幅
生産し、腫瘍細胞の他のリンパ系細胞に対する割合を算
出てきることが実訝され、本発明の診断法が確ぎfされ
た。
この診断法は、従来の形態学的、細胞遺伝学的診断法に
比べ、はるかに感度か良く、精度良い検査法であり、リ
ンパ系腫瘍、白血病等の早期診断および化学的療法の奏
功度のチエツクに有用である。
更に、本発明により得られた各種のD□プローブは様々
な患者に対応する患者リンパ球の細胞タイピングに使用
される診断薬として有用である。
また、免疫グロブリン遺伝子及び関連遺伝子の 8 調製も本発明のD□プローブを用いることによりより簡
便に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の15kbD N A断片における12
個のDIl遺伝子の配列付置を模式的に示した円、第2
図(a)〜(c)は第1図に示した12個のDH遺伝子
を含む15kbD N A断片のヌクレオチド配列、第
3図は実施例3で行なったサザーンハイプリダイゼーシ
ョンの結果を示す図、第4図は第1図の15kbD N
 A断片中に見い出されたDH遺伝子を含む17個のヒ
ト胎児型遺伝子のヌクレオチド配列、第5図は胎児型D
 I4遺伝子と体細胞型DH遺伝子のヌクレオチド配列
の比較図、第6図はアミノ酸レベルでの体細胞型D H
配列と胎児型り、配列の比較図、第7図(a)及び(b
)はDIR遺伝子ファミリーの構成を示す図、第8図(
a)及び(b)はマウスとヒトDH配列の比較図、第9
図(a)及び(b)はり、遺伝子の隣接する配列間での
ヌクレオチド配列の比較図、第10図はD□遺伝子誕生
のモデルを模式的に示す図(四角枠内の 9 数字はメクレオチド数を示す)、第11図はDI+遺伝
子の両隣接領域の配列と胎児型V、遺伝子の3′側隣接
領域との比較図、第12図はIgD−分泌ミエローマ患
者のVll DIl JH領域のDNA配列を示1−図
(■〜■はプライマーの選択に用いた配列を示し、ヌク
レオチド配列直上のアルファベットはその直下のコドン
に対応するアミノ酸を示し、第6図におけるのと同様に
定義される)、第13図は第12図のDH領域のDNA
配列のみを示す図(■はDoに相当する部分、■はDX
P1に相当する配列)、第14図は同定された各種J、
+領域の結果の一部を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ヒト免疫グロブリンD_H遺伝子ファミリーD_A
    、D_K及びDIRに属するD_H遺伝子の1以上を少
    なくとも含むことを特徴とするDNA断片。 2)D_X_P_4遺伝子、D_A_4遺伝子、D_K
    _4遺伝子、D_N_4遺伝子、DIR_1遺伝子、D
    _M_1遺伝子、D_L_R_1遺伝子、D_X_P_
    1遺伝子、D_X_P_1遺伝子、D_A_1遺伝子、
    D_K_1遺伝子、D_N_1遺伝子、DIR_2遺伝
    子及びD_M_2遺伝子を含む15kbからなるDNA
    断片。 3)請求項2記載のDNA断片を含むλファージクロー
    ン。 4)D_A、D_N、D_L_R、D_X_P、D_K
    またはD_M遺伝子ファミリーを含む組み換え体DNA
    。 5)前記遺伝子ファミリーに属するD_H遺伝子がプラ
    スミド中にクローン化されている請求項4記載の組み換
    え体DNA。 6)請求項5記載の組み換え体DNAを有する大腸菌。 7)前記DH遺伝子がD_A_4、D_N_4、D_L
    _R_1、D_X_P_1、D_K_1またはD_M_
    2遺伝子である請求項5記載の組み換え体DNA。 8)前記DH遺伝子がD_A_4、D_N_4、D_L
    _R_1、D_X_P_1、D_K_1またはD_M_
    2遺伝子である請求項6記載の大腸菌。 9)リンパ系腫瘍細胞を検出する過程を含むリンパ系腫
    瘍の診断方法において、診断対象患者特有のV_HD_
    HJ_H結合部に含まれるDNA配列をマカーとして前
    記リンパ系腫瘍細胞を検出することを特徴とするリンパ
    系腫瘍の診断方法。 10)リンパ系腫瘍がB細胞系である請求項9に記載の
    リンパ系腫瘍の診断方法。 11)リンパ系腫瘍がT細胞系である請求項9に記載の
    リンパ系腫瘍の診断方法。 12)以下の過程a〜h: a)リンパ系腫瘍細胞のDNAにおけるV_HD_HJ
    _H結合部からV_Hに頻度の高いDNA配列を選択し
    、該配列を有するオリグヌクレオチドを調製する過程と
    、 b)前記V_HD_HJ_H結合部からJ_Hに頻度の
    高いDNA配列を選択し、該配列に相補的な配列を有す
    るオリグヌクレオチドを調製する過程と、c)前記過程
    aで得られたオリグヌクレオチドを第1のプライマーと
    し、前記過程をで得られたオリグヌクレオチドを第2の
    プライマーとし、これらプライマーと診断対象患者から
    分離したDNAとを反応させて、DNA増幅を行なう過
    程と、d)過程cで増幅されたDNA断片のDNA配列
    を同定し、該診断対象患者固有の診断用マーカーとする
    過程と、 e)過程cで増幅されたDNA断片のDNA配列のV_
    HD_H結合領域から選択されたDNA配列を有するオ
    リゴヌクレオチドを調製する過程と、f)過程cで増幅
    されたDNA断片のDNA配列のD_HJ_H結合領域
    から選択されたDNA配列に相補的な配列を有するオリ
    ゴヌクレオチドを調製する過程と、 g)前記過程eで得られたオリグヌクレオチドを第3の
    プライマーとし、前記過程fで得られたオリグヌクレオ
    チドを第4のプライマーとし、これらプライマーと治療
    処置後の診断対象患者から分離したDNAとを反応させ
    て、DNA増幅を行なう過程と、 h)過程gで増幅されるDNA断片の有無を検出して、
    過程gにおいて診断対象患者から分離したDNA中での
    腫瘍細胞由来のDNAの有無を判定する過程と を含む請求項9〜11のいずれかに記載のリンパ系腫瘍
    の診断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5866360A (en) * 1988-07-15 1999-02-02 Central Sydney Area Health Service Acid-labile subunit (ALS) of insulin-like growth factor binding protein complex
WO2007141533A3 (en) * 2006-06-09 2008-07-31 Almac Sciences Ltd Fkbp-l and uses thereof
WO2008142820A1 (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Panasonic Corporation データ処理装置

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