JPH0383874A - 多孔質マイクロ波抵抗体およびその製造方法 - Google Patents
多孔質マイクロ波抵抗体およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0383874A JPH0383874A JP1218708A JP21870889A JPH0383874A JP H0383874 A JPH0383874 A JP H0383874A JP 1218708 A JP1218708 A JP 1218708A JP 21870889 A JP21870889 A JP 21870889A JP H0383874 A JPH0383874 A JP H0383874A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistor
- microwave
- powder
- alumina
- zinc ferrite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 8
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims abstract description 24
- HSSJULAPNNGXFW-UHFFFAOYSA-N [Co].[Zn] Chemical compound [Co].[Zn] HSSJULAPNNGXFW-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 20
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 19
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims abstract description 12
- 229910001308 Zinc ferrite Inorganic materials 0.000 claims description 18
- 238000005245 sintering Methods 0.000 claims description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 7
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 abstract description 12
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 6
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 6
- UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N Iron oxide Chemical compound [Fe]=O UQSXHKLRYXJYBZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- XLOMVQKBTHCTTD-UHFFFAOYSA-N Zinc monoxide Chemical compound [Zn]=O XLOMVQKBTHCTTD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 3
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 3
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 2
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000004372 Polyvinyl alcohol Substances 0.000 description 2
- PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N Styrene Chemical compound C=CC1=CC=CC=C1 PPBRXRYQALVLMV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 229910000428 cobalt oxide Inorganic materials 0.000 description 2
- IVMYJDGYRUAWML-UHFFFAOYSA-N cobalt(ii) oxide Chemical compound [Co]=O IVMYJDGYRUAWML-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 2
- 229920002037 poly(vinyl butyral) polymer Polymers 0.000 description 2
- 229920002451 polyvinyl alcohol Polymers 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 238000005979 thermal decomposition reaction Methods 0.000 description 2
- 239000011787 zinc oxide Substances 0.000 description 2
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000002441 X-ray diffraction Methods 0.000 description 1
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 239000011812 mixed powder Substances 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- WGEATSXPYVGFCC-UHFFFAOYSA-N zinc ferrite Chemical compound O=[Zn].O=[Fe]O[Fe]=O WGEATSXPYVGFCC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Magnetic Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、マイクロ波および衛星通信用マイクロ波回路
における大電力用マイクロ波抵抗体およびその製造方法
に関する。
における大電力用マイクロ波抵抗体およびその製造方法
に関する。
[従来の技術およびその課題]
見通し内通信、衛星通信等に用いられるマイクロ波増幅
器には、利得を大きくとりかつ安定に増幅させるため減
衰部を設けており、そこに不要電磁波を吸収する抵抗体
、いわゆるマイクロ波抵抗体を使用している。マイクロ
波抵抗体は、マイクロ波を吸収して熱エネルギーに変換
する機能をもつもので、マイクロ波が大電力になるに従
い、そこに使用するマイクロ波抵抗体には高耐熱性が要
求されることになる。
器には、利得を大きくとりかつ安定に増幅させるため減
衰部を設けており、そこに不要電磁波を吸収する抵抗体
、いわゆるマイクロ波抵抗体を使用している。マイクロ
波抵抗体は、マイクロ波を吸収して熱エネルギーに変換
する機能をもつもので、マイクロ波が大電力になるに従
い、そこに使用するマイクロ波抵抗体には高耐熱性が要
求されることになる。
従来、マイクロ波抵抗体としては、鉄粉をスチロール樹
脂、エポキシ樹脂等で固めたもの、あるいはフェライト
単独のものがある。しかし前者は、15 W以上のマイ
クロ波を吸収させた場合には抵抗体が200’C以上に
達し、樹脂が熱的分解あるいは化学変化を起こす結果、
機械的強度を失うという欠点を有してあり、後者は、急
激な熱変化によりフエライ1〜特有の結晶粒界からの男
開が起こり、100W以上のマイクロ波抵抗体としては
使用できないという欠点を有している。
脂、エポキシ樹脂等で固めたもの、あるいはフェライト
単独のものがある。しかし前者は、15 W以上のマイ
クロ波を吸収させた場合には抵抗体が200’C以上に
達し、樹脂が熱的分解あるいは化学変化を起こす結果、
機械的強度を失うという欠点を有してあり、後者は、急
激な熱変化によりフエライ1〜特有の結晶粒界からの男
開が起こり、100W以上のマイクロ波抵抗体としては
使用できないという欠点を有している。
これらの欠点を改善したものとして、コバルト亜鉛フェ
ライトとアルミナからなるマイクロ波抵抗体がある(特
願昭63−168391号〉が、この場合も、耐電力は
1000 W程度であり、数千W以上の抵抗体としては
使用できなかった。
ライトとアルミナからなるマイクロ波抵抗体がある(特
願昭63−168391号〉が、この場合も、耐電力は
1000 W程度であり、数千W以上の抵抗体としては
使用できなかった。
本発明は以上述べたような従来の課題を解決するために
なされたもので、耐電力の大きなマイクロ波抵抗体およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
なされたもので、耐電力の大きなマイクロ波抵抗体およ
びその製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本発明は、コバルト亜鉛フェライトよりなるか、または
コバルト亜鉛フェライト20重量%以上と残部がアルミ
ナよりなり、5〜48容積%の気孔率を有することを特
徴とする多孔質マイクロ波抵抗体、およびコバルト亜鉛
フェライト粉末20〜100重量%と残部がアルミナ粉
末からなる粉末に、さらに有機系空孔形成剤を添加し、
混合し成形した成形体を、1300〜1530℃の温度
範囲で1時間以上保持して焼結することを特徴とする多
孔質マイクロ波抵抗体の製造方法である。
コバルト亜鉛フェライト20重量%以上と残部がアルミ
ナよりなり、5〜48容積%の気孔率を有することを特
徴とする多孔質マイクロ波抵抗体、およびコバルト亜鉛
フェライト粉末20〜100重量%と残部がアルミナ粉
末からなる粉末に、さらに有機系空孔形成剤を添加し、
混合し成形した成形体を、1300〜1530℃の温度
範囲で1時間以上保持して焼結することを特徴とする多
孔質マイクロ波抵抗体の製造方法である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
フェライトは一般的にコイノ1八トランス等の部品材料
として、またマイクロ波帯では非可逆素子材料として広
く用いられているが、いずれも低磁気的損失であること
が要求される。しかし、マイクロ波抵抗体としてのフェ
ライトには、先の材料とは逆に高磁気的損失をもってい
ることが要求される。この要請からマイクロ波抵抗体と
して種々のフェライトの中より結晶磁気異方性が大きく
磁気的損失の大きいコバルト亜鉛フェライトが実用化さ
れている。
として、またマイクロ波帯では非可逆素子材料として広
く用いられているが、いずれも低磁気的損失であること
が要求される。しかし、マイクロ波抵抗体としてのフェ
ライトには、先の材料とは逆に高磁気的損失をもってい
ることが要求される。この要請からマイクロ波抵抗体と
して種々のフェライトの中より結晶磁気異方性が大きく
磁気的損失の大きいコバルト亜鉛フェライトが実用化さ
れている。
しかしコバルト亜鉛フェライトは他のフエライ1〜と同
様に結晶粒からなるもので、結晶粒界から襞間しやすい
性質を有し、特にマイクロ波抵抗体としてマイクロ波を
吸収させた場合には急激な温度上昇があるためioow
以上のマイクロ波抵抗体として使用しようとするとクラ
ックが入り、遂には破損するようになる。
様に結晶粒からなるもので、結晶粒界から襞間しやすい
性質を有し、特にマイクロ波抵抗体としてマイクロ波を
吸収させた場合には急激な温度上昇があるためioow
以上のマイクロ波抵抗体として使用しようとするとクラ
ックが入り、遂には破損するようになる。
本発明者は、かかる欠点を改善した大電力用マイクロ波
抵抗体について、種々実験検討した結果、コボル1〜亜
鉛フェライト粉末と、アルミナ粉末にさらに所望比率の
有機系空孔形成剤を添加し混合したあと焼結する方法で
気孔率を5〜48容積%に制御したところ、緻密なコバ
ルト亜鉛フェライトとアルミナからなる焼結体に比べ、
許容電力が数千Wと著しく改善され、2063以上の反
射損失を持つ優れた多孔質マイクロ波抵抗体を提供でき
ることを見い出した。
抵抗体について、種々実験検討した結果、コボル1〜亜
鉛フェライト粉末と、アルミナ粉末にさらに所望比率の
有機系空孔形成剤を添加し混合したあと焼結する方法で
気孔率を5〜48容積%に制御したところ、緻密なコバ
ルト亜鉛フェライトとアルミナからなる焼結体に比べ、
許容電力が数千Wと著しく改善され、2063以上の反
射損失を持つ優れた多孔質マイクロ波抵抗体を提供でき
ることを見い出した。
本発明の多孔質マイクロ波抵抗体は、コバルト亜鉛フェ
ライトよりなるか、またはコバルト亜鉛フェライトとア
ルミナよりなるものである。アルミナを含ませる場合、
その含有量は80重量%以下が適当である。80重量%
を超えると、反射損失が小さく、耐電力の改善効果が小
さくなる。また、気孔率は5〜48容積%が適当である
。気孔率が5容積%未渦の時は耐電力が100OW以下
で改善効果が小さく、48容積%を超えた場合には抗折
強度が弱く、実用性に乏しい。
ライトよりなるか、またはコバルト亜鉛フェライトとア
ルミナよりなるものである。アルミナを含ませる場合、
その含有量は80重量%以下が適当である。80重量%
を超えると、反射損失が小さく、耐電力の改善効果が小
さくなる。また、気孔率は5〜48容積%が適当である
。気孔率が5容積%未渦の時は耐電力が100OW以下
で改善効果が小さく、48容積%を超えた場合には抗折
強度が弱く、実用性に乏しい。
次に本発明の多孔質マイクロ波抵抗体の製造方法につい
て述べる。
て述べる。
コバルト亜鉛フェライトは、酸化コバルトを45モル%
、酸化亜鉛を5モル%、酸化鉄を50モル%とり、それ
ぞれを混合したあと900℃で焼成することによって得
られる。このコバルト亜鉛フェライト粉末を20〜10
0重it%、アルミナ粉末を0〜80重量%とし、焼結
体の気孔率が5〜48容積%になるように空孔形成剤の
量を制御しながら混合したあと、所要形状および寸法に
カロ圧成形し、1300〜1530℃の温度範囲で1時
間以上保持することにより、本発明の多孔質マイクロ波
抵抗体が得られる。
、酸化亜鉛を5モル%、酸化鉄を50モル%とり、それ
ぞれを混合したあと900℃で焼成することによって得
られる。このコバルト亜鉛フェライト粉末を20〜10
0重it%、アルミナ粉末を0〜80重量%とし、焼結
体の気孔率が5〜48容積%になるように空孔形成剤の
量を制御しながら混合したあと、所要形状および寸法に
カロ圧成形し、1300〜1530℃の温度範囲で1時
間以上保持することにより、本発明の多孔質マイクロ波
抵抗体が得られる。
ここで気孔率の制御は、フェライト粉末とアルミナ粉末
に添加する有機系空孔形成剤が成形体を焼結する過程で
熱分解し蒸発すると、その跡がほぼ空孔として残るので
、空孔形成剤の添加量を制御することによって可能であ
る。また、有機系空孔形成剤としてはアクリル系樹脂、
PVA (ポリビニールアルコール)、PVB(ポリビ
ニールブチラール)等が好ましいが、熱分解によって空
孔を形成し得る有機系物質であればよく、特にこれらに
限定されるものではない。また、焼成温度を1300″
C未満とした場合には反射損失が小さくなり、また15
30℃を超えた場合には、例えば1550℃、1時間の
焼結で一部が溶融するという欠点があるので望ましくな
い。
に添加する有機系空孔形成剤が成形体を焼結する過程で
熱分解し蒸発すると、その跡がほぼ空孔として残るので
、空孔形成剤の添加量を制御することによって可能であ
る。また、有機系空孔形成剤としてはアクリル系樹脂、
PVA (ポリビニールアルコール)、PVB(ポリビ
ニールブチラール)等が好ましいが、熱分解によって空
孔を形成し得る有機系物質であればよく、特にこれらに
限定されるものではない。また、焼成温度を1300″
C未満とした場合には反射損失が小さくなり、また15
30℃を超えた場合には、例えば1550℃、1時間の
焼結で一部が溶融するという欠点があるので望ましくな
い。
本発明の方法で得られる抵抗体は5.9〜6.4GH2
帯のマイクロ波領域で、20dB以上の反射損失特性を
有しており、従来の抵抗体に比べて非常に優れている。
帯のマイクロ波領域で、20dB以上の反射損失特性を
有しており、従来の抵抗体に比べて非常に優れている。
ここに、本発明の方法により耐電力性が著しく向上した
理由は、耐熱衝撃性が従来品のa o o’c前後であ
ることに比較し、700℃以上と大巾に向上した結果と
推定している。
理由は、耐熱衝撃性が従来品のa o o’c前後であ
ることに比較し、700℃以上と大巾に向上した結果と
推定している。
[実施例]
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1〜14、比較例1〜3
酸化コバルトを45モル%、酸化亜鉛を5モル%、酸化
鉄を50モル%になるように各原料を秤量し、ボールミ
ルにて混合後、900℃で4時間焼成した。この焼成粉
末はX線回折で、コバルト亜鉛フェライトであることを
確かめた。
鉄を50モル%になるように各原料を秤量し、ボールミ
ルにて混合後、900℃で4時間焼成した。この焼成粉
末はX線回折で、コバルト亜鉛フェライトであることを
確かめた。
次にこのコバルト亜鉛フェライト粉末とアルミナ粉末を
それぞれ50重量%ずつ秤量し、ボールミルで5時間混
合し、乾燥した。次に、このコバルト亜鉛フェライトと
アルミナの混合粉末に、空孔形成剤として第1表に示す
比率でアクリル系樹脂粉末を添加し、ライカイキで15
分間混合した後バインダーを入れ、30 mm角×11
尤の大きさの成形体を作製した。この成形体を雰囲気を
空気として第1表に示す焼結条件で焼結した。得られた
焼結体の気孔率(単位;容積%)を併せて第1表に示す
。
それぞれ50重量%ずつ秤量し、ボールミルで5時間混
合し、乾燥した。次に、このコバルト亜鉛フェライトと
アルミナの混合粉末に、空孔形成剤として第1表に示す
比率でアクリル系樹脂粉末を添加し、ライカイキで15
分間混合した後バインダーを入れ、30 mm角×11
尤の大きさの成形体を作製した。この成形体を雰囲気を
空気として第1表に示す焼結条件で焼結した。得られた
焼結体の気孔率(単位;容積%)を併せて第1表に示す
。
このようにして得た焼結体をマイクロ波の反射損失を測
定するため第1図に示す形状、寸法に加工し、残りを耐
熱衝撃温度測定用試料とした。第1図において、(a)
は試料の平面図、(b)は側面図である。
定するため第1図に示す形状、寸法に加工し、残りを耐
熱衝撃温度測定用試料とした。第1図において、(a)
は試料の平面図、(b)は側面図である。
ここに、反射損失の測定は次の通りである。測定回路の
末端に−RJ−6型短絡導波管を接続し、その管壁面の
中央に第1図に示す抵抗体をセットし、周波数5.9〜
6.4G日Zでスイープさせた発振器よりのマイクロ波
を末端導波管に伝送し、オシロスコープで反射損失を測
定した。
末端に−RJ−6型短絡導波管を接続し、その管壁面の
中央に第1図に示す抵抗体をセットし、周波数5.9〜
6.4G日Zでスイープさせた発振器よりのマイクロ波
を末端導波管に伝送し、オシロスコープで反射損失を測
定した。
また、耐熱衝撃温度は、試料を20分間加熱保持し、直
ちに水中投下した後、その試料の表面を顕微鏡で40倍
に拡大し観察した時、マイクロクラックを認められない
温度とした。
ちに水中投下した後、その試料の表面を顕微鏡で40倍
に拡大し観察した時、マイクロクラックを認められない
温度とした。
耐熱衝撃温度、反射損失、耐電力の測定結果は第1表の
通りである。第1表から明らかな如く、本発明の多孔質
マイクロ波抵抗体は、反射損失が2068以上あり、耐
電力が1000 W以上と、従来のマイクロ波抵抗体で
ある第1表中のNo、 ’l、No、 9に比較し、著
しく改善されている。ただし、No、17の試料は抗折
強度が30ONg/cm2と従来品の2000 Nff
/Cm2に比較して弱かった。
通りである。第1表から明らかな如く、本発明の多孔質
マイクロ波抵抗体は、反射損失が2068以上あり、耐
電力が1000 W以上と、従来のマイクロ波抵抗体で
ある第1表中のNo、 ’l、No、 9に比較し、著
しく改善されている。ただし、No、17の試料は抗折
強度が30ONg/cm2と従来品の2000 Nff
/Cm2に比較して弱かった。
(以下余白)
実施例15〜18、比較例4
空孔形成剤の添加量を15重量%とし、フェライト粉末
とアルミナ粉末の混合比率を第2表に示す如く変化させ
、かつ焼成条件を1500℃−1日とした以外は、実施
例1〜14と同様の製造方法および評価方法で抵抗体を
製造・評価した。
とアルミナ粉末の混合比率を第2表に示す如く変化させ
、かつ焼成条件を1500℃−1日とした以外は、実施
例1〜14と同様の製造方法および評価方法で抵抗体を
製造・評価した。
その結果を第2表に示す。第2表から明らかなように、
フェライト粉末が20〜100重量%の本発明の試料は
、反射損失が20dB以上で、耐電力は1000 W以
上と従来品より著しく改善されている。
フェライト粉末が20〜100重量%の本発明の試料は
、反射損失が20dB以上で、耐電力は1000 W以
上と従来品より著しく改善されている。
(以下余白)
実施例19〜24、比較例5
空孔形成剤の添加量を15重量%とし、フェライト粉末
とアルミナ粉末の混合比率をそれぞれ50重量%とし、
かつ焼成条件を第3表に示した如くとした以外は、実施
例1〜14と同様の製造方法および評価方法で抵抗体を
製造・評価した。
とアルミナ粉末の混合比率をそれぞれ50重量%とし、
かつ焼成条件を第3表に示した如くとした以外は、実施
例1〜14と同様の製造方法および評価方法で抵抗体を
製造・評価した。
その結果を第3表に示す。第3表から明らかなように、
焼成温度が1300〜1530℃の本発明の試料は、反
射損失が20dB以上で、耐電力は1000 W以上と
従来品より著しく改善されている。
焼成温度が1300〜1530℃の本発明の試料は、反
射損失が20dB以上で、耐電力は1000 W以上と
従来品より著しく改善されている。
なお、上記実施例においては、いずれも焼結時間を1時
間としたが、焼結時の保持時間を長くするに従い焼結性
が進むので、焼結時の保持時間は実施例で示した1時間
を超えて焼結した場合でも本発明の効果が得られること
は明らかである。
間としたが、焼結時の保持時間を長くするに従い焼結性
が進むので、焼結時の保持時間は実施例で示した1時間
を超えて焼結した場合でも本発明の効果が得られること
は明らかである。
(以下余白)
[発明の効果]
以上説明したように、本発明のマイクロ波抵抗体は従来
のマイクロ波抵抗体に比べ、 (1) 20dB以上の反射損失が得られる、(2)数
千Wの大電力に耐える、 という特徴を有し、本発明により産業上非常に優れた大
電力用マイクロ波抵抗体を提供できるようになる。
のマイクロ波抵抗体に比べ、 (1) 20dB以上の反射損失が得られる、(2)数
千Wの大電力に耐える、 という特徴を有し、本発明により産業上非常に優れた大
電力用マイクロ波抵抗体を提供できるようになる。
第1図は本発明の反射損失測定に用いたマイクロ波抵抗
体の形状を示す図である。
体の形状を示す図である。
Claims (2)
- (1)コバルト亜鉛フエライトよりなるか、またはコバ
ルト亜鉛フエライト20重量%以上と残部がアルミナよ
りなり、5〜48容積%の気孔率を有することを特徴と
する多孔質マイクロ波抵抗体。 - (2)コバルト亜鉛フエライト粉末20〜100重量%
と残部がアルミナ粉末からなる粉末に、さらに有機系空
孔形成剤を添加し、混合し成形した成形体を、1300
〜1530℃の温度範囲で1時間以上保持して焼結する
ことを特徴とする多孔質マイクロ波抵抗体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1218708A JPH0633190B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 多孔質マイクロ波抵抗体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1218708A JPH0633190B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 多孔質マイクロ波抵抗体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0383874A true JPH0383874A (ja) | 1991-04-09 |
JPH0633190B2 JPH0633190B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=16724183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1218708A Expired - Lifetime JPH0633190B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 多孔質マイクロ波抵抗体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633190B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0580593A (ja) * | 1991-09-18 | 1993-04-02 | Iwatsu Electric Co Ltd | 製版機 |
JPH05294753A (ja) * | 1992-04-23 | 1993-11-09 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | フェライト多孔体の製造方法 |
JP2012028373A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Riken Corp | 電波吸収体 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110615691B (zh) * | 2019-10-17 | 2021-09-03 | 马鞍山市鑫洋永磁有限责任公司 | 一种多孔状m型锶铁氧体块体及其制备方法 |
-
1989
- 1989-08-28 JP JP1218708A patent/JPH0633190B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0580593A (ja) * | 1991-09-18 | 1993-04-02 | Iwatsu Electric Co Ltd | 製版機 |
JPH05294753A (ja) * | 1992-04-23 | 1993-11-09 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | フェライト多孔体の製造方法 |
JP2012028373A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Riken Corp | 電波吸収体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0633190B2 (ja) | 1994-05-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6376206A (ja) | アルミナ磁器組成物 | |
JPH0383874A (ja) | 多孔質マイクロ波抵抗体およびその製造方法 | |
US5817250A (en) | Magnetodielectric ceramic composite material, method of manufacturing same | |
JP2002338339A (ja) | 酸化物磁性材料の製造方法 | |
JP2696954B2 (ja) | マイクロ波抵抗体およびその製造方法 | |
CN113072371B (zh) | 一种高饱和磁化强度低温烧结LiZn铁氧体材料及其制备方法 | |
KR0171371B1 (ko) | 마이크로파 소자용 자성체 세라믹 조성물, 이를 이용한 마이크로파 소자용 자성체 세라믹 및 그의 제조방법 | |
US2992990A (en) | Soft magnetic material | |
JP2000260615A (ja) | セラミックス系複合材料及びその製造方法 | |
KR100234017B1 (ko) | (1-x){(1-y)catio₃+ycazro₃}+xca(mg⅓nb⅔)o₃계 고주파용 유전체 세라믹 조성물 | |
JPH10233308A (ja) | 多結晶セラミックス磁性体材料とその製造方法およびこれを用いた非可逆回路素子 | |
JPH10152371A (ja) | Ni−Zn系フェライト | |
JP3424741B2 (ja) | 酸化物磁性材料の製造方法 | |
KR950000696B1 (ko) | 세라믹 재료 | |
KR100234018B1 (ko) | Catio₃+ca(mg⅓nb⅔)o₃계 고주파용 유전체 세라믹 조성물 | |
JPH1117412A (ja) | 非放射性誘電体線路 | |
KR100279732B1 (ko) | 마이크로파소자용자성체세라믹조성물,이를이용한마이크로파소자용자성체세라믹및그의제조방법 | |
KR100268647B1 (ko) | 마이크로파 소자용 자성체 세라믹 조성물 ,이를 이용한 마이크로파 소자용 자성체 세라믹 및 그의 제조방법 | |
Srinivasan et al. | Sintering of Yttrium Aluminium Iron Garnets for Microwave Applications | |
JP2000012321A (ja) | セラミックスガラス複合材料及びその製造方法 | |
KR100234019B1 (ko) | Catio₃+ca(zn⅓nb⅔)o₃계 고주파용 유전체 세라믹 조성물 | |
JPS615503A (ja) | ダストコアおよびその製造方法 | |
JPH10158056A (ja) | 電波吸収体 | |
JPS62184705A (ja) | 誘電体磁器材料 | |
JPH05166621A (ja) | 酸化物磁性材料およびその製造方法 |