JPH0382892A - 引裂きにくく、平判で繊維質、かつ柔軟な基材の製造方法及びその基材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ウェブ、シート、あるいはフィルム状の形態
をとる、平判で繊維質、かつ柔軟な基材の製造方法に関
し、特に、良好な引裂強度や印刷適性を示す基材の製造
方法に関するものである。

また、本発明は、印刷１筆記用ペーパーザボートや様々
な製品や物品の梱包に用いる基材に関し、特に、梱包用
封筒、におい袋、バッグまたは同様なもの１地図、印刷
物を製造するための、破れにくい平判で繊維質、かつ柔
軟な基材に関する。

［従来の技術］ 従来、上述の物品は、何枚もの普通の、あるいは特別な
種類の紙にて製造され、必要により材料固有の性質を利
用したり、あるいは補強材を追加して強度を増していた
。

通常、紙は、比表面積を増やしたり、繊維間結合が生じ
るようにするため、多少のりファイニングが施されたセ
ルロース繊維により製造される。

紙は、印刷適性という、ある種のプラスの性質や、引裂
強度が小さいとか＠湿性があるというマイナスの性質を
示すものと考えられている。そして、紙の製造工程で特
殊な添加物を加えて耐湿性を改善することはできるが、
従来の製造方法では引裂強度を増すことは期待できない
ということが分かっている。

このマイナスの性質は、数多くの応用、特に封筒、にお
い袋、そ、してバッグの製造において真の問題を提起す
る。

この問題を解決するために、従来技術は、引き裂けない
わけではないが、破れにくい商品を生み出し、Ｔｙｖｅ
ｋという商標で売り出している。この商品は、平面に配
された合成樹脂繊維から作られ、ポットカレンダー処理
されたシート状のものである。このシートは破れにくい
柔軟な性質を持つが、コスト高な上に、いくつかの欠点
がある。

［発明が解決しようとしている課題］ 上述の欠点の内、美的ではないブラスヂツタ風の外観や
、使用した原料に起因して印刷／筆記が相当困難になる
こと、そして、例えば、封筒やにおい袋、バッグを作る
ためにシートにあらかじめ折り目をつける作業をする者
にとって現実に問題となる弾性反発があることを言及し
なければならない。

これら３つの欠点と生産コストが高いということが、こ
の種の商品の商品化、特に封筒やにおい袋、バッグの製
造への適用において、制約となる。

更に、従来技術は、解決策として従来のセルロース繊維
にポリオレフィン、ポリアミド　ポリエステル等から選
んだ合成繊維を結合させて、良好な引裂強度を呈する紙
の製造について提案している。その目的は、合成繊維と
を加えて普通の紙の物理的な性質を改善しようとするこ
とであった。

実際、この技術は工業的にも商業的にも確実に発展した
ようには見えず、これはおそらく、従来から製紙業で使
用されているセルロース繊維とは結合しない繊維で構成
される合成繊維を組み込んだことに原因がある。セルロ
ース繊維中での合成繊維の存在は、以下に示すような従
来の物理的な性質を低下させながら、セルロースの繊維
間結合の解放により変化する。即ち、 （Ｉ　）　ＡＦＮＯＲＮＦ　Ｑ　０３−００４　、ある
いはｌ５Ｏ１９２４／１．−１９８３標準のよる裂断長
、（ＩＴ　）　ＡＦＮＯＲＮＦ　Ｑ　０３−０４５標準
による内部結合力、 （ＩＩＩ　）　ＡＦＮＯＲＮＦ　Ｑ　０３−０５３　、
あるいはｌ５Ｏ２７５８−１９８３標準による比破裂を
低下させる。

（ＩＶ）　ＡＦＮＯＲＮＦ　Ｑ　０３−０１１　、ある
いはＩＳＯ＋９７４−１９７４標準による引裂強度と、
（Ｖ）　ＴＡＰＰＩＴ　４７０　ｏｓ−７８標準による
非初期引裂強度のみが、ある場合において、略２５％ま
で改善された。

このような技術に基づいて実施された試験は、合成繊維
に対する２０％近くの閾値の加算と、合成繊維の存在に
より低下する色々な物理的性質の向上を目的として、混
合物に様々な倒加生成物を組み込む必要性を示威した。

この目的で、天然繊維と合成繊維間の境界面での結合を
改善するために、従来からラテックスを組み込んでいる
。この組み込みが生産コストをかなり増大させ、低下し
た物理的性質を十分向上させるまでにはなっていない。

更に、ぬれた状態での吸収性クリーニングベーパー全体
の強度を改善するために、特許ＢＥ−Ａ−６７０９６８
は、長さが長い人造の非フイブリル繊維と短いフィブリ
ル繊維とを混合し、遅滞なく結合剤を加えて実質的に強
度改善を保障することを開示している。この従来技術は
、破れにくく、かつ印刷／筆記に適切な紙については触
れていない。しかも、セルロース繊維のリファイニング
の度合いは極端に低くて、オーダーにして１６０シヨツ
パー・リグラー（以下’ＳＲと記す）であり、事実上、
無加工の原パルプに相当する。従って、良好な引裂強度
を達成するに有益な開示はない。

上述の従来技術では、破れにくい紙を得るために、バル
ブのリフアイニングを良くするだけで十分であると考え
たと推測する。これに反して、紙製造において、特に「
バルブと紙（ＰＬＩＬＰ　ａｎｄＰＡＰＥＲ）　Ｊ、「
化学と化学技術（Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ　ａｎｄＣｈｅｍ
ｉｃａｌ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）　Ｊ　Ｖｏｌ、　Ｉ
Ｔ　、　　１９６０、「紙製造（Ｐａｐｅｒ　ｍａｋｉ
ｎｇ）　Ｊ　５９５〜５９６ベジによると、引裂強度は
バルブの過剰リファイニングで弱まることが良く知られ
ている。同様に、「紙製造用繊維の基礎（ＦＵＮＤＡＭ
ＥＮＴＡＬＳ　ＯＦ　ＰＡＰＥＲＭＡＫＩＮＧ　ＦＩＢ
ＥＲ３）　Ｊ　　（１，９５７年９月、３８７ページ）
にも、リファイニングの増加が、少なくともある限界を
もって引裂強度の低下をもたらすことを挙げている。

本発明の目的は、破れにくく、平判で繊維質、かつ柔軟
な基材を製造するための新規な方法、また、特に限定す
るわけではないが、封筒やにおい袋、バッグあるいは同
様なものを作るための方法を提供することによって、上
述の従来技術の欠点を解決することである。

他の目的は、魅力的なコストで、破れにくく、平判で繊
維質、かつ柔軟な基材で、しかも周囲の湿度変化に対す
る耐力に富み、印刷／筆記に適したものを製造すること
である。

本発明の更なる目的は、封筒やにおい袋、バッグあるい
ば同様なものの製造に供するための、良好な折り曲げ性
を示す新規な基材を提案することである。

［課題を解決するための手段］ 上述の目的を達成するために、本発明は以下の構成をと
る。即ち、 一フィブリル化により、ろ水性が６０’　ＳＲより大き
くなるまで天然セルロース繊維の調製を行ない、 一フィブリル化された一束のセルロース繊維と、重量に
して少なくとも３０％の人造繊維とを水中にて混合し、 −得られた混合物を製紙機のヘッドボックスに注ぎ、そ
して、 一混合物が供粕された前記製紙機にて、通常の操作パラ
メータを考慮に入れた操作を行ない基材シートを製造す
る。

［作用］ 以」二の構成において、破れにくく、平判で繊維質、か
つ柔軟であり、しかも周囲の湿度変化に対する耐力に富
み、印刷／筆記に適した基材の製造方法及びその基材を
得ることができる。

［実施例］ 新規の工業製品として、破れに＜＜、平判で柔軟、かつ
繊維質の基材は、その特徴からろ水性が６０°ＳＲ近く
になるまでフィブリル化によりリファイニングされた天
然セルロース繊維と、重量にしてセルロース繊維の少な
くとも３０％の割合で混合された人造繊維にて構成され
る。

本発明による製造方法は、第一に、望ましくは同一品種
のセルロース繊維を調製することにある。落葉樹、ある
いは木質のグラミナセ（Ｇｒａｍｉｎａｃｅａｅ　）か
ら採ったセルロース繊維が望ましいが、針葉樹から採っ
た繊維にても良好な結果が得られる。

セルロース繊維は、普通の紙の製造を目的として生成さ
れた製紙用バルブと見なすべきで、本発明によるこの種
のバルブの調製は、ろ水性が６０１ ＳＲより大きく、そして、望ましくは８０’ＳＲより大
きくなるようフィブリル化を行なうことにより繊維なリ
ファイニングすることにある。

このろ水性は、ＡＦＮＯＲＮＦ　Ｑ　５０−００３　、
あるいはＩＳＯ５２６７／１．−１．９７９標準の条件
を適用することにより評価できる。所望の目的は、水素
結合を生成する傾向を改善してセルロース繊維の比表面
積を増やすために、セルロース繊維をマイクロフィブリ
ル化することである。

そして、従来の製紙用バルブを通常の方法で処理するた
めに過剰リファイニングを施した製紙用バルブと、重量
にしてセルロース繊維の少なくとも３０％に等しい量の
人造ｖＡ維とを組み合わせることで混合の調製を行なう
。人造繊維は、プラスチック、再生繊維等の非天然繊維
であると考える。

混合は、例えば重量にしてセルロース繊維と人造繊維の
２乃至４％の割合で、従来の製紙技術の条件に従い、水
成媒体中で行なうことで目的を達する。

２ 使用する人造繊維は、一つあるいはそれ以上の系に属し
、プラスチック繊維はポリオレフィンポリアミド、そし
てポリエステル系に属し、また、再生繊維はビスコース
、あるいはアセテート系に属することが望ましい。ポリ
エチレンテレフタレート繊維は、特にプラスチック系に
適合する。

本発明により、組み込まれた人造繊維は、３ｍｍ以上、
望ましくは４ｍｍと１２ｍｍの間の決められた長さのセ
グメントの形をとる。選定された繊維は、せいぜい１０
デシテクス（ｄｅｃｉｔｅｘ）、望ましくばｌ　１デシ
テクスと２デシテクスの間のものである。

本発明にて、使用する人造繊維の量は、重量にしてセル
ロース繊維の３０％と７０％の間、望ましくは５０％に
等しい量である。

水成媒体中でのセルロース繊維と人造繊維との混合は、
不透明度、疎水性、あるいは水や湿気に対する不感性を
改善する付加物質を加えることにより目的を達する。こ
の目的で加えられる付加物質は、製紙用バルブという領
域における機能から知られるように生成物と考えられ、
更に厳密には、混合における組み込みは、人造繊維が存
在するが、この技術分野における通常の知識を有する者
には容易なので、付加物質は本発明の一部を形成するも
のではない。

得られた混合物は、通常の条件下で均質化した後、０．
２％から０．４％の間で希釈され、更に、通常の条件で
シートを生成するすき網上に従来の方法で配置されるよ
うにするため、製紙機のヘッドボックスに流し込まれる
。それらの条件は、沈降、乾燥、サイジング、そしてカ
レンダー掛けを含み、生成されたシート基材はリールの
上に保存されるか、あるいは、可能な限りあらかじめ決
められた様式に予備裁断される。

以下に構成例を示し、本発明による基材の性能の改善と
、普通の紙、及びＴｙｖｅｋ型基材との比較をする。

く例１〉 本発明による基材ば、例えば、ユーカリ類の品種から採
った製紙用バルブを混合して生成する。

この種のバルブは、ろ水性が９５°ＳＲになるまでフィ
ブリル化により過剰リフアイニングを行なう。

混合は、重量にして３％に濃縮した、長さ６ｍｍ、　］
、、７デシテクスの、５０％のセルロース繊維と５０％
の人造繊維を含む繊維を組み込んで、水成媒体中で行な
う。そして、この混合物は、Ｇ、ＳＭ、９０ｇ／ｒｒｒ
を有する基材を生成するため、ヘッドボックス中で０．
４５％に希釈される。

第１表は、普通の紙１　、　Ｔｙｖｅｋ型の基材２、そ
して本発明による基材３相互の様々な性質の比較を示し
ている。

第１表 示された値は、 Ｇ、Ｓ、Ｍ、　１　０　０ ｇ／ポに換算した 値である。

〈例２〉 本基材は、人造繊維が全てビスコース番こて（画成され
ていること以外は、前記の例と同様である。

例２による基材は、生物による完全な分解力Ｓ可能であ
るという、更に進んだ利点力Ｓあること番こン主意され
たい。

第２表は、普通の紙１、Ｔｙｖｅｋ型の基材２、そして
本発明による基材３相互の様々な性質の七ヒ較を示して
いる。

第２表 示された値は、 Ｓ、Ｍ、　１００　ｇ／ボに換算した 値である。

本発明は、上述の例に限定されるものではなく、その分
野を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、破れにくく、平
判で繊維質、かつ柔軟な基材を製造するための新規な方
法により、特に、刺部やにおい袋、バッグあるいは同様
なものを作ることができる。

また、魅力的なコストで、破れに＜＜、平判で繊維質、
かつ柔軟な基材で、しかも周囲の湿度変化に対する耐力
に富み、印刷／筆記に適した基材を製造することができ
る。

更に、封筒やにおい袋１バッグあるいは同様なものの製
造に供するための、良好な折り曲げ性を示す新規な基材
を得ることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）天然及び非天然繊維を基礎とした引裂きにくく、
   平判で繊維質、かつ柔軟な基材の製造方法であり、 天然セルロース繊維をろ水性が６０°シヨツパー・リグ
   ラーより大きくなるまでフィブリル化により調製する工
   程と、 リフアイニングされた一束のセルロース繊維と重量にし
   て少なくとも３０％の人造繊維とを水中にて混合する工
   程と、 得られた混合物を製紙機のヘッドボックスに注ぐ工程と
   、 混合物が供給され、通常の操作パラメータを考慮に入れ
   て操作した前記製紙機から基材シートを生成する工程か
   ら成ることを特徴とする製造方（２）重量にして３０乃
   至７０％の人造繊維をリフアイニングされた定量のセル
   ロース繊維に混合することを特徴とする請求項１項記載
   の製造方法。 （３）人造繊維は１乃至１０デシテクスの人造繊維から
   選択することを特徴とする請求項１項または２項記載の
   製造方法。 （４）人造繊維は少なくとも３ｍｍの長さであることを
   特徴とする請求項１項乃至３項のいずれかに記載の製造
   方法。 （５）人造繊維は４と１２ｍｍの間の長さであることを
   特徴とする請求項４項記載の製造方法。 （６）人造繊維はプラスチック繊維と再生繊維とを合体
   したものであることを特徴とする請求項１項乃至５項の
   いずれかに記載の製造方法。 （７）セルロース繊維を基礎とした引裂きにくく、平判
   で繊維質、かつ柔軟な基材であり、ろ水性が６０°シヨ
   ツパー・リグラー近辺になるまでフィブリル化によりリ
   フアイニングされたセルロース繊維と、 重量にして定量のセルロース繊維の少なくとも３０％の
   割合で混合された人造繊維とで構成されることを特徴と
   する基材。 （８）重量にして定量のセルロース繊維の３０乃至７０
   ％の割合の人造繊維から成ることを特徴とする請求項７
   項記載の平判な基材。 （９）人造繊維は１乃至１０デシテクスであることを特
   徴とする請求項７項記載の平判な基材。 （１０）人造繊維は少なくとも長さ３ｍｍであることを
   特徴とする請求項７項乃至９項のいずれかに記載の平判
   な基材。 （１１）人造繊維は４と１２ｍｍの間の長さであること
   を特徴とする請求項７項乃至１０項のいずれかに記載の
   平判な基材。 （１２）人造繊維はビスコースを基礎としていることを
   特徴とする請求項７項乃至１１項のいずれかに記載の平
   判な基材。