JPH038273Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、マツサージ器に於けるこめかみ押
圧装置に関するものであり、特に、アームの回動
により圧接片をこめかみに押圧するマツサージ器
に於けるこめかみ押圧装置に関するものである。

［従来の技術及び考案が解決しようとする課題］ 従来、マツサージ器の種類は枚挙に遑がない。
然しながら、こめかみの押圧装置は嘗て存在しな
い。そこで、人はこめかみを押圧してマツサージ
せんとする場合は、夫々各自が自分の指で押圧し
ていた。然るときは、各自が腕を上げ、指をこめ
かみに圧接した状態で該こめかみをマツサージす
るのであるから腕が疲労し、長時間のマツサージ
動作を為すことができない。そこで、これらの欠
陥を克服し、腕が疲労せずこめかみのマツサージ
を長時間に及んで可能とするために解決せらるべ
き技術的課題が生じてくるのであり、本考案はこ
の課題を解決することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この考案は上記目的を達成せんとして提案せら
れたものであり、棒状片に人体肩部に当接せられ
る当片を設け、該棒状片の両端部にアームの下端
部を左右回動自在に夫々枢着し、該アームの内側
部の適宜の位置に、人体頭部の左右こめかみに圧
接せられる圧接片を夫々設け、更に該アームの上
端部に支持フレームを枢着して、前方に夫々突設
せしめると共に、その支持フレームの中間部を交
差せしめて、該交差部を枢支し、更に、該フレー
ムの前端部に夫々把手片を設け、該把手を回動動
作させることにより、前記圧接片にて左右のこめ
かみをマツサージできるように形成したことを特
徴とするマツサージ器に於けるこめかみ押圧装置
を提供せんとするものである。

［作用］ この考案は、棒状片に設けられている当片を肩
部に当接して、人体に本装置を安定的に定置せ占
める。更に、該棒状片の両端部にアームの下端部
を左右回動自在に夫々枢着してあり、そして、該
アームの内側部の適宜の位置には、人体頭部の左
右こめかみに圧接できるように形成された圧接片
が止着されている。更に、このアームの上端部に
は、前方に突設した支持フレームが枢支せられ、
且つ、支持フレームの中間部位を交差し、該交差
点を相互に枢支している。そして、該支持フレー
ムの先端部に夫々把手片が垂設せられている。該
把手片は人体の前面に垂設せられた状態となり、
依つて、該把手片を両手で把持するとき自然の状
態で身体の前方にて把持できるので、該把手片を
身体の左右方向に回動せしめる操作が極めて円滑
となる。即ち、この把手片を両手にて把持し、該
把手片を回動せしめると、該支持フレームが之に
枢支せられているアームを人体頭部の左右方向に
回動し、依つて、圧接片が左右のこめかみを押圧
する。然るときは、腕を疲労させずに長時間に及
ぶマツサージを可能とし、更に、血行を良くして
頭痛、目の疲れ等を解消することになる。

［実施例］ 以下、この考案の一実施例を別紙添付図面に従
つて詳述する。第１図に示す如く１は棒状片であ
り、人体の左右方向の巾以上の長さであつて適宜
の形状に形成され、且つ、この棒状片１の適宜位
置に肩部に当接せられる当片２，２が設けられ
る。そして、該棒状片１の両端部にはアーム３，
３の下端部を左右に回動自在に枢着し、更に、該
アーム３，３の左右夫々の内側部にこめかみを圧
接する圧接片４，４が適宜位置に止着されてい
る。又、該アーム３，３の上端部には曲管５，５
の一端部が夫々嵌着されており、曲管５，５の他
端部に支持フレーム６，６が嵌着されている。
又、前記該支持フレーム６，６は前方に突設せら
れ、更に、その中間部位を交差せしめ、該交差部
をピン等により枢支してある。又、該支持フレー
ム６，６の先端部には曲管７，７の一端部が夫々
嵌着され、この曲管７，７の他端部に把手片８，
８が嵌着せられて垂設されている。而して、該把
手片８，８は人体の前方に垂設できる状態に形成
されると共に、その下端部位は両手にて夫々把持
するとき、該両手の関節部を折曲して自然の状態
で前方に突出した状態に把持できる長さに形成さ
れる。

尚、上記各構成部材の材質及び形状等は、特に
限定せらるべきではない。

この考案の一実施例は上述せる如き構成に係る
から、棒状片１を肩部に位置せしめ、その当片を
肩部に当接する。然るときは、本案の装置が該肩
部にて支承されて安定する。そこで、前記把手片
８，８を人体の前方に回向せしめ、そして、該把
手片８，８の下端部位を両手にて夫々把持する。
然るときは、両手は関節を略90度に折曲した自然
の状態で前方に突出して該把手片８，８を把持す
ることになるので、この両手回動操作中に於て、
疲労を覚えることがない。そこで、前述のよう
に、該両手にて自然に把持した状態で該把手片
８，８に止着されている支持フレーム６，６の後
端部が、その中間部位の枢支部を介して左右に移
動する。そこで、この支持フレーム６，６に枢支
されているアーム３，３も、棒状片１に対する枢
支部を介して左右に回動するので、該アーム３，
３の内側部に止着されている圧接片４，４が頭部
のこめかみ部に圧接し、マツサージすることにな
る。斯くして、指頭によるマツサージに比し、極
めて快適にマツサージすることができ、且つ、前
述のようにマツサージ操作を為すに際して疲労等
を感じることはない。

［考案の効果］ この考案は上記一実施例に詳述する如く、両手
を身体の前方に自然の状態で突出せしめ、そし
て、両手にて把手片を把持して之を左右に回動せ
しめれば、之に連動してアームの内側に止着され
ている圧接片にてこめかみをマツサージすること
が可能となる。依つて、手に疲労を感じることな
く、長時間に及ぶマツサージが可能となるため血
行を良好にすると共に、頭痛、目の疲れ等も解消
することができる。

而して、本考案は、本考案の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本考
案が該改変せられたものに及ぶことは当然であ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示したものであり、第
１図はその正面図、第２図は同平面図、第３図は
同背面図、第４図は使用状態を示す同側面図であ
る。 １……棒状片、２……当片、３……アーム、４
……圧接片、５，７……曲管、６……支持フレー
ム、８……把手片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棒状片に人体肩部に当接せられる当片を設け、
   該棒状片の両端部にアームの下端部を左右回動自
   在に夫々枢着し、該アームの内側部の適宜の位置
   に、人体頭部の左右こめかみに圧接せられる圧接
   片を夫々設け、更に該アームの上端部に支持フレ
   ームを枢着して、前方に夫々突設せしめると共
   に、その支持フレームの中間部を交差せしめて、
   該交差部を枢支し、更に、該フレームの前端部に
   夫々把手片を設け、該把手を回動動作させること
   により、前記圧接片にて左右のこめかみをマツサ
   ージできるように形成したことを特徴とするマツ
   サージ器に於けるこめかみ押圧装置。