JPH0382453A - Ｘ線撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯科領域を始めとする頭部の診断に供すべくパ
ノラマＸ線撮影による曲面断層と断層Ｘ線撮影による横
断的平面断層の両Ｘ線撮影を１台で可能とするＸ線撮影
装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のこのようなためのＸ線の撮影方法、例えば、歯科
用における歯列全部又は一部を、−枚の印画紙上に揃例
して撮影するパノラマＸ線撮影方法と、所要の部分のみ
を断層的に撮影する断層撮影方法とがあり、これ等はそ
れぞれ専用のＸ線撮影装置によって撮影されていたもの
である。

そして、パノラマＸ線撮影においては、患者の頭部を固
定するために、チンレストと呼ばれる顎台に、患者の頭
部を載せさせたり、セロファ撮影時においては、患者の
耳の孔を基準とする方法がとられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

例えば、従来から行われている歯科の骨肉インブラント
においては、最終補綴物の製作を配慮して最適な位置に
フィクスチャーを埋入すべく術前計画を立てようとする
が、骨の有用性、顎堤の形態輪郭等の骨相学的に、又解
剖学的に回避すべき構造物、例えば下顎骨における歯槽
管等により種な制限を受ける。

このような骨内インブラント術前計画のために前ｔｅ（
７）パノラマＸ線撮影、口腔内にＸ線フィルムを入れて
固定するＸ線撮影、及びセファロ撮影等が行われる。

しかし、このような方法では、頬側からの投影情報が得
られるのみで、顎骨の骨学的、解剖学的見地からの適正
なインブラント埋入計画の術前審査に必要な充分の情報
を得ることはできない。

そのために、パノラマ撮影によるスクリーニングに加え
て、顎骨的の所要の位置を横断平面的に撮影する断層撮
影が行われるが、パノラマ撮影と断層撮影とでは、その
撮影方法が異なるため、各別のＸ線撮影装置を用意しな
ければならないという問題があった。

本発明は、従来の歯科領域を始めとする頭部診断用Ｘ線
装置の前述の課題を解消するためのもので、Ｘ線発生装
置と受像装置の回転中心を楕円等の軌跡にそって移動さ
せ、かつ、受像装置をＸ線発生装置と直射させながら移
動させてのパノラマ撮影法による曲面断層と、Ｘ線発生
装置と受像装置が移動しても常に一方向に保つように制
御する断層撮影法による横断的平面断層の両Ｘ線撮影が
一台で撮影できるＸ線撮影装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の歯科用Ｘ線撮影装置は前記した目的を達威せん
とするもので、その手段は、歯列弓の印象が取付けられ
た支持枠と、該支持枠に対して回転可能に取付けられた
回転枠と、該回転枠に対してＸＹ方向に移動可能に取付
けられたアームと、該アームの一端に取付けられたＸ線
発生装置と、前記アームの他端に回転可能、かつ、スラ
イド可能に取付けられたＸ線フィルムカセット支持枠と
を具備したものである。

〔発明の実施例〕

次に、本発明のＸ線装置の一実施例の構成を、第１図〜
第３図について説明する。

第１図〜第３図は全体を示すもので、支柱１には昇降可
能に支持枠２が取り付けられている。

第４図〜第５図に示すように、この支持枠２の先端部に
は、軸動ローラ３によって１点を中心として回動する回
動枠４が取り付けられており、この回動枠４の外周に設
けたギヤ部４ａがパルスモータ５のギヤ５ａに噛合して
いる。従って、パルスモータ５の回転によって、回動枠
４は回動される。

この回動枠４にはガイドレール６が設けられていて、こ
のガイドレール６上を第１のスライド枠７がスライド可
能に設けられ、このスライド枠７は、パルスモータ８に
よって回転される螺杵９が螺合しており、パルスモータ
８の回転によってスライド枠７はガイドレール上をスラ
イドする。

スライド枠７にはガイドレール６と直交するガイドレー
ル１０が設けられていて、このガイドレール１０上を第
２のスライド枠１１がスライド可能に設けられている。

このスライド枠１１には、パルスモータ１２によって回
転される螺合１３が螺合しており、パルスモータ１２の
回転によってスライド枠１１はガイドレール１０上をス
ライドする。

従って、スライド枠１１はパルスモータ５の回転によっ
て回動され、パルスモータ８の回転によってＸ方向に、
パルスモータ１２の回転によってＹ方向に移動する。

そのため、パルスモータ８，１２の回転比によって、ス
ライド枠１１は一平面内の任意の軌道上を移動しながら
パルスモータ５によって任意の角度、回動することがで
きる。

このスライド枠１１には、第１図〜第３図のように、−
側にＸ線発生装置１４、他側に受像装置であるＸ線フィ
ルムが収納されたカセット１５を吊り下げたアーム１６
が固定されるので、アーム１６はその回転中心が任意の
軌道を画きながら、任意の角度、回動するものである。

カセット１５の支持枠１７は、第７図〜第９図のように
、ガイド枠１８内をスライド可能に設けられると共に、
パルスモータ１９によって回転される螺杵２０に螺合し
ており、従ってパルスモータ１９の回転によって、カセ
ット１５はガイド枠１８に対し、左右にスライドする。

ガイド枠１８は、アーム１６に対して回動可能に軸支さ
れると共に、そのウオームホイル２１はパルスモータ２
２によって回転されるウオーム２３と噛合している。

従って、カセット１５はパルスモータ２２の回転によっ
てその面の向きがアーム１６に対して変えられ、且つパ
ルスモータ１９の回転によってアーム１６に対し、左右
に移動されるものである。

更に、第１図〜第３図において、２４は患者の歯列弓の
印象を凹部に形成した咬合片を取り付ける取付台で、直
交する２〜３方向、或いは回転等が行えるもので、患者
にこの咬合片を咬ませることにより任意の位置、方向に
患者の顎部を固定できるものである。

又、２５は、この際に患者が掴む掴み棒である。

次に、第１０図のブロックダイヤグラム図について説明
する。

なお、前記した構造に開示した符号と同一符号は同一部
分を示し説明は省略する。

３０は電源スィッチ、３１はパノラマＸ線撮影か断層Ｘ
線撮影かを選択する選択スイッチ、３２は回動枠４、カ
セッ）１５及びアーム１６を初期位置に設定するための
リターンスイッチ、３３は本装置の動作を開始する時に
操作するスタートスイッチ、３４はアーム１６の回転量
を検出するアーム回転検出センサ、３５はアーム１６の
ＸＹ前方向移動量を検出するアーム移動検出センサ、３
６はカセット１５の移動量を検出するカセット移動検出
センサ、３７はカセット１５０回転量を検出するカセッ
ト回転検出センサ、３８は前記した各スイッチ３０〜３
３及び各センサ３４〜３７を入力に有し、かつ、パルス
モータ５，８，１２゜１９．２２及び後述するＸ線発生
装置１４を駆動させるためのスタートスイッチ４１を出
力に有する制御回路にして、後述する第１１図のフロー
チャート図の如き動作をするものである。

４０はパノラマＸ線撮影用の軌道情報及び断層Ｘ線撮影
用の断層原情報が予め記録されたＲＯＭ、４１は前記制
御回路３８よりの出力でＸ線発生装置１４を駆動して撮
影を行うＸ線照射回路である。

次に、前記した構成に基づいて第１１図のフローチャー
ト図と共に動作を説明する。

先ず、電源スィッチ３０を操作しくステップＳ１）、次
いで、Ｘ線撮影をパノラマＸ線撮影で行うか、断層Ｘ線
撮影で行うかを選択スイッチ３１によって選択する（ス
テップＳ２）。この選択状態を制御回路３８は監視しく
ステップＳ３又は４）、パノラマモードの場合には（ス
テップ３３）、ＲＯＭ４０に記録されているパノラマＸ
線撮影用の軌道情報を読み込む（ステップＳ５）。そし
て、リターンスイッチ３２を操作（ステップＳ６）する
と回動枠４、カセット１５及びアーム１６が各モータ５
，８，１２，１９，２２の駆動によって初期位置である
スタート位置にセットされる（ステップＳ７）。なお、
スタート位置にセットされたか否かは各センサ３４〜３
７からの出力で判断する。

そして、全ての部材がスタート位置に設定された後、ス
タートスイッチ３３を操作すると（ステップＳ８）、制
御回路３８は各モータ５，８，１２．１９を駆動して、
回動枠４を回転させると共に、アーム１６のＸＹ前方向
移動させ、かつ、カセット１５をスライドさせる（ステ
ップＳ９）。

ここで、各部材の回転及び移動速度は初期においては低
速であるが、運動の途中から各部材の速度は定常速度と
なる。この各部材の運動を各センサ３４〜３７からの出
力によって制御回路３８は監視し、予め設定されたＸ線
撮影の開始位置情報と比較し、アーム１６の回転位相が
前記位置情報と一致した時に出力を送出する（ステップ
５ＩＯ）。

そして、制御回路３８は各センサ３４，３５よりの出力
からアーム１６の回転位相に対応する回動枠４のＸ７位
置か否かを判断する（ステップ５１１）と共に、センサ
３６，３７よりの出力からアーム１６の回転位相に対応
するカセット１５の移動量か否かを判断する（ステップ
５１２）。すなわち、アーム１６の回転位相に応じて、
該アーム１６がＸＹ前方向所定位置（円弧位置）にある
か否かを監視すると共に、Ｘ線発生装置１３に対してカ
セット１５が所定量移動しているか否かを監視し、アー
ム１６の回転位相に対して、該アーム１６が所定の円弧
運動するように、また、カセット１５が所定量移動する
ように各モータ５，８゜１２．１９を制御する。そして
、前記した制御によって予め定められたＸ線照射開始位
置に達したか否かを監視しくステップ５１３）、Ｘ線照
射位置である場合には、Ｘ線照射回路４１にトリガ信号
を送出してＸ線照射を開始し撮影を行う（ステップＳ］
４）。

制御回路３８は以上の動作を予め定められたＸ線照射位
置毎に撮影を行いながら、アーム１６の回転位相が終了
位置に達したか否かを監視しくステップ５１５）、アー
ム１６が回転終了位相に達するとＸ線照射を終了する（
ステップ５１６）と共に、アーム１６の回転を停止させ
る（ステップ５１７）。

次に、前記したステップＳ２において断層Ｘ線撮影が選
択されると（ステップＳ４）、ＲＯＭ４０に記録されて
いる断層Ｘ線撮影用の断層厚情報を読み込む（ステップ
５１８）。そして、リターンスイッチ３２を操作すると
（ステップ５１９）、回動枠４、カセット１５及びアー
ム１６が各モータ５，８，１２，１９，２２の駆動によ
って初期位置であるスタート位置にセットされる（ステ
ップ５２０）。そして、全ての部材がスタート位置に設
定された後、スタートスイッチ３３を操作すると（ステ
ップ３２１Ｌ制御回路３８は各モータ５，１９，２２を
駆動して、回動枠４を回転させると共に、カセット１５
を回転させる（ステップ５２２）。ここで、各部材の回
転速度は初期においては低速であるが、回転の途中から
各部材の速度は定常速度となる。この各部材の回転を各
センサ３４．３７からの出力によって制御回路３８は監
視し、予め設定されたＸ線撮影の開始位置情報と比較し
、アーム１６の回転位相が前記位置情報と一致した時に
出力を送出する（ステップ５２３）。そして、制得回路
３８はセンサ３７よりの出力からカセット１５の回転位
相がアーム１６の回転位相に対応するか否かを判断する
（ステップ５２４）。すなわち、アーム１６の回転速度
が断層厚に対応するかを監視すると共に、アーム１６の
回転位相にカセット１５の回転位相が対応するか否かを
監視し、アーム１６の回転速度を断層厚に対応するよう
に制御し、また、カセット１５をアーム１６の回転速度
と一致するように各モータ５．１９，２２を制御する。

そして、前記した制御によって選択された断層厚（払角
）に対応するＸ線照射開始位置に達したか否かを監視し
くステップ５２５）、Ｘ線照射位置である場合には、Ｘ
線照射回路４１にトリガ信号を送出してＸ線照射を開始
し撮影を行う（ステップ３２６）。さらに、制御回路３
８は以上の動作を予め定められたＸ線照射位置毎に撮影
を行いながら、選択された断層厚（払角）に対応するア
ーム１６の回転位相が終了位置に達したか否かを監視し
くステップ５２７）、アーム１６が回転終了位相に達す
るとＸ線照射を終了する（ステップ３２８）と共に、ア
ーム１６の回転を停止させ（ステップ５２９）、全ての
断層Ｘ線撮影は終了するものである。

〔発明の効果〕

本発明は以上のように、Ｘ線発生装置と受像装置が回動
しながら受像装置が左右移動するパノラマＸ線撮影と、
Ｘ線発生装置と受像装置は回動するが、受像装置の向き
は変わらない断層Ｘ線撮影とが、一つの撮影装置で撮影
できる。

従って、歯科等において、骨肉インブラントの術前計画
、術後のフォローアツプに際して充分な情報え得られ、
２台のＸ線装置を用意する必要がなくなるので、歯科の
設備費用、スペースを低減できる。

そして、パノラマおよび断層Ｘ線撮影によるスクリーニ
ング的診断効果に加え、受像の拡大比率・を一定にでき
、拡大比率が変化することによる誤りを未然に防止でき
る。

更に、患者には咬合片を咬ませることで、その顎部を固
定できるので、位置の誤差が少なくなり、安定した再現
性、拡大率の一定化、歪の減少を図ることができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の一実施例を示すもので、第１図〜第
３図は全体の正面図、・側面図、平面図、 第４図〜第６図はアーム駆動部を断面で示す正面図、側
面図、平面図、 第７図〜第９図は受像装置駆動部を断面で示す側面図、
正面図、平面図、 第１０図はブロックダイヤグラム図、 第１１図はフローチャート図である。 ２・・・支持枠、４・・・回転枠、５，８，１２，１９
．２２・・・モータ、１４・・・Ｘ線発生装置、１５・
・・カセット、１６・・・アーム、１７・・・支持枠、
１８・・・ガイド枠、２４・・・咬合片取付台。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　歯列弓の印象が取付けられた支持枠と、該支持枠に対
   して回転可能に取付けられた回転枠と、該回転枠に対し
   てＸＹ方向に移動可能に取付けられたアームと、該アー
   ムの一端に取付けられたＸ線発生装置と、前記アームの
   他端に回転可能、かつスライド可能に取付けられたＸ線
   フィルムカセットとを具備したことを特徴とするＸ線撮
   影装置。