JPH0381286A - ステロイド外用剤 - Google Patents

ステロイド外用剤

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JPH0381286A
JPH0381286A JP21702389A JP21702389A JPH0381286A JP H0381286 A JPH0381286 A JP H0381286A JP 21702389 A JP21702389 A JP 21702389A JP 21702389 A JP21702389 A JP 21702389A JP H0381286 A JPH0381286 A JP H0381286A
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JP
Japan
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acid
steroid
chain fatty
long
active ingredient
Prior art date
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Pending
Application number
JP21702389A
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English (en)
Inventor
Kiichiro Nabeta
喜一郎 鍋田
Shozo Ishii
石井 昭三
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はステロイド外用剤に関する。さらに詳細には、
消炎活性を有するステロイドの長鎖脂肪酸エステル体を
有効成分として含有する外用剤に関するものである。
[従来の技術] ステロイドは抗炎症、抗アレルギー、免疫抑制など多く
の作用を有し、医薬品として広く用いられ、その使用目
的、作用部位等に応じて注射剤、経口剤、重刑、外用剤
等の種々の剤形の製剤が知られている。このようなステ
ロイド製剤の広範な使用はステロイドが強い活性を持つ
ためであるが、この活性に比例して副作用も強く発現す
る。このため、臨床上、ステロイドの使用にあたっては
常に効果と副作用を考慮しながら使用しているのが現状
である。特に皮膚科領域における経皮投与においては、
より活性の強いステロイド剤の開発が積極的に行われて
きたため、長期使用並びに老人及び小児への使用におい
ては、副腎機能低下などの全身副作用、皮膚萎縮、酒さ
様皮膚炎などの局所副作用の問題がクローズアップされ
ている。特に活性本体のままのステロイドは勿論のこと
、ステロイド誘導体を用いる製剤であっても経皮吸収後
すぐにステロイド活性体に変化し、必要以上に効力を発
揮し、同時に副作用を引き起こしている。
そこで必要以上の効力を発揮せず且つ副作用のより少な
いステロイド外用剤の開発が望まれている。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明の目的は副作用のない又は少ない理想的
な経皮薬剤を提供することである。特に本発明の目的は
、薬剤投与量に比例して効力を発揮するのではなく、病
変の程度に応じて必要なだけ効力を発揮し、投与薬剤の
余剰分は不活性体として代謝排泄され得る薬剤を提供す
ることである。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明者は種々の研
究を重ねたところ、ステロイドと長鎖脂肪酸とのエステ
ル結合体からなるステロイド誘導体を含有する外用剤に
より上記課題が解決できることを見出して本発明を完成
するに至った。
即ち、本発明の外用剤は、消炎活性を有するステロイド
と炭素数12〜22の長鎖脂肪酸とがエステル結合した
化合物を有効成分として含有することを特徴とするもの
である。特に、有効成分として、ヒドロコルチゾン、プ
レドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン
及びベタメタシンから選ばれたステロイドと、ミリスチ
ン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸
、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸及びエイコサ
ペンタエン酸から選ばれた長鎖脂肪酸とがエステル結合
した化合物の一種又は二種以上を用いるのが好ましい。
上記構成からなる本発明において、消炎活性を有するス
テロイドとしては、消炎活性を有するものであれば何れ
のステロイドも使用することができ、例えば、ヒドロコ
ルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デ
キサメタゾン、ベタメタシン、ベタメタシン、フルオシ
ノロンアセトニド、ジフルコルトロン、フルドロキシコ
ルチド等が例示され、特に、ヒドロコルチゾン、プレド
ニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン又は
ベタメタシンを用いるのが好ましい。
また長鎖脂肪酸としては、炭素数12〜22のものであ
れば、直鎖状及び分校状並びに飽和及び不飽和の何れで
もよいが、直鎖状のミリスチン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸
、リノレイン酸、エイコサベンクエン酸等を用いるのが
好ましい。
本発明の外用剤の有効成分は、上記の消炎活性を有する
ステロイドと長鎖脂肪酸とがエステル結合した化合物(
以下、ステロイド長鎖脂肪酸エステル体という)であり
、ステロイド長鎖脂肪酸エステル体の一種を用いてもよ
く、また二種以上を併用してもよい。当該ステロイド長
鎖脂肪酸エステル体は慣用のエステル化反応により得る
ことができ、例えば、特公昭60−9726号公報、特
公平1−28727号公報等に記載の方法に基づいて得
ることができる。
本発明の外用剤の剤層としては、医薬品として利用でき
る剤層で且つ経皮吸収により薬物投与するものであれば
よく、例えば、軟膏剤、クリーム剤、貼付剤、テープ剤
、スプレー剤等の剤層が挙げられる。これらの製剤は、
必要に応じて賦形剤、乳化剤、安定剤等の慣用の担体を
用いて、製剤上の常套手段により調製することができる
。使用される賦形剤、乳化剤、安定剤等の担体としては
、生理的に利用可能なものであれば何れも用いることが
できる。
本発明の外用剤におけるステロイド長鎖脂肪酸エステル
体の含量は、外用剤の投与方法、適応疾患、剤層等によ
り適宜変更することが可能であるので特に限定されない
が、同種ステロイドの薬剤を基準にした量を標準として
用いるのが好ましい。
用法としては、適用疾患、疾患の程度、患者の年齢等に
より適宜決定され得るので特に限定されないが、通常、
1日数回患部に投与される。
[発明の作用・効果] 本発明の外用剤を炎症患部に経皮投与することにより、
薬剤は経皮吸収後、炎症の程度にしたがい、エステル結
合が切れてステロイドの薬効が発現する。しかしながら
投与薬剤の余剰分は、不活性なステロイド長鎖脂肪酸エ
ステル体のままで皮膚内を通過し、血中に移行し、肝臓
で解毒代謝排泄される。また、炎症が生じていない部分
に対して経皮投与された本発明の外用剤は、不活性なス
テロイド長鎖脂肪酸エステル体のままで存在し、上記余
剰分と同じ経路を経て排泄される。
従って、本発明の外用剤を経皮投与した場合、炎症疾患
に対して必要量の薬剤が有効に働き、十分な薬効を奏す
ると共に余剰の薬剤及び疾患部位以外に投与された薬剤
は、副作用を惹起することなく不活性体のままで代謝排
泄されるので、ステロイドに起因する副作用を著しく軽
減することができるという効果を奏する。
[実施例] 以下、実施例及び臨床例に基づいて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるも
のではない。
実施例1〜10 軟膏剤の製造 下記第1表に示されるステロイド長鎖脂肪酸エステル体
1gを無水エタノール2gに溶解し、これを約60度に
加温したゲル化炭化水素(局外規)99gに添加し、攪
拌溶解する。均一になった後、エタノールを減圧留去し
、室温まで冷却して軟膏剤を製造した。
実施例11〜13 クリーム剤の製造 下記第2表に示されるステロイド長鎖脂肪酸エステル体
1g1セタノール1 g sパラフィン9.5g、白色
ワセリン11.4gs流動パラフィン3.8g、さらし
蜜蝋2 g s掠蝋2g、スクワラン5.7g、オクチ
ルドデカノール9.5gパラベン類0.04g、クロタ
ミトン1g及び乳化剤(モノステアリン酸グリセリンエ
ステル:ポリオキシエチレンセチルエーテル:モノステ
アリン酸ソルビタンエステル−3:3:1の混合物、以
下同じ)13.3gを秤量し、70〜75度に加温し均
−液とする(これをA液という)。
一方、プロピレングリコール8g1クエン酸0.3g及
び精製水32gを秤量し、75〜80度に加温溶解する
(これをB液という)。
次に、B液を3〜4分割し、A液中に分割投入して乳化
させた後放冷してクリーム剤を製造した(以下余白) 第  2  表 実施例14〜16 クリーム剤の製造 下記第3表に示されるステロイド長鎖脂肪酸エステル体
1g1セタノール1c1パラフイン9.5g、白色ワセ
リン11.4.、流動パラフィン3.8sr、さらし蜜
蝋2.S鯨蝋2g、スクワラン5.7.、オクチルドデ
カノール9.5.。
パラベン類0.04g:、クロタミトン1g及び乳化剤
13.3gを秤量し、70〜75度に加温し均−液とす
る(これをA液という)。
一方、マクロゴール4008g、クエン酸0.3g及び
精製水32g−を秤量し、75〜80度に加温溶解する
(これをB液という)。
次に、B液を3〜4分割し、A液中に分割投入して乳化
させた後放冷してクリーム剤を製造した。
第  3  表 臨床例1 靴磨(女32才、両下肢)の病巣部と非病巣部に対して
、蒼白化試験を行った。試験は予め試験部位を3時間密
閉した後、実施例1の軟膏を入れたフィンチャンバー(
内径10amのアルミ筒)を用いて2.4.6時間毎に
各々チャンバーを除去し、蒼白化の状態を観察した。そ
の結果、非病巣部位には変化がなく、病巣部位は蒼白化
が見られたので、病巣部位においてのみステロイドの活
性体が作用していることが明らかになった。これにより
水剤がプロドラッグであることが確認された。
臨床例2 貨幣状湿疹(男61才、両下肢)に対して、実施例1の
軟膏と薬剤を含まない同軟膏(即ち、軟膏基材のみ)を
それぞれ1日2回、1週間塗布した。実施例1の軟膏塗
布部位は3日日には緩解し、以後急速に治癒した。一方
、薬剤を含まない軟膏を塗布した部位では効果が見られ
なかった。これにより基材には薬効がなく、上記の治癒
効果は軟膏中の含まれるステロイド誘導体に起因するこ
とが確認された。
臨床例3 膿庖性乾Ws(女30才、背部)に対し、実施例1の軟
膏を1週間、1日2回患部の一部に塗布した。その結果
、1週間後には塗布しない部分に比べ明らかにきれいに
乾燥し、治癒した。これにより水剤の効果が確認された
臨床例4 展層性靴磨(男50才、両下肢)に対して、実施例1の
軟膏、実施例11及び14のクリームの三種をそれぞれ
1日2回塗布したが、何れも10日0にはきれいに乾燥
し、治癒した。これにより軟膏及びクリーム相互間に効
力の差がないことが判明した。
臨床例5 アトピー性皮膚炎(男45才、全身)に対して、過去十
数年来副腎皮質ホルモン外用剤(ジプロピオン酸ベタメ
タシン軟膏)を塗布してきた結果、外用剤の局所副作用
である酒さ様皮膚炎が発現した。そこで代わりに実施例
1の軟膏を同患部全体に塗布した結果、酒さ様皮膚炎は
消失し、かつ皮疹も軽快した。これにより水剤が従来の
ステロイド外用剤に比べ副作用のない薬剤であることが
判明した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、消炎活性を有するステロイドと炭素数12〜22の
    長鎖脂肪酸とがエステル結合した化合物を有効成分とし
    て含有するステロイド外用剤。 2、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレド
    ニゾロン、デキサメタゾン及びベタメタゾンから選ばれ
    たステロイドと、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
    リン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、
    リノレイン酸及びエイコサペンタエン酸から選ばれた長
    鎖脂肪酸とがエステル結合した化合物の一種又は二種以
    上を有効成分とする請求項1記載のステロイド外用剤。
JP21702389A 1989-08-22 1989-08-22 ステロイド外用剤 Pending JPH0381286A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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