JPH0380023A - 大型マッシュルームの栽培方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、大型マツシスルームの栽培方法に関する。

（従来の技術） マツシュルームは、担子菌ハラタケ科に属するＡｇａｒ
ｉｃｕｓ　ｂｉｓ　ｏｒｕｓもしくはＡ　ａｒｉｃｕｓ
　ｂｉｔｏｒｑｕｉｓ（１） の子実体で、西洋料理の材料として世界で最も多く食さ
れているきのこである。

従来の栽培方法で得たマツシュルームは、傘の直径が２
．５〜４．５１．１個の重量が７〜１５ってあった。こ
の大きさでは料理の種類が限られること及び収穫にかな
りの人手を要するという難点があった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、上記従来の栽培方法にみられる課題を解決す
ることを目的とするものであり、大型マツシュルームを
安定的に栽培する方法を提供せんとするものである。

（課題を解決するための手段）及び（作用）本発明は、
マツシュルームの栽培において、覆土をかけた７〜］Ｏ
日後に、栽培室の温度を子実体形成適温度に下げ、この
温度に２０〜２８時間置いた後、栽培室の温度を子実体
形成適温度より２〜１０’Ｃ高い温度に上げて栽培を続
けることを特徴とする大型マツシュルームの栽培方法を
要旨とする０本発明の大型マツシュルームの栽培方法（
２） において、子実体形成適温度より約４℃高い温度で栽培
を続けることがより好ましい。

マツシュルームの栽培において、コンポストに種菌をコ
ンポスト重量のＯ５５〜１，０％混合した後、温度２３
〜２５℃、湿度９５％以上で栽培すると菌糸の生育が良
好である。コンポストに菌糸が十分まわった後、ピート
モスと赤玉土を混合した土で覆い、７〜１０日経過後、
覆土表面に菌糸が見えてきた時点で、栽培室の温度を子
実体形成適温度、一般に１５〜１７℃に下げ、以後その
温度で栽培を続けてきたのが、従来から行なわれていた
栽培法（例えば、ｒ　１９８８年版きのこ年鑑」１０９
〜１１０頁参照）である。

本発明の栽培方法の特徴は、上記子実体形成適温度に２
０〜２８時間置いた後、栽培室の温度を子実体形成適温
度より２〜１０℃高い、より好ましくは約４℃高い、温
度に上げて栽培を続ける点にある。

本発明の栽培方法によって育成された子実体は、栽培期
間が従来とほとんど変わらない期間において、１個当た
りの重量が３倍以上の大きさになり、収穫に要する時間
が１７５〜１／７となる。

（実施例） つぎに本発明方法を実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。

実施例１ 稲ワラに対し窒素（０，９重量％）及び石灰（５重量％
）を添加して発酵させ、高温で熟成してコンポストに作
成した９コンポストの温度を２５℃に下げた後、マツシ
ュルーム種菌品種Ａ５゜１（スイス国、ハウザー社）を
コンポストに０゜５重量％混合した。

これを栽培室温度２３〜２５℃、湿度９５％以上で１３
日間栽培した。コンポストに菌糸が十分蔓延した後に、
ピートモスと赤玉土を混合した覆土（水分７０％程度、
ｐＨ７，２程度）をかける。

覆土施用１２日後、覆土表面に菌糸が見えてきた時点で
、栽培室の温度を子実体形成適温度１５℃に下げた。

この温度に２４時間装いた後に、栽培室の温度を２℃、
４℃士及び１０℃上げて、■７℃、１９℃及び２５℃に
して、栽培を続けた。この時のコンポストの温度は、室
内温度より１〜２℃高かった。

このようにして栽培すると、子実体形成適温度で処理し
た後、温度が低い方から順に、９日目、７日目及び４日
目ころから、子実体原基が形成されはじめ、１３〜１５
日、１０〜１２日及び７〜８日後から大型のマツシュル
ームの収穫適期となった。２℃及び４℃の昇温では子実
体の形状に変化はないが、１０℃の昇温では、傘が開き
やすくまた。やや楕円形になった。

収穫した子実体の大きさ等の結果を第−表に示す。

（以下余白） ｒＧ） 実施例２ 品種Ａ５．１及びＡＸ−３０（スイス国、ハウザー社）
の種菌をコンポスト重量の０．５％量混合して栽培した
。覆土の１０日後に子実体形成適温度１５℃に下げた。

この温度に２４時間装いた後に、栽培室の温度を４℃上
げて１９℃にして栽培を続けた。

昇温処理の７〜９日後に、豆粒大の子実体原基が形成さ
れ、その３〜４日後に大型の子実体が形成された。４〜
６日間で第−期の収穫を行なった。

その７〜ｌＯ日後からの３〜４日間で第二期の収穫を黙
なった。子実体の大きさは、第−期にくらべて第二期の
方が小さくなったが、得られた子実体の１個当たりの重
量は、従来の栽培方法で得られたものの３倍を越えるも
のであった。品種Ａ５゜１を栽培した結果を第三表に、
品種ＡＸ−３０を栽培した結果を第三表に示す。

（以下余白） 第 表 注）傘の直径は、膜が切れていない状態、すなわち傘が
開く荊に計った。

第三表から明らかなとおり、本発明方法によって得られ
た子実体１個当りの平ｉＩＪ重量は、従来方法のそれの
約４倍に達している。

収穫個数は、 本 発明方法において、 従来方法の１／３〜１／４程 度に減少する。

第三表 注）傘の直径は、 膜が切れていない状態、 すな （９） わち傘が開く前に計った。

第三表から明らかなとおり、本発明方法によって得られ
た子実体１個当りの平均重量は、従来方法のそれの約５
倍に達している。収穫個数は、本発明方法において、従
来方法の１／５〜１／７程度に減少する。

（発明の効果〉 本発明の栽培方法によって栽培されたマツシュルームは
、１個当りの子実体の重量が従来のそれの４〜５倍であ
り、従来のマツシュルームの料理方法とは全く異なる料
理方法が可能となる。例えば、直径１０Ｑ１以上の傘を
持つ子実体を厚さ約１０に切って、フライパン上で焼き
、マツシュルムのステーキをつくれば、歯ごたえもあり
、美味しい。ステーキ以外にも種々の料理方法が可能で
ある。

また、収穫に要する労力が大幅に削減できるのは当然で
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、マッシュルームの栽培において、覆土をかけた７〜
   １０日後に、栽培室の温度を子実体形成適温度に下げ、
   この温度に２０〜２８時間置いた後、栽培室の温度を子
   実体形成適温度より２〜１０℃高い温度に上げて栽培を
   続けることを特徴とする大型マッシュルームの栽培方法
   。 ２、子実体形成適温度より約４℃高い温度に上げて栽培
   を続ける請求項１の大型マッシュルームの栽培方法。