JPH0379236A - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JPH0379236A
JPH0379236A JP21402989A JP21402989A JPH0379236A JP H0379236 A JPH0379236 A JP H0379236A JP 21402989 A JP21402989 A JP 21402989A JP 21402989 A JP21402989 A JP 21402989A JP H0379236 A JPH0379236 A JP H0379236A
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和男 正田
Daizo Ando
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加工速度を向上させるようにした放電加工装
置に関する。
(従来の技術) 各種放電加工装置において放電加工速度の向上を図るた
め、種々の工夫がなされている。例えば、放電加工間隙
に加工用パルス電圧が印加されてから実際に放電が開始
されるまでの所謂待ち時間を短縮し、これにより加工速
度の向上を図るため、加工用パルス電圧に所定の高電圧
を重畳させ、これにより放電加工用パルスの印加俊速や
かに放電を開始させ、放電が開始したならば高電圧を除
去する構成が知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、加工用パルス電圧に高電圧を重畳する方式では
、電源部の回路構成が複雑となる上に、高電圧重畳のた
め放電加工間隙において放電が開始されたときにそこに
流れる電流が急激に立上ることとなるため、特にコーナ
ーにおける加工量の増大により、コーナ一部分がだれる
という問題点を有している。
本発明の目的は、したがって、高電圧の重畳なしに上記
待ち時間を短縮させ、これにより放電加工速度を向上さ
せるようにした放電加工装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明の特徴は、加工用電極
と被加工物との間に形成される放電加工間隙に加工用パ
ルス電圧を供給することにより上記被加工物を放電加工
するようにした放電加工装置において、上記放電加工間
隙に生じる電気信号に応答し上記加工用パルス電圧が上
記放電加工間隙に印加されてから放電加工間隙に電流が
流れるまでの期間を検出する検出手段と、上記加工用電
極に上記被加工物に対して高周波数の相対振動運動を与
えるための、例えば圧電アクチエータの如き周波数応答
性のよい電気制御式のアクチエータ手段と、上記検出手
段に応答し上記期間内の少なくとも一部分において上記
アクチエータ手段を振動運動させるための制御手段とを
備えた点にある。
(作 用) 加工用パルス電圧が放電加工間隙に印加されると、放電
加工間隙に放電が生じて加工電流が流れ、これにより被
加工物が加工される。加工間隙に電圧が印加されてから
放電が開始されるまでの期間、所謂放電待ち時間が検出
手段により検出され、この検出された待ち時間の全部又
は一部においてアクチエータ手段が制御手段の制御によ
り作動し、所要の振動運動が加工用電極及び又は被加工
物に与えられる。このようにして、待ち時間中に放電加
工装置巾の値が振動運動に従って変化するので、放電が
生じ易い状況となり、待ち時間の短縮に役立つ。この結
果、放電効率が上昇し、加工速度の上昇を期待すること
ができる。
(実施例) 以下、図示の一実施例により本発明の詳細な説明する。
第1図には、本発明による放電加工装置の一実施例が示
されている。この一実施例として示されている放電加工
装置lは、型彫り用のZ軸制御の放電加工装置であり、
加工機本体2と、該加工機本体2に加工用パルス電圧を
供給する加工用電源部3と、加工機本体2の電極送りサ
ーボ制御を行なうための制御ユニット4とを備えている
。なお、多くの場合、制御ユニット4と加工用電源部3
とは単一の筐体に組み込まれ、加工用電源装置と称され
る。
加工機本体2は、加工台21と、加工台21に設けられ
たコラム22によって支持されているヘッド部23とを
具えている。加工台21上には、ベツド24上に載置さ
れた被加工物25がセットされている加工タンク26が
設けられている。加工タンク26内には適宜の放電加工
液27が満たされており、ヘッド部23側に装着される
加工用電極28により、被加工物25が放電加工液27
中において放電加工される構成である。ヘッド部23は
、ヘッド部23のケーシング29内に固設された案内部
材30によってその軸方向に沿う移動のみが可能なよう
に案内されているクイル31を有している。クイル31
の一端部31aには、直流モータ又はステッピングモー
タの如き回転モータ32によって回転駆動せしめられる
ボールねじ33が螺入しており、回転モータ32が制御
ユニット4からのサーボ制御信号Sに応答して正逆に回
転することにより、クイル31がその軸方向に進退する
構成となっている。
クイル31の他端31bには、周波数特性が良好であり
高周波の振動を行なわせることが可能な電気制御式のア
クチエータである圧電アクチエータ34を介して一対の
電極取付具35.36が設けられている。電極取付具3
5は圧電アクチエータ34に公知のフランジ止めの方法
で堅固に取付けられ、一方、電極取付具36は加工用電
極28に固着されているステム37をしっかりと固定し
ており、これにより加工用電極28は電極取付具36に
固着されている。一対の電極取付具35.36は、電極
取付具36の突部36aが、これに相応した形状の電極
取付具35のへこみ部35aにはめ合わされるようにし
て位置決めされ、これらの内部に設けられた図示しない
磁石の吸引力で両者は所定の位置決め状態でしっかりと
連結されると共に、所望により両者の連結を解くことが
できるようになっている。電極取付具の上述の構成自体
は公知であるから、その詳細な説明は省略する。
なお、圧電アクチエータ34とクイル31との間の連結
もまた公知のフランジ止めにより行なわれている。本実
施例では、圧電アクチエータ34とクイル31との間及
び圧電アクチエータ34と電極取付具35との間の連結
は、上述の如く、フランジ止めにより行なっているが、
この連結の態様はこれに限定されるものではない。
圧電アクチエータ34は、放電加工間隙Gに加工用パル
ス電圧PAが印加されてからそこで実際に放電が生じる
までの放電待ち時間中において加工用電極28に高周波
の振動運動を与えることができ、これにより放電加工間
隙の状態を変化させて放電の開始を促すものである。な
お、図示の実施例では、加工用電極28をその軸方向に
振動させるようにその取り付けがなされているが、被加
工物25側に設けてもよいし、またその運動方向は例え
ば加工方向に対して直角の方向としてもよい。要するに
、放電加工間隙Gを形成する加工用電極と被加工物との
間に相対的な高周波の振動運動を待ち時間の一部又は全
部において与え、これにより放電の開始を惹起せしめる
という目的に沿って適宜に構成しうるものである。
第2図には圧電アクチエータ34の構成が詳細に示され
ている。圧電アクチエータ34は、比較的肉薄のフラン
ジ部41.42と、これらのフランジ部41.42を平
行状態に支持、固定する支持部43.44とから成る枠
体45を有し、枠体45によって形成される空間46内
に圧電素子47を配設して成っている。
圧電素子47は、例えば、角柱状の形状を有し、一対の
電極48.49が対向する側壁に夫々図示の如く設けら
れている。圧電素子47は電極48.49間に電圧を印
加することによりその印加電圧のレベルに応じて所定の
方向に伸長する素子である。図示の圧電素子47は電圧
の印加によりその軸方向に伸長するものであり、この伸
長により枠体45のフランジ部41.42をその厚み方
向に押圧するため、圧電素子47は、電圧無印加の状態
でその軸方向の端面47a、47bが夫々フランジ部4
1.42の内面に当接するように寸法決めされて空間4
6内に配設されている。図示の実施例では、端面47a
、47bは適宜の接着剤で対応するフランジ部に接着さ
れており、振動その他により圧電素子47が枠体45か
ら外れないように構成されている。
このような構成によると、圧電素子47の電極48.4
9間に印加される電圧のレベルが高くなるにつれて圧電
素子47がその軸方向に伸長し、肉薄のフランジ部41
.42を外方に押し広げ、第2図中−点鎖線で示される
ようにフランジ部41.42を変形させる。従って、そ
の印加電圧のレベルを調節することにより、回転モータ
32の回転による加工用電極28の送り動作とは別に、
加工用電極28を被加工物25に向けて送り、又は被加
工物25から離反させることができる。なお、第2図で
は説明を解りやすくするために枠体45の変形を誇張し
て示したが、実際には、その伸長量は極く小さいもので
ある。
したがって、圧電素子47に所望の周波数の電圧信号を
印加することにより、加工用電極28をその加工方向に
沿って振動せることができ、これにより加工用電極28
と被加工物25との間に相対振動運動を与えることがで
きる。圧電アクチエータ34による上記振動運動が放電
待ち時間において実行されるよう圧電アクチエータ34
を駆動するため、駆動ユニット5が設けられている。
駆動ユニット5は、加工用パルス電圧信号PAを発生さ
せるために使用される制御パルス信号P’Bを加工用電
源部3から受は取ると共に、放電加工間隙Gに生じる出
力電圧Eを受は取っており、圧電アクチエータ34を駆
動するための駆動パルス信号PDを出力する。この駆動
パルス信号PDは圧電アクチエータ34の電極48−4
9間に印加される。
次に、第3図を参照しながら、第1図及び第2図に基づ
いて説明した放電加工装置1の電気的制御系統の構成に
ついて説明する。
加工用電源部3は、直流電源31、制御用パルス発生器
32、該制御用パルス発生器32から出力される制御パ
ルス信号PBに応答してスイッチング動作を行なうスイ
ッチングトランジスタ33、スイッチングトランジスタ
33がオン状態となった場合にそこに流れる電流を制限
するための可変抵抗器34が図示の如く接続されて成る
公知の構成の加工用パルス電圧発生回路として構成され
ている。スイッチングトランジスタ33のエミッタに接
続される出力線3aは電極取付具36を介して加工用電
極28と電気的に接続されており、直流電源31の負極
に接続される出力vA3bはアースされることにより被
加工物25と電気的に接続されている。スイッチングト
ランジスタ33が制御パルス信号PBに応答してオン、
オフすることにより得られる加工用パルス電圧信号PA
は、加工用電極28と被加工物25との間に形成される
放電加工間隙Gに印加され、ここで放電加工が行なわれ
る。
放電加工間隙Gに生じた出力電圧Eは制御ユニット4内
の間隙状態検出回路51に入力され、ここで、放電加工
間隙Gの間隙中Wが所要の値より広いか狭いかの判別が
行なわれ、その時の間隙中Wの大きさに応じたレベルの
検出電圧りが出力される。検出電圧りは、出力電圧Eの
レベルが所望の間隙中に相応したレベルとなっている場
合には零であり、間隙中Wが所望の間隙中より広くなっ
て出力電圧Eのレベルが上昇すると、検出電圧りのレベ
ルはそれに従って正の方向に増大する。−方、間隙中W
が所望の間隙中より狭くなって出力電圧Eのレベルが低
下すると、検出電圧りのレベルはそれに従ってより負の
レベルとなる。出力電圧Eと検出電圧りとの間の関係が
第4図に示されている。なお、検出電圧りのレベルが零
となる出力電圧Eのレベルは、間隙状態検出回路51に
接続されている可変抵抗器52の抵抗値を調節すること
により任意に設定することができ、これによりこの制御
系により調節される間隙中の設定を行なうことができる
。上述した間隙状態検出回路51の構成は公知であるの
で、ここではその詳細な説明は省略する。
検出信号りは、可動接点53aが一定レベルの直流電源
+Vに接続されている切換スイッチ53の切換制御信号
として切換スイッチ53に印加されている。切換スイッ
チ53の固定接点53b、53cは、回転モータ32の
駆動制御を行なうためのモータ駆動回路54の制御端子
U、Dに夫々接続されている。モータ駆動回路54は、
その制御端子Uに高レベルの電圧が印加された時に回転
モータ32を正方向に回転させ、これにより加工用電極
28をサーボ軸に沿って被加工物25に向けて前進せし
め、一方、その制御端子りに高レベルの電圧が印加され
た時に回転モーフ32を逆方向に回転させ、これにより
加工用電極28をサーボ軸に沿って被加工物25から離
れるように後退せしめるためのサーボ制御信号Sを出力
する構成である。
切換スイッチ53は、検出電圧りのレベルが零又は正の
場合に、その可動接点53aが実線で示される状態に切
り換えられ、検出信号りのレベルが負の場合に、その可
動接点53aが点線で示される状態に切り換えられる構
成である。この結果、放電加工間隙Gの間隙中が所定の
値か又はそれより広い場合には、切換スイッチ53は実
線で示されるように切り換えられ、モータ駆動回路54
の制御端子Uに直流電源+Vの高レベルの電圧が印加さ
れ、回転モータ32が正方向に回転せしめられ、加工用
電極28がサーボ軸に沿って前進する。−方、放電加工
間隙Gの間隙中が所定の値よりも狭くなった場合には、
切換スイッチ53は点線で示されるように切り換えられ
、モータ駆動回路54の制御端子りに直流電源十■の高
レベルの電圧が印加され、回転モータ32が逆方向に回
転せしめられ、加工用電極28がサーボ軸に沿って後退
する。上述の回転制御が行なわれる結果、間隙中が常に
適正な値に保たれるように電極送りのサーボ制御が行な
われることになる。なお、上述の実施例において、検出
電圧りのレベルが零の場合にも加工用電極28を前進さ
せる構成としたが、放電加工間隙の状態は常に速い速度
で変化しているので、検出電圧りのレベルが零となった
場合に回転モータ32の送りを停止させる構成としなく
ても全(問題は生じない。しかしながら、勿論、検出電
圧りのレベルが零となった場合に、切換スイッチ53の
可動接点53aが固定接点53b、53Cのいずれにも
接触しない状態とし、これにより回転モータ32の回転
を停止させる構成としてもよい。
さらに、検出電圧りをモータ駆動回路54に印加し、回
転モータ32の正逆の回転の速度が、検出電圧りのレベ
ルの絶対値に従って変化するようにモータ駆動回路54
を構成してもよい。
駆動ユニット5は、出力電圧Eに応答し放電加工間隙G
において放電が開始したタイミングを検出して出力パル
スPSを出力する放電開始検出回路61、制御パルス信
号PBに応答してセットされ該放電開始検出回路61か
らの出力パルスpsの立上りに応答してリセットされる
フリップ・フロップ回路62、制御パルス信号PBの周
期より短かい周期のパルス列信号PTを出力する駆動用
パルス発生器63及びフリップ・フロップ回路62のQ
出力に従ってパルス列信号PTの通過を制御するアンド
回路64から成っている。
フリップ・フロップ回路62は、制御パルス信号PBの
立上りタイミングにおいてセットされる構成であり、し
たがって、そのQ出力端子のレベルは、制御パルス信号
PBのレベルがrLJからrHJへ変化してから放電が
開始されるまでの間rHJとなり、アンド回路64は、
Q出力端子のレベルがrHJとなっている間だけパルス
列信号PTの通過を許し、この通過を許されたパルス列
信号PTが駆動パルス信号PDとして圧電アクチエータ
34に供給される。圧電アクチエータ34の圧電素子4
7は、駆動パルス信号PDのレベル変化に応じて伸長す
ることにより振動運動が生じ、加工用電極28と被加工
物25との間に高周波数の相対振動運動を与えることに
なる。
第5図には、圧電素子47に印加される電圧Uのレベル
と圧電素子47の伸長量Δlとの間の関係を示す特性図
が示されている。ここで、縦軸には初期化された状態の
圧電素子47の長さに対する伸長量Δlが目盛られてい
る。第5図中の特性&’! (イ)は、初期化された圧
電素子47に電圧Uを印加しそのレベルを零から徐々に
上げていった場合の伸長量Δlの変化の様子を示すもの
であり、印加電圧Uのレベルの上昇に従ってその伸長量
Δβが増大していくことが判る。印加電圧Eのレベルが
例えば最大定格値Emにまで達し、Δl=Δ12となっ
た後、そのレベルを徐々に下げていくと、そのヒステリ
シス特性のために伸長量Δlは特性線(ロ)に沿って減
少して行く。このため、印加電圧Eのレベルが零になっ
たとき、その伸長量Δlは零に戻らず、所定の値ΔN、
となる。その後、印加電圧Uのレベルを零からEmO間
で変化させた場合は、その時々の伸長量Δlは特性線(
ロ)に従って決定されることになる。すなわち、圧電素
子47に1回だけEmのレベルの電圧を印加しておけば
、その後印加電圧UのレベルをEmより大きくしない限
り、特性線(ロ)に従ってその時の印加電圧Uのレベル
と伸長量との間の関係が一義的に定まることになる。
次に、第6図(a)乃至第6図(f)に示す波形図を参
照しながら放電加工装置1の動作について説明する。
第6図(a)に示される制御パルス信号PBのレベルが
時刻t−j 、において低レベル状態から高レベル状態
に変化すると、スイッチングトランジスタ33がオンと
なり、放電加工間隙Gには放電加工のための所要の電圧
が印加される。これと同時にフリップ・フロップ62が
セットされ、そのQ出力端子のレベルがrLJからrH
Jに変化する(第6図(d))。この結果、パルス発生
器63からのパルス列信号PT(第6図(e))はアン
ド回路64を通過し、駆動パルス信号PDとして圧電素
子47に印加される。
パルス列信号PTは、第6図(elに示されるように、
制御パルス信号PBの繰り返し周期よりも短かい繰り返
し周期を有するパルス列信号であり、したがって、これ
と同じ周期の駆動パルス信号PDが圧電素子47に印加
されることにより、圧電素子47はパルス列信号PTの
周波数と同一の周波数で繰り返し伸長し、加工用電極2
8をこの周波数で振動運動させることとなる。駆動パル
ス信号PDの波高値レベルはVaであり、したがって、
第5図から判るように所定の初期化を行なっておくこと
により、圧電素子47の伸長量は、駆動パルス信号PD
が低レベル状態にある場合はΔ11であり、その高レベ
ル状態にあってはΔ12となる。
このため、第6図(f)に示される駆動パルス信号PD
の印加により、圧電アクチエータ34は加工用電極28
をその加工軸方向に沿ってΔ12Δ!!1の振巾をもっ
て所定の周期で振動させる。
このため、放電加工間隙Gの巾Wの値が周期的にせばめ
られ、これにより放電加工間隙Gにおける放電の発生が
促されることになる。
1=12において放電が開始されると、放電開始検出回
路61からは1=12において立上り所定のパルス巾を
有する出力パルスPSが出力され、フリップ・フロップ
62はこれに応答してリセットされる(第6図(C1,
(d))。このため、t−t2においてアンド回路64
は閉じられ、駆動パルス信号PDの出力が停止する。し
たがって、1=1□以後において放電加工間隙Gに放電
が生じている期間にあっては、その巾Wが圧電アクチエ
ータ34により変化せしめられることはなく、所要の放
電動作が安定に行われる。1=1.において制御パルス
信号PBのレベルがrHJから「L」に変化すると、ス
イッチングトランジスタ33がオフとなり、放電動作が
終了する。第6図(blには、出力電圧Eのレベルの変
化の様子が示されている。
上記では、1つの加工用パルス電圧の印加の場合の動作
について説明したが、これと同様の動作が繰り返し行な
われ、被加工物25の加工が制御ユニット4により実行
されるサーボ制御動作と相俟って進行する。
第6図(blに示される放電の待ち時間W、、W2゜W
3において加工用電極28と被加工物25との間に上述
の如(して与えられる相対振動運動のために、放電加工
間隙Gにおいて放電が生じやすい状態となり、第6図(
b)に示される放電の待ち時間W、、Wt、W、が、こ
のような相対振動運動を与えない従来の場合に比べて有
効に短縮され、放電加工速度の向上に大きく役立つもの
である。
なお、上記では、型彫り用の放電加工装置に本発明を適
用した場合の一実施例について説明したが、本発明は、
例えばワイヤカット放電加工装置の場合においても同様
に適用でき、同様の優れた格別の効果を得ることができ
るものであり、本発明は他の種々の型式の放電加工装置
についても適用されるものである。
(発明の効果) 本発明によれば、上述の如く、放電の待ち時間において
、被加工物と加工用電極との間に高周波数の相対振動運
動を適宜に与えることにより、放電の待ち時間を短縮し
、加工速度の向上を図ることができる優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は第1
図に示す圧電アクチエータを拡大して示す拡大詳細図、
第3図は第1図に示した放電加工装置の電気系統の回路
図、第4図は第3図に示す間隙状態検出回路の入出力電
圧の関係を示す特性図、第5図は第2図に示した圧電素
子の特性図、第6図(8)乃至第6図(f)は第3図の
各部の信号の波形図である。 1・・・放電加工装置、2・・・加工機本体、4・・・
制御ユニット、5・・・駆動ユニット、25・・・被加
工物、28・・・加工用電極、32・・・回転モータ、
34・・・圧電アクチエータ、47・・・圧電素子、5
1・・・間隙状態検出回路、D・・・検出電圧、S・・
・サーボ制御信号、G・・・放電加工間隙、E・・・出
力電圧、PA・・・加工用パルス電圧信号、PB・・・
制御パルス信号、PC・・・駆動パルス信号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、加工用電極と被加工物との間に形成される放電加工
    間隙に加工用パルス電圧を供給することにより前記被加
    工物を放電加工するようにした放電加工装置において、
    前記放電加工間隙に生じる電気信号に応答し前記加工用
    パルス電圧が前記放電加工間隙に印加されてから前記放
    電加工間隙に放電電流が流れるまでの期間を検出する検
    出手段と、上記加工用電極と前記被加工物との間に相対
    的に高周波数の振動運動を与えるための電気制御式のア
    クチエータ手段と、前記検出手段に応答し前記期間内の
    少なくとも一部において前記アクチエータを作動させる
    ための制御手段とを備えたことを特徴とする放電加工装
    置。
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