JPH0379225A

JPH0379225A - 中子除去装置

Info

Publication number: JPH0379225A
Application number: JP1215509A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Asao; 利之浅生; Shinji Yoda; 慎司依田
Original assignee: Fanuc Corp
Current assignee: Fanuc Corp
Priority date: 1989-08-22
Filing date: 1989-08-22
Publication date: 1991-04-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明はワイヤ放電加工装置に備え、切抜き加工によ
って生じる中子を除去する装置に関する。

従来技術ワイヤ放電加工装置では、比較的小さな中子は抜は落ち
を防止するクランプなどを使用することなくそのまま切
落している。しかし、切落された中子を放置するとテー
ブルが移動する時に下ノズルを損傷することがあるので
、そのたびに点検し必要な場合は、人手によって除去し
ている。

そのため、自動ワイヤ結線機構（ＡＷＦ）を備えたワイ
ヤ放電加工装置であっても長時間の連続無人運転は困難
であった。

発明が解決しようとする課題この発明は、ワイヤ放電加工装置に取付けて、中子を下
ノズル位置から他の位置に自動的に除去するよう作動さ
せることができる中子除去装置の提供を課題とする。

課題を解決するための手段ワイヤ放電加工装置の上ガイド部に固定された本体部と
先端面に複数の吸引パッドを取付けた回動腕および真空
発生器を備える。

回動腕は本体部に水平な軸で軸支され、本体内部の駆動
機構により回動される。

回動範囲は前記吸引パッドが上ノズル下部にある位置と
該位置から退避した位置の間とする。

各吸引パッドはそれぞれが真空発生器に接続される。

下ノズルの先端にワーク載置面と平行な面を持つ支持部
を備える。

作用吸引パッドは中子を回動腕の先端に支持する。

回動腕は支持した中子を上ノズルの下部から退避位置に
移動させる。

下ノズルの支持部は切落された中子を支持する。

実施例第３図はワイヤ放電加工装置１の全体を示し、テーブル
部２、コラム３、上アーム４、下アーム５およびＮＣ制
御装置６を備える。テーブル部２にはワーク置台７が水
平面に設定されたＸ軸、Ｙ軸方向に移動可能とされてい
る。

上アーム４の先端にはＵ−Ｖ駆動装置を備えた上ガイド
部８が垂直方向の２軸に沿って、上下移動可能に設けら
れ、これにワイヤ９が挿通する。。

ズル１０と中子除去装置１１が取付けられている。

下アーム５の先端には上ノズル１０と対向する位置に下
ノズル１２が設けられている。

ワイヤ９は図示のように供給リール１３から各ガイドロ
ーラ１４．テンシヨンローラ１５．さらに、上ノズル１
０．下ノズル１２を経て下アーム５を通過してフィード
ローラ１６に至り、巻取リール１７に収容される。

中子除去装置１１は第１．２図に示すように本体部１８
、回動腕１９および真空発生器２０と下ノズル１２の先
端における支持部２１を備えている。

前記本体部１８は上ガイド部８に固定して取付けられ、
水平な軸２２で回動腕１９の基部を軸支するとともに、
内部にエアアクチュエータによる回動腕１９の駆動機構
を備える。

回動腕１９は先端部が鉤形に屈曲し、その先端面に４個
の吸引パッド２３を相互に近接させて備える。鉤形屈曲
により、吸引パッド２３は回動腕１９が下方に回動され
た時（第２図）、上ノズル１０の下部に位置することが
できる。

吸引パッド２３は柔軟な弾力性を備えた合成樹脂を直径
８ｍｍのさかづき形に成形したもので、第４図のように
取付けねじ２４で回動腕１９の先端面２５に取付けられ
る。取付けねじ２４は係合部２６で吸引パッド２３の上
部を先端面２５との間に挟着し、取付けねじ２４は先端
面２５に形成したタップ孔２７に螺着されている。

それぞれのタップ孔２７は流路２８でジヨイント２９に
つながり、該ジヨイント２９からチューブ３０を介して
それぞれ真空発生器２ｏに接続されている。

真空発生器２０はアキュムレータ３１とエジェクタ３２
、電磁弁３３を備え、チューブ３ｏが接続されたエジェ
クタ３２の筒に、アキュムレータ３１から電磁弁３３を
介して高圧エアが急速に供給されて筒内部の空気が共に
引き出されるとき生じる背圧を吸引に利用する。

下ノズル１２における支持部２１はノズル開口の周辺を
拡大してワーク載置面に平行な面を形成したものである
。

第１．２図において、符号３４はＡＷＦ機構、符号３５
はワーク、符号３６は中子である。

ワイヤ放電加工の進行中、中子除去袋ｆｆ１ｌｌの回動
腕１９は第１図のように上方に回動した退避位置にある
。

加ニブログラムにしたがってワイヤ放電加工が進行し、
中子３６が切抜かれると該中子３６は下ガイド１２の支
持部２１に載り、ＮＣ制御装置６は該プログラムによっ
て設定された中子除去モードとされる。

なお、ワーク載置面と前記支持部２１の平面ととの間隔
（すなわち、下ノズル１２の先端とワーク載置面との間
隔）は０．２〜０．３ｍｍ程度である。

前記の中子除去モードではプログラムに組込んだ所定の
Ｍコード（補助機能）などによって、次の作動が行なわ
れる。

放電電源が遮断され、上ガイド部８が上方に移動される
。なお、実施例の場合、Ｚ軸のストロークは３００ｍｍ
である。

上ガイド部８が所定位置に到達した所でＮＣ制御装置６
によって中子除去装置１１の駆動機構が作動され、回動
腕１９が下方に回動し、先端面２５に配置された複数の
吸引パッド２３が上ノズル１０の下部に位置する。

この場合、ワイヤ９は張設されたままで、吸引パッド２
３は上ノズル１０の直下ではなくその近傍にしか位置で
きないから、切抜かれた中子がワイヤ９に対して吸引パ
ッド２３側に位置するよう、加ニブログラムに手当をし
ておく必要がある。

近接スイッチによって回動腕１９の下方回動の完了が確
認されるとそのままの状態で、上ガイド部８が下降され
、吸引パッド２３が中子３６に接する。

この接触がタッチセンサで検出されると、これによって
電磁弁３３がＯＮとされ、アキュムレータ３１のエアが
エジェクタ３２に供給される。

上ガイド８は前記の接触位置からさらに２ミリ程下降し
て、吸引パッド２３を中子３６に確実に押圧してからい
ったん停止し、ついで上昇する。

上昇にともなって吸引パッド２３に吸着された中子３６
はワーク３５から引抜かれ、さらに上ガイド８が所定位
置に達して停止するまで上方に移動され、ワーク３５の
表面から充分な間隔が取られる。

上ガイド８が所定位置に到達したことが確認されると中
子除去装置１１の駆動機構が作動され、回動腕１９を水
平な軸２２を中心に上方に回動する。この位置は回動腕
１９の退避位置である。

また、同時にＡＷＦ機構３４が作動されてワイヤ９が切
断され、上・下ノズル１０．１２間からワイヤが除去さ
れる。

テーブル部２のワーク置台７がＸ軸、Ｙ軸面で移動され
、回動腕１９の先端面２５に支持されている中子３６を
相対的にワーク３５の移動に邪魔とならない位置に移動
する。

電磁弁３３がＯＦＦとされて吸着による支持が解かれ、
中子３６がその位置に落下する。

ついで、ワーク３５における次の加工開始孔をワイヤ位
置（上ノズル１０と下ノズル１２を結ぶ線とワーク上面
との交点）に合せ、ＡＷＦ機構３４にてワイヤ９を自動
結線する。

この様な中子除去作動では、ワイヤ放電加工装置１に置
けるＺ軸のストロークによってワークから引抜いて除去
できる中子３６の厚さが異なるが、この実施例では約１
００ｍｍまで可能である。しかし、中子３６の重量と吸
引パッド２３による吸着力との関係によっても制限を受
け、約５００ｇまで可能であった。

４個の吸引パッド２３はそれぞれ独立して真空発生器２
０と結合されているので、大きさが一個の吸引パッド２
３（直径８ｍｍ）と同等の中子３６まで吸着でき、また
、外形に凹凸があったり、中子３６に加工開始孔が存在
したりしてエアが漏れる場合でも、その位置以外の吸引
パッド２３で吸着することができる。

以上は１実施例である。

通常、回動腕１９は本体部１８に対して交換可能とし、
除去すべき中子３６の大きさに応じて適宜な規模（直径
、数）の吸引・パッド２３を備えた回動腕１９を使用す
るようにされる。この場合、回動腕１９の吸引パッド２
３を備えた先端部のみを交換可能に設けてもよい。

真空発生器２０は通常、ＡＷＦ機構３４を駆動するため
のエア源と共通にされる。また、通常の真空ポンプなど
の真空源に変えることもできる。

近接スイッチはリミットスイッチ等であってもよい。ま
た、回動腕１９の下方回動が確認された時点で電磁弁３
３をＯＮにする構成としてタッチセンサを省略すること
もできる。

発明の効果複数の吸引パッドはそれぞれに真空発生器に接続されて
いて中子の除去が確実である。

回動腕を備えるので、ワイヤ放電加工装置の上ガイド部
に取付けてもワイヤ放電加工時に邪魔になることがない
。

ワイヤ放電加工装置と連動させることによって、長時間
の無人連続運転が可能となる。

磁石によって中子を除去するのではないので、ワークの
材質にかかわらず、中子を除去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の正面図、第２図は一部を断面にて示す正
面図、第３図は斜視図、第４図は要部を説明するための
図で一部を断面にて示す。１８・・・本体部、１９・・・回動腕、２ｏ・・・真空
発生器、２１・・・支持部、２２・・・水平な軸、２３
・・・吸引ラド、２５・・・先端面、３５・・・ワーク、３６・・・中子。

Claims

【特許請求の範囲】

ワイヤ放電加工装置の上ガイド部に固定された本体部と
先端面に複数の吸引パッドを取付けた回動腕および真空
発生器を備え、回動腕は本体部に水平な軸で軸支される
とともに、本体内部の駆動機構と連結されて前記吸引パ
ッドが上ノズル下部と該位置から退避した位置の間を回
動するよう構成され、各吸引パッドがそれぞれ真空発生
器に接続されており、下ノズルの先端にワーク載置面と
平行な面を持つ支持部を備えることを特徴とした中子除
去装置。