JPH0377301B2 - - Google Patents

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JPH0377301B2
JPH0377301B2 JP1019269A JP1926989A JPH0377301B2 JP H0377301 B2 JPH0377301 B2 JP H0377301B2 JP 1019269 A JP1019269 A JP 1019269A JP 1926989 A JP1926989 A JP 1926989A JP H0377301 B2 JPH0377301 B2 JP H0377301B2
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JP
Japan
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tape
gripping
guiding surface
cutting device
end portion
Prior art date
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JP1019269A
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English (en)
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Hidetaka Goto
Tatsuo Sako
Manabu Matsuda
Jinichiro Nishikawa
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MATSUYA HOSEI KIKI HANBAI KK
Original Assignee
MATSUYA HOSEI KIKI HANBAI KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、編物素材や織物素材等としてのテー
プを定寸に切断するテープ定寸切断装置及び該装
置を用いて筒状物を製造する筒状物製造装置に関
するものである。
(従来技術及び発明が解決しようとする課題) 例えば、身頃に縫着される袖口や足口は、第1
7図に示すごときメリヤス地等の伸縮性素材から
なる筒状物を第18図に示すごとく二つ折りする
ことによつて形成されている。
係る筒状物を製造する従来の製造要領は、メリ
ヤス地等の素材を用いてなるテープを手作業によ
り定寸に鋏で切断して後、該定寸テープを手作業
により正しく二つ折りし、然る後、該二つ折り状
態が崩れないように注意しながら二つ折り物の端
部を合わせつつそれをミシンの縫製部分に導き縫
製することにより行つていた。
そのため、製造工程における手作業の占める割
合が非常に多く、筒状物の製造のために多くの手
間と時間を要して生産性に劣るとともに製造コス
トの上昇を招く問題があつた。
本発明はこのような従来の手作業製造に伴う問
題点に鑑みなされたものであつて、その一つは、
テープを正しく定寸切断するテープ定寸切断装置
の提供を目的とするものであり、他の一つは、定
寸に切断されたテープの端部分相互を、切断工程
に引き続いて自動的に縫製して筒状物を製造する
筒状物製造装置の提供を目的とするものである。
(問題を解決するための手段) テープ定寸切断装置 本発明に係るテープ定寸切断装置1aは、テー
プ3の先端部27を把持可能な把持部材30を具
え、誘導面2に誘導されるテープ3の先端部27
を把持してテープ3を引出し、テープ把持部32
を誘導面2の先端部外方位置において定置させる
引出し装置5と;該テープ把持部32と誘導面2
の先端部33との間においてテープ3の先端部分
35を挟持可能な挟持部材37を具え、該挟持部
材37による挟持は該挟持後における把持部材3
0による把持の解除を前提となされており、テー
プ挟持部42が誘導面2上のテープ3に重なつた
状態となるよう該テープ挟持部42を反転させる
反転装置6と;誘導面2の先端外方位置に定置さ
れた状態にあるテープ挟持部42に向けてテープ
3を所要長さ送り出す送出し装置7と;テープ挟
持部42が反転状態でテープ3に重なりあつた後
に、該テープ挟持部42のテープ基端側部位にお
いて、テープ側縁と略直交する方向にテープ3を
切断する切断装置9と;を有することを基本構成
とする。そして本発明に係るテープ定寸切断装置
1aの好ましい態様の一は、挟持部材37の基端
側部分に係止孔43を設け、テープ挟持部42が
反転した状態において、該係止孔43が定位置に
固定された係止突部45と密接に嵌まり合うよう
になした構成(構成要件Aという)をさらに具え
るものである。又好ましい態様の他は、テープ切
断後における切断端部分23のカール癖を矯正し
あるいは垂れた切断端部分23を浮かして把持部
材30によるテープ先端部27の把持を容易とす
るよう、切断端部分23に空気を噴出させる空気
孔25を誘導面2の幅方向に所要ピツチで設けた
構成(構成要件Bという)をさらに具えるもので
ある。
テープ定寸切断装置を用いる筒状物製造装置 又本発明に係るテープ定寸切断装置を用いる筒
状物製造装置(以下筒状物製造装置という)1b
は、前記基本構成を有するテープ定寸切断装置1
a、若しくは基本構成に構成A又はBが付加され
てなるテープ定寸切断装置1aと、搬送・縫製装
置51とを有し、 該搬送・縫製装置51は、誘導面2と面一である
搬送面56を具え、該搬送面56と誘導面2とが
連続した状態において、テープ定寸切断装置1a
における反転装置6の反転によつて形成されたテ
ープ折返し部53を押圧部材52により誘導面2
に向けて押圧するごとくなし、該押圧部材52
は、定寸切断された後のテープ折返し物57の対
向状態にある縁部分59,59が順次ミシン60
の縫製部分61に導入されるよう、該テープ折返
し物57をそれが挟持部材37から外れる方向に
搬送するようになしたことを特徴とする。
なお、定寸切断されたテープ折返し物57の対
向状態にある縁部分の縫製開始端部分66を搬送
面56に押え込むよう、該縫製開始端部分66に
空気を吹付ける空気吹出し部67を設けるのがよ
い。
(作用) テープ定寸切断装置の作用 このような特徴を有する本発明のテープ定寸切
断装置によれば、テープロールから引き出されて
誘導面2に誘導されたテープ3は、その先端部が
引出し装置5の把持部材30によつて把持され、
誘導面2に誘導されつつ順次引出され、テープ把
持部32は誘導面2の先端部外方位置において定
置せしめられる。なお把持部材30は、後述のご
とく挟持部材37がテープの端部分を挟持した後
においてかつ少なくともテープ挟持部42が反転
するまでの間において、テープ把持を解除する。
然る後、反転装置6の挟持部材37が前記テー
プ把持部32と誘導面2の先端部33との間にお
いてテープ3の先端部分35を挟持する。
この状態において、送出し装置7はテープ3を
テープ挟持部42に向けて所要長さ送り出す。該
送出し装置として、押込部材46を具える装置を
採用するときには、該押込部材46は、挟持部材
37がテープ3を挟持した状態においてテープ3
を所要量押込み送り出しする。そして送り出し完
了後においては、該押込部材46はテープ3から
外れ、後述のごとくテープ挟持部42が反転した
後において該押込部材46は原位置に復帰する。
又送出し装置7がステツプモータ82の駆動によ
つて回転せしめられる送りローラ85を具えるも
のとして構成されているばあいには、該送りロー
ラ85は、挟持部材37がテープ3を挟持した状
態においてテープ3をテープ挟持部42に向けて
所要量送り出す。
このようにテープが送り出された後、前記反転
装置6の反転作用によつて、テープ挟持部42
は、それが誘導面2上のテープ3に重なつた状態
となるよう反転せしめられる。
このようにテープ挟持部42が反転状態でテー
プ3に重なり合つた後において、切断装置9によ
りテープ3が切断され、定寸のテープが得られ
る。
挟持部材37の基端側部分に設けられている係
止孔43が、テープ挟持部反転状態において係止
突部45と密接に嵌まり合うように構成すること
により、反転装置6にその製作誤差やその繰返し
動作等によつて多少のガタツキがあつたとして
も、それに影響されることなくテープを正確に二
つ折りしうる。それ故、第11図に示すごとく、
長さ方向に連続する等幅の縞模様がテープ3に形
成されているようなばあいであつても、折返され
たテープ端部における対応する模様端は正確に合
致することとなる。
又テープ切断部位において誘導面2の幅方向に
所要ピツチで空気孔25を設けることにより、該
空気孔25から噴出する空気は、切断後における
切断端部分23のカール癖を矯正し、あるいは垂
れた切断端部分23を浮かして、次回動作におけ
る引出し装置5のテープ先端部27の把持を一層
確実なものとする。
筒状物製造装置の作用 このような特徴を有する本発明の筒状物製造装
置によれば、テープ切断装置1aにおける反転装
置6の反転動作によつてテープ挟持部42が反転
状態でテープ3に重なり合つた後、例えば、誘導
面2が、折返されたテープとともに搬送面56に
向けて移動し、該誘導面2と搬送面56とが面一
に連続した状態となる。然る後、押圧部材52が
テープ折返し部53を誘導面2に向けて押圧す
る。切断装置9によるテープの切断は、テープ挟
持部42が反転状態でテープ3に重なりあつた後
押圧部材52が搬送動作を行うまでの適当な時点
において行なわれればよいのであるが、極力安定
した状態でのテープ切断を期する為に、押圧部材
52がテープ折返し部53を押圧した状態におい
て行われるのが好ましい。切断装置9によつて定
寸切断された後のテープ折返し物57は、押圧部
材52によつて押圧された状態のまま、テープ押
返し物57の重なり状態にある縁部分59,59
(縁端及びその近傍部位)が順次ミシン60の縫
製部分61に導入されるよう、テープ折返し物5
7がテープ挟持部42から外れる方向に搬送され
る。外搬送に伴い、テープ折返し物57の縁部分
59,59は順次縫製され、ミシンに付設された
糸切りカツタによる糸切りにより、第17図に示
すごとき目的とする筒状物50が製造されること
となる。
空気吹き出し部67から噴出する空気は、定寸
切断されたテープ折返し物57の対向状態にある
縁部分の縫製開始端部分66がミシンの縫製部分
61に無理なく導入されるよう、該端部分66を
搬送面56に押さえ込む。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
テープ定寸切断装置の実施例 第1〜2図において、本発明に係るテープ定寸
切断装置1aは、誘導面2に誘導されるテープ
(例えばメリアス地等の伸縮性素材からなるテー
プ)3を把持して所定長さ引き出す引出し装置5
と、テープ3を反転させる反転装置6と、テープ
3を所要長さ送り出す送出し装置7と、テープを
切断する切断装置9とを有するものである。
誘導面2は、第2図、第8〜9図に示すごとく
略水平な面として形成されており、第1の誘導面
2aと第2の誘導面2bとを途切れ部10を介し
て連設しなる。そして該第1の誘導面2a上に
は、誘導されるテープ3の両側縁11,11と当
接しうる(第11図参照)テープ案内具12が設
けられており、該テープ案内具12は、第1の誘
導面2aの一側縁寄り部位において固定された固
定案内板13とそれと対向して配置されかつ固定
案内板13に対して進退可能である可動案内板1
5とにより構成され、誘導されるテープ3の幅に
応じて両案内板13,15間の間隔を変更可能と
されている。然して、テープ3は対向する案内板
13,15に案内され、第1の誘導面2aから第
2の誘導面2bに向かつて進行するよう誘導面2
に誘導される。又第1の誘導面2aにおいては、
途切れ部10寄り側において、テープ3を第1の
誘導面2aに向けて押圧して固定状態とするテー
プ押え装置16が配置されている。該テープ押え
装置16は、例えば上下方向に伸縮可能なエアシ
リンダ17のロツド先端に、テープ3の略全長に
亘る押え片19を固定してなり、該エアシリンダ
17の伸長によつて押え片10がテープ3を第1
の誘導面2aに向けて押圧するようになされてい
る。又第1の誘導面2aのテープ導入側寄り部位
には、一旦引き出されたテープが逆戻りするのを
防止するワンウエイクラツチ機構を具える押えロ
ーラ20が配置されている。又前記途切れ部10
には、機台固定の固定刃21と該固定刃21に対
して進退する可動刃22とからなる前記切断装置
9が配置されており、第1の誘導面2aにおける
途切れ部側の端部分の稍下方には、切断装置9に
よつて切断された切断端部分23を浮かすよう
に、即ち、テープ切断によつて生ずる切断端部分
23のカール癖を矯正するように空気を噴出させ
る空気孔25が誘導面の幅方向に所要ピツチで形
成されてなる空気噴出管26が配置されている
(第2、第8〜9図参照)。
前記引出し装置5は、第1図、第3図、第8
図、第10図に示すごとく、誘導面2の途切れ部
10においてテープ3の先端部27をその全幅に
亘つて把持する上下一対の把持片29,29から
なる把持部材30を具えており、エアシリンダ3
1の伸縮動作によつて水平方向に進退可能となさ
れている。そしてエアシリンダ31が最も伸長し
た状態において把持部材30は誘導面途切れ部1
0に位置するごとくなされ(第3図参照)、かつ
エアシリンダ31が最も縮小した状態において把
持部材30が第2の誘導面2bの先端部稍外方に
位置するごとくなされており、第4図に示すごと
く、テープ把持部32を誘導面2の先端部外方位
置において定置させる。又該把持部材30は、後
に詳述する反転装置6の挟持部材37がテープ3
の先端部分35を挟持した後に両把持片29,2
9が開くことによつて、テープ先端部27を離す
ようになされている(第6図参照)。然して、エ
アシリンダ31を伸長させて把持部材30を誘導
面途切れ部10に位置させて後、上下の把持片2
9,29によつてテープ3の先端部27をその全
幅に亘つて把持させ、その後このように把持した
状態のままエアシリンダ31を縮小させると、テ
ープ3は誘導面2に誘導されつつ引き出され、テ
ープ把持部32は誘導面2の先端部外方位置にお
いて定置せしめられることとなる(第4図、第1
0図参照)。
前記反転装置6は、第1〜2図、第5図、第8
図、第10〜11図に示すごとく、テープ把持部
32と誘導面2の先端部33との間においてテー
プ3の先端部分35を挟持する上下一対の挟持片
36,36からなる挟持部材37を具えており、
該挟持部材37が、機台に固定された減速電動機
39の回転軸40に固定されたアーム41の先端
部に取付けられている。そして挟持部材37がテ
ープ3を挟持した後、後に後述する送出し装置7
によるテープ送り出しが行なわれ、その後におけ
る減速電動機39の駆動によるアーム41の180
度回転により、テープ挟持部42が誘導面2上の
テープ3に重なつた状態となるよう、該テープ挟
持部42が反転状態となるようになされている。
なおテープ挟持前の状態においては、挟持部材
37の上下の挟持片36,36が開いた状態にあ
るが、そのばあいにおける上下の挟持片36,3
6の位置は、テープ端部27を把持してテープを
引き出す把持部材30が該上下の挟持片36,3
6間を障害なく通過しうるように設定されている
(第4図参照)。又上下の挟持片36,36の基端
側部分には、第8図に示すごとく係止孔43,4
3が設けられており、テープ挟持部42が反転し
た状態において、該係止孔43,43は、第11
図に示すごとく、第2の誘導面2bの基端側稍側
方部位に固定されている係止突部45と密接に嵌
まり合うようになされている。
前記送出し装置7は、第8図、第10図に示す
ごとく、誘導面2の先端部33とテープ挟持部4
2との間においてテープ3を横切るごとく延びる
押込部材46を以て構成されている。該押込部材
46は、本実施例においては、テープ3の稍上方
部位においてテープ3を横切るごとく略水平に延
びる水平棒46aとして形成されている。そして
該水平棒46aの一端には下方に延びる垂直棒4
7が連設されており、該垂直棒47は上下方向に
可動な上下運動装置(図示せず)に固定されると
ともに、該上下運動装置は横方向に進退しうる横
運動装置(図示せず)に固定されている。そし
て、前記挟持部材36がテープ3が挟持した状態
において上下運動装置が下方に運動することによ
り水平棒(押込部材46)46aはテープ3を所
要量押込み送り出しし(第6図、第10図参照)、
該送り出し完了した後における横運動装置の運動
により水平棒(押込部材46)46aがテープ3
から外れるごとくなされている(第10図参照)。
このように押込部材46がテープ3から外れる
と、前記反転装置6の反転運動が行われるのであ
るが、テープ挟持部42が反転した後の適当な時
点において、横運動装置及び上下運動装置は逆の
運動を行ない、押込部材46が次回のテープ送り
出しに備えて原位置に復帰するようになされてい
る。なお、上下運動装置の上下動の範囲を調節す
ることによりテープ送り出し量を所望のものに設
定しうる。
筒状物製造装置の実施例 第1図、第12〜15図において本発明に係る
筒状物製造装置1bは、例えば身頃に縫着される
袖口や足口等49(第18図参照)を形成する為
の筒状物50(第17図参照)を製造する装置で
あつて、前記構成を有するテープ定寸切断装置1
aと搬送・縫製装置51とを有している。
本実施例においてテープ定寸切断装置1aは、
その誘導面2を含む第1図において点線で囲んだ
部分48の全体が、後に詳述する搬送・縫製装置
1bの固定状態にある搬送面56に対してテープ
3の幅方向に接近可能となされている。又切断装
置9による切断は、押圧部材52がテープ折返し
部53を押圧した状態において行なわれるように
なされている。なお第15図において符号55
は、切断装置9によるテープ切断部を示す。
搬送・縫製装置51は、誘導面2と面一である
固定状態の搬送面56を具えており、誘導面2の
近接によつて搬送面56と誘導面2とが面一に連
続した状態において、テープ定寸切断装置1aに
おける反転装置6の反転により形成されたテープ
折返し部53を押圧部材52により誘導面2に向
けて押圧するごとくなされている。
該押圧部材52は、定寸切断された後のテープ
折返し物57の対向状態にある縁部分59,59
が順次ミシン60の縫製部分61に導入されるよ
う、該テープ折返し物57をそれぞれ挟持部材3
7から外れる方向に搬送するようになされてい
る。又押圧部材52は、案内棒62に案内されて
進退するようになされた上下方向に伸縮可能なエ
アシリンダ63のロツド先端に固定されており、
連続状態にある搬送面2と誘導面56とに、下面
押圧部65の略1/2幅部分が夫々対向するような
されている。
なお、テープ3がメリアス地からなるばあい等
テープの材質によつては、テープ折返し物57の
対向する縁部分59,59がテープ切断に伴なう
縁部分のカール癖によつて開き気味の状態となる
ことがある。そこで、該押圧部材52の上面部に
は、定寸切断されたテープ折返し物57の対向す
る縁部分59,59の縫製開始端部分66を搬送
面56に押さえ込んで該部分66が正しくミシン
の縫製部分61に導入されるようにするため、該
部分66に空気を吹き付ける空気吹き出し部67
が設けられている。併せて、押圧部材52におけ
るミシンの縫製部分61との対向部には、縫製開
始端部分66の近傍部位を押さえるための押えロ
ーラ部材69が、押圧部材52に付設のエアシリ
ンダ70のロツド端に取付けられており、該押え
ローラ部材69は、空気吹き出し部67による縫
製開始端部分の押さえ込み作用との協働によつて
縫製開始端部分66を一層円滑にミシンの縫製部
分61に導入させる。なお該押えローラ部材69
を、同様の作用を発揮する押え板に代えてもよ
い。
ミシンの縫製部分61は、該縫製部分61に導
入されたテープ折返し物57の縁部分59,59
を順次縫製するのであるが、本実施例において
は、該縫製動作を、間隔を隔てて配置された第1
のスイツチ71と第2のスイツチ72とを用いて
制御することとしている。該第1のスイツチ71
および第2のスイツチ72は、上下方向に伸縮可
能なエアシリンダ73,75のロツド先端に固定
されており、使用するテープの幅に応じて、両ス
イツチ71,72間の間隔を調節しうるよう、両
エアシリンダ73,75は同一の保持棒76に固
定されている。該第1のスイツチ71及び第2の
スイツチ72による縫製動作の制御は次のようで
ある。
即ち押圧部材52は、切断装置9により切断さ
れて独立体となつたテープ折返し物57を押圧し
た後、その押圧状態を維持しつつ搬送方向に向け
案内棒62に案内されて進行する。押圧部材52
に関係するエアシリンダ63のスイツチ押圧部7
7が第1のスイツチ71におけるスイツチレバー
79を押して該第1のスイツチ71をオンする
と、第13図において一点鎖線で示すごとくミシ
ン60の押え金80がテープ折返し物57の縫製
開始端部分66を押さえ、かつ第1のスイツチ7
1は、エアシリンダ73の縮小により第12図に
おいて一点鎖線で示すごとく、押圧部材52に係
るエアシリンダ63の進行を妨げない位置まで上
昇して定置し、その後押圧部材52によるシート
折返し物57の搬送に伴いミシン60が縁部分5
9,59を順次縫製していく。そして、テープ折
返し物57の縁部分59,59の縫製が終了した
後エアシリンダ63のスイツチ押圧部77が第2
のスイツチ72におけるスイツチレバー81を押
して第2のスイツチ72をオフとすると、ミシン
60の縫製動作が停止しかつエアシリンダ75の
縮小により第12図において一点鎖線で示すごと
く、該第2のスイツチ72は押圧部材52に係る
エアシリンダ63の進行を妨げない位置まで上昇
して定置する。その後、縫製された筒状物50に
連なる縫い糸が切断されて筒状物50がミシンか
ら完全に独立した状態となり、押圧部材52がエ
アシリンダ63の縮小によつて上昇し、筒状物5
0が収容部に排出される。筒状物50が排出され
た後、第1のスイツチ71及び第2のスイツチ7
2は夫々エアシリンダ73,75の伸長によつて
原位置に戻る。又押圧部材52によつてテープ折
返し物57が搬送されている間の適当な時点にお
いて、テープ定寸切断装置1aの誘導面2は原位
置に戻り、次回のテープ定寸切断動作のために待
機する。
その他 第16図は、テープ定寸切断装置1aにおける
送出し装置7の他の態様を示すものであり、ステ
ツプモータ82の駆動によつて周回するタイミン
グベルト83を介し回転せしめられる送りローラ
85を具え、該送りローラ85が、テープ挟持部
42に向けてテープ3を所要量送り出すように構
成されている。なお送りローラ85によるテープ
3の送り出し量は、デジタル表示装置86によつ
て規制するようになされており、テープの所望長
さに応じてテープの送出し量を容易に制御するこ
とができる。
(発明の効果) 本発明に係るテープ定寸切断装置及び筒状物製
造装置は、従来手作業を余儀なくされて多くの手
間と時間をかけざるを得なかつた工程を自動化で
きることとなり、生産性を向上させうるとともに
製造コストの低減を図ることができることとなつ
て、例えば身頃に袖口や足口等を取付けてスボー
ツウエア等を製造するアパレル部門に採用して好
適である。これを具体的に説明すれば次のごとく
である。
(1) テープ定寸切断装置について 本発明に係るテープ定寸切断装置によれば、
送出し装置によるテープの送り出し量に応じて
テープを設定長さに正しく切断することができ
る。
そしてテープ切断に際しては、引出し装置に
より引き出されたテープの端部分を反転装置の
挟持部材によつて持ち代え、該テープ挟持部を
反転させてテープを折返した後、テープ切断を
行うこととしているため、長さ方向に延びる縞
模様がテープに形成されているばあいであつて
も、折り返されたテープ端部の模様端を誘導面
上に存するテープの対応する模様と正しく合致
させることが可能である。従つて、該定寸切断
されたテープの端部分相互を縫製して筒状物を
製造するばあい、端部相互を合わせることによ
つて自ずから模様端相互が合致した筒状物が製
造されることとなる。
このばあい、挟持部材の基端部分に設けた係
止孔が機台の定位置に固定された係止突部と密
接に嵌まり合うようになすことにより、反転装
置に多少のガタツキがあつたとしてもこのガタ
ツキに影響されずテープ折返し物の模様端相互
を正しく合致させることができる。
又テープの必要長さは、送出し装置の作動に
よるテープ送り出しにより確保することとして
いるため、テープを一度に引き出して切断する
ばあいに比べ、装置の全長を短く設計しうるこ
ととなり装置のコンパクト化を図りうることと
なる。
又テープ切断後における切断端部分のカール
癖を矯正しあるいは垂れた切断端部分を浮かす
よう切断端部分に空気を噴出させる空気孔を設
けることにより、カール傾向の強い素材(例え
ばメリヤス地等)からなるテープを切断する場
合であつても、引出し装置によるテープ先端部
の把持を確実なものとなしうる。
(2) 筒状物製造装置について 本発明に係る筒状物製造装置によれば、テー
プ定寸切断装置によつて得られた独立体として
のテープ折返し物を、その折返し状態を維持し
たまま搬送・縫製装置の押圧部材により押圧搬
送させることができ、この搬送過程においてテ
ープ折返し物の対向状態にある縁部分をミシン
の縫製部分において順次縫製することができ、
テープ折返し物の縁部分が合致した状態で縫製
されてなる筒状物を自動的に製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るテープ定寸切断装置及び
それを用いる筒状物製造装置の全体構成を説明す
る平面図、第2〜7図はテープ定寸切断装置の基
本構成及びその作用を説明する側面図、第8図は
テープ定寸切断装置を構成する主要部を説明する
斜視図、第9図はテープ案内具をその作用ととも
に示す斜視図、第10図は送出し装置の作用を説
明する斜視図、第11図は反転装置の作用を説明
する斜視図、第12図は筒状物製造装置の基本構
成を説明する側面図、第13図は押圧部材及びミ
シンの縫製部分の作用を説明する側面図、第14
図はその平面図、第15図は押圧部材によるテー
プ折返し物の押圧状態を説明する斜視図、第16
図は送出し装置の他の例を示す斜視図、第17図
は筒状物を示す斜視図、第18図は筒状物を二つ
折りした状態を示す斜視図である。 1a……テープ定寸切断装置、1b……筒状物
製造装置、2……誘導面、3……テープ、5……
引出し装置、6……反転装置、7……送出し装
置、9……切断装置、23……切断端部分、25
……空気孔、27……テープ先端部、30……把
持部材、32……テープ把持部、33……誘導面
の先端部、35……テープの先端部分、37……
挟持部材、42……テープ挟持部、43……係止
孔、45……係止突部、46……押込部材、50
……筒状物、51……搬送・縫製装置、52……
押圧部材、53……テープ折返し部、56……搬
送面、57……テープ折返し物、60……ミシ
ン、61……ミシンの縫製部分、66……縫製開
始端部分、67……空気吹出し部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テープ3の先端部27を把持可能な把持部材
    30を具え、誘導面2に誘導されるテープ3の先
    端部27を把持してテープ3を引出し、テープ把
    持部32を誘導面2の先端部外方位置において定
    置させる引出し装置5と、 該テープ把持部32と誘導面2の先端部33と
    の間においてテープ3の先端部分35を挟持可能
    な挟持部材37を具え、該挟持部材37による挟
    持は該挟持後における把持部材30による把持の
    解除を前提となされており、テープ挟持部42が
    誘導面2上のテープ3に重なつた状態となるよう
    該テープ挟持部42を反転させ、テープ挟持部4
    2が反転した状態においては、挟持部材37の基
    端側部分に設けられている係止孔43が、定位置
    に固定された係止突部45と密接に嵌まり合うよ
    うになした反転装置6と、 誘導面2の先端外方位置に定置された状態にあ
    るテープ挟持部42に向けてテープ3を所要長さ
    送り出す送出し装置7と、 テープ挟持部42が反転状態でテープ3に重な
    りあつた後に、該テープ挟持部42のテープ基端
    側部位において、テープ側縁と略直交する方向に
    テープ3を切断する切断装置9と、を有すること
    を特徴とするテープ定寸切断装置。 2 テープ3の先端部27を把持可能な把持部材
    30を具え、誘導面2に誘導されるテープ3の先
    端部27を把持してテープ3を引出し、テープ把
    持部32を誘導面2の先端部外方位置において定
    置させる引出し装置5と、 該テープ把持部32と誘導面2の先端部33と
    の間においてテープ3の先端部分35を挟持可能
    な挟持部材37を具え、該挟持部材37による挟
    持は該挟持後における把持部材30による把持の
    解除を前提となされており、テープ挟持部42が
    誘導面2上のテープ3に重なつた状態となるよう
    該テープ挟持部42を反転させる反転装置6と、 誘導面2の先端外方位置に定置された状態にあ
    るテープ挟持部42に向けてテープ3を所要長さ
    送り出す送出し装置7と、 テープ挟持部42が反転状態でテープ3に重な
    りあつた後に、該テープ挟持部42のテープ基端
    側部位において、テープ側縁と略直交する方向に
    テープ3を切断する切断装置9とを有し、 又テープ切断後における切断端部分23のカー
    ル癖を矯正しあるいは切断端部分23を浮かして
    把持部材30によるテール先端部27の把持を容
    易とするよう、切断端部分23に空気を噴出させ
    る空気孔25が、誘導面2の幅方向に所要ピツチ
    で設けられてなることを特徴とするテープ定寸切
    断装置。 3 テープ定寸切断装置1aと搬送・縫製装置5
    1とを有し、 該テープ定寸切断装置1aは、テープ3の先端
    部27を把持可能な把持部材30を具え、誘導面
    2に誘導されるテープ3の先端部27を把持して
    テープ3を引出し、テープ把持部32を誘導面2
    の先端部外方位置において定置させる引出し装置
    5と、該テープ把持部32と誘導面2の先端部3
    3との間においてテープ3の先端部分35を挟持
    可能な挟持部材37を具え、該挟持部材37によ
    る挟持は該挟持後における把持部材30による把
    持の解除を前提となされており、テープ挟持部4
    2が誘導面2上のテープ3に重なつた状態となる
    よう該テープ挟持部42を反転させる反転装置6
    と、誘導面2の先端外方位置に定置された状態に
    あるテープ挟持部42に向けてテープ3を所要長
    さ送り出す送出し装置7と、テープ挟持部42が
    反転状態でテープ3に重なりあつた後に、該テー
    プ挟持部42のテープ基端側部位において、テー
    プ側縁と略直交する方向にテープ3を切断する切
    断装置9と、を有するものとなし、 一方搬送・縫製装置51は、誘導面2と面一で
    ある搬送面56を具え、該搬送面56と誘導面2
    とが連続した状態において、テープ定寸切断装置
    1aにおける反転装置6の反転によつて形成され
    たテープ折返し部53を押圧部材52により誘導
    面2に向けて押圧するごとくなし、該押圧部材5
    2は、定寸切断された後のテープ折返し物57の
    対向状態にある縁部分59,59が順次ミシン6
    0の縫製部分61に導入されるよう、該テープ折
    返し物57をそれが挟持部材37から外れる方向
    に搬送するようになしたことを特徴とする、テー
    プ定寸切断装置を用いる筒状物製造装置。 4 請求項1又は2記載のテープ定寸切断装置1
    aと搬送・縫製装置51とを有し、 該搬送・縫製装置51は、誘導面2と面一であ
    る搬送面56を具え、該搬送面56と誘導面2と
    が連続した状態において、テープ定寸切断装置1
    aにおける反転装置6の反転によつて形成された
    テープ折返し部53を押圧部材52により誘導面
    2に向けて押圧するごとくなし、該押圧部材52
    は、定寸切断された後のテープ折返し物57の対
    向状態にある縁部分59,59が順次ミシン60
    の縫製部分61に導入されるよう、該テープ折返
    し物57をそれが挟持部材37から外れる方向に
    搬送するようになしたことを特徴とする、テープ
    定寸切断装置を用いる筒状物製造装置。 5 定寸切断されたテープ折返し物57の対向状
    態にある縁部分の縫製開始端部分66を搬送面5
    6に押え込むよう、該縫製開始端部分66に空気
    を吹付ける空気吹出し部67を設けてなる請求項
    3又は4記載の、テープ定寸切断装置を用いる筒
    状物製造装置。
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JPS61257684A (ja) * 1986-05-10 1986-11-15 グンゼ株式会社 環状生地の縫製方法

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