JPH0376923A - アースドリル工法におけるケーシングの建込み方法及びその連動連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 本発明は、アースドリル工法におけるケーシング連結体
を用いたケーシングの建込み方法及びケーシング連結体
とケーシングとの連動連結構造に関するものである。

（ロ）　従来の技術 従来、場所打ちコンクリート杭工事に採用されている工
法の一つにアースドリル工法（カルウェルド工法）があ
る。

かかるアースドリル工法は、アースドリル機に伸縮自在
の回転軸（いわゆるケリーバ−）を連動連結し、同回転
紬の先端にドリリングバケットを連動連結して、同パケ
ットを回転させることにより地盤を掘進し、同パケット
が一杯になると回転軸を短縮させて、掘削土砂を地上に
排出する工法である。

この際、掘削した孔壁の崩壊を防止するために、一定深
さ掘進した後に、同孔壁の表層部に筒状のケーシングを
建込んでいる。

（ハ）　発明が解決しようとする課題 ところが、上記ケーシングの建込み作業において、土質
の硬度が高い場合、土質が粘土質の場合、土質が砂質の
場合等には、ケーシングを円滑に建込むことができない
ために、ケーシングに直上方から打撃を与える必要があ
った。

そのために、ケーシングの打撃による騒音が激しく、市
街地での工事では苦情が多いという問題があった。

また、ケーシングを打撃するために、同ケーシングの建
込み垂直精度が良好に確保できず、掘削垂直精度にも悪
影響を及ぼすことがあった。

また、最終的にケーシングを孔壁中より引抜く際には、
同ケーシングにワイヤーを連結して上方へ引上げている
が、土質が粘土質等の場合には、ケーシングの引抜き時
に、同ケーシングの外周面に大きな摩擦力が作用し、同
摩擦力に抗してケーシングを引上げると、同ケーシング
が変形し、再使用できなくなるという問題もあった。

（ニ）　課題を解決するための手段 そこで、本発明では、アースドリル工法において、掘削
した孔壁の崩壊防止のために表層部に建込む筒状のケー
シングの上端周縁に、回転中心がケーシングの軸線と符
合するケーシング連結体を着脱自在に連結し、同連結体
の回転中心部に、−端をアースドリル機と連動連結した
ドリリングバケット駆動用の回転軸の他端を連動連結し
て、同アースドリル機によりケーシングを軸線廻りに回
転させながら下方へ押圧して建込むアースドリル工法に
おけるケーシング連結体を用いたケーシングの建込み方
法を提供せんとするものである。

また、ケーンジグ連結体を、ドリリングバケット駆動用
の回転軸の一端に連動連結する回転中心部と、同回転中
心部より放射状に伸延する複数個の嵌合・係止片とから
構成する一方、ケーシングの上端縁に、嵌合・係止片が
嵌合し、かつ少なくともケーシングの回転方向に係止す
る嵌合・係止部を設けて、同嵌合・係止部に嵌合・係止
片を嵌合◆係止して、回転軸とケーシングとをケーシン
グ連結体を介して連動連結可能としたことにも特徴を有
する。

また、ケーシング体を、ドリリングバケット駆動用の回
転軸の一端に連動連結する回転中心部と、同回転中心部
より半径方向に伸延する円板と、同円板の周縁に一体成
形した嵌合・係止縁部とから構成する一方、ケーシング
の上端縁に、嵌合・係止縁部が嵌合し、かつ少なくとも
ケーシングの回転方向に係止する嵌合・係上部を設けて
、同嵌合・係止部に嵌合・係止縁部を嵌合・係止して、
回転軸とケーシングとをケーシング連結体を介して連動
連結可能としたことにも特徴を有する。

（ホ）　作用効果 本発明によれば、以下のような作用効果が生起される。

すなわち、孔壁の表層部にケーシングを建込む際には、
同ケーシングの上端縁にケーシング連結体を連結し、同
ケーシング連結体の回転中心部に、一端をアースドリル
機に連動連結した回転軸の他端を連動連結して、同アー
スドリル機により、回転軸及びケーシング連結体を介し
て、ケーシングを同ケーシングの軸線廻りに回転させな
がら下方へ押圧することにより、同ケーシングを円滑に
建込むことができ、施工時間の短縮化が図れる。

この際、ケーシングには打撃を与えることなく、回転力
と押圧力を与えるだけであるために、騒音は生じず、し
かもケーシングは、ドリリングバケットを回転させなが
ら掘進する回転軸により回転させるために建込み垂直精
度を良好に確保することができて、掘削垂直精度にも悪
影響を及ぼすことがない。

また、ケーシング連結体は、回転中心部より放射状に伸
延する複数個の嵌合・係止片、又は回動中心部より半径
方向に伸延する円板の周縁に一体成形した嵌合・係止縁
部を、ケーシングの上端縁に設けた嵌合◆係止部に嵌合
し、かつ少なくともケーシングの回転方向に係止させる
ことができるために、同ケーシング連結体を介した回転
軸とケーシングとの連動連結を簡単かつ確実に行なうこ
とができる。

また、最終的にケーシングを孔壁中より引抜く際には、
同ケーシングに再度ケーシング連結体を介して回転軸を
連動連結し、同回転軸を回転させることによりケーシン
グを軸線廻りに一旦回転させた後、又は回転させながら
、別途ワイヤー等を利用して上方へ引上げることができ
る。

この際、ケーシングの外周面には粘土層等が密着して、
ケーシングの引抜き時には大きな摩擦力が作用するもの
の、同ケーシングを軸線廻りに回転させることにより、
粘土層等との密着状態を解除することができるために、
引抜き時にケーシング外周面に大きな摩擦力が作用する
のを防止することができる。

従って、楽にケーシングを引抜くことができ、大きな摩
擦力に抗して引抜く際に生じるケーシングの変形等を防
止することができて、同ケーシングの繰返し使用が可能
となる。

（へ）　実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

まず、第１図は、アースドリル工法による場所打ちコン
クリート抗工事の工程説明図であり、工程（ａ）はアー
スドリル機（Ａ）による筒状のケーシング（１）の建込
み３作業、工程（ｂ）はアースドリル機（Ａ）に回転軸
（２）を介して連動連結したドリリングバケット（３）
による掘削作業、工程（Ｃ）はドリリングバケット（３
）による底さらい作業、工程（ｄ）は鉄筋（４）の建込
み作業、工程（ｅ）はトレミー（５）のセット作業、工
程（ｆ）はコンクリート（６）の打設作業、及び工程（
ｇ）はケーシング（１）の引抜き作業を示している。（
７）はアースドリル機（Ａ）に連結した吊下げフック、
（８）は吊下げワイヤーである。

また、図示していないが、工程（ａ）のケーシング（１
）の建込み作業前には、杭芯の確認作業、ケーシング（
１）を建込む前の掘削作業、及び土質条件によって崩壊
が激しい場合に掘削孔中に注入するベントナイト泥水等
の安定液注入作業を行なっている。

かかるアースドリル工法において、本発明の要旨は、工
程（ａ）のケーシング（（〉の建込み作業にあり、以下
第１図及び第２図を参照して説明する。

すなわち、ケーシング（１）は、掘削した孔壁（１０）
の崩壊防止のために表層部に建込むものであり、かかか
るケーシング（１）の建込み作業に際しては、ケーシン
グ（１）の上端周縁に、回転中心がケーシング（１）の
軸線と符合するケーシング連結体（Ｂ）を着脱自在に連
結し、同連結体（Ｂ）の回転中心部（１１）にドリリン
グバケット駆動用の回転軸（２）（いわゆるケリーバ−
）の下端を連動連結して、アースドリル機（Ａ）により
、ケーシング（１）を回転軸（２）及びケーシング連結
体（Ｂ）を介して軸線廻りに回転させながら下方へ押圧
して建込むようにしている。

この際、ケーシング（１〉には打撃を与えることなく、
回転力と押圧力を与えるだけであるために、騒音は生じ
ず、しかもケーシング（１）はドリリングバケット（３
）を回転させながら掘進する回転軸（２）により回転さ
せるために円滑に建込むことができて、施工時間の短縮
化が図れると共に、建込み垂直精度を良好に確保するこ
とができて、掘削垂直精度にも悪影響を及ぼすことがな
い。

また、工程（ｇ）のケーシング（１）の引抜き作業に際
しては、ケーシング（１）に再度ケーシング連結体（Ｂ
）を介して回転軸（２）を連動連結し、同回転軸（２）
を回転させることによりケーシング（１）を軸線廻りに
一旦回転させた後、又は回転させながら、吊下げワイヤ
ー（８）等を利用して上方へ引上げることができる。

この際、ケーシング（１）の外周面には粘土層等が密着
して、ケーシング（１〉の引抜き時には大きな摩擦力が
作用するものの、同ケーシング（１）を軸線廻りに回転
させることにより、粘土層等との密着状態を解除するこ
とができるために、引抜き時にケーシング（１）に大き
な摩擦力が作用するのを防止することができる。

従って、楽にケーシング（１）を引抜くことができ、大
きな摩擦力に抗して引抜く際に生じるケーシング（Ｌ）
の変形等を防止することができて、同ケーシング（１）
の繰返し使用が可能となる。

次に、本発明のもう一つの要旨であるケーシング（１〉
とケーシング連結体（Ｂ）との連動連結構造について、
第２図〜第１０図を参照しながら説明する。

すなわち、第２図及び第３図に示すように、ケーシング
連結体（Ｂ）は、回転軸（２）の下端に嵌合して連動連
結する矩形、筒状の回転中心部（１１）と、同回転中心
部（１１）より前後左右の四方に放射状に伸延する四個
の嵌合・係止片（１２）　（１２）　＜３．２＞　（１
２）とから構成している。（２ａ）は回転軸（２）の下
端に設けたピン挿通孔、（（３）は回転中心部（ｌ（〉
に設けたビン挿通孔、（１４）は符合する各ビン挿通孔
（２ａ）（１３）中に挿貫する連結ピンである。

そして、上記回転中心部（１１）は、ドリリングバケッ
ト（３）の回転中心位置に設けた矩形筒状の回転軸連結
部（３ａ〉と同一形状とし、同回転軸連結部（３ａ）に
嵌合して連動連結する回転軸（２）を共用できるように
している。（３ｂ）はビン挿通孔、（８ｃ）は下面掘削
刃、（３ｄ）は周面掘削刃である。

また、ケーシング（１）の上端縁の前後左右側には、嵌
合・係止片（１２）の先端部が嵌合し、かつ少なくとも
ケーシング（１）の回転方向に係止する嵌合・係止部（
１５）を切欠形成している。（１６〉は吊下げワイヤー
（８）を連結するためのワイヤ一連結孔、（１７）は、
ケーシング（１〉が所定深さ以上に沈降するのを防止す
るための沈降防止片である。

また、第４図及び第５図は、他の実施例としての連動連
結構造を示しており、嵌合・係止片（１２〉を断面門型
に形成する一方、ケーシング（１）の上端面に、同嵌合
・係止片〈１２〉が嵌合・係止可能な突片（１，ａ）を
突設して構成している。

また、第６図及び第７図は、もう一つの他の実施例とし
ての連動連結構造を示しており、嵌合・係止片（１２〉
の先端部下面にケーシング（（）の上端縁と嵌合可能な
溝部（１２ａ）を切欠形成する一方、ケーシング（１）
の上端面に嵌合・係止片（１２）の先端部をケーシング
（１）の回転方向に係止する係止用突片（１８）を突設
して構成している。

また、第８図は、さらにもう一つの他の実施例としての
連動連結構造を示しており、嵌合・係止片（１２〉の先
端部に上下縦方向に貫通させて嵌合孔（１９）を設ける
一方、ケーシング（１）の上端面に同嵌合孔（１９〉中
を貫通して嵌合する嵌合突片（２ｏ）を突設し、嵌合孔
（１９）中に嵌合突片（２０）を貫通・嵌合させると共
に、同嵌合突片（２０）の突出端に設けた抜止め片押通
孔（２１）中に抜止め片（２２〉を挿通可能に構成して
いる。

このようにして、ケーシング連結体（Ｂ）の嵌合・係止
片（１２）を、ケーシング（１）の回転方向のみならず
、同ケーシング（１）の軸線方向にも係止・連結してい
るために、ケーシング（１）を、別途吊下げワイヤー（
８）等を利用して吊下げることなく、ケーシング連結体
（Ｂ）を介して回転軸（２）に連動連結して、建込み・
引抜き作業を行なうことができる。

また、ケーシング連結体（Ｂ）は、第９図に示すように
、回転中心部（１１）より半径方向に伸延する円板（２
５〉と、同円板（２５）の周縁に嵌合・係止縁部（２６
）を一体成形し、同嵌合・係止縁部（２Ｂ）に嵌合・係
止用切欠孔（２８ａ）を設けて構成することもできる。

また、ケーシング（１）の上端部周面には、嵌合・係止
縁部（２６）の嵌合・係止用切欠孔（２６ａ）が嵌合し
、かつ少なくともケーシング（１）の回転方向に係止す
る嵌合・係止部としての係止ビン（ｚ７）を突設してい
る。

また、第１０図は、上記ケーシング連結体（Ｂ）とケー
シング（１）の他の実施例としての連動連結構造を示し
ており、嵌合・係止縁部（２６）にビン孔（２８ｂ）を
設ける一方、ケーシング（１）の上端部に同ビン孔（２
６ｂ）と符合するビン挿通孔（２８）を設けて、両孔（
ｏｂ）　（２８）中に連結ビン（２９）を挿通して連結
可能としている。（３０）は、連結ビン（２９）の先端
に設けた抜止めビン挿通孔（２９ａ）巾に抜止めビン（
図示せず）を挿通する際に、同抜止めビンを差入れるた
めの孔である。

このようにして、ケーシング連結体（Ｂ）とケーシング
〈１）とを連結ビン（２９〉により連結することにより
、ケーシング（（〉を、別途吊下げワイヤー（８）等を
利用して吊下げることなく、ケーシング連結体（Ｂ）を
介して回転軸（２）に連動連結して、建込み、引抜き作
業を行なうことができる。

なお、ケーシング連結体（Ｂ）の構造と、同連結体（Ｂ
）とケーシング（Ｌ）との連動連結構造は、上記した実
施例に限られるものではなく、少なくとも回転軸（２）
からケーシング（１）に回転力を伝達して、同ケーシン
グ（１）を軸線廻りに回転させることのできる構造であ
ればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、゛本発明に係るケーシングの建込み工程を有
するアースドリル工法の工程説明図。 第２図は、本発明に係るケーシング連結体とケーシング
との連動連結構造の分解説明図。 第３図は、同連動連結構造の斜視説明図。 第４図〜第１０図は、同連動連結構造の他の実施例とし
ての説明図。 第ａｍ （＾） （Ｂ） （１〉 （２） （３） （１１） （１２〉 〈１５） （２５〉 （２６） アースドリル機 ケーシング連結体 ケーシング 回転軸 ドリリングバケット 回転中心部 嵌合・係止片 嵌合・係止部 円板 嵌合・係止縁部 ９ 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）アースドリル工法において、掘削した孔壁の崩壊防
   止のために表層部に建込む筒状のケーシングの上端周縁
   に、回転中心がケーシングの軸線と符合するケーシング
   連結体を着脱自在に連結し、同連結体の回転中心部に、
   一端をアースドリル機と連動連結したドリリングバケッ
   ト駆動用の回転軸の他端を連動連結して、同アースドリ
   ル機によりケーシングを軸線廻りに回転させながら下方
   へ押圧して建込むアースドリル工法におけるケーシング
   の建込み方法。 ２）ケーンシグ連結体を、ドリリングバケット駆動用の
   回転軸の一端に連動連結する回転中心部と、同回転中心
   部より放射状に伸延する複数個の嵌合・係止片とから構
   成する一方、ケーシングの上端縁に、嵌合・係止片が嵌
   合し、かつ少なくともケーシングの回転方向に係止する
   嵌合・係止部を設けて、同嵌合・係止部に嵌合・係止片
   を嵌合・係止して、回転軸とケーシングとをケーシング
   連結体を介して連動連結可能としたことを特徴とするア
   ースドリル工法におけるケーシングの連動連結構造。 ３）ケーシング体を、ドリリングバケット駆動用の回転
   軸の一端に連動連結する回転中心部と、同回転中心部よ
   り半径方向に伸延する円板と、同円板の周縁に一体成形
   した嵌合・係止縁部とから構成する一方、ケーシングの
   上端縁に、嵌合・係止縁部が嵌合し、かつ少なくともケ
   ーシングの回転方向に係止する嵌合・係止部を設けて、
   同嵌合・係止部に嵌合・係止縁部を嵌合・係止して、回
   転軸とケーシングとをケーシング連結体を介して連動連
   結可能としたことを特徴とするアースドリル工法におけ
   るケーシングの連動連結構造。