JPH0376885A - ピッチコントロール剤及びピッチコントロール方法 - Google Patents

ピッチコントロール剤及びピッチコントロール方法

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JPH0376885A
JPH0376885A JP1256382A JP25638289A JPH0376885A JP H0376885 A JPH0376885 A JP H0376885A JP 1256382 A JP1256382 A JP 1256382A JP 25638289 A JP25638289 A JP 25638289A JP H0376885 A JPH0376885 A JP H0376885A
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内本 岩宏
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堀野 政司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ピッチ1ントロール剤及びピッチコントロー
ル方法に関するものである。
[従来の技術] パルプ、紙の製造工程におけるピッチトラブル対策は古
くからの重要課題である。
製紙工場においてピッチは、必然的に混入する物質であ
り、主として木材チップ、古紙パルプ、ロジンサイズ剤
等から持ち込まれ、一部排水とともに系外に除去される
もの、更に紙の中に抄き込まれるもの以外は蒸解、叩解
、抄紙の各工程内に蓄積され、系内を循環している。
更に、各工程のパルプの処理設備、パルプスラリーの貯
蔵ブーエストの壁、抄紙機上のワイヤープレスロール、
ドライヤーロール、毛布、カンバス等に凝集したピッチ
粒子が付着し、各種トラブルを引き起こす。
従来の対策としては、例えば■原料である木材のシーズ
ニングの強化、■原料パルプの洗浄強化、■ピッチの少
ない原料の選択、■原料系:白水系の発泡の抑ill、
■界面活性剤、水溶性高分子分散剤、澱粉、ゼラチン等
の保護コロイド剤、エチレンジアミンテトラ酢酸(ED
TA) 、タルク等のミキサーへの添加等の方法が採ら
れている。
以上の他、従来珪藻土、シリカ、クレー、ベントライト
、酸性白土等をピッチ除去剤として、パルプ原料又は白
水系に添加して用いることが知られている。
以上述べた対策は、いずれもピッチコントロールの決め
手になるものはなく、効果的なピッチコントロール方法
の開発が業界をあげての急務となっている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は上述の近年の原料品質悪化に伴うビッヂ
増に対し、パルプ、古紙パルプの製造工程及び製紙工程
、白水処理工程に適用してピッチコントロールを達成で
きる効果的なピッチコントロール剤及びピッチコントロ
ール方法を提供することにある。
従来のピッチコントロールは、主として前記のタルクに
よるものであったが、ピッチトラブルの根源と考えられ
るパルプスラリー中のコロイド状ピッチは減少したが、
ピッチトラブルを完全に撲滅するには↑らなかった。
タルクは3F4の結晶構造を石するが、珪酸マグネシウ
ム系なので結晶層間にシリカーアルミプ系の如き金属イ
オンや水を吸着せず比較的親油性の表面で親油性のピッ
チを吸着するため、シリカ−アルミナ系より比表面積が
小さいにもかかわらず、ピッチコントロール剤として利
用されている。
本発明者等は先に特願昭63−58504号を以て新し
いピッチコントロール剤とピッチコントロール方法を提
案した。このピッチコントロール剤は酸性白土の酸処理
物とアルミニウム塩との反応2次凝集物であって、月つ
吸油量が70ml/ 1009以上で、比表面積が13
0わり以上という物性を有するものである。このピッチ
コントロール剤は酸性白土の酸処理物をアルミニウム塩
で処理しであるため、水中における?!電したピッチ粒
子の吸引フッを強め、大きな比表面積を利用してピッチ
コントロール効果を高めるものである。
本発明は前記タルクと反応2次凝集物の2種のピッチコ
ントロール剤を併用した場合、各々のピッチコントロー
ル剤を単独添加した場合に比べ、ピッチコントロール効
果が高く、相乗効果があるという実験結果に基づいてな
されたものである。
本発明者等は、そもそも、ピッチにはいくつかの種類が
あり、また、大きさの違いもあり、ピッチコントロール
剤の種類によってはピッチへの吸着に選択性があるもの
と考えた。
すなわち、酸性白土の酸処理物とアルミニウム塩との反
応2次凝集物とタルクでは、吸着するピッチの種類に差
異があると思われる。
従って、両者を併用した場合は、その相乗効果により、
よりピッチコントロール効果が高められると考えた。
尚、このピッチコントロール剤の添加場所については、
ビッグがパルプ原料中より、白水が循環する白水工程中
に蓄積されて急激に増加するという知見に基づき晒クラ
フトパルプ(F3KP)製造工程では、第2図の白水ビ
ット(■、■)、古紙処理工程では第3図の白水タンク
〈■、■)とした。
本発明者等は、パルプ製造工程、製紙工程、古紙処理工
程の循環白水中に本発明のピッチコントロール剤を添加
して各工程及び最終紙製品のピッチコントロールを行う
方法の発明を完成するに至ったものである。
[31!題を解決するための手段1 本発明は酸性白土の酸処理物とアルミニウム塩との反応
2次凝集物であって、且つ吸油はが75M!/100g
以上で、平均粒径が2,5μm以下で、比表面積140
Td、/9以上の前記反応2次凝集物と平均粒径5μ風
以下のタルクを9:1〜1:9に混合してなることを特
徴とするピッチコントロール剤である。
また、本発明の方法は抄紙工程において、抄紙白水を紙
料回収設備で処理して紙料分を回収した高濃度白水にピ
ッチコントロール剤を添加し、抄紙紙料には添加しない
前記本発明のピッチコントロール剤によるピッチコント
ロール方法である。
更にパルプを叩解した後、清水又は白水で稀釈し、その
後薬品を添加して抄紙する工程において、本発明のピッ
チコントロール剤を添加した抄紙白水又は高濃度白水で
稀釈し、そのまま抄紙工程で抄込む前記本発明のピッブ
ーコントロール剤によるピッチコントロール方法である
また、抄紙工程で発生する損紙を離解、稀釈するに際し
、ピッチコントロール剤を添加した抄紙白水又は高濃度
白水を稀釈に使用する前記本発明のピッチコントロール
剤によるピッチコントロール方法である。
更に、パルプ製造工程において、蒸解後又は漂白後のパ
ルプを洗浄、除塵、脱水して排出される白水にピッチコ
ントロール剤を添加してパルプを除塵、脱水する工程に
循環使用する前記本発明のピッチコントロール剤による
ピッチコントロール方法である。
また、古紙処理工程において、古紙を離解後、洗浄、脱
水して排出される古紙白水にピッチコントロール剤を添
加して古紙を離解、洗浄、脱水する工程に循環使用する
前記本発明のピッチコントロール剤によるピッチコント
ロール方法である。
更に、古紙脱インキ工程において、脱墨剤添加後、フロ
ーテータ−でインキを浮上、捕集するに際し、フローテ
ータ−に入る直前の古紙パルプを、ピッチコントロール
剤を添加した古紙脱インキ最終工程で発生する白水で稀
釈し、フローテータ−でインキと共に浮上するビッグを
系外に排出する前記本発明のピッチコントロール剤によ
るピッチコントロール方法である。
更にまた、上記のピッチコントロール剤を添加した抄紙
白水又は高濃度白水による稀釈、パルプ処理白水の循環
使用、古紙処理白水の循環使用、又は古紙脱インキ最終
工程で発生する白水による古紙パルプの稀釈などを2箇
所以上で並行して行う前記本発明のピッチコントロール
剤によるピッチコントロール方法である。
本発明のピッチコントロール剤が何故著効を現わすかは
明らかではないが、次のような理由が考えられる。
すなわち、ピッチには、いくつかの種類があり、また、
大きさの違いもあり、ピッチコントロール剤の種類によ
ってはビッグへの吸着に選択性があると考えられる。酸
性白土の酸処理物とアルジニウム塩との反応2次凝集物
とタルクでは吸着するピッチの種類に差異があるものと
思われる。
従って、本発明のピッチコントロール剤を使用した場合
、各々ピッチコント]」−ル剤が性質の異なるピッチの
吸着を分担し合い、より多くのピッチをコントロールす
るものと考えられる。
また、本発明のピッチコントロール剤中の反応2次凝集
物は、前記特願昭63−58504号で提案したものよ
り粒径が細かいところに特徴があり、それゆえに比表面
積が大きく、ピッチの吸着が向上するものと思われる。
以下、各工程別に、本発明のピッチコントロール剤の添
加場所とその使用方法を図面を参照しながら説明する。
第1図は、調成、抄紙工程のフローの略図である。抄紙
工程において、抄紙白水を紙料回収設備で処理して、紙
料分を回収した高濃度白水(図示の高濃度白水チエスト
)に本発明のピッチコントロール剤を添加してパルプ原
料等の稀釈に使用する。
前記高濃度白水へのピッチコントロール剤の添加は、白
水中に微細な気泡を吹き込んで気泡にピッチを吸着・濃
縮し固形分と共に浮上させ、この白水混合物に本発明の
ピッチコントロール剤を添加すると、蓄積され急増して
いたピッチは、大幅に減少する。この方法に使用する機
器としては加仕浮上型のセル、例えばUSマシナリ−社
製クロフタ−スーパーセル等が好ましい。
J成工程では図示のようにパルプを叩解した後、サイズ
剤その他の薬品を添加して抄紙工程に送られるが、パル
プ叩解原料の白水による稀釈に本発明のピッチコントロ
ール剤を添加した前記抄紙白水又は高濃度白水を使用す
る。この場合は白水中に添加されたピッチコントロール
剤は、紙料の稀釈により紙料中に含有し、抄紙工程で抄
込まれる。
前記ピッチコントロール剤を添加した抄紙白水又は高濃
度白水は、抄紙、仕ト工程で発生する損紙を図示の損紙
パルパーで離解、稀釈する際にも使用する。
第2図は、本発明をパルプ製造工程に適用する一例を示
すもので、晒クラフトパルプ(BKP)のパルプ処理の
フローを示す略図である。
本発明のピッチコントロール剤は漂白前の脱水機■から
排出された白水ビット■及び/又は漂白後の脱水機■か
ら排出された白水ビット■に添加され、ピッチコントロ
ール剤を添加した白水はスクリーン及び脱水機において
、パルプ原料の稀釈に用いられ、白水中及びパルプ中の
ビッグ分を吸着してピッチコントロールを行う。
第3図は、新聞古紙脱インキ処理工程のフローの略図で
ある。古紙処理工程で4、古紙を離解後、洗浄、脱水し
て排出される古紙処理白水に本発明のピッチコントロー
ル剤を添加(図示の白水タンク■)して、古紙を離解、
洗浄、脱水して離解に戻される循環白水として使用する
古紙脱インキ工程においては、古紙原料に脱墨剤添加後
、フローテータ−でインキを浮上、捕集するに際し、フ
ローテータ−に入る直前に古紙パルプの脱インキ最終工
程で発生する白水で稀釈するが、この脱インキ最終工程
(図示の脱水機■)で発生する白水中(図示の白水タン
ク■)に、本発明のピッチコントロール剤を添加する。
これによりフローテータ−でインキと共に浮上するピッ
チを系外に排出することができる。
以上、抄紙工程の白水の紙料回収設備で得られる高濃度
白水への本発明のピッチコントロール剤を添加すること
、叩解したパルプの白水による稀釈に本発明のピッチコ
ントロール剤を添加した抄紙白水又は高11度白水を使
用すること、パルプ製造工程の循環白水及び古紙処理工
程の古紙循環白水に、本発明のピッチコントロール剤を
添加すること、亜びに古紙脱インキ工程のフローテーシ
ョン前の稀釈に本発明のピッチコントロール剤を添加し
た脱インキ最終工程で発生する白水を使用するなどの本
発明のピッチコントロール剤によるピッチコントロール
方法は、これらを2個所以上並行して実施することによ
り、抄紙した紙のピップ斑点及び各工程のピッチトラブ
ルのコントロールに著しい効果をあげることができる。
本発明のピッチコントロール剤によるピッチコントロー
ル方法における酸性白土の酸処理物(活性白土)とアル
ミニウム塩との反応2次凝集物とタルクとの混合物の上
記各工程の白水への添加酸は、白水固形分くパルプ)に
対し、0.1〜3重伊%で充分効果を発揮する。実際に
は工程によって添加量は異なり、たとえばパルブエ稈で
はO11〜0.5重社%、古紙処理工程では0.2〜1
重饋%で好ましい除去効果が得られる。また、本発明の
ピッチコントロール剤は白水中の紙料分に対して0.1
〜3重量%添加するので、その使用かはパルプ又は紙料
固形分に対して白水を固形分として15%使用するとし
てパルプ又は紙料の繊維分に対しては0.014〜0.
45重量%になり、通常のパルプ原料に添加するピッチ
コントロール剤の使用量に比べて、1710程度でピッ
チコントロール効果をあげることができる。
[実施例] 次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例、比較例の試験方法は下記の通り。
コロイダルピッチ数 目盛り50μmのへマストメーターに大きさ22#X 
30juIのカバーグラスをかぶせ、一端より毛細管に
よってこの白水を流し込み、顕微鏡を使用し、800倍
の倍率でコロイダルビッグ数をカウントした。このカウ
ント数をカウントした升目数で割り、升目当りの平均コ
ロイダルビッグ数を得、以下の式よりICl3当りのコ
ロイダルピッチ数(P)を算出した。
PC:升目5りの平均コロイダルピッチ数d:深さの補
正係数=1゜1 ■二升目上の液体の容積 升目1の液体の容積は、深さ0.1all、底面積25
00μ尻であるから、C13に換算して 実施例1 ピッチコントロール剤のgI製 吸油fd 82d /1000 、比表面積110m1
0(7)活性白土を4.5鯉秤取し、25.5Nyの水
を加えて濃度15重給%スラリーを得た。このスラリー
に′q湿温撹拌下、塩化アルミニウム水溶液(AI  
□03含有量10%) 1.44J (固形分として)
を添加し、1時間撹拌反応させた後、送風乾燥機で温度
130℃、4時間乾燥及び熱処理し放冷した。この反応
物を粉砕し、反応2次凝集物(Ao)を得た。この反応
2次凝集物(^°)の吸油量は120m/100Q 、
B E T法による比表面積は180TIt10、平均
粒径は1.8μmであった。
次に平均粒径4μmのタルク(吸油It 43m /1
00Q、比表面fa16ml/LJ>を用意した。
本発明のピッチコントロール剤は、反応2次凝集物(A
o)とタルク(B)を所定の比率で混合したものである
別に比較のため、前記反応2次凝集物(Ao)の製造方
法において粉砕により得られる平均粒径を2.7μmと
した以外は反応2次凝集物(Ao)と全く同様にして、
反応2次凝集物(A)を得た。
第2図に示すパルプ漂白工程前の未晒クラフトパルプ(
国内針葉樹70%、熱帯広葉樹30%配合)を洗浄機に
よる洗浄、スクリーンによる除塵、精選、脱水機による
脱水を行う工程において、脱水機から排出された濃a0
.02%の白水ビット■に、本発明の反応2次凝集物(
Ao)とタルクの混合物をパルプt5す、第3表に丞す
最を添加した白水を、スクリーン、脱水機におけるパル
プ原料の稀釈に使用した後の脱水機■出口のパルプのコ
ロイダルピッチ数を測定した。
比較例1 実施例1において、反応2次凝集物(Ao)とタルクの
混合物の代りに、タルクを表に示す量を添加した以外は
、実施例1と全く同様にして行った。
比較例2 実施例1において、反応2次凝集物(Ao)とタルクの
混合物を添加しない以外は実施例1と全く同様にして行
った。
参考例1 実施例1において、反応2次凝集物(^゛)とタルクの
混合物の代りに、本発明者等が先に提案した反応2次凝
集物(^)を添加する以外は、実施例1と全く同様にし
て行った。
実施例1、比較例1.2、参考例1の試験結果を第1表
に示す。
表に示す結果によれば、本発明のピッチコントロール剤
のコロイダルピッチの除去率は、従来のピッチコントロ
ール剤タルクより格段にすぐれ、本発明者等が先に提案
した反応2次凝集物(A)よりもすぐれている。
また、本発明の反応2次凝集物(Ao)とタルクの混合
比率は1:1が最も好ましくタルクの比率を増すと除去
率は低下する。
実施例2 第2図に示すパルプ漂白工程後の晒クラフトパルプを洗
浄機、スクリーン、脱水機で処理する工程において、脱
水機から排出された@ r!LO,02%の白水ビット
■に、本発明の反応2次凝集物(A“)とタルクの混合
物をパルプを当り、第4表に示す量を添加した白水を、
スクリーン、脱水機におけるパルプ原料の稀釈に使用し
た後の脱水機■出口のパルプのコロイダルピッチ数を測
定した。
比較例3 実施例2において、反応2次凝集物(Ao)とタルクの
混合物の代りに、タルクを表に示す量添加した以外は、
実IN2と全く同様にして行った。
比較例4 実施例2において、反応2次凝集物(^°)とタルクの
混合物を添加しない以外は、実施例2と全く同様にして
行った。
参考例2 実施例2において、反応2次凝集物(A’)とタルクの
混合物の代りに、本発明者等が先に提案した反応2次凝
集物(A)を添加する以外は実施例2と全く同様にして
行った。
実施例2、比較例3.4、参考例2の試験結果を第2表
に示す。
表に示す結果によれば、本発明のピッチコントロール剤
のBKPのコロイダルピッチの除去率は、従来のピッチ
コントロール剤であるタルクより格段にすぐれ、本発明
者等が先に提案した反応2次凝集物(A)よりも改良さ
れている。
また、本発明の反応2次凝集物(^゛)とタルクの混合
比率は1:1が最も好ましく、タルクの比率を増すと除
去率は低下する。
実施例3 第3図の古紙処理フローの略図に示した白水タンク■に
反応2次凝集物(Ao)とタルクの混合物をパルプを当
り(白水固形分に対し)、第3表に示す量を添加し、図
示のフローのとおり処理し、脱インキパルプ(以下完成
DIPと略称〉を得た。
以下実施例1と全く同様にして完成りIRのコロイダル
ピッチ数を測定した。
なお、前記白水タンク■の白水は、第3図に示すとおり
、原料の新聞古紙(活版印w450%、°オフセット印
刷50%)80重量部及びコート紙糸のチラシ20重量
部をパルパーで離解した後、脱水機■で脱水して排出さ
れたものである。
比較例5 実施例3において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物の代りに、タルクを表に示す敞添加した
以外は、実施例3と全く同様にして行った。
比較例6 実施例3において、白水タンク■に反応2次凝集物(八
′)とタルクの混合物を添加しない以外は、実施例3と
全く同様にして処理して得られた完成りIRのコロイダ
ルピッチ数を測定した。
参考例3 実施例3において、反応2次凝集物(八°)とタルクと
の混合物の代りに、本発明者等が先に提案1ノだ反応2
次凝集物(^)を表に示す缶添加した以外は実施例3と
全く同様にして行った。
実施例3、比較例5.6、参考例3の試験結果を第3表
に示す。
表に示す結果によれば、本発明のピッチコント1」−ル
剤を古紙処理工程の白水タンク■に添加したコロイダル
ピッチの除去効果は、従来のピッチコントロール剤であ
るタルクより格段にすぐれており、先に提案した反応2
次凝集物(A)より改良されている。
本発明の反応2次凝集物(^°)とタルクとの混合比率
は1:1の場合に最も好ましく、タルクを増ωすると除
去率は低下する。
実施例4 実施例3の新聞古紙を主体とする原料を、第3図のフロ
ー略図に示す処理系統で通常の脱インキ処理を行い、脱
水機■で脱水、排出される1度%の白水(白水タンク■
)に、本発明の反応2次凝集物(Ao)とタルクの混合
物をパルプを当り(白水固形分に対し)、第4表に示す
饋を添加し、この白水を70−テーター前で古紙パルプ
原料の稀釈に使用し、完成DIPを得た。以下実施例1
と全く同様にして完成りIRのコ[1イダルビツチ数を
測定した。
比較例7 実施例4において、反応2次凝集物(Ao)とタルクの
混合物の代りに、タルクを表に示す量添加した以外は、
実施例4と全く同様にして行った。
比較例8 実施例4において、白水タンク■に反応2次凝集物(八
°)とタルクの混合物を添加しない以外は、実施例4と
全く同様にして処理して得られた完成DIPのコUイダ
ルビッチ数を測定した。
参考例4 実施例4において、反応2次凝集物(A’)とタルクと
の混合物の代りに、本発明者等が先に提案した反応2次
凝集物(^)を表に示す最添加した以外は実施例4と全
く同様にして行った。
実施例4、比較例7,8、参考例4の試験結果を第4表
に示す。
表に示す結果によれば、本発明のピッチコントロール剤
を古紙処理工程の白水タンク■に添加したコL]イダル
ビッグの除去効果は、従来のピッチコントロール剤であ
るタルクより格段にすぐれており、先に提案した反応2
次凝集物(^)より改良されている。
本発明の反応2次凝集物(Ao)とタルクとの混合比率
は、1:1の場合に最も好ましく、タルクを増がすると
除去率は低下する。
実施例5 熱帯広葉樹化学パルプ、針葉樹化学パルプ、針葉樹機械
パルプ、脱墨古紙パルプを重量で25対15対40対2
0の割合で混合し、更にロジンサイズ剤5Ky/パルプ
t1硫酸バンド20Ky/パルプtを添加混合し、濃度
3重量%のパルプスラリーを調成した。
このパルプスラリーを清水で濃度1重量%に稀釈したも
のを、回転数11000rpで10秒間、撹拌後、同じ
回転数で撹拌しながら、80メツシユのワイヤーで濾過
し、濃度0.52%の白水(以下低濃度白水と称し、抄
紙白水に相当する。)を得た。この低濃度白水にカチオ
ン製ボリアクリルアくドを白水固形分に対し100pp
鳳を加え、5 Ky / alの加辻水を吹き込み、白
水上面に泡と共にパルプの凝集浮上した層(濃度3%)
を形成させた。この層をすくいとり、濃度3%の′ts
濃度白水を得た。
この高m度白水に前記の本発明の反応2次凝集物(八゛
)とタルクの混合物をパルプ固形分に対し、第5表に示
す泪を添加して5分間撹拌した。
実施例6 実施例5において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物の添加量を第5表に示した通りとした以
外は実施例5と全く同様にして行った。
比較例9 実施例5において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物の添加量を第5表に示した通りとした以
外は実施例5と全く同様にして行った。
比較例10 実施例5において、本発明の反応2次凝集物(^°)と
タルクの混合物の代りにタルク〈吸油酌40m1/1o
oa 、比表面績10Tml/g〉を用いる以外は、実
施例5と全く同様にして行った。
比較例11 実施例5において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物の代りに、市販タルク系ピッチコントロ
ール剤A(以下市販品Aと略記)(吸油547n+I/
100g、比表面積16尻10)を用いる以外は、実施
例5と全く同様にして行った。
比較例12 実施例5において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物を添加しない以外は、実施例5と全く同
様にして行った。
参考例5 実施例5において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物の代りに、前記反応2次凝集物(A)を
添加した以外は、実施例5と全く同様にして行った。
実施例5〜6、比較例9〜12及び参考例5の試験結果
を第5表に示す。
表に示す結果によれば本発明のピッチコントロール剤は
、従来のビッヂコント1」−ル剤であるタルク、タルク
系市販品(A)より格段にすぐれており、先に本発明者
等が提案した反応2次凝集物(A)よりも改良されてい
る。
また、本発明の反応2次凝集物(Ao)とタルクとの混
合物の添加量は、パルプを当り2 Kgが好ましく、2
倍に増耐しても除去率はそれほど向ヒしない。一方、添
加かが少なすぎると除去効果は低下するので好ましくな
い。
実施例7 実施例1において、本発明の反応2次凝集物(Ao)と
タルクの混合物を添加した高′a度白水を、第1図に示
す抄紙工程の損紙パルパーから採取した損紙パルプスラ
リーに、白水固形分として損紙パルプ固形分に対し、1
5%加えて5分間撹拌した以外は実施例1と全く同様に
して行った。
比較例13 実施例7と比較のため、実施例7において高濃度白水に
本発明の反応2次凝集物(Ao)とタルクの混合物を添
加しない以外は実施例7と全く同様にして行った。
参考例6 実施例7において、本発明の反応2次凝集物(八゛)と
タルクの混合物の代りに、前記反応2次凝集物(A)を
添加した以外は、実施例7と全く同様にして行った。
実施例7、比較例13及び参考例6の試験結果を第6表
に示す。
表に示す結果によれば、本発明のピッチコントロール剤
を損紙パルプスラリーを稀釈する高濃度白水に添加して
、コロイダルピッチを高い除去率で除去できることが明
らかである。
実施例8 パルプ原料として用いる熱帯広葉樹未晒化学パルプ、針
葉樹未晒化学パルプ、針葉樹機械パルプ及び脱墨古紙パ
ルプそれぞれのパルプ製造工程の循環白水に実施例1に
示した本発明の反応2次凝集物(A゛)とタルクの1=
1混合物をパルプ固形分に対し、化学パルプ、機械パル
プの白水には各2に9、古紙パルプ白水には5聯添加し
て、白水を循環させて(第2図及び第3図参照〉製造し
た。
次いで熱帯広葉樹未晒化学パルプ、針葉樹未晒化学パル
プ、針葉樹機械パルプ、脱墨古紙パルプをそれぞれ離解
、叩解した後、25対15対40対20の割合で混合し
、本発明の反応2次凝集物(^°)とタルクの混合物を
2階添加した濃度3%の高濃度白水を加えて稀釈した後
、填料(タルク)80Kg/パルプt10ジンサイズ剤
5Kg/パルプt、カチオン性ポリアクリルアミド、0
.5Kg/パルプt、1酸バンド40Kg/パルプtを
加えてパルプスラリーを調整し、これを抄速500m/
分の長網抄紙機で抄紙した。抄紙して得られた紙のピッ
チ面積を測定した。ピッチ面積はJIS P8208に
規定された試験法により測定した。
なお、反応2次凝集物(^°)とタルクの混合物を添加
した濃度3%の;am度白水は下記のようにして得た。
第1図において抄紙機により発生した濃度0.5%の抄
紙白水を紙料回収設備に導き、カチオン性ポリアクリル
アミドを90ppm添加し、り門フタースーパーセル(
加圧水51(g/d)でエアを吹き込み、白水1面に泡
と共に形成されたパルプの凝集浮上層(白水スカム濃度
3%〉を撹拌機付きの高濃度白水チエストに回収し、こ
こに本発明の反応2次凝集物(^°)とタルクの混合物
をパルプを当り、各I Kgになるように連続添加して
得た。
比較例14 実施例8において、本発明の反応2次凝集物(^°)と
タルクの混合物を添加しない以外は、実施例8と全く同
様にして抄紙し、得られた紙のピッチ面積を測定した。
実施例8、比較例14の試験結果を第7表に示す。
表に示す結果によれば、本発明のピッチコントロール剤
をパルプ製造工程、古紙処理工程の循環白水、抄紙工程
の高濃度白水に添加して、これら各工程で並行してピッ
チコントロールを行うと、従来よりビッグを大幅に除去
したすぐれた品質の紙が得られることが明らかである。
前記のように、本発明のピッチコント[1−ル剤は従来
のピッチコントロール剤よりピッチコントロール効果が
格段にすぐれている。本発明のピッチコントロール剤、
特に反応2次凝集物(^°)とタルクの混合物は、パル
プ、紙の製造工程中、性質の異なるピッチが存在する工
程において効果的に動き、添加場所もパルプ製造、調成
、抄紙、古紙処理の各工程を問わずピッチが大幅に増加
する傾向にある白水中に添加することにより、反応2次
凝集物(A゛)とタルクそれぞれのピッチ除去の相乗効
果を発揮する。白水への添加はパルプ原料に添加するよ
り紙料分に対してはるかに少ないはで、効果的なピッチ
コントロールができる点でも特徴がある。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明のピッチコントロール剤及び
ピッチコントロール方法は、ピッチの多い熱帯広葉樹の
使用或いは古紙パルプ使用の増大等近年の原料品質の悪
化に伴うピッチ増に対応してなされたものである。
本発明のピッチコントロール剤は、酸性白土の酸処理物
とアルミニウム塩の反応2次凝集物で、特に平均粒径2
.5μm以下で吸油量と比表面積が大きく、この反応2
次凝集物とタルクの混合物は従来のピッチコントロール
剤より格段にすぐれたピッチ吸着性能を有するものであ
る。また、本発明のピッチコントロール剤の使用に当っ
ては、パルプ、脱墨古紙パルプの製造工程、白水処理工
程において循環再使用される白水に添加することにより
、パルプに起因する白水の循環中に増加した白水中の性
質の異なるピッチを反応2次凝集物とタルクがそれぞれ
分担吸着して相乗効果を発揮し、パルプ、古紙パルプの
製造工程、製紙工程中のピッチ濃度を大幅に低下させ、
結果的に得られるパ4゜ ルブ、紙のピッチを従来のピッチコントロール剤を用い
た場合より大幅に除去1ノで品質を向上することができ
る。
従って、本発明はパルプ、製紙工場におけるピッチトラ
ブルを大幅に減少させることができる従来にないすぐれ
たピッチコントロール剤及びピッチコントロール方法で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は調成、抄紙工程のフローを示す略図、第2図は
パルプ製造工程(晒クラフトパルプ)のフローを示す略
図、第3図は新聞古紙脱墨工程のフローを示す略図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸性白土の酸処理物とアルミニウム塩との反応2次
    凝集物であって、且つ吸油量が75ml/100g以上
    で、平均粒径が2.5μm以下で、比表面積140m^
    2/g以上の前記反応2次凝集物と平均粒径5μm以下
    のタルクを9:1〜1:9に混合してなることを特徴と
    するピッチコントロール剤。 2 抄紙工程において、抄紙白水を紙料回収設備で処理
    して紙料分を回収した高濃度白水にピッチコントロール
    剤を添加し、抄紙紙料には添加しない請求項1記載のピ
    ッチコントロール剤によるピッチコントロール方法。 3 抄紙工程で発生する損紙を離解、稀釈するに際し、
    ピッチコントロール剤を添加した抄紙白水又は高濃度白
    水で稀釈に使用する請求項1記載のピッチコントロール
    剤によるピッチコントロール方法。 4 パルプ製造工程において、蒸解後又は漂白後のパル
    プを洗浄、除塵、脱水して排出される白水にピッチコン
    トロール剤を添加して、パルプを除塵、脱水する工程に
    循環使用する請求項1記載のピッチコントロール剤によ
    るピッチコントロール方法。 5 古紙処理工程において、古紙を離解後、洗浄脱水し
    て排出される古紙白水にピッチコントロール剤を添加し
    て古紙を離解、洗浄、脱水する工程に循環使用する請求
    項1記載のピッチコントロール剤によるピッチコントロ
    ール方法。 6 古紙脱インキ工程において、脱墨剤添加後、フロー
    テーターでインキを浮上、捕集するに際し、フローテー
    ターに入る直前の古紙パルプを、ピッチコントロール剤
    を添加した古紙脱インキ最終工程で発生する白水で稀釈
    し、フローテーターでインキと共に浮上するピッチを系
    外に排出する請求項1記載のピッチコントロール剤によ
    るピッチコントロール方法。 7 ピッチコントロール剤を添加した抄紙白水又は高濃
    度白水による稀釈、パルプ処理白水の循環使用、古紙処
    理白水の循環使用、古紙脱インキ最終工程で発生する白
    水による稀釈のそれぞれ2個所以上で平行して行う請求
    項2、3、4、5、又は6いずれか記載のピッチコント
    ロール剤によるピッチコントロール方法。
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