JPH0376832B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0376832B2 JPH0376832B2 JP14576385A JP14576385A JPH0376832B2 JP H0376832 B2 JPH0376832 B2 JP H0376832B2 JP 14576385 A JP14576385 A JP 14576385A JP 14576385 A JP14576385 A JP 14576385A JP H0376832 B2 JPH0376832 B2 JP H0376832B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyethylene
- straw
- heat
- density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
［産業上の利用分野］
本発明は、容器への貼着に好適なストロー包装
用積層フイルムに関する。 ［従来の技術］ 従来、果汁、牛乳などの入つたブリツクパツク
のような飲料容器に添付されるストローは、包装
フイルムがヒートシールタイプの場合低密度ポリ
エチレンからなるフイルムに包装されそのフイル
ムが、外表面が低密度ポリエチレンでラミネート
されているブリツクパツクにヒートシールにより
貼着されている。 ところが前記フイルムはヒートシール強度は良
好なものの自己支持特性が乏しいため端部がまく
れてヒートシールをブリツクパツクの所定の位置
で行なうのが困難であり、端部のまくれが商品と
しての外観を低下させ、自己支持特性を向上すべ
くフイルムを厚肉化して40μ厚以上にすると自己
支持性は解決するが、フイルムをストローで突刺
してストローを取出す際、フイルムの突刺強度が
強すぎてストローを円滑に取出せないという問題
があつた。 ［解決しようとする問題点］ 本発明は、自己支持性が優れて端部がまくれ
ず、商品としての外観を改善した、容器への貼着
に好適なストロー包装用フイルムを発明すること
を目的とする。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨は、中間層を密度0.945ｇ／cm3以
上のポリエチレン、両外層を密度0.925ｇ／cm3以
下のポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニル共重
合体として積層してなることを特徴とするストロ
ー包装用積層フイルム、にある。 中間層のポリエチレンによつて積層フイルムに
自己支持性がもたらされ端部がまくれず、商品と
しての外観を改善でき、ヒートシール強度も向上
するが、密度は0.945ｇ／cm3以上好ましくは0.955
ｇ／cm3以上であり、0.945ｇ／cm3未満では自己支
持性が不足し勝ちである。 両外層のポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニ
ル共重合体によつて積層フイルムにヒートシール
強度をもたらすが、ポリエチレンの密度は0.925
ｇ／cm3以下であり、0.925ｇ／cm3を越えると、ヒ
ートシール強度が低下し、エチレン酢酸ビニル共
重合体は酢酸ビニル含有量が３〜10重量％が好ま
しく、３重量％未満ではヒートシール温度が高目
となり10重量％を越えるとこしの強さが低下す
る。 流動性を表わすメルトフローレート（以下、
MFRと称する）については、中間層および両外
層のポリエチレン、両外層のエチレン酢酸ビニル
共重合体ともに0.3〜10ｇ／10minが好ましく、
0.3ｇ／10min未満では成形時に押出機のモータ
ー負荷が大きく、10ｇ／10minを越えると膜厚に
変動を生じ勝ちである。 積層フイルムの成形には共押出法を採用でき、
環状ダイスを用いる空冷および水冷のインフレー
シヨンフイルム成形法やＴ型ダイスを用いるフラ
ツトフイルム成形法のいずれでも良い。また両外
層の一方がポリエチレンで他方がエチレン酢酸ビ
ニル共重合体としても良い。 また積層フイルムの厚み構成は、中間層、両外
層ともに６〜12μ厚が好ましく、中間層が6μ未満
では自己支持性が不足し、12μを越えるとヒート
シール温度が高目となり、両外層が6μ未満では
ヒートシール強度が低下し、12μを越すとストロ
ーを突刺して取出すのが困難となる。 ［実施例、比較例］ 以下に実施例、比較例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する。 実施例 １、２ 中間層に密度0.955ｇ／cm3、MFR0.5ｇ／10min
（JIS K6760）のポリエチレン、両外層に密度
0.922ｇ／10min、MFR3ｇ／10minのポリエチレ
ン（実施例１）酢酸ビニル含有量５重量％、
MFR0.5ｇ／10min（JIS K6730）のエチレン酢酸
ビニル共重合体（実施例２）を用い、100mmφの
共押出環状ダイから溶融押出し、空冷インフレー
シヨンフイルム成形法により２種３層で各層10μ
厚の積層フイルムを得た。 この積層フイルムを用いた10cm×２cmの袋を作
成し、長さ８cm、外径４mmφのポリプロピレン製
ストローを入れ、口部をヒートシールし、さらに
外表面が低密度ポリエチレンでラミネートされた
ブリツクパツクに帯板温度200℃でヒートシール
した。ヒートシールの個所はストローをはさんで
上下左右に４個所で、各融着部の面積は５mm平方
程度とした。 比較例 １、２ 実施例１における積層フイルムの代りに、積層
フイルムの外層に用いたポリエチレンの30μ厚単
層フイルム（比較例１）、MFR6ｇ／10min（JIS
K6758）のポリプロピレンホモポリマーの30μ厚
単層フイルムを用いて、実施例１と同様の手順で
ブリツクパツクへのヒートシール迄行なつた。た
だしヒートシール温度は前者（比較例１）は200
℃、後者は230℃であつた。 以上の４例について、次の項目の測定、肉眼観
察などを行なつた。その結果を第１表に示す。 製袋前のフイルム 最大ヒートシール強度（ｇ／15mm） 各フイルム同志を２Kg／cm2圧１秒でシールし引
張速度300mm／minで引張試験をして得た最大
強度 引張弾性率（Kg／cm2） ASTM D882に準拠 引裂強度（Kg／cm） JIS Z1702に準拠 突刺強度（Kg） JASに準拠 針形状0.129mmφ、突刺速度100mm／min ブリツクパツクへの貼着 ヒートシール時のフイルムの自己支持性 （肉眼観察による） 〇……良好、×……不良 ヒートシール性 〇……手で引張れば剥離できた ×……手が触れるだけで剥離した ストローの取出性 ストローでフイルムを突刺して取出すときの
容易さ〇……良好、×……不良 なお第１表の層構成において LD；低密度ポリエチレン HD；高密度ポリエチレン EVA；エチレン酢酸ビニル共重合体 PP；ポリプロピレン
用積層フイルムに関する。 ［従来の技術］ 従来、果汁、牛乳などの入つたブリツクパツク
のような飲料容器に添付されるストローは、包装
フイルムがヒートシールタイプの場合低密度ポリ
エチレンからなるフイルムに包装されそのフイル
ムが、外表面が低密度ポリエチレンでラミネート
されているブリツクパツクにヒートシールにより
貼着されている。 ところが前記フイルムはヒートシール強度は良
好なものの自己支持特性が乏しいため端部がまく
れてヒートシールをブリツクパツクの所定の位置
で行なうのが困難であり、端部のまくれが商品と
しての外観を低下させ、自己支持特性を向上すべ
くフイルムを厚肉化して40μ厚以上にすると自己
支持性は解決するが、フイルムをストローで突刺
してストローを取出す際、フイルムの突刺強度が
強すぎてストローを円滑に取出せないという問題
があつた。 ［解決しようとする問題点］ 本発明は、自己支持性が優れて端部がまくれ
ず、商品としての外観を改善した、容器への貼着
に好適なストロー包装用フイルムを発明すること
を目的とする。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨は、中間層を密度0.945ｇ／cm3以
上のポリエチレン、両外層を密度0.925ｇ／cm3以
下のポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニル共重
合体として積層してなることを特徴とするストロ
ー包装用積層フイルム、にある。 中間層のポリエチレンによつて積層フイルムに
自己支持性がもたらされ端部がまくれず、商品と
しての外観を改善でき、ヒートシール強度も向上
するが、密度は0.945ｇ／cm3以上好ましくは0.955
ｇ／cm3以上であり、0.945ｇ／cm3未満では自己支
持性が不足し勝ちである。 両外層のポリエチレンまたはエチレン酢酸ビニ
ル共重合体によつて積層フイルムにヒートシール
強度をもたらすが、ポリエチレンの密度は0.925
ｇ／cm3以下であり、0.925ｇ／cm3を越えると、ヒ
ートシール強度が低下し、エチレン酢酸ビニル共
重合体は酢酸ビニル含有量が３〜10重量％が好ま
しく、３重量％未満ではヒートシール温度が高目
となり10重量％を越えるとこしの強さが低下す
る。 流動性を表わすメルトフローレート（以下、
MFRと称する）については、中間層および両外
層のポリエチレン、両外層のエチレン酢酸ビニル
共重合体ともに0.3〜10ｇ／10minが好ましく、
0.3ｇ／10min未満では成形時に押出機のモータ
ー負荷が大きく、10ｇ／10minを越えると膜厚に
変動を生じ勝ちである。 積層フイルムの成形には共押出法を採用でき、
環状ダイスを用いる空冷および水冷のインフレー
シヨンフイルム成形法やＴ型ダイスを用いるフラ
ツトフイルム成形法のいずれでも良い。また両外
層の一方がポリエチレンで他方がエチレン酢酸ビ
ニル共重合体としても良い。 また積層フイルムの厚み構成は、中間層、両外
層ともに６〜12μ厚が好ましく、中間層が6μ未満
では自己支持性が不足し、12μを越えるとヒート
シール温度が高目となり、両外層が6μ未満では
ヒートシール強度が低下し、12μを越すとストロ
ーを突刺して取出すのが困難となる。 ［実施例、比較例］ 以下に実施例、比較例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する。 実施例 １、２ 中間層に密度0.955ｇ／cm3、MFR0.5ｇ／10min
（JIS K6760）のポリエチレン、両外層に密度
0.922ｇ／10min、MFR3ｇ／10minのポリエチレ
ン（実施例１）酢酸ビニル含有量５重量％、
MFR0.5ｇ／10min（JIS K6730）のエチレン酢酸
ビニル共重合体（実施例２）を用い、100mmφの
共押出環状ダイから溶融押出し、空冷インフレー
シヨンフイルム成形法により２種３層で各層10μ
厚の積層フイルムを得た。 この積層フイルムを用いた10cm×２cmの袋を作
成し、長さ８cm、外径４mmφのポリプロピレン製
ストローを入れ、口部をヒートシールし、さらに
外表面が低密度ポリエチレンでラミネートされた
ブリツクパツクに帯板温度200℃でヒートシール
した。ヒートシールの個所はストローをはさんで
上下左右に４個所で、各融着部の面積は５mm平方
程度とした。 比較例 １、２ 実施例１における積層フイルムの代りに、積層
フイルムの外層に用いたポリエチレンの30μ厚単
層フイルム（比較例１）、MFR6ｇ／10min（JIS
K6758）のポリプロピレンホモポリマーの30μ厚
単層フイルムを用いて、実施例１と同様の手順で
ブリツクパツクへのヒートシール迄行なつた。た
だしヒートシール温度は前者（比較例１）は200
℃、後者は230℃であつた。 以上の４例について、次の項目の測定、肉眼観
察などを行なつた。その結果を第１表に示す。 製袋前のフイルム 最大ヒートシール強度（ｇ／15mm） 各フイルム同志を２Kg／cm2圧１秒でシールし引
張速度300mm／minで引張試験をして得た最大
強度 引張弾性率（Kg／cm2） ASTM D882に準拠 引裂強度（Kg／cm） JIS Z1702に準拠 突刺強度（Kg） JASに準拠 針形状0.129mmφ、突刺速度100mm／min ブリツクパツクへの貼着 ヒートシール時のフイルムの自己支持性 （肉眼観察による） 〇……良好、×……不良 ヒートシール性 〇……手で引張れば剥離できた ×……手が触れるだけで剥離した ストローの取出性 ストローでフイルムを突刺して取出すときの
容易さ〇……良好、×……不良 なお第１表の層構成において LD；低密度ポリエチレン HD；高密度ポリエチレン EVA；エチレン酢酸ビニル共重合体 PP；ポリプロピレン
【表】
実施例、比較例から明らかなように本発明のス
トロー包装用積層フイルムは、引張弾性率が高く
て自己支持性が優れて端部がまくれず商品として
の外観を損ねることがなく、突刺強度も高くなく
てストローを取出しやすく、比較例１のように低
密度ポリエチレンの単層フイルムでは自己支持性
が不足して端部がまくれ、比較例２のようにポリ
プロピレンの単層フイルムでは突刺強度が高くて
ストローを取出し難い。 ［効果］ 本発明のストロー包装用積層フイルムは、自己
支持性が優れて端部がまくれず、商品としての外
観が改善され、ヒートシール性も良好で、ストロ
ーも突刺によつて容易に取出すことができて、容
器への貼着に好適である。
トロー包装用積層フイルムは、引張弾性率が高く
て自己支持性が優れて端部がまくれず商品として
の外観を損ねることがなく、突刺強度も高くなく
てストローを取出しやすく、比較例１のように低
密度ポリエチレンの単層フイルムでは自己支持性
が不足して端部がまくれ、比較例２のようにポリ
プロピレンの単層フイルムでは突刺強度が高くて
ストローを取出し難い。 ［効果］ 本発明のストロー包装用積層フイルムは、自己
支持性が優れて端部がまくれず、商品としての外
観が改善され、ヒートシール性も良好で、ストロ
ーも突刺によつて容易に取出すことができて、容
器への貼着に好適である。
Claims (1)
- １ 中間層を密度0.945ｇ／cm3以上のポリエチレ
ン、両外層を密度0.925ｇ／cm3以下のポリエチレ
ンまたはエチレン酢酸ビニル共重合体として積層
してなることを特徴とするストロー包装用積層フ
イルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14576385A JPS627546A (ja) | 1985-07-04 | 1985-07-04 | ストロ−包装用積層フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14576385A JPS627546A (ja) | 1985-07-04 | 1985-07-04 | ストロ−包装用積層フイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS627546A JPS627546A (ja) | 1987-01-14 |
| JPH0376832B2 true JPH0376832B2 (ja) | 1991-12-06 |
Family
ID=15392595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14576385A Granted JPS627546A (ja) | 1985-07-04 | 1985-07-04 | ストロ−包装用積層フイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS627546A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62249742A (ja) * | 1986-04-24 | 1987-10-30 | 東ソー株式会社 | 線状ポリエチレン樹脂積層フイルム |
-
1985
- 1985-07-04 JP JP14576385A patent/JPS627546A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS627546A (ja) | 1987-01-14 |
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