JPH037583A - 部分的二本鎖オリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオチドの形成方法 - Google Patents

部分的二本鎖オリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオチドの形成方法

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JPH037583A
JPH037583A JP34313489A JP34313489A JPH037583A JP H037583 A JPH037583 A JP H037583A JP 34313489 A JP34313489 A JP 34313489A JP 34313489 A JP34313489 A JP 34313489A JP H037583 A JPH037583 A JP H037583A
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dna polymerase
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Nobuko Yamamoto
伸子 山本
Kinya Kato
欽也 加藤
Harumi Iwashita
岩下 晴美
Masanori Sakuranaga
桜永 昌徳
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な二本鎖のオリゴヌクレオチド及び該オリ
ゴヌクレオチドの形成方法に関する。
また、さらに本発明は標識された二本鎖オリゴヌクレオ
チド及び該オリゴヌクレオチドを形成する方法にも好適
に利用されうる形成方法に関する。
〔従来の技術〕
近年の遺伝子操作技術の発達により、成る特定の遺伝子
をクローニングし、それを大腸菌または、枯草菌等で発
現させ、大量に遺伝子産物である蛋白質を得ることが可
能になった。この方法では増殖の早い菌に蛋白質を産生
させるために、本来、酵素で精製分離等が困難な蛋白質
をも容易にしかも大量に得られるという利点があり、工
業的には低コスト化が可能になる。
しかし、一方、どのような蛋白質でも同じ方法でうま(
発現できるとは限らない。そのような場合に、所望の蛋
白質の構造遺伝子の塩基配列を宿主である、例えば、大
腸菌でよく使用されるコドンに置き換えて合成遺伝子を
構成することにより、発現可能になった例も多い。
また、最近では蛋白質を改変し、その機能とアミノ酸配
列の関連を調べたり、より高機能にする試みがなされて
いる。このような場合、あらかじめその蛋白質の構造遺
伝子に、アミノ酸配列は変えずに、可能な限りの制限酵
素切断部位を導入した遺伝子を構築し、それを合成し、
発現させて、その後導入された制限酵素切断部位を利用
して一部を入れ替え、蛋白質を改変する場合が多い。
現在、行なわれている遺伝子(以下本件では二本鎖オリ
ゴヌクレオチドという。)合成方法に、例えば、所望の
DNAの各鎖を100 m a r以下に分けて、DN
A合成装置で合成し、アニーリングによって二本鎖にす
る方法もしくはそれら二本鎖にしたあとで、それぞれ順
番に並ぶように連結する方法がある。具体的に説明する
と、100塩基対の二本鎖オリゴヌクレオチドを合成し
ようとする場合、100 m e rのオリゴヌクレオ
チドを2本合成し、次に、それぞれ相補的なオリゴヌク
レオチド同士をアニールし、二本鎖を形成させたり、も
しくは200塩基対の二本鎖オリゴヌクレオチドを合成
しようとする場合、100merのオリゴヌクレオチド
を4本合成し、次にそれぞれ相補的なオリゴヌクレオチ
ド同士をアニールし、二本鎖を形成させ、該二本鎖の2
組を連結させた力、500塩基対の遺伝子を合成しよう
とする場合、100merのオリゴヌクレオチドを10
本合成する。次に、それぞれ相補的なオリゴヌクレオチ
ド同士をアニールし、二本鎖を形成させ、連結する等の
方法がとられている。
上記二本鎖のオリゴヌクレオチドを作成するにあたりで
は、−本鎖のオリゴヌクレオチドが100 m e r
以下であるなら、それぞれ二本合成し、アニーリングに
よって二本鎖に形成させなくても、プライマー伸展法に
より、二本鎖を形成させることができる。
具体的には100塩基対の二本鎖オリゴヌクレオチドを
合成する場合、100merのオリゴヌクレオチドを一
本合成し、それを鋳型とし、また別に該オリゴヌクレオ
チドと相補的な配列を持つ8塩基以上のオリゴヌクレオ
チドをプライマーとして結合させ、順次プライマー側か
ら核酸塩基を重合させてい(ことができる。
一方、代表的なりNA標識方法としては、(1)末端標
識法、(2)ニックトランスレーション法、(3)置換
合成法、及び(4)プライマー伸展法を利用したものが
知られている。
以下、標識された二本鎖オリゴヌクレオチドを得る各方
法について説明する。
末端標識法は5′末端のリン酸基をアルカリフォスファ
ターゼで除去し、それにポリヌクレオチドキナーゼを作
用させて再びリン酸化する際に標識2 する方法で、  Pでの放射性標識に利用されている。
また、3′末端の標識には、ターミナルトランスフェラ
ーゼ法、DNAポリメラーゼ法等がある。
ターミナルトランスフェラーゼ法は酵素により標識され
たヌクレオチドトリフオスフェートを3′末端に多数個
順次結合させる方法であり、一方DNAポリメラーゼ法
は制限酵素で切断されたDNAの突き出た一本鎖部分を
酵素により修飾し、相補的な二本鎖を形成させる際に、
標識ヌクレオチドを取り込ませる方法である。該末端標
識法はこのように標識される部位が1か所または2か所
程度に限定されるため、比活性の高いプローブを得るこ
とは困難である。−船釣には比活性の高い放射性同意元
素による標識が行なわれる。
これに対しニックトランスレーション及び置換合成法は
、多数の標識化合物を取り込ませ、高い比活性を持つD
NAプローブを作製することができる。つまり、ニック
トランスレーションでは膵臓由来のDNaseIでDN
Aの二本鎖をランダムに加水分解し切れ目を作る。この
切れ目をDNAポリメラーゼIが認識し、DNA鎮を5
′側から分解し、それと同時に5′側から3′側へポリ
メラーゼ活性によりニックを持たないI)NA鎖を鋳型
として相補的なりNAが合成され、その際基質として標
識されたヌクレオチドトリフオスフェートが取りこまれ
る。
また置換合成法はT4DNAポリメラーゼの3′エキソ
ヌクレアーゼ活性により二本鎖の両3′末端を適当な長
さ削り、その後ポリメラーゼ活性により修復する際に標
識ヌクレオチドを取り込む方法である。該方法はいずれ
も数百塩基対以上の長いDNAを標識する場合にのみ有
効である。
プライマー伸展法は、DNAの塩基配列を決定する方法
であるサンガー法を応用したもので、鋳型となる一本鎖
DNAオリゴヌクレオチドを合成し、その3′末端と相
補的な配列を持つ8塩基以上のオリゴヌクレオチドをプ
ライマーとして結合させ、DNAポリメラーゼIの1 
a r g e  f r a g m e n を等
により5′側から3′側に相補的な配列を持つDNAを
合成させる際に、標識ヌクレオチドを取り込ませる方法
である。
ところで、近年プロティンシーケンサ−の発達、及びD
NA合成装置の普及は、遺伝子操作を著しく進展させた
。つまり、少量の蛋白質からそのアミノ酸配列の一部を
容易に知ることができるようになり、さらに、DNA合
成装置によりオリゴヌクレオチドが自動的に合成できる
ようになったことにより、目的の蛋白質のアミノ酸配列
の一部を決め、それを基にDNAの塩基配列を推定し化
学合成し、何らかの標識を施してプローブとして用いる
ことができるようになった。
更に該オリゴヌクレオチドプローブはカマ状赤血球、あ
る種の筋ジストロフィー等多くの遺伝子疾患、癌性疾患
、または伝染性疾患と関連する制限酵素断片長条型によ
る遺伝子解析(RFLP;restriction f
ragment length polymorphi
sm)にも広く利用されてきている。
〔本発明が解決しようとしている問題点〕このように、
最近、特に合成遺伝子を作製することが非常に重要にな
ってきているが、市販のDNA合成装置の合成能力は、
現在のところ100 m e r程度以下である。しか
もその収率は高いとは言えない。従って、合成したオリ
ゴヌクレオチドをゲル電気泳動等で分離し、所望のバン
ドのみを抽出しなければならない。例えば、前述した事
例の場合(200塩基対の二本鎖オリゴヌクレオチドを
合成する場合)、100merのオリゴヌクレオチドを
4本合成し、さらに精製してから使用することになる。
また500塩基対の二本鎖オリゴヌクレオチドを合成す
る場合、100merのオリゴヌクレオチドを10本合
成し、さらに精製してから使用することになる。
次に、これらのオリゴヌクレオチドをアニールして、二
本鎖を形成させ、連結するわけであるが、二組のオリゴ
ヌクレオチドはABの順と、BAの順の二種類の結合の
仕方がある。そのため、結合体について、塩基配列を決
めて、ABの順のみを選択する必要がある。必ず両方向
について二種類の結合体が得られ、それを塩基配列を決
めることにより、所望のもののみを得る操作が必要であ
る。しかし、上記の操作はかなり繁雑であり、しかも純
度を満足させるために精製を行うと、合成収率が悪くな
り、純度及び収率ともに満足できる方法ではなかつた。
また、前述のように、ブライマー伸展法等により二本鎖
オリゴヌクレオチドを形成したとしても、アニールで連
結させる前の二本鎖オリゴヌクレオチドの最大塩基対の
数は100までであり、(現在のところ一本鎖オリゴヌ
クレオチドの合成能力は100 m e r以下である
ため)、連結の操作なしに、−度に200塩基対の二本
鎖オリゴヌクレオチドを合成する方法は得られていなか
った。
一方、一般にプローブとして利用されるDNAオリゴヌ
クレオチドの長さが長ければ長いほど、ハイブリダイゼ
ーション時の相補的結合の誤りが防げる。しかしプライ
マー伸展法によって長い標識DNAを得るためには、鋳
型となる一本鎖DNAとして長いものが必要になる。と
ころが、DNA合成装置での合成収率は合成しようとす
るオリゴヌクレオチドの長さが低いほど低下する。しか
も鎖長の短い副産物も増加するため、鋳型DNAとして
利用するためには目的のものを分離精製する必要がある
またDNAポリメラーゼによって長い領域を合成する場
合、何らかの障害により途中で合成が止まり、標識され
たオリゴヌクレオチドの長さに差が出てくることがある
。特に、悲放射性標識物質を取り込ませる場合、標識物
質の側鎖等が酵素反応の妨げとなって、予定されたもの
より短い産物ができやすい。このことは単にハイブリダ
イゼーションの効率を低下させるのみならず、ハイブリ
ダイゼーション反応条件(温度、ホルムアミド含量等)
に影響を与え、ハイブリダイゼーション反応そのものが
うま(行かないことになりかねない。
更に、この方法では二本鎖のうち片方の鎖は鋳型として
のみ機能するだけで、標識され、プローブとしてハイブ
リダイゼーション反応溶液に加えられるのはプライマー
側の一本のみである。したがって全DNAのうち実際に
利用されるのは半分だけということになり、効率が悪い
。さらに、ハイありうる。
この問題はプローブの長さに関係なく、ブライマー伸展
法で合成されたプローブすべてにあてはまるものであり
、高感度な検出を要求されるような系では大量のプロー
ブを必要とし、さらに場合によつては標識のはいってい
ない鋳型部分のみを回収する操作も必要となりつる。
〔発明の目的〕
そこで本発明は、精度よ(かつ合成収率も高い二本鎖オ
リゴヌクレオチドの形成方法を提供することを目的とす
る。
また、本発明は、精度よくかつ合成収率も高い標識され
た任意の長さの二本鎖オリゴヌクレオチドの形成方法で
あって、さらに比活性の高いプローブとして働く標識二
本鎖オリゴヌクレオチドを形成する方法を提供すること
を目的をする。
〔目的を達するための手段及び作用〕
つまり本発明は、a)おのおののオリゴヌクレオチドの
末端領域の一部が互いに第二のオリゴヌクレオチドをも
つ少なくとも一対のオリゴヌクレオチドを合成する工程
、b)前記一対のの5′末端領域と第二のオリゴヌクレ
オチドで結合させる工程、C)おのおののオリゴヌクレ
オチドに核酸塩基を重合させる工程とを有することを特
徴とするオリゴヌクレオチドの形成方法を提供するもの
である。
また、d)おのおののオリゴヌクレオチドの末端領域の
一部が互いに第二のオリゴヌクレオチドをもつ少なくと
も一対のオリゴヌクレオチドを合成する工程、e)前記
一対のの5′末端領域と第二のオリゴヌクレオチドで結
合させる工程、f)おのおののオリゴヌクレオチドに標
識を施した核酸塩基を重合させる工程とを有することを
特徴とする標識オリゴヌクレオチドの形成方法を提供す
るものである。
また、上記d)〜f)工程により得られた、相補的な結
合部をもつ一対のオリゴヌクレオチドの双方のオリゴヌ
クレオチドに標識された核酸塩基を導入させたことを特
徴とする標識二本鎖オリゴヌクレオチドも提供する。
本発明の第1は上記の点に解決を与えることを目的とし
、プライマー伸展法において、二本鎖のそれぞれの鎖が
鋳型とプライマーの両方を兼ね備えるように発明された
ものである。
第1の発明における鋳型及び、プライマーとは、合成さ
れた二種類のオリゴヌクレオチドが相補的配列で部分的
二本鎖を形成した場合に、非結合部である突き出た一本
鎖を鋳型といい、部分的二本鎖を構成するそれぞれの鎖
のうち、突き出た一本鎖と反対側の結合に関与している
鎖をプライマーという。
つまり、本発明を具体的に説明すると以下のようになる
(a) 3’末端に6塩基対以上の相補的な配列を持つ
二本の一本鎖オリゴヌクレオチドをDNA合成装置によ
って合成する。(b)次に、アニーリング反応によりこ
れら二本のオリゴヌクレオチドを相補的な部分で結合さ
せ、部分的に二本鎖を構成させる。(c)このとき形成
された部分的二本鎖が二本のそれぞれ合成されたDNA
のプライマーとして働く。異なるヌクレオチドトリフオ
スフェート、及び該ヌクレオチドトリフオスフェートの
重合のための試薬によって、つきでた−本鎖部分を鋳型
として、5′側から3′側方向に相補的な配列をもつオ
リゴヌクレオチドを合成しながら二本鎖を形成する。
より詳細に説明すると、(a)で合成されるオリゴヌク
レオチドの長さは、実際に必要な長さより短かくて良い
(b)アニーリング反応では、該二種類の一本鎖オリゴ
ヌクレオチド混合物を適当な緩衝液中で、65度以上で
1分間以上、好ましくは65度にて10分間、或は、9
5度にて1分間以上加熱し、その後、溶液を室温に放冷
する。この反応により、該オリゴヌクレオチドは互いに
相補的な配列で結合し、部分的二本鎖を形成する。
(C)該溶液に合成試薬としてヌクレオチドトリフオス
フェートであるdATP、dCTP、dGTP。
及び、TTPを適当量加える。
また、重合試薬として用いる酵素には、E、 colt
DNAポリメラーゼl5DNAポリメラーゼのKlen
ow断片、T4DNAポリメラーゼ(T、 Mania
tis。
et、 al、 Mo1ecular  Clonin
g  108.  ColdSpring  Harb
ar  Laboratory)、T7DNAポリメラ
ーゼ(S、 Tabor et、 al、  Proc
、 Natl。
Acad、 Sci、 USA、 84.4767−4
771 (1987)、T7DNAポリメラーゼ(R1
に、 5aiki、 et。
al、5cience、 239.487−491 (
1988)、他の入手可能なりNAポリメラーゼ類、逆
転写酵素、及び他の酵素、例えば、各核酸の相補的であ
るプライマー伸展生成物を形成するために適当な態様で
のヌクレオチドの結合を促進する酵素が含まれる。
以上により、部分的二本鎖オリゴヌクレオチドを経て、
二本鎖オリゴヌクレオチドが形成される。
一方、上記方法を利用・して、標識二本鎖オリゴヌクレ
オチドも形成でき、以下同様に説明する。
つまり、(d) 3’末端に6塩基対以上の相補的な配
列を持つ二本の一本鎖オリゴヌクレオチドをDNA合成
装置によって合成する。(e)次に、アニーリング反応
によりこれら二本のオリゴヌクレオチドを相補的な部分
で結合させ、部分的に二本鎖を構成させる。(f)この
とき形成された部分的二本鎖が二本のそれぞれ合成され
たDNAのプライマーとして働き、異なるヌクレオチド
トリフオスフェート、標識ヌクレオチドトリフオスフェ
ート、及び、該ヌクレオチドトリフオスフェートの重合
のための試薬によって、つきでた−本鎖部分を鋳型とし
て、5′側から3′側方向に相補的な配列をもつオリボ
ヌクレオチドを合成しながら二本鎖を形成する。該反応
の際に、標識ヌクレオチドトリフオスフェートを取り込
ませることができる。該反応生成物を変性条件下で処理
し、プローブとしてハイブリダイゼーション反応に使用
する。(d)、  (e)は前述の(a)、  (b)
の通りである。(f)をより詳細に説明する。
(f)該溶液に合成試薬としてヌクレオチドトリフオス
フェートであるdATP、dCTP、dGTP。
及び、TTPを適当量加える。このとき、一種類以上の
標識ヌクレオチドトリフオスフェートを加える。この場
合、該標識物質のみを加えてもよいし、未標識物質を混
在させてもよい。標識物質としては、放射性同意元素は
もちろんのこと、ビオチン或は、ジニトロフェニルヌク
レオチド誘導体をはじめとする非放射性標識物質を使用
することができる。重合試薬として用いる酵素としては
前述の通りである。
上記の形成方法で二本鎖オリゴヌクレオチドを形成させ
ると、100mer以上の長さのオリゴヌクレオチドか
ら成る二本鎖オリゴヌクレオチドが簡便に作成できるよ
うになる。
1)従来のブライマー伸展法では、100 m e r
程度の遺伝子を一度に精度良(かつ収率よ(作成するこ
とは、困難であった。なぜなら、そのためには、その長
さの鋳型DNAの合成が必要であり、また、DNA合成
装置の合成限界が100mar程度だからである。しか
も、100merを合成しようとすると、その合成収率
は、現状では10%以下である。
そのため、次反応の前に所望の長さのもののみ精製し、
副産物を除くことが必要である。しかし、1塩基の違い
もなく精度良く精製することは非常に難しい。
これに対し、本発明の方法では、プローブの長さより短
い長さのオリゴヌクレオチドを合成するだけで十分であ
る。これにより、100塩基対の遺伝子を作製する場合
、アニーリングの部分を8塩基対とすると、例えば、5
4塩基の長さのオリゴヌクレオチドを2本合成すれば良
いことになる。当然のことながら、100塩基のオリゴ
ヌクレオチドを合成する場合に比べると54塩基の場合
の方が、合成収率も良いし、副産物も少ない。従って、
精製も簡単である。
更に、本発明によれば、これまでほとんど不可能であっ
た1 00 m e r以上の遺伝子の合成、例えば2
00塩基対の遺伝子の合成等が一度に行なえるようにな
る。合成装置で一度に合成できる限界である100me
rのオリゴヌクレオチドを2本合成し、酵素による伸展
反応を行なえば、200塩基対に近い長さの遺伝子が合
成されることになる。
2)重合試薬による反応においても、従来の方法の場合
には、酵素によって多数のヌクレオチドを重合させなけ
ればならなかった。ところが、酵素が伸展させうる長さ
にもそれぞれ限界がある。その結果反応が途中で止まっ
てしまい短い遺伝子ができやすい。
本発明の場合には、酵素によって重合させるヌクレオチ
ドの長さが従来よりかなり短い。100 m e rの
遺伝子を作成する場合、従来法では92塩基伸展させる
のに対し、46塩基ずつ伸展させればよい。
92塩基伸展させるのにくらべて、46塩基伸展させる
場合の方が、反応が短時間に、より完全に進行する。こ
のことにより、長さの揃った二本鎖DNAが得られ、ベ
クターへの連結反応効率、及び、トランスフォーメーシ
ョン効率が大幅に向上する。
さらに、二本鎖オリゴヌクレオチドが標識されている場
合、本発明の方法を用いると、以下のような効果がある
3)重合試薬による反応においても、従来の方法の場合
には、酵素によって多数のヌクレオチドを重合させなけ
ればならなかりた。ところが、酵素が伸展させつる長さ
にもそれぞれ限界がある。放射性同位体を用いた標識の
場合でも、酵素反応生成物をゲル電気泳動で調べてみる
と、所望のバンドよりも短い副産物が多数見られる。従
って、従来の方法の場合、所望の長さのDNAのみゲル
から切り出して、それからDNAを抽出してからプロー
ブとして使用しなければならなかった。非放射性標識の
場合には、標識物質の構造が酵素反応を阻害し、その結
果反応が途中で止まってしまう場合も多い。しかも、放
射性同位体標識と異なり、検出には発色反応等を利用し
ているため、ゲル電気泳動での精製はできず、精製が困
難である。
本発明の場合には、酵素によって重合させるヌクレオチ
ドの長さが従来よりかなり短い。50 m e rのプ
ローブを作成する場合、従来法では42塩基伸展させる
のに対し、21塩基ずつ伸展させればよい。
42塩基伸展させるのにくらべて、21塩基伸展させる
場合のほうが、反応が短時間に、より完全に進行し、精
製が不要である。このことにより、精製の手間が省けた
だけでなく、非放射性物質による長さの揃った標識オリ
ゴヌクレオチドを容易に得ることが可能になる。
また、この方法では任意の長さで任意の数の標識物がと
りこまれたプローブの作製が可能になりこれまでプライ
マー伸展法或はニックトランスレーション法では標識の
割合が低(、作製が困難だった50〜200塩基対長の
プローブも容易に作製できるようになる。
さらに、その結果精製したオリゴヌクレオチドの二本鎖
は、両方の鎖に標識物質が取り込まれており、それぞれ
の鎖が比活性の高いプローブとして働き、ハイブリダイ
ゼーションの効率が高まる。
その結果、遺伝子疾患、癌性疾患または伝染性疾患と関
連している特定配列の有無、或は繰り返し配列の有無を
調べるのに有効な20塩基対以下のプローブを用いての
解析においても感度の上昇がみられる。
さらに本発明は、 ■ おのおのの3′末端領域で互いに第二のオリゴヌク
レオチドをもつ第一のオリゴヌクレオチドと第二のオリ
ゴヌクレオチドを合成する工程、および前記第一又は第
二のオリゴヌクレオチドの5′末端領域と第二のオリゴ
ヌクレオチドを合成する第三のオリゴヌクレオチドを合
成する工程、■ 前記第一のオリゴヌクレオチドと第二
のの5′末端領域と第二のオリゴヌクレオチドをもつ5
′末端領域を有する第三のオリゴヌクレオチド又は第二
のオリゴヌクレオチドのいずれかと第三のの5′末端領
域と第二のオリゴヌクレオチドで結合させる工程、 ■ 前記■と■の工程を経て得られたオリゴヌクレオチ
ドに核酸塩基を重合・連結させる工程とを有することを
特徴とするオリゴヌクレオチドの形成方法を提供する。
さらに本発明は、 ■ おのおのの3′末端領域で互いに第二のオリゴヌク
レオチドをもつ第一のオリゴヌクレオチドと第二のオリ
ゴヌクレオチドを合成する工程、および前記第一又は第
二のオリゴヌクレオチドの5′末端領域と第二のオリゴ
ヌクレオチドを合成する第三のオリゴヌクレオチドを合
成する工程、■ 前記第一のオリゴヌクレオチドと第二
のの5′末端領域と第二のオリゴヌクレオチドをもつ5
′末端領域を有する第三のオリゴヌクレオチド又は第二
のオリゴヌクレオチドのいずれかと第三のの5′末端領
域と第二のオリゴヌクレオチドで結合させる工程、 ■ 前記■と[5]の工程を経て得られたオリゴヌクレ
オチドに標識を施した核酸塩基を有する核酸塩基を重合
・連結させる工程とを有することを特徴とする標識オリ
ゴヌクレオチドの形成方法を提供する。
本発明の第2は上記の点に解決を与えることを目的とし
、プライマー伸展法において、複数個のオリゴヌクレオ
チドのそれぞれの鎖が鋳型ブライマーの両方を兼ね備え
るように発明されたものである。
第2発明における鋳型及び、ブライマーとは、合成され
た複数種のオリゴヌクレオチドが相補的配列で部分的二
本鎖を形成した場合に、非結合部である突き出た一本鎖
を鋳型といい、部分的二本鎖を構成するそれぞれの鎖の
うち、突き出た一本鎖と反対側の結合に関与している鎖
をプライマーという。
つまり、本発明を具体的に説明すると、以下のようにな
る。
所望の核酸塩基配列に対し、(1)第1図のように3′
末端或はまた5′末端に6塩基対以上の相補的な配列を
持つ複数個の一本鎖オリゴヌクレオチドをDNA合成装
置によって合成する。(2)次に、各オリゴヌクレオチ
ドの5′末端にリン酸基を付ける。(3)次に、アニー
リング反応によりこれら二本のオリゴヌクレオチドを相
補的な部分で結合させ、部分的に二本鎖を構成させる。
(4)このとき形成された部分的二本鎖の一本が他方の
合成されたオリゴヌクレオチドのブライマーとして働く
。種類の異なるヌクレオチドトリフオスフェート及び該
ヌクレオチドトリフオスフェートの重合のための試薬に
よって、つきでた−本鎖部分を鋳型として、5′側から
3′側方向に相補的な配列をもつオリゴヌクレオチドを
合成しながら二本鎖を形成する。(5)このようにして
作製されたオリゴヌクレオチドにニック(切れ目)が入
っている場合には、酵素等により切れ目がないように連
結してもよい。
より詳細に説明すると、 (1)で合成されるオリゴヌクレオチドの長さは、DN
A合成装置で一度の合成できる長さ(通、常100me
r以下)である。
(2) 5’末端にリン酸基をつける方法は化学的合成
によっても、ATP存在下、T4ポリヌクレオチドキナ
ーゼ等酵素による方法でも良い。
少なくとも該操作により、オリゴヌクレオチドの未満に
リン酸基を付けておけば、上記(4)の工程で核酸塩基
を重合させていった時、重合試薬の選択のし方によって
は、重合時に自然に重合された核酸塩基とリン酸基の付
いたオリゴヌクレオチドの末端部で連結が行われること
がある。しかし、それだけで連結が不充分である場合に
は、以下(5)でのべるように連結試薬を用いて連結さ
せる。
(3)アニーリング反応では、該複数個の一本鎖オリゴ
ヌクレオチド混合物を適当な緩衝液中で、65度以上で
1分間以上、好ましくは65度にて10分間、或いは、
95度にて1分間以上加熱し、その後、溶液を室温に放
冷する。この反応により、該オリゴヌクレオチドは互い
に相補的な配列で結合し、部分的二本鎖を形成する。
(4)該溶液に合成試薬としてヌクレオチドトリフオス
フェートであるdATP、dCTP、dGTP及びTT
Pを適量加える。
また、重合試薬として用いる酵素には、E、coli 
 DNAポリメラーゼI、DNAポリメラーゼのKle
now断片、T4DNAポリメラーゼ(T。
Maniatis、 et、 at、 Mo1ecul
ar CIoning108゜Co1d Spring
 Harbar Laboratory)、T7DNA
ポリメラーゼ(S、Tabor  et、 al、 P
roc、 Natl。
Acad、 Sci、 USA、 84.4767−4
771 (1987)。
T7DNAポリメラーゼ(R,に、5aiki、 et
al、  5cienece、 239. 487−4
91 (1988)、他の入手可能なりNAポリメラー
ゼ類、逆転写酵素、及び他の酵素、例えば、各核酸の相
補的であるブライマー伸展生物を形成するために適当な
態様でのヌクレオチドの結合を促進する酵素が含まれる
(5)の反応は、DNANカリゼによって行われる。
DNANカリゼは、E、coli由来のものでもファー
ジT4由来のものでも良いし、或いは、同じ様な働きを
する他の酵素でも良い。
以上により、二本鎖オリゴヌクレオチドが形成される。
一方、上記方法を利用して、標識二本鎖オリゴヌクレオ
チドも形成でき、以下同様に説明する。
(6)第1図のように3′末端、或いはまた5′末端に
6塩基対以上の相補的な配列を持つ複数個の一本鎖オリ
ゴヌクレオチドをDNA合成装置によって合成する。(
7)次に、各オリゴヌクレオチドの5′末端にリン酸基
を付ける。(8)次に、アニーリング反応によりこれら
二本のオリゴヌクレオチドを相補的な部分で結合させ、
部分的に二本鎖を構成させる。(9)このとき形成され
た部分的二本鎖の一本が他方の合成されたオリゴヌクレ
オチドのプライマーとして働き、種類の異なるヌクレオ
チドトリフオスフェート、標識ヌクレオチドトリフオス
フェート及び該ヌクレオチドトリフオスフェートの重合
のための試薬によって、つきでた−本鎖部分を鋳型とし
て、5′側から3′側方向に相補的な配列をもつオリゴ
ヌクレオチドを合成しながら二本鎖を形成する。該反応
の際に、標識ヌクレオチドトリフオスフェートを取り込
ませることができる。(10)このようにして作製され
たオリゴヌクレオチドにニック(切れ目)が入っている
場合には、酵素等により切れ目がないように連結しても
よい。以上により、標識二本鎖オリゴヌクレオチドを形
成する。さらにハイブリダイゼーション反応に使用する
際には、(11)該反応生物を変性条件下で処理し、二
本鎖を一本鎖に分離させ、プローブとしてハイブリダイ
ゼーション反応に使用する。より詳細に説明すると、(
6)、  (7)及び(8)は前述の(1)、  (2
)及び(3)の通りである。
(9)をさらに詳細に説明する。
(9)該溶液中に合成試薬としてヌクレオチドトリフオ
スフェートであるdATP、dCTP、dGTP及びT
TPを適量加える。このとき、一種類以上の標識ヌクレ
オチドトリフオスフェートを加える。この場合、該標識
物質のみを加えてもよいし、非標識物質を混在させても
よい。
非標識ヌクレオチドトリフオスフェートを全(加えず、
標識物質のみを加えた場合、作成されたDNAは、標識
された領域と標識されない領域が交互になるように構成
されたものになる。
標識物質としては、放射同位元素はもちろんの、こと、
ビオチン或は、ジニトロフェニルヌクレオチド誘導体を
はじめとする非放射性物質を使用することができる。
また、重合試薬として用いる酵素には、E、coliD
NAポリメラーゼI、DNAポリメラーゼのKleno
w断片、T4DNAポリメラーゼ(T、Maniati
s、 et。
al、 Mo1ecular Cloning  10
8. Co1d SpringHarbar  Lab
oratory)、T7DNAポリメラーゼ(S、Ta
bor et、 al、 Proc、 Natl、 A
cad。
Sci、 US、A、 84.4767−4771 (
1987)、T7DNAポリメラーゼ(R9に、5ai
ki、  et。
al、5cienece、239,487−491 (
1988)、他の入手可能なりNAポリメラーゼ類、逆
転写酵素、及び他の酵素、例えば、各核酸の相補的であ
るプライマー伸展生成物を形成するために適当な態様で
のヌクレオチドの結合を促進する酵素が含まれる。
(lO)連結試薬として用いる酵素としては、DNAN
カリゼがある。DNANカリゼは、E、coli由来の
ものでもファージT4由来のものでも良いし、或いは同
じ様な働きをする他の酵素でも良い。
(11)変性熱変性(例えば、95度にて5分)でも、
アルカリによる方法でも、二本鎖を一本鎖に分離する方
法であれば他の方法でも良い。
例えば、500塩基対の長さの二本鎖オリゴヌクレオチ
ドを作成しようとする場合、従来の方法では、100m
erのオリゴヌクレオチドをlO本合成し、それぞれ連
結することが必要である。
逐次二本鎖を合成して逐次連結し長いDNAを作成する
場合、連結のさいの方向性を統一するために、各連結ス
テップの精製が必要になり、最終的な収率が低下してし
まう。
これに対し、本発明の上記の形成方法では、あらかじめ
相補的な配列で水素結合を形成させてから、伸展反応で
鎖長をのばすため、すべてのオリゴヌクレオチドの混合
物を用いて一度に反応を行えるという利点がある。
さらに該方法は、収率が向上し、ひいては精製の不要な
精度のよい形成方法となる。
以下のようにして、本発明の形成方法を用いて500塩
基対の遺伝子を作成する場合(つまりアニリングの部分
を8塩基対とすると、例えば、100 m e rの長
さのオリゴヌクレオチドを5本および40 m e r
のオリゴヌクレオチドを一本合成して二本鎖オリゴヌク
レオチド形成するなら)、従来法の10本に比べると、
約半分ですみ、試薬、時間および労力の節約となる。
さらに従来法に比べ、逐次連結の手間と各ステップでの
チエツクの手間が省ける。
また、100塩基対の長さの二本鎖オリゴヌクレオチド
を形成しようとする場合、前述の逐次連結法で、例えば
50merを4本作成して行うと、連結の際の方向性が
決まってないことによる低収率が問題となる。そこで−
度に100marのオリゴヌクレオチドを二本作成し、
アニールして二本鎖を形成させる方法が考えられる。
しかし、該方法にも以下の問題がある。100 m e
 rのオリゴヌクレオチドを一度に合成しようとすると
、その合成収率は、現状では10%以下である。
そのため、次反応の前に所望の長さのもののみ精製し、
副産物を除(ことが必要であるが、1塩基の違いもなく
精度良く精製することは非常に難しい。
これに対し、本発明の方法を用いれば、前述の逐次連結
法で説明している低収率等の問題なく短い長さのオリゴ
ヌクレオチドを高収率で連結させ二本鎖オリゴヌクレオ
チドを合成することができる。例えば、100塩基対の
長さの二本鎖オリゴヌクレオチドを形成する場合、本発
明の方法では、アニーリング部分を6塩基対とすると、
例えば25 m a rの長さのオリゴヌクレオチドを
4本および24 m e rの長さのオリゴヌクレオチ
ドを1本合成して形成させればよい。
つまり、前述の逐次連結法での連結の際の方向性は問題
がないばかりか、短い長いのオリゴヌクレオチドが使用
できるため、100 m e rのオリゴヌクレオチド
を合成するよりも25 m e rのオリゴヌクレオチ
ドを合成する方が合成収率も良いし、副産物も少ない。
従って、精製も簡単となる。
さらに、二本鎖オリゴヌクレオチドが標識されている場
合、本発明の方法を用いると、以下のような効果がある
従来ニックトランスレーション法では、ニックのはいる
位置が特定できなかったために、その標識位置、および
標識量を制御することができなかった。そのためプロー
ブの強度も作成条件によって異なり、一定の強度を持つ
ものを毎回作成することは難しかった。
本発明の場合には、プローブ設計時に、あらかじめ、標
識量が予測でき、使用目的に応じてコントロールしなが
ら作製出来る。
さらに、酵素反応時に、標識物質のみを加えることによ
り、標識領域と非標識領域が交互に入ったDNAを作成
することも可能である。
このようにして作成したオリゴヌクレオチドの二本鎖は
、両方の鎖に標識物質が取り込まれており、それぞれの
鎖が比活性の高いプローブとし働く。
従来のブライマー伸展法では50塩基対以下の長さのも
の、ニックトランスレーション法では500塩基対以上
の長さのものに標識を入れることができたが、本発明で
はこれらの中間の長さのプローブの作成も可能にできる
以下、実施例を挙げて具体的に説明する。
実施例1 各々5′末端にEcoRIの部位を持つ下記のような二
種類のオリゴヌクレオチドをDNA合成装置(Appl
id  B’iosystems社381A型)により
合成した。
“GCGCTAATGGGAATTCGGACGCTC
TATTTCCTCGTGAAAGGGATGGGCG
TTGCGGACCCAGATGCAAAGAAATT
CTACGCCATTGCGCAG””CT CG C
CCAGGAATTCCGTTCACGATGTACC
TCTCGATGCTGCTGGGGTATGGCCT
CACAATGGTACCGTTCGGTGGGGAG
CCTGCTGCGCAA”このうちの3′末端から8
塩基がそれぞれ互いに相補的な配列をもつ。
これらの合成されたオリゴヌクレオチドの一部について
、7M尿素を含む10%ポリアクリルアミドゲル電気泳
動を行ないその純度を調べた。その結果、10%程度の
純度であったので、各オリゴヌクレオチド2μgを上記
電気泳動にて精製し、1 m M E D T Aにて
抽出し以下の反応に用いた。
エツベンドルフチューブに各オリゴヌクレオチド2μg
を入れ、IOXアニーリング溶液(100m MTri
s−HCl  pH8,0−60mM  MgCl!2
−60mMβ−メルカプトエタノール−500mM  
NaC!りを5μl加え、蒸留水にて、50μlに調整
した。これを65度の温水が入ったビーカー中で10分
間加温し、その後室温になるまでゆっ(り冷ました(所
要時間約1時間)。この反応で二本のオリゴヌクレオチ
ドは下記のような部分的二本鎖を形成する。
−非結合部一−コr−−結合部一一1−非結合部一この
溶液60μllに1 m M  d A T P 、 
d G T P 、 T T P 。
及びdCTPをそれぞれ2μl、10xアニーリング溶
液5μl、蒸留水32μlを加え、よ(混和したあとD
NAポリメラーゼ■のKlenow断片(TOYOBO
社製)16単位を加え、37度にて1時間加温し、伸展
反応を行なった。
その後、二本鎖DNAが計画通り作成されているか確認
するため、上記反応溶液からフェノール抽出、エタノー
ル沈殿を行なった後、制限酵素EcoRIで消化を行な
い、この断片をクローニングベクターpUc19のEc
oR1部位につなぎ込んだ。この合成合成により作製し
た。下図のような87. 87.95及び79塩基長の
オリゴヌクレオチドを4本合成した。
DNAIμgあたり10’コロニ一以上m二本鎖合成遺
伝子を含むプラスミドを保有するコロニーを得た。合成
が不完全な場合にはpUc19のEcoRI部位には連
結されないことを考えると、酵素による伸展反応が完全
に行なわれたといえる。
このコロニーから定法(修飾T7DNAポリメラーゼに
よるDNA塩基配列決定法;細胞工学vo1.7N0.
9 1988  p61)に従ってDNAを調製し、D
NA5EQUENCING SYSTEM(ABI社3
70A)を用いて塩基配列を確認したところ、当初設計
した二本鎖DNAが間違いな(合成されていることが確
認された。
各オリゴヌクレオチドの収率はlo%程度であるため、
各オリゴヌクレオチドをゲル電気泳動により精製し、そ
れぞれの長さに担当するバンドをゲルから切り出し抽出
した。その後抽出物をあらためてゲル電気泳動により調
べるとそれぞれのオリゴヌクレオチドには10%以上の
1塩基短い(合成が途中で止まった)オリゴヌクレオチ
ドが混入していた。
これらの4本のオリゴヌクレオチドを連結し、制限酵素
EcoRIで消化後この断片をクローニングベクターP
UC19のEcoR1部位につなぎこんだ。この合成遺
伝子が挿入されたプラスシトPUCI9を大腸菌JM1
09にトランスフォーメーションしたところそのトラン
スフォーメーションの効率はDNA1μgあたり10’
コロニ一程度であった。
rランスフォーメーション効率のこのような低下は、そ
れぞれの鎖において2本(AとB或いはCとD)が連結
する際に、1塩基短いオリゴヌクレオチドの混入が連結
効率を低下させたためと考えられる。
本実施例では合成する手間が従来例の半分であるばかり
でなく、このような連結の際の効率の低下を避けること
もできる点で有効である。
実施例2 プラスミドpUc19の塩基配列の一部に対応する下記
のような二種類のオリゴヌクレオチドをDNA合成装置
(APPlid  Biosystems社381A型
)によ社会81A型 ・:″″GATCGCCCTTCCCAACAGTTG
CGCAG4′GATCGCCCTTCCCAACAG
TTGCGCAG4′ニー□うちの3′末端から8塩基
がそれぞれ互いに相補的な配列をもつ。
これらの合成されたオリゴヌクレオチドの一部について
、7M尿素を含む20%ポリアクリルデミド電気泳動を
行ないその純度を調べた。その結果、95%以上の純度
であったので、それ以上の精製を行なわずに以下の反応
に用いた。
エツペンドルフチューブに各オリゴヌクレオチド2μg
(約130pmole)に10xアニーリング溶液(1
00mMTris−HC1pH8,0−60mMMg(
12−0−6Oβ−メルカプトエタノール−500mM
NaCf)を5μl加え、蒸留水にて50μlに調整し
た。これを65度の温水が入ったビーカー中で10分間
加温し、その後室温になるまでゆっくり冷ました(所要
時間約1時間)。この反応で二本のオリゴヌクレオチド
は下記のような部分的二本鎖を形成する。
この溶液50μ!に1 m M  d A T P 、
 d G T P及びdCTPをそれぞれ2μ、+2.
0.4mMビオチン化UTP(BRL社製)を5μA、
10xアニーリング溶液5μl、蒸留水32μmを加え
、よ(混和したあとDNAポリメラーゼIのKleno
w断片(TOYOBO社製)16単位を加え、37度に
て1時間加温し、伸展反応を行なった。
その後、未反応のビオチン化UTPを除去するために、
反応溶液をゲル濾過カラム(Bio−gelp2 ;B
io−Rad社製0 、5 x 5 c m )で精製
した。目的の標識ヌクレオチドはほとんどカラムを素通
りした分画に回収された。
各フラクションを0.6mlずつ収集し、それぞれ2μ
!をニトロセルロースフィルターに吸着させ、BRL社
のプロトコールに従ってビオチンの発色反応を行なつた
ところ、2番目のフラクションが強く発色し、目的のオ
リゴヌクレオチドがビオチンによって標識されているこ
とが確認できた。
さらに、各フランクジョンの一部と、未反応のオリゴヌ
クレオチドをアガロースゲル電気泳動で調べたところ、
2番目のフラクションのオリゴヌクレオチドは明らかに
未反応のオリゴヌクレオチドよりも長く一本のバンドと
して検出され、酵素による伸展反応が完全に行なわれた
ことが確認された。
このプローブを用いて、コロニーハイブリダイゼーショ
ン、サザンハイブリダイゼーション、及び、スポットハ
イブリダイゼーションを行なったところ、いずれもpU
c19プラスミドDNAの部分のみが明確に発色した。
次に、従来例(置換合成法及びプライマー伸展法)との
比較を行なった。
実施例2と同様の41塩基対のプローブを置換合成法に
より作製した。つまり41塩基長のオリゴヌクレオチド
を2本合成し、ゲル電気泳動により精製後(約50%の
収率)二本鎖とした。
次に、その5′末端のリン酸を除去し、そのかわりにビ
オチン化dUTPをT4ファージ由来ポリヌクレオキナ
ーゼで導入し、標識化したものを一本鎖に解離しプロー
ブとした。
また、上記41塩基長のオリゴヌクレオチドのうち1本
と、それと3′末端が相補的な8塩基長のブライマーを
合成し、アニーリングさせた後、実施例2と同様な方法
でKlenow断片による伸展反応でプローブを作製し
た(プライマー伸展法)。
プラスミドDNA  PUC19及びPBR322をア
ルカリにより変性後、第4図のように1群No、i〜1
0.1群No、1〜10量のDNAをニトロセルロース
フィルターにスポットした。
このようなフィルターを3枚作製し、80°C2時間加
温後3種類のプローブ(従来法2種及び本実施例2)を
用いてハイブリダイゼーション反応を行なった。
常法に従い発色反応を行なったところ、置換合成法によ
るプローブではIの群では5ngまで発色し、■群のコ
ントロールでは発色をみせなかった。
次にプライマー伸展法によるプローブを用いた場合には
lngまで発色し、■群では発色しなかった。
本発明の方法により作製したプローブでは、0.1ng
まで発色し、■群のコントロールでは発色しなかった。
この実験の結果、本発明の方法ではプローブ作製法が従
来の方法よりも容易なばかりでなく、検出感度も10〜
50倍上昇することが確認できた。
実施例3 高度好塩菌に存在する蛋白質であるバクテリオロドプシ
ンを精製し、そのN末端からのアミノ酸配列をプロティ
ンシーケンサ−により16番目迄決定した。それをもと
に、DNAの塩基配列を推定し、下記のような2本のオ
リゴヌクレオチドをDNA合成装置により合成した。
このうち、3′末端から8塩基対は互いに相補的な配列
である。
合成されたオリゴヌクレオチドの一部を7M尿素を含む
15%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にてその純度を
調べると、90%以上の純度であると判断されたので、
さらに精製せずに以下の反応に使用した。
エツペンドルフチューブに、各オリゴヌクレオチド−4
5ng (3pmole)に10xアニーリング溶液(
実施例2参照)2μlを加え、蒸留水で20μlに調製
した。
65度の温水200mj?を入れたビーカー中で10分
間加温し、それを室温になるまでゆっくり放冷した。こ
の反応で2本のオリゴヌクレオチドは下記のようにアニ
ールする。
次に、このアニールしたオリゴヌクレオチド溶液20 
μfに10xアニーリング溶液2 μI! 、  1m
MdATP、dCTP、及び、dGTPを各2μ!加え
、さらに、:、”2P −T T P 100μCi、
さらに、蒸留水を加えて全液量を40μlとした後、D
NAポリメラーゼIのKlenow断片1単位を加え、
水中で1時間反応させた。
この反応生成物の中から、未反応の、a2P−TTPを
除去するために、反応溶液に98%ホルムアミド−0,
05%キシレンシアノ−ルーブロモフェノールブルー溶
液20μlを加えて、90度で2分間加熱し、変性させ
てから、7M尿素を含む10%ポリアクリルアミドゲル
電気泳動を行なった。tooov。
3時間の泳動後ゲルをガラス板からはずし、そのうえに
X線フィルムをあてて、約30秒間放置した。
このフィルムを現像したところ、参考図のようなバンド
が得られた。キシレンシアツール、及び、ブロモフェノ
ールブルーの泳動された位置から推定すると、このバン
ドは48marに相当し、28marの合成オリゴヌク
レオチドが伸展反応により48 m a rになったこ
とが確認された。しかも、伸展反応は完全に行なわれて
おり、長さの短い副産物は見られず、単一のバンドであ
った。
この位置に対応するゲルを切り出し、1 m M E 
D T A溶液で37度にて一昼夜抽出し、その強度を
液体シンチレーションカウンターで測定してみると、作
製されたプローブは10’cpm以上のきわめて強い強
度をもつことがわかった。
このプローブを用いたハイブリダイゼーション反応は、
コロニー、サザン、スポットのいずれも良好な結果を与
えた。
実施例4 実施例2のdATP、dGTP、dCTP及びビオチン
化UTPをそれぞれ21tlの1 m M  A T 
P 、 G T P及びCTPと5μ!の0.4mMビ
オチン化UTPに変えた他は実施例2と同様の実験を行
なったところ、該実施例4でも良好な結果が得られた。
実施例5 実施例2のdATP、dGTP、dCTPを加える際、
さらに2μlの1mM  TTPを加えて以下同様の実
験を行なった。該実施例5も良好な結果を示した。
実施例6 下記のような3本のオリゴヌクレオチドDNA合成装置
(Applied  Biosystems社381型
)により合成した。
1)5’ TCCGAATTCGGTACTGTTGC
ATGTTGGAGTTATTGCCAACAGCAG
TGGAGGGGGTATCGCAGGCCCAGAT
CACCGGACGTTCTGGCTAGCGCTCG
GTACG3’2)5’  GCGCTAATGGGA
CTCGGGACGCTCTATTTCCTCGTGA
AAGGGATGGGCGTCTCGGACCCAGA
TGCAAAGAAATTCTACGCCATCACG
ACGGAC旦U口哩≧9Δ3′3)5’  ATTA
GCGCCTCGTCCCAGCCATCGCGTTC
ACGATCTACCTCTCGATGCTGCTGG
GGTATGGCCTCACAATGGTACCGTT
CGTCGTAGAGTTAAACAACAG3’1番
目と3番目の合成オリゴヌクレオチドには、制限酵素E
coR1部位を組み込んである。また、3′末端、或い
はまた5′末端から8塩基対(下線部)は互いに相補的
な配列である。
合成されたオリゴヌクレオチドの一部を7M尿素を含む
10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にてその純度を
調べると、lO%程度の純度であると判断されたので、
所望の長さのバンドをゲルから切り出して1mM  E
DTAにより抽出し、エタノール沈澱にて回収した後、
以下の反応に用いた。
各オリゴヌクレオチド0.1μgをエツペンドルフチュ
ーブに入れ、IOXキナーゼ緩衝液(0,5MTris
−HCj’  pH8,0−0,1M  MgCl!2
−0.1Mβ−メルカプトエタノール) 10μl、1
mMATP10μm及びT4ポリヌクレオチドキナーゼ
1μf (10単位)(TOYOBO社製)を加え、3
7度にて1時間加温した。
次に、10xアニーリング溶液(100m M T r
 i s −H(l  pH8,0−60mM  Mg
C12−60mMβ−0mMβ−メルカプトエタノール
50NaCj! ) 5 μi!を加え、蒸留水で50
μlに調製した。
これらのオリゴヌクレオチドを65度の温水200m1
を入れたビーカー中で10分間加温し、それを室温にな
るまでゆっくり放冷した。この反応で3本のオリゴヌク
レオチドは第2図のようにアニールする。
次に、このアニールしたオリゴヌクレオチド溶液507
11!に10xアニーリング溶液5 μm、1mMdA
TP。
dCTP、dGTP及びTTPを各2μ!加え、さらに
、蒸留水を加えて全液量を100μlとした後、DNA
ポリメラーゼIのKlenow断片2単位を加え、37
度にて1時間反応させ、伸展反応を行なった。
さらに、上記反応溶液をフェノール抽出し、エタノール
沈澱にてDNA回収したあと、その長さを10%ポリア
クリルアミドゲル電気泳動にて調べたところ、約300
塩基対の所にバンドが検出された。
次に、制限酵素EcoRIで常法にしたがって消化を行
ない、この合成遺伝子をM13ファージのEcoRI部
位に連結した。それを大腸菌JM109に形質転換し、
合成遺伝子を含むプラスミドを保有するプラークを得た
。常法にしたがってこの合成遺伝子の塩基配列をDNA
  sequencing  system (AB1
社370A)により調べたところ当初の設計どうりの順
番に連結されていることが確認できた。
100塩基長程度のオリゴヌクレオチドの合成には約1
日を要する。従来の方法により、実施例1と同じ合成遺
伝子を作製するためには、実施例6で合成した100塩
基長のオリゴヌクレオチド3本の他に92.92.84
塩基長のオリゴヌクレオチドを合成しなければならない
。そのためには最低3日余分に合成に時間が必要である
。その上精製にも手間がかかる。
本発明の方法によると従来の方法と同じ長さの合成遺伝
子を作製する場合に、従来の半分の時間と半分の試薬で
作製できた。
実施例7 実施例6で用いた3本のオリゴヌクレオチドにさらに下
記に示す3本のオリゴヌクレオチドを合成し、計6本の
オリゴヌクレオチドを用いて実施例6と同様の実験を行
なった。
4)5’ TGACGGTTCATCGGTTCTAA
ATTCCGTCACGAGCGTACCATACTA
ATTGGATCTACTGGGCGCGGTACGC
TGACTGGCTGTTCACCACGCCGCTG
TTGTT3’5)5’ AACCGTCATCGCG
TTGCGCGTTGACGCGGATCAGGGAA
CGGTTAGACCTCGCGTTGCTCGTTC
ACGCCGATCAGGGAACGATCTACTG
GGCGCGGTACGC3’6)5’  TGAGA
ATTCGCGATCTTCGGCGAAGCCGAA
GCGCCGGAGCTGAGCGTACCG3’ 実施例6に記載の1番目の合成オリゴヌクレオチドと6
番目の合成オリゴヌクレオチドには、制限酵素EcoR
I部位を組み込んである。また、3′ 末端、或いはま
た5′ 末端から8塩基対(下線部)は互いに相補的な
配列である。
合成されたオリゴヌクレオチドの一部を7M尿素を含む
10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にてその純度を
調べると、10%程度の純度であると判断されたので、
所望の長さのバンドをゲルから切り出して1mM  E
DTAにより抽出し、エタノール沈澱にて回収した後、
以下の反応に用いた。
各オリゴヌクレオチド0.1μgをエツペンドルフチュ
ーブに入れ、10Xキナーゼ緩衝液(0,5MTris
−HCl2  pH8,0−0,IM  MgCf12
−0.1Mβ−メルカプトエタノール)10μ!! 、
  1 m M A T P10μ!及びT4ポリヌク
レオチドキナーゼ1μf (10単位)(TOYOBO
社製)を加え、37度にて1時間加温した。
次に、10xアニーリング溶液(100m M T r
 i s −HCl  pH8,0−60mM  Mg
C12−60mMβ−メルカプトエタノール−500m
M  NaC1)5Ill加え、蒸留水で50μlに調
製した。
これらのオリゴヌクレオチドを65度の温水200m1
lを入れたビーカー中で10分間加温し、それを室温に
なるまでゆっくり放冷した。この反応で6本のオリゴヌ
クレオチドは第3図のようにアニールする。
次に、このアニールしたオリゴヌクレオチド溶液50p
lに10xアニーリング溶液5 μm、1mMdATP
dCTP、dGTP及びTTPを各2μ!加え、さらに
、蒸留水を加えて全液量を100μ矛とした後、DNA
ポリメラーゼエのKlenow断片12単位を加え、3
7度にて1時間反応させ、伸展反応を行なった。
さらに、上記反応溶液をフェノール抽出し、エタノール
沈澱にてDNA回収したあと、その長さを10%ポリア
クリルアミドゲル電気泳動にて調べたところ、約500
塩基対の所にバンドが検出された。
次に、制限酵素EcoRIで常法にしたがって消化を行
ない、この合成遺伝子をM13ファージのEcoR1部
位に連結した。それを大腸菌JM109に形質転換し、
合成遺伝子を含むプラスミドを保有するプラークを得た
。常法にしたがってこの合成遺伝子の塩基配列をDNA
  sequencing  system (ABI
社370A)により調べたところ当初の設計どうりの順
番に連結されていることが確認できた。
実施例8 プラスミドpUc19の塩基配列の一部に対応する下記
のような四種類のオリゴヌクレオチドをDNA合成装置
(Applid  Biosystems社381A型
)によ社会81A型 このうちの3′末端或いはまた5′ 末端から8塩基が
それぞれ互いに相補的な配列をもつ。
これらの合成されたオリゴヌクレオチドの一部について
、7M尿素を含む20%ポリアクリルアミドゲル電気泳
動を行ないその純度を調べた。その結果、95%以上の
純度であったので、それ以上の精製を行なわずに以下の
反応に用いた。
各オリゴヌクレオチド2μg(約130pmofe)を
エツペンドルフチューブに入れ、IOXキナーゼ緩衝液
(0,5MTrisHC1pH8,0−0,1MMgC
j? 2−0.1Mβ−メルカプトエタノール)10 
μm、1mMATP10μl及びT4ポリヌクレオチキ
ドナーゼlμI!(10単位)(TOYOBO社製)を
加え、37度にて1時間加温した。
次に、10xアニーリング溶液(100m M T r
 i s −HCl pH8,0−6+OmM  Mg
C12−60mMβ−メルカプトエタノール500mM
  NaCjり5μ!加え、蒸留水にて50μlに調整
した。これを65度の温水が入ったビーカー中で10分
間加温し、その後室温になるまでゆっくり冷ました(所
要時間約1時間)。この反応で4本のオリゴヌクレオチ
ドは下記のような部分的2本鎖を形成する。
5・GCCATT・・・CTGCGCAA GGGCG
ATC・・・CCTCTTCG ”この溶液50μmに
1 m M d A T P 、 d G T P及び
dCTPをそれぞれ2 μl 、 0.4mMビオチン
化UTP (BRL社製)を5μm、10xアニーリン
グ溶液5μ!。
蒸留水32μlを加え、よく混和したあとDNAポリメ
ラーゼIのKlenow断片(TOYOBO社製)16
単位を加え、37度にて1時間加温し、伸展反応を行な
った。
その後、未反応のビオチン化UTPを除去するために、
反応溶液をゲル濾過カラム(Bio−get  P2 
;Bio−Rad社製0.5X5cm)で精製した。目
的の標識ヌクレオチドはは、とんどカラムを素通りした
分画に回収された。
各フラクションを0.5mlずつ収集し、それぞれ2μ
lをニトロセルロースフィルターに吸着させ、BRL社
のプロトコールに従って発色反応を行なったところ、2
番目のフラクションが強く発色し、目的のオリゴヌクレ
オチドがビオチンによって標識されていることが確認で
きた。
次に、従来例(置換合成法ニックトランスレーション法
及びプライマー伸展法)との比較を行なった。
実施例7と同様の80塩基対のプローブを置換合成法に
より作製した。つまり80塩基長のオリゴヌクレオチド
を2本合成し、ゲル電気泳動により精製後(約20%の
収率)2本鎖とした。
次に、その5′末端のリン酸を除去し、そのかわりにビ
オチン化dUTPをT4ファージ由来ポリヌクレオキナ
ーゼで導入し、標識化したものを一本鎖に解離しプロー
ブAとした。
上記の80塩基対の2本鎖オリゴヌクレオチドにニック
トランスレーションによりビオチン化dUTPをとりこ
ませてプローブBとした。
また、上記80塩基長のオリゴヌクレオチドのうち1本
と、それと3′末端が相補的な8塩基長のプライマーを
合成し、アニーリングさせた後、実施例2と同様な方法
でKlenow断片による伸展反応でプローブCを作製
した(プライマー伸展法)。
各プローブA、  B、  Cを実施例8と同様ゲル3
過カラムで精製した。Aでは本実施例と同様2番目のフ
ラクションに発色がみられたがその程度は、本発明より
もかなりうすいものであった。Bではほとんど発色せず
反応が良好に行なわれていなかったことが示された。C
では2番目のフラクションの他に3.4番目も発色し、
長さの短い副産物がかなりできていることが示された。
これらのことから80塩基対のプローブ作製にはニック
トランスレーション法及びプライマー伸展法は不適当で
あることが示された。
次に、プラスミドDNA  POCl2及びPBR32
2をアルカリにより変性後、第4図のように1群No。
1−10,1群NO31〜10量のDNAをニトロセル
ロースフィルターにスポットした。
このようなフィルターを2枚作製し、80°02時間加
熱後2種類のプローブ(従来法である置換合成法及び本
実施例8)を用いてハイブリダイゼーション反応を行な
った。
常法に従い発色反応を行なったところ、置換合成法によ
るプローブではIの群では5ngまで発色発色し、■群
のコントロールでは発色しなかった。
この実験の結果、本発明の方法ではプローブ作製法が従
来の方法よりも容易なばかりでな(、検出感度も100
倍上昇することが、確認できた。
実施例9 高度好塩菌に存在する蛋白質であるバクテリオロドプシ
ンのDNAの塩基配列の一部である4本のオリゴヌクレ
オチドをDNA合成装置により合成した。
このうち、3′ 末端から8塩基対は互いに相補的な配
列である。
合成されたオリゴヌクレオチドの一部を7M尿素を含む
15%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にてその純度を
調べると、90%以上の純度であると判断されたので、
さらに精製せずに以下の反応に使用した。
各オリゴヌクレオチド45ngをエツペンドルフチュー
ブに入れ、IOXキナーゼ緩衝液(0、5M  T r
 i 5HCf  pH8,00,IM  MgC12
0,1Mβ−メルカプトエタノール)10 μ!!、1
mMATP10μ!及びT4ポリヌクレオチドキナーゼ
lμ1(10単位)(TOYOBO社製)を加え、37
度にて1時間加温した。
次に、foxアニーリング溶液(実施例3参照)2μl
加え、蒸留水で20μlに調整した。
これを、65度の温水200mfを入れたビーカー中で
10分間加温し、それを室温になるまでゆっくり放冷し
た。この反応で4本のオリゴヌクレオチドはアニールす
る。
次に、このアニールしたオリゴヌクレオチド溶液20μ
lに10xアニーリング溶液2μt2、42p−d A
 T P 、 、’3’?P  d CT P 、 ニ
ー 舒P −d G T P 及U :、 !2p−T
TP100μCiをそれぞれ加え、さらに、蒸留水を加
えて全液量を40μlとした後、DNAポリメラーゼ■
のKlenow断片1単位を加え、37度30分間加温
した。この反応生成物のなかから、未反応のr、!p−
NTPを除去するために、反応溶液に98%ホルムアミ
ド−0,05%キシレンシアノ−ルーブロモフェノール
ブルー溶液20μlを加えて、90度で2分間加熱し、
変性させから、7M尿素を含む10%ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動を行なった。
1000V、3時間の泳動後ゲルをガラス板からはずし
、そのうえにX線フィルムをあてて、約30秒間放置し
た。このフィルムを現像したところ、78merに対応
するバンドが一本得られ、他の短、!為産物は見られず
、24 m a rの4本の合成オリゴヌクレオチドが
伸展反応により完全に78marになったことが確認さ
れた。また、この伸展反応物が、交互に標識の入ったも
のであることが確認された。
この位置に対応するゲルを切り出し、1 m M E 
D T A溶液で37度にて一昼夜抽出し、その強度を
液体シンチレーションカウンターで測定してみると、作
製されたプローブは110l0cp以上のきわめて強い
強度をもつことがわかった。
このプローブを用いたハイブリダイゼーション反応は、
コロニー、サザン、スポットのいずれも良好な結果を与
えた。
実施例8と同様に従来法により78 m a rのプロ
ーブを3種作製した。その後エタノール沈殿により未反
応の放射性物質をとり除き、沈殿物の放射線の強度をシ
ンチレーションカウンターで測定すると、置換合成法に
より作製したプローブAでは10’cpmプライマー伸
展法ではlo”cpmsニックトランスレーション法で
は10”cpmの強度を示した。
これらのプローブをゲル電気泳動で調べてみると、プロ
ーブA及びプローブCでは78 m a rの部分にバ
ンドが観測されたものの、プローブBでは78 m a
 rを最長に短い副産物のバンドが数多く観測され、7
8 m a rに相当するバンドのみを切り出して抽出
し、エタノール沈殿で回収して放射線の強度を測定する
と10’cpm程度であった。
これらのプローブを用いて高度好塩菌の全DNAのPs
tI消化物に対しサザンハイプリダイゼーションを行な
った。各レーンに0.01μg、  0.05μg。
0.1μg、 0.5μg、 1μg、 2μgのPs
tI消化物を泳動しサザンプロット後、サザンハイプリ
ダイゼーションを行なった。
プローブA及びBでは2μg及びlμg泳動したレーン
に、5kb程度の長さのハイブリダイズする弱いバンド
がみられた。プローブCではバンドは観測されなかった
。本発明の方法では0.01μgのレーンにおいてもS
kb付近に強いバンドが観測され、従来法の100倍以
上の検出感度であることが示された。
実施例10 実施例8のdATP、dGTP、dCTP及びビオチン
化UTPを、それぞれ2711の1 m M A T 
P 、 G T P及びCTPと5711の0 、4 
m Mビオチン化UTPに変えた他は実施例8と同様の
実験を行なった。
このようにして作成したオリゴヌクレオチド2本鎖は、
両方の鎖にDNA領域とRNA領域が交互に入ったオリ
ゴヌクレオチドとなっていた。
実施例11 実施例8のdATP、dGTP、dCTPを加える際、
さらに2μlの1mM  TTPを加えて以下同様の実
験を行なった。
該実施例11も良好な結果を示した。
〔発明の効果〕
上記実施例から明らかなように、第1の発明により、合
成収率も良いし、副産物も少ない1.従って、精製も簡
単な方法が得られた。
さらに200塩基対に近い長さの遺伝子が一度に合成で
きる方法が得たれた。
また、第2の発明の方法では、今までよりも短いオリゴ
ヌクレオチドを合成すれば良いので、精製の手間が省け
た。また、−本鎖DNAを鋳型にしてDNAポリメラー
ゼ等により合成させる反応においても、従来の方法より
短時間に、しかもより完全に進行させることが確認でき
た。成る意味では、ニックトランスレーション法とブラ
イマー伸展法で作製できない長さのプローブ作製法とも
いえる。
さらに本発明に得られた標識二本鎖オリゴヌクレオチド
は、両方の鎖に標識物質が取り込まれており、それぞれ
の鎖が比活性の高いプローブとして働くので、ハイブリ
ダイゼーションの効率を高めることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は本発明に用いる部分的2本
鎖を説明するための概略図であり、第4図は実施例2及
び実施例8を説明する図である。 3′5′ TCCI;AATT、、、、、、、TCGGTAC61
1111111 A6ccATliC ATTAGCGC−・・−・ +111111 ・・・・・TAATにGC& AA CA A CAθ (υ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)a)おのおののオリゴヌクレオチドの末端領域の
    一部が互いに相補的な配列部をもつ少なくとも一対のオ
    リゴヌクレオチドを合成する工程、 b)前記一対のオリゴヌクレオチドを該相補的な配列部
    で結合させる工程、 c)おのおののオリゴヌクレオチドに核酸塩基を重合さ
    せる工程とを有することを特徴とするオリゴヌクレオチ
    ドの形成方法。
  2. (2)前記c)工程でヌクレオチドトリフオスフェート
    と重合試薬を使用する請求項1記載のヌクレオチドの形
    成方法。
  3. (3)該重合試薬がE.coli DNAポリメラーゼ
    、E.coli DNAポリメラーゼIのKlenow
    断片、T4DNAポリメラーゼ、T7DNAポリメラー
    ゼ、熱安定性DNAポリメラーゼ、または逆転写酵素で
    ある請求項2記載のオリゴヌクレオチドの形成方法。
  4. (4)d)おのおののオリゴヌクレオチドの末端領域の
    一部が互いに相補的な配列部をもつ少なくとも一対のオ
    リゴヌクレオチドを合成する工程、 e)前記一対のオリゴヌクレオチドを該相補的な配列部
    で結合させる工程、 f)おのおののオリゴヌクレオチドに標識を施した核酸
    塩基を重合させる工程とを有することを特徴とする標識
    オリゴヌクレオチドの形成方法。
  5. (5)前記f)工程でヌクレオチドトリフオスフェート
    と、標識ヌクレオチドトリフオスフェートと重合試薬を
    使用する請求項4記載のオリゴヌクレオチドの形成方法
  6. (6)該標識ヌクレオチドが放射性同位元素、ビオチン
    誘導体、ジニトロフェニル誘導体により標識されている
    ことを特徴とする請求項5記載の標識オリゴヌクレオチ
    ドの形成方法。
  7. (7)該重合試薬がE.coli DNAポリメラーゼ
    、E.coli DNAポリメラーゼIのKlenow
    断片、T4ポリメラーゼ、熱安定性DNAポリメラーゼ
    、または逆転写酵素である請求項5記載の標識オリゴヌ
    クレオチドの形成方法。
  8. (8)おのおののオリゴヌクレオチドの末端領域の一部
    が相補的な配列で結合した部分的二本鎖オリゴヌクレオ
    チドであって、おのおの非結合部は酵素による伸展法に
    よる鋳型である部分的二本鎖オリゴヌクレオチド。
  9. (9)相補的な結合部をもつ一対のオリゴヌクレオチド
    の双方のオリゴヌクレオチドに標識された核酸塩基を導
    入させたことを特徴とする標識二本鎖オリゴヌクレオチ
    ド。
  10. (10)前記標識二本鎖オリゴヌクレオチドの核酸配列
    が遺伝子疾患、癌性疾患または伝染性疾患と関連してい
    る請求項9記載の標識二本鎖オリゴヌクレオチド。
  11. (11)請求項4で形成した標識オリゴヌクレオチドを
    二本鎖から一本鎖に形成する工程を経てプローブに使用
    することを特徴とする標識オリゴヌクレオチドの形成方
    法。
  12. (12)[1]おのおのの3′末端領域で互いに相補的
    な配列部をもつ第一のオリゴヌクレオチドと第二のオリ
    ゴヌクレオチドを合成する工程および前記第一又は第二
    のオリゴヌクレオチドの5′末端領域と相補的な配列部
    をもつ5′末端領域を有する第三のオリゴヌクレオチド
    を合成する工程、 [2]前記第一のオリゴヌクレオチドと第二のオリゴヌ
    クレオチドを該相補的な配列部で結合させる工程、およ
    び前記第一のオリゴヌクレオチド又は第二のオリゴヌク
    レオチドのいずれかと第三のオリゴヌクレオチドを該相
    補的な配列部で結合させる工程、 [3]前記[1]と[2]の工程を経て得られたオリゴ
    ヌクレオチドに核酸塩基を重合・連結させる工程とを有
    することを特徴とするオリゴヌクレオチドの形成方法。
  13. (13)前記[3]工程の核酸塩基を重合・連結させる
    際、ヌクレオチドトリフオスフェートと重合試薬を使用
    する請求項12記載のオリゴヌクレオチドの形成方法。
  14. (14)該重合試薬がE.coli DNAポリメラー
    ゼ、E.coli DNAポリメラーゼIのKleno
    w断片、T4DNAポリメラーゼ、T7DNAポリメラ
    ーゼ、熱安定性DNAポリメラーゼ、または逆転写酵素
    である請求項13記載のオリゴヌクレオチドの形成方法
  15. (15)前記[3]工程の重合・連結させる際、連結試
    薬を使用する請求項12記載のオリゴヌクレオチドの形
    成方法。
  16. (16)該連結試薬がE.coli DNAライゲース
    またはT4DNAライゲースである請求項12記載のオ
    リゴヌクレオチドの形成方法。
  17. (17)[4]おのおのの3′末端領域で互いに相補的
    な配列部をもつ第一のオリゴヌクレオチドと第二のオリ
    ゴヌクレオチドを合成する工程および前記第一又は第二
    のオリゴヌクレオチドの5′末端領域と相補的な配列部
    をもつ5′末端領域を有する第三のオリゴヌクレオチド
    を合成する工程、 [5]前記第一のオリゴヌクレオチドと第二のオリゴヌ
    クレオチドを該相補的な配列部で結合させる工程、およ
    び前記第一のオリゴヌクレオチド又は第二のオリゴヌク
    レオチドのいずれかと第三のオリゴヌクレオチドを該相
    補的な配列部で結合させる工程、 [6]前記[4]と[5]の工程を経て得られたオリゴ
    ヌクレオチドに標識を施した核酸塩基を有する核酸塩基
    を重合・連結させる工程とを有することを特徴とする標
    識オリゴヌクレオチドの形成方法。
  18. (18)前記[6]工程の核酸塩基を重合・連結させる
    際、ヌクレオチドトリフオスフェートと標識ヌクレオチ
    ドトリフオスフェート重合試薬を使用する請求項17記
    載の標識オリゴヌクレオチドの形成方法。
  19. (19)該標識ヌクレオチドが放射性同位元素、ビオチ
    ン誘導体、ジニトロフェニル誘導体により標識されてい
    ることを特徴とする請求項18記載の標識オリゴヌクレ
    オチドの形成方法。
  20. (20)該重合試薬がE.coli DNAポリメラー
    ゼ、E.coli DNAポリメラーゼIのKleno
    w断片、T4ポリメラーゼ、熱安定性DNAポリメラー
    ゼ、または逆転写酵素である請求項18記載の標識オリ
    ゴヌクレオチドの形成方法。
  21. (21)前記[6]工程の重合・連結させる際、連結試
    薬を使用する請求項17記載の標識オリゴヌクレオチド
    の形成方法。
  22. (22)該連結試薬がE.coli DNAライゲース
    または、T4DNAライゲースである請求項17記載の
    標識オリゴヌクレオチドの形成方法。
  23. (23)さらに[6]の工程経て得られた標識オリゴヌ
    クレオチド1本鎖に分離する工程を有する請求項17記
    載の標識オリゴヌクレオチドの形成方法。
  24. (24)請求項23の方法により得られた標識オリゴヌ
    クレオチドを用いるプローブ。
JP34313489A 1989-02-28 1989-12-29 部分的二本鎖オリゴヌクレオチド及びオリゴヌクレオチドの形成方法 Pending JPH037583A (ja)

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AT90103830T ATE143696T1 (de) 1989-02-28 1990-02-27 Partiell doppelsträngiges oligonukleotid und verfahren zu seiner bildung
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JPS6119492A (ja) * 1984-06-14 1986-01-28 チバ‐ガイギー アクチエンゲゼルシヤフト ヒルジン化合物の製造方法

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