JPH06327500A - 核酸配列の増幅方法および検出方法 - Google Patents

核酸配列の増幅方法および検出方法

Info

Publication number
JPH06327500A
JPH06327500A JP11861693A JP11861693A JPH06327500A JP H06327500 A JPH06327500 A JP H06327500A JP 11861693 A JP11861693 A JP 11861693A JP 11861693 A JP11861693 A JP 11861693A JP H06327500 A JPH06327500 A JP H06327500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
rna
sequence
dna
polymerase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11861693A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Takarada
裕 宝田
Motohiro Kondo
元宏 近藤
Hidesuke Komatsubara
小松原  秀介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP11861693A priority Critical patent/JPH06327500A/ja
Publication of JPH06327500A publication Critical patent/JPH06327500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的とする特定核酸配列を簡便に増幅し、ま
た特定核酸を簡便に検出する方法を提供する。 【構成】 一本鎖DNAを鋳型とし、RNAをプライマ
ーとしてDNAポリメラーゼの存在下、DNAを合成
し、合成された2本鎖DNAを鋳型としてRNAポリメ
ラーゼによりRNAを合成することを特徴とする核酸配
列の増幅方法および前記増幅法により生成した核酸増幅
産物に、標識オリゴヌクレオチドを加え、ハイブリダイ
ゼーションを行い、標的核酸を検出する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中に存在する特定
の核酸配列を増幅する方法および該核酸配列を検出する
方法に関する。特に、本発明は与えられた核酸から、任
意に特定の核酸配列を初期に存在する量に比較してより
大量に生成させる方法およびこの方法を用いて生成され
た核酸配列から目的の核酸配列を検出する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、核酸ハイブリダイゼーション法によ
る試料中の核酸配列の検出は、遺伝病、癌、感染症等の
診断のために有効な手段として汎用されてきている。核
酸配列検出法において、標的となる塩基配列は、対象と
なる核酸のほんのわずかな部分である場合が多く、酵素
やタンパクなどを標識とする非放射性標識プローブや末
端を放射性同位体で標識したオリゴヌクレオチドプロー
ブを用いた検出法では、感度上の問題等によりその検出
が困難である。そのため、オリゴヌクレオチド・プロー
ブ検出システムの感度を向上させるためには多くの努力
がなされている(W087/03622など)。
【0003】また、感度向上の手段として、目的とする
特定核酸配列を熱安定性DNAポリメラーゼ等を使用し
て増幅させる方法(特開昭61-274697 号公報等;以下
「PCR」 と略すことがある)が広く知られている。しか
しこの方法では、プライマーのアニール、伸長反応、変
性を繰返すために加熱および冷却操作を繰り返して頻繁
に行なう必要があり、特別の機器を用いるか、又は繁雑
な労力を要する。また、該方法ではプライマーとして2
本のオリゴヌクレオチドを用いる必要があるが、これら
のプライマーが非特異的に試料中の核酸又は他の試料か
ら混入した核酸にアニールした場合でもDNAポリメラ
ーゼによる増幅が起こる場合があり、プライマーの特異
性が厳しく要求されている。
【0004】さらにDNAリガーゼを用いる増幅法も提
案されている(WO089/12696、特開平2-2934号公報など)
。しかし、この方法ではDNAリガーゼが平滑末端を
連結する反応 (blunt end ligation)により非特異的増
幅が起こる。この回避法としてWO089/12696 では3組以
上のプローブを用いているが、プローブ数が多くコスト
高となってしまう。
【0005】さらにDNAリガーゼとDNAポリメラー
ゼを組合せた方法が提案され、その一つの方法(WO90/01
069)では、2組4本以上のオリゴヌクレオチドを用いる
必要があり、コストが高くなるという問題がある。他法
(特開平2-268683号公報)では、3本のオリゴヌクレオ
チドを必要とし、そのうちの2本は数十ヌクレオチドを
必要とするのでコストが高くなる。
【0006】また、RNAポリメラーゼを用いてDNA
よりRNAが生成されることは周知であり、RNAポリ
メラーゼを用いて核酸配列の増幅を行う方法も提案され
ている(WO089/01050) 。しかしながら、この方法ではR
NAポリメラーゼによる転写増幅のみでは充分な増幅は
困難である。従って、生成したRNAに再度、逆転写酵
素を作用させDNAを生成させる操作を実施している。
一般的に逆転写酵素によるDNAへの転写は、DNAポ
リメラーゼによるDNA複製に比べて、読取り間違いを
生じ易いという欠点がある。
【0007】一方、目的とする核酸に核酸プローブをハ
イブリダイズさせた後、正しくハイブリダイズしたプロ
ーブのみを増幅する方法(BIO/TECHNOLOGY vol.6, 119
7, 1988)も知られている。しかしこの方法では、非特
異反応により結合したプローブも増幅され、ブランク値
の上昇をきたすという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、目的
とする特定核酸配列を簡便に増幅し、また特定核酸を簡
便に検出する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、RNAをプライ
マーとして用いることにより、上記課題が解決されるこ
とを見出して、本発明に到達した。
【0010】即ち、本発明はRNAポリメラーゼのプロ
モーター配列を有する一本鎖DNAを鋳型とし、RNA
をプライマーとしてDNAポリメラーゼの存在下、DN
Aを合成し、合成された2本鎖DNAを鋳型としてRN
AポリメラーゼによりRNAを合成することを特徴とす
る核酸配列の増幅方法である。
【0011】また本発明は下記操作を含むことを特徴と
する核酸配列の増幅方法である。 操作a) RNAポリメラーゼのプロモーター配列を有
する一本鎖DNAを鋳型とし、RNAをプライマーとし
てDNAポリメラーゼの存在下、DNAを合成する。 操作b) 合成された2本鎖DNAを鋳型として、RN
AポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作c) 前記一本鎖DNAを鋳型とし、合成されたR
NAをプライマーとしてDNAポリメラーゼの存在下、
DNAを合成する。 操作d) 操作b)および操作c)を少なくとも1回繰
り返す。
【0012】さらに本発明はRNAポリメラーゼのプロ
モーター配列を有する一本鎖DNA、RNA、DNAポ
リメラーゼ、4種のデオキシリボヌクレオシド三リン
酸、RNAポリメラーゼ、4種のリボヌクレオシド三リ
ン酸および反応緩衝液を含むことを特徴とする核酸配列
の増幅のための試薬である。
【0013】また本発明は上記増幅方法において生成し
た核酸増幅物に、検出されるべき配列及び/又はその変
異体とハイブリダイズすることができる標識されたオリ
ゴヌクレオチドプローブを加え、該ハイブリダイゼーシ
ョンが生じたか否かを決定することにより、標的核酸を
検出することを特徴とする標的核酸配列の検出方法であ
る。
【0014】さらに本発明はRNAポリメラーゼのプロ
モーター配列を有する一本鎖DNA、RNA、DNAポ
リメラーゼ、4種のデオキシリボヌクレオシド三リン酸
(dNTPs)、RNAポリメラーゼ、4種のリボヌク
レオシド三リン酸(rNTPs)および反応緩衝液なら
びに検出されるべき配列及び/又はその変異体とハイブ
リダイズすることができる標識されたオリゴヌクレオチ
ドプローブを含むことを特徴とする核酸配列の検出のた
めの試薬である。
【0015】本発明においてプライマーとして使用する
RNAは、いかなるものでもよいが、試料中の標的核酸
を検出する場合には、試料中に含まれる少なくとも一つ
の特定核酸配列の一部の配列を含むRNAであることが
好ましい。また特定核酸配列の一部の配列を含むRNA
としては、該特定核酸配列の一部の配列を含むDNAを
鋳型とし、RNAポリメラーゼで合成されたRNAであ
ってもよい。なお、該核酸は単鎖でも二重鎖でも良く、
比較的純粋な状態であっても、混合物の一成分であって
もよい。
【0016】特定核酸配列の一部の配列を含むDNAを
鋳型とし、RNAポリメラーゼで合成されたRNAとし
ては、下記操作により得られたものが例示される。 例 A:下記の操作を含むことを特徴とする核酸配列の
増幅方法。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
特定核酸配列の一部に相補的な塩基配列およびRNAポ
リメラーゼのプロモーター配列を順次有する第一オリゴ
ヌクレオチドおよび特定核酸配列の一部の3’下流の一
部に相補的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオチド
を試料中の核酸と混合して反応させ、試料中の特定核酸
配列に上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一および第二オリゴヌクレオチドを連
結酵素により連結する。 操作c) 操作b)で得られた連結産物を鋳型として、
RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。
【0017】例 B:下記の操作を含むことを特徴とす
る核酸配列の増幅方法。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
RNAポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴ
ヌクレオチドおよび特定核酸配列の一部の5’上流の一
部に相補的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオチド
を試料と混合して反応させ、試料中の特定核酸配列と上
記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一および第二オリゴヌクレオチドを連
結酵素により連結する。 操作c) 操作b)で得られた連結産物を一本鎖とし、
第二オリゴヌクレオチドと相補的な第三オリゴヌクレオ
チドをプライマーとしてDNAポリメラーゼによりDN
Aを合成する。 操作d) 操作c)で合成されたDNAを鋳型として、
RNAポリメラーゼによりRNAを合成させる。
【0018】例C:下記の操作を含むことを特徴とする
核酸配列の増幅方法。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
RNAポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴ
ヌクレオチドを試料と混合して反応させ、試料中の特定
核酸配列と上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一オリゴヌクレオチドをプライマーと
して伸長反応させる。 操作c) 操作b)で得られた伸長生成物を一本鎖に
し、該伸長生成物の一部に相補的な配列を有する第二オ
リゴヌクレオチドをアニールさせ、伸長反応させる。 操作d) 操作c)で得られた伸長生成物を鋳型とし、
RNAポリメラーゼでRNAを合成させる。
【0019】次に例Aに記載されるRNAをプライマー
とする核酸配列増幅方法について説明する。本発明の増
幅方法(例A)は、下記操作を含むものである。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくと
も、特定核酸配列の一部に相補的な塩基配列およびRN
Aポリメラーゼのプロモーター配列を順次有する第一オ
リゴヌクレオチドおよび特定核酸配列の一部の3’下流
の一部に相補的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオ
チドを試料中の核酸と混合して反応させ、試料中の特定
核酸配列と上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一および第二オリゴヌクレオチドを連
結酵素により連結する。 操作c) 操作b)で得られた連結産物を鋳型としRN
AポリメラーゼによりRNAを合成する。 さらに本発明の増幅方法(例A’)は、下記操作を含ん
でいてもよい。 操作d) 操作c)で得られたRNAをプライマーと
し、操作c)で得られたRNAと相補的な配列、操作
c)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
し、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作e) 操作d)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
して、RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作f) 操作e)で合成されたRNAをプライマーと
し、操作c)で得られたRNAと相補的な配列、操作
c)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 これらの操作は逐次的に又は同時に行なうことができ
る。
【0020】また本発明の増幅方法(例A'') は,下記
操作を含む。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくと
も、特定核酸配列の一部に相補的な塩基配列およびRN
Aポリメラーゼのプロモーター配列を順次有する第一オ
リゴヌクレオチドおよび特定核酸配列の一部の3’下流
の一部に相補的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオ
チドを試料中の核酸と混合して反応させ、試料中の特定
核酸配列と上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一および第二オリゴヌクレオチドを連
結酵素により連結する。 操作c) 操作b)で得られた連結産物を鋳型としRN
AポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作d) 操作c)で得られたRNAをプライマーと
し、操作c)で得られたRNAと相補的な配列、操作
c)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
し、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作e) 操作d)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
して、RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作f) 操作e)で合成されたRNAをプライマーと
し、操作c)で得られたRNAと相補的な配列、操作
c)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作g) 操作f)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
してRNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作h) 操作g)で合成されたRNAをプライマーと
し、操作c)で得られたRNAと相補的な配列、操作
c)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作i) 必要により操作g)および操作h)を少なく
とも一回繰り返す。
【0021】操作b)で得られた連結DNAを分離する
操作を含んでいてもよい。好ましくは操作d)の工程以
後に分離する操作を含む。これらの操作は逐次的に又は
同時に行なうことができる。
【0022】本発明の第一オリゴヌクレオチドは、5’
末端から3’末端に向って、少なくとも特定核酸配列の
一部に相補的な塩基配列とRNAポリメラーゼのプロモ
ーター配列を順次有するように設計されており、第二オ
リゴヌクレオチドは特定核酸配列の一部の3’下流の一
部に相補的な塩基配列を有するように設計されていれ
ば、構造、長さに制限されない。一般的に、特定核酸の
一部に相補的な塩基配列の長さは、6 〜100 ヌクレオチ
ド、好ましくは10〜30ヌクレオチドの長さが使用され
る。
【0023】本発明の第一オリゴヌクレオチドにおい
て、RNAポリメラーゼのプロモーター配列と特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列との間に、所望によりス
ペーサーを設けることも可能である。このスペーサーは
一般的に1〜 100個、好ましくは1〜20個のヌクレオチ
ドであればよい。
【0024】本発明の一本鎖DNAは少なくとも操作
c)で得られたRNAと相同な配列、RNAポリメラー
ゼのプロモーター配列、操作c)で得られたRNAと相
補的な配列を有するように設計されていれば、構造、長
さに制限されない。一般的に、前記RNAの一部に相補
的およびまたは相同な塩基配列の長さは、6 〜100 ヌク
レオチド、好ましくは10〜30ヌクレオチドの長さが使用
される。
【0025】これらオリゴヌクレオチドは、例えばABI
社(Applied Biosystems Inc. )のDNAシンセサイザ
ー391 型を用いてホスホアミダイト法により合成でき
る。他にもリン酸トリエステル法、H−ホスホネート
法、チオホスファイト法等いかなる方法で合成してもよ
い。また、生物学的起源、例えば制限エンドヌクレアー
ゼ消化物から単離してもよい。
【0026】操作c)において生成した連結産物を分離
するには第一オリゴヌクレオチドおよびまたは第二オリ
ゴヌクレオチドにビオチンを結合させておき、連結反応
の後にアビジン結合磁性ビーズ等を用いることが可能で
ある。
【0027】本発明の特定核酸配列増幅のための試薬
は、5’末端から3’末端に向って、少なくとも、特定
核酸配列の一部に相補的な塩基配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を順次有する第一オリゴヌク
レオチド、特定核酸配列の一部の3’下流の一部に相補
的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオチド、連結酵
素、RNAポリメラーゼ、4種のリボヌクレオシド三リ
ン酸、DNAポリメラーゼ、4種のデオキシリボヌクレ
シチド三リン酸および反応緩衝液を含む。
【0028】また本発明の核酸配列増幅のための試薬
は、上記成分の他に、前記第一および第二オリゴヌクレ
オチドを連結酵素により連結し、該連結産物を鋳型とし
RNAポリメラーゼにより合成したRNAと相補的な配
列、同じRNAと相同な配列およびRNAポリメラーゼ
のプロモーター配列を含む一本鎖DNAを含む。
【0029】次に例示Bに記載されるRNAをプライマ
ーとする核酸配列増幅方法を説明する。本発明の核酸配
列の増幅方法(例B)は、下記操作を含む。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
RNAポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴ
ヌクレオチドおよび特定核酸配列の一部の5’上流の一
部に相補的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオチド
を試料と混合して反応させ、試料中の特定核酸配列と上
記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一および第二オリゴヌクレオチドを連
結酵素により連結する。 操作c) 操作b)で得られた連結産物を一本鎖とし、
第二オリゴヌクレオチドと相補的な第三オリゴヌクレオ
チドをプライマーとしてDNAポリメラーゼによりDN
Aを合成する。 操作d) 操作c)で合成されたDNAを鋳型として、
RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 さらに本発明の増幅方法(例B’)は、下記操作を含ん
でいてもよい。 操作e) 操作d)で得られたRNAをプライマーとし
て、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作f) 操作e)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
して、RNポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作g) 操作f)で合成されたRNAをプライマーと
し、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 これらの操作は逐次的に又は同時に行なうことができ
る。
【0030】また本発明の増幅方法(例B'') は,下記
操作を含む。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
RNAポリメラーゼのプロモーター配列と、特定核酸配
列の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴヌ
クレオチドおよび該特定核酸配列の一部の5’上流の一
部に相補的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオチド
を試料中の核酸と混合して反応させ、試料中の特定核酸
配列と上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一および第二オリゴヌクレオチドを連
結酵素により連結する。 操作c) 操作b)で得られた連結産物を一本鎖にし、
第二オリゴヌクレオチドと相補的な第三オリゴヌクレオ
チドをプライマーとして、DNAポリメラーゼによりD
NAを合成する。 操作d) 操作c)で合成されたDNAを鋳型として、
RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作e) 操作d)で得られたRNAをプライマーとし
て、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作f) 操作e)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
して、RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作g) 操作f)で合成されたRNAをプライマーと
し、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作h) 操作g)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
して、RNAポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作i) 操作h)で合成されたRNAをプライマーと
し、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列およびRNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型と
して、DNAポリメラーゼによりDNAを合成する。 操作j) 必要により操作h)および操作i)を少なく
とも一回繰り返す。 これらの操作は逐次的に又は同時に行なうことができ
る。
【0031】本発明の増幅方法では操作c)で得られた
鋳型DNAを分離する操作を含んでいてもよい。
【0032】本発明の第一オリゴヌクレオチドは、5’
末端から3’末端に向って、少なくとも、RNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列と特定核酸配列の一部に相補
的な塩基配列を順次有するように設計されており、第二
オリゴヌクレオチドは特定核酸配列の一部の3’下流の
一部に相補的な塩基配列を有するように設計されてい
る。第三オリゴヌクレオチドは、第二オリゴヌクレオチ
ドと相補的な配列に設計されていれば、構造、長さに制
限されない。一般的に、前記核酸の一部に相補的な塩基
配列の長さは、6 〜100 ヌクレオチド、好ましくは10〜
30ヌクレオチドの長さが使用される。
【0033】本発明の第一オリゴヌクレオチドにおい
て、RNAポリメラーゼのプロモーター配列と特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列との間に、所望によりス
ペーサーを設けることも可能である。このスペーサーは
一般的に1 〜100 個、好ましくは1 〜20個のヌクレオチ
ドであればよい。
【0034】本発明の一本鎖DNAは、少なくとも操作
d)で得られたRNAと相同な配列、RNAポリメラー
ゼのプロモーター配列、操作d)で得られたRNAと相
補的な配列を有するように設計されていれば、構造、長
さに制限されない。一般的に、前記RNAの一部に相補
的およびまたは相同な塩基配列の長さは、6 〜100 ヌク
レオチド、好ましくは10〜30ヌクレオチドの長さが使用
される。
【0035】操作d)に於いて生成した連結産物を分離
するには第一およびまたは第二及びまたは第三オリゴヌ
クレオチドにビオチンを結合させておき、連結反応の後
にアビジン結合磁性ビーズ等を用いることが可能であ
る。
【0036】本発明の特定核酸配列を増幅するための試
薬は、5’末端から3’末端に向って、少なくともRN
Aポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸配列
の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴヌク
レオチド、特定核酸配列の一部の5’上流の一部に相補
的な塩基配列を有する第二オリゴヌクレオチド、連結酵
素、RNAポリメラーゼ、4種のリボヌクレオチド三リ
ン酸、DNAポリメラーゼ、4種のデオキシリボヌクレ
オチド三リン酸および反応緩衝液を含む。
【0037】また本発明の核酸配列増幅のための試薬
は、上記成分の他に、前記第一および第二オリゴヌクレ
オチドを連結酵素により連結し、該連結産物を鋳型とし
RNAポリメラーゼにより合成したRNAと相補的な配
列、同じRNAと相同な配列およびRNAポリメラーゼ
のプロモーター配列を含む一本鎖DNAを含む。
【0038】次に例示Cに記載されるRNAをプライマ
ーとする核酸配列増幅方法を説明する。本発明の増幅方
法は、下記操作を含むものである。 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
RNAポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴ
ヌクレオチドを試料と混合して反応させ、試料中の特定
核酸配列と上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一オリゴヌクレオチドをプライマーと
して伸張反応させる。 操作c) 操作b)で得られた伸張生成物を一本鎖に
し、該伸張生成物の一部に相補的な配列を有する第二オ
リゴヌクレオチドをアニールさせ、伸張反応させる。 操作d) 操作c)で得られた伸張生成物を鋳型とし、
RNAポリメラーゼでRNAを合成させる。 操作e) 操作d)で得られたRNAをプライマーとし
て、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列、RNAポリメラー
ゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型として
DNAを合成する。。 操作f) 操作e)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
してRNAを合成する。 操作g) 操作f)で合成されたRNAをプライマーと
し操作d)に記載の一本鎖DNA鋳型としてDNAを合
成する。 これらの操作は逐次的に又は同時に行なうことができ
る。
【0039】例示Cに記載されるRNAをプライマーと
して、下記増幅を行うこともできる。必要により以下の
操作を含む 操作a) 5’末端から3’末端に向って、少なくとも
RNAポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴ
ヌクレオチドを試料と混合して反応させ、試料中の特定
核酸配列と上記オリゴヌクレオチドをアニールする。 操作b) 前記第一オリゴヌクレオチドをプライマーと
して伸張反応させる。 操作c) 操作b)で得られた伸張生成物を一本鎖に
し、該伸張生成物の一部に相補的な配列を有する第二オ
リゴヌクレオチドをアニールさせ、伸張反応させる。 操作d) 操作c)で得られた伸張生成物を鋳型とし、
RNAポリメラーゼでRNAを合成させる。 操作e) 操作d)で得られたRNAをプライマーとし
て、操作d)で得られたRNAと相補的な配列、操作
d)で得られたRNAと相同な配列、RNAポリメラー
ゼのプロモーター配列を含む一本鎖DNAを鋳型として
DNAを合成する。。 操作f) 操作e)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
してRNAを合成する。 操作g) 操作f)で合成されたRNAをプライマーと
し操作d)に記載の一本鎖DNA鋳型としてDNAを合
成する。 操作h) 操作g)で合成された2本鎖DNAを鋳型と
してRNAを合成する。 操作i) 操作h)で合成されたRNAをプライマーと
し操作d)に記載の一本鎖DNA鋳型としてDNAを合
成する。 操作j) 必要により操作h)および操作i)を所望の
核酸量が得られるまで繰り返す。 これらの操作は逐次的に又は同時に行なうことができ
る。本発明では操作c)で得られた鋳型DNAを分離す
る操作を含んでいてもよい。
【0040】本発明では、特定核酸の一部と同じ塩基配
列を持った伸長生成物を多量に得ることができる。更に
この生成物を測定すれば標的核酸の存在の有無を測定す
ることができる。
【0041】本発明の第一オリゴヌクレオチドは、5’
末端から3’末端に向って、少なくとも、RNAポリメ
ラーゼのプロモーター配列と特定核酸配列の一部に相補
的な塩基配列を順次有するように設計されており、第二
オリゴヌクレオチドは特定核酸配列の一部の3’下流の
一部に相補的な塩基配列を有するように設計されてい
る。第二オリゴヌクレオチドは第一オリゴヌクレオチド
をプライマーとして伸張反応させた伸長生成物に相補的
なように設計されている。第三オリゴヌクレオチドは、
第二オリゴヌクレオチドと相補的な配列に設計されてい
れば、構造、長さに制限されない。一般的に、前記核酸
の一部に相補的な塩基配列の長さは、6〜100 ヌクレオ
チド、好ましくは10〜30ヌクレオチドの長さが使用され
る。
【0042】本発明の第一オリゴヌクレオチドにおい
て、RNAポリメラーゼのプロモーター配列と特定核酸
配列の一部に相補的な塩基配列との間に、所望によりス
ペーサーを設けることも可能である。このスペーサーは
一般的に1 〜100 個、好ましくは1 〜20個のヌクレオチ
ドであればよい。
【0043】本発明の一本鎖DNAは、少なくとも操作
d)で得られたRNAをプライマーとして、操作d)で
得られたRNAと相補的な配列、操作d)で得られたR
NAと相同な配列、RNAポリメラーゼのプロモーター
配列を含むように設計されていれば、構造、長さに制限
されない。一般的に、前記RNAの一部に相補的および
または相同な塩基配列の長さは、6 〜100 ヌクレオチ
ド、好ましくは10〜30ヌクレオチドの長さが使用され
る。
【0044】本発明の特定核酸配列を増幅するための試
薬は、5’末端から3’末端に向って、少なくともRN
Aポリメラーゼのプロモーター配列および特定核酸配列
の一部に相補的な塩基配列を順次有する第一オリゴヌク
レオチド、第一オリゴヌクレオチドをプライマーとして
伸張反応させた伸長生成物に相補的な第二オリゴヌクレ
オチド、RNAポリメラーゼ、4種のリボヌクレオシド
三リン酸、DNAポリメラーゼ、4種のデオキシリボヌ
クレオシド三リン酸および反応緩衝液を含む。
【0045】また本発明は上記成分の他に前記第一オリ
ゴヌクレオチドをプライマーとして伸張反応させた伸張
生成物を一本鎖にし、該伸張生成物の一部に相補的な配
列を有する第二オリゴヌクレオチドをアニールさせ、伸
張反応させ、さらに得られた伸張生成物を鋳型とし、R
NAポリメラーゼでRNAを合成させたRNAをプライ
マーとし、得られたRNAと相補的な配列および該RN
Aと相同な配列、RNAポリメラーゼのプロモーター配
列を含む一本鎖DNAを含む。
【0046】本発明における試料中の核酸は単鎖でも二
重鎖でも良く、比較的純粋な状態であっても、また混合
物の一成分であってもよい。本発明では一本鎖DNAを
鋳型として、4種のデオキシリボヌクレオチドおよびD
NAポリメラーゼによりDNAを合成し、合成された2
本鎖DNAを鋳型として、4種のリボヌクレオチドおよ
びRNAポリメラーゼを使用してRNAを合成する。こ
のような例えばジャーナル・オブ・モレキュラー・バイ
オロジー(Journal of Molecular Biology;56,341-361,
1971. )に記載されている。
【0047】本発明における4種のリボヌクレオシド三
リン酸とは、rNTP (rATP, rCTP, rGTP, rTTP) である。
本発明における4種のデオキシリボヌクレオシド三リン
酸とは、dNTP (dATP, dCTP, dGTP, dTTP) である。
【0048】また本発明において使用するRNAポリメ
ラーゼとしては、例えばT3RNA ポリメラーゼ、T7RNA ポ
リメラーゼまたはSP6RNAポリメラーゼなどが挙げられ
る。さらに本発明において使用するDNAポリメラーゼ
としては、例えば大腸菌(E.coli)DNAポリメラーゼ
III、クレノウフラグメント(Klenow fragment) 、T4 DN
Aポリメラーゼ、T7 DNAポリメラーゼ、Thermus aquatic
us DNA ポリメラーゼ、Thermus thermophilus DNAポリ
メラーゼ等が挙げられる。
【0049】本発明の核酸配列の検出方法では、試料中
の核酸に対して上記操作(a)〜(f)または操作
(a)〜(i)を実施した後(例Aのプライマー)、ま
たは操作(a)〜(g)または操作(a)〜(j)を実
施した後(例Bのプライマー)、または(a)〜(g)
または(a)〜(j)を実施した後(例Cのプライマ
ー)、生成物に検出されるべき配列配列及び/又はその
変異体とハイブリダイズすることができる標識されたオ
リゴヌクレオチドプローブを加え、該ハイブリダイゼー
ションが生じたか否かを決定することにより、標的核酸
を検出する。
【0050】上記増幅方法による生成物の検出は、一般
的な測定法で検出可能である。例えば電気泳動により一
定の長さの生成物を測定する、DNAポリメラーゼによ
る伸長生成の際に、添加するモノヌクレオチドとして32
Pなどの標識物を用いて、その放射活性を測定する、標
識プローブを用いて検出するなど公知の方法を用いるこ
とができる。標識プローブを用いる方法では、標識物と
して放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質、ビオ
チン、ハプテン等の公知の標識物質を標識した核酸プロ
ーブで測定することができる。核酸プローブとしては生
成物の一部と相補的塩基配列を持つように設計し、該核
酸プローブと、伸長生成物とをハイブリダイズさせ、該
プローブを検出することで実施できる。この場合、標識
プローブは新たに生成した配列に対してハイブリダイズ
するように設計されているので、既に存在している核酸
の影響を受けることなく、伸長反応により新たに生成し
た伸長生成物を、効率よく検出することができる。
【0051】また、本発明の特定核酸の検出用試薬は、
一本鎖DNA、RNA、DNAポリメラーゼ、4種のリ
ボヌクレオチド三リン酸および反応緩衝液ならびに検出
されるべき配列及び/又はその変異体とハイブリダイズ
することができる標識されたオリゴヌクレオチドプロー
ブを含むものである。本発明の増幅法及び検出法に用い
る要素、試薬をそれぞれ用意したキットにすることが可
能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の増幅法によれば、RNAポリメ
ラーゼで合成されたRNAがプライマーとして作用する
よう設計されるので、高い増幅効果が得られる。そのた
め所望の増幅効果を得るための反応時間が短くてすむ。
また試料中に標的核酸が存在する場合にのみ増幅効果が
現れるため、検出が容易である。
【0053】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例を用いて説明
する。
【0054】参考例1 各種オリゴヌクレオチドの合成 ABI 社DNA シンセサイザー391 型を用いて、ホスホアミ
ダイト法にて下記配列のオリゴヌクレオチドを各種合成
した。 第1オリゴヌクレオチド(56bp): (配列表1) 腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haemolysin) 遺
伝子の 102番目から 123番目のヌクレオチド配列と相同
な配列および同遺伝子の 102番目から 123番目のヌクレ
オチド配列と相補的な配列および3つの制限酵素結合配
列を有する。配列順序は配列表1に記載されるとおりで
ある。 第2オリゴヌクレオチド(48bp): (配列表2) 腸炎ビブリオTDH 遺伝子の 102番目から 123番目のヌク
レオチド配列と相同な配列および制限酵素結合部位およ
び同遺伝子の 102番目から 123番目のヌクレオチド配列
と相補的な配列を有する。該オリゴヌクレオチドは第1
オリゴヌクレオチドと相補的配列を有し、第1オリゴヌ
クレオチドとアニールさせた時、制限酵素結合部位を形
成する。 第3オリゴヌクレオチド(47bp): (配列表3) 腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haemolysin) 遺
伝子の82番目から101番目のヌクレオチド配列と相補的
な配列およびRNA ポリメラーゼのプロモーター配列を有
する。 第4オリゴヌクレオチド(22bp): (配列表4) 腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haemolysin) 遺
伝子の102 番目から123 番目のヌクレオチド配列と相補
的な配列を有する。 第5オリゴヌクレオチド(47bp): (配列表5) RNA ポリメラーゼのプロモーター配列および腸炎ビブリ
オTDH(Thermostable Direct Haemolysin) 遺伝子の82番
目から101 番目のヌクレオチド配列と相同な配列を有す
る。 第6オリゴヌクレオチド(22bp): (配列表6) 腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haemolysin) 遺
伝子の102 番目から123 番目のヌクレオチド配列と相同
な配列を有する。
【0055】手法はABI 社マニュアルに従い、0.2 μM
スケールで実施した。必要によりBiotin-ON Phosphoami
dite(TOYOBO)を用いて、5'末端にビオチンを結合させて
合成した。各種オリゴヌクレオチドの脱保護はアンモニ
ア水で55℃で一夜実施した。精製はファルマシア社製FP
LCで、MonoQ カラムまたは日立製作所製HPLCで、逆相カ
ラムにて実施した。なお合成したオリゴヌクレオチドは
必要により以下の方法で、5'末端にリン酸基を結合させ
た。 オリゴヌクレオチド 50〜200 pmoles 10× protruding end kinase buffer 10 μl 1 mM ATP 1 μl T4ポリヌクレオチドキナーゼ (東洋紡製) 10 単位 水を加えて全量を100 μl として、37℃で1 時間反応さ
せた。ここで 10 × protruding end kinase buffer と
は 0.5M Tris-HCl(pH8.0) 0.1M MgCl2 0.1M 2-メルカプトエタノール を示す。
【0056】実施例1 鋳型用一本鎖核酸及びプライマー用二本鎖核酸の調製 予め5'末端をリン酸化した第1オリゴヌクレオチドおよ
び第2オリゴヌクレオチドをアニールさせた後、プラス
ミド・ベクターpTZ18U(ストラタジーン社製)を制限酵
素EcoRIおよびSphIで切断した断片と結合させ、大腸菌
に形質転換の後、第1オリゴヌクレオチドおよび第2オ
リゴヌクレオチドを組込んだプラスミド(pRPTD) を含む
大腸菌を分離した。分離した大腸菌を培養の後、二本鎖
プラスミド、dspRPTD 及び一本鎖プラスミド、sspRPTD
を得た(図2)。二本鎖プラスミドは以下の実施例にお
いてプライマーとして使用する。一本鎖プラスミドは以
下の実施例において鋳型として使用する。
【0057】実施例2 実施例1で得られた一本鎖プラスミド、sspRPTD 1μg
及び二本鎖プラスミド、dspRPTD をBamHIとPvuIで切断
したDNA 断片(2つの断片になっていて一方にT7RNA ポ
リメラーゼのプロモーター配列を含む)100, 10, 1, 0.
1, 0.01, 0ngとを各々、下記反応液20μl に加えた。65
℃に1分間保温した後、30℃に1分間保温し、T7RNA ポ
リメラーゼ 180単位、ポリメラーゼIII 150単位、β-
サブユニット 200単位、 RNasin 40単位、一本鎖結合タ
ンパク(SSB) 1mgを加え、30℃、1時間保温した。 反応液 20mM Tris-HCl(pH 8.0) 8mM MgCl2 1mM ATP 8mM DTT 80 μg/ml BSA 100 μM ATP, GTP, CTP, UTP, dATP, dGTP, dCTP, dTT
P
【0058】その後、アガロースゲルで電気泳動し、エ
チジウムブロマイド染色法により合成された二本鎖DNA
、dsDNA を確認した(図8)。図8においてレーン1
〜6はDNA断片100, 10, 1, 0.1, 0.01, 0ngを順に示
す。マーカーはλHind IIIダイジェストを使用した。図
8から明らかなように、2.9Kb 付近に二本鎖DNA が合成
されていた。これは、二本鎖DNA から切断されたDNA を
鋳型としてRNA が合成され、それがプライマーとして一
本鎖DNA にアニールし、二本鎖DNA が合成されたことを
示している(図3)。
【0059】実施例3 参考例1の第3オリゴヌクレオチドの5'末端をリン酸化
したもの 10pmol 、第4オリゴヌクレオチド 10pmol、T
DH産性腸炎ビブリオの培養菌体から分離、部分精製した
ゲノム核酸 1ng, 100pgまたは 0pgとを共に 20 μl の
下記反応液に加えた。94℃に 5分間保った後、37℃に2
分間保温し、T4リガーゼを加え、37℃に30分間保温し、
第3オリゴヌクレオチドと第4オリゴヌクレオチドを連
結させた後、一本鎖プラスミド、sspRPTD 1 μg を加え
た。94℃に1分間保温した後、30℃に1分間保温し、T7
RNA ポリメラーゼ 180単位、ポリメラーゼIII 150単
位、β- サブユニット 200単位、RNase インヒビター40
単位、一本鎖結合タンパク(SSB) 1mgを加え、30℃、1
時間保温した。 反応液 20mM Tris-HCl(pH 8.0) 8mM MgCl2 1mM ATP 8mM DTT 80μg/ml BSA 100μM ATP, GTP, CTP, UTP, dATP, dGTP, dCTP, dTTP
【0060】その後、アガロースゲルで電気泳動し、エ
チジウムブロマイド染色法により合成されたdsDNA を確
認した(図9)。図9においてレーン1〜3はゲノム核
酸1ng, 100pg, 0pgのものを順に示す。マーカーはλ H
ind IIIダイジェストを使用した。図9から明らかなよ
うに2.9Kb 付近に二本鎖DNA 、dsDNA が合成されてい
た。これは、第3オリゴヌクレオチドと第4オリゴヌク
レオチドが連結し、連結されたDNA を鋳型としてRNA が
合成され、それがプライマーとして一本鎖DNA 、ssDNA
にアニールし、二本鎖DNA 、dsDNA が合成されたことを
示している(図4)。
【0061】実施例4 参考例1の第6オリゴヌクレオチドの5'末端をリン酸化
したもの 10pmol 、第5オリゴヌクレオチド 10pmol 、
TDH 産性腸炎ビブリオの培養菌体から分離、部分精製し
たゲノム核酸 1ng, 100pg または0gとを共に20μl の
下記反応液に加えた。94℃に5分間保った後、37℃に2
分間保温し、T4リガーゼを加え、37℃に30分間保温し、
第5オリゴヌクレオチドと第6オリゴヌクレオチドを連
結させた後、第4オリゴヌクレオチド 10pmol,一本鎖プ
ラスミド、sspRPTD 1μg を加えた。94℃に1分間保温
した後、30℃に1分間保温し、T7RNA ポリメラーゼ 180
単位、ポリメラーゼIII 150単位、β サブユニット 20
0単位、RNase インヒビター40単位、一本鎖結合タンパ
ク(SSB1mgを加え、30℃、1時間保温した。 反応液 20mM Tris-HCl(pH 8.0) 8mM MgCl2 1mM ATP 8mM DTT 80μg/ml BSA 100μM ATP, GTP, CTP, UTP, dATP, dGTP, dCTP, dTT
P
【0062】その後、アガロースゲルで電気泳動し、エ
チジウムブロマイド染色法により合成されたdsDNA を確
認した(図10)。図10においてゲノム核酸1ng, 10
0pg,0gのものを順に示す。マーカーはλ Hind IIIダイ
ジェストを使用した。図10から明らかなように2.9Kb
付近に二本鎖DNA 、dsDNA が合成されていた。これは、
第5オリゴヌクレオチドと第6オリゴヌクレオチドが連
結し、連結されたDNA を鋳型として第4オリゴヌクレオ
チドをプライマーとして用い、2本鎖のDNAが合成さ
れ、そのDNA を鋳型としてRNA が合成され、それがプラ
イマーとして一本鎖DNA 、ssDNA にアニールし、二本鎖
DNA 、dsDNA が合成されたことを示している(図5)。
【0063】実施例5 参考例1の第5オリゴヌクレオチド 10pmol 、TDH 産性
腸炎ビブリオの培養菌体から分離、部分精製したゲノム
核酸1ng, 100pg または0gとを共に20μl の下記反応
液に加えた。94℃に 5分間保った後、37℃に2分間保温
し、クレノー DNAポリメラーゼを8.3 単位加え、37℃に
30分間保温し、第5オリゴヌクレオチドをプライマーと
してDNA 伸張反応をさせた後、第4オリゴヌクレオチド
10pmol,一本鎖プラスミド、sspRPTD 1μgを加えた。
94℃に1分間保温した後、30℃に1分間保温し、T7RNA
ポリメラーゼ 180単位、ポリメラーゼIII 150単位、β-
サブユニット 200単位、RNase インヒビター40単位、一
本鎖結合タンパク(SSB)1mgを加え、30℃、1時間保温
した。 反応液 20mM Tris-HCl(pH 8.0) 8mM MgCl2 1mM ATP 8mM DTT 80μg/ml BSA 100μM ATP, GTP, CTP, UTP, dATP, dGTP, dCTP, dTT
P
【0064】その後、アガロースゲルで電気泳動し、エ
チジウムブロマイド染色法により合成されたdsDNA を確
認した(図11)。図11においてレーン1〜3はゲノ
ム核酸1ng, 100pg, 0gのものを順に示す。マーカーは
λ Hind IIIダイジェストを使用した。図11から明ら
かなように2.9Kb 付近に二本鎖DNA 、dsDNA が合成され
ていた。これは、第5オリゴヌクレオチドがプライマー
としてDNA 伸張物が合成され、そのDNA を一本鎖とした
後、第4オリゴヌクレオチドをプライマーとして用い、
2本鎖のDNA が合成され、そのDNA を鋳型としてRNA が
合成され、それがプライマーとして一本鎖DNA 、ssDNA
にアニールし、二本鎖DNA 、dsDNA が合成されたことを
示している(図6)。
【0065】実施例6 参考例1の第3オリゴヌクレオチドの5'末端をリン酸化
したもの 10pmol 、第4オリゴヌクレオチドの5'末端を
ビオチン化したもの 10pmol 、TDH 産性腸炎ビブリオの
培養菌体から分離、部分精製したゲノム核酸1ng, 100p
g または0gとを共に20μl の下記連結反応液に加え
た。94℃に5分間保った後、37℃に2分間保温し、T4リ
ガーゼを 2.7単位加え、37℃に30分間保温し、第3オリ
ゴヌクレオチドと第4オリゴヌクレオチドを連結させ
た。ストレプトアビジン結合磁性ビーズ(Dynabeads:M-2
80) を40μl 加え混合した後、室温で10分間放置した。
磁石でビーズを集め、上澄みを捨てTE緩衝液を加え洗浄
した。3回洗浄した後、0.3N NaOH を20μl 入れ混合し
た後、室温に5分放置した。TE緩衝液で3回洗浄した
後、下記伸張反応液20μl 、一本鎖プラスミド、sspRPT
D 1 μg を加えた。65℃に1分間保温した後、30℃に1
分間保温し、T7RNA ポリメラーゼ 180単位、ポリメラー
ゼIII 150単位、β サブユニット 200単位、RNase イ
ンヒビター40単位、一本鎖結合タンパク(SSB) 1mgを加
え、30℃、1時間保温した。 連結反応液 10mM Tris-HCl(pH 7.6) 7mM MgCl2 10mM DTT 1mM ATP 伸張反応液 20mM Tris-HCl(pH 8.0) 8mM MgCl2 1mM ATP 8mM DTT 80μg/ml BSA 100 μM ATP, GTP, CTP, UTP, dATP, dGTP, dCTP, dTTP
【0066】その後、アガロースゲルで電気泳動し、エ
チジウムブロマイド染色法により合成されたdsDNA を確
認した(図12)。図12においてレーン1〜3はゲノ
ム核酸1ng, 100pg, 0gのものを順に示す。マーカーは
λ Hind IIIダイジェストを使用した。図5から明らか
なように2.9Kb 付近に二本鎖DNA 、dsDNA が合成されて
いた。これは、第3オリゴヌクレオチドと第4オリゴヌ
クレオチドが連結し、連結されたDNA を鋳型としてRNA
が合成され、それがプライマーとして一本鎖DNA、ssDNA
にアニールし、二本鎖DNA 、dsDNAが合成されたことを
示している。(図7)。
【0067】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:56 配列の型:核酸 トポロジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:1..4 特徴を決定した方法:S 他の特徴:制限酵素結合部位 存在位置:5..26 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の102番目から123 番目のヌクレオチド
配列と相同な配列を有する。 存在位置:27..30 他の特徴:制限酵素結合部位 存在位置:31..52 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の102番目から123 番目のヌクレオチド
配列と相補的な配列を有する。 存在位置:53..56 他の特徴:制限酵素結合部位 配列 AATTCCCCGG TTCTGATGAG ATATTGGATC CAATATCTCA TCAGAACCGG GGCATG 56
【0068】配列番号:2 配列の長さ:48 配列の型:核酸 トポロジー:一本鎖 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:1..22 特徴を決定した方法:S 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の102番目から123 番目のヌクレオチド
配列と相同な配列を有する。 存在位置:23..26 他の特徴:制限酵素結合部位 存在位置:27..48 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の102番目から123 番目のヌクレオチド
配列と相補的な配列を有する。 配列 CCCCGGTTCT GATGAGATAT TGGATCCAAT ATCTCATCAG AACCGGGG 48
【0069】配列番号:3 配列の長さ:47 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:1..20 特徴を決定した方法:S 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の82番目から101 番目のヌクレオチド配
列と相補的な配列を有する。 存在位置:21..47 他の特徴:T7 RNAポリメラーゼのプロモーター配列 配列 GCATGAAAAG GGACAGATGG CTCCCTATAG TGAGTCGTAT TAGAATT 47
【0070】配列番号:4 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:1..22 特徴を決定した方法:S 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の102番目から123 番目のヌクレオチド
配列と相補的な配列を有する。 配列 CAATATCTCA TCAGAACCGG GG 22
【0071】配列番号:5 配列の長さ:47 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:1..27 特徴を決定した方法:S 他の特徴:T7 RNAポリメラーゼのプロモーター配列 存在位置:28..47 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の82番目から101 番目のヌクレオチド配
列と相補的な配列を有する。 配列 AATTCTAATA CGACTCACTA TAGGGAGCCA TCTGTCCCTT TTCATGC 47
【0072】配列番号:6 配列の長さ:22 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴 存在位置:1..22 特徴を決定した方法:S 他の特徴:腸炎ビブリオTDH(Thermostable Direct Haem
olysin) 遺伝子の102番目から123 番目のヌクレオチド
配列と相同な配列を有する。 配列 CCCCGGTTCT GATGAGATAT TG 22
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜6オリゴヌクレオチドを示す。
【図2】実施例1における一本鎖プラスミドおよび二本
鎖プラスミドの構築を示す。
【図3】実施例2における二本鎖プラスミドの構築を示
す。
【図4】実施例3における二本鎖プラスミドの構築を示
す。
【図5】実施例4における二本鎖プラスミドの構築を示
す。
【図6】実施例5における二本鎖プラスミドの構築を示
す。
【図7】実施例6における二本鎖プラスミドの構築を示
す。
【図8】実施例2における増幅産物の電気泳動を示す。
【図9】実施例3における増幅産物の電気泳動を示す。
【図10】実施例4における増幅産物の電気泳動を示
す。
【図11】実施例5における増幅産物の電気泳動を示
す。
【図12】実施例6における増幅産物の電気泳動を示
す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RNAポリメラーゼのプロモーター配列
    を有する一本鎖DNAを鋳型とし、RNAをプライマー
    としてDNAポリメラーゼの存在下、DNAを合成し、
    合成された二本鎖DNAを鋳型としてRNAポリメラー
    ゼによりRNAを合成することを特徴とする核酸配列の
    増幅方法。
  2. 【請求項2】 下記操作を含むことを特徴とする核酸配
    列の増幅方法。 操作a) RNAポリメラーゼのプロモーター配列を有
    する一本鎖DNAを鋳型とし、RNAをプライマーとし
    てDNAポリメラーゼの存在下、DNAを合成する。 操作b) 合成された二本鎖DNAを鋳型として、RN
    AポリメラーゼによりRNAを合成する。 操作c) 前記一本鎖DNAを鋳型とし、合成されたR
    NAをプライマーとしてDNAポリメラーゼの存在下、
    DNAを合成する。 操作d) 操作b)および操作c)を少なくとも1回繰
    り返す。
  3. 【請求項3】 RNAポリメラーゼのプロモーター配列
    を有する一本鎖DNA、RNA、DNAポリメラーゼ、
    4種のデオキシリボヌクレオシド三リン酸、RNAポリ
    メラーゼ、4種のリボヌクレオシド三リン酸および反応
    緩衝液を含むことを特徴とする核酸配列の増幅のための
    試薬。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    において生成した核酸増幅物に、検出されるべき配列及
    び/又はその変異体とハイブリダイズすることができる
    標識されたオリゴヌクレオチドプローブを加え、該ハイ
    ブリダイゼーションが生じたか否かを決定することによ
    り、標的核酸を検出することを特徴とする標的核酸配列
    の検出方法。
  5. 【請求項5】 RNAポリメラーゼのプロモーター配列
    を有する一本鎖DNA、RNA、DNAポリメラーゼ、
    4種のデオキシリボヌクレオシド三リン酸、RNAポリ
    メラーゼ、4種のリボヌクレオシド三リン酸および反応
    緩衝液ならびに検出されるべき配列及び/又はその変異
    体とハイブリダイズすることができる標識されたオリゴ
    ヌクレオチドプローブを含むことを特徴とする核酸配列
    の検出のための試薬。
JP11861693A 1993-05-20 1993-05-20 核酸配列の増幅方法および検出方法 Pending JPH06327500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11861693A JPH06327500A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 核酸配列の増幅方法および検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11861693A JPH06327500A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 核酸配列の増幅方法および検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06327500A true JPH06327500A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14740958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11861693A Pending JPH06327500A (ja) 1993-05-20 1993-05-20 核酸配列の増幅方法および検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06327500A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2737223A1 (fr) * 1995-07-24 1997-01-31 Bio Merieux Procede d'amplification de sequences d'acide nucleique par deplacement, a l'aide d'amorces chimeres
EP1366197A4 (en) * 2001-03-09 2004-06-30 Nugen Technologies Inc METHODS AND COMPOSITIONS FOR AMPLIFYING RNA SEQUENCES
US7771934B2 (en) 2000-12-13 2010-08-10 Nugen Technologies, Inc. Methods and compositions for generation of multiple copies of nucleic acid sequences and methods of detection thereof
US7846666B2 (en) 2008-03-21 2010-12-07 Nugen Technologies, Inc. Methods of RNA amplification in the presence of DNA
US7846733B2 (en) 2000-06-26 2010-12-07 Nugen Technologies, Inc. Methods and compositions for transcription-based nucleic acid amplification
US7939258B2 (en) 2005-09-07 2011-05-10 Nugen Technologies, Inc. Nucleic acid amplification procedure using RNA and DNA composite primers
US8034568B2 (en) 2008-02-12 2011-10-11 Nugen Technologies, Inc. Isothermal nucleic acid amplification methods and compositions

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997004126A1 (fr) * 1995-07-24 1997-02-06 Bio Merieux Procede d'amplification de sequences d'acide nucleique par deplacement, a l'aide d'amorces chimeres
FR2737223A1 (fr) * 1995-07-24 1997-01-31 Bio Merieux Procede d'amplification de sequences d'acide nucleique par deplacement, a l'aide d'amorces chimeres
US7846733B2 (en) 2000-06-26 2010-12-07 Nugen Technologies, Inc. Methods and compositions for transcription-based nucleic acid amplification
US8334116B2 (en) 2000-12-13 2012-12-18 Nugen Technologies, Inc. Methods and compositions for generation of multiple copies of nucleic acid sequences and methods of detection thereof
US7771934B2 (en) 2000-12-13 2010-08-10 Nugen Technologies, Inc. Methods and compositions for generation of multiple copies of nucleic acid sequences and methods of detection thereof
EP1366197A4 (en) * 2001-03-09 2004-06-30 Nugen Technologies Inc METHODS AND COMPOSITIONS FOR AMPLIFYING RNA SEQUENCES
US7354717B2 (en) 2001-03-09 2008-04-08 Nugen Technologies, Inc. Methods and kits for amplification of RNA sequences using composite primers
US7771946B2 (en) 2001-03-09 2010-08-10 Nugen Technologies, Inc. Methods, kits and compositions for single primer linear isothermal amplification of nucleic acid sequences
US8071311B2 (en) 2001-03-09 2011-12-06 Nugen Technologies, Inc. Methods and compositions for amplification of RNA sequences
US8852867B2 (en) 2005-09-07 2014-10-07 Nugen Technologies, Inc. Nucleic acid amplification procedure using RNA and DNA composite primers
US7939258B2 (en) 2005-09-07 2011-05-10 Nugen Technologies, Inc. Nucleic acid amplification procedure using RNA and DNA composite primers
US8034568B2 (en) 2008-02-12 2011-10-11 Nugen Technologies, Inc. Isothermal nucleic acid amplification methods and compositions
US7846666B2 (en) 2008-03-21 2010-12-07 Nugen Technologies, Inc. Methods of RNA amplification in the presence of DNA

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2846018B2 (ja) 核酸配列の増幅および検出
US6087133A (en) Isothermal strand displacement nucleic acid amplification
JP3080178B2 (ja) 核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キット
EP0682120B1 (en) Selective amplification of target polynucleotide sequences
KR100231383B1 (ko) Rna 레플리카제의 dna-의존성 rna 폴리머라제 활성을 이용한 핵산 증폭
JP3085409B2 (ja) 標的核酸配列の検出方法およびそのための試薬キット
US6090591A (en) Selective amplification of target polynucleotide sequences
JP2648802B2 (ja) 増強された核酸増幅方法
EP2867366B1 (en) Method for isothermal dna amplification starting from an rna template in a single reaction mixture
JP2807202B2 (ja) 核酸の高感度検出方法
US20070269825A1 (en) Method and kit for nucleic acid sequence detection
JPH04211399A (ja) 核酸の増幅法
JP2000505312A (ja) 標的核酸配列増幅
US5525462A (en) Nucleic acid sequence amplification method, detection method, and reagent kit therefor
JPH048293A (ja) ライゲーシヨン可能なヘアピンプローブ及びその転写を用いた核酸の増巾方法
JPH11506013A (ja) 生成物の増幅後レベルから核酸標的配列の増幅前レベルを決定するための方法とキット
JPH06327500A (ja) 核酸配列の増幅方法および検出方法
US20140004509A1 (en) Kit for isothermal dna amplification starting from an rna template
JPH05146299A (ja) 核酸配列の増幅方法およびそのための試薬キツト
US9777319B2 (en) Method for isothermal DNA amplification starting from an RNA template
JPH10234389A (ja) 一本鎖dna結合タンパク質を使用する核酸の複製
EP3252168B1 (en) Pcr primer linked to complementary nucleotide sequence or complementary nucleotide sequence including mis-matched nucleotides and method for amplifying nucleic acid using same
JP3109033B2 (ja) 核酸配列の増幅方法、検出方法およびそれらの試薬キット
JP3275969B2 (ja) 核酸配列の増幅方法
JPH04503458A (ja) 核酸の増殖方法