JPH0375207A - 酸化物超電導体薄膜の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導体薄膜の製造方法

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JPH0375207A
JPH0375207A JP1209665A JP20966589A JPH0375207A JP H0375207 A JPH0375207 A JP H0375207A JP 1209665 A JP1209665 A JP 1209665A JP 20966589 A JP20966589 A JP 20966589A JP H0375207 A JPH0375207 A JP H0375207A
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thin film
laser
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substrate
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JP1209665A
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Isanori Sato
功紀 佐藤
Masakazu Matsui
正和 松井
Ryoji Sedaka
良司 瀬高
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザCVD法を使用した酸化物超電導体薄
膜の製造方法に関する。
[従来の技術] 近年、液体ヘリウム温度の極低温で超電導現象を生じる
金属超電導体に代わり、液体窒素温度以上の温度におい
て超電導現象を生じる酸化物超電導体、すなわち、臨界
温度Tcが液体窒素温度以上である酸化物超電導体の開
発が盛んに行われている。なかでも、大電力輸送或いは
電子部品の用途への実用化に向けて酸化物超電導体薄膜
の開発が続けられている。
一般に、酸化物超電導体薄膜の製造には、スパッタリン
グ法、真空蒸着法、レーザ蒸着法等のPVD (物理的
気相成長)法が用いられる。しかしながら、これらのP
VD法は、高速成膜が必要となる大電力輸送用線材等を
作製する場合に充分に対応することができない。そこで
、最近では、高速成膜の可能であるCVD (化学的気
相成長)法が注目されている。このCVD法によって、
かなり良質の薄膜を製造することができることが分かっ
ている。
通常、CVD法に用いられる原料には、高い蒸気圧を有
することと副産物が残留しないことが必要とされる。当
初、酸化物超電導体用の原料としては、ハロゲン化物し
かなかった。ハロゲン化物は、蒸気圧が極めて低いため
、成膜の際に非常に高い温度を必要とする欠点があった
。しかし、近年β−ジケトンキレート化合物が開発され
、固体原料ながら蒸気圧の比較的高いジピバロイルメタ
ン化合物やヘキサフルオロアセチルアセテート化合物等
が見出だされている。このため、CVD法の実用化の可
能性が上がってきている。
[発明が解決しようとする課i] しかしながら、CVD法によって酸化物超電導体薄膜の
高速成膜を行うと、製造される薄膜内に取り込まれる酸
素が場所によって不均一になったり、結晶方位が揃って
いない薄膜となる。このため、電流密度(Jc)等の特
性が悪くなる。また、電子部品などデバイスへの応用を
考慮する場合、酸化物超電導体薄膜を製造する際の基板
温度を低くすることおよび後熱処理を省略することが要
求とされる。しかし、従来のCVD法では、薄膜製造時
の基板温度は約800°Cと高く、また、製造された薄
膜に後熱処理を施さないと良好な超電導特性を発揮しな
い。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、低い
基板温度で酸化物超電導体薄膜を製造でき、成膜後の後
熱処理を不要とし、しかも高速で優れた超電導特性を有
する酸化物超電導体薄膜を得ることができる酸化物超電
導体薄膜の製造方性を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、酸化物超電導体の構成金属元素のノ\ロゲン
化物または有機金属化合物の蒸気を真空チャンバー内に
導入し、該真空チャンバー内であらかじめ加熱した基板
上に前記ハロゲン化物または有機金属化合物を化学的気
相成長法によって堆積させて堆積層を形成すると共に、
前記基板付近に酸素を含有する反応ガスを導入すると共
に、該反応ガスにレーザを照射して励起状態の酸素原子
を生成させ、該励起状態の酸素原子により前記基板上の
堆積層を酸化させることを特徴とする酸化物超電導体薄
膜の製造方法である。
ここで、反応ガスと反応ガスに照射するレーザの種類の
組み合わせは、酸化物超電導体の構成金属元素のハロゲ
ン化物または有機金属化合物からなる堆積層を低い基板
温度で充分に酸化させる励起状態の酸素原子を生成させ
るものを選ぶ。このような組み合わせとして、02ガス
とF2エキシマレーザ、02ガスとArCDエキシマレ
ーザ、No2ガスとArFエキシマレーザ、No2ガス
とF2エキシマレーザ、No2ガスとA r CJ7エ
キシマレーザ、NO2ガスとKrC(lエキシマレーザ
、03ガスとF2エキシマレーザ、0.ガスとArFエ
キシマレーザ、O,ガスとKrFエキシマレーザ、03
ガスとXeCf1エキシマレーザ、0、ガスとArCI
Iエキシマレーザ%03ガスとK r Clエキシマレ
ーザ、0.ガスとXeBrエキシマレーザ、CO2ガス
とF2エキシマレーザ、N20ガスとF2エキシマレー
ザ、N2 o1スとArFエキシマレーザ、N20ガス
とArCDエキシマレーザ、N20ガスとKrClエキ
シマレザ等が挙げられる。
原料は、酸化物超電導体の構成金属元素の7%ロゲン化
物をはじめ、β−ジケトンキレート化合物、ジピバロイ
ルメタン化合物、およびヘキサフルオロアセチルアセテ
ート化合物等が好ましい。
[作用] 本発明の酸化物超電導体薄膜の製造方法によれば、酸化
物超電導体の構成金属元素のノ\ロゲン化物または有機
金属化合物をCVD法により堆積させて堆積層を設ける
と共に、該堆積層付近に反応ガスを導入し、その酸素を
含有する反応ガスに所定のエネルギーを有するレーザを
照射して励起状態の酸素原子を生成させ、その励起状態
の酸素原子で堆積層を酸化して酸化物超電導体薄膜を製
造する。
酸素を含有する反応ガスとレーザを選択することにより
、良好に励起状態の酸素原子を生成させることができる
。この励起状態の酸素原子は、高い反応性を持つので、
所定の濃度のものを存在させることにより効率良く均一
に堆積層内に取り込まれる。堆積層中の酸化物超電導体
の構成金属元素のハロゲン化物または有機金属化合物は
、取り込まれた酸素原子により酸化され、所望の組成の
酸化物超電導体となる。
これによって、薄膜製造の際の基板加熱を400℃前後
に抑えることができ、しかも、後熱処理を省(ことがで
きる。また、高速成膜を行っても堆積層に均一に酸素を
取り込み、堆積層を酸化することができる。その結果、
本発明の方法は、電子部品やデバイスの製造に応用する
ことができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
実施例1 第1図は、本発明に使用するレーザCVD装置の説明図
である。図中1は反応チャンバーである。
反応チャンバー1の底部には基板を加熱する基板加熱用
ヒーター2が設置されている。基板加熱用ヒーター2の
上に基板3が取り付けられている。
反応チャンバー1の側方には排気装置4が連結されてお
り、反応チャンバー1と排気装置4の連結部には、排気
を調節するために排気バルブ5が取り付けられている。
また、反応チャンバー1の側方には原料ガス導入管6の
一端が連結されている。
原料ガス導入管6の他端は3つに分岐しており、その各
々は原料ガス供給部7にまで延出している。
原料ガス供給部7は、原料を保持しておく保持体7aと
原料をガスにするための原料加熱用ヒーター7bで構成
されている。また、分岐している原料ガス導入管6の各
々は、それぞれの原料ガスの流量を調節するために原料
ガス用マスフローコントローラー8および原料ガス用バ
ルブ9を備えている。原料ガス導入管6には、原料ガス
を反応チャンバー1内に効率良く導入するためのキャリ
アガスを導入するキャリアーガス導入管10が連結され
ている。キャリアーガス導入管1oの端部は、キャリア
ーガスボンベ11まで延出されている。また、キャリア
ーガス導入管1oは、キャリアーガスの流量を調節する
ためにキャリアーガス用マスフローコントローラー12
およびキャリアーガス用バルブ13を備えている。
一方、反応ガスを基板3付近に導入する反応ガス導入管
14が、その一端を反応チャンバー1外から基板3付近
にまで延出させ、かつ、反応チャンバー1の側部の壁を
貫挿するようにして取り付けられている。反応ガス導入
管14の他端は、反応ガスボンベ15にまで延出してい
る。また、反応ガス導入管14は、反応ガスの流量を調
節するために反応ガス用マスフローコントローラー16
および反応ガス用バルブ17を備えている。
反応ガスに照射するレーザを発生させるレーザ発生装置
18が、反応チャンバー1外に設置されている。反応チ
ャンバー1の外部上方にはレーザ発生装置18からのレ
ーザを反応チャンバー1内に導くミラー19が設置され
ている。反応チャンバー1の上方には、反応チャンバー
外のレーザ発生装置から導かれるレーザを反応ガスに照
射できるようにウィンドウ20が取り付けられている。
次に、この装置を用いて以下のように酸化物超電導体薄
膜を製造した。
反応チャンバー1内の基板加熱用ヒーター2上にMgO
(100)単結晶基板を設置した。3つの原料供給部7
の原料保持体7aにはそれぞれY(DPM)s  (イ
ツトリウムジピバロイルメタン)Ba (DPM)2 
 (バリウムジピバロイルメタン) 、Cu (DPM
)2  (銅ジピバロイルメタン)を装填した。そして
、各々の原料加熱用ヒーター7bでY(DPM)3を約
120℃、Ba(DPM)2を約250℃、Cu(DP
M)2を約120℃に加熱して、それぞれの原料ガスを
発生させた。また、キャリアーガスボンベ11にはAr
ガスを用意し、反応ガスボンベ15にはN20ガスを用
意した。
まず、排気装置4により反応チャンバー1内を10To
rrに排気した。MgO基板を基板加熱用ヒーター2で
400℃に加熱した。
次に、Y: Ba : Cu比が1:2:3となるよう
に各々の原料ガスマスフローコントローラー8でガス流
量を調節し、これらの原料ガスを原料ガス導入管6を通
して反応チャンバー1内に導入した。このとき、Arガ
スの流量をキャリアーガスマスプローコントローラー1
2で203CC)4 (5tanndard Cubi
c Centimeter Minutes)に調節し
て、原料ガスと共に反応チャンバー1内に導入した。
一方、N20ガスの流量を反応ガスマスフローコントロ
ーラー16で503CCHに調節して、N20ガスを反
応ガス導入管14を通して反応チャンバー1内のMgO
基板付近に導入した。また、レーザ発生装置18からA
rFエキシマレーザを発生させ、そのレーザをミラー1
9で反射させて、反応チャンバー1のウィンドウ20を
通してN20ガスに照射した。
以上のようにしてMgO基板上に厚さ1μmのY−Ba
−Cu−0薄膜を製造した。このときの成膜速度は、約
2μm / hとした。
その後、N20ガスにArFエキシマレーザを照射しつ
つ基板を200℃まで冷却して、反応チャンバー1から
大気中に取出した。
得られたY−Ba−Cu−0薄膜について直流4端子法
を用いて臨界温度(Tc)および電流密度(Jc)を測
定した。得られた結果を下記第1表に示す。
実施例2 反応ガスをO5とし、レーザをKrFエキシマレーザと
し、基板温度を450℃とし、成膜速度を3μm / 
hとした以外は実施例1と同様にしてMgO基板上に厚
さ1μmのY−Ba−Cu−0薄膜を製造した。なお、
O,ガスは、反応ガスボンベ15に02ガスボンベを用
い、反応ガスボンベ15と反応ガスマスフローコントロ
ーラー16との間にオゾン発生機を取り付けることによ
り発生させた。また、Arガスの流量は208CCMと
した。
得られたY−Ba−Cu−0薄膜について実施例1と同
様にして臨界温度(’Tc)および電流密度(Jc)を
測定した。得られた結果を下記第1表に併記する。
実施例3,4 反応ガス、レーザの種類、基板温度、および成膜速度を
第1表に示すように設定して実施例1と同様にしてMg
O基板上に厚さ1μmのY−Ba−Cu−0薄膜を製造
した。なお、Arガスの流量は実施例3では100 S
CCMとした。
得られたY−Ba−Cu−0薄膜について実施例1と同
様にして臨界温度(Tc)および電流密度(Jc )を
測定した。得られた結果を下記第1表に併記する。
比較例1〜5 反応ガス、レーザの種類、基板温度、および成膜速度を
下記第1表に示すように設定して実施例1と同様にして
MgO基板上に厚さ1μmのY−Ba−Cu−0薄膜を
製造した。なお、Arガスの流量は比較例2ではIOS
CCM、比較例4では100 SCCMとした。また、
比較例1〜4についてはレーザを使用しなかった。
また、その後、比較例2,4.5については、得られた
Y−Ba−Cu−0薄膜に02中、800℃で1時間加
熱処理を施した。
得られたY−、Ba−Cu−0薄膜について実施例1と
同様にして臨界温度(Tc )および電流密度(Jc)
を測定した。得られた結果を下記第1表に併記する。
第1表から明らかなように、本発明により製造された酸
化物超電導体薄膜(実施例1〜4)は、製造時の基板温
度が400℃程度の低温にもかかわらず高い臨界温度(
Tc )および電流密度(Jc)等の優れた超電導特性
を示した。これに対して、レーザを使用しないで製造し
た酸化物超電導体薄膜(比較例1,3.4)は、薄膜製
造時に基板温度を800℃前後にまで高くしなければ優
れた超電導特性が得られなかった。基板温度を低くして
薄膜製造を行ったもの(比較例2)は、後熱処理を施し
ても優れた超電導特性を得ることができなかった。また
、薄膜製造時に反応ガスとレーザの種類の組み合わせが
誤ったもの(比較例5)は、後熱処理を施しても優れた
超電導特性を得ることができなかった。
実施例5 第2図は、本発明において使用するレーザCVD装置の
他の例を示す説明図である。図中1は石英製反応チャン
バーである。反応チャンバー1の側方には基板を加熱す
る基板加熱用ヒータ2が設置されている。基板加熱用ヒ
ーター2の上に基板3が取り付けられている。また、反
応チャンバー1の側方には排気装置4が連結されている
反応チャンバー1と排気装置4の連結部には、排気を調
節するために排気バルブ5が取り付けられている。また
、反応チャンバー1の側壁には3つの原料ガス供給部7
が貫挿されている。各々の原料ガス供給部7一端には、
原料を保持しておく保持体7aが設置されている。保持
体7aは、反応チャンバー1内に延出している。各々の
原料ガス供給部7の他端は、原料ガスの流量を調節する
ために原料ガス用マスフローコントローラー8および原
料ガス用バルブ9を備えている。各々の原料ガス用バル
ブ9は、キャリアーガスボンベ11とキャリアーガス導
入管10で連結されている。さらに、反応チャンバー1
の外側の上部および下部に原料保持体7a内の原料を原
料ガスにするための原料加熱用ヒーターが取り付けられ
ている。
一方、反応ガスを基板3付近に導入する反応ガス導入管
14が、その一端を反応チャンバー1外から基板3付近
にまで延出させ、かつ、反応チャンバー1の側部の壁を
貫挿するようにして取り付けられている。反応ガス導入
管14の他端は、反応ガスボンベ15にまで延出してい
る。また、反応ガス導入管14は、反応ガスの流量を調
節するために反応ガス用マスフローコントローラー16
および反応ガス用バルブ17を備えている。
反応ガスに照射するレーザを発生させるレーザ発生装置
18が、反応チャンバー1外に設置されている。反応チ
ャンバー1の外部上方にはレーザ発生装置18からのレ
ーザを反応チャンバー1内に導くミラー19が設置され
ている。反応チャンバー1の上方には、反応チャンバー
外のレーザ発生装置から導かれるレーザを反応ガスに照
射できるようにウィンドウ20が取り付けられている。
次に、この装置を用いて以下のように酸化物超電導体薄
膜を作製した。
反応チャンバー1内の基板加熱用ヒーター2上にMgO
(100)単結晶基板を設置した。3つの原料供給部7
の原料保持体7aにはそれぞれYCN3(塩化イツトリ
ウム)、Ba12(ヨウ化バリウム)、CuCII (
塩化第一銅)を装填した。そして、原料加熱用ヒーター
7bでYCN3を約850℃、Ba I2を約800℃
、Cu(、Qを約700℃に加熱して、それぞれを−邪
気化させると共に脱ハロゲン化させた。また、キャリア
ーガスボンベ11には02ガスを用意し、反応ガスボン
ベ15にはN20ガスを用意した。
まず、排気装置4により反応チャンバー1内を10To
rrに排気した。MgO基板を基板加熱用ヒーター2で
400℃に加熱した。
次に、Y: Ba : Cu比が1:2:3となるよう
に原料ガスマスフローコントローラー8でキャリアーガ
ス流量を調節しつつ、これらの原料ガスをキャリアーガ
スと共に反応チャンバー1内に導入した。
一方、N20ガスの流量を反応ガスマスフローコントロ
ーラー16で1009CCHに調節して、N20ガスを
反応ガス導入管14を通して反応チャンバー1内のMg
O基板付近に導入した。また、レーザ発生装置18から
ArFエキシマレーザを発生させ、そのレーザをミラー
19で反射させて、反応チャンバー1のウィンドウ20
を通してN20ガスに照射した。
以上のようにしてMgO基板上に厚さ1μmのY−Ba
−Cu−0薄膜を製造した。このときの成膜速度は、約
2μm/hとした。
得られたY−Ba−Cu−0薄膜について実施例1と同
様にして臨界温度(Tc)および電流密度(Jc)を測
定した。得られた結果を下記第2表に示す。
実施例6 成膜速度を10μm / hとした以外は実施例5と同
様にしてMgO基板上に厚さ1μmのY−Ba−Cu−
0薄膜を製造した。
得られたY−Ba−Cu−0薄膜について実施例1と同
様にして臨界温度(Tc )および電流密度(Jc)を
測定した。得られた結果を下記第2表に併記する。
比較例6,7.8 レーザを使用せず、反応ガス種類、基板温度、並びに成
膜速度を下記第2表に示す通りに設定して実施例5と同
様にしてMgO基板上に厚さ1μmのY−Ba−Cu−
0薄膜を製造した。なお、比較例7,8については、得
られたY−Ba−Cu−0薄膜に02中で、800℃、
1時間の熱処理を施した。
得られたY−Ba−Cu−0薄膜について実施例1と同
様にして臨界温度(Tc )および電流密度(Jc)を
測定した。得られた結果を下記第2表に併記する。
第2表から明らかなように、本発明により製造された酸
化物超電導体薄膜(実施例5.6)は、製造時の基板温
度が400℃程度の低温にもかかわらず高い臨界温度(
Tc)および電流密度(Jc )等の優れた超電導特性
を示した。これに対して、レーザを使用しないで製造し
た酸化物超電導体薄膜(比較例6.8)は、薄膜製造時
に基板温度を800℃前後にまで高くしなければ優れた
超電導特性が得られなかった。基板温度を低くして薄膜
製造を行ったもの(比較例7)は、後熱処理を施しても
優れた超電導特性を得ることができなかった。
このように、本発明による酸化物超電導体薄膜の製造方
法は、高速成膜、基板の低温化、および後熱処理が不要
である、いわゆるaS−g r own化を可能とし、
電子部品等の装置にも充分適用できるものである。
[発明の効果] 以上説明した如く、本発明の酸化物超電導体薄膜の製造
方法は、低い基板温度で酸化物超電導体薄膜を製造でき
、成膜後の後熱処理を不要とし、しかも高速で優れた超
電導特性を有する酸化物超電導体薄膜を成膜をすること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明に使用する装置の説明図
である。 1・・・反応チャンバー2・・・基板加熱用ヒーター3
・・・基板、4・・・排気装置、5・・・排気用バルブ
、6・・・原料ガス導入管、7・・・原料ガス供給部、
7a・・・原料ガス供給部、7b・・・原料加熱用ヒー
ター 8・・・原料ガス用マスフローコントローラー 
9・・・原料ガス用バルブ、10・・・キャリアーガス
導入管、11・・・キャリアーガスボンベ、12・・・
キャリアーガス用マスフローコントローラー 13・・
・キャリアーガス用バルブ、14・・・反応ガス導入管
、15・・・反応ガスボンベ、16・・・反応ガス用マ
スフローコントローラー 17・・・反応ガス用バルブ
、18・・・レーザ発生装置、19・・・ミラー 2o
・・・ウィンドウ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 酸化物超電導体の構成金属元素のハロゲン化物または有
    機金属化合物の蒸気を真空チャンバー内に導入し、該真
    空チャンバー内であらかじめ加熱した基板上に前記ハロ
    ゲン化物または有機金属化合物を化学的気相成長法によ
    って堆積させて堆積層を形成すると共に、前記基板付近
    に酸素を含有する反応ガスを導入すると共に、該反応ガ
    スにレーザを照射して励起状態の酸素原子を生成させ、
    該励起状態の酸素原子により前記基板上の堆積層を酸化
    させることを特徴とする酸化物超電導体薄膜の製造方法
JP1209665A 1989-08-15 1989-08-15 酸化物超電導体薄膜の製造方法 Pending JPH0375207A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06135703A (ja) * 1992-01-02 1994-05-17 Air Prod And Chem Inc 有機金属化学蒸着による無機薄膜の製造方法
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