JPH037422Y2 - - Google Patents

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JPH037422Y2
JPH037422Y2 JP1984148555U JP14855584U JPH037422Y2 JP H037422 Y2 JPH037422 Y2 JP H037422Y2 JP 1984148555 U JP1984148555 U JP 1984148555U JP 14855584 U JP14855584 U JP 14855584U JP H037422 Y2 JPH037422 Y2 JP H037422Y2
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drum
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は無杼織機のドラム式緯糸貯留装置に関
する。
〈従来の技術〉 従来の無杼織機のドラム式緯糸貯留装置とし
て、例えば特開昭57−71447号公報に示されるよ
うに、ドラムに、給糸体からの緯糸をドラム面に
巻付けつつ送出する送出部と、送出された緯糸を
さらに別のドラム面に巻付けて貯留する貯留部と
を形成し、送出部にはゴム等の抵抗体を取付け
て、緯糸のすべりを生じさせることなく正確に測
長し得るようにしたものがある。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかしながら、このような従来のドラム式緯糸
貯留装置にあつては、送出部での緯糸のすべりを
防止するため、送出部にゴム等の抵抗体を取付け
ていたが、ゴム等の抵抗体の摩耗やはがれを生
じ、長期の使用に耐えないという問題があつた。
また、ドラム面に高摩擦部を形成する方法とし
て、梨地処理を行う方法もある(特開昭57−
51839号公報参照)が、例えばアルマイト処理で
は、エステル糸の場合など、24時間稼働で1週間
もたなかつた。
一方、貯留部については、巻付けられた緯糸が
ドラムの軸線方向にスライドせねばならないの
で、それに影響を与えないよう滑らかにする必要
があり、また耐摩性を向上させる必要がある。
そこで、本考案は、このような従来の問題点に
鑑み、送出部での緯糸のすべり防止と合わせ、送
出部の緯糸に対する耐摩性を向上させ、かつ、貯
留部での緯糸のすべりの確保と合わせ、貯留部の
耐摩性を向上させることを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記の目的を達成するため、送出部
及び貯留部のドラム面に超硬物質の球状粒子を溶
射して被覆し、貯留部のドラム面のみ被覆層表面
をバフ仕上げするようにした。
〈作用〉 これによれば、送出部のドラム面に溶射により
ランダムに付着した超硬物質の球状粒子により、
そのドラム面は適当な粗さを有し、緯糸がこの部
分に接触すると、凹凸間に入り込んで、すべりを
生じないようになり、また超硬物質の溶射ゆえに
耐摩性も大巾に向上する。また、貯留部について
は、超硬物質の球状粒子の溶射後、バフ仕上げし
て、その表面にある不安定な粒子を脱落させ、表
面を滑らかにしてあるので、緯糸のすべりを確保
し、耐摩性を向上できる。
〈実施例〉 以下に第1図〜第4図に示す一実施例を説明す
る。
図中1は織機のフレーム、2は緯入れ用空気噴
射ノズル、3はノズル2に固定した支持板4に取
付けられてノズル2の軸線の後方(図で左方)に
配されたガイドであつて、後述する緯糸貯留装置
から導かれる緯糸5はガイド3に案内されてノズ
ル2に引通されており、緯入れ時にノズル2から
噴射される空気によつて図示しない経糸の開口内
に緯入れされるようになつている。
緯糸貯留装置について説明すれば、フレーム1
に軸受部7aを有するブラケツト7をボルト8で
固定して軸受部7aの軸線を前記ガイド3の軸線
に一致させてある。軸受部7aにはボールベアリ
ング9を介して回転軸10が回転自在に支持され
ており、この回転軸10の後端部に固定した歯付
のプーリ11と図示しない駆動側のプーリとの間
に歯付のベルト12を巻掛けて、回転軸10が織
機の主軸1回転につき例えば4回転されるように
してある。
回転軸10の前端部にはボールベアリング13
を介してドラム支持体14が相対回転自在に支持
されており、ドラム支持体14のフランジ部14
aにはドラム15を取付けてある。
ドラム15は、後端部側にあつて周面を凹状に
して送出部18を形成した送出ドラム16と、前
端部側にあつて周面に前方に向かつて外径が漸減
するテーパ部20a及びその最小径部に連なるス
トレート部20b(実際にはわずかに先細まりの
テーパを付してある。)からなる貯留部20を形
成した貯留ドラム19とに分割されている。
ここで、送出ドラム16の送出部18の周面全
域にセラミツク溶射を施してあり、また、貯留ド
ラム19の貯留部20の周面全域にもセラミツク
溶射を施してある。セラミツク溶射の内容は、例
えば爆発溶射法によりセラミツク、例えばアルミ
ナの80〜180μの粉末状態の球状粒子を添着する。
そして、送出部18についてはアルミナ溶射のみ
とし、ランダムに付着した粒子により、第4図A
の如く表面に適当な粗さを有するようにするが、
貯留部20についてはアルミナ溶射後、バフ仕上
げをして、第4図Bの如くアルミナ溶射層の表層
にある不安定な粒子を脱落させ、表面を滑らかに
してある。
さらに、貯留ドラム19は3個の分割片19
a,19b,19cよりなり、各分割片19a,
19b,19cは半径方向に長く形成された長孔
21を有していて、これらの長孔21に挿通した
ボルト22でドラム支持体14のフランジ部14
aに固定することにより、固定位置を半径方向に
調整可能として、ドラム径を可変としてある。
さらにまた、送出ドラム16も3個の分割片1
6a,16b,16cよりなり、各分割片16
a,16b,16cは半径方向に長く形成された
長孔23を有していて、これらの長孔23に挿通
したボルト24で貯留ドラム19の各分割片19
a,19b,19cに固定することにより、固定
位置を半径方向に調整可能として、そのドラム径
は勿論、送出部18と貯留部20とのドラム径の
比を可変としてある。
そして、ドラム15内詳しくは貯留ドラム19
内には一部にボルト22により共締めされて重り
25が設けられており、この重り25が最下方に
位置する状態でドラム15が固定されるようにな
つている。固定方法としては磁石等を利用しても
よい。
また、回転軸10の軸芯に後端部に開口する導
糸孔26が形成されると共に、回転軸10の周面
に引出孔27が開設され、導糸孔26の奥部と引
出孔27とを連通させてある。そして、回転軸1
0の引出孔27より前方の周面にロツド28が突
設され、このロツド28の先端部に2個の溝29
a,29bを有する糸ガイド29をビス30によ
り固定してある。60はバルーニング規制用の筒
状ガイドで、ドラム15の貯留用ストレート部2
0bを囲繞して配置され、前記ブラケツト7にボ
ルト61で固定されたサポート62にビス63で
固定されている。
ここにおいて、図示しない給糸体からテンサー
を経て導いた緯糸5は、回転軸10の導糸孔26
及び引出孔27に引通し、次いで糸ガイド29の
溝29aからドラム15の送出部18に巻付け、
次の溝29bから貯留部20のテーパ部20a及
びストレート部20bに巻付け、後述する第1及
び第2の係止体31,32の少なくとも一方に係
止させて、前記ガイド3に引通してある。
第1及び第2の係止体31,32は固定軸35
に回動自在に枢着され、それらの先端部に形成し
た係止部31a,32aがテーパ部20aとスト
レート部20bとの境界付近及びストレート部2
0bにほぼ並べて穿設された穴33,34に相対
している。また、固定軸35に揺動レバー37,
38が回動自在に枢着され、それらの先端部と第
1及び第2の係止体31,32の中間部とはロツ
ド39,40を介して連結されている。
揺動レバー37,38は、これらと固定ピン5
0との間に張設されたスプリング41,42によ
り第3図で反時計方向に付勢され、それらの中間
部に取付けたカムローラ43,44がカム45,
46に当接している。カム45,46は回転軸4
7に固着され、この回転軸47はそれに固着され
た歯付のプーリ48に図示しない駆動側のプーリ
より歯付のベルト49を介して動力を受け、織機
の主軸1回転につき1回転されるようになつてい
る。
そして、カム45,46にはそれぞれ低部Aと
高部Bとが形成され、それぞれカム45,46の
低部Aとカムローラ43,44とが当接したとき
に揺動レバー37,38が第3図で反時計方向
に、従つて係止体31,32も反時計方向に回動
されてそれらの係止部31a,32aがドラム1
5の穴33,34に突入し、カム45,46の高
部Bとカムローラ43,44とが当接したときに
係止部31a,32aがドラム15の穴33,3
4から退出するようになつている。
尚、51,52は手動レバーで、常時は自重に
より支軸53回りを第3図で時計方向に回動して
ストツパ54に係止されており、揺動レバー3
7,38の動きを邪魔することはないが、手動に
よりこれらのレバー51,52を反時計方向に回
動させると先端部が揺動レバー37,38の一部
と係合してこれらを時計方向に回動させることが
でき、従つてカム45,46の位置とは無関係に
第1及び第2の係止体31,32の係止部31
a,32aをドラム15の穴33,34から退出
させることができ、これらの手動レバー51,5
2は緯糸5を手でドラム15に巻付ける際に用い
られる。
次に作用を説明する。
織機の作動中、回転軸10は織機の主軸1回転
につき4回転されるが、ドラム15は重り25に
よる重力により回転しないで静止状態に保持され
る。よつて、回転軸10の回転に伴なつて糸ガイ
ド29がドラム15の周囲を回転し、給糸体から
解舒しつつ導糸孔26及び引出孔27を経て導い
た緯糸5をドラム15の送出部18で測長しつつ
送出した後、貯留部20詳しくはテーパ部20a
に巻付ける。そして、テーパ部20aに巻かれた
緯糸5は自身の張力によりすべり落ち、前位のも
のを押しやりつつストレート部20bへ移動す
る。
緯入れ直前を基点として説明すれば、このとき
はカム45,46の低部Aがカムローラ43,4
4に当接していて、第1及び第2の係止体31,
32の係止部31a,32aがドラム15の穴3
3,34に突入している。そしてこの状態で緯糸
5は係止部32aに係止されていて、係止部32
aと31aとの間のストレート部20bに1回の
緯入れ分として4周巻かれている。
この状態から回転すると、カム46の高部Bと
カムローラ44とが当接するようになるので、第
2の係止体32の係止部32aがドラム15の穴
34から退出し、緯糸5に対する係止が解除され
て、この直前から開始されるノズル2の空気噴射
によつて緯糸5が緯入れされる。この緯入れによ
りストレート部20の巻量が0になりつつ、第1
の係止体31の係止部31aに緯糸5が係止され
続け、この緯入れ中に糸ガイド29は回転し続け
るので、係止部31aよりテーパ部20a側に緯
糸5は巻かれ続ける。
この直後に、先ずカム46の低部Aとカムロー
ラ44とが当接するようになつて第2の係止体3
2の係止部32aが再びドラム15の穴34に突
入し、次いでカム45の高部Bとカムローラ43
とが当接するようになつて第1の係止体31の係
止部31aがドラム15の穴33から退出する。
すると、テーパ部20aに巻かれていた緯糸5が
すべり落ちてストレート部20bに移動し、係止
部32aに係止されるようになる。
そして、緯糸5がストレート部20bに4周近
く巻付けられると、カム45の低部Aとカムロー
ラ43とが当接するので、第1の係止体31の係
止部31aがテーパ部20aに巻かれつつある緯
糸部分とストレート部20bに巻かれている緯糸
部分との間に突入し、これらを分離する。そし
て、この直後に前述の如く緯入れが行われる。
かかる緯糸貯留装置において、送出部18のド
ラム面にはアルミナ溶射を施してあら、ランダム
に付着した粒子により、表面は適当な粗さを有
し、凹凸になつている。このため、緯糸5がこの
部分に接すると、この凹凸間にはまり込み、スリ
ツプを生じない。また硬さもゴム等に比べ極めて
硬いので摩耗は殆ど見られない。但し、粉末の大
きさが80μ以下だと糸とのすべり等が考えられ、
180μ以上であると糸が引掛かつて糸切れ等が考
えられるので、80〜180μ程度が適当であると思
われる。
一方、貯留部20については、巻付けられた緯
糸5がドラム15の軸線に対し同方向にスライド
せねばならないのでそれに悪影響を与えないよう
滑らかにする必要があり、また耐摩性を向上させ
る必要がある。このため、アルミナ溶射後、バフ
仕上げして、アルミナ溶射層の表面にある不安定
な粒子を脱落させ、表面を滑らかにして緯糸5が
スライドするようにしてある。
尚、溶射する超硬物質としては、アルミナ等の
セラミツクの他、タングステン、カーボン、クロ
ム、チタニウム等が考えられる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、送出部と
貯留部とを独立させ、送出部についてはそのドラ
ム面に超硬物質の球状粒子を溶射するようにした
ため、送出部での緯糸のすべりを防止して正確な
測長を可能にすると共に、送出部の摩耗を防止で
き、耐久性が大巾に向上するという効果が得られ
る。また、貯留部については、超硬物質の球状粒
子の溶射後、バフ仕上げして、表面を滑らかにし
てあるので、緯糸のすべりを確保して緯糸どうし
の重なりも防止できると共に、摩耗防止により耐
久性が大巾に向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面断面図、
第2図は同上の平面図、第3図は同上の側面図
(第1図の−断面図)、第4図はドラム面の状
態を示す図である。 5……緯糸、10……回転軸、15……ドラ
ム、16……送出ドラム、18……送出部、19
……貯留ドラム、20……貯留部、20a……テ
ーパ部、20b……ストレート部、29……糸ガ
イド、31……第1の係止体、32……第2の係
止体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドラム15に、給糸体からの緯糸5をドラム面
    に巻付けつつ送出する送出部18と、送出された
    緯糸5をさらに別のドラム面に巻付けて貯留する
    貯留部20とを形成してなる無杼織機のドラム式
    緯糸貯留装置において、前記送出部18及び貯留
    部20のドラム面に超硬物質の球状粒子を溶射し
    て被覆し、貯留部20のドラム面のみ被覆層表面
    をバフ仕上げしたことを特徴とする無杼織機のド
    ラム式緯糸貯留装置。
JP1984148555U 1984-10-02 1984-10-02 Expired JPH037422Y2 (ja)

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JP1984148555U JPH037422Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

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JP1984148555U JPH037422Y2 (ja) 1984-10-02 1984-10-02

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Publication Number Publication Date
JPS6164180U JPS6164180U (ja) 1986-05-01
JPH037422Y2 true JPH037422Y2 (ja) 1991-02-25

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5771447A (en) * 1980-10-15 1982-05-04 Nissan Motor Drum type weft yarn storage apparatus of shuttleless loom

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JPS609269Y2 (ja) * 1981-03-16 1985-04-02 針谷 尚宏 無杼織機に於ける測長ロ−ラ−

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JPS6164180U (ja) 1986-05-01

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