JPH0373932A - アクティブマトリックス型液晶装置 - Google Patents

アクティブマトリックス型液晶装置

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JPH0373932A
JPH0373932A JP1290525A JP29052589A JPH0373932A JP H0373932 A JPH0373932 A JP H0373932A JP 1290525 A JP1290525 A JP 1290525A JP 29052589 A JP29052589 A JP 29052589A JP H0373932 A JPH0373932 A JP H0373932A
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Katsumi Suzuki
克己 鈴木
Mitsutaka Nishikawa
西川 光貴
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液晶表示装置のMIM液晶表示装置に関する。
〔従来の技術1 現在液晶デイスプレィの画像表示方法には大別して単純
マトリクス方式とアクティブマトリックス方式がある。
単純マトリクス方式は互いにその方向が直角をなすよう
に設けられた2組の帯状電極群間に液晶をはさんだもの
で、これらの帯状電極にそれぞれ駆動回路が接続される
。この方式は構造が簡単なため低価楕のシステムが実現
できるがクロストークによりコントラストが低いという
問題がある。これに比較してアクティブマトリックス方
式は各画素ごとにスイッチを設は電圧を保持するもので
時分割駆動しても選択時の電圧を維持できるので表示容
量を増やせ、コントラストなど画質に関する特性が良い
半面、構造が複雑で製造コストが高いことが欠点である
。たとえばTPT (Thin Film Trans
istor)は5枚以上のフォトマスクを使って5〜6
層の薄膜を重ねるための歩留りを上げることが難しい、
そこでアクティブ素子のなかでも歩留りが上げられ、低
製造コストの2端子素子が注目されている0代表的な2
端子素子はMIM (メタルインシュレーターメタル)
である、その−殻内な材料、構造を第2.3図に示す、
それぞれ素子上面図、素子断面図である。従来素子絶縁
膜には下電極を陽極酸化したTaOxを用いていたがそ
の比誘電率が30程度であるため、−殻内な素子大きさ
54mX4μm、陽極酸化膜厚が600大の条件では素
子キャパシタンスが0.1pFにもなってしまい、1画
素分の液晶キャパシタンスの1/2以上と大きなものと
なっていた。
しかしこれでは液晶パネルに電圧を印加した際、液晶と
素子の容量比が2以下であるためMIM素子に十分に電
圧がかからずスイッチング特性が悪くなるという問題点
を有していた。この問題点を解決する検討も以下のよう
に実施されてきた。
■素子の更なる微細化検討:例えば34mX3μm素子
の検討 ■絶縁膜厚の増大検討:例えば陽極酸化絶縁膜を100
0人とする検討 しかし■については素子基板の製造歩留りが極端に低下
してしまった。■は、素子容量を低下させることはでき
たが素子の電流−電圧特性の非直線係数(β値)が悪く
なり効果としては小さかった。
また、従来素子のI−V特性の非直線係数(β値)は常
温のβで63.4以下であり、60℃ともなれば2.5
程度にまで減少してしまう、かつ低電圧域でのMIM素
子抵抗は低く常温でR(3V)がlX10”Ω程度、6
0℃”l’は5X10”Ω程度と小さかった。
更にごく最近はTPTも画素分割等の冗長設計をする様
になり製造歩留りが上がってきた。しかしMIMは前述
した素子キャパシタンスの理由により画素分割はできず
にいる。
〔発明が解決しようとする課題1 以上の様に素子静電容量、β値、低電圧域での素子抵抗
、それらの温度特性により現在まで依然MIMパネルの
表示品質はTPTパネルより劣るという課題を有してい
る。更に冗長設計により製造歩留りの上がってきたTP
Tパネルと製造コストが変わらなくなってきたという課
題も有する。
そこで本発明はこの課題を解決する6のであって、その
目的とするところはアクティブマトリックス方式の中で
の2端子素子本来の特徴である低コスト、高製造歩留り
に付は加えてTPT並み、もしくはそれ以上の画質を得
ることにある。
[課題を解決するための手段] 基板上に設けられた複数の行電極と、前記基板と対向す
る対向基板上に前記行電極と交差して配置された複数の
列電極が備えられ、前記両電極の交差部のマトリックス
状に形成された画素部にスイッチング用非線形抵抗素子
を配し、前記基板間に封入された液晶を電気的に駆動さ
せて表示するアクティブマトリックス型液晶表示装置に
おいて、 前記非線形抵抗素子にMIM (メタル−インシュレー
ター−メタル)の2端子素子を用い、前記インシュレー
ク−の比誘電率εがTa0x(但しXは任意の数値を示
す)の比誘電率未満であり、 前記dの有する静電容量Oct、画素部の液晶の静電容
量CLc、MIM素子の静電容量C門−が CCFX CLC/ [(Cey+CLI:)  X 
CIIIM )  > 2であることを特徴とする。
また前記アクティブマトリックス型液晶表示装置の製造
方法において前記基板上にTa膜をチッ素を含む雰囲気
中でリアクティブスパッタしたのち前記Ta膜を酸化し
て下地絶縁膜を形成する第1の工程と、前記下地絶縁膜
上にTa膜をチッ素を含む雰囲気中でリアクティブスパ
ックする第2の工程と前記第2の工程で形成されたTa
膜をパターンエツチングして下電極とする第3の工程と
、前記パターンエツチングしたTa膜を酸化して絶縁膜
(インシュレーター)とする第4の工程と、前記第4の
工程で形成された絶縁膜上にCrを成膜する第5の工程
と、前記第5の工程で成膜されたCrをパターンエツチ
ングして上電極とし、MIM素子を形成する第6の工程
と、前記第6の工程を経たのち、ITOを成膜する第7
の工程と、前記ITOをエツチングして画素電極とする
第8の工程を有することを特徴とする。この製造方法を
第1図(a)〜(i)に示す。
またポジ表示パネルコントラストと画素部の液晶と素子
の容量比との関係を第4図に示す、下電極Taに添加す
るN量を変えることにより、その陽極酸化膜TaOxの
εを変え、容量比と変えている。その時の下電極Taの
結晶構造、比抵抗もあわせて示している。又、第5図に
はεを変えた時のコントラストの温度特性、第6図には
εを変えた時のβ値の温度特性、第7図にはεを変えた
時のR(3V): 3V印加時の素子抵抗の温度特性を
示している。第5図より知れる様にεが22以下である
と60℃でもコントラスト85を確保できる。TPTパ
ネルのコントラストは一般に100以上であるが人間の
目では70〜80以上のコントラストは明確に識別でき
ないため22以下であればTPT並みのコントラストを
得ることができる、またε=26についてβ値、R(3
V)は良い値であるのに60℃のパネルコントラストが
悪いのは容量比が1.9と小さいためと考えられる8た
だε=23でもコントラストが非常に良くなっており、
これはR(3V)β値の温度特性が良いためと考えられ
るが徳田製作所50Bスパッタ装置でスパッタした際の
みのデータであり同社4ES、日量アネルバ530Hで
はさく22がTFT並みのコントラストを得る条件であ
った。
以上よりεと22かつ容量比が2より大きい時にTFT
並みのコントラストが得られると考えられる。しかしそ
れを満足しなくてち(例えば22〈ε<Eta。8)コ
ントラスト向上の効果は十分にある。ε≦10であれば
画素2分割の冗長設計が可能になる。その上、分割画素
と素子との容量比を2以上確保できるためTFT並みの
コントラストも得られる。又は従来のMIMパネル並み
のコントラストであれば50000画素の1インチパネ
ルが得られ、ビューファインダー等の従来不可能であっ
た応用も可能である。
またポジ表示用及びネガ表示用の代表的なパネル構造を
それぞれ第8図、第9図に示す、第9図は液晶に電圧を
印加する際、カラーフィルター層のために電圧降下を起
こし、かつカラーフィルター層の静電容量のため見かけ
の液晶の静電容量が下がってしまい容量比がとれなくな
る。この理由によりポジ表示より比較的低電圧駆動で、
40程度のコントラストを得られるネガ表示を選択する
ことになる。ネガ表示はパネル構造は簡単だがポジ表示
に比較しコントラストが低い、色調が悪い欠点をもつ、
一方ボジ表示は一般に色調が良く、コントラストも高い
が、高いコントラストを得るためにはネガ表示より高い
駆動電圧が必要となる。しかし現在第9図の様な効率の
悪いパネル構造でポジ表示できるようなICがなく第8
図の様な電極上付はカラーフィルターを有するパネル構
造にせざるを得ない、また高温でのコントラストがネガ
表示より悪化するという問題点をある一般に今までMI
Mでも高画質を得るためにはポジ表示と考えられてきた
が高温での大幅なコントラスト低下のためネガ表示にせ
ざるを得なかった。しかし CcP×CLc/  [(CCF+ etc)X Cv
+y ]  > 2、かつインシュレーターの比誘電率
εがTaOxの比誘電率未満とすることにより第4図で
示した様にポジ表示でも低温から高温で高いコントラス
トを得ることができる様になった。またネガ表示でもコ
ントラストの向上、温度特性の向上の効果が認められて
いる。
液晶駆動時液晶中の水分が多いとMIM素子上電極のC
rがミクロ的な電気分解を起こし素子特性異常のため画
質が大幅に劣化する。特に素子インシュレーターに他元
素を添加しインシュレーターの表面の凹凸が増大してい
る場合は水分の吸着も増大、画質劣化が生じやすいため
、セル内の水分濃度を厳しく管理する必要がある。
素子インシュレーターに添加する他元素はインシュレー
ターの比誘電率を下げβ値、β値の温度特性、R(3V
)等の素子特性を改善できるものであればなんでも良い
、ただし特にその効果の大きいBe、B、C,N、Mg
、Al1、Si、S、Ca、  V、  Cr、Mn、
  Fe、  Co、  Ni、  Cu、  Zn、
  Sr% Y、  Cd、  Sn、  Ba、  
Pb、La、  Ce、Nd、  Sm、  Eu、G
d、Dy、Ho、F、r、Tm、Yb、Luが好ましい
、特に現在下電極TaはCF4+O1のケミカルドライ
エツチングにてバクーニングしているため同時にエツチ
ングできるBe、C,N、Mg、Al1、Si、Crが
特に好ましい。
インシュレーターに添加する酸化物、チッ化物、酸チッ
化物はインシュレーターの比誘電率を下げ、β値、β値
の温度特性、R(3V)等の素子特性を改善するもので
あれば何でも良い、ただし特にその効果の大きいBe、
Mg、Aβ、Si、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Sn、Y、Sn、Ba、La、Ce、Nd、Sm、
Eu、Gd、Dy、Ha、Er、Tm、Yb、LUの酸
化物、チッ化物、酸チッ化物が好ましい。
その中でも特に同時にケミカルドライエツチングできる
Be、Mg、A(2、Si、Crの酸化物、チッ化物、
酸チッ化物が好ましい。
下地絶縁膜(第1図(b)2)はMIM素子の基板への
密着を向上させ、素子の絶縁破壊電圧を上昇させる効果
で用いられる。また、素子インシュレーターに他元素を
添加する場合には下電極のドライエツチング時に基板を
露出させない効果も重要となる。すなわち前述した様に
基板がドライエツチングされるとマイクロクラックが発
生し、水分の吸着が増大、素子特性異常をひきおこしや
すくなるためである。よってその効果のある材料であれ
ば何でも良いが特に効果の大きいBe、Mg、Sc、T
i、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Sr、Y、
Zn、Mo、Sn、Hf。
Ta、W、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd
、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、’Luの酸化物、チ
ッ化物、酸チッ化物が好ましい、更に素子上電極形成時
、素子端面部の上電極に切れが生ずることがある。これ
は素子端面のテーパーが適当でないためで下地絶縁膜が
下電極エツチング時にエツチングされなかったり、逆に
エツチングされすぎたりすると同じ現象が生ずる。よっ
て適度にCF4 +OtでエツチングされるBe、Mg
、Al1、St、Cr、Taの酸化物、チッ化物、酸チ
ッ化物が時に好ましい。
TaOx中に添加されるN濃度は5at%以下ではεの
低減、β値の増加等素子特性向上の効果がない、逆に2
5at%以上でもパルス画質の更なる改善はあるが、素
子特性の不安定化が増大するため、液晶セル内の水分管
理等厳重な管理が必要となる。よってN添加量は5〜2
5at%が適当である。
また、下電極にNを添加しそれを酸化してインシュレー
ターにする場合、下電極のN濃度が5〜45at%でな
いと酸化後インシュレーター中のN濃度が5〜25at
%とならない。かつTa配線抵抗が300μΩ・cm以
上となり液晶の駆動に影響、コントラストが上がりにく
い。
下電極のN濃度が5〜45at%の時、下電極Taの比
抵抗は60〜300μΩ・cmである。
(Taの最も低抵抗値(15)前記下電極Taで60μ
Ω・Cm)。またその時のTaの結晶構造(15)前記
下電極Ta又(15)前記下電極TaとT a z N
の混合状態である(第4図参照)。
以下、本発明をより具体的に説明するために実施例を示
す。
[実 施 例] 実施例−1 本発明のMIM素子の基本製造工程を第1図を用いて説
明する。第1図(a)は、加工工程を示すフローチャー
トであり、第1図(a)〜(i)はフローチャートに対
応したMIM素子の断面図を示している。
第1図(b)において、基板lの上に下地絶縁膜2を形
成する。この場合基板lはBaホウケイ酸ガラスを用い
、下地絶縁膜は基材としてNが添加されたTaを400
^スパツタした。これを熱酸化して透明TaOx膜とし
て下地絶縁膜は完成する0次に(C)において、下地絶
縁膜2の上に、Nが添加されたT a tli 3を3
500人スパッタし、これを(d)に示すようにCF4
 +O□ガス中でレジスト(図示せず)を所定パターン
に塗布形成したものをケミカルドライエツチングして下
電極の形状3にバターニングする。このレジストを除去
したものを(e)に示すようにクエン酸水溶液中にて陽
極酸化し、600人の絶縁膜すなわちインシュレーター
4としてTaOxを形成する。
この上に、(f)で示すようにCr5をスパックし、(
g)で示すようにレジスト(図示せず)を所定の形に形
成したのち、エツチングをして上電極5を形成する。の
ち、レジストを除去する。
これによりMIM素子は完成する。
次に、(h)に示すようにIrO2をスパッタし、(i
)に示すように(g)と同様な加工をしてエツチングし
てCrに接続する画素電極を形成する。
第2図は、第1図で示した工程で加工されたMIM素子
の一例を示した平面図であり、第3図はそのA−A’断
面図である。
その時のポジ表示MIMパネルの常温コントラストと素
子容量と画素液晶容量との比の関係を第4図に示す、容
量比は素子面積、In5ulator膜厚を一定にし、
In5ulatorの比誘電率(ε)を下電極Taに添
加するN量を変えて変化させた。
通常、TaOxのεは30程度であるが容量比がとれて
いないため(前述したように1.6程度)コントラスト
は50〜60程度と低い、しかしεが低下するに従いコ
ントラストは向上し飽和する。ここでεを減少させる手
法の安定性を第10図、第11図に示す。第10図−(
1)は下電極Taをスパッタする際、任意の濃度に調整
されたAr−N211合ボンベよりガスをスパッタチャ
ンバー中に導入しスパッタしている。第10図−(3)
は混合ボンベを用いずArとN2を別々にマスフローメ
ーターで流量コントロールしスパッタチャンバー内に導
入、混合しスパッタしているのが(1)と異なる。(2
)のスパッタガスはArのみだがN添加されたTaター
ゲットを使用している。第10図よりわかる様にマスフ
ローメーターによるスパッタN、濃度の微妙なコントロ
ールは難しく再現性がない、しかし混合ボンベとN−T
aターゲットによる方法は係数による補正でC減少度合
いが全く一致し、優れた方法であることがわかる。また
N添加されていない通常の陽極酸化TaOx形成後Nプ
ラズマ処理によりNをTaOx中に添加する方法も検討
したが素子I−■特性の極性差が大きくなってしまうと
いう問題点があった。しかしεは下がりβ値も大幅にu
pし、また電極Taの抵抗も増大しないという利点もあ
るためMIM素子を2つ直列に接続するTa / N 
−T a Ox / Cr / T a / N −T
 a Ox /Crにより極性差をキャンセルさせれば
特性の良い素子を得られる。また第11図のSi添加は
Taクーゲト上にSiチップを置くチップオンターゲツ
ト法にてSi添加Taをスパッタ、その後陽極酸化して
いるが安定している。コントラストが向上する際の素子
特性はβ値に関しては第6.7図より常温でβ0≧4.
0.(β−≧3.2)(β0は下電極Taを十に電圧印
加した場合のβ)60℃でβ“〉3.5、(β−>2.
7)、R(3V)に関しては常温で3X1011Ω以上
、60℃で10”Ω以上であった。またその際の電極T
a中のNa度はオージェとニス力で分析したところ5〜
45at%、In5ulatorのN濃度は5〜25a
t%であり、それ以上のN濃度は更なるコントラスト改
善や利点はなかった。この条件に入れるための前述Ta
ターゲットのN濃度は5〜50at%であった。またそ
の際の下電極Taの結晶構造(15)前記下電極Ta、
もしく(15)前記下電極T a + T a zNで
あった。比抵抗は300LLΩ・Cm以下であった。更
にIn5ulatorの構造にTa0xNyの酸チッ化
物を有すること4JESCA分析より判明した。N添加
量の少ない領域ではTa0xNyも少なくTaOが多い
がN添加量が適正でβ値、β値温度特性、R(3V)の
特性が良い領域ではTaOxN3’のみとなる。
これは通常の陽極酸化膜中には酸素不足のため可動のT
aイオンが多数存在する(前述TaOがその存在を示し
ている)、シかしNが導入されることでTa0xNyと
なり可動イオンが固着、β値、R(3V)等が改善され
ると考えられる。
また素子I−V特性の極性差 Log(I/Vl−−Log(I/V)”<±0.2で
ないとフリッカが生じたが素子形成後の熱処理(250
℃)により調整可能であった。
更にN添加、Si添加のTaスパッタの際基板にRFバ
イアスを印加すると基板面内の膜質(添加量含む)のバ
ラツキが大幅に改善されることが判明した。バイアス印
加しない時は基板回転中心にN、Siの添加量が多く、
プラズマ密度ち基板中心に高いがRFバイアス印加によ
り基板周辺部の密度が上昇するため面内のバラツキが少
なくなると考えられる。
また、本実施例では陽極酸化によりI n5ulato
rを形成したがこれは膜質、膜厚の安定性が良いためで
特に本実施例の様に異種元素を添加している場合にその
安定性が生産歩留りの重要な鍵になっている。しかし陽
極酸化を熱酸化、もしくはリアクティブスパッタにより
形成すれば膜の安定性は現在のところ悪くなるが完全ド
ライ製造プロセスが可能となりインライン化により大幅
に製造スルーブツトを向上できる。
また本実施例ではNのブラスマ処理を除き下電極Taに
ち異元素が添加されてしまい、配線抵抗の増大をひきお
こす、そこでIn5ulatorになる部分以外を成膜
する際、微量のNをスパッタ雰囲気中に添加しスパック
、α−Taとすることで抵抗を下げる手法を検討したと
ころ、20インチ以上の大型化が可能になった。
また本実施例ではポジ表示を用いたがこれはカラーフィ
ルター層を51変成ポリイミドで平坦化し、その上にI
TO透明導電膜を形成した電極上付はカラーフィルター
の採用で可能になっている。ただし基板上にITO配線
し、その上にミセル電解法にて顔料を成膜する手法を用
いれば、顔料はεが低く顔料間のスキ間の存在により液
晶印加電圧の低下も大きくないため容易な電極下付は構
成で、ポジ表示が可能となる。、コントラストは電極上
付はカラーフィルターと全く同様であった。またポジ表
示でなくてもコントラスト及びコントラストの温度特性
の改良はされることが判明している。
実施例−2 InsulatorにNが添加されているMIM素子は
下地のTaOx膜にNが添加されていないか、添加量が
少ない時、第13図−(2)に示す様に異常なI−V特
性を示す、しかしある程度以上のNを下地に添加すると
第12図に示す様に素子I−■特性が正常(第13図−
(1))にもどる、またリアクティブ下地膜(第13図
(1))より熱酸化下地膜(第13図−(2))の方が
少量のN添加で正常な素子を得られることよりエツチン
グレートが大きいと下電極Taをドライエツチングする
際に基板までエツチングし基板にマイクロクラックを発
生せしめ、前述インシュレーク−の凹凸部に加え水分の
吸着を増大させ素子特性を異常にすると考えられる。更
にN添加のIn5ulator表面ら凹凸が増大し水分
の吸着が増えていると考えられる。よってより多くの水
分の吸着を防ぐため下地がエツチング除去され基板が露
出しない様なドライエツチング技術が重要で、かつパネ
ルセル内の水分量管理も大切である。セル内水分量とN
添加MIM素子特性の関係を第14図に示す、セル内水
分が1100pp以下であれば素子特性は安定化するこ
とがわかる。
また前述したAI2、Si、Cr、Be、Mgの酸化物
、チッ化物、酸チッ化物の下地絶縁Illら適量Nが添
加された下地絶縁膜と同様、良好であった。
更にインシュレーターTaOx中のN濃度はエリプソメ
ーターによる屈折率1分光光度計による反射率評価によ
り絶対量を知ることができる。それを第15図に示す、
これにより製造条件の変動を即座にスパッタにフィード
バックでき製造歩留りの向上に大いに役立つ、またTa
OxへのN添加だけでなく他の絶縁膜中の他元素濃度ち
同じ方法で管理できる。
実施例−3 本発明実施例と第16図に示す、下電極Taをスパッタ
する際、通常Arの雰囲気を用いるが、それにN寞を1
2%混合させると陽極酸化した素子絶縁膜比誘電率が混
合しないものより半減する。これはTaOx膜にNが導
入されてTa0xNyが増加らしくはTa0xNyのみ
となったためと考えられる。
次に12%N*Ar雰囲気を用いてTaをスパッタした
NドープMIM素子を第16図の様に作成した。素子キ
ャパシタンスが従来の素子の1/2であるため画素を2
分割し冗長性を持たせている。このMIM基板を用いて
ネガ表示液晶パネルを組み光学特性を調べたところ従来
よりパネルコントラストが2〜3割増加していた。これ
はNドープによる素子キャパシタンスの減少に加えて素
子I−V特性の非直線性を示すβ値(I■■exp (
β−r”) ) 420%はど増加しているためと思わ
れる。またパネル点灯時、点欠陥を調査したところ存在
は認められるが実用上問題のないレベルであり、100
パネルの歩留りは98%であった。これは分割された画
素が両方とも欠陥になることが確率的に非常に小さいた
めであり片側が欠陥でももう片側が正常であれば欠陥と
して認識しずらいのである。また、素子へのNドープ量
を増やし素子キャパシタンスを更に下げて画素分割数を
4以上にすることは可能であり、そうなれば欠陥は全く
認められなくなった。
次にN添加の代わりにTaターゲット上に必要数Siチ
ップを置いて素子キャパシタンスを%にしたMIM素子
を第16図の様に作成した。素子キャパシタンスが従来
の素子の局であるため画素62分割し冗長性を持たせて
いる。このMIM基板を用いてネガ表示液晶パネルを組
み光学特性を調べたところ従来の画素分割しない通常の
MIMパネルとコントラストは全く同じであった。これ
は素子と液晶の容量比が一定に保たれており、かつSi
添加による素子I−V特性の変化もないためと考えられ
る。またパネル点灯時、点欠陥を調査したところ存在は
認められるが実用上問題のないレベルであり、100パ
ネルの歩留りは98%であった。これは分割された画素
が両方とも欠陥になることが確率的に非常に小さいため
であり片側が欠陥でももう片側が正常であれば欠陥とし
て認識しずらいのである。ただ、素子へのSi添加量を
増やし素子キャパシタンスを更に下げて画素分割数を4
以上にすることは可能であり、そうなれば欠陥は全く認
められなくなった。
実施例−4 本発明実施例の基本製造プロセス2を第1図に示す、B
aホウケイ酸ガラス基板上にTa膜をチッ素を含む雰囲
気中で400人リアクティブスパッタしたのち前記Ta
膜を500℃大気中で熱酸化して下地絶縁膜を形成した
次に、前記下地絶縁膜上にTa膜をチッ素を含む雰囲気
中で3500人りアクティブスパッタし形成されたTa
膜をCF<+Oxケミカルドライエツチングでパターン
エツチングして下電極とした。
次に、パターンエツチングしたTa膜を1%クエン酸溶
液中で陽極酸化して600人の絶縁膜(インシュレータ
ー)を形成した後、形成された絶縁膜上にCrを150
0A成膜、パターンエツチングして上電極とし、MIM
素子を形成した。
次に、ITOを成膜し、前記ITOをエツチングして画
素電極とした。この時、下電極Taに添加するN量をス
パッタ雰囲気中のN2濃度を変えることにより、変化さ
せ、MIM素子インシュレーク−の比誘電率と30以下
で変動させた0次にこのMIM素子基板と電極上付はカ
ラーフィルター基板とを組み合わせポジ表示用のパネル
を作成した。そのパネルコントラストとMIM素子と画
素液晶との容量比との関係を第4図に示す、そこ時の下
電極Taの結晶構造、比抵抗もあわせて示している。又
、第5図にはεを変えた時のコントラストの温度特性、
第6図にはεを変えた時のβ値の温度特性、第7図には
8を変えた時のR(3V):3V印加時の素子抵抗の温
度特性を示している。第5図より知れる様にεが22以
下であると60℃でもコントラスト85を確保できる。
TPTパネルのコントラストは一般に100以上である
が人間の目では70〜80以上のコントラストは明確に
識別できないため22以下であればTFT並みのコント
ラストを得ることができる。またε=26についてβ値
、R(3V)は良い値であるのに60℃のパネルコント
ラストが悪いのは容量比が1.9と小さいためと考えら
れる。ただε=23でもコントラストが非常に良くなっ
ており、これはR(3V)β値の温度特性が良いためと
考えられるが捻出製作所50Bスパッタ装置でスパッタ
した際のみのデータであり同社4ES、日電アネルバ5
30Hではさく22がTFT並みのコントラストを得る
条件であった1以上よりε≦22かつ容量比が2より大
きい時にTFT並みのコントラストが得られると考えら
れる。しかしそれを満足しなくても(ex、22<さく
F、 Ta0jコントラスト向上の効果は十分にある。
ε≦10であれば画素2分割の冗長設計が可能になる。
その上、分割画素と素子との容量比を2以上確保できる
ためTFT並みのコントラストも得られる。又は従来の
MIMパネル並みのコントラストであれば50000画
素の1インチパネルが得られ、ビューファインダー等の
従来不可能であった応用ら可能である。
実施例−5 ガラス基板(コーニング社製7059Baホウケイ酸ガ
ラス)を洗浄し、次にTaをN2を含む雰囲気中でスパ
ッタした1次に熱酸化して下地絶縁膜とした。その下地
絶縁膜として更にTaを成膜したそのスパッタ条件は、
ガス圧1.5X10−”T o r rパワー1.5k
wで実施した。この時のスパッタガスはA r + N
 雪とした。N2とArとガス分圧はそれぞれ3%と9
7%とした。この時の膜厚は2500人とした。さらに
同一チャンバー内でN2ガス分圧を10%Arガス分圧
を90%とし、連続的にTa膜を500人スパッタした
次に、Taを所定の寸法にフォトリソグラフィーエツチ
ング技術を用い、パターニングした。エツチング特性は
特に変化せず、CF460%+0.40%ガスで何ら問
題なくエツチングが可能であった。
次に1%クエン酸を用い陽極酸化法にて酸化膜を形成し
た。正確に表現すればTaスパック膜の表面500人は
TAチッ化膜が存在しているため、酸チッ化膜の複合絶
縁膜となっていると思われる。
次にCrをスパッタリングした。Ar圧は2×10−”
Torr、パワーは2kwとした。厚みは1500人と
した0周知のフォトリソグラフィを用い、エツチングで
Crを所定の寸法にパターニングした。さらに画素電極
として、ITOをスパッタリングで形成し、フォトリソ
グラフィで所定の寸法にパターニングした。厚みは10
00人とした。
電極の比抵抗を測定したところ1.0XIO−’Ω・c
mであり通常のものとし比較し50%〜lO%程度抵抗
が低くなっていることが分る。
該MIM基板を用いパネルに組み立て、画質を確認した
ところ、いわゆる画像をシミ・ムラがなく鮮明な画質と
なった。またTa電極がTaNとなっているパネルは、
外部電源の接続端子からの距離が近いところと遠いとこ
ろでの画質の差があり、ムラになっていたことと比較し
て、本発明の有効性が確認出来る。
また、Ta電極がどの様な結晶構造になっているか、上
述のスパッタ条件でスパッタし、結晶構造をX線回折に
て確認した。X線回折のピーク(15)前記下電極Ta
のピークだけであった。
実施例−6 コーニング社製7059Baホウケイ酸ガラスに、スパ
ッタ装置を用いて下電極用T:aillを成膜した。
スパッタガスは、Ar(アルゴン)とN、(窒素)ガス
を用いた。トータルのガス圧は2×10−”Torrと
し、N2ガスをそれぞれ分圧で0%、2%、5%、10
%、15%、20%、25%、28%とした。加熱は1
80℃一定とした。スパッタ膜厚は全て2800人にな
る様に時間でコントロールした。またスパッタパワーは
1.5kwとした。
次にTaを既知のフォトリソグラフィー、エツチング技
術を用い、所定の寸法にパターニングした。エツチング
はケミカルドライエツチング装置を用い、CF、、60
%、0840%ガスで行なったが、何ら問題なくエツチ
ングが可能であった。
次に1%クエン酸を用い陽極酸化法にて酸化膜を形成し
た。これがMIMのIである絶縁膜となる。この絶縁膜
は、正確にはNを含む膜であるため、酸チッ化膜となっ
ている。この酸チツ化膜のチッ素をイオンマイクロアナ
ライザー(IMA)、光電子分析装置(XPS)オージ
ェ分析装置(AES)で分析したところ、それぞれ表1
に示す含有量となっていた。
また、この酸チッ化膜は600人とした。
次にCrをスパッタリングした。Au圧は2×10−”
Torr、パワーは2kwとした。厚みは1500^と
した1周知のフォトリソグラフィを用い、エツチングで
Crを所定の寸法にパターニングした。さらに画素電極
として、ITO(Indium Tin 0xide)
をスパッタリングで形成し、フォトリソグラフィで所定
の寸法にバターニングした。厚みは1000人とした。
なお、MIM素子の寸法は、5LLmx4μmとした。
表1にそれぞれのキャパシタンス、電圧10vの時のM
IM素子の抵抗を示す、キャパシタンスは10KHzの
時の値であり、LCRメータを用いて測定した。
さらにこのMIM基板を用いて、ネガ表示パネルに組み
立て、コントラスト比を測定した結果ら表1に示す。
表1 表1に示す通り、N2量が5at%よりち低いMIMパ
ネルは、コントラスト比が十分でない。
また、Nが25at%以上のMIMパネルは素子の抵抗
が高くN添加Taの比抵抗が300μΩ・cm以上ある
ためと思われるが、コントラストが十分でない、駆動電
圧を上げれば、コントラストは高くなるが、特別なIC
の製造や駆動回路の変更等1問題がある。
表1から明らかな様にN2量が5at%〜25at%含
有したMIMパネルはコントラストが高くなったことが
分る。
実施例−7 コーニング社製7059Baホウケイ酸ガラスにNをそ
れぞれOat%、3at%、5at%、10at%、2
0at%、30at%、40at%、50at%、55
at%、60at%を含有するTaターゲットを用いス
パッタリングした。
Arガス圧は2X10−”Torr、基板加貼は180
℃、スパッタパワーは、1.5KWで実施した。この下
部電極になるTal1iをX線回折により結晶構造を調
査した。
その結果を表2に示す。
表2 次に、該Ta膜を従来から知られているフォトリングラ
フィ・エツチングにより所定の寸法に形成し、1%クエ
ン酸溶液で陽性酸化した。これらは○at%NのTaタ
ーゲットから作成したものを除き、xPS分析により、
インシュレーク−はTaの酸チッ化物を含んでいること
を確認した。
厚さは、IMAでエツチングしながらOのピークを追っ
ていき、約60OAであると確認した。
次に、従来と同様、Crをスパッタし、フォトリソグラ
フィーエツチングにより所定の寸法にし、さらに画素電
極としてITOを形成した。
キャパシタンスをLCRメータを用い測定した。また、
上述のTa膜の比抵抗を四端子測定法にて測定した結果
を表3に示す。
表1に示す如<Taターゲット中のNが20at%〜5
0at%までが結晶構造が安定していることが分る。
表3 この時のMIM素子寸法は5umX4μm厚さは600
Aである。
本パネルを用い、液晶パネル完成体とした。比較にマス
フローにてN8とArの分圧をコントロールしたAr+
Nx雰囲気中でTaをスパッタし、陽極酸化して得たM
IMパネルと画質を調べた。
まず、NがO〜3at%のパネルは、コントラスト比が
1:30であり、Nが5at%〜50at%を含有する
Taターゲットを用いたちのは、それぞれ1:50.1
:70.1:75.1:8.0.1:90% l:95
であった。Nが55.60at%含有するTaターゲッ
トを用いたものは、コントラストが1=80及び1:5
0であった。さらに、Ar+N、中でのTaスパッタの
パンルはコントラストが1:lOOであったが、画面全
体ではムラシミが生じていた。つまり、素子特性のバラ
ツキがあり、−様な均一な素子状態になっていなかった
と推測される。
また、Nを55.60at%含有したTaターゲットを
用いたパネルは、外部電源の接続端子からの距離が近い
ところと遠いところでの画質の差があり、ムラを生じて
いた。これは、比抵抗300μΩ・cm以上と高く、遠
いところの画素には、電圧降下により、充分な電圧がか
からなかったためと推測される。
実施例−8 コーニング社製7059Baホウケイ酸ガラスを80℃
の熱硫酸で洗浄し、さらに水洗した。この基板(数量8
0枚)にスパッタリング装置を用い、Arガス圧1.8
x 10−”Torr+Ntガス圧2X10−”Tor
rでTa1lスパツタした。
厚みは500Aとした。
X線回折で確認したところ、TaN、Tax N等が確
認された。
次に、430℃×4時間、大気中にて熱酸化した。
炉より取り出したガラス基板は透明になっており透過率
は90%であり、全く問題ない透明度を有している。光
電子分析装置(XPS)で分析したところ、O,N、T
aが検出され、Taの酸チッ化膜が形成されたことを確
認した。
次に、下電極用のTaをN3を含む雰囲気中でスパッタ
リングし形成、フォトリソグラフィ、エツチングで所定
の寸法に加工する。エツチングは億円製作所のCDE装
置(ドライエツチング装置)を用いCF460%+0.
40%の分圧にしたガスを、流量3505CCMにコン
トロールし、実施した。
エツチングした基板を上述のxPSで面内のN及びTa
の分布を確認したところ、−様に下地膜形成時と同様の
N、Taが確認され、下地膜のTa酸チッ化膜が全て残
っていることが分った。N添加されないTa酸化膜の下
地膜ではTaが一様には確認されなかったため、下地の
残っている箇所と下地がなくなっている箇所が存在して
いた。
次に、バターニングしたTaを1%クエン酸を用い陽極
酸化法によるMIMのI Cインシュレーター)である
絶縁膜を作成した。酸化膜の厚みはエリプソメータで測
定したところ約500人であった。
次に従来と同様にCr1iをスパッタした。厚みは15
00^とした。このCrを所定の寸法にレジストでパタ
ーニングし、諸星インク製MPM−E30を用いエツチ
ングした0次に画素電極の工T O(Indium T
in 0xide )をスパッタリングで形成し、フォ
トリングラフィを用い硫酸20%、塩酸20%の水溶液
で所定の寸法にエツチングした。
本実施例のMIM素子部の電流−電圧特性を測定したと
ころ、β値(6v−’8v間での電流値の傾き)は基板
間で4.2〜4.5のバラツキ内におさまっていた。マ
スフローにてスパッタ雰囲気を制御したのは3.5〜4
.3のバラツキがあったことと比べて素子の特性バラツ
キが改善されていることが分る。
また、Crのテーパ一部での切れ断線は、一箇所ちなく
、Cr切れでの歩留り落ちはなかった。
実施例−9 コーニング社製7059Baホウケイ酸ガラスを80℃
の熱硫酸で洗浄した。この基板をスパッタリング装置を
使用し、Arガス圧1.8×10−2T o r r 
、 N xガス圧2X10−”TorrでTa膜をスパ
ッタ形成した。このTa膜をX線回折で調査したところ
、Ta(α構造)及びTaaNからなっていた6通常の
Ta膜はβ構造のTaである。比抵抗を測定したところ
、本発明による下電極は2.2XIO−’Ω・Cm、β
構造の下部電極は2.1xlO−’Ω・cmであった。
本発明の比抵抗はN添加されないものとほぼ同一である
ことが分る。
次に、Taを所定の寸法にフォトリソグラフィ・エツチ
ング技術を使いパターニングした。
N添加TaはCF、60%+0.40%ガスで何ら問題
なくエツチングが可能であった。
次に、1%クエン酸を用い陽極酸化法にて酸化膜(イン
シュレーター)を形成した。この酸化膜は正確にはNが
存在しているため、TaのN添加酸化膜である。アモル
ファス状態のためX線回折では、構造は確認出来なかっ
たが、xPS分析により酸チッ化物を示すBindin
 Energyビークを確認した。その他にTaO及び
、TaNのピークも存在していた。
次にCrをスパッタリングした。厚みは150○スとし
た0周知のフォトリソフラフイを用い、エツチングでC
rを所定の寸法にバターニンした。さらに、画素電極と
してIT○をスパッタリングで形成しフォトリソフラフ
イで所定の寸法にパターニングした。厚みは1000A
とした。
本発明のMIM素子のキャパシタンスを任意の箇所の1
00点をLCRメータを用い測定した。
この時の素子の面積は5μm×4μm、Ta酸チッ化物
の厚みはエリプソメータにより600^であることをす
でに確認しである。
その結果キャパシタンスはX=2.7pF/mm′とな
っており、従来のMIMはX=3.8pF / m m
 ”であることから約%に減少していることが分る。
本パネルを用い、ポジ表示パネルに組み立て、画質を確
認した。コントラスト比を確認したところ、1:100
と従来の1=60より大きくなっており、コントラスト
が向上した。更に下電極へのN添加量を変えたところイ
ンシュレーターの構造がTa酸チッ化物のみとなりその
時の素子特性βは5と非常に高く、かつパネルコントラ
ストも150:lであった。
また下電極がTaチッ化物(TaN)のみのパネルも作
成し画質を調べた。このパネルは、外部電源の接続端子
からの距離が近いところと遠いところでの画質の差があ
り、ムラが生じていた。
実施例−1O コーニング社製7059Baホウケイ酸ガラスを80℃
の熱硫酸で洗浄した。この基板をスパッタリング装置を
使用し、Arガス圧1.5X10−’T o r rパ
ワー1.5KwでTa膜を2800^形成した。
次にTaを所定の寸法に周知のフォトリソグラフィエツ
チング技術を使いパターニングした。素子の寸法は5u
mとした。
次に1%クエン酸を用い陽極酸化法にて酸化膜を形成し
た。初期電圧は32Vとした。この酸化膜の厚みはエリ
プソメータで確認したところ500人の厚みであった。
この陽極酸化された基板を、プラズマエッチング装置(
日電アネルバ製DEM451)に装入し、N2ガスを2
×1oすTorrのガス圧でプラズマ処理を実施した。
パワーはRFで500Wとした。該基板を、光電子分析
装置を用い分析したところTaO及びTaNのピークと
Ta酸チッ化物のピークが確認され、この膜がN添加T
a酸化膜となっていることが証明された。
次にCrをスパッタリングした。Au圧は2×10−”
Torr、パワーは2kwとした。厚みは1500Aと
した0周知のフォトリソグラフィを用い、エツチングで
Crを所定の寸法(M I Mの箇所の寸法は4μm)
にパターニングした。さらに画素電極として、ITOを
スパッタリングで形成し、フォトリソグラフィで所定の
寸法にパターニングした。厚みはl 0OOAとした。
このMIM素子基板の認意の100箇所の電流−電圧特
性を確認したところ、電圧lO■の印加電圧で流れる電
流は2X10−”Aから3.5×10””Aとなってい
た0通常のTaをマスフローメーターにてそれぞれ流量
管理したArガス+N2ガス中でスパッタリングし陽極
酸化法にて作成した素子の電流−電圧特性が5X10−
”AからlXl0−”とばらついていたのと比較し、本
発明の素子のばらつきが非常に小さくなったことが分る
。更にβ値が非常に高く良好であった(β=9)、ただ
I−V特性の極性差が存在していたため2つのMIM素
子を直列に接続し極性差をキャンセルさせた。
また、素子のキャパシタンスも2.5〜2.7n F 
/ m m ”となっており、マスフロー管理のAr 
+ N *ガスを用い陽極酸化法にて得た酸チッ化物の
キャパシタンスは1.7〜3.7nF/mm8のバラツ
キより6小さく素子特性が安定していることが分る。
該パネルを用い、パネルに組み立て、画質を確認したと
ころ、いわゆる画質のシミ、ムラがなく鮮明な画質とな
った。また、下電極をArとN2ガスでスパッタしたパ
ネルは、外部電源の接続端子からの距離が近いところと
遠いところでの画質の差があり、ムラになっていたこと
と比較して、本発明の有効性が確認できる。ただ、大型
基板(たとえば300mm’)ではプラズマ密度のバラ
ツキと思われる素子特性バラツキが発生した。
〔発明の効果〕
以上述べた様に基板上に設けられた複数の行電極と前記
基板と対向する対向基板上に、前記行電極と交差して配
置された複数の列電極が備えられ、前記両電極の交差部
のマトリックス状に形成された画素部にスイッチング用
非線形抵抗素子を配し前記基板間に封入された液晶を電
気的に駆動させて表示するアクティブマトリックス型液
晶表示装置において前記非線形抵抗素子にMIM (メ
タル・インシュレーター・メタル)の2端子素子を用い
、前記インシュレーターの比誘電率εがTaOx (但
しXは任意の数値を示す)の比誘電率未満であり、前記
対向基板の有する静電容量CCFIC素部の液晶の静電
容量CLe+ M I M素子の静電容量Cm、+vが CCFX CLC/ [(CCF+ CLc) X C
kllM ] > 2であることにより、また前記アク
ティブマトリックス型液晶表示装置の製造方法において
前記基板上にTa膜をチッ素を含む雰囲気中でリアクテ
ィブスパッタしたのち前記Ta膜を酸化して下地絶縁膜
を形成する第1の工程と、前記下地絶縁膜上にTa膜と
チッ素を含む雰囲気中でリアクティブスパッタする第2
の工程と、前記第2の工程で形成されたTa1lllを
パターンエツチングして下電極とする第3の工程と、前
記パターネッチングしたTa1liを酸化して絶縁膜(
インシュレーター)とする第4の工程と、前記第4の工
程で形成された絶縁膜上にCrを成膜する第5の工程と
、前記第5の工程で成膜されたCrをパターンエツチン
グして上電極とし、MIM素子を形成する第6の工程と
、前記第6の工程を経たのち、ITOを成膜する第7の
工程と、前記ITOをエツチングして画素電極とする第
8の工程を有することにより従来TPT液晶デイスプレ
ィより劣っていたMIMデイスプレィの画質を大幅にア
ップさせ、TPTと同等、もしくはそれ以上にまでさせ
ることができた。また、画素分割の冗長設計で製造歩留
りを大幅にアップさせ、最近TPTと製造コストに大差
なかったのが再び拡大させ、2端子素子本来の製造歩留
りを達成できた。また従来不可能とされていた1インチ
程度の小型デイスプレィの製造も可能となった。更に下
電極の結晶構造を制御することにより60μΩ・cmの
低抵抗を実現し、20インチ以上の大型デイスプレィの
可能性を拡大させた0本来MIMは大型デイスプレィに
適していると考えられていたが、冗長設計や配線の抵抗
化、インシュレーク−の膜質のタイムリーなスパッタ条
件へのフィードバック等の達成により初めて可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
MIM素子の上面図、第3図は第2図A−A′断面図、
第4図は液晶静電容量と素子容量との比とパネルコント
ラスト関係図、及び容量比に対応した下電極Taの結晶
構造と比抵抗を示す図、第5図はインシュレーター比誘
電率εとコントラストの温度特性との関係を示す図、第
6図は素子β値の温度特性とインシュレーター比誘電率
εとの関係を示す図、第7図は3■印加時の素子抵抗の
温度特性とインシュレーター比誘電率との関係を示す図
、第8図は電極上付はカラーフィルターを用いたパネル
構造図、第9図は電極下付はカラーフィルターを用いた
パネル構成図、第10図は各種インシュレーターへのN
添加方法とC安定性との関係を示す図であり(1)は任
意の濃度に調整されたA r −N を混合ボンベを使
用したもの、(2)はN添加Taターゲットを使用した
もの、(3)はマスフローメーターにてArとN、を別
々にスパッタチャンバー内に導入したものである。第1
1図はインシュレーターへのSi添加量とεとの関係を
示す図、第12図は実施例−2を示し下地絶縁膜TaO
xへのN添加量と下地絶縁膜のエツチングレート及び素
子特性を示す図であり(1)はりアクティブスパッタに
より形成した下地、(2)は熱酸化により形成した下地
を示す、第13図は安定した素子特性と不安定な素子特
性を示す図、第14図は液晶パネルセル内の水分濃度と
素子I−V特性を示す図、第15図はTaOx膜中のN
濃度とTaOx膜屈折率、TaOx膜反射率の関係を示
す図、第16図は素子容量を通常素子の1/2とし画素
分割の冗長設計を行なった実施例−3を示すMIM上面
図。 11・・・液晶 以上

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板上に設けられた複数の行電極と、前記基板と
    対向する対向基板上に前記行電極と交差して配置された
    複数の列電極が備えられ、前記両電極の交差部のマトリ
    ックス状に形成された画素部にスイッチング用非線形抵
    抗素子を配し、前記基板間に封入された液晶を電気的に
    駆動させて表示するアクティブマトリックス型液晶表示
    装置において、前記非線形抵抗素子にMIM(メタル・
    インシュレーター・メタル)の2端子素子を用い、前記
    インシュレーターの比誘電率εがTaOx(但しxは任
    意の数値を示す)の比誘電率未満であり、前記対向基板
    の有する静電容量C_C_F、画素部の液晶の静電容量
    C_L_C、MIM素子の静電容量C_M_I_Mが C_C_F×C_L_C/〔(C_C_F+C_L_C
    )×C_M_I_M〕>2であることを特徴とするアク
    ティブマトリックス型液晶表示装置。
  2. (2)前記対向基板がカラーフィルター層を有し、その
    カラーフィルター層の下に電極形成されており前記C_
    C_Fがカラーフィルター層の静電容量であることを特
    徴とする請求項(1)記載のアクティブマトリックス型
    液晶表示装置。
  3. (3)前記対向基板がカラーフィルター層を有し、その
    カラーフィルター層の上に電極形成されており前記C_
    C_F=∽であることを特徴とする請求項(1)記載の
    アクティブマトリックス型液晶表示装置。
  4. (4)前記アクティブマトリックス型液晶表示装置の駆
    動方法がポジ又はネガ表示であることを特徴とする請求
    項(1)記載のアクティブマトリックス型液晶表示装置
  5. (5)前記電気的に駆動させる液晶中の水分濃度が10
    0ppm以下であることを特徴とする請求項(1)記載
    のアクティブマトリックス型液晶表示装置。
  6. (6)前記MIMの2端子素子がTa/TaOx/Cr
    であり、TaOxに他の元素が添加されていることを特
    徴とする請求項(1)記載のアクティブマトリックス型
    液晶表示装置。
  7. (7)前記他元素を添加されたTaOxの比誘電率が2
    2以下であることを特徴とする請求項(6)記載のアク
    ティブマトリックス型液晶表示装置。
  8. (8)前記他元素を添加されたTaOxの比誘電率が1
    0以下であることを特徴とする請求項(6)記載のアク
    ティブマトリックス型液晶表示装置。
  9. (9)前記添加する元素がNまたはSiであることを特
    徴とする請求項(6)記載のアクティブマトリックス型
    液晶表示装置。
  10. (10)前記添加する元素が酸化物、チッ化物、酸チッ
    化物の形で添加されていることを特徴とする請求項(6
    )記載のアクティブマトリックス型液晶表示装置。
  11. (11)前記基板上に酸化物、チッ化物、酸チッ化物の
    下地絶縁膜が形成されたのちMIMの2端子素子が形成
    されていることを特徴とする請求項(6)記載のアクテ
    ィブマトリックス型液晶表示装置。
  12. (12)前記MIM2端子素子に用いる下電極Taの結
    晶構造がα−Taであることを特徴とする請求項(6)
    記載のアクティブマトリックス型液晶表示装置。
  13. (13)前記添加されているNの濃度がTaOx中に5
    〜25at%であることを特徴とする請求項(9)記載
    のアクティブマトリックス型液晶表示装置。
  14. (14)前記MIM2端子素子の下電極Ta中にNが5
    〜45at%含まれていることを特徴とする請求項(9
    )記載のアクティブマトリックス型液晶表示装置。
  15. (15)前記下電極Taの結晶構造がα−Ta又はα−
    TaとTa_2Nの混合状態であることを特徴とする請
    求項(14)記載のアクティブマトリックス型液晶表示
    装置。
  16. (16)前記Nが添加された下電極Taの比抵抗が60
    〜300μΩ・cmであることを特徴とする請求項(1
    5)記載のアクティブマトリックス型液晶表示装置。
  17. (17)前記基板上に形成される酸チッ化膜がTaの酸
    チッ化物であることを特徴とする請求項(11)記載の
    アクティブマトリックス型液晶表示装置。
  18. (18)前記N添加されているTaOx膜中にTa酸チ
    ッ化物(TaOxNy)(ただしx、yは任意の数を示
    す)が存在することを特徴とする請求項(9)記載のア
    クティブマトリックス型液晶表示装置。
  19. (19)前記行電極と列電極の交差部の1つ1つの画素
    電極が複数に分割され、そのそれぞれに前記Ta0xに
    他元素が添加されているMIM2端子素子が接続されて
    いる請求項(6)記載のアクティブマトリックス型液晶
    表示装置。
  20. (20)前記TaOxにNまたはSiが添加されている
    ことを特徴とする請求項(19)記載のアクティブマト
    リックス型液晶表示装置。
  21. (21)基板上に設けられた複数の行電極と、前記基板
    と対向する対向基板上に前記行電極と交差して配置され
    た複数の列電極が備えられ、前記両電極の交差部のマト
    リックス状に形成された画素部にスイッチング用非線形
    抵抗素子を配し、前記基板間に封入された液晶を電気的
    に駆動させて表示するアクティブマトリックス型液晶表
    示装置の製造方法において前記基板上にTa膜をチッ素
    を含む雰囲気中でリアクティブスパッタしたのち前記T
    a膜を酸化して下地絶縁膜を形成する第1の工程と、前
    記下地絶縁膜上にTa膜をチッ素を含む雰囲気中でリア
    クティブスパッタする第2の工程と、前記第2の工程で
    形成されたTa膜をパターンエッチングして下電極とす
    る第3の工程と、前記パターンエッチングしたTa膜を
    酸化して絶縁膜(インシュレーター)とする第4の工程
    と、前記第4の工程で形成された絶縁膜上にCrを成膜
    する第5の工程と、前記第5の工程で成膜されたCrを
    パターンエッチングして上電極とし、MIM素子を形成
    する第6の工程と、前記第6の工程を経たのち、ITO
    を成膜する第7の工程と、前記ITOをエッチングして
    画素電極とする第8の工程を有することを特徴とするア
    クティブマトリックス型液晶表示装置の製造方法。
  22. (22)前記第1または第4工程の酸化方法が、熱酸化
    または陽極酸化であることを特徴とする請求項(21)
    記載のアクティブマトリックス型液晶表示装置の製造方
    法。
  23. (23)前記第1工程の絶縁膜または第4工程のインシ
    ュレーターを反応性リアクティブスパッタによって行な
    うことを特徴とする請求項(21)記載のアクティブマ
    トリックス型液晶表示装置の製造方法。
  24. (24)前記第1、または第2工程のチッ素を含む雰囲
    気中にArを含むことを特徴とする請求項(21)記載
    のアクティブマトリックス型液晶表示装置の製造方法。
  25. (25)前記第1、または第2の工程でチッ素雰囲気に
    代えて5〜50at%のNを含有するTaターゲットを
    チッ素を含まない雰囲気中でスパッタすることを特徴と
    する請求項(21)記載のアクティブマトリックス型液
    晶表示装置の製造方法。
  26. (26)前記第2の工程でRFバイアスを基板に印加し
    てスパッタすることを特徴とする請求項(21)記載の
    アクティブマトリックス型液晶表示装置の製造方法。
  27. (27)前記第1または第2の工程でチッ素雰囲気に代
    えて、酸化後、またはリアクティブスパッタ後Nプラズ
    マ処理にてNを絶縁膜またはインシュレーターに添加す
    ることを特徴とする請求項(21)記載のアクティブマ
    トリックス型液晶表示装置の製造方法。
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