JPH037308A - 樹脂補強用不織布及び該不織布を用いた成形用シート - Google Patents

樹脂補強用不織布及び該不織布を用いた成形用シート

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JPH037308A
JPH037308A JP2041757A JP4175790A JPH037308A JP H037308 A JPH037308 A JP H037308A JP 2041757 A JP2041757 A JP 2041757A JP 4175790 A JP4175790 A JP 4175790A JP H037308 A JPH037308 A JP H037308A
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秀樹 保城
Hirotada Funabiki
船曵 宏直
Kenji Nishiomote
西面 憲二
Shunei Daito
大東 俊英
Hiroshi Sugishima
杉島 博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (作業上の利用分野) 本発明は、有磯合成繊准からなる樹脂補強用不織布に関
するもので、その目的とするところは、耐衝撃性が極め
て優れた成形物を得ることが出来る樹脂補強用不織布並
びに該不織布に樹脂組成物を含浸してなる成形用シート
を提供することにある。
(従来の技術) 従来、S M Cで代表される補強材で補強された成形
用シートは、不飽和ポリエステル樹脂に充填剤、着色剤
、内部離型剤、硬化剤、増粘剤等を混和した樹脂組成物
と、ガラス繊維ロービングヤーンのカット物(いわゆる
ガラス繊維ストランド)を複合し、ポリエチレンフィル
ム等で両面をカバーして加圧し、前記樹脂混合物をガラ
ス繊維ストランド間へ含浸さ仕て、脱泡を行ない、過変
な温度下で熟成して得られるものである。このように従
来より樹脂補強用繊維としては一般にガラス繊維か用い
られているが、この理由は、ガラス繊維が繊維強度、剛
性等の機成的物性や耐熱性、寸法安定性、あるいは加工
性等に優れている点にある。
(発明が解決しようとする課題) これらガラス繊維で補強された繊維補強樹脂成形物(以
下FRPと略記する)の最大の弱点は耐衝撃性能に劣る
ことである。もし、FRPの耐衝撃性能、特に耐落球衝
撃性能が高いならば、成形体に衝撃か加わった際に成形
物表面にクラックあるいは白化が発生しに<<、製品の
品質並びに外観が損なわれることかない。したがって、
高い耐落球衝撃性能は、自動車、車両、船舶等の外板の
みならずパイプ、浴漕等の用途には欠く事の出来ない条
件ではあるが、現実にはガラス繊維ストランドが用いら
れている以上この要求を満たすことが出来ない。このよ
うなことにより、FRPの分野において耐落球衝撃性能
を飛躍的に向上させる技術が求められていた。
本発明者らは、FRPの耐落球衝撃性能を高めろ技術に
関して研究を続けた結果、耐落球衝撃性能を高めるため
には、(1)有機合成繊進、特に高強度で高弾性率を有
する有機合成繊維を使用すること、(2)単繊維を比較
的均一に分散させること、(3)デニールの大きい単繊
維を補強材として用いること、さらに(4)補強材の形
植は不識布状格が望ましいことを見いだした。本発明者
らは、これらの(1)〜(4)の知見をもとにさらに検
討を続けた結果、本発明に到達した。
なお、特開昭63−42952号公報には樹脂補強用不
織布として非ガラス繊維系ステーブル繊維を用い、しか
もそのステープル繊維が、解繊されたステーブル繊維群
と座数本の繊維が集束状態で存在する未解繊ステープル
繊維群とを混在させ、両者繊維間を接着性繊維で接合し
た不織布が記載されている。そして、その構成の不織布
とすることによってガラス繊維チョップトストランドマ
ットに比べて繊維含有量が半分以下で強度、弾性率が共
に高いFRP製品が得られることが記載されている。し
かし、この発明においては、解繊されたステープル繊維
群と未解繊ステープル群との配合状籾が明かにされてい
ない。FRP製品の引っ張り強度、曲げ強度並びに耐衝
撃性能等は繊維の太さ、集束状態及び分布状態によって
大きく変化するものであり、単に解繊されたステープル
繊維群と未解繊ステープル群とを配合しただけでは、優
れたFRP製品は得られない。しかも該発明においては
、繊維群を結合するバインダーは接着性繊維か用いられ
ている。しかし、接着性繊維がバインダーとして機能す
るには、添加量を増やさねばならず1.主補強材の添加
量が少なくなり、結果として補強効果が低下する。また
vd詣成形物成形の際、繊維群と繊維群との結合の解除
が実際上不利となり、その流動性が悪いために深絞り成
形品の加工が出来ないという欠点がある。したがって本
発明は、このような公知技術の問題点をも解決したらの
である。
(課題を解決するための手段) すなわち、本発明は、「樹脂成形品を補強するための有
機合成繊維からなる不織布であって、該不織布は、単繊
維デニール1〜50、繊維長5〜200mmの有機合成
繊維単繊維(A)及びその集束体(B)からなり、(A
)+(B)中に占める(A)の割合がO〜50重量%で
あり、かつ(A)+(B)中に占めるトータルデニール
300以下の(B)と(A)の合計量が20〜80重量
%であり、さらに(A)+ (B)中に占めろトータル
デニール500以上5000以下の(B)の割合が5〜
20重量%であり、該単繊維(A)及びその集束体(B
)が非繊維バインダー1〜20重量%/(A)÷(B)
を用いて固定されたことを特長とする樹脂補強用不織布
」であり、また「前記不織布と該不織布に含浸されL樹
脂組成物とからなることを特長とする成形用ソート」に
関するものである。
我々は、FRPの耐落球衝撃性能を高めるために、有機
合成繊維を用いた補強材の最適単繊維デニールを検討し
た結果、単繊維デニールは、1〜50が好ましく、5〜
30がより好ましいことを見い出した。すなわち、通常
ガラス繊維で使用されている太さよりも太いものの方が
優れている事を見い出した。
一般的にガラス繊維は、単繊維が太くなると繊維強度及
び剛性が急激に低下する傾向があるか、何機合成繊維は
ガラス繊維に比べて、比較的性能の低下が少ない。この
ため、有機合成繊維を補強材として用いる場合は、単繊
維を太くしてFRPの引張り・曲げ強度を低下させずに
、耐落球衝撃性を上げる事が可能である。
SMCの製造し易さに関して乙、単繊維のデニールが1
より小さくなると、得られる不織布が紙状になってしま
い樹脂含浸性や繊維の流動性が悪い。逆に単繊維デニー
ルが50を越えて大きくなっても得られるFRPの表面
性が悪くなるという問題点を有する。
耐落球衝撃性能を向上させるためには、不織布中におい
て単繊維デニール1〜50の有機合成単繊維及びトータ
ルデニールが小さい集束体が均一に分散していることが
最も好ましい。これは、FRPに衝撃が加わった際衝撃
エネルギーが均一に分散した単繊維の破断によって吸収
され、樹脂領域が破断されにくいからである。すなわち
、単繊維デニールl〜50の有機合成繊維単繊1 (A
)及びその集束体(B)からなる不織布において、(A
)+ (B)中に占める(A)の割合が、0〜50重量
%であり、かつ(A)+ (B)中に占めるトータルデ
ニール300以゛下の(B)と(A)の合計量が20〜
80重量%であるときに、耐落球衝撃性が優れているこ
とを見いだした。しかしながら、樹脂補強用不織布が主
として単繊維からなり、均一に分散している場合は、耐
落球衝撃性は優れているらのの繊維の引き抜き抵抗が小
さくなって、FRPの完全破断までに吸収するエネルギ
ー量、即ちアイゾツト衝撃性は低いという欠点を有する
。逆に、トータルデニールの大きい集束体を多く含む不
織布は、繊維の引き抜き抵抗が大きくなってアイゾツト
衝撃性は向上するものの、樹脂領域で破断が起こり、繊
維の物性が充分に生かされず、耐落球挟撃性及びFRP
の曲げ強度等機減的物性が低下する。このために、いず
れの衝撃性をも満足し、充分な機械的物性を得る単繊維
及び集束体の分布状態を検討した結果、上記集束分布条
件に加えてトータルデニール500以上の(B)の割合
が5〜20重量%である!!を脂補強用不織布が最も好
ましいことを見い出した。
我々の実験結果から判断すると、トータルデニールが5
00以上である集束体が全体の5重量%より小さくなる
とアイゾツト衝撃性の著しい向上が見られず、また逆に
トータルデニールが5flO以上である集束体か全体の
20重重量を越えてらFRPの機械的性能か低下するば
かりでなく、表面性が悪くなるという問題点を有するこ
とが判った。なお、集束体の途中で裂けた物のデニール
は、裂けている箇所の長さが繊進長さ方向で50%以内
であれば、らとの集束体のデニールで表す事とする。
樹脂補強用不織布としては、本発明に記載され、た繊維
集束状態及び分布状態を有していることが重要であり、
不織布の製造方法は、特に限定しない。このため、本発
明に記載した単繊維及び集束体を適量混合して、そのま
ま不織布を製造してら構わないし、集束体を製造中に適
度に解繊(割裂)して不織布を製造しても構わない。し
かしながら、得られる樹脂補強用不織布の製造コストを
考慮すると繊維集束体を適度に解繊し、それを不織布化
することが好ましい。
不織布を製造する際に使用する集束体のトークルデニー
ルは、500〜5000が好ましく、700〜3000
かより好ましい。トータルデニールが500より小さく
なると、製造時に繊維がほぼ単繊惟状に分散してしまい
集束体による効果が充分には得られない。また逆にトー
タルデニールか5000を越える集束体を使用すると不
織布中に極めて大きい集束体が存在することになり、F
RP性能及び表面性に悪い影響を与える。
現在、S M C用に使用されているガラス繊維の場合
は、トータルデニール500〜700のガラス繊維ロー
ビングヤーンをロービングカッターで切断してすぐにS
MC製造するため、はとんど集束体が分繊されず、した
がって集束体は本発明に記載されているような分布状態
を有せず、はとんどl−−タルストランドデニール50
0〜700のガラス繊維ストランドからなる。
繊維及びその集束体の繊維長は、構成する単繊維のデニ
ールにもよるが、5〜200mmが好ましく、1.0−
100mmがより好ましい。繊維長が511ffiより
短くなると繊維の機械的物性が充分に生かされず、また
繊維長が200mmを越えるものは、不織布の製造が極
めて困堆になる。
得られるFRPの性能を考慮すると不織布を構成する有
機合成繊維の単繊維強度は、80〜500kg/mm!
、単繊維の初期弾性率は2500〜25000kg/m
m’が好ましい。また、成形体樹脂と繊維との接着性を
高めるために、有機合成繊維は表面か粗面化されたもの
や異形断面を有するものを用いてもかまわない。
不織布を構成する有機合成繊維としては、ポリビニルア
ルコール系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリア
ミド系繊維、ポリエステル系繊維、アラミド系繊維、ボ
リアリレート系繊維等が挙げられるが、得られるFRP
の引張強度、曲げ強変、耐衝撃性等を必要とする用途で
は、ポリビニールアルコール系繊維、アラミド系繊維、
ボリアリレート系繊維が特に好ましい。用途によっては
、有機合成繊維単独では、剛性、耐熱性及び寸法安定性
に問題があるために、ガラス繊維を始め炭素繊維、ポロ
ン繊維、炭化ケイ素繊維等の有機合成繊維以外のwt惟
を単独或は目的に応じて数種類組合せても構わない。
集束体を製造するために用いる接着樹脂としては、ポリ
酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ビニルエステル系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、フェノー
ル系樹脂等が可能であり、その付着量としては、繊維に
対して0.1〜20重量%が好ましい。また、樹脂と有
機合成@椎との接着性を高めるために、重合助触媒、ン
ランカップリング剤、樹脂浸透剤等を接着11脂に適量
混合しても構わない。
各集束体及び/または単繊維間を固定するために、用い
るマット形成バインダーとしては、非繊維バインダーを
用いることか肝要である。本発明においては、いわゆる
バインダー繊維(例えば、熱易溶融性ポリエステル系繊
維、ポリオレフィン系繊維)は、下記の理由で用いるの
に好ましくないことがわかった。(1)繊維状バインダ
ーは、その繊維の太さ(2〜5dr)とその捲縮形聾の
ために、不織布が嵩高くなり、繊維含有量の高いF、R
Pが得られないこと、(2)繊維状バインダーは接着効
率が悪いために、充分な接着力を出すためには、繊維状
バインダーの添加量を増やす必要性があること、またそ
の結果、補強効果が低下すること、(3)繊維状バイン
ダーは、各集束体及び/または単繊維間の結合解除が容
易でなく、したかって深絞り成形体を加工する際、繊維
を端部まで分散させ難いという問題点を有する。
従って、本発明のマット形校バインダーとしては、不飽
和ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂等を溶液、エマル
ジョン、ザスベンジョン、粉末状物等として用いる乙の
である。また上記バインダー樹脂をメルトブロ一方式で
極細繊維からなる薄い不織布を予めつくっておき、集束
体及び/または単繊維と張り合わせることも可能である
。このメルトブロー不織布物は、その構成繊i(t h
<極細で、かつ目付けの小さい極め薄い不織布形態とす
ることか出来、いわゆる熱易溶融性バインダー繊維を用
いる場合の不満足かなく使用できることが判った。また
、主に不織布ポリエステル樹脂をマトリックスとして製
造するS M C用途の場合には、該不飽和ポリエステ
ル樹脂の架橋剤がスチレンであることを考慮し、バイン
ダー樹脂としては、このスチレン可溶性の樹脂を用いれ
ばより好ましい。そのようなバインダー樹脂としては、
ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチ
レン系1を指、不飽和ポリエステル系樹脂が良い。また
、その付着量は、1〜20重量%が好ましい、即ち本発
明は、SMC製造に際して、仕込時は2次元シートとし
ての工程通過性を確保し、SMCシート成形後の熟成時
にバインダーが溶解して、樹脂成形体製造時に単繊維並
びにその集束体が極めて容易に流動して分散するもので
ある。
なお、不織布を製造するために用いられるマット形成バ
インダー樹脂は、集束体を形成しているバインダーを再
度熱溶融して、マット形成バインダーとして利用してら
構ねない。
本発明によって得られる不織布は、S M C用途に用
いるだけでなく、通常のハントレイアップ、去、マツチ
ドダイ法、レジンインジェクション法、レジントランス
ファーモールディング法等のFRP製造方法やスタンバ
ブルシート製造方法の様なFRTP製造方法に用いるこ
とら可能である。このたりに用いる樹脂としては、不飽
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂だけでなく、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート1t 11、ポリカーボネート樹脂
、ポリアセタールlat詣、ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂、ポリアミドtel脂、ABslを指等の熱可塑
性樹脂も用いられる。
なお、本発明の不織布の代表的な製造方法としては下記
のような方法がある。単繊維デニールが1〜50である
繊維をトータルデニールが500〜5000となるよう
に揃え、前記集束用樹脂を0.1〜20重量%、好まし
くは、0.3〜10重量%付着させる。
得られた樹脂集束ヤーンを5〜200mmに切断し、ネ
ット上に集束体が分散されるように力を加えつつエアー
ブローするか、或は解職機等により一部解職させる。場
合により、工程通過性を良くするために軽くニードルパ
ンチングする。その後、マット形成バインダーをスプレ
ーにて均一に噴霧し、熱プレスして単繊維及び集束体を
結合させ、不織布を製造する。
得られる不織布の目付(gem’)は、用いるFRPの
繊維添加量によって異なるが、20〜1100(I/C
か好ましく、50〜500g/I11’がより好ましい
不織布の厚みはFRPの施工性を考慮すると、0.2〜
3 、0mmが好ましい。また、不織布の密度は0.0
1〜0.5g/cm’の領域であることが望ましい。
なお、ここで言う不織布の厚みは、JISP8118に
よって測定された値を示す。
上記の如く得られた補強用不織布を用い、成形用シート
並びに成形物を製造する方法の例を以下に示す。成形用
シートは、通常のS M C製造装置を使用する。即ち
、不飽和ポリエステル樹脂に充填剤、硬化剤、増粘剤、
着色剤等を混合した樹脂組成物の中に前記不織布を連続
的に挿入し、ポリエチレンフィルム等で両面をカバーし
て加圧し、前記樹脂組成物を不織布の繊維間に含浸させ
、脱泡して所定の長さに巻きとった後、適当な温度下で
熟成して成形用シートを得る。この成形用シートを従来
のS M Cと同様に鋳型に入れ、熱加圧成形すること
によって成形体を得ることが出来る。
また、別な方法としては、鋳型の中に不織布を入れ、鋳
型を閉じた後に樹脂をインノエクノヨノして成形物を得
ることが出来る。また、鋳型の中に樹脂組成物と補強用
不織布を入れて、内部から加圧脱泡させるいわゆるバク
成形によって成形体を得ることが出来る。また、前記不
織布をテープ状に細長く切断して樹脂に含浸した後、通
常のフィラメントワインディング法によってパイプ状に
成形加工することも可能である。また、ポリプロピレン
樹脂シート間に前記不織布を挟み込んで加圧し、繊維内
部まで樹脂を含浸さ仕たスタンパブルシートを鋳型の中
に入れ、加熱圧縮成形して成形体を得ることもできる。
FRPI造時、本発明によって得られる樹脂補強用不織
布は、単独で用いても構わないし、ガラス繊維ストラン
ドマット、ガラス繊維織布、ガラス繊維エントレスマッ
ト等の従来−数的に使用されているガラス繊維補強材や
炭素繊維、アラミド繊維のg織布及び不織布等を必要に
応じて積層して用いても構わない。
本発明によっては得られる樹脂補強用不織布は、下記の
様な特長を有する。
[)本発明で得られる樹脂補強用繊維不織布は、樹脂の
含浸性が極めて優れ、従来のガラス繊維ストランドマッ
トと同様な使い方が出来るために、通常のハンドレイア
ップ、フィラメントワインデイノブ法、マツチドダイ法
、レノンインジェクション法、レノントランスファーモ
ールテデイング法等のFRP製造用不織布やスタンパブ
ルシート製造法の様なFRTP製造用不織布として用い
ることも可能である。
2)有機合成繊維を大した設備投資を必要とせずに、S
〜fc製造装置に供給することか可能であり、得られる
成形用シートは、繊維流動性が極めて優れているために
、従来のSMCと同様に使用することが可能である。
3)得られるFRPは、従来のガラス繊維で補強したF
RPに比べて耐衝撃性、特に耐落球衝撃性能が優れる。
4)有機合成繊維は、ガラス繊維に比べて比重が小さい
ために、得られるFRPら軽量である。
以下実施例によってさらに具体的に説明する。
実施例1 単繊維デニール10d「で単繊維強K 270kg/ 
mm’、初期弾性率7000kg/ n+112のポリ
ビニルアルコール系繊維にポリ酢酸ビニール系樹脂(大
同化成(味)調高品名ビニゾール2102)をlO重量
%付着させてヤーンデニール2500drに集束し、5
0mmに切断した繊維集束体を作った。この繊維集束体
を解繊賎に掛けてネット上にランダムに落下させて乾式
ウェブを作成し、これにポリエステル系樹脂エマルノヨ
ン(東洋紡(It8)製パイロナールMDI200)を
噴霧し、乾燥させて目付け200g/l!ltの不織布
を得た。不織布のポリビニルアルコール繊維に対するポ
リエステル系樹脂の付着重量比は、5%であった。得ら
れた不織布は、単繊維が5重量%、トークルデニールが
300以下である単繊維及び集束体か全体の35重量%
であり、且つトークルデニールが500以上である集束
体が全体の15重量%であった。上記不織布を通常のS
MC製造装置に挿入し、不飽和ポリエステル樹脂組成物
と混合したものをポリエチレンフィルムにサンドイッチ
状に挟みこんで、以下常法によってSMCを製造した。
得られたFRPの性能を第1表に示す。
実施例2 単繊維デニール10drで単繊維強度350kg/ m
n’。
初期弾性率8800kg/ na+’のボリアリレート
系繊維にスチレンラテックス(日本ゼオン(株)製N1
polL X 303)を4.0重量%付着させてヤー
ンデニール1800drに集束し、50mmに切断して
繊維集束体を作った。この繊維集束体を解繊機にかけて
ネット上にランダムに落下させて乾式ウェブを作り、こ
れを150°C、lookg/ cm’でローラー熱プ
レスして目付200g7’+n”の不織布とした。得ら
れた不織布は、単繊維、が5重1%、単繊維とトータル
デニール300以下である集束体の合計量が全体の25
重量%であり、且つトークルデニールが500以上であ
る集束体が全体の10重量%であった。
実施例3 実施例2で製造したボリアリレート系繊維の集束体のカ
ット物を送綿機の中に投入し、エアーブローした後、連
続的にネット上に均一かつランダムに落下させて乾式ウ
ェブを作成し、これにポリエステル系樹脂エマルンヨン
(東洋紡(株)製パイロナールM D I200)を噴
霧し、乾燥させて目付け150g/m”の不織布を得た
。ポリエステル系樹脂のボリアリレート系繊維に対する
付着量は、7%であった。得られた不織布は、単繊維が
10重量%であり、単繊維とトークルデニールか300
以下である集束体の合計量が全体の75重量%であり、
且つトークルデニールが500以上である集束体が全体
の7重量%であった。
実施例4 単繊維デニールが1.5drて単繊維強度315kg/
mi1初期弾性率11300kg/ mm”のアラミド
繊維に酢酸ビニール系樹脂(大同化成(昧)調高品名ビ
ニゾール2+02)を1.0重量%付着させてヤーンデ
ニール1500drに集束し、50mmに切断した繊維
集束体と上記未集束の同しく 50m+nに切断したア
ラミド単繊維を重量比30対IOの割合で解繊Kに挿入
し、ネット上にランダムに落下させて乾式ウェブを作成
し、その上に不飽和ポリエステル樹脂粉末(三洋化成(
株)調高品名ケミチレンP E B −13)を均一に
5重量%添加し1.150℃、80kg/cm’でロー
ラー熱プレスして不織布とした。不織布は単繊維が40
重量%、単繊維とトータルデニールが300以下である
集束体の合計量が全体の70重量%であり、且つトータ
ルデニールが500以上である集束体が全体の15重量
%であった。
実施例5 実施例1で製造したポリビニルアルコール系繊維の集束
体にガラス繊維ロービング(日東紡(株)裂開品名RS
 240P A −549S S )を50mmに切断
したストランドを体積比で70対30の割合で混合し、
実施例1と同様な操作によって不織布を製造した。
比較例1 実施例Iで製造したポリビニルアルコール系繊維集束体
を振動定量供給装置であるポールフィーダーの中に投入
し、ネット上に均一かつランダムに落下補集して乾式ウ
ェブを得、これに実施例1と同じくポリエステル樹脂エ
マルノヨン(東洋紡(昧)パイロナールM D 120
0)を噴霧し、乾燥さ仕て目付200g/m″の不織布
を得た。バインダー付着量は、繊維に対して5重量%で
あった。得られた不織布の集束体は、全く分繊されてい
ないためにトータルデニールは、すべて250Qdrで
あった。
比較例2 単繊維デニール1odrで単繊維強度230kg/ m
m’、初期弾性率8440kg/ mm’のポリビニル
アルコール系繊維に酢酸ビニール系樹脂を1.0重量%
付着さけてヤーンデニール400clrに集束し、51
1mmに切断した繊維集束体を用いて、比較例1と同様
の手法によって不織布を製造した。得られた不織布中の
集束体は、全く分繊されていないため、すべて400d
rであった。
比較例3 単繊維デニール17drで単繊維強度270kg/mm
’。
初期弾性率7000kg/mm”のポリビニルアルコー
ル系m維を集束させずに80m+nに切断し、常法によ
ってニードルパンチング法乾式不織布を製造した。
得られた不織布は、単繊維が完全に均一分散されている
ものであった。
比較例4 実施例2とは1.集束デニールが1o00drである点
を除いて、池は同一の繊維集束体をつくり、この繊維集
束体を実施例2と同様に解繊機にかけてネット上にラン
ダムに落下させ補集して乾式ウェブを作り、これに実施
例2と同じ<150℃、100kg/cm’でローラー
熱プレスして目付200g/m’の不織布を得た。
得られた不織布は、単繊維が8重量%、単繊維とトータ
ルデニールが30(ldr以下である集束体の合計量が
全体の31重量%、トータルデニールが500dr以上
である集束体か全体の4%であった。
比較例5 実施例2とは、集束デニールが4000drである点を
除いて他は同一の繊維集束体を作り、この繊維集束体を
実施例2と同様に解職機にかけてネット上にランダムに
落下さ仕、補集して乾式ウェブを作り、これに実施例2
と同じ<150℃、100kg/em’でローラー熱プ
レスして目付180g/Ill”の不織布を得た。この
場合、得られた不織布は、単繊維が6重量%、単繊維と
トータルデニールが300以下である集束体の合計量が
全体の19重量%、トータルデニールか500dr以上
である集束体が全体の18%であった。
以上の各実施例及び比較例で得られた補強用不織布に、
実施例1で記載した如く不飽和ポリエステル樹脂を含浸
させ、ポリエチレンフィルムでサンドイッチ状に挟み込
み、常法によってそれぞれ成形用シートを得、次いでこ
のそれぞれの成形用シートを用いて熱圧縮成形して得ら
れた各成形物の物性が、実験条件等と共に第−表で示さ
れる。
尚第−表には、市販のS M C(昭和高分子(It、
)製すゴラックMG−100)を積、層してFRPを製
造した参考例1をも併せて示す。
本番実施例においては、曲げ強度は、ガラス繊維補強成
形物のそれと同等であり、しかもその上で落球衝撃性並
びにアイゾツト衝撃性が著しく改善されることが示され
る。
以下余白 比較例6 実施例1で得られf二2500dr、 50mmの繊維
集束体を用い、この繊¥(を集束体に、単繊維デニール
25drの捲縮した熱易溶融性繊維((昧)クラレ調高
品名ソフィットN710)を20重量%添加して均一に
混合し、これらの繊維を解職機にかけてネット上にラン
ダムに落下ざ仕、170℃、lookg/am’でロー
ラー熱プレスして不織布とした。得られた不織布の繊維
繊度の分布は、実施例1とほぼ等しいものであったが、
この不織布を用い、実施例Iと同様条件で成形用シート
をつくり、さらにその成形用シートから成形物を作った
ところ、その物性値は、次のようになった。
これで示される様に、マットバインダーとしていわゆる
熱易溶融性繊維を用いろ場合は、接着効率が悪いために
、熱易溶融性繊維の添加量を増やす必要があり、補強オ
の添加量が少なくなり、結果として曲げ強度並びに衝撃
性が低下する。
実施例6 実施例1で製造したポリビニルアルコール系繊維集束体
を解繊機に掛けてネット状にランダムに落下させて乾式
ウェブを作成した。これに、あらかじめ不飽和ポリエス
テル樹脂粉末(三洋化成(抹)調高品名ケミチレンP 
E B −13)をメルトブロ一方式で作成した目付1
0g/m”のバインダー不織布(単繊維径1〜5μm)
を重ね、150°C、100kg/cm”のローラー熱
プレスして不織布を製造しfこ。
この不織布を用い、実施例1の場合と同じ樹脂組成並び
に成形条件を用いて成形物を製造し1こ。
得られた成形物の物性は、下記に示す如〈実施例1の場
合と同様に、曲げ強度に優れかつ落球衝撃性並びにアイ
ゾツト衝撃性に優れているものであった。
手    、読    補    正 置(自 発)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)樹脂成形品を補強するための有機合成繊維からな
    る不織布であつて、該不織布は、単繊維デニール1〜5
    0、繊維長5〜200mmの有機合成繊維単繊維(A)
    及びその集束体(B)からなり、(A)+(B)中に占
    める(A)の割合が0〜50重量%であり、かつ(A)
    +(B)中に占めるトータルデニール300以下の(B
    )と(A)の合計量が20〜80重量%であり、さらに
    (A)+(B)中に占めるトータルデニール500以上
    5000以下の(B)の割合が5〜20重量%であり、
    該単繊維(A)及びその集束体(B)が非繊維バインダ
    ー1〜20重量%/(A)+(B)を用いて固定された
    ことを特長とする樹脂補強用不織布。
  2. (2)不織布の目付けが20〜1000g/m^2、厚
    みが0.2〜3.0mmであることを特長とする樹脂補
    強用不織布。
  3. (3)非繊維バインダーがスチレン可溶性の樹脂である
    ことを特長とする請求項(1)項または(2)項記載の
    樹脂補強用不織布。
  4. (4)単繊維強度が80〜500kg/mm^2である
    ことを特長とする請求項(1)〜(3)項のいずれかに
    記載の樹脂補強用不織布。
  5. (5)有機合成繊維で補強した樹脂成形品を得るための
    成形用シートであつて、該成形用シートは、単繊維デニ
    ール1〜50、繊維長5〜200mmの有機合成繊維単
    繊維(A)及びその集束体(B)からなり、(A)+(
    B)中に占める(A)の割合が0〜50重量%であり、
    かつ(A)+(B)中に占めるトータルデニール300
    以下の(B)と(A)の合計量が20〜80重量%であ
    り、さらに(A)+(B)中に占めるトータルデニール
    500以上5000以下の(B)の割合が5〜20重量
    %であり、該単繊維(A)及びその集束体(B)が非繊
    維バインダー1〜20重量%/(A)+(B)を用いて
    固定された不織布と該不織布に含浸された樹脂組成物と
    からなることを特長とする成形用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10606014B2 (en) 2008-08-29 2020-03-31 Corning Optical Communications LLC Independently translatable modules and fiber optic equipment trays in fiber optic equipment

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