JPH0373007A - 超精密位置決め装置 - Google Patents

超精密位置決め装置

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JPH0373007A
JPH0373007A JP2113802A JP11380290A JPH0373007A JP H0373007 A JPH0373007 A JP H0373007A JP 2113802 A JP2113802 A JP 2113802A JP 11380290 A JP11380290 A JP 11380290A JP H0373007 A JPH0373007 A JP H0373007A
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Shigeru Futami
茂 二見
Akihiro Furuya
古谷 彰浩
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    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ナノメータオーダの位置決めを高精度で行う
ことができる超精密位置決め装置に関するものである。
〔従来の技術〕
超精密位置決めは、最も基本的で重要な技術の1つであ
る。特に、半導体製造やレーザ光学、オプトエレクトロ
ニクスの分野からナノメータオーダの超精密位置決めに
対する強い要望がある。位置決めにおいては、高精度で
あるだけでなく高速であることが必要とされるが、高精
度と高速とは相矛盾する特性であり、両性質を併せ持た
せることは容易でない。
従来は、このような問題点に対して、粗動と微動の独立
な位置決め系を直列に配置し、高速性を粗動系で、高精
度を微動系で実現するようにしている。
第16図は精密位置決め装置の従来例を示す図、第17
図はXYステージ制御ブロックの従来例を示す図、第1
8図は位置決めシーケンスの例を示す図である。
第16図に示す従来の精密位置決め装置は、2軸ムービ
ングコイル型リニアモータ53を用いた装置であり、X
線露光装置用空気不定式xYステージに適用したもので
ある。この装置は、粗動系をリニアモータ53で駆動し
、真空ロック機構57で粗動系を停止させ、同図わ)の
粗/微動を切り換えるための真空吸着機構と微動バネの
構成に示すXY微動バネ61の変形による微動で位置決
めを行うようにしている。その制御ブロックを示したの
が第17図であり、粗動位置決め動作、ロック動作、微
動位置決め動作からなる位置決めシーケンスを示したの
が第18図である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の精密位置決め装置は、機構の構成が
複雑で小型化が難しく、真空吸着により固定するバネ系
の剛性を高くすることができないため、固有振動数が低
く、応答性が高くできないという問題がある。また、位
置決めのシーケンスが、第18図に示すように粗動−停
止−ロツクー微動位置決めの順となり、粗動停止及びロ
ック時の整定に時間がかかるため、位置決め時間が長く
なるという問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、簡単な
構成で小型化ができ、高精度且つ高分解能位置決めが可
能な精密位置決め装置を提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、可動部と固定部との間に圧力をか
けたころがり案内部のみで接触し、非接触式のモータで
駆動される超精密位置決め装置であって、制御系は、こ
ろがり案内部の可逆で弾性的なバネ特性を有する領域I
、ころがりを生じ力が変位に依存する領域II、及び摩
擦力が飽和する領域IIIを使い、領域IIIで高速か
つ長ストロークの粗動位置決めを、領域I及びIIで高
分解能の微動位置決めを行うようにしたことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
本発明の超精密位置決め装置では、ころがり案内部の有
する領域I、II、IIIの性質を利用し、そのうち領
域■は、バネ特性の線形性が非常によく固有振動数が高
いので、この剛性の高いバネ系の領域Iで位置決めを行
うことにより、分解能が高く、応答が速い位置決めを行
うことができる。特に領域Iは、基準点からの変位が1
100n程度の幅であるので、この特性を用いることに
よりナノメータオーダの位置決めが実現できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明に係る超精密位置決め装置の1実施例構
成を示す図、第2図はころがり案内部の変位−力特性を
示す図、第3図はころがり案内部の各領域の運動モデル
を示す図である。
第1図において、1はモータ固定部、2はモータコイル
、3はモータ可動部、4は可動部、5は位置センサ、6
と7は加速度センサ、8はころがり案内部、9は固定部
、10は指令発生部、11はコントローラ、12はパワ
ーアンプを示す。可動部4と固定部9ところがり案内部
8は、超精密位置決め装置の機構部をxl或するもので
あり、位置を制御すべき可動部4をころがり案内部8に
より支持し、可動部4と固定部9との間にころがり案内
部8を挟んで圧力を加えることにより、ころがり案内部
のこる或いはボールを圧力方向ならびにそれに垂直な駆
動方向に弾性変形させて固定部9との間で相対運動を生
じさせるものである。この運動は、可動部4にモータ可
動部3を取り付けてモータ固定部1とモータ可動部3か
らなる完全に非接触のモータにより、可動部4に駆動力
fを発生させるようにしている。位置センサ5は、位置
制御を行うべき可動部4の変位Xを検出するものであり
、指令発生器10は、可動部4の位置指令rを発生する
ものである。コントローラ11は、可動部4の検出位置
Xと位置指令rとを比較し、パワーアンプ12を通して
モータコイル2のモータ電流計を制御することによって
駆動力fを操作し、可動部4の位置制御を行う。加速度
センサ6は可動84の駆動方向の加速度を検出し、加速
度センサ7は固定部9の駆動方向の加速度を検出するも
のである。
上記のように圧力を加えたころがり案内部8のころやボ
ールで構成されるころがり体は、Herzの接触に従っ
て弾性接触をするが、この状態で静止させた後にモータ
可動部3に駆動力fを発生させ可動部4を変位させて変
位Xと駆動力fとの静的な関係を測定すると、第2図に
示すような領域I〜■からなる特性が得られる。領域I
、■の存在は本発明者等により初めて見い出されたもの
である。
従来のころがり案内では、領域IIIを利用していたが
、本発明の超精密位置決め装置では、領域I〜IIIを
組み合わせて利用することにより高速で且つ超精密位置
決めを実現するものである。
そこで、位置決め制御方式を説明する前に、まず、各領
域の特性について説明する。各領域I〜IIH!、第3
図に示すような運動モデルとなり、それぞれの領域にお
ける変位−力特性は、f=0で平衡した位置を変位の基
準点x=0とし、原点○とすると、以下の通りになる。
■ 領域■ (lxlくxl)は、案内部が固着した位
置を平衡点として、可動部4が案内部のバネ特性を介し
て固定B9に結合された領域となる。
したがって、第3図の領域Iに示すような質量Mとバネ
に1の直列結合された系となる。この系は、当然可逆で
且つ定位性を有し、定常的なころがりは生じない。その
ため、原点○を通る線形特性、つまりバネ特性となり、
この領域のバネ特性の線形性は非常に良く且つ、固有振
動数が高いので、この特性を用いることによりナノメー
タオーダの位置決めが実現できる。
この領域における力fから変位Xへの伝達関数は、 G+(s) Ms’+に であり、固有角振動数は、 ωnl=ハ(こ7材 である。この特性は、周波数平面上では虚軸上の極と表
される。なお、後述の試作装置では、x、’−10〜1
00 nm M?5kg K1”= 10〜20X 10’ N/mであり、 f、−ω。/2π′、200〜300Hzであった。
なお、この領域の特性は、従来の微動機構系に相当する
ものであるが、固有周波数は、従来の微動機構に比べて
4〜10倍程度高い。
■ 領域II(x+≦jx1<xz)は、ころがり案内
部の接触部の一部が固着し、残りの部分がすべり状態と
なる領域である。この領域では、一定の力を加え続ける
ところがりを生じ、力と変位の関係は定位的でなく、ヒ
ステリシス摩擦によるエネルギー(員失を伴う非可逆的
運動をする。したがって、変位を一定に保つ制御を行っ
た状態においでは、力は変位の関数であり、第3図の領
域Hに示すように近似的バネ特性と見做せる。つまり、
直線に近い関係を示すが、この直線は原点○を通らない
。そのため、この領域のバネ特性の線形性はあまり良く
ないが、再現性は良く、任意の平衡点に対してほとんど
同一の特性を示すので、位置制御に有効に利用できる。
この領域IIでの挙動は、近似的に、 M5e+に2 (x−Xl ) −f±F1と表すこと
ができる。これを、 M父+Ka x=f+F+ −に2 Xとし、摩擦力を
含めた右辺全体を操作力と考えると、操作力から位置へ
の伝達関数は、 であり、固有角振動数は、 ω72−ハ(F7爾 となる。試作した装置では、 x2ζ100μm K2 ”=、l〜O,IN/m であり、バネ定数に2は、領域Iのバネ定数にと比べて
1〜2桁小さい。このため、固有周波数も173〜17
10程度に小さくなる。
なお、この領域は、従来の粗動系と微動系の中間の性質
を有する。
■ 領域l11(Ixl≧X2)は、#振力が飽和する
定常的なころがり状態となる領域であり、変位に依らず
力つまりFfl擦力振力ぼ一定のころがり運動をする領
域である。これは、第3図の領域■に示すような所謂ク
ーロン摩擦とみなされる特性であり、平衡点より100
μm以上の変位は全てこの領域であるから、長ストロー
ク動作の場合はほとんどこの領域内での運動となる。
領域IIIでの挙動は、 M M = f f F 2 と表され、摩擦力が作用する剛体の運動で、カから位置
への伝達関数は、 G3(8)=1/MS2 となる。
通常、ころがり案内系は、この領域の特性を有し、従来
のころがり案内を用いた位置制御系は、この領域の特性
を想定して構成されている。したがって、従来のころが
り案内を用いた位置制御系は、領域■、IIの特性を積
極的に利用することは行われていない。
次に、上記機構に適用する超精密位置決めの制御方式に
ついて説明する。
本発明に係る超精密位置決め装置では、ころがり案内部
における上記領域I〜IIIの特性を有効に利用して超
精密位置決めを実現するものであり、具体的には、長ス
トロークの位置決めに対して、まず、領域IIIを使っ
て位置決めの目標点近傍まで可動部4を駆動し、目標点
近傍で一旦駆動力を開放し積分動作をリセットした後、
領域II、■に移行させて超精密位置決めを行うように
するものである。
第4図は長ストロークの位置決め制御の手順を説明する
ための図、第5図は操作力を零にする領域を説明するた
めの図である。
まず、静止状態、つまり領域Iにある状態から領域■、
■の範囲内への短いストロークの位置決めは、先に述べ
たように領域Lnの特性を利用し指令をそのまま与えて
制御を行う。
しかし、領域■を越える長ス)ローフの位置決めの場合
には、−旦領域■に入ると、次に停止するまで領域LH
に戻らないことを考慮した制御を行う。このような制御
の例を第4図により説明する。
第4図に示すように始めの停止位置をX。(くO)とし
、原点(x、 *) = (’O,O)へ位置決めする
場合には、まず、従来と同様に、加速→定速→減速→停
止(位置決め) となる指令を発生する。第4図の位相面のトラジェク)
 IJでは、■→■が加速、■→■が定速、■−■が減
速である。この間は、領域IIIの状態での運動であり
、制御系の構成も従来と同じであるが、転がり案内部の
変形量△を考慮し、領域■において 領域LIIにおいて r   = r となるように指令を補正する。
さらに本発明では、次のステップから従来と異なる制御
を行う。
つまり、第4図に示すように位置決め目標点の近傍に強
制的に操作力fを零とする領域Aを設け、減速途中にお
いて、この領域に入った瞬間(図示■の点)に電流1を
零とすることにより操作力を零とし、且つ積分制御を強
制的にリセットする。
操作力をゼロにすると、可動部は、摩擦カーF2が作用
して減速し、速度が零、つまり停止する。
この瞬間に案内部の挙動は値域■或いはIに遷移する。
そこで、操作力を零としたまま速度がほぼ零となった瞬
間(図示■の点)から領域II、■の制御を動作させ、
最終位置決めを行う。
なお、正方向からの位置決め、つまりX。〉0の場合に
は、方向が逆になるだけである。つまり、本発明は、位
置決めの途中において操作力を零にすることによりころ
がり案内部の挙動を領域■から領域I、■へ移行させ、
剛性と線形性の高いころがり案内部のバネ特性を有効に
利用することによって、従来実現できなかった超精密な
位置決めを可能にするものである。
したがって、操作力を零にする領域Aは、摩擦力だけで
IXI≦x2の範囲内に停止するように設定するもので
あり、正方向への位置決め時には、第5図(a)に示す
ように、 * ’ −(F2sin/M>  (X  Xi )大
’ =  (F 2−X/ M)  (x + X 2
 )x   −■ 負方向への位置決め時には、第5図(b)に示すように
、 *” = (Fz−+n/M)  (x  xz )*
’ = (F21111X/M)  (X+X2 )太
  =−V。
なる3つの曲線で囲まれた領域を設定する。ただし、F
、16、F21.。は、摩擦力F、の最大値と最小値で
あり、■、は零に近い速度である。なお、この領域は同
図(C)〜(f)に示すような判定の易しい領域で代用
することができる。
次に、上記各領域の制御系の構成について説明する。
第6図は領域IIIでの制御系の構成を示す図、第7図
は剛体系(領域■)の制御方法の例を説明するための図
、第8図は領域1.ITでの制御対象の特性を示す図、
第9図は領域IIIの特性と等価にする位置の正帰還ル
ープを示す図、第10図は全領域での特性を等しくする
制御系の構成を示す図である。
従来の制御方法では、剛体系が希望する応答速さと減衰
特性を有するように設計される。剛体系は、領域III
の特性であるから、そのブロック線図は、第6図のよう
に表され、破線15は、機構の特性である。この領域■
、つまり剛体系の従来の制御方式の例を示したのが第7
図であり、同図(a)はPID制御、同図(b)はI−
PD制御で、いずれも位置のみが計測できると仮定して
いる。そして、摩擦力によるオフセットをなくす目的で
積分制御が含まれている。また、微分は、近似微分によ
り実現している。微分制御は、制御系の安定化に重要な
効果を与えるが、これは、速度フィードバックに相当す
る。もし、速度が直接的に計測可能であれば、微分制御
は、速度信号のフィードバックに代えることができる。
記号は、 K、:比例ゲイン TI =積分時間(TI、−’:積分ゲイン)T、:微
分時間(微分ゲイン) Tf :近似微分の時定数 である。
他方、領域■、IIでの機構の特性は、第8図のように
表すことができる。第6図の剛体系と異なる点は、バネ
定数にのフィードバックがあることである。したがって
、第9図に示すように人為的にゲインにのポジデイプフ
ィードバックを付加することにより、領域■、IIでの
機構の特性を領域IIIの剛体系と同じ特性とすること
ができる。
上記の性質を利用すると、全領域での閉ループ特性を等
しくすることができ、そのような構成を示したのが第1
0図である。これは、第6図の構成に可変ゲイン17の
ポジティブフィードバックを加える構成である。可変ゲ
イン17は領域判定16を行い、 領域1  ;  K=に 領域II  ;  K=に2 領域I  ;  K=0 と設定する。
第11図は全体の制御系の構成例を示す図であり、21
は指令発生器、22はPIDコントローラ、23は加速
度フィードバック回路、24は機構部、25は切り換え
スイッチ、26は位置のポジティブフィードバック、2
7は速度演算回路、28.29と30は領域判定回路を
示す。
第11図において、指令発生器21は、位置決め位置信
号x、と第4図に示す運動のトラジェクトリに相当する
速度指令信号を基に位置指令信号rを発生するものであ
り、この位置指令信号rと位置信号Xとの差がP’ID
コントローラ22に入力される。そして、PIDコント
ローラ22の出力がスイッチ回路25を通して機構部2
4の駆動信号Uとなり、ここに位置のポジティブフィー
ドバック回路26、加速度フィードバック回路23が接
続される。ここで、加速度フィードバック回路23は、
第1図に示す加速度センサ6と7の信号の差を求めて相
対的な駆動方向の加速度をフィードバックするものであ
り、位置のポジティブフィードバック回路26は、第1
0図で説明したように領域■〜■に応じてゲインKを切
り換える可変ゲインのフィードバック回路である。そし
て、領域判定回路28〜30は、先に述べたように領域
I〜■に応じてPIDコントローラ22の積分制御のリ
セットを行ったり、位置決め目標点の近傍で制御の切り
換えを行うための信号を生成するものである。
領域判定回路28は、第4図及び第5図で説明したよう
に位置決め目標点近傍で強制的に操作力を零にするとき
のその領域判定を行う回路であり、操作力を零にする第
5図に示す領域への中の場合には「l」、領域Aの外の
場合には「0」の判定信号S、を出力する。したがって
、判定信号Sが「1」のときには、スイッチ回路25を
オーブン側に切り換えて機構部24のパワーアンプの入
力(駆動信号U)を強制的に零にすると共に、PIDコ
ントローラ22の積分制御をリセットする。
また、領域判定回路29は、位置決め位置Xrと変位X
との偏差dが領域I〜IIIのいずれにあるかを判定す
る回路であり、偏差dが領域Iの範囲にある場合には「
0」、領域IIの範囲にある場合には「1」、領域II
Iの範囲にある場合には「2」の判定信号s2を出力す
る。
そして、領域判定回路30は、位置のポジティブフィー
ドバックゲインを切り換えるための領域判定を行う回路
であり、領域判定回路28の判定信号slと領域判定回
路29の判定信号S2から実質的に領域Iと判定した場
合には「0」、領域■と判定した場合には「1」、領域
■と判定した場合には「2」の判定信号Sを出力する。
したがって、ポジティブフィードバック回路26のゲイ
ンには、判定信号Sが「0」のときに1、判定信号Sが
「1」のときに2、判定信号Sが「2」のとき0に切り
換えられる。
第12図は本発明に係る超精密位置決め装置の機構部と
モータの構成例を示す図、第13図はACモータ巻線の
電流駆動方法の例を示す図である。
第12rllJに示す例は、試作した超精密位置決め装
置の機構部とモータの構成例である。案内方式は、ボー
ルを用いたころがり方式の直線案内であり、固定部のベ
ースにボールを受けるガイド36を取り付け、可動部の
テーブル31の4隅にボールが循環するガイドを配置し
たものである。そして、テーブル31に取り付けたネジ
によりガイドを押して案内のボールに圧力を加えるよう
にしている。
モータは、可動磁石型のACリニアモータで、3相電機
子捲線33が樹脂で固められてベースに固定され、これ
を両側から2組の永久磁石37が挟む形でテーブル31
に固定され、電機子巻線33に電流を流すと、テーブル
31の駆動力が発生する。モータは、可動部の真中に配
置し、それに2組の永久磁石37が対向するように配置
すると、可動部にモーメントが作用しないようにするこ
とができる。また、磁性コアを用いない空芯タイプの巻
線方式を採用すると、磁気回路の不均一さによる駆動力
の変動をなくすことができ、同時に巻線のインダクタン
スが極めて小さくなるので、巻線の電気的定数が小さい
応答性の高いモータを実現することができる。
この駆動系では、例えば巻線抵抗R−20Ω、インダク
タンスL=1mHにすると、電気的時定数Tは、 T=L/R=1mH/2’OΩ=50μsとなり、リニ
アアンプで駆動したときのモータ電気回路の周波数応答
特性は、ゲインが一3dBとなる条件において、10k
Hz以上となった。また、この場合、力の分解能は、1
mN以下であることが確認された。
モータの3招電機子巻線は、第13図に示すようにスタ
ー結線とし、2台のリニア電流パワーアンプによりU相
とV相を電流駆動した。この結線方式により3相電流の
平衡条件である lu +lv + 1w =0 は自動的に満たされる。そして、111% lvは、磁
界と電流ベクトルとが常に直交する条件を満たすように
ベクトル制御を行う。
第」4図は加速度フィードバックによる安定化の例を説
明するための図、第15図は積分制御と二次遅れフィル
タによる安定化の例を説明するための図である。
領域11IIでの微小な位置制御時の問題点の1つは、
振幅と速度が小さい応答となるため、微分演算により速
度信号を得ることが難しくなり、制御系の安定性と減衰
性を高くすることができなくなることである。この問題
に対する解決法の例を示したのが第14図及び第15図
である。
第1の方法は、加速度フィードバックにより安定化する
方法である。領域■、IIでは、機構が固有周波数の高
い振動特性となる。振111!IIの振動変位は、 x(t)=asin  (2πf、lt)と表され、こ
の運動の加速度は、 ’t (t)= a (2yr f 、)’5in(2
πf、、t)となる。ここで、 (2πf、l)’>>1 であるから、加速度は比較的高いレベルの信号となる。
さらに、固有周波数付近にパワーが集中するので、交流
成分の信号としてよい。可動部と固定部の加速度を圧電
型加速度計等を用いて計測し、第14図(a)に示すよ
うにしてその差を演算し、相対加速度を求め、これを−
次遅れ回路を通して電流指令に加算することにより加速
度フィードバックループを構成する。Tは一次遅れの時
定数、K、は加速度フィードバックゲインである。
力から加速度への伝達関数は、領域I、IIで、2 領域IIIで、 G、(s)=1/M であり、−次遅れを介して閉ループを構成したときの根
軌跡は、領域11■が第14図ら)、領域■が同図(C
)となる。領域■、IIでは、固有振動の減衰を高める
ことができ、位置ループゲインを大きく設定できるよう
になるため、精度と応答特性が高くなり、領域IIIで
は、単に時定数の小さい一次遅れとなるだけであるから
、閉ループの特性は、はとんど変化しない。
第2の方法は、やはり、領域■、IIで機構が振動特性
にあることを利用して安定化を行うものである。つまり
、第15図(a)に示すように制御は単純な積分制御の
みとし、二次遅れフィルタを通して位置をフィードバッ
クする構成とする。機構の固有角周波数ω□=2に対し
、二次遅れフィルタの時定数をT’t1.5の、、−1
程度に設定すれば、第15図(b)の根軌跡に示すよう
に振動特性を積分ゲイン71−’の増大と共に安定化す
ることができ、閉ループ位置制御系を高いゲインと応答
特性を有し、かつオフセットのない系とすることができ
る。なお、本制御法の構成は、領域IIIでは不安定で
あるから、領域の判別を行い、領域11■にあるときの
み本構成とし、さらに領域■のとき、 T=1..5ωnl−’q  T l  −”” 0 
、 2ω1−1領域IIのとき、 T=1. 5(Illn2−’、 TI−’=0. 2
ω、2″と設定する。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではな
く、種々の変形が可能である。例えば上記の実施例では
、試作した装置により機構とモータの構成例を示したが
、非接触式のモータで駆動され、ころがり案内部のみで
接触する位置決め機構としては、様々な変形を取り得る
ことはいうまでもない。
以下に本発明の他の実施例を説明する。
第19図は本発明に係る超精密位置決め装置の第2の実
施例を示す図、第20図は粗動コントローラの構成を示
す図、第21図は微動コントローラの構成を示す図、第
22図はスイッチの切り換えタイミングを示すタイムチ
ャート、第23図はモータをOFFする時刻T、以降の
可動部の挙動の実測例を示す図である。
本発明に係る他の実施例の1つは、独立した3つのコン
トローラを領域I、n、IIIにそれぞれ対応するよう
に設置し、領域判定に従って、対応するコントローラの
出力を選択するスイッチを設けることであり、さらに第
2の実施例を示したのが第19図である。これは、実験
して確認した方法である。この第19図において第11
図の構成と異なる点は、 ■ 加速度フィードバック行わない ■ 粗動コントローラ91と微動コントローラ92の独
立した2つのコントローラを設置する■ 粗動用位置セ
ンサ94と微動用位置センサ95の2つの位置センサを
用いる ■ 状態判定機93により厳密な状態判定による制御の
切り換えではなく時間を管理するシーケンスに従って切
り換える ■ モータ電流をOFFにしてステージが停止するとき
転がり案内の変形量△=X2だけ位置が戻ることを考慮
して、予め粗動位置指令は、目標位置r、、にΔだけ上
乗せしたものとすることである。
粗動コントローラ91は、第20図に示すように位置ル
ープが比例制御、速度ルー、プが比例積分制御であり、
微動コントローラ92は、第21図に示すように速度ル
ープのない、単純な位置の積分制御である。したがって
、領域Iの制御のみが可能である。なお、安定化のため
に二次遅れフィルタをフィードバックループに入れてい
る。この制御構成によれば、遅れ要素だけを用いている
ため高周波のノイズに対して強くすることができる。
スイッチA、Bの動作では、第22図のタイムチャート
に示すようにまず、位置決め開始を表すスタート信号の
立ち上がりでスイッチ八を■に選択し、スイッチBを、
正方向の位置決めの場合には■に、負方向の位置決めの
場合には■に選択する。次に、粗動位置XCが位置決め
位置Xr+Δに等しいか或いは行き過ぎた瞬間TIにス
イッチAとBをそれぞれ■に切り換える。そして・Tか
らある一定時間経た時刻T2において、スイッチAを■
に切り換える。この場合のモータをOFFする時刻T、
以降の可動部の挙動の実測例を示したのが第23図であ
る。この実測例で示すように可動部の挙動は、時刻T1
までは大ストロークの動作で領域IIIの状態にある。
しかし、時刻Tから、転がり案内部の変形量Δだけ戻る
位置を平衡点とする約40Hzの領域■における振動を
数回繰り返し減衰し、この間約50msである。その後
約200Hzの領域Iにおける振動に移行し、その整定
には約50〜Loomsかかる。時間(T2−T、)は
、モータを0FFL、て領域Iに確実に移行する時間に
設定する。実験では100m5とした。
次に本発明の超精密位置決め装置に関する実験結果を示
す。
第24図は粗動制御の最小分解能のステップ応答例を示
す図、第25図は最高速度200mm/Sの応答例を示
す図、第26図は微動制御の1nmのステップ応答例を
示す図である。
粗動制御の最小分解能と最高速度は用いた粗動用センサ
の仕様で決定されている。第26図から明らかなように
バックラッシのない、lnm以下の分解能を有する位置
決めが実現された。また、第22図に示すタイムチャー
トに従い、粗動から微動制御に切り換えることにより粗
動制御で長ストロークかつ高速の位置決めを行い、微動
制御で最終的にlnm以下の分解能で位置決めできるこ
とが確認された。
第27図は本発明に係る超精密位置決め装置の第3の実
施例を示す図、第28図は位置決めのシーケンスを説明
するための図である。
本発明の第3の実施例は、モータOFFつまり力をゼロ
にする制御と、転がり案内部の変形量Δの補正とを瞬時
的な切り換えではなく、連続的に行い、なめらかな応答
を実現するものである。この具体的な回路を示したのが
第27図であり、領域■及び■に対する制御系の構成で
、位置を比例制御、速度を比例積分制御するものである
なお、連続的な切り換えを実現するために付加された回
路を破線で囲んでいる。ここではR,とC2とで時定数
R7C2C5〕の一次遅れ回路を構成しており、±Δ−
10へのステップ状の変化をなめらかな変化とする。
積分コンデンサC1には摩擦力に対応する電圧がチャー
ジされるが、これをSW2で閉じ、R5を通して放電さ
せ、連続的に力をゼロの状態にする。
領域■の範囲は、実験した装置では約±1100nであ
り、領域■及び領域■における位置決め−を経て領域I
に移行したとき、最終的な位置決め位置Xrが領域Iの
中に含まれているかどうかが問題となる。含まれている
場合にはそのまま領域Iにおける微動制御に切り換えれ
ばよい。しかし、含まれていない場合には、領域■ある
いは■における位置決め位置Xrを目標とする新たな位
置決めを行う。このような位置決めのシーケンスを示し
たのが第28図である。
以上直線系の位置決めについて説明したが、回転系の位
置決めに対しても同様に適用することが可能である。
第29図は回転位置決めテーブルに本発明を適用した例
を示す図、第30図は第1図のころがり軸受けを断面A
−A’で見た図である。
回転位置決めテーブルに本発明を適用した場合には、第
30図に示すように軸受回転部13と固定部9との間に
最低3個のボールが必要であり、位置を制御する回転テ
ーブル4を転がり軸受8で支持している。また、転がり
軸受8は、軸受回転部13と固定部9の間にボールをは
さんで圧力をかけることによりボールを弾性変形させて
いる。
回転運動は、回転テーブル4にロータ3を取り付け、ロ
ータ3、モータコイル2、モータ固定部1から成る完全
に非接触なモータにより、回転テーブル4に直接回転ト
ルクτを与えて制御する。
位置センサ5は、回転テーブル4の位置(回転角)θを
非接触に計測するものであり、指令発生器10は回転テ
ーブル4の位置指令rを発生するものである。コントロ
ーラ11は、回転角θと指令rとを比較してパワーアン
プ12を通してモータコイル2に流す電流iを耐御する
ことで、回転トルクτを操作し、回転テーブル4の位置
制御を行う。その他、操作力fを回転トルクτ、位置X
(XO+XI+X2+*+ X)を位置θ(θ。、θ1
.θ、。
σ、tJ)、摩擦力F (F、、F、) を摩擦トルク
T(T1.T2)、質量MをイナーシャJとすると、直
線運動系と同様になる。
次に実測データを示す。
第31図は領域■、■間における相互の遷移の様子の実
測データを示す図、第32図は第31図の一部を拡大し
た図、第33図は領域II、■における相互の遷移の様
子の実測データを示す図、第34図は転がり案内の速度
−摩擦力特性の実測データを示す図である。
第31図において、外側のループが領域IIで内側のヒ
ゲのように見えるところが領域Iである。
このデータの中の領域■の特性の傾きが全て等しいこと
から領域Iの特性は場所に依存しないことがわかる。第
32図から、変移の向きが反転するところから領域Iと
なることがわかる。また、第33図では、外側のループ
が領域IIIの特性、内側のヒゲが領域IIの特性であ
り、領域■の特性も場所に依存していない。そして、変
移の向きが反転すると特性が遷移する。加速する時には
、第34図に示すように少なくとも静止摩擦は存在しな
かった。
第35図は第2の実施例で粗動制御を行ったデータによ
るモータの0N10FF、速度、粗動位置、微動位置の
変化を示す図、第36図は第35図におけるモータO,
F F付近の拡大図、第37図は第36図において振動
が整定しているところをさらに拡大した図、第38図は
第2の実施例で粗・微動制御を行ったデータによるモー
タの○N10FF、速度、粗動位置、微動位置の変化を
示す図である。
粗動制御では、第35図に示す微動位置のデータからモ
ータをOFFすると△だけ戻って振動し、それが第36
図より約40Hzの領域IIでの振動であることが、ま
た、第37図より約200Hzの領域Iでの振動である
ことがわかる。第38図に示すように粗動位置決めの後
、−度OFFしたモータが微動制御に切り替わって再び
○Nし、その後微動制御によって約30nmの超精密位
置決めが行われた。微動制御に切り替わればlnmの分
解能で制御が可能である。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、案内
部にころがり案内方式を用い、ころがり案内が微小変位
時にバネ特性を有することを利用して粗動系と微動系と
をころがり案内部の特性で自動的且つ内在的に実現する
構成及び制御方式を採用するので、従来の構成と対比す
ると、所謂粗動系のみでナノメータオーダの超精密位置
決めを実現することができる。したがって、単純でl系
統の機構の構成により超精密位置決めが実現でき、簡単
な構成で高精度で高速且つ高信頼性の装置を提供するこ
とができる。特に、ころがり案内部の有する領域I、I
I、IIIの性質を全て利用し、摩擦力が一定の定常的
なころがり状態となる領域■により位置決め目標点近傍
まで移動させ、剛性の高いバネ系の領域Iで位置決めを
行うことにより、高分解能、高速の位置決めを行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる超精密位置決め装置の1実施例
構成を示す図、第2図はころがり案内部の変位−力特性
を示す図、第3図はころがり案内部の各領域の運動モデ
ルを示す図、第4図は長ストロークの位置決め制御の手
順を説明するための図、第5図は操作力を零にする領域
を説明するための図、第6図は領域IIIでの制御系の
構成を示す図、第7図は剛体系(領域■)の制御方法の
例を説明するための図、第8図は領域■、IIでの制御
対象の特性を示す図、第9図は領域IIIの特性と等価
にする位置の正帰還ループを示す図、第10図は全領域
での特性を等しくする制御系の構成を示す図、第11図
は全体の制御系の構成例を示す図、第12図は本発明に
係る超精密位置決め装置の機構部とモータの構成例を示
す図、第13図はACモータ巻線の電流駆動方法の例を
示す図、第14図は加速度フィードバックによる安定化
の例を説明するための図、第15図は積分制御と二次遅
れフィルタによる安定化の例を説明するための図、第1
6図は精密位置決め装置の従来例を示す図、第17図は
xYステージ制御ブロックの従来例を示す図、第18図
は位置決めシーケンスの例を示す図、第19図は本発明
に係る超精密位置決め装置の第2の実施例を示す図、第
20図は粗動コントローラの構成を示す図、第2F図は
微動コントローラの構成を示す図、第22図はモータ○
N10FF信号とパワアンプの入力を切り換えるスイッ
チの切り換えタイムシヤード、第23図はモータをOF
Fする時刻T+以降の可動部の挙動の実測例を示す図、
第24図は粗動制御の最小分解能のステップ応答を示す
図、第25図は最高速度200mm/sの応答を示す図
、第26図は微動制御のInmのステップ応答を示す図
、第27図は本発明に係る超精密位置決め装置の第3の
実施例を示す図、第28図は位置決めのシーケンスを説
明するための図、第29図は回転位置決めテープルに本
発明を適用した例を示す図、第30図は第1図のころが
り軸受けを断面A−A’で見た図、第31図は領域■、
■間における相互の遷移の様子の実測データを示す図、
第32図は第31図の一部を拡大した図、第33図は領
域II、■における相互の遷移の様子の実測データを示
す図、第34図は転がり案内の速度−摩擦力特性の実測
データを示す図、第35図は第2の実施例で粗動制御を
行ったデータによるモータの0N10FF、速度、粗動
位置、微動位置の変化を示す図、第36図(上第35図
におけるモータ○FF付近の拡大図、第37図は第36
図において振動が整定しているところをさらに拡大した
図、第38図は第2の実施例で粗・微動制御を行ったデ
ータによるモータの○N/○FF、速度、粗動位置、微
動位置の変化を示す図である。 1・・・モータ固定部、2・・・モータコイル、3・・
・モータ可動部、4・・・可動部、5・・・位置センサ
、6と7・・・加速度センサ、8・・・ころがり案内部
、9・・・固定部、10・・・指令発生部、11・・・
コントローラ、12・・・パワーアンプ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)可動部と固定部との間が圧力をかけたころがり案
    内部のみで接触し、非接触式のモータで直線又は回転駆
    動される超精密位置決め装置であって、制御系は、ころ
    がり案内部の可逆で弾性的なバネ特性を有する領域 I
    、ころがりを生じ力が変位に依存する領域II、及び摩擦
    力が飽和する領域IIIを使い、領域IIIで高速かつ長スト
    ロークの粗動位置決めを、領域 I 及びIIで高分解能の
    微動位置決めを行うようにしたことを特徴とする超精密
    位置決め装置。
  2. (2)前記領域 I 、II、IIIに対応した3つの位置決め
    制御系を構成し、現在の領域を判定し、判定された領域
    に対応した前記3つの位置決め制御系のうちの1つを選
    択することを特徴とする請求項1記載の超精密位置決め
    装置。
  3. (3)領域IIIでの粗動位置決め時に転がり案内部が変
    形することを考慮し、この変形量をΔ、位置決め位置を
    X_rとするとき、粗動位置決めの指令rを以下のよう
    に補正し、r′={r+ΔifX_r>0 {r−ΔifX_r<0 微動位置決めでは、 r=X_r とすることを特徴とする請求項1又は2記載の超精密位
    置決め装置。
  4. (4)領域IIIの粗動位置決めが位置決め位置X_rの
    近傍に到達したことを判定し、比例積分制御回路の積分
    コンデンサを抵抗を通して放電することにより、領域I
    Iおよび領域 I へ移行させることを特徴とする請求項1
    又は2記載の超精密位置決め装置。
  5. (5)領域IIIの粗動位置決めが位置決め位置X_rの
    近傍に到達したことを判定し、モータの力を強制的に一
    定時間ゼロとすることにより、領域IIおよび領域 I へ
    移行させることを特徴とする請求項1又は2記載の超精
    密位置決め装置。
  6. (6)領域III及びIIの位置決めが完了し、領域 I に移
    行した時に、位置決め位置X_rがこの時の領域 I の
    範囲にあるかどうかを判定し、ある場合には領域 I の
    微動位置決めを、ない場合には指令位置決め点を目標値
    とする新たな領域IIの微動位置決めを繰り返し行うこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の超精密位置決め装置
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