JPH0372865A - 細胞培養方法及び細胞培養装置 - Google Patents

細胞培養方法及び細胞培養装置

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JPH0372865A
JPH0372865A JP2031552A JP3155290A JPH0372865A JP H0372865 A JPH0372865 A JP H0372865A JP 2031552 A JP2031552 A JP 2031552A JP 3155290 A JP3155290 A JP 3155290A JP H0372865 A JPH0372865 A JP H0372865A
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Takamori Nakano
中野 隆盛
Masao Takai
高井 正生
Kiyoshi Sasaki
佐々木 亀代司
Harumi Matsuzaki
松崎 晴美
Masahiko Ishida
昌彦 石田
Keishin Furukawa
古川 敬信
Sei Murakami
聖 村上
Kenji Kato
加藤 健児
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、細胞培養に係り特に長期的な高密度培養に好
適な細胞培養方法およびその装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、細胞培養装置は、例えば、アメリカン・ナショナ
ル・レッド・クロス、WO−A−8300400 (A
MERI(1:AN NA丁1ONAL RED CR
O5S)に記載されているように、培養槽に細胞のみか
、細胞と老廃成分とを含む低分子物質が戻されるように
構成されており、老廃成分の除去や有用な物質が低分子
である場合については配慮されていなかった。
また、従来の細胞培養装置は、日本特許公開公報間60
−207581号に記載されているように、細胞と細胞
液とを分離し細胞を培養槽内に留めるための細胞分離器
および細胞を培養液中で効果的に浮遊させるための攪拌
装置を培養槽内に設ける構成としているものが知られて
いる。
さらに、日本特許公開公報昭63−130683号に記
載されているような装置があるが、該装置等は、培養、
細胞分離、培地供給、逆洗等について述べられているが
、連続的な長期培養や膜の目詰まり防止に関しては述べ
られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、老廃成分の除去や有用な物質が低分子
である場合について配慮がされておらず、細胞代謝物で
ある老廃成分、低分子の有用物質が細胞生育阻害物質で
ある場合には、細胞培養において悪影響を与えてしまう
という不具合があった・ 本発明の第1の目的は、上記不具合を解決するため細胞
生育阻害物質を除去し、高密度培養が行え高価な高分子
の培地成分である血清の成分の少なくとも一つを培養槽
に戻す事ができ、ランニングコストの低減が図れる細胞
培養方法及び装置を提供することにある。
また、上記従来技術は、細胞培養の生産性に関して配慮
がされておらず、培養液中で攪拌翼を用いて混合してい
たため、せん断力に弱い細胞は損傷を受は活性が下がる
という欠点があった。また細胞分離を行う膜については
、親水性の膜を使用しており非常に目詰まりしやすく、
この目詰まりを防ぐために逆洗(再生)ち行われていた
が長期間の連続高密度培養を行うとその効果も低く、目
詰まりが防止出来ないという欠点があり、しかも−度目
詰まりを起こすと培養を終了させ、膜を系外に取り出し
交換、又は再生しなければならず、培養は目詰まりを起
こした時点で停止(終了)しなければならないという不
具合があった。
本発明の第2の目的は、上記従来技術の欠点を除去し、
培養生細胞に損傷を与えることなく生産性が向上できる
細胞培養方法及び装置を提供することにある。
さらに1本発明の第3の目的は、培養中に細胞分離器の
再生および交換が容易に行え、保守性、生産性の良好な
細胞培養方法及び装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段] 上記目的は、細胞を除去した培養液を高分子の培地成分
と、低分子の細胞代謝物質の有用物質および老廃成分と
に分離する際、分画分子量を低分子の細胞代謝物質の有
用物質より大きくすることにより、達成される。さらに
、上記分離された培地成分の少なくとも一つを培養槽に
戻すことにより、ランニングコストの低減も図ることが
できる。
または、培養槽上部、下部を連通ずる連通管の途中に細
胞と培養液とを分離させる細胞分離器を設け、該細胞分
離器を構成する細胞分離膜の目詰まりを防止するために
連通管の途中に給気口を設け、細胞に損傷を与えること
なく循環流を生じせしめ、混合するようにしたもので達
成される。さらに、細胞分離膜の再生と交換のために逆
洗方向に蒸気を流入させるよう蒸気流入口を設け、細胞
分離器をユニット構成としてたものである。
〔作   用1 目的有用物質の分子量が再利用する培地成分より小さい
場合には、細胞を除去した培養液を分離する分画分子量
を再利用する培地成分〉分画分子量〉有用物質、老廃成
分とし、この分画分子量で限外ろ過を行う6次いで分離
した培地成分を培養槽に戻すことで培地成分の再利用を
行うことができる。
また、目的有用物質の分子量が再利用する培地成分より
大きい場合には、第1段として細胞を除去した培養液を
分離する分画分子量を有用物質・培地成分〉分画分子量
〉老廃成分として限外ろ過を行い、老廃成分を除去する
。第2段に、有用物質〉分画分子量〉培地成分として限
外ろ過を行い1分離した培地成分を培養槽に戻すことで
培地成分の再利用を行うことができる。
次いで、本発明のエアーリフト力を利用して培養槽内を
混合する場合について述べる。
細胞分離器は培養槽の外部に設置する構成としたので培
養中も細胞分離膜の交換が可能でかつ作業も容易である
また、連通管の途中に設けた給気口から給気によりエア
ーリフト力を利用して、培養液の連通管内での循環流を
ぼ生じさせると共に、細胞分離膜近傍での気泡の流動に
よる圧力変動を膜面にし与えることにより、細胞の膜面
への付着を防止し、膜の目詰まりを低減できる。培養槽
下部に設けた給気口から供給される気泡は、培養に不可
欠な酸素を培養液に供給する役割を担うとともに、培養
液に流動を起こさせ、細胞の槽底への沈積を防止する。
このように培養液の流動をエアーリフト力を利用して行
わせる構成としたことにより攪拌時細胞にせん断力を与
えることがなく、従って細胞の損傷を防止できる。特に
動物細胞のようにせん断力に弱い細胞にとっては有効で
ある。
細胞培養中の細胞分離を行っているときには、培養槽よ
り細胞と培養液とが細胞分離器に流れ込んでいる。大幅
な逆洗(再生)を行うときには、細胞を含む培養液の流
入をバルブを閉じることによって止める。そして細胞分
離器のドレンバルブを開にして細胞分離中のときとは逆
方向に蒸気を中空糸膜内に流入する6よって上記の圧力
が直接水 中空豪内にかかり大幅な逆洗(再生)を行うことができ
る。培養液中にたん白質等の加熱により変性して沈殿物
を生じる物質を高濃度に含んでいる場合には、スチーム
注入に先立ち、水等であらかじめ細胞分離器内部や膜内
部の洗浄を行うことも効果的な逆洗を行うことで有効で
ある。逆洗終了後、ドレンバルブを閉じて滅菌を行い高
温の状態で高圧蒸気の供給を止め、細胞分離器が冷却す
るまで待ち、その後、圧力の下がった細胞分離器内の中
空糸内に新鮮な培地を供給後細胞分離を行う。
また、細胞分離膜が使用不能となった場合には上記と同
様にして細胞を含む培養液の流入を止め、細胞分離膜を
含む細胞分離器を交換し、その後上記と同様に滅菌を行
い、新鮮な培地を供給後、再び細胞分離を行う。
〔実 施 例] 以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図において、培地槽lにはRPM−1640培地と
牛血溝が滅菌されて入っている。培養槽2での培養は、
ヒト抹消血リンパ球(PBL)とBリンパ系腫瘍細胞と
を共存させる形となっている。このBリンパ系腫瘍細胞
はインターロイキン2 (IL−2)を産生ずる。まず
培養槽2で細胞増殖させ、培養液中にIL−2を産生さ
せる。細胞濃度が最初に設定した濃度I X l O’
 (cell/mβ)のオーダーになると第1図に示し
た循環を行う。細胞とIL−2を含む培養液は、細胞分
離器3に送りこまれる。この細胞分離器3は、疎水性の
中空糸膜を使用したものである。この細胞分離器3より
細胞を含む溶液は、培養槽2に戻され、細胞を除去した
IL−2を含む培養液は、受槽4に送り込まれる。次に
培養液は限外ろ過器5に送り込まれる。この限外ろ過器
5の分画分子量は、予め20000であるように膜を設
定しである。
この膜より分子量が小さい分子であるIL−2と老廃物
とが透過し受槽6に送り込まれる。IL−2の分子量は
約15000である。この膜で透過しない物質、つまり
分子量が20000より大きい分子の培地成分の中一部
とろ過されなかった■L−2は再度受槽4に戻され、再
度限外ろ過器5でろ過される。ここでIL−2が所定の
濃度以下に達すると処理された残りの培養液は、分子量
20000以上の分子だけが濃縮され、培養槽2に戻さ
れる。IL−2は循環中に絶えず系外に取り出される構
成としている。
さらに、本発明の他の実施例を第2図により説明する。
第2図において、培養槽1にはRPML−1640培地
、ハムF−12培地、ダルベツコ変法イーグル培地を2
:l:lで混合したRDF培地と牛血清が滅菌されて入
っている。培地槽2では。
マウスミエローマ細胞とヒトB細胞を融合して得られた
ヒトIgA産生マウスヒトハイブリドーマ細胞の培養を
行う、細胞濃度が最初に設定した濃度I X 10 ’
 (cells/ml2)のオーダーになると第2図に
示した循環を行う。細胞とIgAを含む培養液は、細胞
分離器3に送り込まれる。この細胞分離器3は疎水生の
中空子膜を使用したものである。この細胞分離機3より
細胞を含む溶液は、培養槽2に戻され、細胞を除去した
IgAを含む培養液は、受槽4に送り込まれ、次いで限
外ろ過器5の分画分子量は予め20000であるように
膜を設定しである。この膜より分子量が小さい分子であ
る細胞の老廃成分が透過し受槽6に送り込まれる。この
膜に透過しない物質、つまり分子量が20000より大
きい分子と低分子にもかかわらず透過しなかった物質は
、再度受槽4に送り込まれ、再度限外ろ過器5によりろ
過される。分子量20000以下の分子が充分に除去さ
れた溶液は、次の限外ろ過器7に送り込まれる。この限
外ろ過器7の分画分子量は予めi oooooであるよ
うに膜を設定している。この膜より分子量が小さい分子
である培地中の血清成分の一部であるアルブミンは培養
槽2に戻される。分子量が1OOOOOより大きい高分
子であるIgAは受槽4に貯められ、IgAを含む養液
は、系外に取り出される。
本実施例に示すシステムでは、培養槽2へ戻す血清成分
よりも有用な高分子、有用な低分子を同時に生産する細
胞において、有用な高分子、有用な低分子をおのおの分
離して取り出すことが可能なシステムであり、生産物阻
害といった悪影響は全くない。
なお、上記各実施例において、細胞分離機3は、重力沈
殿、遠心分離、ろ過のいずれの方法を用いても良い。ま
た、限外ろ過器5.7は、膜ろ過、限外ろ過、透析、逆
浸透、吸着のいずれの方法を用いても良い。
また、上記各実施例において、細胞が産生ずる有用物質
として1例えばリンホカイン、酸素、細胞増殖因子等が
該当し、具体的にはインターフェロン、インターロイキ
ン、イムノグロブリン、イムノグロブリンG、ヒトイム
ノグロブリン等があげられる。また、細胞を培養する培
養液中に、トランスフェリン、インシュリン、アルブミ
ン、エタノールアミン等の生育促進物質を有している。
これら上記有用物質と再利用可能な上記生育促進物質と
の組み合わせで、限外ろ過膜の分画分子量を最適なもの
とすることで、本発明を実施できる。即ち、目的有用物
質の分子量が再利用する培地成分より小さい場合には、
細胞を除去した培養液を分離する分画分子量を再利用す
る培地成分〉分画分子量〉有用物質、老廃成分とし、こ
の分画分子量で限外ろ過を行う。次いで分離した培地成
分を培養槽に戻すことで培地成分の再利用を行うことが
できる。
また、目的有用物質の分子量が再利用する培地成分より
大きい場合には、第1段として細胞を除去した培養液を
分離する分画分子量を有用物質・培地成分〉分画分子量
〉老廃成分として限外ろ過を行い、老廃成分を除去する
。第2段に、有用物質〉分画分子量〉培地成分として限
外ろ過を行い、分離した培地成分を培養槽に戻すことで
培地成分の再利用を行うことができる。
本発明は、上記各実施例に限定されることなく、一般に
細胞が動物細胞、植物細胞、微生物等に適用される内容
である。
次に、本発明のエアーリフト力を利用し、混合・培養す
る細胞・培養装置の一実施例を第3図により説明する。
第3図において、11は培養槽でありその上方測面に連
通口12、下方例えば底部に連通口13を有し連通口1
2.13は連通管14で結ぶと共に連通管14の途中に
細胞分離器15を設ける。
培養槽11内の底部付近に培養に必要な気体を給気する
ための給気口(スパージャ−)16を設ける。又、給気
口(スパージャ−)16からの給気により、細胞が培養
液中を効果的に浮遊させるための攪拌作用も行わせる。
さらに、連通管14の底部付近に設けた給気口(スパー
ジャ−)17からの給気は細胞を含む連通管内に環流さ
せるためのドライビングフォースを与えるものである。
以上の構成において、バルブ18を開き給気口16から
培養槽11内に給気を開始すると気体によりドライビン
グフォースが発生するので細胞を含む培養液10は対流
攪拌される。
又、バルブ19を開き給気口17からの給気を開始する
と液中に気泡が混入する給気口17より上方の培養液の
見かけの密度は低下する。
一方連通管14側の培養液中には気泡は含まれていない
ため見かけ密度は培養液の密度そのものである。従って
、細胞を含む培養液は連通口12から連通管14に入り
細胞分離器15を経由して連通口13に戻る経路で循環
しつつ培養を継続する。
培養が進行し例えば細胞濃度が目標値に達すると、バル
ブ21.31が開き送液ポンプ22を起動することによ
り有用物質、老廃成分を含む培養液は細胞分離器15で
細胞を分離した後管23から限外ろ過器24に送られ、
ここで産生有用物質・老廃成分と培地成分とに分離され
産生有用物質・老廃成分を含む液体は管25から図示さ
れていない精製装置等の後続装置に送られそこで目的に
応じた処理がなされる。
一方分離された培地成分は管26からバルブ31を経て
培養槽11に戻され再利用される。
前記操作により産生有用物質・老廃成分が後続装置に抽
出されるがその抽出量に見合った量の血清を含む培地は
管27、バルブ28を経て細胞分離膜32を逆洗しなが
ら培養槽11に供給される。
又、細胞分離器15の交換作業はバルブ29.30.2
1.28を閉止することにより行うことが出来る。即ち
培養操作を停止することなく細胞分離器15の保守を容
易に行うことが出来る。
本実施例のように培養槽11、細胞分離器15、給気口
17を上方から下方に準に配設することにより、ドライ
ビングフォースが与えられた培養液は、細胞分離器15
内の膜を洗浄することもできるという効果も生じる。ま
た、図示はしていないが培養槽11の上部の連通口12
を培養槽11の中央部に設けることにより、槽内をより
均一に攪拌することが出来る。
本発明の細胞分離器は培養槽の外部に設置する構成とし
たので培養中も細胞骨ili!膜の交換が可能でかつ作
業も容易である。
また、連通管の途中に設けた給気口から給気によりエア
ーリフト力を利用して、培養液の連通管内での循環流を
生じさせると共に、細胞分離膜近傍での気泡の流動によ
る圧力変動を膜面に与えることにより、細胞の膜面への
付着を防止し、膜の目詰まりを低減できる。培養槽下部
に設けた給気口から供給される気泡は、培養に不可欠な
酸素を培養液に供給する役割を担うとともに、培養液に
流動を起こさせ、細胞の槽底への沈積を防止する。この
ように培養液の流動をエアーリフト力を利用して行わせ
る構成としたことにより攪拌時細胞にせん断力を与える
ことがなく従って細胞の損傷を防止できる。特に動物細
胞のようにせん断力に弱い細胞にとっては有効である。
次に本発明の他の実施例を第4図により説明する。
第4図において、第3図と同一のものは同一符号を付し
説明を省略する。
本装置は、バルブ19開によりエアー供給されて、培養
槽11、細胞分離器15内の培養液の循環力が与えられ
て循環混合される。またバルブ18開により不足分のエ
アーが補われる。潅流培養においては、バルブ21開よ
り細胞分離膜32を通して培養液のみろ過される。培養
槽ll内の培養液が所定量までろ過され減少したらバル
ブ21閉、28開で培地を細胞分離膜32の逆洗を兼ね
て供給する。培養槽ll内の培養液が所定量まで増加し
たらバルブ28閉、21開で前記培養液のろ過を行う。
培養槽11内の所定量の液面変化は、レベルセンサーを
用いて行う。培養液ろ過。
培地供給はそれぞれポンプを用いて行う。
上記潅流培養を長期間にわたり行うと細胞分離膜32の
目詰まり現象が起きる。そこで上記潅流培養を停止する
ことなく培養を継続して行うには以下2つの方策がある
第1には、蒸気を用いて膜の目詰った物質を除き膜の再
生を図る方法である。以下その手順を示す。まずバルブ
19閉でエアーを入れながら細胞分離器15内の培養液
を連通管14を通して培養槽11内に送る。次にバルブ
19.21.28.29.30閉、バルブ33.34 
開テism分離pa32に蒸気を通し膜の再生を行う。
再生可能な時間に達したバルブ33閉、34閉で細胞分
離器15のジャケットに水を流し冷却する。細胞分離器
15が所定の温度まで冷却すると該器内は陰圧状態にな
る。そこでバルブ28開で培地を入れ、器内外の圧力差
をOとしてバルブ28閉、バルブ21.29.30開で
前記潅流培養を行う。
第2の方策としては、細胞分離膜32の交換である。こ
の方策でも第1の方策と同様に細胞分離器15内の培養
液を培養槽11に送り込む。そしてバルブ29.30.
19閉の状態で細胞分離膜32の交換を行う、交換後、
第1の方策と同様に蒸気を通して殺菌を行い、培地を供
給して初期潅流培養を行う。即ち本発明は、細胞培養中
の細胞分離を行っているときには、培養槽より細胞と培
養液とが細胞分離器に流れ込んでいる。大幅な逆洗(再
生)を行うときには、細胞を含む培養液の流入をバルブ
を閉じることによって止める。そして細胞分離器のドレ
ンバルブを開にして細胞分離中のときとは逆方向に蒸気
を中空糸膜内に流入する。よって上記の圧力が直接中空
系内にかかり大幅な逆洗(再生)を行うことができる。
培養液中にたん白質等の加熱により変性して沈殿物を生
じる物質を高濃度に含んでいる場合には、スチーム注入
に先立ち、水等であらかじめ細胞分離器内部や膜内部の
洗浄を行うことも効果的な逆洗を行うことで有効である
。逆洗終了後、ドレンパルプを閉じて滅菌を行い高温の
状態で高圧蒸気の供給を止め、細胞分離器が冷却するま
で待ち、その後、圧力の下がった細胞分離器内の中空糸
内に新鮮な培地を供給後細胞分離を行う。
また、細胞分離膜が使用不能となった場合には上記と同
様にして細胞を含む培養液の流入を止め、細胞分離膜を
含む細胞分離器を交換し、その後上記と同様に滅菌を行
い、新鮮な培地を供給後、再び細胞分離を行う。
このような潅流培養において膜の目詰まりからは逃れな
いので上記実施例の如く膜の再生、交換を可能としたこ
とで細胞培養を長期にはわたり行うことができる効果が
あり、また物質生産性において高収率化が図れることが
期待される。
[発明の効果] 本発明によれば、細胞を除去した培養液を分離する分画
分子量を、予め細胞代謝物質の有用物質、老廃成分の分
子量より大きく又は、小さく設定することにより、有用
物質および老廃成分を培地成分から除去できる。さらに
、高価な血清成分のアルブミンを培養槽に戻すことがで
きるのでランニングコストの低下も可能となる等の効果
がある。
次にエアーリフト力を利用して培養液を混合する培養槽
についての効果を上げると、細胞分離器を培養槽の外部
に設置する構成としているため、細胞分離器の交換時培
養槽を開放する必要がない。従って培養操作を継続しな
がら細胞分離器の交換作業が可能であり、又交換作業も
容易なので生産性、保守性共に高い効果を得る。同様に
、細胞培養を終了(停止)することなく細胞分離膜の再
生ができるので、長期にわたる培養が行える6又、培養
液の攪拌には攪拌機を用いず給気口からの給気によるド
ライビングフォースを利用する構成としているので、攪
拌時に細胞の損傷の惧れはなく生産性が向上する効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の細胞培養装置のフロー図、
第2図は本発明の他の一実施例の細胞培養槽のフロー図
、第3及び4図は同じく本発明の他の実施例の細胞培養
装置のフロー図である。 1、−−−−−一培地槽、2−−−−−一培養槽、3−
〜−細胞分離器、 5 一−−−−−限外ろ過器、 360− イ 図 n(クトろ通恭

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、細胞を液中培養する細胞培養方法において、培養液
    から細胞を分離し、該分離した細胞を培養槽へ戻す工程
    (A)と、細胞を除いた培養液から培地成分と、細胞よ
    り分泌される有用物質および老廃成分とを分離し、該培
    地成分の少なくとも一部を培養槽に戻す工程(B)とか
    ら成ることを特徴とする細胞培養方法。 2、前記有用物質は、培地成分より低分子の有用物質で
    あることを特徴とする請求項第1項記載の細胞培養方法
    。 3、前記培養液と細胞との分離に疎水性膜を用い、培養
    液から細胞を分離することを特徴とする請求項第1項記
    載の細胞培養方法。 4、細胞を液中培養する細胞培養方法において、培養液
    から細胞を分離し、該分離した細胞を培養槽へ戻す工程
    (A)と、細胞を除いた培養液から老廃成分と、高分子
    の有用物質及び培地成分とを分離する工程(C)と前記
    高分子の有用物質及び培地成分をさらに培地成分と、培
    地成分の少なくとも一つより大きい高分子の有用物質と
    に分離し、培地成分の少なくとも一つを培養槽に戻す工
    程(D)とから成ることを特徴とする細胞培養方法。 5、前記培養液と細胞との分離に疎水性膜を用い、培養
    液から細胞を分離することを特徴とする請求項第4項記
    載の細胞培養方法。 6、前記培養槽の槽外に設けられ、培養槽の上部と下部
    との間で槽内の培養液を循環させる経路の途中に気体を
    供給し、該供給された気体で循環力を生じさせて槽内を
    混合し、培養を行うことを特徴とする請求項第1項、又
    は第4項の細胞培養方法。 7、前記細胞と培養液との分離に細胞分離膜から構成さ
    れる細胞分離器を用い、 細胞培養中に細胞分離膜の逆洗、および交換を行うこと
    を特徴とする請求項第1項、又は請求項第4項記載の細
    胞培養方法。 8、培養槽の上部と下部との間で槽外に連結して設けら
    れた循環経路で培養液を循環させ、攪拌・培養する細胞
    培養方法において、 前記培養槽の槽外に設けた循環経路の途中に気体を供給
    し、該供給された気体で循環力を生じさせて攪拌・培養
    を行うことを特徴とする細胞培養方法。 9、前記培養槽下部の循環経路で細胞と培養液とを分離
    させることを特徴とする請求項第8項記載の細胞培養方
    法。 10、前記細胞と培養液との分離に疎水性の中空糸膜で
    構成される細胞分離器を用い、該細胞分離器内の中空糸
    膜の滅菌を蒸気で行い、滅菌時の高温保持後、細胞分離
    器内を冷却し、該細胞分離器内が陰圧になることを利用
    して培地を供給することを特徴とする請求項第9項記載
    の細胞培養方法。 11、培養液から細胞を分離し、該分離した細胞を培養
    槽へ戻す手段と、細胞を除いた培養液を有用物質と非有
    用物質とに分離し、該分離した有用物質を培養槽に戻す
    手段とからなり、細胞を液中培養する細胞培養装置にお
    いて、 前記細胞を除いた培養液を培地成分と、細胞より分泌さ
    れる有用物質および老廃成分とに分離する手段と、該培
    地成分の少なくとも一部を前記培養槽に戻す手段とから
    構成したことを特徴とする細胞培養装置。 12、前記有用物質は、培地成分より低分子の有用物質
    であることを特徴とする請求項第11項記載の細胞培養
    装置。 13、培養液から細胞を分離し、該分離した細胞を培養
    槽へ戻す手段と、細胞を除いた培養液を有用物質と非有
    用物質とに分離し、該分離した有用物質を培養槽に戻す
    手段とからなり、細胞を液中培養する細胞培養装置にお
    いて、 前記細胞を除いた培養液を老廃成分と、高分子の有用物
    質及び培地成分とに分離する手段と、該分離された高分
    子の有用物質及び培地成分をさらに培地成分と、培地成
    分の少なくとも一つより大きい高分子の有用物質とに分
    離する手段と、培地成分の少なくとも一つを前記培養槽
    に戻す手段とから構成したことを特徴とする細胞培養装
    置。 14、培養槽の上部と下部とに該槽内の培養液が出入す
    る連通口を設け、これらの連通口を槽外に設けられた連
    通管で連結する細胞培養装置において、 前記連通口として培養槽の上部に出口、下部に入口を設
    け、前記連通管の途中に気体供給用の給気用口と、細胞
    と培養液を分離させる細胞分離器とを設けたことを特徴
    とする細胞培養装置。 15、前記細胞分離器は、細胞培養中に培養装置から細
    胞分離器を分離することなく逆洗すると共に、細胞培養
    中に中空糸膜の交換ができるように蒸気配管の管路を設
    けたことを特徴とする請求項第14項記載の細胞培養装
    置。 16、前記細胞分離器は、細胞分離を行う細胞分離膜に
    疎水性の中空糸膜を用いたことを特徴とする請求項第1
    4項記載の細胞培養装置。 17、前記培養槽の下部に細胞分離器を配設し、該細胞
    分離器の底部に給気口を設け、培養槽の上部の連通口と
    細胞分離器の下部とを連通管で連結し、培養槽の下部の
    連通口と細胞分離器の上部とを連結して構成したことを
    特徴とする請求項第14項記載の細胞分離装置。 18、細胞と培養液とを分離できる疎水性の中空糸膜と
    、該中空糸膜を保持できるハウジングとからなる細胞分
    離器において、 前記細胞分離器の中空糸膜の逆洗を蒸気で行う管路を設
    けたことを特徴とする細胞分離器。
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