JPH037202B2 - - Google Patents

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JPH037202B2
JPH037202B2 JP58156187A JP15618783A JPH037202B2 JP H037202 B2 JPH037202 B2 JP H037202B2 JP 58156187 A JP58156187 A JP 58156187A JP 15618783 A JP15618783 A JP 15618783A JP H037202 B2 JPH037202 B2 JP H037202B2
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JP
Japan
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calcium
calcium hydroxide
cellulose
calcium carbonate
weight
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58156187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6047001A (ja
Inventor
Takahiro Koyama
Haruo Matsumura
Tetsuo Morita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichirin Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichirin Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nichirin Chemical Industries Ltd filed Critical Nichirin Chemical Industries Ltd
Priority to JP15618783A priority Critical patent/JPS6047001A/ja
Priority to US06/643,648 priority patent/US4508893A/en
Priority to KR1019840005131A priority patent/KR900004699B1/ko
Priority to DE3431227A priority patent/DE3431227C2/de
Publication of JPS6047001A publication Critical patent/JPS6047001A/ja
Publication of JPH037202B2 publication Critical patent/JPH037202B2/ja
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、崩壊剤として使用するものであつ
て、薬効成分と混合し、製剤した際に硬度の高い
固形薬剤を得るのに適した繊維素グリコール酸カ
ルシウムの製造法に関するものである。詳しくは
湿潤した精製繊維素グリコール酸にカルシウム化
剤を反応させて中和するにあたりカルシウム化剤
として水酸化カルシウムを使用するか又は水酸化
カルシウムと炭酸カルシウムを併用して使用する
ことを特徴とする粉末状繊維素グリコール酸カル
シウムの製造法に関するものである。 繊維素グリコール酸カルシウムは、固形薬剤用
崩壊剤として無味、無臭、白色であつて崩壊性、
膨潤倍率、圧縮成型性に優れるなど多くの利点が
あるため、工業的に広く利用されており、ECG
−505の商品名で市販品がある。一方問題点とし
ては崩壊剤を多量に用いると固形薬剤の硬度が不
足することが挙げられている。 現在市販の繊維素グリコール酸カルシウムは基
本的に特公昭43−7960号明細書に記載の方法に基
いて製造されている。即ち無水グルコース単位当
りのカルボキシメチル基置換度0.2〜0.8の精製繊
維素グリコール酸を反応中の水分が30〜80%であ
るような条件で炭酸カルシウムと反応させて乾
燥、粉砕、篩分して製造している。同明細書には
繊維素グリコール酸と反応させるカルシウム化剤
を列挙しているが、酢酸カルシウム、燐酸カルシ
ウムおよび塩化カルシウムは中和反応によつてそ
れぞれ酢酸、燐酸、塩酸を生成するので採用せ
ず、水酸化カルシウムは中和反応の際反応系に粘
性を生じ一部凝固現象がみられるので結局炭酸カ
ルシウムのみが使用できるむね記載されている。 この発明の発明者らは中和剤であるカルシウム
化剤及び中和条件について検討し、中和に要する
炭酸カルシウムの一部または全部を水酸化カルシ
ウムでおきかえ、かつ中和反応条件を選択するこ
とにより、反応系に若干の粘性を生じても作業性
に影響のない程度に抑えて繊維素グリコール酸カ
ルシウムを製造することができ、その製品は崩壊
性は従来品と同等もしくは若干劣るが硬度の高い
固形製剤を与えるものであることを認め本発明に
到達した。 本発明の方法の実施にあたり、使用する繊維素
グリコール酸は30〜80重量%の水分を含有し、湿
潤されていることが必要である。カルシウム化剤
として水酸化カルシウムを使用する場合、中和反
応により水が副生するが出発原料の水分のみを上
記範囲になるよう規定しておけばよく、反応中に
生成する水分量を特に考慮する必要はない。中和
の方法は炭酸カルシウムと水酸化カルシウムとを
併用する場合最初に炭酸カルシウムのみを用いて
少なくとも1時間反応させこの状態のものに水酸
化カルシウムを加えてさらに1時間程度反応させ
るのがよい。 カルシウム化剤として使用する水酸化カルシウ
ムと炭酸カルシウムのモル%比率が80/20よりも
炭酸カルシウムの比率が小さい場合、40℃以上で
反応させると反応系に粘性が生じ混合撹拌に要す
るエネルギーが大きくなるほか崩壊性が低下する
ので好ましくない。水酸化カルシウムの比率が大
きい場合でも厳密に40℃以下、好ましくは35℃付
近に温度制御を行つて中和すれば、崩壊性がそれ
ほど悪くなく、硬度の高い錠剤が得られるような
製品を得ることができる。この場合水酸化カルシ
ウムの分割添加は温度制御のために適切な方法で
ある。 総活して、水酸化カルシウムと炭酸カルシウム
の使用モル%比率が10〜80:90〜20の範囲が反応
の制御も容易であり、崩壊性をそれ程低下させず
に錠剤硬度の高いものが得られ、特に前記モル%
比率が40〜80:60〜20の範囲のカルシウム化剤を
用いたとき優れた繊維素グリコール酸カルシウム
が得られる。 比較例 1 含水量70重量%の湿潤精製繊維素グリコール酸
(無水グルコース単位あたりの置換度0.53)100重
量部をリボンブレンダーに投入し粉末状炭酸カル
シウム3.0重量部を加え、特公昭43−7960号明細
書実施例1に記載の方法に準じて40℃で2時間中
和反応させ、中和反応後熱風乾燥機にて乾燥し粉
砕して200メツシユ通過の粉末とした。 得られた粉末繊維素グリコール酸カルシウムの
性状を測定し、次のような結果を得た。 PH:4.9(試料1%の水性懸濁液) 安息角:45゜(三輪式安息角測定器で測定) 嵩比重:試料を200mlメスシリンダーに投入し、
メスシリンダー5cmの高さから10回落下させ
た後の嵩比重,470g/ 水 分:日本薬局方規定の乾燥減量,8.3% 強熱残分:日本薬局方規定の方法,16.1% 次に本粉体試験を崩壊剤として使用し、次の処
方で模擬錠剤を作製した(組成物0.75g,打錠圧
4t,錠径15mm)。 錠剤の組成 乳 糖 93.5% 崩壊剤 5.0% タルク 1.0%ステアリン酸マグネシウム 0.5% 100.0% 成型錠剤は人工胃液(液温36〜37℃)中での崩
壊時間及び硬度(モンサント硬度計)を測定し、
それぞれ61秒、7.5Kgであつた。 実施例 1 比較例1に用いた同じ湿潤繊維素グリコール酸
100重量部に粉末状炭酸カルシウム2.44部(比較
例1のカルシウム化剤の81.3モル%に相当)を加
えて40℃で1時間反応させ、次いで粉末状水酸化
カルシウム0.42部(18.7モル%に相当)を加えて
さらに40℃で1時間反応させた。比較例1に準じ
て乾燥粉砕し、得られた粉末繊維素グリコール酸
カルシウムの物性を測定して第1表に示した。 実施例 2〜6 実施例1に用いたのと同じ湿潤繊維素グリコー
ル酸100重量部に実施例1に準じてまず炭酸カル
シウムを加えて反応させ、次いで水酸化カルシウ
ムを加えて反応させる方法によつて粉末繊維素グ
リコール酸カルシウムを製造した。ただしこの場
合炭酸カルシウムと水酸化カルシウムの使用モル
%比をそれぞれ37.8/62.2,47.1/52.9,56.7/
43.3,66.0/34.0および75.5/24.5とし、それぞれ
実施例2,3,4,5および6とし、それぞれ物
性を測定し第1表に示した。 比較例 2〜3 実施例1と同じ繊維素グリコール酸100重量部
に実施例1に準じてまず炭酸カルシウムを加えて
反応させ、次いで水酸化カルシウムを加えて反応
させる方法によつて粉末繊維素グリコール酸カル
シウムを製造した。ただしこの場合炭酸カルシウ
ムと水酸化カルシウムの使用モル%比をそれぞれ
15.1/84.9および5.6/94.4とし、それぞれ実施例
7および8とした。この場合水酸化カルシウムを
添加した際に発熱がみられ、しばしば40℃を超え
たが、外部冷却により45℃以上にならないように
調節した。この水酸化カルシウムによる中和工程
中製品が凝固する傾向がみられた。 比較例 4 比較例1に用いたのと同じ湿潤繊維素グリコー
ル酸100重量部に粉末状水酸化カルシウム2.23重
量部を加えて40℃で2時間反応させた。中和反応
による発熱がみられるが外部冷却により45℃以上
にならないように維持した。 実施例 7 比較例1に用いたのと同じ湿潤繊維素グリコー
ル酸100重量部に対しまず粉末状水酸化カルシウ
ム1.23重量部を加えて35℃で1時間反応させ、次
に水酸化カルシウム1.00重量部を加えて35〜40℃
で1時間反応させた。 それぞれ乾燥粉砕して粉末状とし、物性を測定
し第1表に示した。
【表】 上記の結果から次のことが認められる。 (a) カルシウム化剤として炭酸カルシウムのみを
用いる特公昭43−7960号の方法によるカルボキ
シメチルセルロースカルシウム(CMC−Ca)
を崩壊剤として用いた錠剤(比較例1)の崩壊
性は優れているが、硬度が低い。 (b) カルシウム化剤として水酸化カルシウムと炭
酸カルシウムとを併用し反応温度を40℃に保持
して作製した崩壊剤を用いた錠剤(実施例1〜
6)の崩壊性は、実施例1を除いて比較例1の
錠剤よりも若干劣るが硬度はいずれも優れてい
る。特に水酸化カルシウムのモル%比の大きい
もの程錠剤の硬度は大きい。 しかし反応温度が若干上昇すると(40〜45
℃)(比較例2および3)上記実施例1〜6よ
り若干低下する傾向がある。 (c) カルシウム化剤として水酸化カルシウムのみ
を用い、水酸化カルシウムを一挙に投入して反
応時の温度を45℃以下に制御した場合(比較例
4)得られた錠剤の硬度は高いが崩壊性は低
い。 (d) カルシウム化剤として水酸化カルシウムのみ
を用い、水酸化カルシウムを分割してしかも温
度を35〜40℃に制御した場合(実施例7)、得
られた錠剤の硬度、崩壊性ともに優れたものが
得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水分含有率が30〜80重量%の精製された繊維
    素グリコール酸にカルシウム化剤を反応させ、乾
    燥粉砕して粉末状繊維素グリコール酸カルシウム
    を製造するにあたり;反応温度を30〜40℃に保持
    し、水酸化カルシウムを分割して反応させるか、
    または水酸化カルシウムと炭酸カルシウムの両者
    を10〜80:90〜20のモル%比で、かつ炭酸カルシ
    ウムと反応させた後で水酸化カルシウムを反応さ
    せることを特徴とする粉末状繊維素グリコール酸
    カルシウムの製造法。
JP15618783A 1983-08-25 1983-08-25 粉末状繊維素グリコ−ル酸カルシウムの製造法 Granted JPS6047001A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15618783A JPS6047001A (ja) 1983-08-25 1983-08-25 粉末状繊維素グリコ−ル酸カルシウムの製造法
US06/643,648 US4508893A (en) 1983-08-25 1984-08-23 Process for the preparation of a powdery calcium cellulose glycolate
KR1019840005131A KR900004699B1 (ko) 1983-08-25 1984-08-24 분말상 섬유소 글리코올 칼슘의 제조법
DE3431227A DE3431227C2 (de) 1983-08-25 1984-08-24 Verfahren zur Herstellung von pulverförmigem Calciumcelluloseglycolat

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15618783A JPS6047001A (ja) 1983-08-25 1983-08-25 粉末状繊維素グリコ−ル酸カルシウムの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6047001A JPS6047001A (ja) 1985-03-14
JPH037202B2 true JPH037202B2 (ja) 1991-02-01

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5771360B2 (ja) * 2010-04-06 2015-08-26 花王株式会社 粉末状の多糖類誘導体の製造方法

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JPS6047001A (ja) 1985-03-14

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