JPH0371813A

JPH0371813A - 貼り合せ成形品の成形方法

Info

Publication number: JPH0371813A
Application number: JP20830789A
Authority: JP
Inventors: Kiyotaka Taguchi; 田口　清高
Original assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Current assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date: 1989-08-11
Filing date: 1989-08-11
Publication date: 1991-03-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は複合樹脂製芯材と表皮材とをプレス−体化して
なる貼り合せ成形品の成形方法に係り、特に芯月の裏面
にエンボス部を一体に形成する貼り合せ成形品の成形方
法に関する。

（従来の技術）例えば、リヤシート後方に設置されるリヤパーセルシェ
ルフの構成は保形性を備えた芯材の表面に不織布等の表
皮材を貼り合せてなる貼り合せ成形品が多く用いられて
いる。

そして、これらリヤパーセルシェルフに代表される自動
車用内装部品は大量生産されるため、飼料コストが安く
、かつ成形ザイクルを短く設定することが必要であり、
そのため、芯Ｈとしては、合成樹脂にガラスマット等の
充填材を混入した複合樹脂板を使用するとともに、表皮
材としては不織布を使用し、予熱軟化した複合樹脂板を
コールドプレス成形により不織布表皮材と複合樹脂板と
を所要形状にプレス一体化することにより大量生産に適
した林料並びに工法を採用している。

しかしながら、このように合成樹脂にガラスマツ！・等
の充填材を混入した場合、樹脂流れが悪くなり、成形性
に劣るという短所がある。

また、通常、リヤパーセルシェルフは車幅方向に沿って
長尺状の金属レインフォースを取付は固定するため、芯
材の裏面にエンボス部が車幅方向に沿って適宜間隔を配
して複数設置されている。

このようにエンボス部を芯材と一体に成形する場合、複
合樹脂製芯材のように成形性に劣る素材を使用する場合
には、第６図に示すようにプレス成形用下型１に形成さ
れるボス孔２の周囲を一段高くなるように型設計を行い
、プレス成形用下型１とプレス成形用上型３との間で予
熱軟化された複合樹脂製芯材４並びに不織布表皮材５を
プレス成形を行い、ボス部６の周りの製品厚みを薄くし
て、第７図に示すように、このボス部６内に複合樹脂材
が流れ込みやすいようにして、複合樹脂材の成形性を高
める対策が施されている。

さらに、別の対策例としては、第８図に示すように、プ
レス成形用下型１のボス孔２に芯材と同−月質のパッチ
７をセットして、プレス成形時このパッチ７がボス孔２
内に入り込みエンボス部６を第９図に示すように形成す
るという工法が用いられている。

（発明が解決しようとする課題〉しかしながら、エンボス部６周囲の板厚を薄くして、エ
ンボス部６内への複合樹脂材の流れをよくするという方
法においては、エンボス部６周辺の板厚が極端に薄くな
るため、強度不足になり、品質性能の低下につながると
いう欠点が指摘されている。

また、パッチ７をセットする方法においては、セット作
業が面倒であり、プレス成形時、このパッチ７に位置ず
れが生じた場合には、明確なエンボス部６の形状出しが
できず、成形不良になるなど作業性並びに品質性能の面
で問題があった。

さらに、板厚を薄く設定する方法並びにパッチを別途セ
ットする方法のいずれの方法においても、エンボス部６
の形状を明確に出すには、コールドプレス成形時のプレ
ス圧を大きく設定する必要があり、プレス圧を上げた場
合、表皮材５に毛倒れ。

色ムラ、樹脂の表面への染みだし等の表面不良が生じ、
プレス圧の設定上大きな制約を受けるという問題点もあ
った。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、本発
明の目的とするところは、樹脂流動性のあまりよくない
複合樹脂製芯材と表皮材をプレス一体化してなり、芯材
の裏面に複数のエンボス部を立設形成してなる貼り合せ
成形品の成形方法において、プレス圧を低く設定した場
合でも、エンボス部の明確な形状出しを簡単な作業で可
能にした貼り合せ成形品の成形方法を提供することにあ
る。

（課題を解決するための手段〉上記目的を達成するために、本発明は複合樹脂製芯材と
表皮材とを所要形状にプレス一体化するとともに、上記
芯材の裏面に複数のエンボス部を立設形成してなる貼り
合せ成形品の成形方法において、前記エンボス部を形成すべく、プレス成形用下型の型面
に開設されたボス孔内に、上記芯月と相溶性を有する溶
融樹脂を注入した後、プレス成形用下型の型面状に予熱
軟化状態の複合樹脂板と表皮材とを順次積層載置し、プ
レス成形用下型に対してプレス成形用上型を降下させ、
プレス成形用金型の型締めにより、エンボス部を形成し
た芯材と表皮材とを一体化したことを特徴とする。

（作用）以上の構成から明らかなように、本発明方法によれば、
プレス成形用下型のボス孔に予め溶融樹脂を注入するた
め、エンボス部の形状出しを明確に行うことが可能とな
る。

さらに、ボス孔内に注入される溶融樹脂は複合樹脂製芯
材と相溶性を有する材料であるため、エンボス部は芯材
と強固な一体化が可能となる。

加えて、プレス圧は複合樹脂製芯材を所要形状に成形す
る加圧力だけで足りるため、プレス圧は小さくて済む。

（実施例）以下、本発明による貼り合せ成形品の成形方法の実施例
について添付図面を参照しながら詳細に説明する。

第１図は本発明方法を適用して得た自動車用リヤパーセ
ルシェルフの構成を示すもので、裏面側から見た斜視図
、第２図ないし第４図は本発明方法の一実施例を示すも
ので、リヤパーセルシェルフの成形工程を説明する各断
面図、第５図は本発明方法の別実施例を示すもので溶融
樹脂の注入工程を説明する断面図である。

第１図において、自動車用リヤパーセルシェルフ１０は
、複合樹脂製芯材１１と、この芯祠１１の表面側に貼着
される表皮材１２とから構成され、芯祠１１の裏面側に
は、図示しない車幅方向に沿う金属製レインフォースを
取付けるためのエンボス部１３が車幅方向に沿って適宜
間隔を配して複数設置されている。

さらに詳しくは、上記芯材１１としては、ポリプロピレ
ン樹脂と木粉とを適宜配合比で混合したものを押出成形
機によりシート状に押出し、後述するプレス成形により
所要形状に成形されるとともに、その外周はトリムカッ
トされている。また、表皮材１２は、不織布、クロス等
表面感触並びに表面外観を良好なものにする素材であれ
ば特に祠質は限定しない。

次に第２図ないし第４図に基づいてに記自動車用リヤパ
ーセルシェルフ１０の成形方法について詳細に説明する
。

まず、第２図に示すように成形装置としては、プレス成
形用下型２０と、その上方に位置し、昇降機構の作動に
より上下動可能に構成されたプレス成形用上型２１とか
らなり、上記プレス成形用下型２０は、製品形状に沿う
型面２０ａが備わっているとともに、リヤパーセルシェ
ルフ１０のエンボス部１３を形成するボス孔２２が開設
されている。

そして、まず本発明による成形方法においては、プレス
成形用下型２０のボス孔２２内に芯材１，１と相溶性を
有する溶融樹脂２３を注入する工程から始める。

本実施例においては、ポリプロピレン複合樹脂芯材を使
用している関係上、溶融状態にあるポリプロピレン樹脂
２３をボス孔２２内に注入するが、この操作については
、ラビットガン２４を使用する。このラビットガン２４
は、ベレット等固形状の樹脂相をカバー２５を取り外し
、材料供給口２６から内部に供給すれば、ラビットガン
２４内部に電熱ヒータ２７が内蔵されており、固形状の
樹脂材料は溶融状態となる。そして操作ハンドル２８を
操作すればピストン（図示せず）と連動してノズル２９
から溶融樹脂２３が外部に押出される。

このように本実施例においてはラビットガン２４を使用
したが、溶融樹脂２３を作業性よく分配できるものであ
ればよく、ラビットガン２４に特に限定されるものでは
ない。

次に、第３図に示すようにプレス成形用下型２０の型面
２Ｏａ上に予熱軟化状態にある複合樹脂板１１′を載置
し、その上側から表皮材１２をセットシて、第４図に示
すように、プレス成形用土Ｌ＋２１が下降して、プレス
成形用に下型２ｏ、２１により芯利１１を所要形状に圧
締め成形するとともに、芯材１１の表面側に表皮材１２
を一体に貼着する。

このとき、前述したように溶融樹脂２３は芯＋４１１に
対して相溶性があるため、芯拐１１とエンボス部１３を
形作る溶融樹脂２３とは強固に一体化するため、プレス
成形時におけるプレス圧は芯ヰ４１１を所要形状に成形
するだけの圧力だけでよいため、プレス圧は少なくて済
み、従来のように、多大なプレス圧により表皮材１２に
毛倒れや色むら、樹脂の染みだし等の不具合が生じるこ
とは皆無となるとともに、芯材１１内にガラス繊維等を
混入して強度を強化した場合でも、芯材１１内の樹脂流
動性が低下するが、エンボス部１３の成形とは別個であ
るため、なんら問題はない。

また、第５図に示すようにボス孔２２の周囲に凹部３０
を設けることにより、溶融樹脂２３と芯材１１との接触
面積を多く確保し、エンボス部１３の強度をさらに強化
してもよく、特にエンボス部１３はレインフォースをビ
ス止め固定する際、大きな荷重がかかる箇所であるため
、エンボス部１３に要求される機能をより満足するもの
である。

（発四の効果）以上の記載から明らかなようにに本発明による貼り合せ
成形品の成形方法によれば以下に記載する格別の作用効
果を有する。

■本発明方法によれば、エンボス部の形成に芯材と相溶
性を有する溶融樹脂を名月成形前に予めボス孔に注入す
るものであるから、名月の樹脂流動性に関係なくエンボ
ス部の形状出しを明確に行うことができるという効果を
有する。

■本発明方法によれば、プレス圧とエンボス部の形状出
しとは相互関係がないため、プレス圧は芯祠を所要形状
に成形する最低の加圧力だけで済み、従来のように多大
な加圧力により表皮制の毛倒れ。

色むら、樹脂の染みだし等の不具合を確実に防止でき、
貼り合せ成形品の表面外観を美麗に維持することができ
るという効果を有する。

■本発明方法によれば、ボス孔に溶融樹脂を注入し、そ
の後芯材１表皮材をプレス一体化するというものであり
、従来のパッチ方法のように面倒なセット作業がなく、
作業性も良好なものになる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を適用して成形した自動車用リヤパ
ーセルシェルフを示す裏面側から見た斜視図、第２図な
いし第４図は同リヤパーセルシェルフの成形方法を示す
各工程図、第５図は本発明方法における溶融樹脂の注入
工程の別実施例を示す説明図、第６図、第７図並びに第
８図、第９図はそれぞれエンボス部を備えた貼り合せ成
形品における従来の成形工程をそれぞれ示す断面図であ
る。１０・・・自動車用リヤパーセルシェルフ１１・・・芯
材１２・・・表皮材１３・・・エンボス部２０・・・プレス成形用下型２１・・・プレス成形用上型２２・・・ボス孔２３・・・溶融樹脂２４・・・ラビットガン３０・・・凹部第３図Ｉ特許出廓人　河西工業株式会社代　理　人　　弁理士　和　１）成　則第４図第１図第２図２１（プ１ノス成形用上型）／（ボス孔）第６図第８図第５図２第７図第９、図

Claims

【特許請求の範囲】１、複合樹脂製芯材（１１）と表皮材（１２）とを所要
形状にプレス一体化するとともに、上記芯材（１１）の
裏面に複数のエンボス部（１３）を立設形成してなる貼
り合せ成形品（１０）の成形方法において、前記エンボス部（１３）を形成すべく、プレス成形用下
型（２０）の型面に開設されたボス孔（２２）内に、上
記芯材（１１）と相溶性を有する溶融樹脂（２３）を注
入した後、プレス成形用下型（２０）の型面状に予熱軟
化状態の複合樹脂板（１１′）と表皮材（１２）とを順
次積層載置し、プレス成形用下型（２０）に対してプレ
ス成形用上型（２１）を降下させ、プレス成形用金型（
２０、２１）の型締めにより、エンボス部（１３）を形
成した芯材（１１）と表皮材（１２）とを一体化したこ
とを特徴とする貼り合せ成形品の成形方法。