JPH0371131B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、ベツドに人間が存在するか否かを検
出するのに有用な装置に関する。より特定的に
は、本発明は、病院のベツド機構に組み入れられ
た検出装置と、中央の呼び出しボードのところに
いる職員に情報を伝達するためのベツドに付属す
る外部回路とに関する。

ベツドから患者が無許可のまま離脱すること
は、病人又は衰弱した人への世話をする場合にお
いて重大な問題である。これらの離脱とその結果
として生ずるかも知れない転倒を防止するには、
高いレベルの監視を必要とする。もし傷害が生ず
ると、健康管理担当の職員及び施設に対して法的
処置がとられる可能性がある。もし、許可されな
い離脱又は転倒を防止するために合理的な予防措
置がとられなかつたならば、該職員又は施設は責
任を負うことになる可能性がある。

ベツド監視システムについて多くの異なつた型
式が提案されてきた。かかるシステムに関する最
も多くのものは、ベツドのマツトレス又はベツド
カバーの下の種々の位置に展開されることのでき
る移動検出器を使用している。そのような信号検
出システムは、Feldlの米国特許第4020482号及び
Vanceの米国特許第4295133号に示されている。
他のシステムは、移動するマツト又は当て物にみ
込まれた多くの空気入りの又は電気的な検出器を
使用している。かかるシステムは、Mccoyほか
の米国特許4195287号、Triplettほかの米国特許
4175263号、Robertsの米国特許4228426号、及び
Gaultの米国特許4242672号に示されている。

前述のシステムはベツド中に検出器の条片又は
マツトを手動で位置づけることを頼みとしてい
る。架設をするために要求される骨折りは別にし
ても、かかるシステムは、多くの固有の欠点をも
つている。第１に検出器を位置づける際の誤差
が、ベツドの中の患者の存在又は不存在について
誤まつた指示を与えるかも知れない。このこと
は、ベツドの中の比較的小さい領域において患者
の重量を検出する信号検出器システムについて特
に真実となる。再度位置決めする間における電気
的テープスイツチ検出器の不適当な取り扱いは、
検出器に損傷を与える可能性がある。関節でつな
がれたベツドにおいては、ベツドを調節すること
が、ばね、マツトレス及び又は検出器の移動又は
隆起の原因となつて、誤まつた指示を生ずる可能
性がある。

本発明の１つの目的は、ベツドの中に永久的に
取り付けられる、単純で費用のかからない構成と
された、ベツドからの離脱を検出する装置を提供
することにある。

本発明の他の目的は、複数の検出器がベツドス
プリングの中の固定された固有の位置に取り付け
られる多重検出器式の検出装置を提供することに
ある。

本発明の更に別の目的は、ベツドが調節される
時、ばね、マツトレス又は検出器の移動又は隆起
によつて生ずる誤まつた指示を最小にするよう
な、関節でつながつたベツドのための、多重検出
器式監視装置を提供することにある。

ベツドからの退出を検出するシステムは、
Farrisの米国特許第3325779号及びMoranの米国
特許第3991414号中に示されており、ベツドの中
において逐次張りつめて配列された帯又は線条が
用いられている。本発明との明確な構造上の差異
は別として、Farrisのシステムは、関節でつなが
つたベツドに使用するには明らかに適合されな
い。Moranのシステムは、関節でつながつたベ
ツドが新しい位置に置かれる時、検出器システム
の張力が調節されることを明らかに必要とする。

本発明の１つの目的は、ベツドが新しい位置に
置かれる時、感度の調節を必要ととしないよう
な、関節でつながつたベツドに対し永久的に取り
付けられた検出器システムを用いることにある。

ベツドからの退出を検出するシステムは、転倒
又は他の危険から避けられるように、患者の移動
について、責任のある健康管理職員に迅速かつ正
確に通知しなければならない。上に述べられた多
くのシステムが、患者の離脱についての指示を提
供するために、外部回路と、現存する看護婦呼び
出し用の信号リンクとを使用している。この目的
のための他の外部回路は、Lookほかの再発行特
許第28754号に示される。このようなシステムに
おいては、ベツド離脱信号を患者からの看護婦呼
び出し信号から区別し、それにより優先度のより
高いベツド離脱の表示が優先度の高いものとして
認識され、より通常の呼出しと区別されることが
有用である。

本発明の１つの目的は、ベツドにおける検出装
置と、ベツドからの退出についての表示を他の看
護婦呼び出しと明確に区別するような遠隔の中央
呼び出しステーシヨンとの間の、簡易で費用のか
からない構成とされた接続を提供することにあ
る。

本発明の他の目的は、永久的に取り付けられた
ベツドからの退出を検出する装置及びベツドから
の退出についての表示を遠い場所にいる責任者に
迅速かつ正確に提供するための現存する通信リン
クと共に選択的に用いられるベツドに付属する外
部回路パツケージを提供することにある。

本発明の前述のおよびその他の目的および特徴
は、特許請求の範囲および添付図面に関連しての
以下の記述から明らかになるであろう。

発明の概要 本明細書においては、マツトレスを支持し、更
に支持構造に組み込まれた検出器を含むベツド装
置が開示される。より特定的には、本発明の装置
は、ベツドの巾を横切つて、即ち一側から他側ま
で延びる少くとも２個の平行軸において、関節で
つながれた一般的に矩形のベツド枠を含んでい
る。ベツドの関節接合は、少くともベツドの臀部
支持部分と大腿部支持部分を限定する。第１の弾
力性テープスイツチと弾力性裏打ち板がベツドの
臀部支持区分に取り付けられ、実質的にベツドの
巾全体を横切つて延びる。同様に、第２の弾力性
テープスイツチと裏打ち板が実質的にベツドの大
腿部支持区分の巾全体を横切るように延びてベツ
ド枠に取付けられる。両方のテープスイツチ組立
体は、その上に横たわるマツトレスを部分的に支
持し、マツトレスのそれぞれの横たわる部分によ
つて支持えられる重量について表示を与える。こ
のような方法で、２つの別々の重量表示がベツド
の固定された位置からえられ、両方のスイツチか
らの信号が、患者がベツドの上で動き回ることに
よつて生ずる重量分布の瞬間的変化を、ベツドか
らの退出と区別するために電気的に監視される。
スイツチがマツトレス支持構造に組み込まれてい
るので、スイツチ収容のためにマツトレス表面に
凹部を設ける必要性が生じない。関節でつながれ
た臀部支持区分と大腿部支持区分にテープスイツ
チが位置づけられているので、ベツドは、スイツ
チの感度を変えることなく調節されることができ
る。

本装置はベツドに人間が存在するか付かを監視
するのに有効である。大腿部支持区分と臀部支持
区分に置かれた２個の検出器の使用は、システム
の精度を改善する。もし大腿部支持区分の検出器
によつても臀部支持区分の検出器によつても重量
の表示が生じなければ、患者がベツドを離れたこ
とが非常に有力である。ベツドからの離脱を監視
することに加えて、本装置は患者の状態、例えば
患者の落ち着かない状態を監視するために用いら
れる。

本発明の好適な実施例においては、テープスイ
ツチ組立体は、裏打ち板及び相互連結された網体
をベツド枠から吊す複数のコイルばねによつてベ
ツド枠に取付けられる。

テープスイツチは電気的に並列に接続され、患
者の存在又は不存在に応答して信号を生ずるベツ
ドに付属する外部回路に接続される。ベツドに付
属する回路は、ベツドから遠く離れた中央呼び出
しボードに看護婦呼び出しリンクを通して伝送さ
せるための警報信号を生ずる。それに加えて、ベ
ツドに付属するパツケージは、ベツドと中央の呼
び出しボードとの間の二方向音声通信リンクを通
して、ベツドから離脱したことについての可聴的
な表示を出すために、検出器用のテープスイツチ
からの電気的表示に応答する回路を含むことがで
きる。

本発明の好適な実施例においては、ベツドに付
属する回路はRC遅延回路を含んでおり、該遅延
回路は、ベツドの中の患者の正常な移動によつて
生ずるスイツチ上への重量の瞬間的削減に応答し
て誤まつた警報信号が生ずることを防止する。ベ
ツドに付属する回路はまた、ラツチ及びリセツト
回路を含むことができ、これらの回路は、ベツド
側において手動でリセツトされるまで継続した警
報信号を提供する。

詳細な記述 先ず第１図を参照すると、２個のテープスイツ
チ式検出器を有する、関節で連結されたベツド枠
及びばね装置が一般的に図面符号１０で示され
る。図面に示される具体例においては、装置は矩
形のベツド枠１２とベツド枠の周囲に配列された
コイルばね１４と、ばね１４の間に吊された網体
又は織成体１６とを含んでいる。頭板１８がベツ
ドの頭部に取付けられ、また足板２０がベツドの
足部に取付けられている。ガードレール２２がベ
ツド枠の両側に位置づけられることができる。車
輪２４がベツドの移動を容易にするために取付け
られている。

第１図のベツド枠とばね装置は患者を安楽にす
るような調節をすることができるように関節でつ
ながれている。より特定的には、ベツド枠には、
３つの関節軸Ａ，Ｂ，Ｃが取付けられている。こ
れらの関節軸はベツドの区分を限定するもので、
軸Ａとベツドの足部は下脚部（lower leg）支持
区分２６を限定し、軸ＡとＢは大腿部支持区分２
８を限定し、軸ＢとＣは臀部支持区分３０を限定
し、軸Ｃとベツドの頭部は頭部支持区分３２を限
定する。

テープスイツチ組立体３４と３６は、図面に示
されるような態様でベツド枠１２に取付けられ
る。第２図に更に明りように示されるように、テ
ープスイツチ組立体３４は軸ＡとＢのほぼ中間の
大腿部支持区分２８に位置づけられる。同様にテ
ープスイツチ組立体３６は関節軸ＢとＣのほぼ中
間の臀部支持区分３０に位置づけされる。少くと
も１つのコイルばね１４が隣接した関節軸とテー
プスイツチ組立体を吊すコイルばねとの間に配置
されるのが有利である。この配置は、ベツドが調
節される時、メツシユ又はマツトレスの移動又は
隆起によつて起る間違つた表示を防止する。

本発明の別の実施例においては、第３のテープ
スイツチ組立体３８が装置の頭部支持区分３２に
位置するように取付けられる。

第１図を続けて参照すると、テープスイツチ組
立体３４と３６は可撓性裏打ち板４０とテープス
イツチ４２とを含んでおり、その構造は第３，４
そして５図と関連してもつと詳細に記述される。
裏打ち板４０には長手方向の隆起４１が形成され
ることができ、それによつてスイツチ組立体がマ
ツトレス上に加えられた重量によりたやすく応答
するように感度が増大される。複数のテープスイ
ツチ４２がベツドに付属する外部回路パツケージ
（第１図には示されない）への接続のための可撓
性リード線３９に電気的に並列に接続される。

第１図の具体例においては、可撓性裏打ち板４
０はベツドのメツシユとばねの組立体に組み入れ
られる。より特定的には、メツシユ１６中の開口
４４と４６とがスイツチ組立体を受け入れる。裏
打ち板４０の側部に設けられた穴４８はベツドに
おける隣接するメツシユ区域に接続される。裏打
ち板４０の終端にある穴５０はメツシユの縁部分
に接続されるか又は直接にコイルばね１４の１つ
あるいはそれ以上のものに接続される。テープス
イツチ４２はねじ込まれた留め金具４９によつて
それぞれの裏打ち板に接続される。

第３図はテープスイツチ組立体３４又は３６は
コイルばね１４によつてベツド枠１２に接続する
ための手法を側面から詳細に示している。この図
はまたテープスイツチ組立体の構造をも示す。図
面に示されるように、コイルばね１４′の一端は
枠１２の開口５２に挿入され、またコイルばね１
４′の他端はテープスイツチ組立体の裏打ち板４
０における開口５０′に挿入される。

テープスイツチ４２は一対の弾性金属導体５４
と５６とを含む。これらの導体は常時は互に絶縁
物５８の手段によつて隔離される。導体は、少く
とも患者の重量の一部が、テープスイツチが位置
づけられるベツドの区分によつて支持された時、
互に接触するように適合されられる。テープスイ
ツチはまた導体５４と５６とを囲む防水性の可撓
性ハウジング６０を含んでいる。厚くされた隆起
６２がマツトレスとテープスイツチとの間の接触
を容易にしてスイツチの感度を改良するためにハ
ウジング６０の中に形成される。

患者がベツド上に横たわる時、メツシユと裏打
ち板とテープスイツチが患者の下の位置において
圧縮されることが容易に理解される。テープスイ
ツチの圧縮によつて一個所又はそれ以上の個所に
おいて導体５４と５６との間の接触をひき起さ
せ、その結果、患者がベツドにいることを電気的
に表示する。患者の存在又は不存在の正確な指示
は、関節でつながつたベツドの少くとも２個所、
即ち臀部支持区分と大腿部支持区分とで患者の重
量を感知することによつてえられることが見出さ
れた。したがつて本発明の好適な実施例において
は、別別のテープスイツチ組立体が両方の区分に
位置づけられる。

第４図は第３図の組立体の線−による横断
面の詳細図であつて、検出器組立体の動作を示
す。重量がスイツチの頂上に加わると、導体５４
と５６は隆起６２と４１とによつて曲げられる。
もしその力が十分の大きさであれば、導体は接触
し、スイツチは閉じられる。

第５図は検出器組立体のメツシユ又は織成体１
６への取り付けを示す断面図である。テープスイ
ツチ４２′は、第３図と関連して記述したのと同
様に、マツトレスから離れて下方に面している厚
くされた隆起６２で方向づけられている。テープ
スイツチにはビニールの裏張り片４３が取付けら
れ、そしてこの組み合せは防水性のビニールカバ
ー又はハウジング４５の中でヒートシールされ
る。はと目穴４７がハウジングを貫通し、そこを
通つて延びる留め金具４９′によつて金属裏打ち
板４０への取り付けを容易にする。網体又は織成
体１６が開口４８′を通つて裏打ち板４０へ取り
付けられる。

第６図を参照すると、２つの固定したテープス
イツチ式検出器を組み込んだ堅固な板からなる型
式の病院ベツドが示される。ある応用において
は、病院のベツドマツトレスのためのより堅固な
支持、即ち、第１図に関連して示されるような標
準のばね及びメツシユ構造よりも堅固な支持を用
いることが望ましい。それにも拘らず、かかる堅
い板のベツドでの使用のために、第１図に関連し
て論じられたテープスイツチ組立体を適合させる
ことが可能である。第６図にはかかるベツドへの
テープスイツチの取付けが示される。第６図にお
いて第１図に示されたものと類似の構造は、同様
の数字によつて同一視されている。堅い板のベツ
ド枠において、堅い平板７０が第１図のベツドに
おいて用いられるばねとメツシユの代用とされ
る。第１のテープスイツチ組立体３４が堅い板の
ベツド枠の大腿部支持区分２８に取り付けられ、
また第２のテープスイツチ組立体３６が堅い板の
ベツド枠の臀部支持区分３０に取り付けられるこ
とが図面に示される。テープスイツチ組立体３４
と３６は、図示に示されるようにねじ留め金具４
９によつて堅い板に取付けられる。この実施例に
おいては分離した裏打ち板４０は省略されてもよ
い。もし裏打ち板が省略されるならば、第４図に
関連し論じられた態様でテープスイツチの動作を
容易にするために、隆起又は玉縁が堅い板の上に
置かれるか又は形成されてもよい。

第７図は、ベツドにあるテープスイツチ４２
を、看護婦呼び出し用通信リンク１０２、二方向
の音声通信リンク１０４及びプライバシーの確保
に利用される灯への通信リンク１０６と相互連結
するベツドに付属した回路パツケージ１００の概
略的回路図である。通信リンクは中央の呼び出し
ステーシヨン１０８で終結することが示されてい
る。他のベツドからの通信リンクも同様に中央の
呼び出しステーシヨンで終結するであろう。

多くの健康管理施設においては、専用の通信ラ
インがベツド領域と遠隔の看護婦呼び出しステー
シヨンとの間に装置されており、そこで多くの患
者の状況が同じ人によつて同時に監視される。多
くの例においては、これらの通信リンクは、数字
１１０によつて示されるようなボタンを押すこと
によつて患者に看護婦を呼び出させる２導体から
なる看護婦呼び出しリンクを含んでいる。これら
の同じ設備には、中央の呼び出しステーシヨンへ
の二方向の音声通信リンクを含むことができ、そ
の通信リンクには患者のベツドに近接して配置さ
れたマイクロホン−スピーカーシステム１１２を
含んでいる。

本発明の好適な実施例においては、患者のベツ
ドに常置されている複数の検出器用のテープスイ
ツチが、ベツドに付属する外部回路パツケージ１
００によつて、患者のベツド側まで既に延びてい
る現存の通信リンクを用いるために相互連結され
ており、それによつてベツドからの患者の許可さ
れない離脱が起つた場合において、中央の呼び出
しステーシヨン１０８に信号が送られることを可
能にする。

第７図に示されるように、２個のテープスイツ
チ４２が並列に接続され、それによつて、もしど
ちらかのテープスイツチ４２が患者の重量によつ
て閉じられるならば、ベツドに付属するパツケー
ジ１００の入力端子１１４が接地される。この電
気的な並列接続は、もしそのようにしないと、患
者の重量が、関節でつながれたベツドの大腿部支
持区分又は臀部支持区分のみに取付けられた単一
の検出器から実質的に除かれた場合に生ずるであ
ろう誤まつた表示を防止する。患者が離脱したこ
とを表示する信号が生ずるのは、どちらのテープ
スイツチの閉成も生じない場合だけである。

ベツドに付属するパツケージ１００の入力端子
１１４はRC要素による遅延回路１１６に接続さ
れる。許可されない離脱が生じたことの表示は、
両方のスイツチが予め定められた時間間隔だけ開
放した場合のみRC要素による遅延回路１１６の
出力端子１１８に現われる。この遅延時間は、ベ
ツド上の重量が瞬間的に除去された場合に、離脱
したという誤まつた表示が起るのを防ぐためにシ
ステム中に取り入れられる。遅延回路の時定数
は、典型的には10秒以下である。

RC要素による遅延回路１１６の出力端子１１
８はラツチ及びリセツト回路１２０に接続され
る。回路のラツチ部分はナンドゲート１２２と１
２５とを含み、それらはRC遅延回路の出力信号
に応答してベツドからの離脱の表示を生ずるよう
に連接される。ラツチ回路が両方のスイツチ４２
の開放によつて動作させられると、離脱が生じた
ことを表示する信号を生じ、母線１２４上に印加
される。ベツドに付属するパツケージが、ベツド
に付属するリセツトスイツチ１３０の動作により
ナンドゲート１２５の入力端子１２６を接地する
ことによつて手動によるリセツトがなされるま
で、信号は残存する。この装置は、システムによ
つて生じた警報を取り消すために、看護婦又は他
の人がベツド側に訪れることを要求する。

母線１２４はリレー駆動トランジスタ１３２に
接続され、該トランジスタは、患者の退出信号に
よつて滅勢された時、リレー１３４を滅勢させ、
看護婦呼び出しライン１３６に呼び信号を出す。
呼び信号は、上述したような２本のリード線から
なる看護婦呼び出し通信リンク１０２によつて中
央呼び出しステーシヨンへ伝達される。同時に母
線１２４上の信号は、可聴下周波数（subaudio
frequency）発生回路１３８に電圧を加える。回
路１３８からの出力信号はインバータ１４０によ
つて反転され、灯駆動回路１４２に印加される。
灯駆動回路１４２はベツドの近くに位置づけられ
た発光ダイオード１４４を点灯させ、許可されな
い離脱が生じたことを可視的に表示する。それに
加えて、インバータ１４０は母線１４６に電圧を
加え、間欠的に可聴周波数発振回路１４８を動作
させる。

看護婦呼び出し信号が通信リンク１０２を経て
中央呼び出しステーシヨンにおいて受信される
時、ベツド領域から呼び信号が出されたことにつ
いて、職員に表示が与えられる。この表示は照明
灯又は可聴的な警報のような通常の型式をとるこ
とができる。その職員は今やベツドのそばに訪れ
るか、あるいはその看護婦の呼びが患者によつて
作動させられたか又はベツドからの離脱を検出す
る回路によつて作動させられたのかを決定するた
めにシステムに質問するかの何れかを選択するこ
とができる。もし後者の動作が選択されるなら
ば、病院の職員は二方向の音声通信リンク１０４
によつてシステムに質問することができる。

正常には、二方向の通信リンクが、ベツド側の
人と口頭での通話をするために、中央の呼び出し
ステーシヨンにいる職員によつて用いられる。プ
ライバシーを確保するために、多くのシステムが
通信リンク１０６を含んでおり、会話が中央のス
テーシヨンで立ち聞きされることをベツド側の人
に知らせる赤色のプライバシー用の灯１５０を点
灯させる。

本発明の実施例においては、プライバシー用の
灯への通信リンクと二方向の通信リンクが、許可
されない離脱が生じたという可聴的な表示を中央
の呼び出しステーシヨンにおいて与えるために用
いられる。質問は二方向の通信リンクの動作によ
つて始まる。これによつてプライバシー用の灯１
５０と直列に接続されたオプトカツプラー１５２
を作動させる。オプトカツプラーからの信号のナ
ンドゲート１５４に印加される。もしプライバシ
シー用の灯が点灯され、更に可聴周波数発振回路
１４８による発振が生ずると、パルス状の可聴周
波数信号が可聴周波トランス１５６に印加され
る。これにより二方向通信リンクのマイクロホン
１１２に可聴周波数信号を加え、その結果として
間欠的な可聴周波数警報信号が二方向通信リンク
１０４によつて中央呼び出しステーシヨンに戻さ
れ、それによつて中央呼び出しステーシヨンにお
ける職員に、許可されない離脱が生じたことを知
らせる。

第７図の回路において集積回路パツケージ中に
組み合された同種のナンドゲートが有利に用いら
れる。好適な実施例においては、ナンドゲート１
５４と１５８を除外したすべてのナンドゲート
は、装置番号4093によつて示される集積回路にお
いて４つのグループで提供されるシユミツトナン
ドゲートであつてもよい。ナンドゲート１５４と
１５８は、装置番号40107としてRCAによつて製
造されたナンドゲートのような大電流を通流する
容量をもつたナンドゲートであつてよい。

上述したことによつて、関節でつながれた病院
のベツドは、許可されないベツドからの離脱につ
いての表示を与えるために、複数の、固定したテ
ープスイツチによる検出器が常に装置される。ベ
ツドからの離脱が監視されるべき場合には、ベツ
ドに付属する外部回路パツケージ１００が、検出
器を装備したベツドに接続され、同時に、必要と
される監視を提供するために、中央呼び出しステ
ーシヨンをそなえた現存の通信リンクに接続され
る。

本発明の原理、好適な実施例、および動作態様
が、以上に記述された。しかしここで保護が求め
られる発明は、開示された特定の形態に制限され
るものとして解釈されるべきでないのであり、そ
の理由は該開示された特定の形態は限定のためよ
り説明のためであるからである。本発明の精神か
ら逸脱することなく、当業者により種々の変形が
なされることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の教示に従つて構成された２
個のテープスイツチ式検出器を有する関節でつな
がれた病院のベツド枠と、ばね装置の、部分的に
分解して示される図、第２図は、検出器用のテー
プスイツチを有する関節でつながれたベツドの概
略的側面図、第３図は、第１図の装置に用いられ
るばねと検出器の組立構造の側断面の詳細図、第
４図は、第３図の組立体の−線による断面
図、第５図は、ばね網又は織成体に取付ける手段
が示される、第３図のばね及び検出器組立体の断
面図、第６図は、本発明の教示に従つて構成され
た２個のテープスイツチ検出器を有する関節でつ
ながれた病院ベツドであつて、堅い板を用いたも
のの、一部が分解して示される図、第７図は、ベ
ツドに取付けられたテープスイツチを看護婦呼び
出しリンク及び中央呼び出し所への二方向通信リ
ンクと相互連結させるベツド側の回路パツケージ
の概略的回路図である。 （符号の説明）、１２…ベツド枠、１４…ばね、
１６…網体又は織成体、１８…頭板、２０…足
板、２２…ガードレール、２４…車輪、２６…下
脚部支持区分、２８…大腿部支持区分、３０…臀
部支持区分、３２…頭部支持区分、３４，３６…
テープスイツチ組立体、３８…第３のテープスイ
ツチ組立体、４０…可撓性裏打ち板、４１…隆
起、４２…テープスイツチ、４４，４６…メツシ
ユの中の開口、４８，５０…穴、４９…留め金
具、５４，５６…一対の弾性金属導体、５８…絶
縁物、６０…防水性の可撓性ハウジング、６２…
隆起、７０…堅い平板、１００…回路パツケー
ジ、１０２…看護婦呼び出し用通信リンク、１０
４…二方向の音声通信リンク、１０６…プライバ
シー用の灯への通信リンク、１０８…中央の呼び
出しステーシヨン、１１０…呼び出しボタン、１
１２…マイクロホン−スピーカーシステム、１１
６…遅延回路、１２０…ラツチおよびリセツト回
路、１３８…可聴下周波数発生回路、１４４…発
光ダイオード、１４８…可聴周波数発振回路、１
５０…プライバシー用の灯。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ マツトレスを支持するためにそれぞれの区分
   が固定形状のフレームを含む少なくとも２つの関
   節で接続された区分を有する関節連結されたベツ
   ドの検出装置であつて、 ベツドの大腿部を支持する部分に設置され、マ
   ツトレスの下あるいはマツトレスの中でベツドの
   全幅にわたつて延びているフレームから支持され
   た第１のテープスイツチと、 ベツドの腰部を支持する部分に設置され、マツ
   トレスの下あるいはマツトレスの中でベツドの全
   幅にわたつて延びているフレームから支持された
   第２のテープスイツチと、を含み 該両方のテープスイツチは、該両方のスイツチ
   が装着されているベツドのそれぞれの部分上に受
   け入れられ得る人間の重量により個別的に作動可
   能であり、 該両方のテープスイツチは、該両方のスイツチ
   が装着されているベツドの各区分からの該人間の
   重量の移動に応答して信号を発生させるために、
   電気的に接続されかつ外部電気回路と協動するよ
   うに適合されている、ベツド装置。 ２ 第１および第２のテープスイツチは該スイツ
   チが装着されているベツド区分の各個の上の患者
   の重量により閉路し、かつ第１および第２のテー
   プスイツチは電気的に並列に接続されそれにより
   第１および第２のスイツチが同時に開路したとき
   患者のベツドからの離脱をあらわす信号が発生す
   る、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 第１のテープスイツチは大腿部支持用ベツド
   区分に位置し、第２のテープスイツチは臀部支持
   用ベツド区分に位置する、特許請求の範囲第１項
   記載の装置。 ４ 該関節連結されたベツド区分は複数個のばね
   によりベツド枠に装着されたワイヤメツシユを包
   含し、該テープスイツチの各個はばねによりベツ
   ド枠から吊下された支持板に装着されている、特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ５ 該テープスイツチの各個は第１の可撓性金属
   導体であつて該テープスイツチの長さに沿うて配
   置された絶縁物によりほぼ平行な第２の可撓性金
   属導体から隔離されるものを具備し、該金属導体
   および該絶縁物は水密性の可撓性容槽内に収容さ
   れ、かつ、該支持板は可撓性金属で作られ患者重
   量により屈曲可能であり、それにより第１および
   第２の可撓性金属導体は、該配置された絶縁物の
   間の１つ以上の位置において相互に接触し得るよ
   うになつている、特許請求の範囲第４項記載の装
   置。 ６ マツトレス支持用の少くとも２個の関節連結
   されたばね区分をもつ病院患者ベツド用の患者の
   ベツドからの離脱の検出装置を有するベツド装置
   であつて、該ベツド装置は、 該ベツドの１つのばね区分に装着され実質的に
   ベツドの幅にまたがつて延びる第１のスイツチで
   あつて、正常時には相互に離隔し患者重量の少く
   とも一部が該ベツドの該１つのばね区分により支
   持されるときには相互に接触するよう適合されて
   いる一対の可撓性導体を具備するもの、 該ベツドの他のばね区分に装着され実質的にベ
   ツドの幅にまたがつて延びる第２のスイツチであ
   つて、正常時には相互に離隔し患者重量の少くと
   も一部が該ベツドの該他のばね区分により支持さ
   れるときには相互に接触するよう適合されている
   一対の可撓性導体を具備し、患者がベツドから離
   脱してしまつたことの電気的表示を発生するため
   に回路に対し該第１のスイツチと並列に電気的に
   接続されるもの、 該電気的表示に応答し、看護婦呼出しリンクを
   通して該ベツドから遠隔の位置にある中央呼出し
   ボードへの信号伝送のために警報信号を発生させ
   る手段、および 該スイツチからの電気的表示に応答し、該ベツ
   ドと中央呼出しボードとの間の両方向音声通信リ
   ンクを通して患者のベツドからの離脱を表示する
   可聴信号を発生させる手段、を具備するベツド装
   置。 ７ 該警報信号発生手段は、１つの入力端子を有
   するRC遅延回路であつて該入力端子へ該スイツ
   チが接続されるもの、およびリセツトされるまで
   警報信号を発生するラツチおよびリセツト回路、
   を具備する、特許請求の範囲第６項記載の装置。 ８ 該RC遅延回路の遅延時間は、第１および第
   ２のスイツチに印加される重量を瞬間的に減少さ
   せるベツド内での患者の運動によつて生じさせる
   ベツドからの離脱の誤表示を防止するように選択
   される、特許請求の範囲第７項記載の装置。 ９ 該ラツチおよびリセツト回路は、警報信号
   を、看護婦呼出し通信リンクを通して中央呼出し
   ボードへ伝送するリレーを包含する、特許請求の
   範囲第７項記載の装置。 １０ 該可聴表示信号発生手段は、可聴周波数発
   振器および該可聴周波数発振器を両方向音声通信
   リンクのマイクロホンへ結合する手段を具備す
   る、特許請求の範囲第７項記載の装置。 １１ 可聴下周波数発生器であつて、ベツド側方
   表示電灯をフラツシユさせ、両方向音声通信リン
   クへ送出される反復される音響バーストを発生す
   るために該可聴周波数発振器に結合されるもの、
   をさらに具備する、特許請求の範囲第１０項記載
   の装置。 １２ 該可聴表示信号は、該警報信号および該両
   方向音声通信リンクおよび中央呼出しボードが使
   用中であることの表示に応答して発生する、特許
   請求の範囲第７項記載の装置。 １３ 該両方向音声通信リンクが使用中であるこ
   との表示は、プライバシー電灯によるものであ
   る、特許請求の範囲第１２項記載の装置。