JPH0370853A - 吸気マニホルド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、吸気入口および複数の吸気出口を有するプ
レナムチャンバと、プレナムチャンバの吸気出口に接続
された複数の分岐管と、全ての分岐管の先端が接続され
たシリンダヘッドへの接続部材とを備えており、かつた
とえば自動車用エンジンに使用される吸気マニホルドに
関する。

この明細書において、「略円形」という語には、真円は
もちろんのこと、楕円形、長円形等の角形以外の形状を
含むものとする。また、この明細書において、「アルミ
ニウム」という語には、純アルミニウムの他にアルミニ
ウム合金を含むものとする。

従来の技術と発明の課題 たとえば電子制御式燃料噴射装置を備えた自動車のガソ
リンエンジンに用いられる従来の吸気マニホルドは、プ
レナムチャンバおよび分岐管を含んで全体が鋳造により
製造されたものであった。ところが、鋳造品製吸気マニ
ホルドの場合、鋳造時の湯流れ性に起因してその周壁の
肉厚をある限度以上小さくすることはできないので重量
が大きくなるという問題があった。また、鋳造品の表面
は肌荒れしているとともに、ボイドが存在しているので
、吸気効率向上のために空気抵抗を減少させる目的で少
なくともその内面を平滑に仕上げ加工する必要があり、
その作業が面倒になるという問題があった。しかも、吸
気マニホルドの内面全体に仕上げ加工を施すことはその
形状からみて不可能であり、吸気効率向上のための空気
抵抗の減少を充分に図ることができなかった。

そこで、この問題を解決するために、吸気入口および複
数の吸気出口を有するアルミニウム展伸材製主管（プレ
ナムチャンバ）と、外周面の横断面形状が円形でありか
つ主管の吸気出口に接続された複数のアルミニウム展伸
材製分岐管と、全ての分岐管の先端が接続されたシリン
ダヘッドへの接続部材とを備えている吸気マニホルドが
提案されている（特開昭６３−１０１０８０号公報参照
）。この吸気マニホルドでは、シリンダヘッドへの接続
部材は長方形の板状であり、その幅方向の中心線が主管
の軸線と同一平面内にくるように配置されて使用される
ようになっており、分岐管はＵ字状に曲げられている。

しかしながら、この吸気マニホルドの屈曲部の曲率半径
は、分岐管の外径以上であり、したがって分岐管の２つ
の直管部どうしの間隔を小さくすることはできず、ひい
ては吸気マニホルドをコンパクトにすることができない
という問題があった。

この発明の目的は、上記問題を解決した吸気マニホルド
用プレナムチャンバの製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段 この発明による吸気マニホルドは、吸気入口および複数
の吸気出口を有するプレナムチャンバと、プレナムチャ
ンバの吸気出口に接続された複数の分岐管と、全ての分
岐管の先端が接続されたシリンダヘッドへの接続部材と
を備えている吸気マニホルドにおいて、分岐管の外周面
の横断面形状が多角形であり、同じく内周面の横断面形
状が略円形であることを特徴とするものである。

本願発明は、本願の発明者等が、特開昭６３−１０１０
８０号公報記載の吸気マニホルドにおいて、分岐管の屈
曲部の曲率半径が、分岐管の外径以上となっているのは
、分岐管の該周面の横断面形状が円形であることに起因
していることを、見出して完成されたものである。

作　　　用 分岐管の外周面の横断面形状が多角形であれば、後述す
るようなマルチベンダと呼ばれる装置を用いて、屈曲部
の曲率半径が従来の分岐管のものよりも小さくなった分
岐管をつくることが可能になる。

実　　施　　例 以下、この発明の実施例を、図面を参照して説明する。

第１図および第２図はこの発明による吸気マニホルドを
自動車用に適用した場合の実施例を示す。第１図におい
て、自動車用吸気マニホルド（Ｌ）は、一端が開口する
とともに他端が閉鎖され、かつ周壁に複数の孔（３）（
吸気出口）が形成されるとともに各社（３）の周囲に分
岐管接続用筒状突出部（４）が一体向に設けられたアル
ミニウム展伸材からなる主管（２）（プレナムチャンバ
）と、各一端が分岐管接続用筒状外方突出部（４）に嵌
め入れられた状態でろう付されたアルミニウム展伸材か
らなる複数のＵ字状分岐管（５）とを備えている。主管
（２）の一端開口が、吸気入口となっている。

主管（２〉の開口端には、アルミニウム鋳造品からなる
スロットルボディ取付体（８）がろう付されている。ス
ロットルボディ取付体（６）には図示されないスロット
ルボディが取付けられ、これにエアクリーナからの送気
管が接続される。

筒状外方突出部（４）の先端には拡管部（４ａ）が設け
られており、この拡管部（４ａ）の内外両面の横断面形
状は８角形となされている。そして、分岐管（５）は、
筒状外方突出部（４）の拡管部（４ａ）に挿入されてろ
う付されている。

各分岐管（５〉は、第２図に示すように、その外周面の
横断面形状が８角形であり、同じく内周面の横断面形状
が略円形である。各分岐管（５）の他端は、１つのアル
ミニウム鋳物製のシリンダヘッドへの接続部材（７）に
まとめてろう付されている。接続部材〈７）を介して各
分岐管（５）が図示しないエンジンのシリンダヘッドに
接続される。主管（２）および分岐管（５〉としては、
たとえばＪ　ｌ５Ａ６０６３、Ｊ　Ｉ　５Ａ６０６１の
ようなＪ　ｌ５Ａ６０００系アルミニウム材からなるも
のを使用するのが好ましい。

スロットルボディ取付体（８）は、円筒状で、その一端
に外方突出フランジ（８）が一体的に設けられている。

主管（２〉の開口した一端部は、スロットルボディ取付
体（６〉の孔（９）内に差込まれてスロットルボディ取
付体（８）にろう付されている。

接続部材（７）は、横長方形状であって４つの孔（図示
略）と、孔の周囲に一体的に設けられた分岐管接続用筒
状外方突出部（１０）とを備えている。筒状外方突出部
（１０〉の先端にも拡管部（ｌＯａ）が設けられており
、この拡管部（１０ａ）の内外両面の横断面形状は８角
形となされている。

突出部（１０）の上方には燃料噴射装置の差込み部（１
４）が一体的に設けられている。そして、分岐管（５）
は、突出部（ｌＯ）の拡管部（１０ａ）内に挿入されて
ろう付されている。

第３図は上記吸気マニホルド（Ｌ）における分岐管（５
）の製造方法を示す。分岐管（５）は、外周面の横断面
形状が８角形でありかつ内周面の横断面形状が略円形で
ある素管（２１）を、曲げ加工装置であるマルチベンダ
を用いてＵ字状に曲げることにより製造される。第３図
（＾）に示すように、マルチベンダは、同図の左側から
フィードケース金型（２２）、固定金型（２３）、およ
びジャイロ金型（２４）が配置されたものである。フィ
ードケース金型（２２）は、左側から送られてくる素管
（２１）を固定金型（２３〉に導くためのものである。

ジャイロ金型（２４）は駆動装置（２５〉により３次元
的に任意の移動をするようになされている。

素管（２１〉は、第３図（Ａ）に矢印（Ｘ）で示す方向
に送られてフィードケース金型（２２〉を経て固定金型
（２３）に送られ、固定金型（２３）を通してジャイロ
金型（２４）に導かれる。そして、素管（２１）が所定
長さ分だけジャイロ金型（２４）から送り出された後ジ
ャイロ金型（２４）を第３図（Ｂ）に示すように移動さ
せると、素管（２１）が、固定金型（２３）の部分を支
点として曲げられる。ジャイロ金型〈２４）の移動距離
および移動速度を変えることにより、曲げの曲率半径を
任意に変更することができる。こうして、はぼ半円形の
屈曲部が形成された後、ジャイロ金！　（２４）を元の
状態に戻し、さらに所定長さ分だけ素管（２Ｌ）を送り
、所定位置で切断する。そうすると、Ｕ字状の分岐管（
５）が形成される。

Ｕ字状の分岐管（５〉を直接形成する代わりに、マルチ
ベンダを用いて蛇行状管（２Ｂ）を形成し、その後これ
を切断してＵ字状分岐管を製造してもよい。蛇行状管（
２６）を形成するには、素管（２１）が所定長さ分だけ
ジャイロ金型（２４）から送り出された後ジャイロ金型
（２４〉を第３図（Ｂ）に示すように移動させ、はぼ半
円形の屈曲部が形成された後、ジャイロ金型（２４）を
元の状態に戻し、ついで所定長さ分だけ素管（２１）を
送り、さらに第３図（Ｂ）に示す方向とは反対方向にジ
ャイロ金型（２４）を移動させる。このような動作を繰
り返すことにより、蛇行状管（２６）が形成される（第
４図参照）。

上記において、素管（２１）の外周面の横断面形状が８
角形であるので、曲げ加工時には、外周面の横断面形状
が円形である素管を用いた場合と比べて、曲げの曲率半
径を小さくすることができる。

上記実施例においては、分岐管の外周面の横断面形状は
８角形であるが、これに限るものではなく、他の多角形
であればよい。また、上記実施例においては、分岐管は
Ｕ字状であるが、これに限るものではなく、他の任意の
形状とすることも可能であるとともに、軸線の周りに捩
じれた形状とすることも可能である。しかも、吸気マニ
ホルドにおける分岐管の数は、エンジンのシリンダ数に
合わせて適宜変更可能である。

発明の効果 この発明の吸気マニホルドによれば、上述のように、分
岐管の屈曲部の曲率半径を、従来の分岐管のものよりも
小さくすることが可能になる。したがって、プレナムチ
ャンバと接続部材との間隔を小さくすることができ、吸
気マニホルドの小形化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による吸気マニホルドを自動車用に適
用した場合の実施例を示す斜視図、第２図は分岐管の拡
大横断面図、第３図は吸気マニホルドにおける分岐管の
製造方法を工程順に示す断面図、第４図は分岐管他の製
造方法を示す断面図である。 （１〉・・・吸気マニホルド、（２）・・・主管（プレ
ナムチャンバ）、（３）・・・孔（吸気出口）　、（５
）・・・分岐管、（７）・・・接続部材。 以　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吸気入口および複数の吸気出口を有するプレナムチャン
   バと、プレナムチャンバの吸気出口に接続された複数の
   分岐管と、全ての分岐管の先端が接続されたシリンダヘ
   ッドへの接続部材とを備えている吸気マニホルドにおい
   て、分岐管の外周面の横断面形状が多角形であり、同じ
   く内周面の横断面形状が略円形であることを特徴とする
   吸気マニホルド。