JPH0370539A - 診断用サーモグラフィー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明（よ、発症によって人体の局部に温度変化を生じ
る疾病の診断に用いる接触型サーモグラフィー装置に間
する。

［従来の技術］ 従来より広く利用されている接触型サーモグラフィー装
置は、人体の局部に接触させて局部の体表温度を色彩熱
ｍ像に転換する熱応答性液晶板と、その熱画像をカラー
写真記録するカメラ装置の２つの要部よりなり、通常金
属製またはプラスチック製のパイプ等を適宜組立てた支
持体上の前部に熱応答性液晶板を、後部にカメラを固定
し、その支持体の下部に把手を具えた構造形態となって
いる。

かかる構造のサーモグラフィー１ｆｌｌを臨床利用する
ときは医師またはその補助操作者が支持体下部の把手を
握って装置を支え、前部に固定した熱応答性液晶板を患
者の体表局部に押付けて、熱応答性液晶板上に出現する
熱画像を目視によって確認したうえで把手部分に配置し
たカメラのりリーズシャッターを押して写真記録を撮る
装置となっている。

また上記と同様の構造物であるが支持体の下部にキャス
ター付きの脚を設けて床上に固定する構造形態のものも
利用されている。

上記いずれの装置も良質なカラー写真を得るために複数
個のストロボ光源を用いて光量の配分を種々工夫してい
る。

また、レイノー病のごとく末梢血管の病的収縮による血
行不良によって発症する疾病を診断するサーモグラフィ
ー１ｆｌｌにおいては、通常手掌の末梢血管の血行状態
を熱＠像化するために手掌を強く熱応答性液晶板に押付
ける必要がある。このために前記２例の装置に代えてテ
ーブル状の台座上に比較的硬い表面に仕上げた熱容量の
大きい発泡スチロール板上に熱応答性液晶シートを貼付
してその貼付面に手掌を強く押付けて熱応答性液晶シー
ト上に手掌全体の熱画像を出現させたあと手掌を取除き
熱画像をカラー写真記録する装置が考案されている。

この装置は熱応答性液晶シートを貼付する発泡スチロー
ルの蓄熱効果を利用して、熱応答性液晶シート面に手掌
を押付けたときに転移する熱を発泡スチロールｆこ蓄熱
したあと、手掌を取除き、その僅かな蓄熱持続時間内に
熱応答性液晶シート上ｆこ残る熱ｉ！ｉｉ像の写真撮影
を行うことを試みている。

［発明が解決しようとする課Ｉ１１］ 前掲のサーモグラフィー装置の構造形態のうち前者は、
支持体上に固定された液晶板とカメラを支持体ごと両手
または片手で支持し、適宜移動して患者の身体の各部局
所の熱画像をＷＩ寮および撮影する操作に通しているが
、その装置の重量が２〜６ｋｑに達するため両手で支持
しながら操作するのは必ずしも容易ではないこと、また
患部の部位によっては液晶板と患部局所の良好な密着を
得るために、医師その他の操作者は片手で患部局所に液
晶板を押付けながら他の片手でサーモグラフィー装置を
操作する必要に迫られるときにその操作は著しく不便と
なる。

一方、装置に脚を設けて床に固定する装置においては、
患者が立位または椅子に自立した座位姿勢で液晶板を接
触できる患部ｆこしか通用できないといった欠点がある
。

また、レイノー病診断用として例示したサーモグラフィ
ー装置は液晶板の表面に手掌を当てる用法のために、手
本を取除かなければ熱画像をＩ！察することができない
ので、手掌を取除いたときに熱画像が不鮮明であること
が判明したときには写真撮影を諦めて再度やり直す必要
があることと、また熱画像の持続を発泡スチロールの蓄
熱性に依存するために短い持続時間中に写真撮影を行わ
なければならない難点がある。

本発明は、上記欠点難点等を解決することを課題とする
ものである。

［課題を解決するための手段］ 一本発明は上記の課題を解決するために、ボックスの上
面部と前面部にそれぞれ開口部を設け、上面間口部に熱
応答性液晶板を配置し、またボックス内には前記熱応答
性液晶板の裏面に形成される色彩熱画像を反射面を経由
して前記前面開口部より目視可能とするミラーを具えた
構成を採用した。

また、前記ボックス内に、このボックスの上面間口部に
配置した熱応答性液晶板の裏面に形成される色彩熱Ｎ像
を撮影するカメラを具えた構成を採用した。

また、前記ボックスを仕切板により前室と後室に区分し
、前室側の上面部と前面部にそれぞれ開口部を設け、上
面間口部に熱応答性液晶板を配置し、また前室内には前
記熱応答性液晶板の裏面に形成される色彩熱画像を撮影
するカメラを具え、一方、後室内にはストロボを具え、
また前記仕切板の上部には後室より照射されるストロボ
ライトを拡散して前室に透過する光透過板を設け、また
前室の内側壁上部に光を拡散反射する光反射面を形成す
るとともにその下部に光を吸収する光吸収面を形威し、
更に前室の前面間口部の上部に、内側に光を拡散反射す
る光反射面を形成した光反射板を設けた構成を採用した
。

［作　用〕 本発明によれば、ボックスの上面間口部に配置した熱応
答性液晶板に人体の患部を接触させることにより、熱応
答性液晶板の裏面に色彩画像が形成され、この色彩画像
はボックス内に具えたミラーの反射面を経由して、ボッ
クスの前面間口部からの目視を可能とする。

また、ボックス内に、このボックスの上面間口部に配置
した熱応答性液晶板の裏面に形成される色彩熱画像を撮
影するカメラを具えたので、ボックスの前面開口部より
ミラーの反射面を経由して色彩熱画像をｗｌ寮１診断を
行いながら、この色彩熱画像の写真槍形を可能とする。

また、ボックスを仕切板により前室と後室に区分し、前
室側の上面部と前面部（こそれぞれ開口部を設け、上面
間口［１こ熱応答性液晶板を配置し、また＠室内には前
記熱応答性液晶板の裏面に形成される色彩Ｐ８画像を撮
影するカメラを具え。

方、後室内にはストロボを具え、また前記仕切板の上部
には後室より照射されるストロボライ１−を拡散して前
室に透過する光透過板を設け、また前室の内側壁上部に
光を拡散反射する光反射面を形成するとともにその下部
に光を吸収する光吸収面を形成し、更に前室の前面開口
部の上部に、内側に光を拡散反射する光反射面を形成し
た光反射板を設けたから、後室より照射されるストロボ
ライトは、仕切板の上部に設けた光透過板から前室内に
拡散されて透過し、且つ前室に透過したストロボライト
は更に前室の内側壁上部及び光反射板の内側に形成した
光反射面に反射して拡散し、また、前室内（こおいて下
方に拡散したストロボライトは前室の内側壁下部に形成
した光吸収面に吸収されるので熱応答性液晶板の裏面ｆ
こ形成される色彩画像をカメラで撞影するあたりに、ハ
レーションのない良好な撮影が行える。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

図面において１は立方六面体のボックスであり、このボ
ックス１は仕切板２（こまり前室３と後室４の２室に区
分されている。

かかるボックス１の前室３側の上面部に上面間口部５が
設けられ、前面部には前面開口部６が設けである。前記
上面間口部５には透明なガラスやアクリルからなる支持
板７が設けてあり、この支持板７の上面に熱応答性液晶
板８が配置されている。この熱応答性液晶板８はその表
面で受熱し裏面に色彩熱画像が形成されるようになって
いる。

ボックス１の前室３内には、前記熱応答性液晶板８の裏
面（こ形成される色彩熱画像を反射面を経由して前面開
口部６より目視可能とするミラー９が設けである。この
ミラー９は球面対偶となる球１０と球面軸受１１とから
なる反射角ＦＷ、ｖ４節体１２にまり回動自在に支持さ
れており、その反射角度を自由（こ調節できるよう（こ
なっている。

また、ボックス１の前室３内には、ボックス１の上面間
口部５に配置した熱応答性液晶板８の裏面に形成される
色彩熱画像を撮影するためのカメラ１３が設けである。

このカメラ１３は、前部開口部６からボックス１内を覗
き、ミラー９の反射面に写った熱応答性液晶板８の裏面
の色彩熱画像の観察をする際の妨げにならない位置に設
けられている。

ボックス１の後！！４にはストロボ１４が設けである。

また、前記ボックス１を前！！３と後室４に仕切る仕切
板２にあっては、その上部数センチの部分に、前記後Ｎ
４のストロボ１１により照射されるストロボライトを前
室３に拡散して透過する光透過板１５を設けた。この光
透過板１５はすりガラスや小孔を一面に多数穿った板体
等の光を拡散して透過するものであれば特に限定される
ものではなく、この実施例では光透過板１５としてすり
ガラスを使用している。

前室３の内側壁の上部には、前記仕切板２の光透過板１
５の幅に相当する部分に光を拡散反射する、例えばエン
ボス反射材を貼付して光反射面１６を形成し、内側壁の
下部には光を吸収する黒色塗料を塗布して光吸収面１７
ｒｅ形成している。

また、前室３の前面開口部６の上部に、内側に光を拡散
反射する光反射面１８を形成した光反射板１９を設けて
いる。

また、前！ｉ３内には照明用の蛍光ランプ２０が設けら
れている。

一方、前記した後室４の内面には、仕切板２の上部に設
けた光透過板１５の部分を除き、光を反射する反射面に
形成されており、ストロボライトを反射するエンボス反
射材を貼付したり或は白色カラーを塗布した内部構造と
なっている。

前記したカメラ１３とストロボ１４と蛍光ランプ２０と
は同期回路で（図示せず）接続され、カメラ１３のシャ
ッター釦を押すと、蛍光ランプ２０が消燈し、ストロボ
１４が発光し、そして撮影が終了すると蛍光ランプ２０
が自動的に点燈するようにｌｌＩ戒されている。

上記の実施例に示す診断用サーモグラフィー装置によれ
ば、その基本構造がボックス構造になっていることによ
り、特に精漿静脈瘤のごと〈病変異常温度が皐丸に現れ
る疾病の診断には、患者がボックス１の上面に腰掛ける
ことによって皐丸がボックス１の上面に配置した熱応答
性液晶板８の上に自然にｖＥｅＬで液晶板８上のボック
ス１の内部面に熱画像を出現させることができることに
よって、操作者は椅子に座ったままの姿勢でその熟ｉＮ
！ｉｉ像をミラー９を経てボックス１の前面開口部６よ
り観察診断する一方、ボックス１に固定したカメラ１３
によってカラー写真撮影を可能ｆこする構造によって操
作者は重量装置を手で支える操作から解放される。

また、レイノー病の診断の場合は、ボックス１の液晶板
８に手掌を強く押付けることによって生じる熱画像を前
記と同様にミラー９によって容易にｕｌＩ診断でき、写
真ｔｊＩ影は熱画像を観察しながらシャッター操作がで
きる利便が生まれる。更に、乳癌の診断用に利用するど
きＣ１を患者がボックス１上の液晶板８に胸部を密１！
！するように横臥すると患者の体重によって患部と液晶
板８の良好な密着が得られる一方、操作者は椅子に謹掛
けた状態でボックス１の前面間口部６よりミラー９を経
て熱画像をｎ＊、診断、写真撮影などの操作が可能にな
る。

また、足随部の難治性皮膚疾病などで末梢白滝と関連の
ある疾患の診断の場合は、患者をボックス１上の液晶板
８上に立たせることによって患部と液晶板８との良好な
密着が得られるので、操作者は従来の装置のように手動
操作によって液晶板８と患部との良好な密着を得るため
の作業が不要となり、熱画像のＵＳ、診断、写真撮影は
従来のｇｌと比較してはるかに容易に行うことができる
。

［発明の効果１ 以上のよう１こ本発明に係る診断用サーモグラフィー装
置によれば、ボックスの上面間口部に配置した熱応答性
液晶板に人体の患部を接触させることにより、熱応答性
液晶板の裏面に色彩画像が形成され、この色彩画像をボ
ックス内に具えたミラーの反射面を経由して、ボックス
の前面開口部から目視することができ、また、ボックス
内に、このボックスの上面間口部に配置した熱応答性液
晶板の裏面に形成される色彩熱画像を撮影するカメラを
具えたので、ボックスの前面開口部よりミラーの反射面
を経由して色彩熱画像をｗ１察９診断を行いながら、こ
の色彩熱画像の写真撮影をすることができる。また、ボ
ックスを仕切板により前室と後室に区分し、前室側の上
面部と前面部にそれぞれ開口部を設け、上面間口部に熱
応答性液晶板を配置し、また前室内には前記熱応答性液
晶板の裏面に形成される色彩熱画像を撮影するカメラを
具え、一方、後室内にはストロボを具え、また前記仕切
板の上部には後室より照射されるストロボライトを拡散
して前室に透過する光透過板を設け、また前室の内側壁
上部に光を拡散反射する光反射面を形成するとともにそ
の下部に光を吸収する光吸収面を形成し、更に前室の前
面開口部の上部に、内側に光を拡散反射する光反射面を
形成した光反射板を設けたから、後室より照射されるス
トロボライトは、仕切板の上部にｘ２けた光ｉ！通過板
ら前室内に拡散されて透過し、且つ前室に透過したスト
ロボライトは更に前室の内側壁上部及び光反射板の内側
に形成した光反射面に反射して拡散し、また、前室内に
おいて下方に拡散したストロボライトは前室の内側壁下
部に形成した光吸収面に吸収されるので熱応答性液晶板
の裏面に形成される色彩画像をカメラで墳形するあたり
に、ハレーションのない良好な撮影を行うことができる
とともに、写真撮影装置をボックス内に収容することは
、ボックス自体がフードの機能を果すこと（こよりて良
好な写真画像が得られるのみならず、写真挿動時のスト
ロボライト照射がボックス内で行われることによって患
者の目に不必要な刺激を与えることを避けることができ
る。

上記によう１こ、本発明に係る診断用サーモグラフィー
装置は、従来のサーモグラフィー装置に比べより正確な
診断を可能とするとともに操作上の手動労作を著しく軽
減することができ、更には従来のサーモグラフィー装置
では利用困難とされていた局所にも容易に利用すること
ができるといった効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであり、第１図は斜
視図、第２図は第１図の一部切欠図、第３図は縦断面図
である。 １・・・ボックス　　２・・・仕切板　　３・・・前室
４・・・後室　　５・・・上部開口部　　６・・・前部
開口部８・・・熱応答性液晶板　　９・・・ミラー１３
・・・カメラ　　１４・・・ストロボ１５・・・光透過
板　　１６・・・光反射面１７・・・光吸収面　　１８
・・・光反射面１９・・・光反射板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ボックスの上面部と前面部にそれぞれ間口部を設
   け、上面間口部に熱応答性液晶板を配置し、またボック
   ス内には前記熱応答性液晶板の裏面に形成される色彩熱
   画像を反射面を経由して前記前面開口部より目視可能と
   するミラーを具えてなる診断用サーモグラフィー装置。
2. （２）ボックス内に、このボックスの上面開口部に配置
   した熱応答性液晶板の裏面に形成される色彩熱画像を撮
   影するカメラを具えてなる請求項（１）記載の診断用サ
   ーモグラフィー装置。
3. （３）ボックスを仕切板により前室と後室に区分し、前
   室側の上面部と前面部にそれぞれ開口部を設け、上面開
   口部に熱応答性液晶板を配置し、また前室内には前記熱
   応答性液晶板の裏面に形成される色彩熱画像を撮影する
   カメラを具え、一方、後室内にはストロボを具え、また
   前記仕切板の上部には後室より照射されるストロボライ
   トを拡散して前室に透過する光透過板を設け、また前室
   の内側壁上部に光を拡散反射する光反射面を形成すると
   ともにその下部に光を吸収する光吸収面を形成し、更に
   前室の前面開口部の上部に、内側に光を拡散反射する光
   反射面を形成した光反射板を設けてなる請求項（１）記
   載の診断用サーモグラフィー装置。