JPH0369850A - 無段変速機のライン圧制御装置 - Google Patents
無段変速機のライン圧制御装置Info
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- JPH0369850A JPH0369850A JP20601189A JP20601189A JPH0369850A JP H0369850 A JPH0369850 A JP H0369850A JP 20601189 A JP20601189 A JP 20601189A JP 20601189 A JP20601189 A JP 20601189A JP H0369850 A JPH0369850 A JP H0369850A
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Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は無段変速機のライン圧制御装置に関するもので
ある。
ある。
「従来の技術」
無段変速機においては、エンジンからの入力トルクは、
直接にあるいはトルクコンバータを介して、プライマリ
プーリに伝達され、該プライマリプーリの出力は、ベル
トを介してセカンダリプーリに伝達されるようになって
おり、プライマリプーリに対するセカンダリプーリのプ
ーリ比を変更することにより、変速比が制御される。両
プーリのプーリ比を変更するために、プライマリプーリ
のプライマリ室あるいはセカンダリプーリのセカンダリ
室の一方の室へのライン圧の供給、排出を変速比制御手
段により制御しており、このような無段変速機の油圧制
御装置は、例えば、特開昭62−4645号に示されて
いる。
直接にあるいはトルクコンバータを介して、プライマリ
プーリに伝達され、該プライマリプーリの出力は、ベル
トを介してセカンダリプーリに伝達されるようになって
おり、プライマリプーリに対するセカンダリプーリのプ
ーリ比を変更することにより、変速比が制御される。両
プーリのプーリ比を変更するために、プライマリプーリ
のプライマリ室あるいはセカンダリプーリのセカンダリ
室の一方の室へのライン圧の供給、排出を変速比制御手
段により制御しており、このような無段変速機の油圧制
御装置は、例えば、特開昭62−4645号に示されて
いる。
上記公報の装置においては、ポンプ油圧は、ライン圧制
御弁により調圧されてライン圧とされ、該ライン圧は、
変速比制御弁により、無段変速機のプライマリプーリの
プライマリ室に供給されたり、あるいは、該プライマリ
室から排出されたりする。また、制御ユニットにおいて
は、変速比、エンジントルクから目標ライン圧が算出さ
れ、この目標ライン圧に応じたデユーティ比の信号は、
ライン圧制御用ソレノイド弁に供給され、該ライン圧制
御用ソレノイド弁は、該信号に基づいてデユーティ圧を
生成する。このデユーティ圧は、前記ライン圧制御弁に
作用し、該デユーティ圧により、ライン圧制御弁からの
ライン圧は、適切に制御されることとなる。
御弁により調圧されてライン圧とされ、該ライン圧は、
変速比制御弁により、無段変速機のプライマリプーリの
プライマリ室に供給されたり、あるいは、該プライマリ
室から排出されたりする。また、制御ユニットにおいて
は、変速比、エンジントルクから目標ライン圧が算出さ
れ、この目標ライン圧に応じたデユーティ比の信号は、
ライン圧制御用ソレノイド弁に供給され、該ライン圧制
御用ソレノイド弁は、該信号に基づいてデユーティ圧を
生成する。このデユーティ圧は、前記ライン圧制御弁に
作用し、該デユーティ圧により、ライン圧制御弁からの
ライン圧は、適切に制御されることとなる。
「発明が解決しようとする課題」
従来のライン圧制御装置において、シフトダウン時には
、プライマリ室のライン圧は、変速比制御弁を介して排
出される。一方、シフトアップ時には、ライン圧制御弁
からのライン圧は、変速比制御弁を介してプライマリ室
に供給される。このシフトアップ時について考えると、
変速比制御弁のライン圧を導入するポートには、ライン
圧制御弁からのライン圧の脈動を低減するためのオリフ
ィスが設けられているので、ライン圧制御弁からのライ
ン圧は、該オリフィスによりその供給速度が遅くなり、
変速応答性が低下するという問題がある。
、プライマリ室のライン圧は、変速比制御弁を介して排
出される。一方、シフトアップ時には、ライン圧制御弁
からのライン圧は、変速比制御弁を介してプライマリ室
に供給される。このシフトアップ時について考えると、
変速比制御弁のライン圧を導入するポートには、ライン
圧制御弁からのライン圧の脈動を低減するためのオリフ
ィスが設けられているので、ライン圧制御弁からのライ
ン圧は、該オリフィスによりその供給速度が遅くなり、
変速応答性が低下するという問題がある。
本発明の目的は、脈動低減用オリフィスによるシフトア
ップ時の変速応答性の低下を補い、脈動の低減と及び変
速応答性の向上との両立を図ることができる無段変速機
のライン圧制御装置を提供することにある。
ップ時の変速応答性の低下を補い、脈動の低減と及び変
速応答性の向上との両立を図ることができる無段変速機
のライン圧制御装置を提供することにある。
「課題を解決するための手段」
本発明は、入力トルクが伝達されるプライマリプーリと
、及び、該プライマリプーリの出力が所定の変速比で伝
達されるセカンダリプーリと、を有する無段変速機と、 該無段変速機への入力トルクに対応してライン圧を制御
するライン圧制御手段と、及び前記無段変速機のプライ
マリプーリ及びセカンダリプーリの一方のプーリへの前
記ライン圧の供給、排出を制御して無段変速機の変速比
を制御する変速比制御手段と、を含み、 前記変速比制御手段のライン圧を導入するポートには、
脈動低減用のオリフィスが設けられている無段変速機の
ライン圧制御装置であって、シフトアップ検出手段が設
けられ、 前記ライン圧制御手段は、該シフトアップ検出手段によ
るシフトアップの検出時に、入力トルクに対応して設定
されるライン圧よりも高いライン圧に変更するように構
成されていることを特徴とする。
、及び、該プライマリプーリの出力が所定の変速比で伝
達されるセカンダリプーリと、を有する無段変速機と、 該無段変速機への入力トルクに対応してライン圧を制御
するライン圧制御手段と、及び前記無段変速機のプライ
マリプーリ及びセカンダリプーリの一方のプーリへの前
記ライン圧の供給、排出を制御して無段変速機の変速比
を制御する変速比制御手段と、を含み、 前記変速比制御手段のライン圧を導入するポートには、
脈動低減用のオリフィスが設けられている無段変速機の
ライン圧制御装置であって、シフトアップ検出手段が設
けられ、 前記ライン圧制御手段は、該シフトアップ検出手段によ
るシフトアップの検出時に、入力トルクに対応して設定
されるライン圧よりも高いライン圧に変更するように構
成されていることを特徴とする。
「作 用」
本発明においては、シフトアップ検出手段によりシフト
アップが検出されると、ライン圧制御手段からのライン
圧は、入力トルクに対応して設定されるライン圧よりも
高いライン圧に変更される。
アップが検出されると、ライン圧制御手段からのライン
圧は、入力トルクに対応して設定されるライン圧よりも
高いライン圧に変更される。
この高められたライン圧が変速比制御手段を介して前記
一方のプーリに供給されるので、変速比制御手段のライ
ン圧導入ポートに脈動低減用オリフィスが設けられてい
たとしても、ライン圧制御手段からの高いライン圧は、
変速比制御手段を介して一方のプーリに急速に供給され
ることとなる。
一方のプーリに供給されるので、変速比制御手段のライ
ン圧導入ポートに脈動低減用オリフィスが設けられてい
たとしても、ライン圧制御手段からの高いライン圧は、
変速比制御手段を介して一方のプーリに急速に供給され
ることとなる。
従って、脈動低減用オリフィスによるシフトアップ時の
変速応答性の低下を補い、脈動の低減と及び変速応答性
の向上との両立を図ることができる。
変速応答性の低下を補い、脈動の低減と及び変速応答性
の向上との両立を図ることができる。
「実施例」
以下、本発明の実施例による制御装置を添付図面を参照
して説明する。
して説明する。
まず、第1図には、無段変速機Zの全体構成がスケルト
ンにて示され、また、第2図には、第1図に示された無
段変速機Zの油圧回路Qが示されている。ここでは、先
に、第1図を参照して無段変速機Zの全体構成を説明し
、しかる後において、第2図を参照して油圧回路Qの構
成を説明する。
ンにて示され、また、第2図には、第1図に示された無
段変速機Zの油圧回路Qが示されている。ここでは、先
に、第1図を参照して無段変速機Zの全体構成を説明し
、しかる後において、第2図を参照して油圧回路Qの構
成を説明する。
無段・・速機Zの全体構成
無段変速機Zは、前輪駆動車用の無段変速機であって、
エンジンAと、該エンジンAの出力軸1に連結されたト
ルクコンバータBと、前後進切換機構Cと、ベルト伝動
機構りと、減速機構Eと、差動機構Fと、を備えている
。
エンジンAと、該エンジンAの出力軸1に連結されたト
ルクコンバータBと、前後進切換機構Cと、ベルト伝動
機構りと、減速機構Eと、差動機構Fと、を備えている
。
トルクコンバータBは、エンジン出力軸1に結合された
ポンプカバー7の一側部に固定されており該エンジン出
力軸1と一体的に回転するポンプインペラ3と、該ポン
プインペラ3と対向するようになっておりポンプカバー
7の内側に形成されたコンバータ室7a内に回転自在に
設けられたタービンランナ4と、前記ポンプインペラ3
及びタービンランナ4の間に介設されトルク増大作用を
行うステータ5と、を有している。また、タービンラン
ナ4は、タービン軸2を介して、後述する前後進切換機
構Cの入力メンバであるキャリア15に連結され、また
、ステータ5は、ワンウェイクラッチ8及ステータ軸9
を介して、ミッションケース19に連結されている。
ポンプカバー7の一側部に固定されており該エンジン出
力軸1と一体的に回転するポンプインペラ3と、該ポン
プインペラ3と対向するようになっておりポンプカバー
7の内側に形成されたコンバータ室7a内に回転自在に
設けられたタービンランナ4と、前記ポンプインペラ3
及びタービンランナ4の間に介設されトルク増大作用を
行うステータ5と、を有している。また、タービンラン
ナ4は、タービン軸2を介して、後述する前後進切換機
構Cの入力メンバであるキャリア15に連結され、また
、ステータ5は、ワンウェイクラッチ8及ステータ軸9
を介して、ミッションケース19に連結されている。
更に、タービンランナ4とポンプカバー7との間には、
ロックアツプピストン6が配置されている。このロック
アツプピストン6は、タービン軸2にスライド可能に取
り付られており、ロックアツプ室IO内への油圧の導入
あるいは排出により、ポンプカバー7と接触して該ポン
プカバー7と一体化されるロックアツプ状態と、ポンプ
カバー7から離間するコンバータ状態と、を選択的に実
現するようになされている。そして、ロックアツプ状態
においては、エンジン出力軸1とタービン軸2とが流体
を介することなく直結され、一方、コンバータ状態にお
いては、エンジントルクは、エンジン出力軸1から流体
を介して、タービン軸2に伝達される。
ロックアツプピストン6が配置されている。このロック
アツプピストン6は、タービン軸2にスライド可能に取
り付られており、ロックアツプ室IO内への油圧の導入
あるいは排出により、ポンプカバー7と接触して該ポン
プカバー7と一体化されるロックアツプ状態と、ポンプ
カバー7から離間するコンバータ状態と、を選択的に実
現するようになされている。そして、ロックアツプ状態
においては、エンジン出力軸1とタービン軸2とが流体
を介することなく直結され、一方、コンバータ状態にお
いては、エンジントルクは、エンジン出力軸1から流体
を介して、タービン軸2に伝達される。
前後進切換機構Cは、トルクコンバータBのタービン軸
2の回転をそのまま後述するベルト伝動機構り側に伝達
する前進状態と、トルクコンバータBのタービン軸2の
回転をベルト伝動機構りに逆転状態で伝達する後進状態
と、を選択的に設定するものであり、この前後進切換機
構Cは、ダブルピニオン式のプラネタリギヤユニットで
構成されている。すなわち、タービン軸2にスプライン
結合されたキャリア15には、サンギヤ12に噛合する
第1ピニオンギヤ13と、リングギヤ11に噛合する第
2ビニオンギオ14と、が取り付けられ、該両ピニオン
ギヤ13.14は、噛合している。なお、サンギヤ12
は、後述するベルト伝動機構りのプライマリ軸22に対
してスプライン結合されている。
2の回転をそのまま後述するベルト伝動機構り側に伝達
する前進状態と、トルクコンバータBのタービン軸2の
回転をベルト伝動機構りに逆転状態で伝達する後進状態
と、を選択的に設定するものであり、この前後進切換機
構Cは、ダブルピニオン式のプラネタリギヤユニットで
構成されている。すなわち、タービン軸2にスプライン
結合されたキャリア15には、サンギヤ12に噛合する
第1ピニオンギヤ13と、リングギヤ11に噛合する第
2ビニオンギオ14と、が取り付けられ、該両ピニオン
ギヤ13.14は、噛合している。なお、サンギヤ12
は、後述するベルト伝動機構りのプライマリ軸22に対
してスプライン結合されている。
更に、リングギヤ11とキャリア15との間には、この
両者を断接するクラッチ16が設けられ、また、リング
ギヤ11とミッションケース19との間には、リングギ
ヤ11をミッションケース19に対して選択的に固定す
るためのブレーキ17が設けられている。
両者を断接するクラッチ16が設けられ、また、リング
ギヤ11とミッションケース19との間には、リングギ
ヤ11をミッションケース19に対して選択的に固定す
るためのブレーキ17が設けられている。
従って、クラッチ16を締結してブレーキ17、を開放
した状態においては、リングギヤ11とキャリア15と
が一体化されるとともに、リングギヤ11がミッション
ケース19に対して相対回転可能とされるため、タービ
ン軸2の回転により、リングギヤ11が回転すると、ピ
ニオンギヤ14.13を介して、プライマリ軸22のサ
ンギヤ12が回転させられる。このとき、プライマリ軸
22の回転方向は、タービン軸2の回転方向と同一であ
る(前進状態)。
した状態においては、リングギヤ11とキャリア15と
が一体化されるとともに、リングギヤ11がミッション
ケース19に対して相対回転可能とされるため、タービ
ン軸2の回転により、リングギヤ11が回転すると、ピ
ニオンギヤ14.13を介して、プライマリ軸22のサ
ンギヤ12が回転させられる。このとき、プライマリ軸
22の回転方向は、タービン軸2の回転方向と同一であ
る(前進状態)。
これに対して、クラッチ16を開放してブレーキ17を
締結した状態においては、リングギヤ11がミッション
ケース19側に固定されるとともに、リングギヤ11と
キャリア15とが相対回転可能となるため、タービン軸
2の回転により、キャリア15が回転すると、ピニオン
ギヤ14.13を介して、プライマリ軸22のサンギヤ
12が回転させられる。このとき、プライマリ軸22の
回転方向は、タービン軸2の回転方向と逆である(後進
状態)。
締結した状態においては、リングギヤ11がミッション
ケース19側に固定されるとともに、リングギヤ11と
キャリア15とが相対回転可能となるため、タービン軸
2の回転により、キャリア15が回転すると、ピニオン
ギヤ14.13を介して、プライマリ軸22のサンギヤ
12が回転させられる。このとき、プライマリ軸22の
回転方向は、タービン軸2の回転方向と逆である(後進
状態)。
このように、前後進切換機構Cにおいては、クラッチ1
6とブレーキ17との選択作動により、前後進の切換が
実行されるものである。
6とブレーキ17との選択作動により、前後進の切換が
実行されるものである。
ベルト伝動機構りは、上述した前後進切換機構Cの後方
側に同軸状に配置されたプライマリプーリ21と、該プ
ライマリプーリ21に対して平行に離間配置されたセカ
ンダリプーリ31と、前記両プーリ21.31間に張設
されたベルト20と、から構成されている。
側に同軸状に配置されたプライマリプーリ21と、該プ
ライマリプーリ21に対して平行に離間配置されたセカ
ンダリプーリ31と、前記両プーリ21.31間に張設
されたベルト20と、から構成されている。
まず、プライマリプーリ21は、プライマリ軸22上に
一体的に設けられ所定径を有する固定円錐板23と、プ
ライマリ軸22に対してその軸方向に移動可能に設けら
れ所定径を有する可動円錐板23と、から構成されてい
る。そして、固定円錐板23の円錐状摩擦面及び可動円
錐板24の円錐状摩擦面により、略V字状断面を有する
ベルト受溝21aが構成されている。
一体的に設けられ所定径を有する固定円錐板23と、プ
ライマリ軸22に対してその軸方向に移動可能に設けら
れ所定径を有する可動円錐板23と、から構成されてい
る。そして、固定円錐板23の円錐状摩擦面及び可動円
錐板24の円錐状摩擦面により、略V字状断面を有する
ベルト受溝21aが構成されている。
また、可動円錐板24の内側面24a側には、円筒状の
シリンダ25が同軸状に固定されている。
シリンダ25が同軸状に固定されている。
更に、シリンダ25の内面側には、プライマリ軸22に
固定されたピストン26が油密的に嵌挿されており、該
ピストン26と前述したシリンダ25と可動円錐板24
との三者により、プライマリ室27が構成されている。
固定されたピストン26が油密的に嵌挿されており、該
ピストン26と前述したシリンダ25と可動円錐板24
との三者により、プライマリ室27が構成されている。
なお、プライマリ室27には、後述する油圧回路Qから
作動油が導入される。
作動油が導入される。
そして、プライマリプーリ21において、プライマリ室
27に導入される作動油により、可動円錐板24が軸方
向に移動させられ、該可動円錐板24と固定円錐板23
との間隔が増減させられると、ベルト20に対するプラ
イマリプーリ21の有効径が調整されるようになってい
る。
27に導入される作動油により、可動円錐板24が軸方
向に移動させられ、該可動円錐板24と固定円錐板23
との間隔が増減させられると、ベルト20に対するプラ
イマリプーリ21の有効径が調整されるようになってい
る。
次に、セカンダリプーリ31は、基本的には、上述した
プライマリプーリ21と同様の構成を有するものであり
、プライマリ軸22に対して離間して平行に配置された
セカンダリ軸32上に一体的に設けられた固定円錐板3
3と、セカンダリ軸32上に移動可能に設けられた可動
円錐板34と、から構成されている。そして、対向する
固定円錐板33の円錐状摩擦面及び可動円錐板34の円
錐状摩擦面により、略V字状断面を有するベルト受溝3
1aが構成されている。
プライマリプーリ21と同様の構成を有するものであり
、プライマリ軸22に対して離間して平行に配置された
セカンダリ軸32上に一体的に設けられた固定円錐板3
3と、セカンダリ軸32上に移動可能に設けられた可動
円錐板34と、から構成されている。そして、対向する
固定円錐板33の円錐状摩擦面及び可動円錐板34の円
錐状摩擦面により、略V字状断面を有するベルト受溝3
1aが構成されている。
更に、可動円錐板34の内側面34a側には、円筒状の
シリンダ35が同軸状に固定されている。
シリンダ35が同軸状に固定されている。
また、シリンダ35の内面側には、セカンダリ軸32に
固定されたピストン36が油密的な嵌挿されており、該
ピストン36と前述したシリンダ35と可動円錐板34
との三者により、セカンダリ室37が構成されている。
固定されたピストン36が油密的な嵌挿されており、該
ピストン36と前述したシリンダ35と可動円錐板34
との三者により、セカンダリ室37が構成されている。
なお、セカンダリ室37には、プライマリプーリ21側
と同様に、油圧回路Qから作動油が導入される。
と同様に、油圧回路Qから作動油が導入される。
そして、セカンダリプーリ31においては、プライマリ
プーリ21と同様に、セカンダリ室37に導入される作
動油により、可動円錐板34が固定円錐板33に対して
接近させられたり離されたりすると、ベルト20に対す
るセカンダリプーリ31の有効径が調整されるようにな
っている。
プーリ21と同様に、セカンダリ室37に導入される作
動油により、可動円錐板34が固定円錐板33に対して
接近させられたり離されたりすると、ベルト20に対す
るセカンダリプーリ31の有効径が調整されるようにな
っている。
以下、無段変速機Zの作動を説明する。
エンジンAからトルクコンバータBを介して伝、達され
るトルクは、前後進切換機構Cにおいて、その回転方向
が前進方向あるいは後進方向に設定された後、ベルト伝
動機構りに伝達される。
るトルクは、前後進切換機構Cにおいて、その回転方向
が前進方向あるいは後進方向に設定された後、ベルト伝
動機構りに伝達される。
ベルト伝動機構りにおいて、プライマリプーリ21のプ
ライマリ室27内への作動油の導入あるいは排出により
、プライマリプーリ21の有効径が調整されると、該プ
ライマリプーリ21に対してベルト20を介して連結さ
れたセカンダリプーリ31では、プライマリプーリ21
に追随した状態で、セカンダリプーリ31の有効径が調
整される。そして、プライマリプーリ21の有効径とセ
カンダリプーリ31の有効径との比により、プライマリ
軸22とセカンダリ軸32との間の変速比が決定される
。
ライマリ室27内への作動油の導入あるいは排出により
、プライマリプーリ21の有効径が調整されると、該プ
ライマリプーリ21に対してベルト20を介して連結さ
れたセカンダリプーリ31では、プライマリプーリ21
に追随した状態で、セカンダリプーリ31の有効径が調
整される。そして、プライマリプーリ21の有効径とセ
カンダリプーリ31の有効径との比により、プライマリ
軸22とセカンダリ軸32との間の変速比が決定される
。
なお、セカンダリ軸32の回転は、更に、減速機構Eに
より減速された後、差動機構Fに伝達され、該差動機構
Fから前車軸(図示せず)に伝達される。
より減速された後、差動機構Fに伝達され、該差動機構
Fから前車軸(図示せず)に伝達される。
辿旦」Ll臭
次に、第2図に示される油圧回路Qは、前述した無段変
速機ZにおけるトルクコンバータBのロックアツプピス
トン6と、前後進切換機構Cのクラッチ16及びブレー
キ17と、ベルト伝動機構りのプライマリプーリ21及
びセカンダリプーリ31と、の作動を制御するために設
けられており、該油圧回路Qは、エンジンAにより駆動
されるオイルポンプ40を備えている。ここで、オイル
ポンプ40は、制御要素としてのプライマリ室27、セ
カンダリ室37等に供給される共通の制御元圧を提供す
る圧力源として規定されている。
速機ZにおけるトルクコンバータBのロックアツプピス
トン6と、前後進切換機構Cのクラッチ16及びブレー
キ17と、ベルト伝動機構りのプライマリプーリ21及
びセカンダリプーリ31と、の作動を制御するために設
けられており、該油圧回路Qは、エンジンAにより駆動
されるオイルポンプ40を備えている。ここで、オイル
ポンプ40は、制御要素としてのプライマリ室27、セ
カンダリ室37等に供給される共通の制御元圧を提供す
る圧力源として規定されている。
前記オイルポンプ4oから吐き出される作動油は、まず
、ライン圧調整弁41において所定のライン圧に調整さ
れた後に、ライン101を介してセカンダリプーリ31
のセカンダリ室37に供給され、また、ライン101か
ら分岐されたライン102を介してプライマリプーリ2
1のプライマリ室27に供給される。
、ライン圧調整弁41において所定のライン圧に調整さ
れた後に、ライン101を介してセカンダリプーリ31
のセカンダリ室37に供給され、また、ライン101か
ら分岐されたライン102を介してプライマリプーリ2
1のプライマリ室27に供給される。
前記ライン圧調整弁41におけるライン圧制御は、その
パイロット室41aに導入されるパイロット圧により行
われる。このライン圧調整弁41は、スプール41bと
、該スプール41bを付勢するスプリング41cと、を
備えるとともに、オイルポンプ40からの吐出油が導か
れる調圧ポート41dと、オイルポンプ4oのサクショ
ン側に連通ずるドレインポート41eと、を備えている
。
パイロット室41aに導入されるパイロット圧により行
われる。このライン圧調整弁41は、スプール41bと
、該スプール41bを付勢するスプリング41cと、を
備えるとともに、オイルポンプ40からの吐出油が導か
れる調圧ポート41dと、オイルポンプ4oのサクショ
ン側に連通ずるドレインポート41eと、を備えている
。
前記パイロット室41aには、ライン102から分岐し
た後レデューシング弁42により所定圧に減圧された作
動油が、パイロット圧として、ライン103を介して導
入される。そして、このライン圧調整弁41においては
、スプール41bは、その一方の端部にかかるライン1
01内の油圧と、他方の端部にかかるスプリング41c
の付勢力及びパイロット室41a内に導入されるパイロ
ット圧の合力と、の釣り合いに応じてスライドして、ド
レインポート41eを調圧ポート41dに連通させある
いは連通遮断させ、これにより、パイロット圧に応じた
ライン圧が発生させられるものである。
た後レデューシング弁42により所定圧に減圧された作
動油が、パイロット圧として、ライン103を介して導
入される。そして、このライン圧調整弁41においては
、スプール41bは、その一方の端部にかかるライン1
01内の油圧と、他方の端部にかかるスプリング41c
の付勢力及びパイロット室41a内に導入されるパイロ
ット圧の合力と、の釣り合いに応じてスライドして、ド
レインポート41eを調圧ポート41dに連通させある
いは連通遮断させ、これにより、パイロット圧に応じた
ライン圧が発生させられるものである。
また、ライン圧を制御するパイロット圧は、ライン10
3に設けられた第1電磁ソレノイド弁51のデユーティ
比を電気的に制御することにより調整されるものである
。なお、第1電磁ソレノイド弁51の制御内容に関して
は、後述する。
3に設けられた第1電磁ソレノイド弁51のデユーティ
比を電気的に制御することにより調整されるものである
。なお、第1電磁ソレノイド弁51の制御内容に関して
は、後述する。
また、ライン102には、切換弁44からのパイロット
圧を受けて作動する変速比制御弁43が設けられている
。そして、無段変速機Zの変速比の制御は、この変速比
制御弁43によりプライマリプーリ21のプライマリ室
27への作動油の供給、排出を制御することによって、
行われる。この変速比制御弁43は、スプリング43b
により常時−吉例に押圧付勢されたスプール43aを備
えるとともに、ライン102に連通ずるライン圧導入ポ
ート43cと、ドレインポート43dと、スプール43
aに関してスプリング43bと反対の端面側に形成され
たパイロット室43fに開口するパイロットポート43
eと、スプリング43b側に開口し且つ後述するシフト
弁45を介してライン圧が導入されるリバースポート4
3gと、を有している。
圧を受けて作動する変速比制御弁43が設けられている
。そして、無段変速機Zの変速比の制御は、この変速比
制御弁43によりプライマリプーリ21のプライマリ室
27への作動油の供給、排出を制御することによって、
行われる。この変速比制御弁43は、スプリング43b
により常時−吉例に押圧付勢されたスプール43aを備
えるとともに、ライン102に連通ずるライン圧導入ポ
ート43cと、ドレインポート43dと、スプール43
aに関してスプリング43bと反対の端面側に形成され
たパイロット室43fに開口するパイロットポート43
eと、スプリング43b側に開口し且つ後述するシフト
弁45を介してライン圧が導入されるリバースポート4
3gと、を有している。
そして、前進時(シフト弁45がD、2.1の、何れか
のシフト位置にあるとき)には、変速比制御弁43のリ
バースポート43gからの作動油は、シフト弁45を介
してドレインされるので、スプール43aは、パイロッ
ト室43fに導入されるパイロット圧を受けて軸方向に
スライド可能な状態になる。従って、スプール43aに
よりライン圧導入ポート43cとドレインポート43d
とが選択的にプライマリ室27に連通せしめられること
によって、プライマリ室27への作動油の給排制御が行
われ、これにより、変速比制御が実行されることになる
。
のシフト位置にあるとき)には、変速比制御弁43のリ
バースポート43gからの作動油は、シフト弁45を介
してドレインされるので、スプール43aは、パイロッ
ト室43fに導入されるパイロット圧を受けて軸方向に
スライド可能な状態になる。従って、スプール43aに
よりライン圧導入ポート43cとドレインポート43d
とが選択的にプライマリ室27に連通せしめられること
によって、プライマリ室27への作動油の給排制御が行
われ、これにより、変速比制御が実行されることになる
。
一方、後進時には、シフト弁45からの作動油は、リバ
ースポート43gから導入されるので、スプール43a
は、該作動油を受けて図中右方向へ一杯に押し付けられ
た状態で保持される。従って、パイロット室43fに導
入されるパイロット圧のいかんにかかわらず、プライマ
リ室27とドレインポート43dとは、常時連通し、こ
れにより変速比は、最低変速比の状態で保持される。
ースポート43gから導入されるので、スプール43a
は、該作動油を受けて図中右方向へ一杯に押し付けられ
た状態で保持される。従って、パイロット室43fに導
入されるパイロット圧のいかんにかかわらず、プライマ
リ室27とドレインポート43dとは、常時連通し、こ
れにより変速比は、最低変速比の状態で保持される。
ここで、変速比制御弁43へのパイロット圧の、供給系
は、2系統設けられ、これらを後述する切換弁44によ
り選択使用するように設定されている。この切換弁44
は、スプール44aと、該スプール44aを一方側へ押
圧付勢するスプリング44bと、を備えており、切換弁
44において、スプール44aに関してスプリング44
bと反対側の端部に開口させられたパイロットポート4
4Cは、ライン103から分岐したライン105に接続
され、これにより、スプール44aの一端に、レデュー
シング弁42で減圧されたパイロット圧が作用するよう
にしている。切換弁44の中間部には、ライン105に
連通ずる第1パイロツト圧導入ポート44dと、ピトー
圧発生手段(PI)に連通ずる第2パイロツト圧導入ポ
ート44eと、変速比制御弁43のパイロットポート4
3eにライン104を介して連通ずるパイロット圧供給
ポート44fと、が設けられている。
は、2系統設けられ、これらを後述する切換弁44によ
り選択使用するように設定されている。この切換弁44
は、スプール44aと、該スプール44aを一方側へ押
圧付勢するスプリング44bと、を備えており、切換弁
44において、スプール44aに関してスプリング44
bと反対側の端部に開口させられたパイロットポート4
4Cは、ライン103から分岐したライン105に接続
され、これにより、スプール44aの一端に、レデュー
シング弁42で減圧されたパイロット圧が作用するよう
にしている。切換弁44の中間部には、ライン105に
連通ずる第1パイロツト圧導入ポート44dと、ピトー
圧発生手段(PI)に連通ずる第2パイロツト圧導入ポ
ート44eと、変速比制御弁43のパイロットポート4
3eにライン104を介して連通ずるパイロット圧供給
ポート44fと、が設けられている。
そして、第1パイロツト圧導入ポート44dに連通ずる
ライン105には、第2電磁ソレノイド弁52が設けら
れ、該第2電磁ソレノイド弁52、の作動状態に応じて
、第2電磁ソレノイド弁52により調圧された油圧と、
エンジンの回転速度に対応して発生するピトー圧と、が
選択的に変速比制御弁43のパイロット室43fにパイ
ロット圧として供給され、これにより、所定の変速比制
御が行われるようにしている。なお、第2電磁ソレノイ
ド弁52及び切換弁44を用いた変速比制御については
後述する。
ライン105には、第2電磁ソレノイド弁52が設けら
れ、該第2電磁ソレノイド弁52、の作動状態に応じて
、第2電磁ソレノイド弁52により調圧された油圧と、
エンジンの回転速度に対応して発生するピトー圧と、が
選択的に変速比制御弁43のパイロット室43fにパイ
ロット圧として供給され、これにより、所定の変速比制
御が行われるようにしている。なお、第2電磁ソレノイ
ド弁52及び切換弁44を用いた変速比制御については
後述する。
なお、前記ライン圧調整弁41により調圧された作動油
は、ライン106を介して切換弁45のポート45aに
導入される。このポート45aに供給された作動油は、
後進変速段設定時には、ライン107を介して、ブレー
キ17のブレーキ室62に供給され、また、前進変速段
設定時には、ライン108を介して、クラッチ16のク
ラッチ室61に供給され、これにより、前記前後進切換
機構Cが後進あるいは前進作動状態にされる。ライン1
07とライン108との間には、アキュムレータ18が
1つ設けられ、族1つのアキュムレータ18により、ク
ラッチ16及びブレーキ17、の両方の締結ショックを
効果的に緩和するようになされている。
は、ライン106を介して切換弁45のポート45aに
導入される。このポート45aに供給された作動油は、
後進変速段設定時には、ライン107を介して、ブレー
キ17のブレーキ室62に供給され、また、前進変速段
設定時には、ライン108を介して、クラッチ16のク
ラッチ室61に供給され、これにより、前記前後進切換
機構Cが後進あるいは前進作動状態にされる。ライン1
07とライン108との間には、アキュムレータ18が
1つ設けられ、族1つのアキュムレータ18により、ク
ラッチ16及びブレーキ17、の両方の締結ショックを
効果的に緩和するようになされている。
また、前記ライン圧調整弁41で調圧された作動油は、
クラッチ圧調整弁46で所定のクラッチ圧に調圧された
後、ライン109を介して、ロックアツプピストン6の
ロックアツプコントロール弁47に導入される。このロ
ックアツプコントロール弁47に導入された作動油は、
該ロックアツプコントロール弁47のパイロット圧が第
3電磁ソレノイド弁53により制御されることによって
、ロックアツプ締結側(L OCK)あるいはロックア
ツプ解除側(UNLOCK)に選択的に供給される。
クラッチ圧調整弁46で所定のクラッチ圧に調圧された
後、ライン109を介して、ロックアツプピストン6の
ロックアツプコントロール弁47に導入される。このロ
ックアツプコントロール弁47に導入された作動油は、
該ロックアツプコントロール弁47のパイロット圧が第
3電磁ソレノイド弁53により制御されることによって
、ロックアツプ締結側(L OCK)あるいはロックア
ツプ解除側(UNLOCK)に選択的に供給される。
また、第2図において、符号48は、リリーフ弁を示し
ている。
ている。
以上のように構成された油圧回路Qにおいて、以下、変
速比制御弁43の制御を説明する。
速比制御弁43の制御を説明する。
まず、前記第2電磁ソレノイド弁52の制御範囲と切換
弁44の作動との関係について説明する。
弁44の作動との関係について説明する。
第2電磁ソレノイド弁52は、第3図に示されるように
、そのデユーティ比が0〜100%に変化し、これに対
応して、ライン105内の油圧(パイロット圧)は、0
〜P、までの範囲で変化させられることができる。
、そのデユーティ比が0〜100%に変化し、これに対
応して、ライン105内の油圧(パイロット圧)は、0
〜P、までの範囲で変化させられることができる。
切換弁44は、そのパイロットポート44Cに作用する
油圧に応じて、そのスプール44aか軸方向に移動して
、第1パイロツト圧導入ポート44dと第2パイロツト
圧導入ポート44eとを選択的にパイロット圧供給ポー
ト44fに連通させるように構成されている。ここで、
第1及び第2パイロツト圧導入ポート44d、44eと
パイロット圧供給ポート44fとの相対位置は、パイロ
ット圧の大きさ、すなわち、第2電磁ソレノイド弁52
のデユーティ比に対応して、以下のように設定している
。
油圧に応じて、そのスプール44aか軸方向に移動して
、第1パイロツト圧導入ポート44dと第2パイロツト
圧導入ポート44eとを選択的にパイロット圧供給ポー
ト44fに連通させるように構成されている。ここで、
第1及び第2パイロツト圧導入ポート44d、44eと
パイロット圧供給ポート44fとの相対位置は、パイロ
ット圧の大きさ、すなわち、第2電磁ソレノイド弁52
のデユーティ比に対応して、以下のように設定している
。
第2電磁ソレノイド弁52のデユーティ比がD1〜D2
%の範囲内であるとき、すなわち、パイロット圧がP0
〜P2の範囲内であるときには、スプール44aは、第
2図の上段と下段とにそれぞれ示された位置の中間に位
置し、第1パイロツト圧導入ポート44dがパイロット
圧供給ポート44fに連通し、一方、第2パイロツト圧
導入ポート44eは、閉塞状態とされている。
%の範囲内であるとき、すなわち、パイロット圧がP0
〜P2の範囲内であるときには、スプール44aは、第
2図の上段と下段とにそれぞれ示された位置の中間に位
置し、第1パイロツト圧導入ポート44dがパイロット
圧供給ポート44fに連通し、一方、第2パイロツト圧
導入ポート44eは、閉塞状態とされている。
また、第2電磁ソレノイド弁52のデユーティ比がO−
D、%の範囲内、すなわち、パイロット圧がP。−Pl
の範囲内であるときには、第2図の上段に示されるよう
に、スプール44aが右方向に一杯に移動し、第1パイ
ロツト圧導入ポート44dが閉塞状態とされ、一方、第
2パイロット圧導入ポート4.4eがパイロット圧供給
ポート44fに連通ずるようにされる。このように、第
1及び第2パイロツト圧導入ポート44d、44eとパ
イロット圧供給ポート44fとの相対位置は、第2電磁
ソレノイド弁52のデユーティ比、すなわち、ライン1
05内の油圧に応じて相対的に設定される。
D、%の範囲内、すなわち、パイロット圧がP。−Pl
の範囲内であるときには、第2図の上段に示されるよう
に、スプール44aが右方向に一杯に移動し、第1パイ
ロツト圧導入ポート44dが閉塞状態とされ、一方、第
2パイロット圧導入ポート4.4eがパイロット圧供給
ポート44fに連通ずるようにされる。このように、第
1及び第2パイロツト圧導入ポート44d、44eとパ
イロット圧供給ポート44fとの相対位置は、第2電磁
ソレノイド弁52のデユーティ比、すなわち、ライン1
05内の油圧に応じて相対的に設定される。
なお、第2電磁ソレノイド弁52による変速制御につい
て説明すると、第4図に示されるような予め各シフト位
置毎に車速(すなわちセカンダリプーリ31の回転速度
)及びスロットル開度をパラメータとして設定した目標
プライマリプーリ回転数マツプに基づいて、現在の運転
状態に対応する目標プライマリプーリ回転数と、実際の
プライマリプーリ回転数と、の偏差から、目標とする変
速比を算定し、この変速比を達成すべく、第2電磁ソレ
ノイド弁52により切換弁44を介して変速比制御弁4
3へのパイロット圧を調整し、これにより、プライマリ
室27への作動油の給排を制御することにより、変速制
御が実行される。
て説明すると、第4図に示されるような予め各シフト位
置毎に車速(すなわちセカンダリプーリ31の回転速度
)及びスロットル開度をパラメータとして設定した目標
プライマリプーリ回転数マツプに基づいて、現在の運転
状態に対応する目標プライマリプーリ回転数と、実際の
プライマリプーリ回転数と、の偏差から、目標とする変
速比を算定し、この変速比を達成すべく、第2電磁ソレ
ノイド弁52により切換弁44を介して変速比制御弁4
3へのパイロット圧を調整し、これにより、プライマリ
室27への作動油の給排を制御することにより、変速制
御が実行される。
次に、第1電磁ソレノイド弁51の制御動作について、
以下に説明する。
以下に説明する。
第1電磁ソレノイド弁51は、第5図に示されるように
、弁ハウジング70を備えている。この弁ハウジング7
0内には、流路71が形成されており、該流路71の一
端は、ライン103から分岐した分岐ライン72の終端
に連通接続されるとともに、流路71の他端は、リザー
バタンク74に導かれる戻りライン73の始端に連通接
続されている。弁ハウジング70内には、流路71内に
突出して該流路71を閉塞する閉塞位置と、流路71か
ら引き込まれて該流路71を開放する開放位置と、の間
で往復動可動な弁体としてのプランジャ75が配設され
ている。このプランジャ75は、コイルスプリング76
により、閉塞位置に向けて偏倚するように弾性付勢力を
受けている。−方、プランジャ75の中間部分の周囲は
、制御ユニット78により通電制御される電磁コイル7
7により、取り囲まれている。そして、電磁コイル77
が通電されることにより、プランジャ75には、電磁付
勢力が与えられ、コイルスプリング76に抗して、プラ
ンジャ75は、開放位置に移動させられる。
、弁ハウジング70を備えている。この弁ハウジング7
0内には、流路71が形成されており、該流路71の一
端は、ライン103から分岐した分岐ライン72の終端
に連通接続されるとともに、流路71の他端は、リザー
バタンク74に導かれる戻りライン73の始端に連通接
続されている。弁ハウジング70内には、流路71内に
突出して該流路71を閉塞する閉塞位置と、流路71か
ら引き込まれて該流路71を開放する開放位置と、の間
で往復動可動な弁体としてのプランジャ75が配設され
ている。このプランジャ75は、コイルスプリング76
により、閉塞位置に向けて偏倚するように弾性付勢力を
受けている。−方、プランジャ75の中間部分の周囲は
、制御ユニット78により通電制御される電磁コイル7
7により、取り囲まれている。そして、電磁コイル77
が通電されることにより、プランジャ75には、電磁付
勢力が与えられ、コイルスプリング76に抗して、プラ
ンジャ75は、開放位置に移動させられる。
なお、以上のように構成される電磁ソレノイド弁51に
おいて、デユーティ比は、lサイクルの時間(TCYC
LE )当たりの、通電時間(TO,)の比率(TON
/TCYCLE )から定義されるものである。
おいて、デユーティ比は、lサイクルの時間(TCYC
LE )当たりの、通電時間(TO,)の比率(TON
/TCYCLE )から定義されるものである。
そして、上記電磁ソレノイド弁51、及び、他の電磁ソ
レノイド弁52.53は、第6図に示されるように、制
御ユニット78に接続されており、該電磁ソレノイド弁
51.52.53は、制御ユニット78により、駆動制
御されるものである。
レノイド弁52.53は、第6図に示されるように、制
御ユニット78に接続されており、該電磁ソレノイド弁
51.52.53は、制御ユニット78により、駆動制
御されるものである。
次に、第6図を参照して、油圧回路Qの電気制御回路R
について説明する。
について説明する。
電気制御回路Rは、第1、第2、第3電磁ソレノイド弁
51.52.53をデユーティ制御する制御ユニット7
8を有している。この制御ユニット78には、運転者の
操作によるシフト位置(D、■、2、R,N、P)を検
出するシフト位置センサ82からのシフト位置信号aと
、プライマリ軸22の回転数N、を検出するプライマリ
回転数センサ83からのプライマリプーリ回転数信号す
と、セカンダリ軸32の回転数N、(すなわち車速)を
検出するセカンダリ回転数センサ84からのセカンダリ
プーリ回転数信号Cと、エンジンAのスロットル開度T
VOを検出するスロットル開度センサ85からのスロッ
トル開度信号dと、エンジンaのエンジン回転数N、を
検出する回転数センサ86からの回転数信号eと、トル
クコンバータBにおけるタービン軸2の回転数Ntを検
出するタービン回転数センサ87からのタービン回転数
信号fと、が入力されている。
51.52.53をデユーティ制御する制御ユニット7
8を有している。この制御ユニット78には、運転者の
操作によるシフト位置(D、■、2、R,N、P)を検
出するシフト位置センサ82からのシフト位置信号aと
、プライマリ軸22の回転数N、を検出するプライマリ
回転数センサ83からのプライマリプーリ回転数信号す
と、セカンダリ軸32の回転数N、(すなわち車速)を
検出するセカンダリ回転数センサ84からのセカンダリ
プーリ回転数信号Cと、エンジンAのスロットル開度T
VOを検出するスロットル開度センサ85からのスロッ
トル開度信号dと、エンジンaのエンジン回転数N、を
検出する回転数センサ86からの回転数信号eと、トル
クコンバータBにおけるタービン軸2の回転数Ntを検
出するタービン回転数センサ87からのタービン回転数
信号fと、が入力されている。
これらの入力された信号a、b、c、d、e。
fに基づいて、制御ユニット78は、第1、第2、第3
電磁ソレノイド弁51.52.53のデユーティ比を算
出するように構成されている。
電磁ソレノイド弁51.52.53のデユーティ比を算
出するように構成されている。
制御ユニット78は、第1電磁ソレノイド弁51に関し
ては、下式(1)に示されるように、トルクコンバータ
Bからの入力トルクすなわちタービントルクT7に変速
比HHを掛けた値の関数として規定されたライン圧Pを
達成するデユーティ比を、第1電磁ソレノイド弁51に
出力するように設定されている。
ては、下式(1)に示されるように、トルクコンバータ
Bからの入力トルクすなわちタービントルクT7に変速
比HHを掛けた値の関数として規定されたライン圧Pを
達成するデユーティ比を、第1電磁ソレノイド弁51に
出力するように設定されている。
P = f (TTX HH)・・・・・・・・・・・
・(1)ここで、変速比HHは、無段変速機Zにおける
セカンダリ軸32の回転N、のプライマリ軸22の回転
数N、に対する割合(HH”” N s / N p
)として規定されている。また、タービントルクT’r
は、エンジンAからのエンジン出力トルクT、にトルク
比HTを掛けることにより得られるものである(すなわ
ちTT=TEXHT )。ここで、エンジントルクTE
は、エンジン回転数N。とスロットル開度TVOとの関
係から規定される値である。
・(1)ここで、変速比HHは、無段変速機Zにおける
セカンダリ軸32の回転N、のプライマリ軸22の回転
数N、に対する割合(HH”” N s / N p
)として規定されている。また、タービントルクT’r
は、エンジンAからのエンジン出力トルクT、にトルク
比HTを掛けることにより得られるものである(すなわ
ちTT=TEXHT )。ここで、エンジントルクTE
は、エンジン回転数N。とスロットル開度TVOとの関
係から規定される値である。
従って、前記(1)式のライン圧Pは、最終的に、下式
(2)として規定されるものである。
(2)として規定されるものである。
P = f (TEX HTX HH)次に、第7図に
示されるフローチャートを参照して、制御ユニット78
による第1電磁ソレノイド弁51の制御を説明する。
示されるフローチャートを参照して、制御ユニット78
による第1電磁ソレノイド弁51の制御を説明する。
まず、ステップ810において、シフト位置センサ82
からの検出信号aに基づいて、シフト位置を読み込む。
からの検出信号aに基づいて、シフト位置を読み込む。
ステップS12において、ステップS12で読み込まれ
たシフト位置を判断し、パーキング位置(P)またはニ
ュートラル位置(N)すなわち非走行位置であると判断
される場合には、ステップ814において、無段変速機
ZのタービントルクTTをOに設定する。
たシフト位置を判断し、パーキング位置(P)またはニ
ュートラル位置(N)すなわち非走行位置であると判断
される場合には、ステップ814において、無段変速機
ZのタービントルクTTをOに設定する。
一方、ステップS12において、シフト位置が、後進位
置(R)または前進位置(D、1.2)すなわち走行位
置であると判断される場合には、ステップ816に進み
、ここで、エンジン回転数センサ86からの回転数信号
eによりエンジン回転数NEと、スロットル開度センサ
85からのスロットル開度信号dによりスロットル開度
TVOと、を読み込む。ステップ818において、ステ
ップS16で読み込まれたエンジン回転数N。とスロッ
トル開度TV○から、第8図に示される相関関係に基づ
いて、エンジンAからのエンジン出力トルクTEを算出
する。
置(R)または前進位置(D、1.2)すなわち走行位
置であると判断される場合には、ステップ816に進み
、ここで、エンジン回転数センサ86からの回転数信号
eによりエンジン回転数NEと、スロットル開度センサ
85からのスロットル開度信号dによりスロットル開度
TVOと、を読み込む。ステップ818において、ステ
ップS16で読み込まれたエンジン回転数N。とスロッ
トル開度TV○から、第8図に示される相関関係に基づ
いて、エンジンAからのエンジン出力トルクTEを算出
する。
ステップS20において、タービン回転数センサ87か
ら、トルクコンバータBのタービン軸2の検出信号fに
より、タービン回転数N。を読み込み、トルクコンバー
タBにおける出力回転数として規定する。ステップ82
2において、ステップS20で読み込まれたタービン回
転数Nアと、ステップ816で読み込まれたエンジン回
転数N! (すなわちトルクコンバータBへの入力回
転数)と、の割合から、トルクコンバータBにおける速
度比H5(=NT/NE )を算出する。
ら、トルクコンバータBのタービン軸2の検出信号fに
より、タービン回転数N。を読み込み、トルクコンバー
タBにおける出力回転数として規定する。ステップ82
2において、ステップS20で読み込まれたタービン回
転数Nアと、ステップ816で読み込まれたエンジン回
転数N! (すなわちトルクコンバータBへの入力回
転数)と、の割合から、トルクコンバータBにおける速
度比H5(=NT/NE )を算出する。
ステップ824において、ステップ822で読み込まれ
たトルクコンバータ速度比Hsから、第9図に示される
相関関係に基づいて、トルク比HTを算出する。この第
9図から明らかなように、トルク比HTは、速度比H8
が01すなわち、車両の停止状態において、最大の値「
2」に設定され、速度比H5が0から徐々に大きくなる
につれて、「2」から徐々に減じられる。そして、速度
比H5が約0.8になると、トルク比H1は、「1」に
サチュレート(飽和)し、以後、この「1」に維持され
るように設定されている。
たトルクコンバータ速度比Hsから、第9図に示される
相関関係に基づいて、トルク比HTを算出する。この第
9図から明らかなように、トルク比HTは、速度比H8
が01すなわち、車両の停止状態において、最大の値「
2」に設定され、速度比H5が0から徐々に大きくなる
につれて、「2」から徐々に減じられる。そして、速度
比H5が約0.8になると、トルク比H1は、「1」に
サチュレート(飽和)し、以後、この「1」に維持され
るように設定されている。
ステップ82.4で算出されたトルク比(HT)から、
ステップS26において、無段変速機Zのタービントル
クTTが算出される。すなわち、このタービントルクT
Tは、ステップ818において算出されたエンジン出力
トルクT5に、上述したトルク比Htを掛けることによ
り算出されるものである。なお、ステップ814のとこ
ろで述べられたように、非走行状態においては、このタ
ービントルクTTは0に設定されている。
ステップS26において、無段変速機Zのタービントル
クTTが算出される。すなわち、このタービントルクT
Tは、ステップ818において算出されたエンジン出力
トルクT5に、上述したトルク比Htを掛けることによ
り算出されるものである。なお、ステップ814のとこ
ろで述べられたように、非走行状態においては、このタ
ービントルクTTは0に設定されている。
ステップ828において、プライマリ回転数センサ83
からのプライマリ回転数信号Bにより、プライマリ軸2
2の回転数N、を読み込み、セカンダリ回転数センサ8
4からのセカンダリ回転数信号Cにより、セカンダリ軸
32の回転数Nsを読み込む。ステップ830において
、ステップS28で読み込まれたプライマリ軸22の回
転数N、及びセカンダリ軸32の回転数NSから、変速
比Ho (=N*/Np )が算出される。
からのプライマリ回転数信号Bにより、プライマリ軸2
2の回転数N、を読み込み、セカンダリ回転数センサ8
4からのセカンダリ回転数信号Cにより、セカンダリ軸
32の回転数Nsを読み込む。ステップ830において
、ステップS28で読み込まれたプライマリ軸22の回
転数N、及びセカンダリ軸32の回転数NSから、変速
比Ho (=N*/Np )が算出される。
以上のようにしてタービントルクTT及び変速比HHを
算出した後、ステップ832において、これらのタービ
ントルクTT及び変速比HHから、第10図に示される
相関関係に基づき、セカンダリ室37に作用する目標セ
カンダリ圧を算出する。
算出した後、ステップ832において、これらのタービ
ントルクTT及び変速比HHから、第10図に示される
相関関係に基づき、セカンダリ室37に作用する目標セ
カンダリ圧を算出する。
ステップS34において、この目標セカンダリ圧をライ
ン圧Pとし、ステップ836において、このライン圧P
を規定するデユーティ比を算出し、ステップ838にお
いて、このデユーティ比情報を有する制御信号を、第1
電磁ソレノイド弁51に出力し、これにより、一連の制
御動作を終了する。
ン圧Pとし、ステップ836において、このライン圧P
を規定するデユーティ比を算出し、ステップ838にお
いて、このデユーティ比情報を有する制御信号を、第1
電磁ソレノイド弁51に出力し、これにより、一連の制
御動作を終了する。
以上のようにして、無段変速機Zに入力されるタービン
トルク(入力トルク)TTは、トルクコンバータBにお
けるトルク比HTを加味した状態で、規定されている。
トルク(入力トルク)TTは、トルクコンバータBにお
けるトルク比HTを加味した状態で、規定されている。
この結果、ライン圧Pを規定するために基礎となるター
ビントルクT7は、より実際に無段変速機Zに入力され
るトルクに即した値となる。従って、セカンダリプーリ
室37に供給される油圧を制御するライン圧Pは、ベル
ト20の伝達トルクに応じて適正に規定された値となり
、セカンダリプーリ31とベルト20との間に、滑りが
発生することが確実に防止され、オイルポンプの損失、
ベルトの耐久性等の点で向上されることになる。
ビントルクT7は、より実際に無段変速機Zに入力され
るトルクに即した値となる。従って、セカンダリプーリ
室37に供給される油圧を制御するライン圧Pは、ベル
ト20の伝達トルクに応じて適正に規定された値となり
、セカンダリプーリ31とベルト20との間に、滑りが
発生することが確実に防止され、オイルポンプの損失、
ベルトの耐久性等の点で向上されることになる。
本発明の実施例による無段 速機のライン圧制御装置
第11図(a)、(b)、(C)には、ライン圧と変速
時間との関係が示されている。
時間との関係が示されている。
第11図(a)においては、ライン圧が6 kg/ a
m2にされており、このときには、プライマリ室27の
油圧が6 kg/ am2になるまでに12秒かかる。
m2にされており、このときには、プライマリ室27の
油圧が6 kg/ am2になるまでに12秒かかる。
それゆえ、LOWからO/Dまでのシフトアップに12
秒かかることとなる。
秒かかることとなる。
第11図(b)においては、ライン圧が13 kg/
am”にされており、このときには、プライマリ室27
の油圧が13 kg/ cm”になるまでに10秒かか
る。
am”にされており、このときには、プライマリ室27
の油圧が13 kg/ cm”になるまでに10秒かか
る。
それゆえ、LOWから○/Dまでのシフトアップに10
秒かかることとなる。
秒かかることとなる。
第11図(C)においては、ライン圧が20 kg/
am2にされており、このときには、プライマリ室27
の油圧が20 kg/ Cm”になるまでに8秒かかる
。
am2にされており、このときには、プライマリ室27
の油圧が20 kg/ Cm”になるまでに8秒かかる
。
それゆえ、LOWから○/Dまでのシフトアップに8秒
かかることとなる。
かかることとなる。
ここで、ライン圧は、入力トルク(タービントルク)T
□に対応して設定され、通常の場合、6〜15 kg/
am2であり、通常走行状態では軽負荷領域が多いた
め、約10 kg/ cm2程度である。このような範
囲のライン圧でシフトアップを行うと、第11図(a)
、(b)から分るように、約10秒以上かかってしまう
。
□に対応して設定され、通常の場合、6〜15 kg/
am2であり、通常走行状態では軽負荷領域が多いた
め、約10 kg/ cm2程度である。このような範
囲のライン圧でシフトアップを行うと、第11図(a)
、(b)から分るように、約10秒以上かかってしまう
。
そこで、本発明の実施例においては、前記第2.6図を
参照して説明すると、シフトアップ検出手段によりシフ
トアップが検出されると、第1電磁ソレノイド弁51が
制御され、ライン圧調整弁41からのライン圧は、人力
トルクに対応して設定されるライン圧(例えばl Ok
g/ am2)よりも高いライン圧(例えば20 kg
/ am2)に変更される。この高められた2 0 k
g/ am2のライン圧が変速比制御弁43を介してプ
ライマリ室27に供給されるので、変速比制御弁43の
ライン圧導入ポ−ト43Cに脈動低減用オリフィス43
C′が設けられていたとしても(第2図参照)、ライン
圧調整弁41からの高い20 kg/ am2のライン
圧は、変速比制御弁43を介してプライマリ室27に急
速に供給され、これにより、10秒以内の変速時間を確
実で達成できる。
参照して説明すると、シフトアップ検出手段によりシフ
トアップが検出されると、第1電磁ソレノイド弁51が
制御され、ライン圧調整弁41からのライン圧は、人力
トルクに対応して設定されるライン圧(例えばl Ok
g/ am2)よりも高いライン圧(例えば20 kg
/ am2)に変更される。この高められた2 0 k
g/ am2のライン圧が変速比制御弁43を介してプ
ライマリ室27に供給されるので、変速比制御弁43の
ライン圧導入ポ−ト43Cに脈動低減用オリフィス43
C′が設けられていたとしても(第2図参照)、ライン
圧調整弁41からの高い20 kg/ am2のライン
圧は、変速比制御弁43を介してプライマリ室27に急
速に供給され、これにより、10秒以内の変速時間を確
実で達成できる。
従って、脈動低減用オリフィス、43C’によるシフト
アップ時の変速応答性の低下を補い、脈動の低減と及び
変速応答性の向上との両立を図ることができる。
アップ時の変速応答性の低下を補い、脈動の低減と及び
変速応答性の向上との両立を図ることができる。
なお、ライン圧を高くすると、オイルポンプ40(第2
図参照)の負荷が大きくなるので、シフトアップ時には
ライン圧を高くするが(例えば20 kg/ am”
) 、シフトダウン時、定常走行時には、入力トルクに
対応して設定される通常のライン圧にする。
図参照)の負荷が大きくなるので、シフトアップ時には
ライン圧を高くするが(例えば20 kg/ am”
) 、シフトダウン時、定常走行時には、入力トルクに
対応して設定される通常のライン圧にする。
次に第12図のフローチャートに基づいて、本発明の実
施例による無段変速機のライン圧制御装置について説明
する。なお、第12図において、ステップ310〜83
2及びS34〜S38については、前述した第7図のフ
ローチャートと同一であるので説明を省略し、新たなス
テップ533−10〜533−16について説明する。
施例による無段変速機のライン圧制御装置について説明
する。なお、第12図において、ステップ310〜83
2及びS34〜S38については、前述した第7図のフ
ローチャートと同一であるので説明を省略し、新たなス
テップ533−10〜533−16について説明する。
まず、ステップ832に続くステップ33−10におい
て、制御ユニット78(第6図参照)内に設けられ得る
シフトアップ検出手段によりシフトアップか否かが判断
される。ステップ533−10において、シフトアップ
でないと判断されると、ステップ834に進む。
て、制御ユニット78(第6図参照)内に設けられ得る
シフトアップ検出手段によりシフトアップか否かが判断
される。ステップ533−10において、シフトアップ
でないと判断されると、ステップ834に進む。
一方、ステップ533−10において、シフトアップで
あると判断されると、ステップ533−13に進み、シ
フト位置、セカンダリ回転数N5、及びスロットル開度
TVOから目標プライマリ回転数N、。が前記第4図に
基づいて算出され、ステップ533−14において、偏
差INPNP。
あると判断されると、ステップ533−13に進み、シ
フト位置、セカンダリ回転数N5、及びスロットル開度
TVOから目標プライマリ回転数N、。が前記第4図に
基づいて算出され、ステップ533−14において、偏
差INPNP。
がαより大きいか否かが判断される。ここでN。
はステップ828で読み込まれた実際のプライマリ回転
数であり、N、。はステップ533−13で算出された
目標プライマリ回転数であり、αは比較のための正の所
定値である。
数であり、N、。はステップ533−13で算出された
目標プライマリ回転数であり、αは比較のための正の所
定値である。
ステップ533−14において、1NpNp。
〉αでないと判断されると、ステップ334に進むが、
1NpNp。1〉αであると判断されると、ステップ8
33−16に進む。ステップ533−16において、目
標セカンダリ圧XK I NP−NP。
1NpNp。1〉αであると判断されると、ステップ8
33−16に進む。ステップ533−16において、目
標セカンダリ圧XK I NP−NP。
が新たに目標セカンダリ圧にされる。ここで、目標セカ
ンダリ圧はステップ832で算出されており、Kは係数
であり、KINpNp。1〉1である。このようにして
新たな高圧の目標セカンダリ圧が算出された後、ステッ
プ834に進む。
ンダリ圧はステップ832で算出されており、Kは係数
であり、KINpNp。1〉1である。このようにして
新たな高圧の目標セカンダリ圧が算出された後、ステッ
プ834に進む。
「発明の効果」
以上説明したように、本発明によれば、脈動低減用オリ
フィスによるシフトアップ時の変速応答性の低下を補い
、脈動の低減と及び変速応答性の向上との両立を図るこ
とができる。
フィスによるシフトアップ時の変速応答性の低下を補い
、脈動の低減と及び変速応答性の向上との両立を図るこ
とができる。
第1図は、ベルト式無段変速機の構成を概略的に示すス
ケルトン図、 第2図は、第1図に示される無段変速機の油圧回路の構
成を示す回路図、 第3図は、第2図に示される油圧回路に備えられた電磁
ソレノイド弁におけるデユーティ比とパイロット圧との
相関関係を示すグラフ図、第4図は、無段変速機におけ
る変速特性を示すグラフ図、 第5図は、電磁ソレノイド弁の構成を示す断面図、 第6図は、油圧回路の電気制御回路の構成を示す回路図
、 第7図は、制御ユニットによる制御手順を示すフローチ
ャート図、 第8図は、エンジン回転数とスロットル開度とから規定
されるエンジン出力トルクの関係を示すグラフ図、 第9図は、トルクコンバータ速度比とトルク比との関係
を示すグラフ図、 第10図は、速度比とタービントルクとから規定される
目標セカンダリ圧の関係を示すグラフ図、第11図(a
)、(b)、(C)は、ライン圧と変速時間との関係を
示すグラフ図、及び 第12図は、本発明の実施例による無段変速機のライン
圧制御装置のフローチャート図である。 Z・・・・・・無段変速機、 A・・・・・・エンジン、 B・・・・・・トルクコンバータ、 C・・・・・・前後進切換機構、 D・・・・・・ベルト伝動機構、 E・・・・・・減速機構、 F・・・・・・差動機構、 Q・・・・・・油圧回路、 R・・・・・・電気制御回路、 20・・・・・・ベルト、 21・・・・・・プライマリプーリ、 22・・・・・・プライマリ軸、 23・・・・・・固定円錐板、 24・・・・・・可動円錐板、 27・・・・・・プライマリ室、 31・・・・・・セカンダリプーリ、 32・・・・・・セカンダリ軸、 33・・・・・・固定円錐板、 4・・・・・・可動円錐板、 7・・・・・・セカンダリ室、 0・・・・・・オイルポンプ、 1・・・・・・ライン圧調整弁、 2・・・・・・レデューシング弁、 3・・・・・・変速比制御弁、 4・・・・・・切換弁、 1・・・・・・第1電磁ソレノイド弁、2・・・・・・
第2電磁ソレノイド弁、8・・・・・・制御ユニット。 第3図 第4図 第5図 G o*叫R八へ〕出
ケルトン図、 第2図は、第1図に示される無段変速機の油圧回路の構
成を示す回路図、 第3図は、第2図に示される油圧回路に備えられた電磁
ソレノイド弁におけるデユーティ比とパイロット圧との
相関関係を示すグラフ図、第4図は、無段変速機におけ
る変速特性を示すグラフ図、 第5図は、電磁ソレノイド弁の構成を示す断面図、 第6図は、油圧回路の電気制御回路の構成を示す回路図
、 第7図は、制御ユニットによる制御手順を示すフローチ
ャート図、 第8図は、エンジン回転数とスロットル開度とから規定
されるエンジン出力トルクの関係を示すグラフ図、 第9図は、トルクコンバータ速度比とトルク比との関係
を示すグラフ図、 第10図は、速度比とタービントルクとから規定される
目標セカンダリ圧の関係を示すグラフ図、第11図(a
)、(b)、(C)は、ライン圧と変速時間との関係を
示すグラフ図、及び 第12図は、本発明の実施例による無段変速機のライン
圧制御装置のフローチャート図である。 Z・・・・・・無段変速機、 A・・・・・・エンジン、 B・・・・・・トルクコンバータ、 C・・・・・・前後進切換機構、 D・・・・・・ベルト伝動機構、 E・・・・・・減速機構、 F・・・・・・差動機構、 Q・・・・・・油圧回路、 R・・・・・・電気制御回路、 20・・・・・・ベルト、 21・・・・・・プライマリプーリ、 22・・・・・・プライマリ軸、 23・・・・・・固定円錐板、 24・・・・・・可動円錐板、 27・・・・・・プライマリ室、 31・・・・・・セカンダリプーリ、 32・・・・・・セカンダリ軸、 33・・・・・・固定円錐板、 4・・・・・・可動円錐板、 7・・・・・・セカンダリ室、 0・・・・・・オイルポンプ、 1・・・・・・ライン圧調整弁、 2・・・・・・レデューシング弁、 3・・・・・・変速比制御弁、 4・・・・・・切換弁、 1・・・・・・第1電磁ソレノイド弁、2・・・・・・
第2電磁ソレノイド弁、8・・・・・・制御ユニット。 第3図 第4図 第5図 G o*叫R八へ〕出
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 入力トルクが伝達されるプライマリプーリと、及び、該
プライマリプーリの出力が所定の変速比で伝達されるセ
カンダリプーリと、を有する無段変速機と、 該無段変速機への入力トルクに対応してライン圧を制御
するライン圧制御手段と、及び 前記無段変速機のプライマリプーリ及びセカンダリプー
リの一方のプーリへの前記ライン圧の供給、排出を制御
して無段変速機の変速比を制御する変速比制御手段と、
を含み、 前記変速比制御手段のライン圧を導入するポートには、
脈動低減用のオリフィスが設けられている無段変速機の
ライン圧制御装置であって、シフトアップ検出手段が設
けられ、 前記ライン圧制御手段は、該シフトアップ検出手段によ
るシフトアップの検出時に、入力トルクに対応して設定
されるライン圧よりも高いライン圧に変更するように構
成されていることを特徴とする無段変速機のライン圧制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20601189A JP2799508B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | 無段変速機のライン圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20601189A JP2799508B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | 無段変速機のライン圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0369850A true JPH0369850A (ja) | 1991-03-26 |
JP2799508B2 JP2799508B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=16516431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20601189A Expired - Fee Related JP2799508B2 (ja) | 1989-08-09 | 1989-08-09 | 無段変速機のライン圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799508B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007071271A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の変速制御装置 |
JP2012127459A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Toyota Motor Corp | 車両用無段変速機の制御装置 |
JP2012219947A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Honda Motor Co Ltd | ベルト式無段変速機の制御装置 |
-
1989
- 1989-08-09 JP JP20601189A patent/JP2799508B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007071271A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | 無段変速機の変速制御装置 |
JP2012127459A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Toyota Motor Corp | 車両用無段変速機の制御装置 |
JP2012219947A (ja) * | 2011-04-11 | 2012-11-12 | Honda Motor Co Ltd | ベルト式無段変速機の制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2799508B2 (ja) | 1998-09-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |